JP3860490B2 - 接着層を有するフッ素樹脂フィルムの成形方法及びそのフッ素樹脂フィルム - Google Patents

接着層を有するフッ素樹脂フィルムの成形方法及びそのフッ素樹脂フィルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は異種の樹脂からなるフィルム状の積層体、特にはフッ素樹脂とホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)とからなるフィルム状積層体の成形方法及びそのフッ素樹脂フィルムに関する。更に詳しくは、従来の単層のTダイを使用してなされるフィルム状積層体の成形及びその成形方法によって製造された接着層を有するフッ素樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】
異種の樹脂からなる積層体を製造するには、特種の金型を必要とし、また、この金型が極めてコスト高である。
【0003】
【解決しようとする課題】
従来のTダイをそのまま使用して2層や2色のフイルムを製造しようとする。
すなわち、本発明者は、フッ素樹脂フィルムを得る過程でフッ素樹脂とホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)との異種樹脂を、従来の単層のTダイのシリンダーヘッドに異種の樹脂を押し出して合流せしめた後、そのフイルム状体成型部に異種の樹脂を押し出し続けると、異種の樹脂からなる一体化された積層体を形成することを発見した。したがって本発明は、色や性状の異なる樹脂の積層体を形成するのに、従来のTダイをそのまま用いることができるものである。
【0004】
【発明の効果】
従来のTダイをそのまま用いることができるので、異種の樹脂すなわちフッ素樹脂とホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)とからなる接着性フッ素樹脂フィルムの積層体を低コストで得ることができる。
【0005】
【技術的手段】
本発明は上記知見に基づき以下の構成を採り、所期の効果を得るものである。
第1の押し出機からはフッ素樹脂を、また第2押し出し機からはホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)をそれぞれ押し出し、
各独立の円管状の通路部を経て単層のTダイにおいて該Tダイのシリンダーヘッドで合流させ、
これら2種の樹脂を単一の円管状の通路部内で混合しないで界面を存して該Tダイのフィルム状体成型部に押し出し、
該押出しを継続して上記2種の樹脂を一体化させ、厚さが23μのフッ素樹脂層と厚さが2μのホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)層との積層体とする、
ことを特徴とする接着層を有するフッ素樹脂フィルムの成形方法。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜4において、1はTダイ、2は第1押し出し機、3は第2押し出し機、4は第1押し出し機2の押しだしパイプ、5は第2押し出し機の押しだしパイプ、6はフイルム状体成型部、a,bはそれぞれ異種の樹脂、すなわちaはフッ素樹脂(以下樹脂aという)、bはホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(商品名「ボンドファースト」、住友化学社製、以下樹脂bという)、7はガイドロール、8は引取りロールを示す。
詳しくは、1は従来の単層のTダイ、2は樹脂aすなわちフッ素樹脂を押し出す第1押し出し機、3は樹脂bすなわちホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)を押し出す第2押し出し機、4は円管状の通路をなすとともに一端を第1押し出し機2に接続され、他端をTダイ1のシリンダーヘッドchに接続される押出しパイプ、5は円管状の通路をなすとともに一端を第2押し出し機3に接続され、他端をTダイ1のシリンダーヘッドchに接続される押出しパイプ、6はTダイ1において単一の円管状の通路部(符号なし)を経て該Tダイ1内に形成された平板状のすき間をなすフィルム状成型部、7はTダイ1により成形されたフィルム体を案内するガイドロール、8はガイドロール7の下流側に配されたフィルム体を引き取る引取りロール、である。
なお、本Tダイ1においては、通常のTダイのとおり、シリンダーヘッドchより円管状の通路部より拡幅部(図2参照)をもって平板状のすき間をなすフィルム成型部に連なる構成を採るものである。
しかして、図示されるように、第1押し出機2からは樹脂aすなわちフッ素樹脂材を、第2押し出し機3からは樹脂bすなわちホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)を押し出して、異種の樹脂a,bを混合しないで界面sを残すように押し出し、押出しパイプ4,5の円管状の通路部を経て、Tダイ1のシリンダーヘッドchにて合流せしめた後、Tダイ1のフイルム状体成型部6に押し出しを継続して、異種の樹脂a,bを前記フイルム状体成型部分において、一体化された積層体とする。
詳述すれば、樹脂aと樹脂bとはTダイ1のシリンダーヘッドchで混合することなく界面Sを残し、その後単一の円管状の通路部(符号なし)を経て該Tダイ1内に形成された平板状のすき間をなすフィルム状成型部に同じく界面sを存して流れるものである。
【0007】
そして、フイルム状体成型部6において成型されたフィルム状積層体はガイドロール7を経て引取りロール8に引き取られる。
本フィルム状積層体において、樹脂aすなわちフッ素樹脂の厚さ23μであったのに対し、ホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)の厚さは2μであり、極めて薄いフィルム状積層体が得られた。
すなわち、このフッ素樹脂フィルムは、第1の押し出機からはフッ素樹脂aを、また第2押し出し機からはホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)bをそれぞれ押し出し、各独立の円管状の通路部4,5を経て単層のTダイ1において該Tダイ1のシリンダーヘッドchで合流させ、これら2種の樹脂を単一の円管状の通路部内で混合しないで界面sを存して該Tダイ1のフィルム状体成型部6に押し出し、該押出しを継続して上記2種の樹脂a,bを一体化させてなる。
また、ホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)、すなわち一方の樹脂bは、第2押し出し機3内において、発泡させる場合もある。この場合は、一方の樹脂bすなわちホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)は発泡した状態で他方の樹脂aすなわちフッ素樹脂に積層することになる。
【0008】
(作用効果)
本発明の接着層を有するフッ素樹脂フィルムの成形方法は叙上の技術的手段をもってなされるので、単層型Tダイのシリンダーヘッド部に2つの押し出し機からの通路管を接続するだけでよく、従来のTダイをそのまま用いることができる。また、その成形品のフッ素樹脂層とホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)との積層体の接着層を有するフッ素樹脂フィルムは安価に供給される。
そして、ホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)の層が極めて薄い(2μ)ことにより、フッ素コーティングをなす際、加熱により素早く反応し、十分なホットメルト効果が得られるものである。
また、フッ素樹脂層は相当程度に厚い(23μ)ものであるので、フッ素樹脂層の作用(非粘着性による汚れ防止、耐薬品性、耐熱性)が十分に発揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を実施する装置の断面図。
【図2】 本装置の一部断面斜視図。
【図3】 本装置の一部断面を含む全体斜視図。
【図4】 a:シリンダーヘッドch部分の樹脂の状態を示す断面図。b:Tダイの成型部分の樹脂の状態を示す断面図。
【符号の説明】
1:Tダイ 2:第1押し出し機 3:第2押し出し機 a:樹脂 b:樹脂 4,5:導入部 7:ガイドロール 8:引取りロール

Claims (3)

  1. 第1の押し出機からはフッ素樹脂を、また第2押し出し機からはホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)をそれぞれ押し出し、
    各独立の円管状の通路部を経て単層のTダイにおいて該Tダイのシリンダーヘッドで合流させ、
    これら2種の樹脂を単一の円管状の通路部内で混合しないで界面を存して該Tダイのフィルム状体成型部に押し出し、
    該押出しを継続して上記2種の樹脂を一体化させ、厚さが23μのフッ素樹脂層と厚さが2μのホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)層との積層体とする、
    ことを特徴とする接着層を有するフッ素樹脂フィルムの成形方法。
  2. ホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)を発泡させてなる請求項1に記載の接着層を有するフッ素樹脂フィルムの成形方法。
  3. 第1の押し出機からはフッ素樹脂を、また第2押し出し機からはホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)をそれぞれ押し出し、各独立の円管状の通路部を経て単層のTダイにおいて該Tダイのシリンダーヘッドで合流させ、これら2種の樹脂を単一の円管状の通路部内で混合しないで界面を存して該Tダイのフィルム状体成型部に押し出し、該押出しを継続して上記2種の樹脂を一体化させてなる、
    ことを特徴とする厚さが23μのフッ素樹脂層と厚さが2μのホットメルト系接着剤としてのエチレングリシジルメタアクリレートコポリマー及びターポリマー(ボンドファースト以外を除く。)層との積層体の接着層を有するフッ素樹脂フィルム。
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