JP3863220B2 - 電磁弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、油圧回路における油圧の制御を行う電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧回路における油圧の制御を行う際には、図12に示すような電磁弁201が用いられている。この電磁弁201は、上部に開口部202を有したケーシングを形成する電磁弁本体203と、該電磁弁本体203に収容されたソレノイド204と、該ソレノイド204の通電に伴い作動するプランジャー205とによって構成されている。
【0003】
前記電磁弁本体203は、冷鍛加工されており、図中下方には、流入路206を形成する突出部207が一体形成されている。該突出部207は、オイルが通流する対象物208の流通路209に挿入された状態で固定されるものであり、その基端部には、切削加工が施され、取付用溝部210が形成されている。この取付用溝部210は、Cリング211が嵌着されるように形成されており、前記突出部207に固定用ブラケット212を装着した後、前記取付用溝部210にCリング211を外嵌させることにより、前記電磁弁本体203からの固定用ブラケット212の離脱を防止するように構成されている。また、前記突出部207には、前記電磁弁本体203内側に膨出するとともに、前記流入路206に連通するシート穴213を有したシート214が形成されており、該シート214には、前記ソレノイド204が外嵌した状態で固定されている。
【0004】
このソレノイド204は、前記プランジャー205が収容される弁室221を形成したボビン222と、該ボビン222の巻付部223に巻かれたコイル224とからなり、前記ボビン222には、非磁性体からなる筒状のプランジャーガイド225が内嵌されている。前記ボビン222の上面には、前記コイル224を形成する巻線の一方の端部が接続されたアース端子226及び、前記巻線の他方の端部が接続された信号端子227が露出しており、前記アース端子226は、ウエーブワッシャ228を介して前記電磁弁本体203に接地される一方、前記信号端子227は、ボビン222の上面に沿って配設された接続配線229を介して、電磁弁本体203の挿通孔230より側方に延出したハーネス接続部231における接続端子232に接続されている。そして、前記ボビン222の上面には、露出した前記アース端子226、前記信号端子227、及び前記接続配線229を覆う絶縁カバー233が配設されており、前記ハーネス接続部231には、前記接続端子232にハーネス234がハンダ付けされた後、保護キャプ235が取り付けられ、この保護キャップ235によって覆われた状態で絶縁が確保されるように構成されている。
【0005】
また、前記絶縁カバー233上には、前記ソレノイド204と共に磁気回路を形成する磁性体からなる磁性体プレート241が配設されており、該磁性体プレート241には、前記プランジャーガイド225を包囲する包囲穴242が開設されている。該磁性体プレート241上には、非磁性体からなる非磁性体プレート243が配設されており、該非磁性体プレート243には、前記弁室221内のオイルを流出させる流出口244が開設されている。この流出口244は、前記プランジャーガイド225の内径寸法より小径に形成されており、その周縁部が、前記プランジャーガイド225の上縁に当接するとともに、該プランジャーガイド225内のプランジャー205の抜け止めとしての作用を奏している。
【0006】
一方、前記電磁弁本体203の上部に設けられた開口部202の開口縁には、その全周縁部の内側面が切削加工されてなる薄肉状のカシメ部251が形成されており、前記電磁弁本体203には、前記磁性体プレート241が載置される段差部252が形成されている。そして、最上段に設けられた前記非磁性体プレート243は、電磁弁本体203の前記カシメ部251が内側に屈曲され、電磁弁本体203に固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記電磁弁201のソレノイド204においては、ボビン222の巻付部223に巻かれたコイル224を形成する巻線の両端部は、図13に示すように、ボビン222のハーネス接続部231より離れた部位に固定されている。このため、前記巻線の他方の端部が接続された信号端子227と、前記ハーネス接続部231に設けられた接続端子232とを接続するために、前記ボビン222の上面に沿って配設される長さ寸法を有した接続配線229が必要不可欠であった。
【0008】
また、前記電磁弁201においては、前記信号端子227、アース端子226、及び前記接続配線229の絶縁を確保するために、図14にも示すように、前記ボビン222の上面を覆う絶縁カバー233が用いられている。しかしながら、前記アース端子226は、ウエーブワッシャ228を介してボディー本体203に接地されるため、このアース端子226を前記絶縁カバー233によって覆う必要は無く、該絶縁カバー233に不要な部分が生じていた。さらに、ハーネス接続部231の接続端子232にハーネス234がハンダ付けされた際には、このハーネス接続部231に、図15にも示すような保護キャプ235を取り付け、前記接続端子232を覆うように構成されており、ソレノイド204のコイル224における前記信号端子227の絶縁を確保するために、前記絶縁カバー233と前記保護キャップ235との二部材が用いられていた。これにより、電磁弁201を組み立てる際の組み付け工数の増加要因となるとともに、コストアップの要因となっていた。
【0009】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、低コストにてソレノイドにおける絶縁を確保することができる電磁弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明にあっては、電磁弁本体に収容されたソレノイドが、前記電磁弁本体側面に開設された挿通孔を挿通して外方に延出する延出部を有したボビンと、該ボビンに巻かれたコイルとからなり、該コイルを形成する巻線の一方の端部が前記電磁弁本体に接地される一方、前記巻線の他方の端部が、前記延出部の上面に沿って配設された接続端子の基端部に接続され、当該接続端子の基端部から先端部までが前記延出部の前記上面に露出するとともに、前記延出部に保護キャップが取り付けられる電磁弁において、前記巻線の他方の端部を、前記延出部の基端側において前記接続端子に接続し、該接続端子と前記巻線との接続部分を前記延出部の基端側に配置する一方、前記保護キャップを前記電磁弁本体の前記挿通孔に挿入した状態で前記延出部の前記上面を覆うカバー部を当該保護キャップに設けるとともに、前記カバー部の長さ寸法を、前記巻線の他方の端部が接続された前記接続端子の基端部から前記接続端子の先端部まで覆う長さに設定した。
【0011】
すなわち、ソレノイドのコイルを形成する巻線の他方の端部は、ボビンに形成された延出部の基端側、つまり延出部の延在方向であって、該延出部の上面に配設された接続端子に近接する近接部位に接続されており、前記延出部に取り付けられる保護キャップには、前記突出部の前記上面を覆うとともに、前記巻線の他方の端部が接続された前記接続端子の部位を覆う長さ寸法を有したカバー部が形成されているので、この保護キャップが前記延出部に取り付けられた状態においては、前記巻線の他方の端部及び、該他方の端部が接続された接続端子は、前記保護キャップのカバー部によって覆われる。
【0012】
また、前記延出部と前記保護キャップとに、前記延出部に前記保護キャップが取り付けられた状態で、該保護キャップの前記延出部の延在方向への移動を阻止する互いに係合可能な係合手段を設けた。
【0013】
つまり、前記延出部に前記保護キャップが取り付けられた状態においては、前記延出部と前記保護キャップとに設けられた係合手段が互いに係合することにより、前記保護キャップの前記延出部の延在方向への移動が阻止される。これによって、前記巻線の他方の端部及び、該他方の端部が接続された接続端子を覆う前記保護キャップにおける前記カバー部の前記延出部の延在方向への不用意な移動が確実に阻止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる電磁弁1を示すものであり、電磁弁1が固定された状態が示されている。この電磁弁1は、ケーシングを形成する電磁弁本体2と、該電磁弁本体2に収容されたソレノイド3と、該ソレノイド3の通電に伴い作動するプランジャー4とにより構成されている。
【0015】
前記電磁弁本体2は、プレス成形によって形成されており、前記ソレノイド3を収容する円筒状の大径部5と、該大径部5に連続するとともに、大径部5より小径の円筒状に形成された小径部6とからなる。該小径部6の先端は、電磁弁本体2をプレス成形する際に折り曲げ加工されており、これにより図2にも示すように、側方に屈折されてなるフランジ7が、電磁弁本体2に一体形成されている。前記大径部5から前記フランジ7までの幅寸法H、つまり前記小径部6の寸法は、図1にも示したように、前記電磁弁本体2を固定する固定用ブラケット8と、該固定用ブラケット8の電磁弁本体2からの抜けを防止する嵌合部材としてのCリング9とが嵌合可能な寸法に設定されており、前記小径部6を、前記固定用ブラケット8に設けられた嵌合穴10へ挿通させた後、前記小径部6に前記Cリング9を嵌着できるように構成されている。
【0016】
前記大径部5の側壁にける前記小径部6側には、電磁弁本体2をプレス成形する際に型抜きされてなるドレン穴21が、図1中右側に設けられており、図3にも示すように、前記大径部5の上部に設けられた開口部22の開口縁には、等間隔をおいて3カ所に、電磁弁本体2をプレス成形する際に切欠部23,・・・が形成されている。これらの切欠部23,・・・によって、前記開口縁には、高壁部24,・・・と低段部25,・・・とが交互に形成されている。前記ドレン穴21の上部に設けられた低段部25には(図1参照)、さらに下方へ向けて切り欠きが、前記電磁弁本体2をプレス成形する際に設けられており、これによって、大径部5の側壁には、挿通孔26が、前記ドレン穴21の上方の部位に形成されている。すなわち、該ドレン穴21、前記切欠部23,・・・、及び前記挿通孔26の総ては、前記電磁弁本体2をプレス成形する際に、同時に形成されている。
【0017】
前記電磁弁本体2には、図1に示したように、前記開口部22より挿入された前記ソレノイド3が収容されており、該ソレノイド3は、ボビン本体31と、該ボビン本体31に巻かれたコイル32とにより構成されている。前記ボビン本体31は、前記大径部5と前記小径部6とを連続する段部33に載置された状態で、前記大径部5に収容されたボビン34と、該ボビン34に一体形成され、前記小径部6を挿通して該小径部6より下方に突出した突出部35とからなり、前記ボビン34と前記突出部35との間には、シート孔36が開設され、かつ前記ボビン34より大径の板状部材37が、インサート成形により一体的に設けられている。これによって、前記ソレノイド3が電磁弁本体2に収容された際には、前記板状部材37が前記段部33に載置されるとともに、前記板状部材37より上方に位置する電磁弁本体2の側壁の部位がカシメられ、内側に膨出した膨出部38によって、前記板状部材37が固定されるように構成されている。
【0018】
前記突出部35は、電磁弁本体2が固定される対象物41に設けられたオイルの通流路42に挿入されるものであり、前記突出部35の先端部には、前記通流路42に挿入された状態で、該通流路42の側壁に密着するOリング43が装着されるリング溝44が一体形成されている。前記突出部35の中心部には、前記通流路42のオイルを流入する流入路45が形成されており、該流入路45は前記シート孔36に連通されている。また、前記ボビン34の中心部には、上下方向に貫通するとともに、前記プランジャー4を摺動自在に収容する弁室46が形成されており、外側面には、前記コイル32を保持する巻付部47が凹設されている。これにより、前記ボビン34には、前記コイル32を形成する巻線が巻かれる薄肉部48と、該薄肉部48の上下両脇に位置して前記巻線の巻き付け位置を維持する第1及び第2の厚肉部49,50とが形成されている。ボビン34下方に形成された第2の厚肉部50には、前記弁室46内に流入したオイルを、前記電磁弁本体2の側壁に設けられたドレン穴21より流出させる流出孔51が、前記板状部材37に沿って形成されている。また、ボビン34上方に形成された第1の厚肉部49上には、上方に膨出したリング状膨出部52と、前記電磁弁本体2の挿通孔26を貫通して、電磁弁本体2の側方に延出した延出部としてのハーネス接続部53とが一体形成されており、該ハーネス接続部53側における前記リング状膨出部52には、上方に起立した起立壁54が形成されている。
【0019】
前記第1の厚肉部49には、図4にも示すように、前記ハーネス接続部53の逆側の縁部、及びハーネス接続部53の基端側に、前記巻付部47にまかれたコイル32を形成する巻線の一方の端部61、及び他方の端部62が係止される第1及び第2の巻線用切欠部63,64が形成されている。第1の巻線用切欠部63に係止された前記巻線の一方の端部61は、アース端子65に接続されており、該アース端子65より延出するとともに、前記第1の厚肉部49上面に沿って配設されたリング状の金属板66及び、該金属板66上に配設されたウエーブワッシャ68を介して(図1参照)、前記電磁弁本体2に接地されている。また、第2の巻線用切欠部64に係止された前記巻線の他方の端部62は、前記ハーネス接続部53の延在方向であって、該ハーネス接続部53に近接した近接部位にて、信号端子66に接続されており、該信号端子66より前記ハーネス接続部53の上面に沿って配設された接続端子67に接続されている。
【0020】
この接続端子67は、図5にも示すように、前記ハーネス接続部53の両脇に起立するとともに、内側に屈折された端子固定片71,71によって固定されており、両端子固定片71,71には、側方に突出した係合手段を構成する爪部72,72が形成されている。該爪部72の側面は、電磁弁本体2外側より内側に向かって、幅方向の寸法が大きくなるように形成されており、この側面が傾斜面73を形成している。そして、これらの爪部72,72によって前記ハーネス接続部53は、保護キャップ74が取り付け可能に構成されている。
【0021】
該保護キャップ74は、前記各端子固定片71,71に嵌合する嵌合壁75,75(一方のみ図示)と、両嵌合壁75,75を端部にて連結する連結壁76と、該連結壁76及び前記各嵌合壁75,75に連設するとともに、前記ハーネス接続部53に取り付けられた状態で、ハーネス接続部53の上面を覆うカバー部77とにより形成されている。前記両嵌合壁75,75には、その下端に、前記ハーネス接続部53の下面に当接する突起部78,78が内側に向けて突設されており、上端部には、前記ハーネス接続部53に形成された爪部72,72に係合する係合手段を構成する係合穴79,79が設けられている。また、前記カバー部77は、図1に示したように、前記ハーネス接続部53に取り付けられる際に、電磁弁本体2の側壁に設けられた挿通孔26に挿入される肉厚を有しており、その長さ寸法は、図6にも示すように、前記第2の巻線用切欠部64、該第2の巻線用切欠部64に係止された巻線の他方の端部62、該他方の端部62が接続された信号端子66、及び該信号端子66よりハーネス接続部53の上面に沿って配設された接続端子67の総てを覆う寸法に設定されている(図4参照)。そして、前記カバー部77の先端は、前記ボビン34のリング状膨出部52に起立した起立壁54に当接するような湾曲状に形成されている。
【0022】
前記ボビン34の弁室46に収容される前記プランジャー4は、磁性体からなる円柱部材が削り加工されてなり、図7にも示すように、前記弁室46内にて作動された際に、前記ボビン34の第1及び第2の厚肉部49,50に摺接する第1及び第2の摺接部81,82と、両摺接部81,82を連設するとともに、両摺接部81,82より小径の非摺接部83とからなる。つまり、前記円柱部材における前記ボビン34の薄肉部48に摺接する外周部位が、内側に後退された形状に形成されている。プランジャー4の下方に設けられた第2の摺接部82の下端面には、前記ボビン本体31の板状部材37に開設されたシート孔36を開閉する円柱状の弁部84が一体形成されており、この弁部84より前記第1の摺接部81までの長さ寸法は、弁部84が前記シート孔36を閉鎖した状態で(図1中の矢示A側参照)、前記第1の摺接部81の一部が前記ボビン34より突出するように設定されている。
【0023】
一方、前記ボビン本体31上に配設されたウエーブワッシャ68上には、図1に示したように、非磁性体からなるガイド部材91が、前記ボビン34より突出した前記プランジャー4の第1の摺接部81に嵌合した状態で配設されている。このガイド部材91は、図8にも示すように、前記第1の摺接部81に摺動自在に嵌合する筒状のガイド部92と、該ガイド部92の下端が外方に屈曲され、前記ウエーブワッシャ68上に載置されたフランジ部93と、前記ガイド部92の上端が内方に屈曲されてなるストッパー部94とからなり、前記ガイド部材91の上部には、前記ストッパー部94に包囲された抜穴95が形成されている。該抜穴95は、前記第1の摺接部81より小径に設定されており、前記ストッパー部94によって前記プランジャー4の抜けが防止されるとともに、前記抜穴91によって前記プランジャー4の作動に伴うガイド部92内の空気の抜け口を形成している。また、前記ガイド部92は、前記プランジャー4が下動した際にプランジャー4上端が位置する下死点(図1における矢示A側参照)から、上動した際にプランジャー4の上端が位置する上死点(図1における矢示B側参照)までの範囲包含する高さ寸法を有しており、この高さ寸法は、本実施の形態にかかる電磁弁1において、設計値に基づく前記プランジャー4のストローク量が得られるような寸法に設定されている。
【0024】
さらに、前記ガイド部材91における前記フランジ部93上には、図8にも示したように、前記ソレノイド3と共に磁気回路を構成する磁性体からなる磁性体プレート101が配設されている。該磁性体プレート101は、前記ソレノイド3の通電に伴い励磁され、前記プランジャー4を上動させるもので、中央部には、前記ガイド部材91のガイド部92に嵌合して、該ガイド部92を包囲する包囲穴102が設けられている。また、この磁性体プレート101は、図3にも示したように、前記電磁弁本体2の上部に設けられた開口部22に適合する板状に形成されており、その周縁には、前記開口部22の開口縁に設けられた各低段部25,・・・に各々載置されるとともに、図9にも示すように、載置された状態で電磁弁本体2より側方に突出する突出片103,・・・が一体形成されている。そして、前記磁性体プレート101は、図10及び図11にも示すように、前記各底段部25,・・・の間に設けられた高壁部24,・・・が内側に屈曲され、この高壁部24,・・・と、前記突出片103,・・・が載置された前記底段部25,・・・とによって、交互に挾持された状態で、電磁弁本体2に固定されている。
【0025】
以上の構成からなる本実施の形態において、磁性体プレート101を電磁弁本体2に取り付ける際には、磁性体プレート101の突出片103,・・・を、電磁弁本体2に設けられた開口部22の低段部25,・・・に合わせて配設した後、電磁弁本体2の高壁部24,・・・を内側に屈曲することにより、前記磁性体プレート101を、高壁部24,・・・と、前記各突出片103,・・・が載置された各低段部25,・・・とにより交互に挾持した状態で固定することができるので、従来のように、電磁弁本体の開口縁に、比較的加工時間のかかる切削加工を施し、磁性体プレート101が載置される段差部を形成する必要が無い。したがって、電磁弁本体2の成形時間の短縮化を図ることができるとともに、電磁弁本体2を予め厚肉に形成する必要が無く、電磁弁本体2を適切な肉厚で形成することができるので、電磁弁本体2の成形コストの増加を防ぐことができる。さらに、前記高壁部24,・・・を内側に屈曲して前記磁性体プレート101を電磁弁本体2に固定する際には、前記低段部25,・・・に載置された磁性体プレート101の突出片103,・・・は、低段部25,・・・より電磁弁本体2外方へ突出するように形成されているので、前記低段部25,・・・における前記高壁部24,・・・近傍の上方への変形を防止することができる。
【0026】
また、この電磁弁1を対象物41に固定する際には、電磁弁本体2の小径部6を、固定用ブラケット8の嵌合穴10に挿入した後、前記小径部6にCリング9を嵌着することができるので、このCリング9によって電磁弁本体2からの固定用ブラケット8の離脱を防止することができ、電磁弁1と前記固定用ブラケット8とを一体的に取り扱うことができる。これにより、電磁弁1を対象物41に固定する際の作業性が向上する。そして、対象物41に設けられた通流路42に、電磁弁本体2より延出した突出部35を挿入するとともに、該突出部35に外嵌した小径部6のフランジ7が対象物41に当接するようにセットし、前記固定用ブラケット8を前記対象物41に固定して、前記電磁弁1を対象物41に固定する。このとき、電磁弁1からの固定用ブラケット8の抜けが防止されるため、作動時における振動等による電磁弁1の固定用ブラケット8からの不用意な外れを確実に防止することができる。また、電磁弁本体2と該電磁弁本体2より延出した突出部35とが冷鍛加工により一体形成された従来の電磁弁のように、電磁弁本体2に、固定用ブラケット8を取り付けるための取付用溝部を、比較的加工時間のかかる切削加工により形成する必要が無く、電磁弁本体2と前記フランジ7とを一回のプレス成型により同時に成形することができるので、生産効率が向上するとともに、製造コストを削減することができる。
【0027】
さらに、前記電磁弁本体2には、前記フランジ7及び前記低段部25,・・・が、電磁弁本体2をプレス成形する際に、同時に形成されているので、電磁弁本体を冷鍛加工により成形する工程と、電磁弁本体に固定用の取付用溝部、及び磁性プレートが載置される段差部を切削加工する工程との二工程によって形成した従来と比較して、電磁弁本体2の成形工程数を削減することができ、これによるコストダウンも図ることができる。
【0028】
また、非磁性体からなるガイド部材91は、そのガイド部92が磁性体プレート101の包囲穴102に内嵌された状態で固定され、前記ガイド部92は、ボビン34から突出したプランジャー4の第1の摺接部81を摺動自在にガイドしており、ソレノイド3によって励磁される磁性体プレート101の包囲穴102における開口縁と、該包囲穴102に包囲された前記ソレノイド3との間には、非磁性体からなるガイド部材91のガイド部92が介在され、該ガイド部92の厚み寸法の磁気ギャップが確保されている。そして、前記プランジャー4がガイドされるガイド部92の上端には、内側に延出するストッパー部94が設けられているので、前記プランジャー4は、前記ガイド部材91のストッパー部94、つまり非磁性体からなるストッパー部94によってガイド部92からの抜けが防止されている。このように、非磁性体からなる前記ガイド部材91のみを用いることにより、前記プランジャー4上端面の前記ストッパー部94への吸着と、該プランジャー4側面の前記磁性体プレート101への吸着を防止しつつ、プランジャー4の抜け防止とプランジャー4の移動方向へのガイドとを同時に行うことができるので、プランジャー4の側面が、ソレノイド3により励磁される磁性体プレート101に吸着しないように、プランジャー4を包囲する非磁性体からなるプランジャーガイドと、プランジャー4端面の吸着を防止しつつ、プランジャー4の抜けを防止する非磁性体からなる非磁性体プレートとを用いた従来の電磁弁と比較して、電磁弁1を構成する非磁性体からなる部品の点数を削減することができ、これに伴い組み付け工数も削減することができる。よって、部材費用の低減化、及び組み立てコストの低減化を図ることができる。
【0029】
さらに、前記ガイド部材のガイド部92は、プランジャー4の前記ボビン34から突出した部分のみをガイドする高さ寸法に設定されているので、例えば、従来の電磁弁で用いられていたボビンに内嵌するプランジャーガイドと、磁性体プレート上に配設された非磁性体プレートとを単純に一体形成して、ガイド部材を形成した場合と比較して、ガイド部材91の材料費を削減することができるとともに、電磁弁1の幅方向における外形寸法を、前記プランジャーガイドの肉厚分小さくすることができる。加えて、前記ガイド部92の高さ寸法は、本実施の形態にかかる電磁弁1において、設計値に基づく前記プランジャー4のストローク量が得られるような寸法に設定されているが、ストローク量の異なる別仕様の電磁弁を製造する際には、前記ガイド部材91における前記ガイド部92の高さ寸法のみを変更することにより、ストローク量の異なる電磁弁を製造することができる。したがって、プランジャーのストローク量の異なる複数種の電磁弁において、前記ガイド部材91以外の各部材の共有化を図ることができる。さらには、仕様変更などによりプランジャー4のストローク量が変更された場合であっても、この仕様変更に容易に対応することができる。
【0030】
また、前記ソレノイド3においては、ボビン34にはコイル32が巻かれる巻付部が凹設され、ボビン34には薄肉部48が形成されており、このボビン34に収容されたプランジャー4には、前記薄肉部48に摺接する外周部位が内側に後退されてなる非摺接部83が形成されているので、前記薄肉部48が、コイル32の巻き付け時におけるテンションによって内側へ膨出することがあっても、この薄肉部48がプランジャー4の側壁に圧接することはない。したがって、ボビン34に内嵌されていた従来のプランジャーガイドの使用を廃止することができ、これにより、電磁弁1を構成する部品点数を減少させることができる。よって、前記ボビンへの前記プランジャーガイドの組み付け作業が不要となり、組み立て工数の削減によるコストダウンを図ることができる。そして、前記非摺接部83が形成されていない場合と比較して、プランジャー4の質量を小さくすることができるので、電磁弁1の軽量化を図ることができ、プランジャー4の軽量化に伴うプランジャー4の追従性を高めることができるとともに、電磁弁1の動作特性が向上する。さらに、前記プランジャー4には、前記ボビン34の第1及び第2の厚肉部49,50に摺接されて支持される第1及び第2の摺接部81,82が形成されており、さらには、前記ボビン34より突出した部位が、前記ガイド部材91に支持されるので、作動時における振動や外部からの振動等による前記プランジャー4の横揺れを、確実に防止することができる。したがって、振動による制御性の悪化を防止することができる。
【0031】
一方、前記ソレノイド3のボビン34においては、前記コイル32を形成する巻線の他方の端部62が、ボビン34に形成されたハーネス接続部53の基端部に形成された第2の巻線用切欠部64に係止されており、前記巻線の他方の端部62は、前記ハーネス接続部53の延在方向であって、該ハーネス接続部53に近接した近接部位にて、信号端子66に接続され、該信号端子66より前記ハーネス接続部53の上面に沿って配設された接続端子67に接続されている。そして、前記ハーネス接続部53に取り付けられる保護キャップ74には、ハーネス接続部53の上面を覆うとともに、ボビン34の内縁部に起立する起立壁54に達する長さ寸法を有したカバー部77が形成されているので、この保護キャップ74が、ハーネス接続部53に取り付けられた状態においては、前記第2の巻線用切欠部64、前記信号端子66、及び前記接続端子67の総てが、前記カバー部77によって覆われる。したがって、前記巻線の他方の端部62が前記接続端子67から離れ部位に固定され、前記他方の端部62と、該他方の端部62及び前記接続端子67を接続する接続配線とを絶縁する絶縁カバーを用いた場合と比較して、前記保護キャップ74の他に別部材を用いることなく、前記コイル32の絶縁を確保することができる。このため、他部材を用いた場合と比較して、電磁弁1を構成する部品点数を削減することができるとともに、電磁弁1の組み付け工数を削減することができ、製造コストの低減化を図ることができる。さらに、前記巻線の他方の端部62は、前記ハーネス接続部53に配設された接続端子67に近接する近接部位にて固定されているので、前記巻線の他方の端部67が前記接続端子67から離れ部位に固定された場合と比較して、前記保護キャップ74のカバー部77を適切な長さ寸法にすることができ、前記保護キャップ74を成形する成形材の使用量をも削減することができる。
【0032】
また、前記ハーネス接続部53には、側方に突出した爪部72,72が形成されており、前記保護キャップ74は、前記爪部72,72に係合する係合穴79,79を有しているので、前記保護キャップ74を取り付けた状態においては、該保護キャップ74の前記ハーネス接続部53の延在方向への移動を阻止することができる。このため、前記巻線の他方の端部62及び、該他方の端部62が接続された信号端子66を覆う前記カバー部77の前記延在方向への不用意なずれを確実に防止することができる。よって、保護キャップ74の不用意なずれに起因する前記電磁弁本体2内部、つまり外部から見ることのできない部分における前記コイル32と磁性プレート101とのショートを確実に防止することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電磁弁にあっては、ソレノイドのコイルを形成する巻線の他方の端部は、ボビンに形成された延出部の基端側、つまり延出部の延在方向であって、該延出部の上面に配設された接続端子に近接する近接部位にて接続端子に接続されており、前記延出部に取り付けられる保護キャップには、前記突出部の前記上面を覆うとともに、前記巻線の他方の端部が接続された前記接続端子の部位を覆う長さ寸法を有したカバー部が形成されているので、この保護キャップが前記延出部に取り付けられた状態において、前記保護キャップのカバー部によって、前記巻線の他方の端部と、該他方の端部が接続された接続端子との両者を覆うことができる。したがって、前記巻線の他方の端部が前記接続端子から離れ部位に固定され、前記他方の端部と、該他方の端部及び前記接続端子を接続する接続配線とを絶縁する絶縁カバーが用いられた従来の電磁弁のように、保護キャップの他に別部材を用いることなく、前記巻線の他方の端部と前記接続端子との両者の絶縁を確保することができる。このため、電磁弁を構成する部品点数が削減され、これに伴い電磁弁を組み立てる際の組み付け工数を削減することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
【0034】
さらに、前記巻線の他方の端部は、前記延出部の基端側、つまり前記延出部に配設された接続端子に近接する近接部位にて、前記接続端子に固定されるので、前記巻線の他方の端部が、前記接続端子から離れ部位に固定された場合と比較して、前記保護キャップのカバー部を適切な長さ寸法に設定することができ、前記保護キャップを成形する成形材の使用量をも削減することができる。
【0035】
また、前記延出部と前記保護キャップとに、前記延出部に前記保護キャップが取り付けられた状態で、該保護キャップの前記延出部の延在方向への移動を阻止する互いに係合可能な係合手段を設けたものに関しては、前記延出部に前記保護キャップを取り付けられた状態において、前記延出部と前記保護キャップとに設けられた係合手段が互いに係合することにより、前記保護キャップの前記延出部の延在方向への移動が阻止されるので、前記巻線の他方の端部及び、該他方の端部が接続された接続端子を覆う前記カバー部の前記延出部の延在方向への不用意なずれを確実に防止することができる。したがって、保護キャップの不用意なずれに起因する前記電磁弁本体内における前記コイルのショートを確実に防止することができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のC部拡大図である。
【図3】同実施の形態の上部を示す分解斜視図である。
【図4】同実施の形態における電磁弁本体にソレノイドを収容した状態を示す平面図である。
【図5】同実施の形態におけるソレノイドのハーネス接続部に保護キャップを取り付ける以前の状態を示す斜視図である。
【図6】同実施の形態におけるソレノイドのハーネス接続部に保護キャップを取り付けた状態を示す平面図である。
【図7】同実施の形態におけるプランジャーを示す図である。
【図8】図1のD部拡大図である。
【図9】同実施の形態を示す平面図である。
【図10】図9のE−E断面図である。
【図11】図9のF−F断面図である。
【図12】従来の電磁弁を示す断面図である。
【図13】同従来例における電磁弁本体にソレノイドを収容した状態を示す平面図である。
【図14】同従来例の絶縁カバーを示す斜視図である。
【図15】同従来例の保護キャップを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電磁弁
2 電磁弁本体
3 ソレノイド
4 プランジャー
26 挿通孔
32 コイル
34 ボビン
53 ハーネス接続部(延出部)
61 一方の端部
62 他方の端部
67 接続端子
72 爪部(係合手段)
74 保護キャップ
77 カバー部
79 係合穴(係合手段)
Claims (2)
- 電磁弁本体に収容されたソレノイドが、前記電磁弁本体側面に開設された挿通孔を挿通して外方に延出する延出部を有したボビンと、該ボビンに巻かれたコイルとからなり、
該コイルを形成する巻線の一方の端部が前記電磁弁本体に接地される一方、前記巻線の他方の端部が、前記延出部の上面に沿って配設された接続端子の基端部に接続され、当該接続端子の基端部から先端部までが前記延出部の前記上面に露出するとともに、前記延出部に保護キャップが取り付けられる電磁弁において、
前記巻線の他方の端部を、前記延出部の基端側において前記接続端子に接続し、該接続端子と前記巻線との接続部分を前記延出部の基端側に配置する一方、
前記保護キャップを前記電磁弁本体の前記挿通孔に挿入した状態で前記延出部の前記上面を覆うカバー部を当該保護キャップに設けるとともに、前記カバー部の長さ寸法を、前記巻線の他方の端部が接続された前記接続端子の基端部から前記接続端子の先端部まで覆う長さに設定したことを特徴とする電磁弁。 - 前記延出部と前記保護キャップとに、前記延出部に前記保護キャップが取り付けられた状態で、該保護キャップの前記延出部の延在方向への移動を阻止する互いに係合可能な係合手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
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