JP3861289B2

JP3861289B2 - 洗車機の水拭取り装置

Info

Publication number: JP3861289B2
Application number: JP2004000263A
Authority: JP
Inventors: 日吉龍野
Original assignee: Tatsuno Corp
Current assignee: Tatsuno Corp
Priority date: 2004-01-05
Filing date: 2004-01-05
Publication date: 2006-12-20
Anticipated expiration: 2024-01-05
Also published as: JP2005193737A

Description

本発明は、給油所の敷地等に設置される洗車機による洗車後に車体表面に付着した水を拭取る洗車機の水拭取り装置に関するものである。

従来、給油所に設置される洗車装置は、例えば、自動車を跨ぐ門型に形成された洗車装置本体が敷地に配置されたレール上を往復走行する門型洗車装置、あるいは収納部屋に配置された自動車を跨ぐ形状で移動する洗車機構を備えた洗車装置等が一般的に使用されている。例えば、門型洗車装置として、本出願人は、特に水噴射ノズルに供給する送水ホース内の水の凍結を防止した洗車装置を開示している（例えば、特許文献１参照。）。また、給油所の敷地のスペースを有効利用できるとともに、騒音や飛沫の飛散を防止できる洗車装置を開示している（例えば、特許文献２参照。）。
特開２００２−６７８９３号公報（第２〜４ページ、図１及び２）特開平９−１０９８４４号公報（第２〜３ページ、図２〜５）

しかしながら、従来の洗車装置は、洗車機構により洗浄及び水洗い後に、車体表面に付着している水滴をブロワー等により強制的に乾燥させているが、確実に水滴を除去することができないおそれがあり、そのため強制的な乾燥の後に人によりタオル等で車体表面に残された水滴を拭取ることが行われていた。

本発明は上記事情に鑑みなされたもので、洗車機の洗浄機構等により洗浄後に車体表面に付着した水滴を簡単な機構により除去することができ、人による水の拭取り作業を解消することができる洗車機の水拭取り装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために請求項１に記載の発明にあっては、自動車の車体表面の汚れを洗浄する洗車機と、該自動車の頂部及び左右側面に接触するよう吊り下げられ表面が柔軟な材料から形成された多数本の細長い筒状の水除去棒を有する水除去手段とを備え、前記洗車機の洗浄後に前記自動車と水除去手段とを相対的に移動させ、前記水除去手段は、前記自動車が通過できる支柱の上部から前記複数本の水除去棒が吊り下げられ、かつ中央部の該水除去棒は自動車の頂部の車体表面に接触できる長さに形成され、左右の前記水除去棒は自動車の左右側面の車体表面に接触できる長さに形成され、前記水除去棒は、前記自動車の車体表面に接触する部分にブロワにより空気を吸引する小孔が形成されていることを特徴とするものである。洗車機による洗浄後に車体表面に付着した水滴を水除去手段の吊り下げられた複数本の水除去棒により簡単に車体表面に残された水を除去することができ、人による水の拭取り作業を解消することができる。また、自動車が通過できる支柱の上部から複数本の水除去棒を吊り下げることで水除去手段を簡単にでき、水除去棒の表面により水を拭取るとともにブロワで水を吸引できる。

自動車の車体表面の汚れを洗浄する洗車機と、この自動車の頂部及び左右側面に接触するよう吊り下げられ表面が柔軟な材料から形成された多数本の細長い筒状の水除去棒を有する水除去手段とを備え、洗車機の洗浄後に自動車と水除去手段とを相対的に移動させることで、洗車機による洗浄後に車体表面に付着した水滴を水除去手段の吊り下げられた複数本の水除去棒により簡単に車体表面に残された水を除去することができ、人による水の拭取り作業を解消することが可能になる。

以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図１〜図７は本発明実施形態の洗車機の水拭取り装置を説明する図であり、図１は洗車機の側面図、図２は洗車機の平面図、図3は洗車機の背面図、図４は洗車機の水除去手段の正面図、図５は水除去手段の部分拡大断面図、図６は洗車機の水拭取り装置の制御構成を説明するブロック図、図７は洗車機の水拭取り装置の動作を説明するフローチャートである。

本実施形態の洗車機の水拭取り装置の洗車機１０は、給油所の敷地１に設置されており、自動車２を収容して洗車するための収容部１１と、この収容部１１の内部に配置される洗浄機構１５と、この洗浄機構１５を移動可能に支持するための支持手段２０と、洗浄機構１５を支持手段２０に沿って往復移動させるための移動手段２５とを有し、自動車２を洗浄後に車体表面に付着した水を拭取るための水除去手段３０と、洗車機１０及び水除去手段３０の動作を制御する制御装置４０等とを備えている。

収容部１１は、敷地１上に立設される左右一対の支持部１２と、これら支持部１２上に取付けられ、自動車２の上部側を覆い内部が見える、例えば、プラスチック材料等で形成される透明パネル１３とからなり、自動車２を収容するに十分な横幅と高さを有し、入口側と出口側が開口された部屋状に形成されているものである。

洗浄機構１５は、例えば、洗浄液を噴射したり、車体表面に付着した洗浄液を洗い流すために洗浄水や空気を噴射する複数の洗車ノズル１６を設けた取付け枠１７等を有し、制御弁等を介して供給源から送られる洗浄液、洗浄水、空気等を洗車ノズル１６から噴射させて自動車２を洗浄する部分である。取付け枠１７は、自動車２左右の側面側と上部側とを十分な間隔を設けて、ほぼコ字形に覆う形状に形成された枠状部材からなり、その枠状部材の自動車２に対向する左右の側面及び上部の下面に複数個の洗車ノズル１６が取付けられている。

支持手段２０は、収容部１１内の透明パネル１３で一方の内面側に近い敷地１上に立設された、一対の同じ高さの支柱２１と、この支柱２１の上端部に一端部側が取付けられ他端部側が収容部１１の上部中央部まで水平に延出された一対の水平梁２２と、この水平梁２２の他端部に自動車２の長手方向に沿って水平に取付けられた案内部材からなる案内梁２３とから構成されている。

移動手段２５は、洗車ノズル１６を設けた取付け枠１７の中央部を、後に説明する伸縮手段２６を介して吊下げ、支持手段２０を構成する案内梁２３の長手方向に沿って平行に往復移動させる手段である。すなわち、移動手段２５は、洗浄機構１５を構成する複数の洗車ノズル１６設けた取付け枠１７を、案内梁２３に沿って往復移動可能に取付けられている。また、移動手段２５の下面には、自動車２の頂部までの距離を測定するセンサ２７が取付けられている。

伸縮手段２６は、移動手段２５と取付け枠１７の中央部との間に取付けられ、後に説明するように、自動車２の上部を移動手段２５により水平に移動するとき、制御装置４０の制御のもとにセンサ２７で検知された自動車２の頂部までの距離が一定の値になるように上下に伸縮するものである。

水除去手段３０は、収納部１１内の自動車２が配置される前側の敷地１上に設けられており、自動車２が十分のスペースを持って内側を通過できる高さ及び横幅を有するコ字形に形成れた支柱３１が敷地１に立設され、この支柱３１の上部側の下部に設けられた中央部の取付け部３３、及び左右の取付け部３２の下面に、それぞれ筒状に形成された複数本の中央部の水除去棒３５、及び左右の水除去棒３５が吊下げられている。これらの水除去棒３４，３５は、それぞれ制御装置４０により動作が制御されるブロワ３７に連通され空気が吸引されるようになっている。

中央の取付け部３３は、横幅が自動車の横幅程度に形成された横長のケース状に形成されており、支柱３１の上部側中央部の下部に取り付けられている。また、左右の取付け部３２は、中央部の取付け部３３よりやや短い横長のケース状に形成されており、中央部の取付け部３３に隣接した左右に取り付けられている。水除去棒３４，３５は、比較的に細長く屈曲し易い筒状体で、その表面が自動車２の車体表面に接触しても傷付かず、また水を吸収し易い布材等の柔軟な材料から形成されている。中央の水除去棒３５は、上端部が中央部の取付け部３３の下面に内部に連通するように複数本が隣接させて取付けられ、それぞれの下端部が自動車２の頂部に十分に接触する程度の長さになるよう吊り下げられている。また、水除去棒３５は、それぞれの下端部を開口した小孔３５ａが形成され、後に説明するブロワ３７により小孔３５ａから空気を吸引することで自動車２の頂部の車体表面に付着した水滴を吸引できるようになっている。左右の水除去棒３４は、上端部がそれぞれ左右の取付け部３２の下面に内部に連通するように複数本が隣接させて取付けられ、それぞれの下端部が自動車２の側面に十分に接触する程度の長さになるよう吊り下げられている。また、水除去棒３４は、それぞれの下端部が閉塞され、かつ下部側の自動車２の車体側面に接触する側面部分に複数の小孔３４ａが形成され、後に説明するブロワ３７により小孔３４ａから空気を吸引することで自動車２の側面部の車体表面に付着した水滴を吸引できるようになっている。中央部の取付け部３３及び左右の取付け部３２は、中空のケース状に形成され、ブロワ３７に配管３６を介して接続されている。

制御装置４０は、収容部１１の近傍等に配置される図示しない操作部等に設けられ、洗浄機構１５、移動手段２５及び伸縮手段２６等を含む洗車機１０と、水除去手段３０のブロワ３７の動作を制御する部分である。この制御装置４０は、操作スイッチ４１の操作により洗車機１０の動作を開始し、洗車機１０の動作終了後にブロワ３７を駆動し、自動車２が水除去手段３０を通過して車体表面の水を除去して停止するようになっている。

次に、本実施形態の洗車機の水拭取り装置の動作を図７のフローチャートに基づいて具体的に説明する。まず、自動車１を収容部１１の背面側の入口から所定の場所に搬入させる。次に、操作スイッチ４１をオンすると（ＳＴ１）、制御装置４０の制御の元に洗車機１０が駆動され（ＳＴ２）、洗車動作が行なわれる。すなわち、予め設定された洗車工程に応じて洗浄機構１５の制御弁等の開閉を制御して、洗車ノズル１６から洗浄液や洗浄水あるいは乾燥のための空気を噴射させ、移動手段２５の動作を制御して取付け枠１７を案内梁３３に沿って往復移動させ、かつこの移動手段２５の移動とともにセンサ２７で検出した自動車２の頂部までの信号に基づいて距離が一定になるように伸縮させる。次に、洗車が所定の洗車工程を終了したときに（ＳＴ３）、洗車機１０の駆動が停止する（ＳＴ３）。続いて、ブロワ３７が駆動され（ＳＴ５）、水除去棒３４，３５にそれぞれ形成された小孔３４ａ，３５ａから空気を吸引し、それぞれ取付け部３３，３２、配管３６及びブロワ３７を通って排気される。この状態において、自動車２を運転して水除去手段３０の支柱３１の内側をゆっくり通過させると、中央の水除去棒３５は、その下端部側が自動車２の頂部の車体表面に接触して水を拭取るよう動作するとともに、下端部に形成された小孔３５ａから車体表面の水を吸引し、また左右の水除去棒３４は、その下端部側が自動車２の左右側面の車体表面に接触して水を拭取るように動作するとともに、下端部側に形成された小孔３４ａから車体表面の水を吸引する。

上記構成の洗車機の水拭取り装置では、洗車機１０により洗車終了後に、自動車２を水除去手段３０のコ字形に形成された支柱３１の内側を通過させると、支柱３１に設けられた取付け部３３，３２から吊り下げられた布材等の柔軟な材料から形成された水除去棒３４，３５の表面で水を吸収し、かつそれぞれに形成された小孔３４ａ，３５ａから車体表面の水を吸引することで、洗浄後に車体表面に付着した水滴を簡単な機構により除去することができ、人による水の拭取り作業を解消することができる。

なお、上記実施形態において、洗車機１０は、洗浄機構１５を移動手段２５により支持手段２０に沿って往復移動させる例を説明したが、少なくとも自動車２を洗浄液、洗浄水等により洗浄する門型洗車機あるいは固定式の洗車機であってもよい。また、本実施形態の水除去手段３０を敷地１に固定された例を説明したが、洗車機による洗浄後に自動車２と吊り下げられた水除去棒とを相対的に移動させ、水除去棒を車体表面に接触しつつ通過させるものであればよい。

本発明の洗車機の水拭取り装置は、給油所の敷地等に設置される洗車機による洗車後に車体表面に付着した水を拭取る装置に適用できる。

図１は本発明実施形態の洗車機の側面図である。本発明実施形態の洗車機の平面図である。本発明実施形態の洗車機の背面図である。本発明実施形態の水除去手段の正面である。本発明実施形態の水除去手段の部分拡大断面図である。本発明実施形態の洗車機の水拭取り装置の制御構成を説明するブロック図ある。本発明実施形態の洗車機の水拭取り装置の動作を説明するフローチャートである。

符号の説明

１敷地
２自動車
１０洗車機
１１収容部
１２支持部
１３透明パネル
１５洗浄機構
１６洗車ノズル
１７取付け枠
２０支持手段
２１支柱
２２水平梁
２３案内梁
２５移動手段
２６伸縮手段
２７センサ
３０水除去手段
３１支柱
３２取付け部
３３取付け部
３４水除去棒
３４ａ小孔
３５水除去棒
３５ａ小孔
３６配管
３７ブロワ
４０制御装置
４１操作スイッチ

Claims

自動車の車体表面の汚れを洗浄する洗車機と、該自動車の頂部及び左右側面に接触するよう吊り下げられ表面が柔軟な材料から形成された多数本の細長い筒状の水除去棒を有する水除去手段とを備え、前記洗車機の洗浄後に前記自動車と水除去手段とを相対的に移動させ、前記水除去手段は、前記自動車が通過できる支柱の上部から前記複数本の水除去棒が吊り下げられ、かつ中央部の該水除去棒は自動車の頂部の車体表面に接触できる長さに形成され、左右の前記水除去棒は自動車の左右側面の車体表面に接触できる長さに形成され、前記水除去棒は、前記自動車の車体表面に接触する部分にブロワにより空気を吸引する小孔が形成されていることを特徴とする洗車機の水拭取り装置。