JP3858521B2 - 移動体識別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器が構成する交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答器が、非接触で質問器から放射される電磁波から応答器内の回路を動作させる電力を得ると共に、非接触で質問器と交信する移動体識別技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体識別装置では、質問器の交信領域に存在する複数の応答器を識別する複数枚同時読み取り技術が不可欠である。これは例えば、スーパーマーケットのレジに質問器を配置した料金集計システムにおいて特に有効である。店内のすべての商品には商品IDと価格が記録された非接触タグが貼付されており、商品を買物カゴに入れてレジの質問器にカゴごと近づけると、瞬時に支払い金額を集計してくれる。
【0003】
移動体識別装置のアクセス方式は、複数枚同時読み取りに大きな影響を与えるものであり、アロハ方式、タイムスロット方式、FDMA方式、CDMA方式等について検討が進められている。ここで、FDMA方式は応答器数が多くなるほど使用する周波数も増加し、応答器の回路構成が複雑になり大きな電力消費を伴うことが欠点である。CDMA方式は応答器数に応じた数の符号を用意する必要があり、さらに高速拡散による消費電力の増加が欠点となっている。したがって、現在の複数枚同時読み取りを実現するアクセス方式には、アロハ方式ないしタイムスロット方式のいずれかが用いられている。
【0004】
ここで複数枚同時読み取りを実現する移動体識別装置においては、先の料金集計システムのように、大量の応答器を短時間のうちに識別しなくてはならない場合が多く想定される。このようなトラフィックの大きな通信環境においては、時間的区切りのないアロハ方式よりも、タイムスロット方式が有利であることが既にわかっている。次式は各方式のトラフィックに対するスループットを表す式である。
【0005】
アロハ方式:S=Gexp(−2G)
タイムスロット方式:S=Gexp(−G)
スロット方式のスループットはトラフィックが1のときにアロハ方式の2倍となり、総じてタイムスロット方式の効率がよいことがわかる。
【0006】
特開平5−266267号公報では、アロハ方式による複数枚読み取り技術を開示しており、質問器からの呼出信号に対して応答器は乱時間経過後に応答信号を送信するものであるが、サイズの大きな応答信号を送信する場合には、送信途中で他の応答信号と衝突する可能性が高くなる。
【0007】
また特開平8−181633号公報においては、タイムスロット方式に類似した方式として時間的な分割を利用した複数枚読み取り技術を開示している。図20は特開平8−181633における交信手順を示す概念図である。図20に示すごとく応答器が質問器からの質問信号に同期して応答信号である固有ID信号を送信するまでの待ち時間をランダムに選択する。選択できる時間間隔は固定されており、送信途中における他からの送信信号と衝突する確率を極力少なくすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さらに特開平8−181633号公報では、質問器が応答信号を一定時間受信した後に、受信された応答器のIDコードを含ませた受信確認信号を個別に送信する。すなわち応答器は応答信号を送信してから一定時間後に受信確認信号を受信することになり、時刻管理に対する負担が大きなものとなる。
【0009】
また受信確認信号を受信した際に、それが自分宛てであるかをIDコードを比較することによって判定する必要があり、一回の読み取り操作における動作時間が長くなり、電力消費が大きくなると考えられる。
【0010】
また一般に、複雑かつ多種類のコマンドを質問器が発行する複数枚読み取り方式が多く存在し、それらのコマンドを応答器が解釈するためには複雑な回路構成が必要となり、さらにその動作に見合った電力が消費される。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明ではスロット方式を用いることでチャネル利用効率を高め、また多種類のコマンドは使わずに簡単なプロトコルを適用することにより応答器の回路構成の簡単化と消費電力の削減を図る。
【0012】
さらに応答器からの応答信号を受信した質問器は、受信確認信号を直ちに送信することにより応答器の時刻管理に対する負担を軽減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、質問器が構成する交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器から放射される電磁波から応答器内の回路を動作させる電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動体識別装置において、前記質問器は、常時継続して送信される連続搬送波の被変調信号として連続搬送波信号を発生する連続搬送波信号発生手段と、一定時間間隔でトリガ信号を定期的に発生するトリガ信号発生手段と、前記トリガ信号に同期したフレームの各スロットにおいて前記応答器からの応答信号を受信復調して識別し応答器情報を抽出する応答信号受信手段と、受信した応答信号に対する通信誤りを検出する誤り検出手段と、前記受信した応答信号に対して通信誤りが検出されなかった場合に正常受信確認信号を直ちに発生する受信確認信号発生手段と、前記誤り検出手段の判定により前記連続搬送波信号発生手段と前記トリガ信号発生手段と前記受信確認信号発生手段を制御する信号制御手段と、前記連続搬送波信号発生手段と前記トリガ信号発生手段と前記受信確認信号発生手段の出力を変調し送信する送信手段を備え、前記応答器は、応答器情報を記憶するメモリと、前記質問器からの送信信号を受信復調する受信手段と、受信復調した信号の種別を判別する受信信号判別手段と、前記受信復調した信号が前記トリガ信号であった場合にそれに同期して時刻管理を行う時刻管理手段と、前記時刻管理手段の出力に応じて前記メモリに記憶された応答器情報と誤り検出あるいは訂正符号を含む応答信号を変調して送信する応答信号送信手段と、前記受信復調した信号が前記正常受信確認信号であった場合に一定期間送信を停止するよう時刻管理手段を制御する応答制御手段と、前記時刻管理手段ならびに前記応答信号送信手段に接続された乱数発生手段を備えることを特徴とするものであり、これを図7を用いて説明すると、質問器が送信するトリガ信号61Aによって応答器はフレーム同期をとり、それに続くタイムスロットをランダムに選択して応答器情報と誤り符合を含む応答信号を送信する。例えば図7では、トリガ信号61Aの直後のスロットにおいて応答信号63Aが送信され、その次のスロットにおいて応答信号63Bが送信されている。応答信号を受信した質問器は誤り符合による誤り検出を行い、誤りが検出されなかったとき、すなわちそのスロット内で他応答器からの応答信号との衝突がなく、また通信誤りも発生しなかった場合に正常受信確認信号65A(65B)を応答器に送信する。応答器は応答信号を送信した直後に正常受信確認信号を受信した場合、識別が正常に行われたと認識し、以後トリガ信号(例えば61B)を受信しても応答信号の送信を行わない応答停止状態に一定期間入る。タイムスロット方式により応答信号の送信途中の衝突を防ぐことができ、また識別された応答器を順次識別対象から外していくことにより、効率的な複数枚同時読み取りを実現することができる。
【0014】
本発明の第2の発明は、前記トリガ信号内容が1と0の繰り返しであることを特徴とするもので、交信手続きの簡単化のため応答器は受信したトリガ信号を用いてクロック再生を行い、スロットタイミングをとることができる。なおトリガ信号に続いて連続搬送波(連続1パターン)が送信されるので、トリガ信号の終端は応答器において判別可能である。
【0015】
本発明の第3の発明は、前記正常受信確認信号内容がすべて0であることを特徴とするもので、質問器はトリガ信号あるいは受信確認信号の送信時以外は常時連続搬送波を送信しており、これは応答器での復調が簡単なASKで考えると連続して信号内容1を受信復調していることに他ならない。また応答器の回路構成を簡単にするために、受信確認信号は単純であることが望ましく、複雑なビットパターンは避けるべきと考える。すなわち正常受信確認信号を最も単純なビットパターンで表現する場合に、1が連続するパターンと0が連続するパターンの2通りが考えられる。ここで1が連続するパターンは応答器においては連続搬送波と区別がつかないため、好ましくない。したがって正常受信確認信号として連続して0を送信することにより、確実に正常受信確認信号を判別することができるものである。
【0016】
本発明の第4の発明は、前記受信確認信号発生手段が、受信した応答信号に対して通信誤りが検出されなかった場合に正常受信確認信号を直ちに発生して変調送信し、さらに通信誤りが検出された場合に受信失敗確認信号を直ちに発生して変調送信することを特徴とするもので、応答器は受信確認信号の判定を確実に行うことができる。すなわち正常受信確認信号を受信した場合にのみ正常に識別されたと認識し、受信失敗確認信号を受信した場合にのみ衝突が発生したことにより識別が失敗したと認識する。
【0017】
本発明の第5の発明は、前記正常受信確認信号内容がすべて0であり、前記受信失敗確認信号内容がすべて1であることを特徴とするもので、正常受信確認信号として連続した0パターンを送信することによって確実に信号判別をおこなうことができるのは先の通りであるが、さらに受信失敗確認信号として連続した1パターンを適用することにより、質問器は特定の受信失敗確認信号を送信する必要がなくなり、質問器の処理負荷を軽減することができる。つまり連続した1というビットパターンは連続搬送波に等しく、質問器は常時これを送信しているので、応答信号の正常受信時のみ特定信号パターン(連続0パターン)を送信するだけで、後は連続搬送波の送信を行っていれば、自動的に受信失敗確認信号を送ったことになるものである。
【0018】
本発明の第6の発明は、前記正常受信確認信号内容がすべて1であり、前記受信失敗確認信号内容がすべて0であることを特徴とするもので、質問器が応答信号の受信に失敗したことを応答器に確実に通知するため、受信失敗確認信号内容を連続搬送波とは異なるビットパターンにするものである。
【0019】
請求項に記載の発明は、質問器が構成する交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器から放射される電磁波から応答器内の回路を動作させる電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動体識別装置であって、前記応答器は乱数発生手段を有し、前記乱数発生手段で得られた乱数に基づき、前記質問器に応答信号を送る際に、前記応答信号にオフセットを含ませ、前記質問器は、前記応答信号に含まれている前記オフセットを判別する手段を有することを特徴とするもので、応答器情報がIDコードである場合に、同じIDを持った応答器が同一スロットに対して応答信号を送信することを考えると、応答信号の先頭ビットからIDコードを記述した場合に、同一の応答信号が送られることになり、質問器側ではこれらが重なって一つの信号として受信されてしまい誤識別の原因となる。
【0020】
これを避けるために応答器では、乱数発生手段によって発生した乱数に基づいて応答信号先頭ビットからのオフセットを決め、そのオフセット箇所から応答器情報を記述することにより、同一IDでも異なる応答信号を生成することができ、質問器側で誤り検出処理を行うだけで同一IDの場合の衝突検出を可能とする。したがって同一IDの識別を可能とする。
【0026】
請求項に記載の発明は、質問器が構成する交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器から放射される電磁波から応答器内の回路を動作させる電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動体識別装置の応答器であって、乱数発生手段を有し、前記乱数発生手段で得られた乱数に基づき、前記質問器に応答信号を送る際に、前記応答信号にオフセットを含ませることを特徴とするもので、請求項1記載の発明と同様の効果が得られる。
【0027】
以下に、本発明の実施の形態として、図1から図17を用いて説明する。
【0028】
(実施の形態1)
第一の実施の形態について図1〜3、5、7、8、9を用いて説明する。
【0029】
図1は本発明による移動体識別装置の全体構成を示しており、1は質問器、2は質問器に接続されたアンテナ、3、5,7、9は応答器、4、6,8、10はそれぞれ応答器に接続されたアンテナ、11は質問器1からすべての応答器に対する無線下り回線、11は各応答器から質問器1への無線上り回線を表わしている。
【0030】
図2は本発明による移動体識別装置における質問器の第一の構成例を示しており、28はアンテナ、27は送受信の切り替えを行う送受信切替手段でサーキュレータを使用してもよい。25は連続搬送波発生手段、23はトリガ信号発生手段、22は受信確認信号発生手段であり、これらの送信手段の切り替えを信号制御手段20において行う。また、26は応答信号受信手段、21は受信した応答信号の誤り検出を行う誤り検出手段であり、誤り検出の結果を受けて送信制御20が次に送信する信号を制御する。
【0031】
図3は本発明による移動体識別装置における応答器の構成例を示しており、30はアンテナ、31は送受信の切り替えを行う送受信切替手段でサーキュレータを使用してもよい。32は受信手段、35は受信信号判別手段、36は受信信号の判別結果を受けて応答信号の送信制御を行う応答制御手段、37は受信信号の判別結果を受けて応答信号の送信タイミングを決定する時刻管理手段、38は応答信号の送信タイミングを決定するのに使用する乱数を発生する乱数発生手段、33は時刻管理手段37の出力を受けて応答器情報と誤り符号を含む応答信号を送信する応答信号送信手段、34は応答器情報を記憶するメモリを表わしている。
【0032】
図5は本発明による移動体識別装置における第一の交信手順を示しており、51は質問器側の交信手順、52は応答器側の交信手順、53と58はトリガ信号、54−Aはトリガ信号53に対する応答器#1からの応答信号、54−Bはトリガ信号53に対する応答器#2からの応答信号、56はトリガ信号53に対する応答器#3からの応答信号、57は応答信号56に対する正常受信確認信号を表わしている。
【0033】
図7は本発明による移動体識別装置における交信フォーマット例を示しており、70はフレーム期間、71は第一のスロット期間、72は第二のスロット期間、61A、Bは質問器によるトリガ信号の送信期間、62A、Bはそれぞれトリガ信号61A、Bに対する応答器におけるトリガ信号受信期間、63A、Bは応答器による応答信号の送信期間、64A,Bはそれぞれ応答信号63A、Bに対する質問器における応答信号受信期間、65A、Bは質問器による受信確認信号の送信期間、66A、Bはそれぞれ受信確認信号65A、Bに対する応答器における受信確認信号の受信期間を表わしている。
【0034】
図8は本発明による移動体識別装置のトリガ信号を説明するための概念図であり、応答器における受信信号を復調したビットにより図示されているが、質問器においては同様のビットパターンを変調送信する。81はトリガ信号直前の受信復調ビット、82は受信復調したトリガ信号のビットパターン。83はトリガ信号直後の受信復調ビットを表わしている。
【0035】
図9は本発明による移動体識別装置の正常受信確認信号を説明するための概念図であり、応答器における受信信号を復調したビットにより図示されているが、質問器においては同様のビットパターンを変調送信する。84は正常受信確認信号直前の受信復調ビット、90は受信復調した正常受信確認信号のビットパターン、85は正常受信確認信号直後の受信復調ビットを表わしている。
【0036】
本発明による移動体識別装置は図1に示す構成において、その作用を発揮する。すなわち質問器1がアンテナ2を介して、下り回線11を通じて複数の応答器3、5、7、9に信号を送信することができ、応答器3、5、7、9はそれぞれアンテナ4、6、8、10を介して、上り回線12を通じて質問器1に信号を送信することができる。ここで各応答器は小型化に対する要求より、バックスキャタ等の反射変調方式を利用することが望ましい。すなわち下り回線11より受信した連続搬送波を送信情報で変調し送信信号を得て、上り回線12に送信する。
【0037】
図2、図3、図7を用いて複数枚同時読み取りのための交信シーケンスについて説明する。交信開始にあたり質問器はトリガ信号発生手段23によってトリガ信号61Aを交信領域内のすべての応答器に対して送受信切替手段27とアンテナ28を介して送信する。応答器はアンテナ30および送受信切替手段31を経て受信手段32によってトリガ信号61Aを受信し(62A)、受信信号判別手段35においてトリガ信号であることを判別する。トリガ信号によってフレーム期間70が規定され、トリガ信号に続けて一つ以上のスロット期間71、72が連続して配置され、一つの応答器はいずれか一つのスロット期間に応答信号を送信する。
【0038】
受信信号判別手段の出力を受けて時刻管理手段37は乱数発生手段38より乱数を取得し、それをもとに応答信号を送信する一つのスロット期間を決定する。続いて時刻管理手段37は送信スロットまでの時間管理を行い、送信時刻に達すると応答信号送信手段33に制御を移す。例えば図7では、トリガ信号受信62A後の乱数によるスロット選択の結果、第一のスロット期間71での送信が決定したため直ちに応答信号送信手段33に制御が移され、第一のスロット71において応答信号63Aを送信している。このとき応答信号送信手段33は、自応答器情報をメモリ34から読み出し、誤り符号を付加して応答信号63Aを生成し、送受信切替手段31およびアンテナ30を介して送信する。
【0039】
ここで処理時間削減のためメモリ33にはあらかじめ自応答器情報と誤り符号を記憶しておいてもよい。質問器はアンテナ28および送受信切替手段27を経て応答信号受信手段26により応答信号63Aを受信すると(64A)、誤り検出手段21において受信応答信号64Aの誤り検出演算を行う。
【0040】
演算の結果、誤りなく信号が受信されていると判定されると、信号制御手段20を介して受信確認信号発生手段22に契機が与えられ、受信確認信号65Aとして正常受信確認信号が送受信切替手段27およびアンテナ28を介して送信される。
【0041】
応答器はアンテナ30および送受信切替手段31を介して受信手段32において受信確認信号65Aを受信すると(66A)、受信信号判別手段35において正常受信確認信号であることを判別する。この結果を受けて応答制御手段36は、一定期間送信を停止するため時刻管理手段37を停止させる制御を行い、応答器は一定期間一切の送信を行わなくなる。
【0042】
すなわちそれ以降の読み取りシーケンスに参加する応答器数を削減することが可能であり、これによって大幅に読み取り効率を向上させることができる。
【0043】
さて、図7では続く第二のスロット期間72においても応答信号が送信されており、この場合の応答器においては、時刻管理手段37が1スロット分の時間遅延をもって応答信号送信手段33に制御を移すことによって、以下同様の操作により一連の交信シーケンスを達成する。なお、あらかじめ定められた数のスロット期間を終了すると、質問器はあらためてトリガ信号61Bを送信し、以下同様の操作により交信シーケンスを展開する。
【0044】
なお質問器は、トリガ信号あるいは受信確認信号の送信時以外は、連続搬送波発生手段25によって連続搬送波が送信されており、これによって応答器への電力と被変調波の供給が行われる。なおこれら送信信号の切替制御は、すべて信号制御手段20によって成されるものである。
【0045】
以上の交信シーケンスを図5を用いてより具体的に説明する。図5では、質問器51の送信するトリガ信号53を受けて、応答器#1と#2がそれぞれ応答信号54−Aと54−Bを第一スロットにおいて送信している。これを質問器51が受信して誤り検出演算を行った結果は、異なる応答器情報が衝突して受信されたことにより、誤り受信と判定される。
【0046】
したがって、正常受信確認信号は送信されず、応答器#1と#2は受信確認信号を受信することができず、次のトリガ信号受信58まで待機状態に入る。続く第二スロットにおいて応答器#3が応答信号56を送信している。これを受信した質問器51は受信応答信号56に対する誤りが検出されなかったので、正常受信確認信号57を送信する。応答器#3は受信確認信号として正常受信確認信号57を受信できたので、一定期間送信を行わない送信停止状態に入る。これによって応答器#3は、次のトリガ信号58を受信しても応答信号の送信は行わない。
【0047】
ここでトリガ信号は応答器が簡単に判別できることが重要であり、最も簡単なビット0と1の繰り返しパターンによるトリガ信号を用いることが好ましい。図8を用いてトリガ信号について説明する。図8はMビットのトリガ信号を表わしており、そのビットパターン82は「0101...0101」である。トリガ信号直前の数ビット81は連続搬送波であり、81から82へ遷移するビットの立ち下がりを検出することによってトリガ信号を検出できる。ビット立ち下がり検出後、一定期間(Mビット)ビット「01」の繰り返しを確認した後、トリガ信号直後の数ビット83は再度連続搬送波が受信されるので、トリガ信号の終了を判定することができる。なお、トリガ信号がビット「10」の繰り返しであることにより、同時にクロック再生を行うことも可能であり、実際トリガ信号前半の数ビットでクロック再生は完了することがわかっている。
【0048】
また図9ではNビットの正常受信確認信号90について示しており、正常受信確認信号直前の信号84は連続搬送波であることが好ましい。さらに正常受信確認信号はビット0がNビット連続していることが好ましく、応答器は応答信号送信して一定期間後に、ビット0が少なくともNビット連続した場合に正常受信確認信号を受信できたと判定できる。あるいは判定のためのNビット以下の閾値を設けて、受信確認信号期間に閾値以上ビット0が連続した場合に正常受信確認信号を受信できたと判定することもできる。
【0049】
以上の仕様は質問器が常時連続搬送波を送信していることによるもので、正常受信確認信号が送信されない場合は、連続搬送波であるビット1の連続が応答器において受信される。
【0050】
以上のように本実施の形態によれば、ビット「10」の繰り返しや、ビット0あるいはビット1の連続など単純な信号パターンを用いることにより、簡単なプロトコルによる交信シーケンスで、同時に交信領域に存在する複数の応答器のデータを読み取れる移動体識別装置を実現することができる。また、これまで応答器において複雑なコマンドの識別等で消費していた電力を削減し、同時に回路規模を縮小することが可能となり、受信波を通じて電力供給を受ける小型且つ無電池型の応答器を備えた移動体識別装置を実現することができる。
【0051】
(実施の形態2)
第二の実施の形態について図6、10を用いて説明する。
【0052】
図6は本発明による移動体識別装置における第一の交信手順を示しており、51は質問器側の交信手順、52は応答器側の交信手順、53と58はトリガ信号、54−Aはトリガ信号53に対する応答器#1からの応答信号、54−Bはトリガ信号53に対する応答器#2からの応答信号、55は応答信号54−A、Bに対する受信失敗確認信号、56はトリガ信号53に対する応答器#3からの応答信号、57は応答信号56に対する正常受信確認信号を表わしている。
【0053】
図10は本発明による移動体識別装置の受信確認信号を説明するための概念図であり、応答器における受信信号を復調したビットにより図示されているが、質問器においては同様のビットパターンを変調送信する。84は受信確認信号直前の受信復調ビット、91は受信復調した第一の受信確認信号のビットパターン、92は受信復調した第二の受信確認信号のビットパターン、85は受信確認信号直後の受信復調ビットを表わしている。
【0054】
第二の実施の形態における移動体識別装置の基本的な構成は、第一の実施の形態にて説明したものと同じである。
【0055】
以上のような構成で、以下その動作を説明する。
【0056】
図6を用いて質問器と応答器の具体的な交信シーケンスについて説明する。図6では、質問器51の送信するトリガ信号53を受けて、応答器#1と#2がそれぞれ応答信号54−Aと54−Bを第一スロットにおいて送信している。これを質問器51が受信して誤り検出演算を行った結果は、異なる応答器情報が衝突して受信されたことにより誤り受信と判定され、受信確認信号として受信失敗確認信号55を送信する。応答器#1と#2はこれを受信して衝突ないし通信エラーの発生を認識し、次のトリガ信号受信58まで待機状態に入る。
【0057】
続く第二スロットにおいて応答器#3が応答信号56を送信している。これを受信した質問器51は受信応答信号56に対する誤りが検出されなかったので、正常受信確認信号57を送信する。応答器#3は受信確認信号として正常受信確認信号57を受信できたので、一定期間送信を行わない送信停止状態に入る。これによって応答器#3は、次のトリガ信号58を受信しても応答信号の送信は行わない。
【0058】
ここで図10ではNビットの受信確認信号について示しており、第一の受信確認信号パターンにおいては、正常受信確認信号パターン92と受信失敗確認信号パターン91が用いられる。これは第一の実施の形態において説明した正常受信確認信号と等しいものである。
【0059】
また第二の受信確認信号パターンにおいては、正常受信確認信号パターン91と受信失敗確認信号92が用いられる。ここでは、応答器は応答信号送信してから一定期間後に少なくともNビット連続してビット0を受信した場合に受信失敗確認信号であると判断する。これにより受信失敗確認信号を確実に受信できる。
【0060】
以上のように本実施の形態によれば、受信確認信号として正常受信、受信失敗の二通りの信号種別を設け、全く逆の特性を示す信号パターンをそれぞれに与えることにより、応答器における判別による負担を軽減することができ、簡単な回路構成の応答器を備える移動体識別装置を実現することができる。
【0061】
(実施の形態3)
第三の実施の形態について図11を用いて説明する。
【0062】
図11は本発明による移動体識別装置の応答信号を説明するための概念図であり、質問器における受信信号の復調ビットにより図示されているが、応答器においては同様のビットパターンを変調送信する。101は応答信号直前の受信復調ビット、102、103は受信復調したランダムオフセットのビットパターン、104は受信復調した応答器情報のビットパターン、105は受信復調したパディングのビットパターン、106は受信復調した誤り符号のビットパターン、107は応答信号直後の受信復調ビットを表わしている。
【0063】
第三の実施の形態における移動体識別装置の基本的な構成は、第一の実施の形態にて説明したものと同じである。
【0064】
以上のような構成で、以下その動作を説明する。
【0065】
図11において、応答信号直前の数ビット101は連続搬送波信号であることが好ましい。また応答信号直後の信号107は連続搬送波信号であってもよいし、そうでなくてもよい。応答器において応答信号送信手段33が時刻管理手段37によって応答信号の送信契機を与えられると、乱数発生手段38より取得した乱数をもとにランダムオフセットのビット数を決定する。
【0066】
図11ではランダムオフセットがI+1ビットの場合について示してある。応答信号送信手段33は、応答信号の先頭Iビットを連続0とし(102)、I+1ビット目103を1とする。そしてI+2ビット以降のJビットに応答器情報104を記述し、最後のLビットに誤り符号105を記述する。応答器情報104と誤り符号105の間の無情報領域Kビットにはパディング105を施す。
【0067】
ここでランダムオフセットの最大ビット数は、応答信号サイズにしたがって決定するものであることに注意しなければならない。
【0068】
以上のように本実施の形態によれば、ランダムオフセットを設けて応答信号内への応答器情報の書き込み位置を変化させることにより、例えば応答器IDのように同一の応答器情報を送信する場合でも、質問器側で一つの信号に重なって受信される確率が低くなるため高い確率で誤認識を防ぐことができ、同一情報を送信する複数の応答器が交信領域内に存在する場合でも、応答器のデータをよみ取れる移動体識別装置を実現することができる。
【0069】
(実施の形態4)
第四の実施の形態について図4、12を用いて説明する。
【0070】
図4は本発明による移動体識別装置における質問器の第二の構成例を示しており、28はアンテナ、27は送受信の切り替えを行う送受信切替手段でサーキュレータを使用してもよい。25は連続搬送波発生手段、24は励起信号発生手段、23はトリガ信号発生手段、22は受信確認信号発生手段であり、これらの送信手段の切り替えを信号制御手段20において行う。また、26は応答信号受信手段、21は受信した応答信号の誤り検出を行う誤り検出手段であり、誤り検出の結果を受けて送信制御20が次に送信する信号を制御する。
【0071】
図12は本発明による移動体識別装置を用いた第一のシステム例を示しており、112はベルトコンベア、1は質問器、2は質問器に接続されたアンテナ、110はアンテナ2による交信エリアで励起信号が放射されており、111はアンテナ2による交信エリアでトリガ信号をはじめとする交信シーケンスが展開される。また113、115は荷物、114、116は荷物に貼付された応答器を表わしている。
【0072】
第四の実施の形態における移動体識別装置の基本的な構成は、第一の実施の形態にて説明したものと同じである。
【0073】
以上のような構成で、以下その動作を説明する。
【0074】
図4は図2で説明した構成に励起信号発生手段24を付加しただけのものであり、励起信号発生手段24は他の送信手段同様、信号制御手段20によって制御される。励起信号手段24は任意のタイミングでトリガ信号に代わって励起信号を送信するもので、励起信号によって送信停止状態にあった応答器は再度質問器との交信が可能な状態に戻ることができる。
【0075】
図12では励起信号の有効な応用について示している。図12において交信エリア110と111は一つの質問器1によって形成されている印象を受けるが、実際これは複数の異なる質問器によるものであってもよい。ただし図12において、交信エリア110では励起信号だけが放射され、交信エリア111でトリガ信号をはじめとする複数枚同時読み取りのための交信シーケンスが展開されていることが重要である。
【0076】
すなわち交信エリア110に進入する以前に送信停止状態に入った応答器114が、交信エリア110において励起信号を受信することにより送信停止状態が解除され、次に交信エリア111に進入した応答器116はトリガ信号を受信して質問器1との交信シーケンスを開始する。これによりアプリケーションが任意の時点において送信停止状態を解除することができ、柔軟な応答器制御が可能となる。
【0077】
以上のように本実施の形態によれば、励起信号を用いることにより、一度送信停止状態に入った応答器の自動的に停止状態が解除される一定期間を待つことなく任意の時点において送信可能状態に復帰させることが可能である移動体識別装置を実現できる。
【0078】
さらに、上記述べたベルトコンベアを用いたシステムにおいては、交信領域直前に励起信号受信領域を別途設けることにより、以前の交信において送信停止状態に入った応答器を順次送信可能状態に復帰させ、続く交信領域において読み取り動作を開始することができ、またこのとき同時に再初期化動作を促すことも可能であり、柔軟な応答器制御により交信領域内に存在する複数の応答器からデータを読み取れる移動体識別装置を実現できる。
【0079】
(実施の形態5)
第五の実施の形態について図13、14、16〜19、21を用いて説明する。
【0080】
図13は本発明による移動体識別装置の最適スロット数を説明するための第一の図であり、フレームあたりのスロット数に対する読み取り時間を様々なスロットサイズについて示している。すなわち、交信領域内の応答器数が20であるときのフレームあたりのスロット数121に対するすべての応答器の情報を読み終わるまでの読み取り時間120を6つの応答信号データサイズ(4バイト122、8バイト123、16バイト124、32バイト125、64バイト126、128バイト127)ごとに示しており、この場合の最適スロット数が128に示すポイントである。
【0081】
図14は本発明による移動体識別装置の最適スロット数を説明するための第二の図であり、交信領域内の応答器数に対する最適スロット数を示している。すなわち交信領域内の応答器数131に対して読み取り時間が最小となるようなフレームあたりの最適スロット数130を示しており、その関係は線形関数132によって表わされる。
【0082】
図21は本発明による移動体識別装置の最適スロット数の範囲を説明するための図であり、362は(数2)においてX=0.51、Y=1.7としたときの算出スロット数360と、そのときの平均読み取り時間361を示している。
【0083】
【数2】
Figure 0003858521
【0084】
同様に363はX=0.50、Y=2.0、364はX=0.49、Y=1.3、365はX=0.55、Y=2.1、366はX=0.55、Y=1.3、367はX=0.50、Y=2.1としたときのそれぞれの数値を示している。
【0085】
なお、図21では応答器数が30のときにスロットあたり8バイトのデータを伝送する場合を例示している。
【0086】
図16は本発明による移動体識別装置における質問器の第三の構成例を示す概念図であり、304はカメラ等の外部装置、302は外部装置に接続された応答器計数手段、301は最適スロット数算出手段、303は第二のトリガ信号発生手段を示している。なお、その他の数字を付与した構成は図1あるいは図4に示したものと同じである。
【0087】
図17は本発明による移動体識別装置を用いた第二のシステム例を示す概念図であり、112はベルトコンベア、1は質問器、2は質問器1に接続されたアンテナ、111は質問器1による交信領域、116は応答器、115は応答器116が貼付された荷物、311はカメラ等の撮像装置で質問器1に接続されている。
【0088】
図18は本発明による移動体識別装置のスロット数情報を説明するための図であり、350はトリガ信号期間、351はスロット数情報期間、354はスロット期間、352はトリガ信号のビットパターン、353はスロット数情報のビットパターン、355はスロットのビットパターンを示している。
【0089】
図19は本発明による移動体識別装置における応答器の第二の構成例を示す概念図であり、305はスロット数情報抽出手段を示している。なお、その他の数字を付与した構成は図3に示したものと同じである。
【0090】
第五の実施の形態における移動体識別装置の基本的な構成は、第一の実施の形態にて説明したものと同じである。
【0091】
以上のような構成で、以下その動作を説明する。
【0092】
図13よりわかるように、スロット数121が少ないときには応答器による輻輳の頻度が大きくなるため読み取り試行回数が増加して読み取り時間120が増大する傾向にある。また、逆にスロット数121が多いときには輻輳は減るものの使用されないスロットによる時間消費が大きくなり、結果として読み取り時間120が増大する傾向にある。これらの間に読み取り時間120が最小となるスロット数が存在し、これを最適スロット数128と呼ぶ。
【0093】
最適スロット数は交信領域内に存在する応答器の数、すなわち同時読み取り対象となる応答器数に応じて決まる。図14では応答器数131に対する最適スロット数130の関係を示しており、(数2)に示す線形関数132によって表わすことができる。
【0094】
すなわち交信領域内の応答器数が固定である、あるいはあらかじめわかっている場合には、(数2)より最適スロット数を算出し、その最適スロット数をもって質問器と応答器間の交信を行わせることによって、最短時間での読み取りを実現することが可能となる。
【0095】
ここで、XとYの範囲について、図21では362と363にXおよびYが(数2)に示した範囲内であるもの、364〜367にXおよびYが(数2)に示した範囲外であるものの算出スロット数360と平均読み取り時間361を例示している。
【0096】
XYが(数2)範囲内である362、363では読み取り時間がともに820msecとなっているのに対して、(数2)範囲外である364〜367ではいずれも820msecより大きな読み取り時間を必要としており、図21の例では362、363に示すXY値に従って最適スロット数を算出することが効果的であることがわかる。
【0097】
応答器数が30の場合、Xを0.49〜0.54、Yを1.4〜2.0の範囲に設定すれば読みとり時間は820msec以内であった。この範囲にX、Yを設定すれば良い。
【0098】
なお、ここでは応答器数が30であるときの数値のみを示したが、(数2)に示したXY範囲は異なる応答器数の場合についても読み取り時間が小さく抑えられるものである。
【0099】
簡単な回路構成による応答器を実現するためには、あらかじめ同時読み取り対象とする応答器数を固定として、その固定数に対する最適スロット数をあらかじめ算出しておき、質問器と応答器の双方にそのスロット数を設定しておいてもよい。
【0100】
また、無線通信環境においては、外因による信号劣化等による符号誤りが発生するため、(数2)より算出した最適スロット数をそのまま利用して短時間の読み取りを達成することは非常に困難である。
【0101】
したがって符号誤りの度合いにより、例えば信号劣化が多く発生する無線伝送路に対しては、(数2)から求めた数値より若干多めのものを最適スロット数として設定し、劣化が少ない良好な伝送路の場合には(数2)から求めた数値をそのまま最適スロット数とする等、いくらかの調整を行うことによって複雑な通信環境においても柔軟に対応することができる。
【0102】
以上のような最適スロット数の計算は、例えば図16の最適スロット数算出手段301において行われ、計算されたスロット数情報は第二のトリガ信号発生手段303に転送され、応答器に送信するトリガ信号に続くフィールドあるいはトリガ信号の一部に記述される。応答器では図19に示す受信信号判別手段35の受信信号に対する判別結果がトリガ信号であった場合に、受信信号がスロット数情報抽出手段305に転送され、トリガ信号に続くフィールドあるいはトリガ信号の一部として質問器が送信したスロット数情報を抽出し、時刻管理手段37に転送する。時刻管理手段37では、転送されたスロット数情報をもとに応答信号を送信するためのスロット選択幅を設定し、その設定値の範囲でスロット選択を行う。
【0103】
算出した最適スロット数は、質問器自身の時間監視においても利用される。
【0104】
なお、図16では質問器が励起信号発生手段を備える構成について示したが、必要に応じてこれを割愛することも可能である。
【0105】
図18を例にスロット数情報の交信について説明する。
【0106】
図18(i)はトリガ信号に続けてスロット数情報を記述するフィールドを設けてスロット数を質問器から応答器に通知する場合を示している。トリガ信号期間350のトリガ信号ビット352を送った直後にスロット数情報期間351を設けてスロット数情報ビット353を変調送信する。スロット数情報ビットをすべて変調送信し終わったら、応答器が応答信号を送信するためのスロット期間354に入る。ここで、図14より、例えば応答器数131が50のときの最適スロット数130が約30スロットであることから、スロット数情報期間351のビット数は6〜7ビット程度が適当であると思われる。
【0107】
また、図18(ii)はトリガ信号期間350中にスロット数情報も変調送信してしまう場合である。すなわちトリガ信号期間350の間にトリガ信号ビット352とスロット数情報ビット353を変調送信し、その後でスロット期間354に入る。
【0108】
トリガ信号期間350中にスロット数情報を挿入することにより、トリガ信号期間350の範囲内でトリガ信号ビット352とスロット数情報ビット353のビット数を柔軟に調節可能であるが、あらかじめ応答器にトリガ信号期間350におけるスロット数情報ビット353の開始タイミングを指示しておかなければならない。簡単な回路構成の応答器を実現するためには、あらかじめスロット数情報期間351の開始タイミングが明らかとなっている図18(i)の方法を用いることが望ましい。
【0109】
以上の構成を用いた移動体識別システムの一例を、図16と17を用いて説明する。
【0110】
図17に示すカメラ等の撮像手段311は、図16に示す外部装置304と同じものである。撮像手段311は、質問器1に接続されたアンテナ2がベルトコンベア112上に形成する交信領域111の様子を撮影し、その映像をもとに応答器計数手段302が交信領域111に存在する荷物115の個数を計数する。すべての荷物115には応答器116がそれぞれ貼付されており、交信領域111内においては質問器1と交信を行うことができる。
【0111】
応答器計数手段302による交信領域111内の荷物115の計数結果は最適スロット数算出手段301に転送され、(数2)により応答器数に応じた最適スロット数を計算して第二のトリガ信号発生手段303と信号制御手段20に結果を転送する。このとき、最適スロット数算出手段301では、それまでの無線伝送路の状況(伝送路誤り率等)により最適スロット数の調整を行うことがある。
【0112】
最適スロット数の報告を受けて、第二のトリガ信号発生手段303は、トリガ信号に続くスロット数情報フィールドにおいて、あるいはトリガ信号に含める形で変調送信することにより、最適スロット数を応答器116に知らしめる。
【0113】
応答器116は受信復調信号よりスロット数情報抽出手段305においてスロット数を抽出し、受信したトリガ信号に続くスロット数を知る。抽出したスロット数は時刻管理手段37に転送され、応答信号を送信するためのスロット選択時に使用される。
【0114】
以降の読み取り交信処理はこれまでに説明した実施の形態と同じものである。
【0115】
以上のようにして、常時あるいは任意のタイミングにおいて交信領域111内に存在する荷物115の個数を計数し、その都度最適スロット数を算出して応答器116に知らしめることにより、交信領域111に複数の応答器が存在する場合にも最短時間ですべての読み取りを完了する効率的な移動体識別システムを実現することができる。
【0116】
以上のように本実施の形態によれば、交信領域内の同時読み取りの対象となる応答器の数に応じた最適なフレームあたりのスロット数を設定し、また応答器においても最適スロット数に合わせて応答信号送信スロットを選択することにより、最短時間ですべての読み取りを完了する効率的な移動体識別装置を実現することができる。
【0117】
(実施の形態6)
第六の実施の形態について図15を用いて説明する。
【0118】
図15は本発明による移動体識別装置の第三の交信手順を示す概念図であり、201は質問器側の交信手順、202は応答器側の交信手順、203は第一のトリガ信号、204−Aは応答器#1からの応答信号、204−Bは応答器#2からの応答信号、204−Cは応答器#3からの応答信号、205は受信失敗確認信号、206は正常受信確認信号、207は第二のトリガ信号、208−Aは応答器#2からの応答信号、208−Bは応答器#1からの応答信号、209、210は正常受信確認信号、211は第三のトリガ信号、212−Aは応答器#1に対する読み出し信号、213−Aは応答器#1からの応答器情報、212−Bは応答器#2に対する読み出し信号、213−Bは応答器#2からの応答器情報、212−Cは応答器#3に対する読み出し信号、213−Cは応答器#3からの応答器情報を表わしている。
【0119】
第六の実施の形態における移動体識別装置の基本的な構成は、第一の実施の形態にて説明したものと同じである。
【0120】
以上のような構成で、以下その動作を説明する。
【0121】
トリガ信号に契機付けられる交信手順はこれまでに述べた実施の形態と同様のものであるが、異なる点は、一連の読み取り手順の後に個別の読み取り手順を行うところである。
【0122】
すなわち図15に示す交信手順に従って説明すると、質問器は第一のトリガ信号203を交信領域内に存在するすべての応答器(この場合#1、#2、#3)にむけて送信する。応答器#1、#2、#3ではトリガ信号203を受信すると、これまでの実施の形態において説明した手段により応答信号を送信するスロットを乱数に基づき決定する。図15においては、応答器#1と応答器#2が最初のスロットにおいて同時にIDと誤り符号だけを記述した応答信号204−Aと204−Bを送信している。質問器側ではこれらの信号は互いに干渉した信号として受信され、誤り検出によって受信失敗であると判定される。このとき、図15では質問器が受信失敗確認信号205を送信しているが、あるいは何も送信しなくてもよいことは先の実施の形態において説明した通りである。応答器#1と#2は受信確認信号として受信失敗確認信号205が受信された(あるいは正常受信確認信号が受信されなかった)ので、読み取り失敗したことを認識し、次のトリガ信号207を待機する。
【0123】
続くスロットにおいて応答器#3だけが応答信号204−Cを送信すると、質問器側では誤りが検出されないので、正常受信確認信号206を送信する。応答器#3は受信確認信号として正常受信確認信号206を受信したので、以降のトリガ信号207、211に対しては何も応答しない。
【0124】
質問器は第一のトリガ信号203を送信してから所定のスロット数期間を経過したら第二のトリガ信号207を送信する。これに対して読み取りの完了していない応答器#1と#2はそれぞれ異なるスロットにおいてIDと誤り符号だけを記述した応答信号208−A、208−Bを送信し、質問器はそれぞれに対して正常受信確認信号209、210を送信する。応答器は#1は正常受信確認信号209を、また応答器#2は正常受信確認信号210を受信することによって読み取りが成功したことを認識し、以降のトリガ信号211に対しては何も応答しない。
【0125】
質問器は続く第三のトリガ信号211を送信するが交信領域内のすべての応答器#1、#2、#3のIDを応答信号として読み取ったので、応答信号を送信する応答器はない。ここで質問器は、応答信号がないことから交信領域内のすべての応答器に対するID読み取りが完了したことを認識して、次の手順に移行してもよいし、あらかじめトリガ信号の送信回数を指定しておいて、その所定数だけトリガ信号を送信してから次の手順に移行してもよい。
【0126】
すべての応答器からIDを読み取ったと認識した質問器は、読み取ったIDを記述した読み取り信号を送信して、該当する応答器から応答器情報を読み取る手順に移る。図15では、応答器#1に対する読み取り信号212−Aを送信し、応答器#1は自IDと比較し、自分宛の読み取り信号であることを認識し、応答器情報213−Aを送信する。このとき応答器情報にIDを含めてもよく、より確実な交信を実現することができる。また質問器は応答器情報を受信して正常に読み取りが完了した場合に、ACK信号を返送してもよい。
【0127】
同様にして応答器#2に対する読み取り信号212−Bを送信したときに応答器#2だけが応答器情報213−Bを送信し、応答器#3に対する読み取り信号212−Cを送信したときに応答器#3だけが応答器情報213−Cを送信する。
【0128】
最初のトリガ信号に契機付けられる応答器IDを読み取るための交信手順は、複数の応答器による輻輳を伴いながらIDを読み取る手順であり、幾度かの送信試行を繰り返しながらすべての応答器IDを読み取るものである。このとき一つのスロット期間に送信されるデータサイズが大きいとき、送信試行回数に応じて読み取り時間が増大する。
【0129】
したがって応答器情報のデータサイズが大きい場合に、輻輳を伴いながらすべてを読み取るより、先にIDだけを読み取っておいて、その後に応答器情報全体を順列に読み取った方が明らかに短い時間内にすべての読み取りを完了できるのは容易に推定されることである。
【0130】
例えば32kbpsのデータレートでスロット数が11、交信領域内の応答器数が20である場合に、4バイトの情報を輻輳を伴いながら読み取る平均時間はおよそ200ミリ秒であり、同様に128バイトを読み取る平均時間は2秒である。
【0131】
ここで応答器情報が128バイトでそのうち4バイトがIDであると仮定すると、先にIDを輻輳を伴いながら読んでおき、後にそのIDを用いて128バイトを順次読み出す場合のおおよその所要時間は、200+32×20=840ミリ秒であることがわかる。
【0132】
すなわち128バイトを輻輳を伴いながら読み取る場合の約40%の効率で読み取りを達成することができる。
【0133】
以上のように本実施の形態によれば、データサイズの小さい応答器IDを輻輳を伴いながらも短時間で読み取り、続けて各応答器と個別に交信して応答器情報を読み取ることにより、応答器情報のデータサイズが大きい場合に応答器情報全体を輻輳を伴いながら読み取る場合に比べて極めて効率のよい移動体識別装置を実現することができる。
【0134】
【発明の効果】
本発明による移動体識別装置では、簡単なプロトコルを適用することにより応答器の消費電力の削減を図り、さらに受信確認に応答器IDを使用しないことにより同一IDを持った応答器に対する同時読み取りが可能となり、高効率かつ幅広い分野への応用が可能な複数枚同時読み取りを実現できる。
【0135】
また、比較的小さいサイズである応答器のIDを先に読み取った後に、読み取ったIDを用いて個々の応答器と順次交信して応答器情報を読み取ることにより輻輳期間が短縮され、あらかじめ規定された読み取り時間を効率的に使うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動体識別装置の全体構成例を示す概念図
【図2】本発明による移動体識別装置における質問器の第一の構成例を示す概念図
【図3】本発明による移動体識別装置における応答器の構成例を示す概念図
【図4】本発明による移動体識別装置における質問器の第二の構成例を示す概念図
【図5】本発明による移動体識別装置における第一の交信手順を示す概念図
【図6】本発明による移動体識別装置における第二の交信手順を示す概念図
【図7】本発明による移動体識別装置における交信フォーマット例を示す概念図
【図8】本発明による移動体識別装置のトリガ信号を説明するための概念図
【図9】本発明による移動体識別装置の正常受信確認信号を説明するための概念図
【図10】本発明による移動体識別装置の受信確認信号を説明するための概念図
【図11】本発明による移動体識別装置の応答信号を説明するための概念図
【図12】本発明による移動体識別装置を用いた第一のシステム例を示す概念図
【図13】本発明による移動体識別装置の最適スロット数を説明するための第一の図
【図14】本発明による移動体識別装置の最適スロット数を説明するための第二の図
【図15】本発明による移動体識別装置の第三の交信手順を示す概念図
【図16】本発明による移動体識別装置における質問器の第三の構成例を示す概念図
【図17】本発明による移動体識別装置を用いた第二のシステム例を示す概念図
【図18】本発明による移動体識別装置のスロット数情報を説明するための図
【図19】本発明による移動体識別装置における応答器の第二の構成例を示す概念図
【図20】従来の移動体識別装置を説明するための概念図
【図21】本発明による移動体識別装置の最適スロット数範囲を説明するための概念図
【符号の説明】
1 質問器
2 質問器アンテナ
3、5、7、9 応答器
4、6、8、10 応答器アンテナ
11 下り無線回線
12 上り無線回線
20 信号制御手段
21 誤り検出手段
22 受信確認信号発生手段
23 トリガ信号発生手段
24 励起信号発生手段
25 連続搬送波信号発生手段
26 応答信号受信手段
27 送受信切替手段
28 質問器アンテナ
29 送信手段
30 応答器アンテナ
31 送受信切替手段
32 受信手段
33 応答信号送信手段
34 メモリ
35 受信信号判別手段
36 応答制御手段
37 時刻管理手段
38 乱数発生手段
51 質問器側手順
52 応答器側手順
53 トリガ信号
54A、B 応答信号
55 受信失敗確認信号
56 応答信号
57 正常受信確認信号
58 トリガ信号
61A、B トリガ信号送信期間
62A、B トリガ信号受信期間
63A、B 応答信号送信期間
64A、B 応答信号受信期間
65A、B 受信確認信号送信期間
66A、B 受信確認信号受信期間
70 フレーム期間
71、72 スロット期間
81 トリガ信号直前のビット
82 トリガ信号ビット
83 トリガ信号直後のビット
84 受信確認信号直前のビット
85 受信確認信号直後のビット
90 正常受信確認信号ビット
91 第一の受信確認信号ビット
92 第二の受信確認信号ビット
101 応答信号直前のビット
102 ランダムオフセットビット
103 ランダムオフセット終了ビット
104 応答器情報ビット
105 パディングビット
106 誤り符号ビット
106 応答信号直後のビット
110、111 交信エリア
112 ベルトコンベア
113、115 荷物
114、116 応答器
120 スロット数
121 読み取り時間
122 4バイト時の関係曲線
123 8バイト時の関係曲線
124 16バイト時の関係曲線
125 32バイト時の関係曲線
126 64バイト時の関係曲線
127 128バイト時の関係曲線
128 最適スロット数
130 応答器数
131 最適スロット数
132 関係直線
201 質問器側手順
202 応答器側手順
203、207、211 トリガ信号
204A、B、C 応答信号
205 受信失敗確認信号
206、209、210 正常受信確認信号
208A、B 応答信号
212A、B、C 読み出し信号
213A、B、C 応答器情報
301 最適スロット数算出手段
302 応答器計数手段
303 第二のトリガ信号発生手段
304 外部装置
305 スロット数情報抽出手段
311 撮像手段
350 トリガ信号期間
351 スロット数情報期間
352 トリガ信号ビットパターン
353 スロット数情報ビットパターン
354 スロット期間
355 スロットビットパターン
360 算出スロット数
361 平均読み取り時間

Claims (2)

  1. 質問器が構成する交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器から放射される電磁波から応答器内の回路を動作させる電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動体識別装置であって、
    前記応答器は乱数発生手段を有し、前記乱数発生手段で得られた乱数に基づき、前記質問器に応答信号を送る際に、前記応答信号にオフセットを含ませ、前記質問器は、前記応答信号に含まれている前記オフセットを判別する手段を有することを特徴とする移動体識別装置。
  2. 質問器が構成する交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器から放射される電磁波から応答器内の回路を動作させる電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動体識別装置の応答器であって、
    乱数発生手段を有し、前記乱数発生手段で得られた乱数に基づき、前記質問器に応答信号を送る際に、前記応答信号にオフセットを含ませることを特徴とする応答器。
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