JP3863143B2 - パラレルハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、発電機を兼ねる電気的回転駆動源としての電動機とを有し、これらの出力トルクを、トルク合成機構である差動装置を介して変速装置に伝達することにより、エンジン及び電動機の何れか一方又は双方で走行駆動力を得るようにしたパラレルハイブリッド車両に関するものである。
従来のパラレルハイブリッド車両としては、例えばエンジンの出力トルクと、電動発電機(電気的回転駆動源)の出力トルクとを、遊星歯車機構からなる差動装置によって合成し、それを変速装置を介して駆動輪に伝達する(例えば特許文献1)。このパラレルハイブリッド車両の発進方法は、エンジンの回転数の上昇を抑制しながら、電動発電機の回転数をエンジンの回転数に一致するように、当該電動発電機にトルクを発生させて、この電動発電機の回転数とエンジンの回転数とが一致又はほぼ一致したら、エンジンと電動発電機とをロックアップクラッチで直結し、それ以後は、車速が低下しない限り、エンジンのみ、又はエンジンと電動発電機とで駆動力を発生するようにしている。
ところで、前述したようなパラレルハイブリッド車両では、電動発電機を回生作動させることにより回生電力を得ることができる。この回生電力を蓄電装置に蓄電して、電動発電機を電動機として用いる際のエネルギーなどとする。また、電動発電機を回生作動させるときには、車両の運動エネルギーが回生電力に変換されるので、当該電動発電機で駆動される電動駆動輪に回生制動力が作用する。このとき、前記ロックアップクラッチを締結したままで回生制動を行うと、エンジンで消費される車両の運動エネルギーが大きく、十分な回生電力が得られないという問題がある。そこで、例えばバッテリ、即ち蓄電装置の蓄電状態を検出し、その検出された蓄電装置の蓄電状態が小さいほど、前記電動発電機による回生電力が大きくなるように変速装置の変速段及びロックアップクラッチの締結状態を選択し、その選択された変速段及びロックアップクラッチの締結状態に応じてエンジン及び電動発電機の運転状態及び変速装置の変速段を制御するものがある(例えば特許文献2)。つまり、バッテリの蓄電状態が小さいときには、ロックアップクラッチを解放することによりエンジンで消費される車両の運動エネルギーを小さくすることで、電動発電機による回生電力を増大しようとする。このとき、エンジンと電動発電機とは前記遊星歯車機構からなる差動装置によって差動している。
特開平10−304515号公報 特開2003−104090公報
ところで、例えば蓄電状態が満杯であるときのように前記蓄電装置に充電できないときには、通常は、高速走行時にロックアップクラッチを締結しておいてエンジンのみで制動力を発生するようにすることで過充電を防止したり、発進時にはロックアップクラッチをスリップ制御することで電動発電機をエンジンと逆方向に回転させて発電させないようにし、電動発電機がエンジンと同じ方向に回転し始めたら当該電動発電機を力行させて放電するようにしたりすることが考えられる。
しかしながら、これらの方法は何れもロックアップクラッチが正常に作動することが前提であるため、ロックアップクラッチが締結できないような異常時には、これらの方法は適用できない。
本発明は上記諸問題を解決するために開発されたものであり、ロックアップクラッチの異常時で且つ蓄電装置に充電できない場合にも、電動発電機等の電気的回転駆動源を用いながら走行可能なパラレルハイブリッド車両を提供することを目的とするものである。
上記諸問題を解決するため、本発明のパラレルハイブリッド車両は、ロックアップクラッチ等の締結制御手段の異常が検出され且つ蓄電装置が充電不可能なときには、エンジンの回転方向と逆向きで且つ充電効率が零となる回転数で電気的回転駆動源を回転させながら当該電気的回転駆動源の出力トルクを要求トルクに制御することを特徴とするものである。なお、充電効率が零である状態とは、電気的回転駆動源が力行或いは回生しているにもかかわらず、当該電気的回転駆動源と蓄電装置との間で電流が流れない状態を示す。
而して、本発明のパラレルハイブリッド車両によれば、ロックアップクラッチ等の締結制御手段の異常が検出され且つ蓄電装置が充電不可能なときには、エンジンの回転方向と逆向きで且つ充電効率が零となる回転数で電気的回転駆動源を回転させながら当該電気的回転駆動源の出力トルクを要求トルクに制御する構成としたため、蓄電装置に充電することなく、電動発電機等の電気的回転駆動源を用いて走行することが可能となる。
以下、本発明のパラレルハイブリッド車両駆動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図であり、エンジン1及び発電機及び電動機として作用する3相同期モータ/発電機で構成される交流式のモータ/発電機(電気的回転駆動源)2の出力側が、夫々、トルク合成機構である差動装置(遊星歯車機構)3の入力側に連結され、この差動装置3の出力側がトルクコンバータ等の発進装置を搭載していない変速装置4の入力側に接続され、変速装置4の出力側が図示しない終減速装置等を介して駆動輪5に連結されている。ちなみに、この実施形態では、前記差動装置3と変速装置4との間に、オイルポンプ13が配設されており、このオイルポンプ13で創成される流体圧が変速装置4の制御並びに差動装置3のロックアップクラッチの締結解放に用いられる。
ここで、前記エンジン1はエンジン用コントローラECによって制御される。また、前記モータ/発電機2は、例えば図2に示すステータ2Sとロータ2Rとを有し、充電可能なバッテリやコンデンサで構成される蓄電装置6に接続されたモータ/発電機駆動回路7によって駆動制御される。
前記モータ/発電機駆動回路7は、蓄電装置6に接続されたチョッパ7aと、このチョッパ7aとモータ/発電機2との間に接続された例えば6つのIGBTを有し、直流を3相交流に変換するインバータ7bとで構成され、前記チョッパ7aに後述するモータ/発電機用コントローラ12からのデューティ制御信号DSが入力されることにより、このデューティ制御信号DSに応じたデューティ比のチョッパ信号をインバータ7bに出力する。このインバータ7bは、図示しないモータ/発電機2のロータの回転位置を検出する位置センサの回転位置検出信号に基づいて、モータ/発電機2の正回転時には電動機として作用させ、逆回転時には発電機として作用させるように、その回転に同期した周波数で駆動する3相交流を形成するように、例えば前記各IGBTのゲート制御信号を形成する。ちなみに、モータ/発電機2はエンジン1同様、車両を駆動するためにも用いられるので、車両を駆動する側への回転方向を正回転とし、その逆方向への回転方向を逆回転と定義する。
また、差動装置3は、図2に示すように、トルク合成機構として遊星歯車機構21を備えて構成されている。この遊星歯車機構21は、エンジン1とモータ/発電機との間で差動機能を発現しながらトルク合成機構をなすものである。そして、サンギヤSと、その外周側に等角間隔で噛合する複数のピニオンP(図示省略)と、各ピニオンPを連結するピニオンキャリアCと、ピニオンPの外側に噛合するリングギヤRとを備え、この遊星歯車機構21のリングギヤR(第1軸)がエンジン1に連結され、同じく遊星歯車機構21のサンギヤS(第2軸)がモータ/発電機2のロータ2Rに連結され、同じく遊星歯車機構21のピニオンキャリヤC(第3軸)が変速装置4の入力側に連結されている。
また、前記遊星歯車機構21のサンギヤS、即ちモータ/発電機2のロータ2Rとエンジン1の出力側との間には、両者の連結状態を制御するためのロックアップクラッチ36が介装されている。また、前記遊星歯車機構21のピニオンキャリヤC、即ち変速装置4の入力側とケース14との間には、当該ピニオンキャリヤC、及び変速装置4の回転方向を正回転にのみ規制し、逆回転では締結して、当該逆回転を許容しないワンウエイクラッチOWCが介装されている。なお、前記エンジン1と遊星歯車機構21のリングギヤRとの間にはダンパを介装してもよい。
前記ロックアップクラッチ36は、例えば湿式多板クラッチで構成される。このロックアップクラッチ36は、油圧コントローラ(締結制御手段)37からの油圧がシリンダ部36aに給排されることにより締結及び解放が行われる。前記油圧コントローラ37は、前記モータ/発電機用コントローラ12によって制御される電磁弁38と、前記オイルポンプ13で生成された油圧を元圧とし且つ前記電磁弁38からの出力圧を信号圧として、前記シリンダ部36aに供給する油圧を調圧する調圧弁39と、前記調圧弁39の下流側に設けられ且つ前記シリンダ部36aへの供給圧が所定値以上になるとONとなって当該供給圧を検出可能な油圧スイッチ40とを備えて構成される。前記電磁弁38は、前記モータ/発電機コントローラ12から供給される制御信号CSが低レベルであるときに前記遊星歯車機構21のリングギヤR、即ちエンジン1と変速装置4とを切り離した非締結状態になるように、また当該制御信号CSが高レベルであるときに両者間を連結した締結状態になるように前記調圧弁39を制御する。
さらに、前記変速装置4は、変速装置用コントローラTCによって、走行速度とスロットル開度とをもとに予め設定された変速制御マップを参照して決定された例えば第1速〜第4速の変速比に制御される。ちなみに、この変速装置4は周知の自動変速装置であり、例えば二組の遊星歯車機構の各要素を複数の摩擦要素によって締結解放することで前進4速の変速比を達成可能としており、各摩擦要素の締結解放に前記オイルポンプ13で創成された油圧が用いられる。また、この変速装置4には、締結することにより図示しない駆動輪側からの逆駆動力、所謂路面反力トルクをトルク合成機構側に伝達可能なエンジンブレーキ用クラッチを有している。なお、この変速装置用コントローラTCは、前記エンジン用コントローラECと相互通信を行っており、必要な情報は随時、互いに授受している。
また、エンジン1及びモータ/発電機2には、その出力軸の回転数を検出するエンジン回転数センサ8及びモータ/発電機回転数センサ9が設けられていると共に、図示しないセレクトレバーで選択されたレンジに応じたレンジ信号を出力するインヒビタースイッチ10及びアクセルペダルの踏込みに応じたスロットル開度を検出するスロットル開度センサ11及び自車両の走行速度を検出するための走行速度センサ14及びブレーキペダルの踏込み状態に応じたブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサ15が設けられ、これら回転数センサ8及び9の回転数検出値NE 及びNM/G とインヒビタースイッチ10のレンジ信号RS及びスロットル開度センサ11のスロットル開度検出値TH及び走行速度センサ14の走行速度V及びブレーキ液圧センサ15のブレーキ液圧P及び前記油圧スイッチ40のスイッチ信号等がモータ/発電機2及びロックアップクラッチ36を制御するモータ/発電機用コントローラ12に供給される。また、前記モータ/発電機用コントローラ12は、少なくとも前記変速装置用コントローラTCと相互通信を行い、例えば変速装置4のギヤ比(変速段)やエンジンブレーキ用クラッチの締結解放状態といった情報を、変速装置信号TSとして入力すると共に、個別の演算処理によって設定されたギヤ比(変速段)が変速装置4内で達成されるように変速装置用コントローラTCに指令を出力したりするように構成されている。
前記モータ/発電機用コントローラ12は、少なくとも入力側インタフェース回路12a、演算処理装置12b、記憶装置12c及び出力側インタフェース回路12dを有するマイクロコンピュータ12eで構成されている。
入力側インタフェース回路12aには、エンジン回転数センサ8のエンジン回転数NE 、モータ/発電機回転数センサ9のモータ/発電機回転数NM/G 、インヒビタースイッチ10のレンジ信号RS、スロットル開度センサ11のスロットル開度検出値TH、走行速度センサ14の走行速度V、油圧スイッチ40のスイッチ信号及びブレーキ液圧センサ15のブレーキ液圧P及び前記変速装置用コントローラの変速装置信号TSが入力されている。
演算処理装置12bは、例えばキースイッチ(図示せず)がオン状態となって所定の電源が投入されることにより作動状態となり、先ず初期化を行って、モータ/発電機2への駆動デューティ制御信号MS及び発電デューティ制御信号GSをオフ状態とすると共に、ロックアップクラッチ36へのクラッチ制御信号CSもオフ状態とし、その後少なくとも発進時にエンジン回転数検出値NE 、モータ/発電機回転数検出値NM/G 、レンジ信号RS及びスロットル開度検出値TH等に基づいてモータ/発電機2及びロックアップクラッチ36を制御する。ちなみに、この実施形態では、車両の停車時にエンジン1の回転を停止する、所謂アイドリングストップを行うように構成されている。
記憶装置12cは、演算処理装置12bの演算処理に必要な処理プログラムを予め記憶していると共に、演算処理装置12bの演算過程で必要な各種データを記憶する。
出力側インタフェース回路12dは、演算処理装置12bの演算結果である駆動デューティ制御信号MS及び発電デューティ制御信号GSとクラッチ制御信号CSとをモータ/発電機駆動回路7及び電磁ソレノイド36aに供給する。ちなみに、前記モータ/発電機2では、逆起電力を利用することにより、車両に制動力を付与することも可能である。
次に、走行状態、蓄電装置の状態、車両の操作状態に応じて前記モータ/発電機用コントローラ12で行われる通常時の制御によるエンジン1及びモータ/発電機2の各種の作動状態について説明する。
前述のように、本実施形態ではアイドリングストップによって、車両の停車中にエンジン1の回転が停止されている。そこで、セレクトレバーの操作によってドライブレンジDを始めとする走行レンジが選択され、或いはパーキングレンジPやニュートラルレンジNが選択されている場合でも、スロットル開度THが“0”を越えている場合には、前記特開2003−104090公報同様、前記モータ/発電機2を所定の回転数(必要なのは回転数とトルク)で逆回転させると、ピニオンキャリヤCは前記ワンウエイクラッチOWCによって逆回転できないため、エンジン1が正方向に回転される。この状態で、燃料を噴射することでエンジン1の回転が始動する。また、これに伴って前記オイルポンプも駆動が開始される。なお、パーキングレンジPやニュートラルレンジNが選択されているときには、変速装置4の入力側と出力側とが接続されていないので、前記ロックアップクラッチ36を締結し、エンジン1とモータ/発電機2とを直結した状態で、モータ/発電機2を正回転し、正方向のトルクを発生させるようにしてもエンジン1を回転始動することも可能である。
このようにしてエンジン1の回転始動後に、車両を発進走行させる必要がない場合、つまりフットブレーキが踏み込まれているような場合には、そのエンジン1の回転駆動力を利用してバッテリなどの蓄電装置6に蓄電を行う。つまり、モータ/発電機2を発電機として使用し、発電を行う。このとき、セレクトレバーにより選択されている変速段がパーキングレンジPか、或いはニュートラルレンジNである場合には、変速装置4の入力側と出力側とが接続されていないので、前記ロックアップクラッチ36でエンジン1とモータ/発電機2とを直結し、エンジン1でモータ/発電機2を正回転させながら正方向のトルクを与え、発電を行う。一方、ドライブレンジDレンジを始めとする走行レンジが選択されているときには、変速装置4の入力側と出力側とが接続されているので、ピニオンキャリヤCがワンウエイクラッチOWCで逆回転しないことを利用し、エンジン1でモータ/発電機2を逆回転させながら正方向のトルクを与え、発電を行う。
また、ドライブレンジDを始めとする走行レンジが選択され、アクセルペダルが踏み込まれると、車両を発進させるために、ロックアップクラッチ36の解放状態で、スロットル開度が大きくなるほど、大きな値に予め設定されている目標エンジン回転数NEPにエンジン1の回転数を維持しながら、モータ/発電機2を次第に正回転させるべく、正方向トルクを発生せしめ、これによりピニオンキャリヤCに正方向のトルクを与えて車両を発進加速させる。このとき、モータ/発電機2が逆回転している状態では発電機として機能し、正回転している状態ではモータとして機能している。
やがて、モータ/発電機2の回転数が、所定の回転数、つまり目標エンジン回転数NEPに維持されているエンジンの回転数に一致又はほぼ一致したら、前記ロックアップクラッチ36を締結し、エンジン1とモータ/発電機2とを直結して車両を走行する。例えば、車両が或る程度以上の走行速度で高速走行しているとか、アクセルペダルの踏込み量が大きいとか、変速装置4内の減速比が大きいとか、蓄電装置6の蓄電量が少ないといった状況では、モータ/発電機2をモータとして使用するのは不利なので、モータ/発電機2ではトルクを発生せず、所謂フリーな状態にしてエンジン1でのみトルクを発生し、走行する。一方、走行速度が低いとか、アクセルペダルの踏込み量が小さいとか、変速装置4内の減速比が小さいとか、蓄電装置6の蓄電量が多いといった状況では、モータ/発電機2をモータとして使用しても差し支えないので、モータ/発電機2を正回転し、正方向のトルクを発生させて、エンジン1のアシストを行う。
このような加速走行状態に対して、車両が減速状態にある、所謂エンジンブレーキの効きが期待される状況では、前記ロックアップクラッチ36を締結したままで、モータ/発電機2を発電機として用い、駆動輪5から入力される路面反力トルクに対し、負の方向のトルクを発生させて、本来のエンジンブレーキの代わりに或いはそれに加えて制動力を強める。
このような一般的な走行状況の他に、本実施形態では、ドライブレンジDを始めとする走行レンジでのクリープ走行モードが設定されている。例えば、前述したエンジン回転始動直後のような状況では、アイドル回転状態にあるエンジン1で正方向のトルクを発生させながら、モータ/発電機2で正方向のトルクを発生し、両者の合成トルクで車両をクリープ走行させる。また、エンジン1が回転始動されていないときには、モータ/発電機2を正回転させながら正方向のトルクを発生し、これにより車両をクリープ走行させることも可能である。
例えば、アクセルペダルが極僅かに踏み込まれている状態での車両発進時には、例えばモータ/発電機2を高速回転させて走行速度を著しく加速する必要はないので、エンジン回転始動後の逆回転状態のモータ/発電機2をゆっくりと正回転化しながら、正方向の一定のトルクを発生せしめ、エンジン1とモータ/発電機2との直結後は、更にエンジン1の出力トルクを低減させて、ほぼモータ/発電機2だけで車両を発進加速することができる。これに対して、アクセルペダル全開状態での車両発進時において、モータ/発電機2を高速回転させることは、モータトルクを低減することになり、車両を加速するには十分でないことが多いことから、エンジン回転始動後の逆回転状態のモータ/発電機2を速やかに正回転させ、エンジン1とモータ/発電機2との直結を早め、その直結後は、エンジンの出力トルクを高め、エンジン1の出力トルクとモータ/発電機2の出力トルクで車両を発進加速し、速やかに高走行速度に到達させている。
このようなモータ/発電機2の制御を行うために前記モータ/発電機用コントローラ12内の演算処理装置12bでは種々の演算処理が行われているが、その中で、前記モータ/発電機2及びロックアップクラッチ36の統括制御のための演算処理を図3に示す。この演算処理は、例えば10msec. 程度の所定サンプリング時間ΔT毎にタイマ割込処理として実行される。なお、このフローチャートでは、特に通信のためのステップを設けていないが、必要な情報は各コントローラや記憶装置から随時読込まれ、また演算処理で得られた情報は随時各コントローラや記憶装置に出力される。
この演算処理では、まずステップS1で、前記蓄電装置6並びにロックアップクラッチ36の異常検出を行う。具体的には、例えばロックアップクラッチ36を締結すべく、前記制御信号CSが高レベル、即ち出力されているにもかかわらず、前記油圧スイッチ40のスイッチ信号がON状態でないときには、前記調圧弁39若しくは電磁弁38が異常であると判定する。また、例えば電磁弁38の駆動電源電圧等に基づいて随時行われる電磁弁38の断線判定の結果、当該電磁弁38のハーネス類が断線している場合にも異常であると判定する。
次にステップS2に移行して、前記ステップS1の判定結果、ロックアップクラッチ36(油圧コントローラ37を含む)は正常であるか否かを判定し、ロックアップクラッチ36が正常である場合にはステップS3に移行し、そうでない場合にはステップS4に移行する。
前記ステップS3では、個別の演算処理に従って、前述したような正常時の制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
前記ステップS4では、例えば蓄電装置6の充電量が所定値以下であるか否か等を用いて当該蓄電装置6が充電可能か否かを判定し、蓄電装置6が充電可能な場合にはステップS5に移行し、そうでない場合にはステップS6に移行する。
前記ステップS5では、後述する個別の演算処理に従って、異常時対応のための第1フェール制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
前記ステップS6では、後述する個別の演算処理に従って、異常時対応のための第2フェール制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
次に、前記図3の演算処理のステップS5で行われるサブルーチンについて、図4のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS51で、走行速度Vの増大と共に大きくなる目標プロペラシャフトトルクTPS * を算出する。この目標プロペラシャフトトルクTPS * の算出にあたっては、前記スロットル開度センサ11で検出されるスロットル開度THをパラメータとし、スロットル開度THが大きいほど、大きくなるようにする。また、この実施形態では、前記蓄電装置6の充電量が著しく小さいときには“1”より大きく、且つ著しく大きいときには“1”より小さくなる補正係数αを算出し、この補正係数αを前記目標プロペラシャフトトルクTPS * に乗じて最終的な目標プロペラシャフトトルクTPS * を算出するようにしたり、道路環境(登坂、降坂)や車重に応じて目標プロペラシャフトトルクTPS * を補正したりする。
次にステップS52に移行して、前記ステップS51で算出された目標プロペラシャフトトルクTPS * からエンジン要求トルクTEtを算出する。ここでは、前述したように油圧コントローラ37内の電磁弁38自身が断線したり、或いは制御信号CDが出力されているにもかかわらず油圧スイッチ40のON信号が検出されなかったりといったように、ロックアップクラッチ36が締結できない異常を検出している。ロックアップクラッチ36が解放されているときのエンジン要求トルクTEtは、変速装置4の変速比R及び差動装置3の歯数比(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)から得られる。即ち、前記目標プロペラシャフトトルクTPS * を変速比Rで除し、更に(1+歯数比)で除した値がエンジン要求トルクTEtとなる。
次にステップS53に移行して、前記ステップS52で算出されたエンジン要求トルクTEtをエンジントルク上限値TELMTで制限する。エンジントルク上限値TELMTは、以下のようにして設定する。即ち、エンジン1のイナーシャ(回転慣性)とモータ/発電機2のイナーシャとの加算値を当該モータ/発電機2のイナーシャで除すと、モータ/発電機2の負荷比率が求められる。このモータ/発電機2の負荷比率を当該モータ/発電機2のトルクの連続定格値に乗じ、更に前記差動装置3の歯数比を乗じた値は、即ちモータ/発電機2がエンジン1に対して安定して出力し続けることができるトルクである。従って、エンジン1の出力トルクが、このモータ/発電機2のエンジン1に対する安定出力トルクより小さければ、当該モータ/発電機2は、エンジン1と逆方向に回転しながら正の出力トルク、即ちエンジン1と同じ向きのトルクを発生し続けることができる。従って、モータ/発電機2をエンジン1と逆方向に回転することにより、エンジン1の回転数上昇、所謂吹け上がりを防止し、且つモータ/発電機2のトルクを駆動力として利用することができる。従って、このモータ/発電機2のエンジン1に対する安定出力トルクをエンジントルク上限値TELMTとする。
次にステップS54に移行して、前記スロットル開度センサ11で検出されたスロットル開度TH及び前記エンジン回転数センサ8で検出されたエンジン回転数NE からモータ/発電機要求トルクTM/Gtを算出する。ここでは、図5に示す制御マップに従って設定する。即ち、エンジン回転数NE がアイドル回転数NEIDLE であるときには、アイドル回転状態にあるエンジントルクTE とモータ/発電機要求トルクTM/Gtとの加算値が前記クリープトルクとなるように設定し、エンジン回転数NE がアイドル回転数NEIDLE 以上である領域では、エンジン回転数NE の増加と共にモータ/発電機要求トルクTM/Gtをリニアに増加設定する。スロットル開度THは、このモータ/発電機要求トルクTM/Gtの増加傾きに用い、スロットル開度THが大きいほど増加傾きを大きく設定する。モータ/発電機要求トルクTM/Gtの上限値は、勿論、モータ/発電機2の出力トルクの連続定格値である。
次にステップS55に移行して、前記ステップS52又はステップS53で設定されたエンジン要求トルクTEtを前記エンジンコントローラECに指令する。
次にステップS56に移行して、前記ステップS54で算出されたモータ/発電機要求トルクTM/Gtでモータ/発電機2を駆動制御してからメインプログラムに復帰する。
この演算処理によれば、蓄電装置6は充電可能であるものの、ロックアップクラッチ36或いはその制御手段である油圧コントローラ37が異常であるため、以下のようにして第1フェール制御が行われる。即ち、エンジン1のエンジン要求トルクTEtを前記エンジントルク上限値TELMTで制限し、モータ/発電機2をエンジン1と逆方向に回転させて当該エンジンの吹け上がりを防止すると共に、モータ/発電機2には正方向、つまりエンジン1と同方向のモータ/発電機要求トルクTM/Gtを発生させて車両の駆動力に用いる。これにより、例えば運転者がアクセルペダルを踏み込んだ場合に、エンジン1の吹け上がりを確実に防止しながら、或る程度までは運転者の意図に合わせて車両を加速することが可能となる。
次に、前記図3の演算処理のステップS6で行われるサブルーチンについて、図6のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS61で、前記図4の演算処理のステップS51と同様に、走行速度Vの増大と共に大きくなる目標プロペラシャフトトルクTPS * を算出する。
次にステップS62に移行して、前記図4の演算処理のステップS52と同様に、前記ステップS61で算出された目標プロペラシャフトトルクTPS * からエンジン要求トルクTEtを算出する。
次にステップS63に移行して、前記図4の演算処理のステップS53と同様に、前記ステップS62で算出されたエンジン要求トルクTEtをエンジントルク上限値TELMTで制限する。
次にステップS64に移行して、前記図4の演算処理のステップS54と同様に、前記図5の制御マップを用いて、前記スロットル開度センサ11で検出されたスロットル開度TH及び前記エンジン回転数センサ8で検出されたエンジン回転数NE からモータ/発電機要求トルクTM/Gtを算出する。
次にステップS65に移行して、充電効率“0”の目標モータ/発電機回転数NM/Gtからモータ/発電機要求トルク補正量ΔTM/G を算出する。まず、図7には、モータ/発電機2の回転数とトルクとの出力特性を示す。モータ/発電機は、一般に回転数とトルクとの積値に比例する出力が一定なので、回転数とトルクとは互いに反比例の関係になる(各象限の最も外側の曲線)。例えば、図7の第1象限、第3象限はモータ/発電機2の力行、蓄電装置6側からは放電の領域であり、第2象限、第4象限はモータ/発電機2の回生或いは発電、蓄電装置6側からは充電の領域である。このような出力特性のうち、モータ/発電機2の発電領域、つまり蓄電装置6の充電領域において、回転数又はトルク或いはその双方が小さい領域では、例えば損失等によって発電(充電)しない、或いはモータ/発電機2が回転するために蓄電装置6が放電してしまう、つまり電力を供給する必要がある。損失には、例えばモータ/発電機に流す電流による銅損、回転磁界を発生させることにより鉄損、インバータの素子やケーブルでの電力損失などが挙げられる。図では、その領域を斜線で示すが、従って、この斜線領域は、蓄電装置6にとっては充電効率が負の領域である。すると、充電効率が正の領域と負の領域との境界部分が充電効率“0”ということになる。本実施形態では、この充電効率“0”の境界部分において、ロックアップクラッチ36或いはその制御手段である油圧コントローラ37の異常時にモータ/発電機2をエンジン1と逆方向に回転することで、エンジン1の回転数上昇、即ち吹け上がりを防止し、同時にモータ/発電機2の出力トルクはエンジン1の出力トルクと同方向、即ち正の出力トルクとして車両の駆動トルクに用いる。そこで、本実施形態では、前記ステップS64で算出設定されたモータ/発電機要求トルクTM/Gtに対する充電効率“0”の回転数を目標モータ/発電機回転数NM/Gtとする。このように設定された目標モータ/発電機回転数NM/Gtに対し、現在のモータ/発電機回転数NM/G が図8のように目標モータ/発電機回転数NM/Gtからずれている場合、例えば現在のモータ/発電機回転数NM/G が目標モータ/発電機回転数NM/Gtより負の方向に大きいときには正方向の補正トルクが必要であり、例えば現在のモータ/発電機回転数NM/G が目標モータ/発電機回転数NM/Gtより正の方向に小さいとき、或いは正の領域にあるときには負方向の補正トルクが必要である。この補正トルク、つまり前記モータ/発電機要求トルク補正量ΔTM/Gtは、予め設定された絶対値の正負の補正トルクでもよいし、或いは現在のモータ/発電機回転数NM/G と目標モータ/発電機回転数NM/Gtとの差分値に応じたものとしてもよい。
次にステップS66に移行して、前記ステップS64で算出されたモータ/発電機要求トルクTM/Gtを前記ステップS65で算出されたモータ/発電機要求トルク補正量ΔTM/Gtで補正する。
次にステップS67に移行して、前記ステップS62又はステップS63で設定されたエンジン要求トルクTEtを前記エンジンコントローラECに指令する。
次にステップS68に移行して、前記ステップS66で算出されたモータ/発電機要求トルクTM/Gtでモータ/発電機2を駆動制御してからメインプログラムに復帰する。
この演算処理によれば、ロックアップクラッチ36或いはその制御手段である油圧コントローラ37が異常であり、且つ蓄電装置6は充電不可能であるため、以下のようにして第2フェール制御が行われる。即ち、エンジン1のエンジン要求トルクTEtを前記エンジントルク上限値TELMTで制限し、モータ/発電機2をエンジン1と逆方向に回転させて当該エンジンの吹け上がりを防止すると共に、モータ/発電機2には正方向、つまりエンジン1と同方向のモータ/発電機要求トルクTM/Gtを発生させて車両の駆動力に用いる。これにより、例えば運転者がアクセルペダルを踏み込んだ場合に、エンジン1の吹け上がりを確実に防止しながら、或る程度までは運転者の意志に合わせて車両を加速することが可能となる。このとき、モータ/発電機2の回転数は、前記充電効率“0”の目標モータ/発電機回転数NM/Gtとなるので、蓄電装置6との間には電流が流れず、過充電や過放電を抑制防止することができる。
図9には、前記ロックアップクラッチ36或いはその制御手段である油圧コントローラ37が異常であり、且つ蓄電装置6が充電不可能な状態で、アクセルペダルを解放したコースト状態からアクセルペダルを踏込んだときの前記図8の演算処理による回転数とトルクの経時変化を示す。なお、図中の破線は、ロックアップクラッチ36及び油圧コントローラ37が正常で且つ蓄電装置6も正常なとき(充電可能なとき)の回転数やトルクの経時変化を示している。既に第2フェール制御が開始されているので、モータ/発電機2の回転数NM/G は前記充電効率“0”の目標モータ/発電機回転数NM/Gt、即ちエンジン1の回転方向は逆方向、つまり負の回転数に維持されている。一方のエンジン回転数NE は前記アイドル回転数NEIDLE であり、前記遊星歯車機構からなる差動装置3が差動して前記キャリア回転数NC は、正常時と同じ回転数に維持されている。エンジントルクTE はアイドル回転状態のアイドルトルクTEIDLE であり、これに対して前記図6の演算処理で設定された正方向のモータ/発電機要求トルクTM/Gtが設定され、それらの合成トルクによって前記遊星歯車機構のキャリアトルクTC に前記クリープトルクが与えられる。このクリープトルクは正常時と同じ値となる。
一方、時刻t1 でアクセルペダルが踏込まれ、スロットル開度が大きくなると、エンジントルクTE が増大するが、このエンジントルクTE は前記エンジントルク上限値TELMTで制限される。これに対し、モータ/発電機2は、その回転数NM/G を前記充電効率“0”の負の目標モータ/発電機回転数NM/Gtに維持したまま、正方向のモータ/発電機要求トルクTM/Gtが設定され、前記エンジントルクTE との合成トルクが前記遊星歯車機構のキャリアトルクTC となる。その結果、エンジン回転数NE も次第に増大するが、前記モータ/発電機回転数NM/G が前記負の目標モータ/発電機回転数NM/Gtに維持されているために、吹け上がりは防止されている。また、前記エンジントルクTE に制限のない正常時ほどではないものの、キャリアトルクTC が増大される分だけ、運転者の意志に反映した加速力が得られる。
なお、前記各実施形態では、コントローラにマイクロコンピュータを用いた場合について説明したが、これに代えて各種の演算回路を使用することも可能である。
また、前記ロックアップクラッチ36の位置は、前記実施形態に記載される位置に限ったものではなく、サンギヤーキャリア間、キャリアーリングギヤ間にあってもよい。
また、前記遊星歯車機構の3要素と、エンジン、モータ/発電機、出力の結合方法は、前記実施形態のものに限定されるものではない。
本発明のパラレルハイブリッド車両の第1実施形態を示す概略構成図である。 図1のパラレルハイブリッド車両に用いられる差動装置の一例を示す模式図である。 図1のコントローラ内で行われる統括制御の演算処理を示すフローチャートである。 図3の演算処理で行われるサブルーチンを示すフローチャートである。 図4の演算処理で用いられる制御マップである。 図3の演算処理で行われるサブルーチンを示すフローチャートである。 モータ/発電機の出力特性図である。 目標モータ/発電機回転数を得るための補正トルクの説明図である。 図6の演算処理の作用を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1はエンジン
2はモータ/発電機(電気的回転駆動源)
3は差動装置
4は変速装置
5は駆動輪
6は蓄電装置
7はモータ/発電機駆動回路
8はエンジン回転数センサ
9はモータ/発電機回転数センサ
10はインヒビタースイッチ
11はスロットル開度センサ
12はモータ/発電機用コントローラ
13はオイルポンプ
14は走行速度センサ
15はブレーキ液圧センサ
21は遊星歯車機構
36はロックアップクラッチ
37は油圧コントローラ(締結制御手段)
38は電磁弁
39は調圧弁
30は油圧スイッチ
OWCはワンウエイクラッチ
Sはサンギヤ
Pはピニオン
Rはリングギヤ
Cはピニオンキャリヤ

Claims (2)

  1. エンジンと、発電機及び電動機の両機能を備え且つ発電された電力を蓄電装置に蓄電可能な電気的回転駆動源と、変速装置と、第1軸に前記エンジンの出力軸が接続され且つ第2軸に前記電気的回転駆動源の出力軸が接続され且つ第3軸に前記変速装置の入力軸が接続された差動装置と、前記差動装置の第1軸乃至第3軸のうちの何れか二軸間を断続するロックアップクラッチと、前記電気的回転駆動源の回転数を検出する電気的回転駆動源回転数検出手段と、車両の状態に基づいて前記電気的回転駆動源への要求トルクを算出する電気的回転駆動源要求トルク算出手段と、前記電気的回転駆動源の出力トルクを前記電気的回転駆動源要求トルク算出手段で算出された要求トルクに制御する電気的回転駆動源制御手段と、前記ロックアップクラッチを非締結状態及び締結状態に切換制御する締結制御手段と、前記締結制御手段の異常状態を検出する異常検出手段とを備え、前記電気的回転駆動源制御手段は、前記異常検出手段で締結制御手段の異常が検出され且つ前記蓄電装置が充電不可能なときに、前記エンジンの回転方向と逆向きで且つ充電効率が零となる回転数で前記電気的回転駆動源を回転させながら当該電気的回転駆動源の出力トルクを要求トルクに制御することを特徴とするパラレルハイブリッド車両。
  2. 車両の状態に基づいて前記エンジンへの要求トルクを算出するエンジン要求トルク算出手段と、前記エンジンの出力トルクを前記エンジン要求トルク算出手段で算出された要求トルクに制御するエンジン制御手段とを備え、前記エンジン制御手段は、前記異常検出手段で締結制御手段の異常が検出され且つ前記蓄電装置が充電不可能なときに、前記電気的回転駆動源の出力トルク連続定格値及びエンジンのイナーシャ及び電気的回転駆動源のイナーシャ及び差動装置の歯数比で決まるエンジントルク上限値でエンジンの出力トルクを制限することを特徴とする請求項1に記載のパラレルハイブリッド車両。
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