JP3862368B2 - 除塵装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水路中に設けたバースクリーンの前面に沿ってレーキなどのごみ類掻き上げ片を走行させることにより、バースクリーンで捕捉したごみや粗大な固形物を機械的に除去するようにした除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、流水を取水するポンプ機場では粗大な塵芥を捕捉してポンプを保護する必要があり、そのため吸込水路にバースクリーンと循環昇降式レーキとを備えた除塵装置を設け、バースクリーンに流着した塵芥をレーキにより連続的に掻き上げて除去することが行われている。
【0003】
ところで、農業用水、都市排水、河川取水などでは、用水、排水、取水に共通のポンプを用い、その目的に応じて該ポンプの吸込・吐出方向を随時切替えて水路の水流方向を変えるようにしている場合がある。この場合、ポンプ機場の前後の水路に除塵装置を設けるので、ポンプの吐出側の水路に位置する除塵装置には、その背面より前面に向かって水が流れる。従って、バースクリーンの背面に塵芥が流着することになって除塵装置が有効に機能しなくなり、バースクリーンに流着した塵芥が流水の障害となって水路損失を起こしてしまう。
【0004】
このため、背面より前面に向かって水が流れる側の除塵機を引揚げるために、除塵機の上端部を水面上で揺動自在に支持し、水面上に引揚げた時にこの下端部をロックするようにしたもの、或いは、除塵機を、水路に設置された主スクリーン(バースクリーン)の塵芥類捕捉面に沿う方向に昇降できるようにして、除塵機全体を前衛スクリーンと一体に水面上に引き揚げるようにしたもの等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の除塵装置にあっては、設備的に大掛かりなものとなって、常設するには費用がかかり過ぎるという問題があった。なお、可搬式ポンプを設置するようにした排水ポンプ施設や小規模排水機場では、価格的に安価な手掻きのスクリーンを備えることも考えられるが、手掻きのスクリーンのみでは塵芥を掻き上げ切れないという問題もあった。
【0006】
本発明は上記に鑑み、必要な水路に必要な時に設置することができて、より経済的に用水・排水機能を満足させることができる除塵装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の除塵装置は、上下に延びるバースクリーンを一対のフレーム間に支持し、掻き上げ片を前記バースクリーンの前面に沿って走行自在に配置した除塵機本体と、前記除塵機本体の上端に取り付けられた前記除塵機本体を吊す吊り具と、前記フレームの上部外側に設けられた一対の支持脚と、前記除塵機本体が取り付けられる水路の側壁の内面から前記水路の中に突出するように取り付けられた支持部材とを備え、前記除塵機本体は、前記一対の支持脚が前記水路の前記側壁に支持され、前記フレームが前記水路の中に突出するように取り付けられた支持部材に支持され、前記吊り具により吊り上げて前記水路から引揚げられ、前記吊り具により降下して前記水路に設置され、前記水路に着脱自在に設置されていることを特徴とするものである。
【0008】
これにより、除塵機本体を水路内及び水路外の2つの支持機構により安定に支持して円滑な除塵作業を行なうとともに、トラックレーンやホイストクレーン等による設置と除去が容易に行われる。
【0009】
また、本発明では、除塵機本体は、水路内において上方が下流側に傾斜するように設置され、後方の支持部材は、除塵機本体の傾斜に沿って傾斜する支持面を有することを特徴とする。これにより、該支持面による安定な支持が行われるとともに、該支持面を案内面として本体を昇降させることで、出し入れ作業が安定に行われる。このような支持面は、除塵機本体の後方のみでよく、前方側は支持しないか、がたつきを防止する程度の支持作用を持たせればよい。
【0010】
また、本発明では、前方の支持部材と後方の支持部材は、水路の両側壁に取り付けられたことを特徴とする。このような支持部材は、通常、コンクリート等で固めた水路壁に埋め込む形で設置され、所定の強度、耐食性を持つ素材で形成する。
【0011】
また、本発明では、支持部材は、断面が中空、L形、H形または溝形の部材で形成されていることを特徴とする。これにより、軽量でかつ強度を持たせる構造とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の除塵装置を、図1ないし図4を参照して説明する。この除塵装置は、除塵機本体10が水路40に形成された支持機構により支持されて取り付けられている。除塵機本体10は、左右両側の一対のフレーム12の間に横方向に掛け渡された支持梁14と、この支持梁14に支持された縦方向に延びる複数の主スクリーン(バースクリーン)16と、主スクリーン16の前面に沿って巡回走行自在に配置されたレーキ(掻き上げ片)18とを有している。除塵機本体10のフレーム12等の主要部品は、軽量、低振動、耐食性の高いエラストマによって形成するが、鋼材等であってもよい。
【0013】
図3に示すように、レーキ18には主スクリーン16の間に突出する複数のレーキ爪18aが形成され、レーキ14の両端は、フレーム12の凹部12a及びエプロン20内を走行するレーキチェーン22のガイドローラ24に固着されている。レーキチェーン22は、フレーム12の頂部に設置した駆動装置26の駆動軸28の両端に取付けたレーキ鎖車30に掛け渡されて走行する。駆動装置26は減速機とモータを有し、また、駆動軸28の位置を調節してレーキチェーン22の張力を調節するテークアップユニット34を有している。
【0014】
除塵機本体10は、水路40を構成する側壁46に、上下2つの支持機構S1,S2で支持されている。第1の支持機構S1は、フレーム12の上部外側に設けられた一対の支持脚32であり、これはその下端面32aを水路40を構成する側壁46の頂面44に当接させてフレーム12を支持している。第2の支持機構S2は、側壁の内面に設けられた前後の支持部材50,52により構成されている。
【0015】
前方の支持部材50は、側壁46の内面から水路40の中に突出するように取り付けられ、後方の支持部材52は、除塵機本体10のフレームの方向に沿って延びるように側壁46の内面に取り付けられている。これらの支持部材50,52は、図2に示すように、除塵機本体10を支持脚32の下面が側壁46の上面44に当接するように設置したときに、フレーム12の前面及び後面がこれらの支持部材50,52に接するように配置されている。除塵機本体10は主に後方の支持部材52により支持され、前方の支持部材50は主にがたつきを防止する程度の作用を行なう。
【0016】
支持部材50,52は、強度、耐食性等を考慮して、鋼等の適宜の素材から形成され、この実施の形態では、いずれの支持部材50,52も中空状の部材から構成されているが、 断面がL形、H形、溝形等、任意の形状のもので形成しても良い。なお、水路40の底面42には、前衛スクリーン(バースクリーン)48が除塵機本体10の主スクリーン16の前面(上流側)に位置するように固定されている。
【0017】
次に、上記のように構成された除塵装置の作用について説明する。除塵機本体10を水路40に設置する時は、トラッククレーンやホイストクレーン等を用いてチェーン等の吊り具54(図1参照)により除塵機本体10を吊し、各フレーム12の下端を支持部材50,52の間に差し込むように降下させる。さらに、支持部材50,52を案内として除塵機本体10を支持脚32の下面32aが側壁46の頂面44と当接するまで降下させる。これによって、除塵機本体10が主に支持脚32と後方の支持部材52により支持され、また前方の支持部材50により前方への変位を抑えられて安定に固定される。
【0018】
除塵機本体10が固定されると、水路40内を矢印C方向に流れる水中のごみ類は、主スクリーン16、前衛スクリーン48によって捕捉される。この状態で駆動装置26を駆動すると、回転動力が駆動軸28を介してレーキ鎖車30に伝達され、レーキチェーン22が図2における矢印B方向に循環走行する。これにより、主スクリーン16で捕捉されたごみ類は、レーキ18によって掻き上げられて上方に搬送され、エプロン20を過ぎて反転点で図示しない搬出装置に排出される。
【0019】
除塵機本体10を引揚げる時には、駆動装置26を停止させた後、除塵機本体10の上端に吊り具54を取付け、この吊り具54にトラッククレーンやホイストクレーン等のフックを引っ掛けて、図1の矢印Dの方向に吊り上げる。これにより、除塵機本体10の各フレーム12を水路40の側壁46に固着したガイドパイプ50,52に沿ってスライドさせて除塵機本体10を上方へ引揚げる。
【0020】
この実施の形態によれば、除塵機本体10は支持部材50,52によって水流中に安定に支持され、円滑に除塵作用が行われるとともに、水路40への着脱が容易となって、同じ水路幅の水路どうしでの共用を容易に行なうことができる。従って、排水ポンプ等のスクリーン設備として広く採用することができる。この場合、水深が異なる水路間で共用することは、2つの支持機構S1,S2による支持位置を適当に設定すれば容易に可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、水路側壁に固着した支持部材によって除塵機本体の着脱を容易にしつつ除塵機本体を安定に支持し、これにより、必要な水路に、必要な時に設置するようにしてその設置台数を節約して低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の除塵装置を示す全体正面図である。
【図2】同じく、全体縦断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った要部断面図である。
【図4】同じく、支持部材を水路の側壁に固着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 除塵機本体
12 フレーム
16 主スクリーン(バースクリーン)
18 レーキ
22 レーキチェーン
24 ガイドローラ
26 駆動装置
30 レーキ鎖車
32 支持脚
40 水路
42 水路底面
46 水路側壁
48 前衛スクリーン(バースクリーン)
50,52 支持部材
S1,S2 支持機構
Claims (5)
- 上下に延びるバースクリーンを一対のフレーム間に支持し、掻き上げ片を前記バースクリーンの前面に沿って走行自在に配置した除塵機本体と、
前記除塵機本体の上端に取り付けられた前記除塵機本体を吊す吊り具と、
前記フレームの上部外側に設けられた一対の支持脚と、
前記除塵機本体が取り付けられる水路の側壁の内面から前記水路の中に突出するように取り付けられた支持部材とを備え、
前記除塵機本体は、前記一対の支持脚が前記水路の前記側壁に支持され、前記フレームが前記水路の中に突出するように取り付けられた支持部材に支持され、前記吊り具により吊り上げて前記水路から引揚げられ、前記吊り具により降下して前記水路に設置され、前記水路に着脱自在に設置されていることを特徴とする除塵装置。 - 前記支持部材は、前記水路の両側壁に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
- 前記支持部材は、前方の支持部材と後方の支持部材とからなることを特徴とする請求項2に記載の除塵装置。
- 前記除塵機本体は、水路内において上方が下流側に傾斜するように設置され、前記後方の支持部材は、前記除塵機本体の傾斜に沿って傾斜する支持面を有することを特徴とする請求項3に記載の除塵装置。
- 前記支持部材は、断面が中空、L形、H形または溝形の部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
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JP18928997A JP3862368B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 除塵装置 |
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JPH1121856A JPH1121856A (ja) | 1999-01-26 |
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ID=16238843
Family Applications (1)
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JP18928997A Expired - Lifetime JP3862368B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 除塵装置 |
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Families Citing this family (2)
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1997
- 1997-06-30 JP JP18928997A patent/JP3862368B2/ja not_active Expired - Lifetime
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