JP3858243B2 - 変速装置を備えた両軸受型リール - Google Patents

変速装置を備えた両軸受型リール Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、海釣り等で利用される変速装置を備えた両軸受型リールに係り、特に、ハンドルの巻上回転操作時のブレが減少し、ハンドルの巻上回転操作時のバランスが良く、しかも、ハンドルの巻上回転操作時のバランスを損なうことなく多段変速にし易い変速装置を設けられ、スプールの回転比も自由に設定し易くなるよう工夫し、取扱い易く、使い勝手の優れた変速装置を備えた両軸受型リールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の両軸受型リールにあっては種々のものが提供されており、例えば、ハンドルとスプールとの間に比較的大きなスペースを必要とする変速装置を介装し、しかも、スプール軸に対してハンドル軸が平行で且つ離れた位置にあるものが数多く提供されている(例えば、実公平5−14780号公報に掲載されているような釣用リール等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述の如き両軸受型リールにあっては、スプール軸に対してハンドル軸が離れた位置にあるため、竿が上下に動く度にハンドルの巻上回転操作時に比較的大きなブレが生じ、ハンドルの巻上回転操作時のバランスが悪く、ハンドルをスムーズに巻上回転させ難い難点があった。
また、ハンドルとスプールとが左右方向に於いて比較的大きく離れた位置にあるため、竿が左右に動く度にハンドルが左右に大きくブレて、ハンドルの巻上回転操作時のバランスが悪くなり、ハンドルをスムーズに巻上回転させ難い難点等があった。しかも、変速装置の変速段数が増える程、上記ブレがより大きくなる難点もあった。
加えて、スプールの回転比の設定も制限を受け易い等の難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、前述の如き難点等を解消できるようにするのは勿論のこと、ハンドルの巻上回転操作時のバランスを損なうことなく多段変速にし易く、しかも、取扱い易く、使い勝手に優れ、構成が簡素で、耐久性に優れ、量産に適し、低廉で、経済的な変速装置を備えた両軸受型リールを提供できるようにすべく創出されたものである。
【0005】
しかして、請求項1記載の変速装置を備えた両軸受型リールにあっては、ハンドル7によって付与される回転力が、ワンウェイクラッチ機構D、フリクションクラッチ機構E、変速装置A、メインクラッチ機構Cを介してスプール6に変速自在に伝達されるよう構成した両軸受型リールであって、ハンドル7は、ワンウェイクラッチ機構D及びフリクションクラッチ機構Eを介してメインシャフト5の一端がわに連繋されると共に、その回転中心線がメインシャフト5の回転中心線に合致するように形成され、スプール6は、メインシャフト5に回転自在に装着されると共に、その回転中心線がメインシャフト5の回転中心線に合致するように形成され、メインシャフト5の他端寄りには、メインシャフト5に対して略平行となるカウンターシャフト40が配され、前記変速装置Aは、メインシャフト5の回転力をカウンターシャフト40に伝達する一次変速機構A1と、カウンターシャフト40の回転力をメインクラッチ機構Cのスプールクラッチ47に伝達する二次変速機構A2とを有し、メインクラッチ機構Cは、メインシャフト5に回転自在に且つ摺動自在に装着されるスプールクラッチ47の回転力を、スプール6に自在に伝達できるよう構成する手段を採用した。
【0006】
また、請求項2記載の変速装置を備えた両軸受型リールにあっては、変速装置Aの一次変速機構A1及び二次変速機構A2夫々を、二段変速以上に変速可能となるよう構成する手段を採用した。
【0007】
更に、請求項3記載の変速装置を備えた両軸受型リールにあっては、変速装置Aの一次変速機構A1は、メインシャフト5に摺動自在に装着されると共に、キーを介してメインシャフト5の回転力が常時伝達されるクラッチ体45と、このクラッチ体45に回転自在に且つ摺動自在に装着される第1原動ギヤ30と、メインシャフト5に回転自在に装着される第2原動ギヤ32と、第1原動ギヤ30に常時歯合し、カウンターシャフト40に対して摺動自在で、且つキーを介してカウンターシャフト40に常時回転力を伝達可能な第1従動ギヤ31と、第2原動ギヤ32に常時歯合し、カウンターシャフト40に対して摺動自在で、且つキーを介してカウンターシャフト40に常時回転力を伝達可能な第2従動ギヤ33とを備え、クラッチ体45の摺動操作によって、クラッチ体45が第1原動ギヤ30或いは第2原動ギヤ32に係脱自在に係止され、メインシャフト5の回転力を第1原動ギヤ30或いは第2原動ギヤ32に伝達して、カウンターシャフト40を変速回転できるように構成する手段を採用した。
【0008】
そして、請求項4記載の変速装置を備えた両軸受型リールにあっては、変速装置Aの二次変速機構A2は、カウンターシャフト40に回転自在に装着されると共に、カウンターシャフト40に対して摺動自在な第1原動プーリ34と、カウンターシャフト40に回転自在に装着されると共に、カウンターシャフト40に対して摺動自在な第2原動プーリ36と、メインシャフト5に回転自在に装着される第1従動プーリ35と、この第1従動プーリ35と共に回転可能で、スプールクラッチ47に係止状態で連繋される第2従動プーリ37と、第1原動プーリ34と第1従動プーリ35に巻掛けられる歯付ベルト38と、第2原動プーリ36と第2従動プーリ37に巻掛けられる歯付ベルト39と、カウンターシャフト40に固定されると共に、第1原動プーリ34或いは第2原動プーリ36に係脱自在に係止可能なクラッチピン41とを備え、カウンターシャフト40の摺動操作によって、クラッチピン41が第1原動プーリ34或いは第2原動プーリ36に係脱自在に係止され、カウンターシャフト40の回転力を、歯付ベルト38、39を介して第1従動プーリ35或いは第2従動プーリ37に伝達して、スプールクラッチ47を変速回転できるように構成する手段を採用した。
【0009】
それから、請求項5記載の変速装置を備えた両軸受型リールにあっては、ハンドル7によって付与される回転力が、ワンウェイクラッチ機構D、フリクションクラッチ機構E、変速装置A、メインクラッチ機構Cを介してスプール6に変速自在に伝達されるよう構成した両軸受型リールであって、ハンドル7は、ワンウェイクラッチ機構D及びフリクションクラッチ機構Eを介してメインシャフト5の一端がわに連繋されると共に、その回転中心線がメインシャフト5の回転中心線に合致するように形成され、スプール6は、メインシャフト5に回転自在に装着されると共に、その回転中心線がメインシャフト5の回転中心線に合致するように形成され、メインシャフト5の他端寄りには、メインシャフト5に対して略平行となるカウンターシャフト40が配され、前記変速装置Aは、メインシャフト5の回転力をカウンターシャフト40に伝達する一次変速機構A1と、カウンターシャフト40の回転力をメインクラッチ機構Cのスプールクラッチ47に伝達する二次変速機構A2とを有し、メインクラッチ機構Cは、メインシャフト5に回転自在に且つ摺動自在に装着されるスプールクラッチ47の回転力を、スプール6に自在に伝達できるよう構成し、前記変速装置Aを作動せしめる切換操作機構Bを設け、この切換操作機構Bは、他方のサイドカバー4に固定される一対のカムシリンダ50、60と、このカムシリンダ50、60内に夫々摺動可能に且つ回転可能に装着される一対のスリーブ51、61と、このスリーブ51、61に夫々貫通されると共に、カムシリンダ50、60に設けた長溝に収容される一対の係止ピン53、63と、この係止ピン53、63が収容されるカム溝を有する一対のカム58、68と、このカム58、68夫々に外嵌固定されると共に、相互に歯合する一対のタイミングギヤ59、69と、どちらかのカム58、68に固定されるシフターレバー71とを備え、シフターレバー71の揺動操作によって、タイミングギヤ59、69を介して一対のカム58、68を同時に回転せしめられるように形成し、このカム58、68の回転によって、係止ピン53、63がカム溝に規制されて移動し、一方の係止ピン53が貫通されているスリーブ51の移動によって、一次変速機構A1のクラッチ体45を摺動せしめられるよう構成し、他方の係止ピン63が貫通されているスリーブ61の移動によって、二次変速機構A2のカウンターシャフト40を摺動せしめて、クラッチピン41を移動せしめられるよう構成する手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示例に基づいて説明する。
本発明は、主に、海釣り等で利用される変速装置を備えた両軸受型リールであって、この両軸受型リールは、ハンドル7によって付与される回転力が、ワンウェイクラッチ機構D、フリクションクラッチ機構E、変速装置A、メインクラッチ機構Cを介してスプール6に変速回転自在に伝達され、しかも、切換操作機構Bによって前記変速装置Aの切換操作が行えるように構成したものである。
【0011】
そして、図中1は、適宜金属材料等によって一体的に成型されると共に、その中央部にスプール6を収容できるように形成したメインフレームで、図中2は、メインフレーム1の他側部にネジ止される適宜金属製のフレームプレートで、図中3は、メインフレーム1の一側部にネジ止される適宜金属製或いは適宜樹脂製の一方(右方)のサイドカバーで、図中4は、フレームプレート2(メインフレーム1の他側部)にネジ止される適宜金属製或いは適宜樹脂製の他方(左方)のサイドカバーで、図中5は、適宜金属製の略丸軸状のメインシャフトで、このメインシャフト5は、メインフレーム1、フレームプレート2、サイドカバー3、サイドカバー4夫々の略中央部分を貫通するように横架配設されている。
【0012】
スプール6は、ベアリング等を介してメインシャフト5の軸心方向略中央部分に正逆回転自在に装着されており、しかも、スプール6は、その回転中心線がメインシャフト5の回転中心線に合致するように形成されている。更に、スプール6の他側部中央には、メインクラッチ機構Cのクラッチプレート48がネジ止されている。
【0013】
ハンドル7は、ワンウェイクラッチ機構D及びフリクションクラッチ機構Eを介してメインシャフト5の一端がわに連繋されると共に、その回転中心線がメインシャフト5の回転中心線に合致するように形成されている。
【0014】
すなわち、ハンドル7の回転中心線とスプール6の回転中心線と、メインシャフト5の回転中心線とが合致しており、例えば、竿の上下揺動によって両軸受型リールが上下に動いてもハンドル7の巻上回転操作時に大きなブレが生じることがなく、ハンドル7の巻上回転操作時のバランスが良く、ハンドル7を確実に且つスムーズに巻上回転せしめられるように構成してある。
【0015】
図中8は、ハンドル7の基端部分が固定されるセンタースリーブ10の雄ネジ部に螺着されてフリクションクラッチ機構Eの利き具合を調節できるようにしたドラグレバーで、前記センタースリーブ10は、メインシャフト5の一端がわ部分に回転自在に外装されると共に、ベアリングを介して一方のサイドカバー3に回転自在に支持されている。
【0016】
また、図中11は、メインシャフト5に貫通される溝止ピン18を介してメインシャフト5に固定されるアウターハウジングで、図中12は、センタースリーブ10に回転自在に装着されるプレートワッシャで、図中13は、センタースリーブ10に対して筒心方向に摺動可能で且つ回転不能となるように装着されるプレッシャープレートで、図中14は、センタースリーブ10の他端がわに周設したフランジ部とアウターハウジング11との間に介装されるシートワッシャで、図中15は、センタースリーブ10のフランジ部とプレートワッシャ12との間に介装されるフリクションシートで、図中16は、プレートワッシャ12とプレッシャープレート13との間に介装されるフリクションシートで、図中17は、センタースリーブ10に貫通されると共に、その一部がメインシャフト5の切欠周溝に嵌り込む抜止ピンで、この抜止ピン17は、センタースリーブ10がメインシャフト5に対して回転するのを阻止することなく、センタースリーブ10がメインシャフト5の所定位置から移動するのを阻止できるように設けられたものである。
【0017】
しかして、ハンドル7に加えられる回転力が、センタースリーブ10に伝達され、センタースリーブ10からフリクションシート15、16を介してプレートワッシャ12に伝達され、プレートワッシャ12からアウターハウジング11に伝達され、アウターハウジング11からメインシャフト5に伝達されるように構成されている。
【0018】
尚、前記センタースリーブ10と、アウターハウジング11と、プレートワッシャ12と、プレッシャープレート13と、シートワッシャ14と、フリクションシート15、16とによってフリクションクラッチ機構Eが構成されており、このフリクションクラッチ機構Eの調節は、ドラグレバー8の回転操作(締付操作)によって行われる。
【0019】
図中20は、センタースリーブ10に回転不能に装着されるラチェットで、図中21は、サイドカバー3に揺動自在に装着されると共に、ラチェット20の外周歯部に係止されて、ラチェット20の逆回転を防止のためのストッパーで、図中22は、ストッパー21がラチェット20に係止されるように弾発力を常時付勢できるようにしたスプリングで、このラチェット20と、ストッパー21と、スプリング22とで、ワンウェイクラッチ機構Dが構成されている。
【0020】
ところで、図中23は、一方のサイドカバー3に固定されるカムプレートで、図中24は、前記カムプレート23に当接すると共に、センタースリーブ10に所定範囲(例えば、180度)内で回転自在となるように装着されるカムリングで、図中25は、前記カムリング24に固定されるドラグレバーで、図中26は、ドラグレバー25の側面に当接して、ドラグレバー25の揺動操作がスムーズに行えるようにしているスラスト針状コロ軸受で、図中27は、軸受26や一対のサラバネ28を囲繞できるゴム製のシールリングで、図中29は、センタースリーブ10に螺着されるプリセットダイヤル29である。
すなわち、ドラグレバー25の揺動操作によって、カムプレート23とカムリング24に設けた傾斜カム部分の当接位置が変化し、カムリング24がカムプレート23に対して任意に離隔接近せしめられるようになり、フリクションクラッチ機構Eの利き具合等を変更できるように構成されている。
【0021】
それから、前記他方のサイドカバー4内には、メインシャフト5の他端がわに対して略平行となるカウンターシャフト40を回転自在に且つ摺動自在に配し、このカウンターシャフト40にメインシャフト5の回転力を伝達する一次変速機構A1と、カウンターシャフト40の回転力をメインクラッチ機構Cのスプールクラッチ47に伝達する二次変速機構A2とを有する前記変速装置Aが内蔵されている。
【0022】
しかも、前記変速装置Aは、二段変速以上に変速可能となるよう構成される一次変速機構A1と、二段変速以上に変速可能となるよう構成される二次変速機構A2とからなっており、変速装置A全体として四段変速以上に変速可能となるよう構成されている。
【0023】
そして、変速装置Aの前記一次変速機構A1は、メインシャフト5に摺動自在に装着されると共に、キーを介してメインシャフト5の回転力が常時伝達されるように形成したクラッチ体45と、このクラッチ体45の筒部に回転自在に且つ摺動自在に装着される第1原動ギヤ30と、メインシャフト5に回転自在に装着される第2原動ギヤ32と、第1原動ギヤ30に常時歯合し、カウンターシャフト40に対して摺動自在で、且つキーを介してカウンターシャフト40に常時回転力を伝達可能な第1従動ギヤ31と、第2原動ギヤ32に常時歯合し、カウンターシャフト40に対して摺動自在で、且つキーを介してカウンターシャフト40に常時回転力を伝達可能な第2従動ギヤ33とを備えたもので、クラッチ体45の摺動操作によって、クラッチ体45の爪片が第1原動ギヤ30の係合溝、或いは、第2原動ギヤ32の係合溝に係脱自在に係止され、メインシャフト5の回転力を第1原動ギヤ30、或いは、第2原動ギヤ32に伝達して、カウンターシャフト40を変速回転できるように構成されている。
尚、図中42は、カウンターシャフト40の一端部に当接するボールで、図中43は、ボール42を介してカウンターシャフト40を他端がわに常時押圧するスプリングで、図中46は、第1原動ギヤ30と第2原動ギヤ32との間に介装されると共に、クラッチ体45の爪片部分を囲繞するようなカラーである。
【0024】
また、変速装置Aの前記二次変速機構A2は、カウンターシャフト40に回転自在に装着されると共に、カウンターシャフト40に対して摺動自在な第1原動プーリ34と、カウンターシャフト40に回転自在に装着されると共に、カウンターシャフト40に対して摺動自在な第2原動プーリ36と、メインシャフト5に回転自在に装着される第1従動プーリ35と、この第1従動プーリ35と共に回転可能で、スプールクラッチ47に係止状態で連繋される第2従動プーリ37と、第1原動プーリ34と第1従動プーリ35に巻掛けられる歯付ベルト38と、第2原動プーリ36と第2従動プーリ37に巻掛けられる歯付ベルト39と、カウンターシャフト40に貫通固定されると共に、第1原動プーリ34の係止溝、或いは、第2原動プーリ36の係止溝に係脱自在に係止可能なクラッチピン41とを備えたもので、カウンターシャフト40の摺動操作によって、クラッチピン41が第1原動プーリ34の係止溝、或いは、第2原動プーリ36の係止溝に係脱自在に係止され、カウンターシャフト40の回転力を、歯付ベルト38、39を介して第1従動プーリ35或いは第2従動プーリ37に伝達し、この第2従動プーリ37によってスプールクラッチ47を変速回転できるように構成されている。
【0025】
すなわち、変速装置Aをメインシャフト5の他端がわに配したことで、ハンドル7とスプール6とを左右方向に於いて比較的接近した位置に配置できるようになり、竿の左右動によって両軸受型リールが左右に動いてもハンドル7の左右のブレを低減でき、ハンドル7の巻上回転操作時のバランスが良く、ハンドル7を確実に且つスムーズに巻上回転させられるように構成されている。しかも、変速装置Aの変速段数を増し易くなると共に、変速装置Aの変速段数を増やしても上記ブレが大きくならないように構成されている。加えて、スプールの回転比の設定も制限を受け難く、自由に設定できるように形成してある。
【0026】
次に、前記変速装置Aを作動せしめるための切換操作機構Bについて説明すると、先ず、変速装置Aの一次変速機構A1を作動せしめる切換操作機構Bは以下の構成部材からなる。
すなわち、図中50は、他方のサイドカバー4に止ネジで固定されるカムシリンダで、図中51は、カムシリンダ50内に摺動可能に且つ回転可能に装着されるスリーブで、図中52は、止ネジを介してスリーブ51に固定されるノブで、図中53は、スリーブ51に貫通されると共に、カムシリンダ50に設けた傾斜溝に収容される係止ピンで、図中54は、クラッチ体45の他端部に装着されるカムキャップで、図中55は、ボール56を介してカムキャップ54を一端がわに常時圧迫するスプリングで、図中57は、メインシャフト5とカムキャップ54との間に縮装されるリターンスプリングである。
しかして、ノブ52の回転操作によって、スリーブ51が回転しながらメインシャフト5の回転中心線方向に移動し、スプリング55、ボール56、カムキャップ54、リターンスプリング57等を介して、クラッチ体45が第1原動ギヤ30がわ或いは第2原動ギヤ32がわに移動して、クラッチ体45の爪片が、第1原動ギヤ30或いは第2原動ギヤ32の係合溝に係止されるように構成してある。
【0027】
また、変速装置Aの二次変速機構A2を作動せしめる切換操作機構Bは以下の構成部材からなる。
すなわち、図中60は、他方のサイドカバー4に止ネジで固定されるカムシリンダで、図中61は、カムシリンダ60内に摺動可能に且つ回転可能に装着されるスリーブで、図中62は、止ネジを介してスリーブ61に固定されるノブで、図中63は、スリーブ61に貫通されると共に、カムシリンダ60に設けた傾斜溝に収容される係止ピンで、図中64は、カウンターシャフト40の他端部に穿設した小穴に摺動自在に且つ回転自在に装着されるプッシュロッドで、図中65は、プッシュロッド64とカウンターシャフト40との間に縮装されるスプリングで、図中66は、スリーブ61とプッシュロッド64との間に介装されるボールである。
しかして、ノブ62の回転操作によって、スリーブ61が回転しながらカウンターシャフト40の回転中心線方向に移動し、ボール66、スプリング65、ボール42、スプリング43等を介して、カウンターシャフト40が摺動して、クラッチピン41が第1原動プーリ34がわ或いは第2原動プーリ36がわに移動して、クラッチピン41が第1原動プーリ34或いは第2原動プーリ36の係止溝に係止されるように構成してある。
【0028】
ところで、前記変速装置Aを作動せしめる切換操作機構Bは、図7及び図10に示すように、他方のサイドカバー4に固定される一対のカムシリンダ50、60と、このカムシリンダ50、60内に夫々摺動可能に且つ回転可能に装着される一対のスリーブ51、61と、このスリーブ51、61に夫々貫通されると共に、カムシリンダ50、60に設けた長溝に収容される一対の係止ピン53、63と、この係止ピン53、63が収容されるカム溝を有する一対のカム58、68と、このカム58、68夫々に外嵌固定されると共に、相互に歯合する一対のタイミングギヤ59、69と、どちらかのカム58、68に固定されるシフターレバー71と、他方のサイドカバー4に固定されるシフターカバー70とを備え、シフターレバー71の揺動操作によって、タイミングギヤ59、69を介して一対のカム58、68を同時に回転せしめられるように形成し、このカム58、68の回転によって、係止ピン53、63がカム溝に規制されて移動し、一方の係止ピン53が貫通されているスリーブ51の移動によって、一次変速機構A1のクラッチ体45を摺動せしめられるよう構成し、他方の係止ピン63が貫通されているスリーブ61の移動によって、二次変速機構A2のカウンターシャフト40を摺動せしめて、クラッチピン41を移動せしめられるよう構成することもできる。すなわち、一つのシフターレバー71の揺動操作によって、一次変速機構A1と二次変速機構A2とを同時に作動せしめて、複数段の変速操作が極めて簡単に行えるように構成されている。
【0029】
尚、前記変速装置Aを作動せしめる切換操作機構Bは、図11に示すように、一対のタイミングギヤ59、69が歯合しないように配置し、これら一対のタイミングギヤ59、69に歯合するギヤ76をシフトレバー軸75の他端に固定し、このシフトレバー軸75の一端にシフターレバー71を固定したものであっても良い。すなわち、シフターレバー71を一方のサイドカバー3がわに配して、右手でシフターレバー71の操作ができるようにしても良い。
【0030】
更に、メインクラッチ機構Cは、メインシャフト5に回転自在に且つ摺動自在に装着されるスプールクラッチ47の回転力を、クラッチプレート48を介してスプール6に自在に伝達できるように構成されたものである。すなわち、スプールクラッチ47を、メインシャフト5の回転中心線に沿うように摺動せしめることによって、スプールクラッチ47の一側面に設けた凸部が、クラッチプレート48の他側面に設けた凹部に係脱自在に係止されて、スプールクラッチ47の回転力がクラッチプレート48に伝達されて、スプール6が回転するように構成されている。しかして、スプール6によってラインを巻上げる時にはスプールクラッチ47をスプール6に連繋状態とし、スプール6によってラインを巻出す時にはスプールクラッチ47とスプール6との連繋状態を解除できるように構成されている。
【0031】
そして、メインクラッチ機構Cのスプールクラッチ47を摺動せしめる手段としては、例えば、フレームプレート2に揺動自在に装着されるレバー80と、このレバー80に固定したカム81に連繋してスプールクラッチ47に向かって進退自在に摺動するスライダー85と、スプールクラッチ47の係止溝に係止されると共に、フレームプレート2に常時接近するようにスプリングの弾発力が常時付勢されるクラッチヨーク86とを備え、レバー80の揺動操作によってスライダー85を摺動せしめ、スライダー85に設けたテーパー部で、クラッチヨーク86を左右方向に移動せしめて、スプールクラッチ47を摺動できるように構成されている。尚、図中83は、フレームプレート2に固定されるスプリングポストで、このスプリングポスト83とレバー80とにスプリング82の両端部分が係止されて、レバー80に弾発力を常時付勢できるように形成されている。
しかして、レバー80をスプリング82の弾発力に抗して揺動せしめることで、スプールクラッチ47とクラッチプレート48の連繋状態を解除できるようになる。
【0032】
ところで、両軸受型リールの具体的構成、形状、寸法、材質、変速装置Aの具体的構成、配設位置、一次変速機構A1の具体的構成、配設位置、二次変速機構A2の具体的構成、配設位置、切換操作機構Bの具体的構成、配設位置、メインクラッチ機構Cの具体的構成、配設位置、ワンウェイクラッチ機構Dの具体的構成、配設位置、フリクションクラッチ機構Eの具体的構成、配設位置、メインフレーム1の具体的構成、形状、寸法、材質、フレームプレート2の具体的構成、形状、寸法、材質、サイドカバー3の具体的構成、形状、寸法、材質、サイドカバー4の具体的構成、形状、寸法、材質、メインシャフト5の具体的構成、形状、寸法、材質、スプール6の具体的構成、形状、寸法、材質、ハンドル7の具体的構成、形状、寸法、材質、ドラグレバー8の具体的構成、形状、寸法、材質、センタースリーブ10の具体的構成、形状、寸法、材質、アウターハウジング11の具体的構成、形状、寸法、材質、プレートワッシャ12の具体的構成、形状、寸法、材質、プレッシャープレート13の具体的構成、形状、寸法、材質、シートワッシャ14の具体的構成、形状、寸法、材質、フリクションシート15の具体的構成、形状、寸法、材質、フリクションシート16の具体的構成、形状、寸法、材質、抜止ピン17の具体的構成、形状、寸法、材質、溝止ピン18の具体的構成、形状、寸法、材質、ラチェット20の具体的構成、形状、寸法、材質、ストッパー21の具体的構成、形状、寸法、材質、スプリング22の具体的構成、形状、寸法、材質、カムプレート23の具体的構成、形状、寸法、材質、カムリング24の具体的構成、形状、寸法、材質、ドラグレバー25の具体的構成、形状、寸法、材質、軸受26の具体的構成、形状、寸法、材質、シールリング27の具体的構成、形状、寸法、材質、サラバネ28の具体的構成、形状、寸法、材質、プリセットダイヤル29の具体的構成、形状、寸法、材質、第1原動ギヤ30の具体的構成、形状、寸法、材質、第1従動ギヤ31の具体的構成、形状、寸法、材質、第2原動ギヤ32の具体的構成、形状、寸法、材質、第2従動ギヤ33の具体的構成、形状、寸法、材質、第1原動プーリ34の具体的構成、形状、寸法、材質、第1従動プーリ35の具体的構成、形状、寸法、材質、第2原動プーリ36の具体的構成、形状、寸法、材質、第2従動プーリ37の具体的構成、形状、寸法、材質、歯付ベルト38の具体的構成、形状、寸法、材質、歯付ベルト39の具体的構成、形状、寸法、材質、カウンターシャフト40の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、クラッチピン41の具体的構成、形状、寸法、材質、ボール42の具体的構成、形状、寸法、材質、スプリング43の具体的構成、形状、寸法、材質、クラッチ体45の具体的構成、形状、寸法、材質、カラー46の具体的構成、形状、寸法、材質、スプールクラッチ47の具体的構成、形状、寸法、材質、クラッチプレート48の具体的構成、形状、寸法、材質、カムシリンダ50の具体的構成、形状、寸法、材質、スリーブ51の具体的構成、形状、寸法、材質、ノブ52の具体的構成、形状、寸法、材質、係止ピン53の具体的構成、形状、寸法、材質、カムキャップ54の具体的構成、形状、寸法、材質、スプリング55の具体的構成、形状、寸法、材質、ボール56の具体的構成、形状、寸法、材質、リターンスプリング57の具体的構成、形状、寸法、材質、カムシリンダ60の具体的構成、形状、寸法、材質、スリーブ61の具体的構成、形状、寸法、材質、ノブ62の具体的構成、形状、寸法、材質、係止ピン63の具体的構成、形状、寸法、材質、プッシュロッド64の具体的構成、形状、寸法、材質、スプリング65の具体的構成、形状、寸法、材質、ボール66の具体的構成、形状、寸法、材質、シフターカバー70の具体的構成、形状、寸法、材質、シフターレバー71の具体的構成、形状、寸法、材質、シフトレバー軸75の具体的構成、形状、寸法、材質、ギヤ76の具体的構成、形状、寸法、材質、レバー80の具体的構成、形状、寸法、材質、カム81の具体的構成、形状、寸法、材質、スプリング82の具体的構成、形状、寸法、材質、スプリングポスト83の具体的構成、形状、寸法、材質、スライダー85の具体的構成、形状、寸法、材質、クラッチヨーク86の具体的構成、形状、寸法、材質等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【0033】
【発明の効果】
従って、本発明の請求項1記載の両軸受型リールによれば、スプール6の回転中心線とハンドル7の回転中心線とが合致するため、竿が上下に動いてもハンドル7の巻上回転操作時にブレが生じ難くなり、ハンドル7の巻上回転操作時のバランスが良くなり、ハンドル7をスムーズに巻上回転させることができるようになる。
また、ハンドル7は、ワンウェイクラッチ機構D及びフリクションクラッチ機構Eを介してメインシャフト5の一端がわに連繋してあるため、左右方向に於いてハンドル7をスプール6に近づけて配することができるようになり、竿が左右に動いたときにハンドル7が左右に大きくブレるのを抑制でき、ハンドル7の巻上回転操作時のバランスが良くなり、ハンドル7をスムーズに巻上回転させることができるようになる。しかも、変速装置Aの変速段数が増えても、上記ブレが増すようなことの無いものとなる。
加えて、本発明の請求項1記載の両軸受型リールは、その構成が簡素で、耐久性に優れ、量産に適し、低廉で、経済的で、しかも、取扱い易く、使い勝手に優れたものとなる。
【0034】
特に、メインシャフト5の他端寄りには、メインシャフト5に対して略平行となるカウンターシャフト40が配され、前記変速装置Aは、メインシャフト5の回転力をカウンターシャフト40に伝達する一次変速機構A1と、カウンターシャフト40の回転力をメインクラッチ機構Cのスプールクラッチ47に伝達する二次変速機構A2とを有するので、メインシャフト5とカウンターシャフト40に複数段の変速装置Aを設け易くなり、しかも、変速装置Aは、スプール6を挟んでハンドル7の反対がわに設けてあるため、変速装置A自体を比較的自由に設計し易いものとなると共に、スプール6の回転比の設定も制限を受けることなく自由に設定し易いものとなる。
更に、変速装置Aを、一次変速機構A1と二次変速機構A2とに分けてあるため、その切換操作も容易に且つスムーズに行えるようになり、トラブルが少なくて多段変速にし易い変速装置Aとなる。
【0035】
また、本発明の請求項2記載の両軸受型リールによれば、変速装置Aの一次変速機構A1及び二次変速機構A2夫々を、二段変速以上に変速可能となり、変速装置Aを四段変速以上に簡単に構成できるようになる。しかも、その切換操作も容易に且つスムーズに行えるようになり、取扱い易いものとなる。すなわち、多段変速に最適な変速装置Aとなる。
【0036】
更に、本発明の請求項3記載の両軸受型リールによれば、クラッチ体45の摺動操作だけで、メインシャフト5の回転力を第1原動ギヤ30或いは第2原動ギヤ32に伝達できるようになり、第1従動ギヤ31或いは第2従動ギヤ33を介してカウンターシャフト40を二段に変速回転させることができるようになる。すなわち、一次変速機構A1を二段変速に簡単に構成でき、しかも、その変速動作も確実に且つスムーズに行えるものとなる。
【0037】
そして、本発明の請求項4記載の両軸受型リールによれば、カウンターシャフト40の摺動操作だけで、カウンターシャフト40の回転力を、第1原動プーリ34或いは第2原動プーリ36に伝達できるようになり、歯付ベルト38、39及び第1従動プーリ35或いは第2従動プーリ37を介してスプールクラッチ47を二段に変速回転させることができるようになる。すなわち、二次変速機構A2を二段変速に簡単に構成でき、しかも、その変速動作も確実に且つスムーズに行えるものとなる。
【0038】
それから、本発明の請求項5記載の両軸受型リールによれば、スプール6の回転中心線とハンドル7の回転中心線とが合致するため、竿が上下に動いてもハンドル7の巻上回転操作時にブレが生じ難くなり、ハンドル7の巻上回転操作時のバランスが良くなり、ハンドル7をスムーズに巻上回転させることができるようになる。
また、ハンドル7は、ワンウェイクラッチ機構D及びフリクションクラッチ機構Eを介してメインシャフト5の一端がわに連繋してあるため、左右方向に於いてハンドル7をスプール6に近づけて配することができるようになり、竿が左右に動いたときにハンドル7が左右に大きくブレるのを抑制でき、ハンドル7の巻上回転操作時のバランスが良くなり、ハンドル7をスムーズに巻上回転させることができるようになる。しかも、変速装置Aの変速段数が増えても、上記ブレが増すようなことの無いものとなる。
加えて、本発明の請求項1記載の両軸受型リールは、その構成が簡素で、耐久性に優れ、量産に適し、低廉で、経済的で、しかも、取扱い易く、使い勝手に優れたものとなる。
【0039】
そして、メインシャフト5の他端寄りには、メインシャフト5に対して略平行となるカウンターシャフト40が配され、前記変速装置Aは、メインシャフト5の回転力をカウンターシャフト40に伝達する一次変速機構A1と、カウンターシャフト40の回転力をメインクラッチ機構Cのスプールクラッチ47に伝達する二次変速機構A2とを有するので、メインシャフト5とカウンターシャフト40に複数段の変速装置Aを設け易くなり、しかも、変速装置Aは、スプール6を挟んでハンドル7の反対がわに設けてあるため、変速装置A自体を比較的自由に設計し易いものとなると共に、スプール6の回転比の設定も制限を受けることなく自由に設定し易いものとなる。
更に、変速装置Aを、一次変速機構A1と二次変速機構A2とに分けてあるため、その切換操作も容易に且つスムーズに行えるようになり、トラブルが少なくて多段変速にし易い変速装置Aとなる。
【0040】
特に、他方のサイドカバー4に固定される一対のカムシリンダ50、60と、このカムシリンダ50、60内に夫々摺動可能に且つ回転可能に装着される一対のスリーブ51、61と、このスリーブ51、61に夫々貫通されると共に、カムシリンダ50、60に設けた長溝に収容される一対の係止ピン53、63と、この係止ピン53、63が収容されるカム溝を有する一対のカム58、68と、このカム58、68夫々に外嵌固定されると共に、相互に歯合する一対のタイミングギヤ59、69と、どちらかのカム58、68に固定されるシフターレバー71とを備え、シフターレバー71の揺動操作によって、タイミングギヤ59、69を介して一対のカム58、68を同時に回転せしめられるように形成し、このカム58、68の回転によって、係止ピン53、63がカム溝に規制されて移動し、一方の係止ピン53が貫通されているスリーブ51の移動によって、一次変速機構A1のクラッチ体45を摺動せしめられるよう構成したので、他方の係止ピン63が貫通されているスリーブ61の移動によって、二次変速機構A2のカウンターシャフト40を摺動せしめて、クラッチピン41を移動せしめられるようになり、一つのシフターレバー71の揺動操作によって、一次変速機構A1と二次変速機構A2とを同時に作動せしめて、複数段の変速操作が極めて簡単に行え、取扱い易く、使い勝手の優れた変速装置を備えた両軸受型リールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両軸受型リールの基本作動構造を例示する概略斜視図である。
【図2】本発明の両軸受型リールを例示する断面図である。
【図3】本発明の両軸受型リールに於ける変速装置部分を例示する分解斜視図である。
【図4】本発明の両軸受型リールに於ける切換操作機構部分を例示する分解斜視図である。
【図5】本発明の両軸受型リールに於けるメインクラッチ機構部分を例示する分解斜視図である。
【図6】本発明の両軸受型リールに於けるワンウェイクラッチ機構及びフリクションクラッチ機構部分を例示する分解斜視図である。
【図7】本発明の他の両軸受型リールに於ける切換操作機構部分を例示する分解斜視図である。
【図8】本発明の他の両軸受型リールに於けるワンウェイクラッチ機構及びフリクションクラッチ機構部分を例示する分解斜視図である。
【図9】本発明の他の両軸受型リールを例示する断面図である。
【図10】本発明の他の両軸受型リールを例示する断面図である。
【図11】本発明の他の両軸受型リールを例示する斜視図である。
【符号の説明】
A 変速装置
A1 一次変速機構 A2 二次変速機構
B 切換操作機構
C メインクラッチ機構
D ワンウェイクラッチ機構
E フリクションクラッチ機構
1 メインフレーム 2 フレームプレート
3 サイドカバー 4 サイドカバー
5 メインシャフト 6 スプール
7 ハンドル 8 ドラグレバー
10 センタースリーブ 11 アウターハウジング
12 プレートワッシャ 13 プレッシャープレート
14 シートワッシャ 15 フリクションシート
16 フリクションシート 17 抜止ピン
18 溝止ピン
20 ラチェット 21 ストッパー
22 スプリング 23 カムプレート
24 カムリング 25 ドラグレバー
26 軸受 27 シールリング
28 サラバネ 29 プリセットダイヤル
30 第1原動ギヤ 31 第1従動ギヤ
32 第2原動ギヤ 33 第2従動ギヤ
34 第1原動プーリ 35 第1従動プーリ
36 第2原動プーリ 37 第2従動プーリ
38 歯付ベルト 39 歯付ベルト
40 カウンターシャフト 41 クラッチピン
42 ボール 43 スプリング
45 クラッチ体 46 カラー
47 スプールクラッチ 48 クラッチプレート
50 カムシリンダ 51 スリーブ
52 ノブ 53 係止ピン
54 カムキャップ 55 スプリング
56 ボール 57 リターンスプリング
60 カムシリンダ 61 スリーブ
62 ノブ 63 係止ピン
64 プッシュロッド 65 スプリング
66 ボール
70 シフターカバー 71 シフターレバー
75 シフトレバー軸 76 ギヤ
80 レバー 81 カム
82 スプリング 83 スプリングポスト
85 スライダー 86 クラッチヨーク

Claims (5)

  1. ハンドルによって付与される回転力が、ワンウェイクラッチ機構、フリクションクラッチ機構、変速装置、メインクラッチ機構を介してスプールに変速自在に伝達されるよう構成した両軸受型リールであって、ハンドルは、ワンウェイクラッチ機構及びフリクションクラッチ機構を介してメインシャフトの一端がわに連繋されると共に、その回転中心線がメインシャフトの回転中心線に合致するように形成され、スプールは、メインシャフトに回転自在に装着されると共に、その回転中心線がメインシャフトの回転中心線に合致するように形成され、メインシャフトの他端寄りには、メインシャフトに対して略平行となるカウンターシャフトが配され、前記変速装置は、メインシャフトの回転力をカウンターシャフトに伝達する一次変速機構と、カウンターシャフトの回転力をメインクラッチ機構のスプールクラッチに伝達する二次変速機構とを有し、メインクラッチ機構は、メインシャフトに回転自在に且つ摺動自在に装着されるスプールクラッチの回転力を、スプールに自在に伝達できるよう構成したことを特徴とする変速装置を備えた両軸受型リール。
  2. 変速装置の一次変速機構及び二次変速機構夫々を、二段変速以上に変速可能となるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の変速装置を備えた両軸受型リール。
  3. 変速装置の一次変速機構は、メインシャフトに摺動自在に装着されると共に、キーを介してメインシャフトの回転力が常時伝達されるクラッチ体と、このクラッチ体に回転自在に且つ摺動自在に装着される第1原動ギヤと、メインシャフトに回転自在に装着される第2原動ギヤと、第1原動ギヤに常時歯合し、カウンターシャフトに対して摺動自在で、且つキーを介してカウンターシャフトに常時回転力を伝達可能な第1従動ギヤと、第2原動ギヤに常時歯合し、カウンターシャフトに対して摺動自在で、且つキーを介してカウンターシャフトに常時回転力を伝達可能な第2従動ギヤとを備え、クラッチ体の摺動操作によって、クラッチ体が第1原動ギヤ或いは第2原動ギヤに係脱自在に係止され、メインシャフトの回転力を第1原動ギヤ或いは第2原動ギヤに伝達して、カウンターシャフトを変速回転できるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の変速装置を備えた両軸受型リール。
  4. 変速装置の二次変速機構は、カウンターシャフトに回転自在に装着されると共に、カウンターシャフトに対して摺動自在な第1原動プーリと、カウンターシャフトに回転自在に装着されると共に、カウンターシャフトに対して摺動自在な第2原動プーリと、メインシャフトに回転自在に装着される第1従動プーリと、この第1従動プーリと共に回転可能で、スプールクラッチに係止状態で連繋される第2従動プーリと、第1原動プーリと第1従動プーリに巻掛けられる歯付ベルトと、第2原動プーリと第2従動プーリに巻掛けられる歯付ベルトと、カウンターシャフトに固定されると共に、第1原動プーリ或いは第2原動プーリに係脱自在に係止可能なクラッチピンとを備え、カウンターシャフトの摺動操作によって、クラッチピンが第1原動プーリ或いは第2原動プーリに係脱自在に係止され、カウンターシャフトの回転力を、歯付ベルトを介して第1従動プーリ或いは第2従動プーリに伝達して、スプールクラッチを変速回転できるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の変速装置を備えた両軸受型リール。
  5. ハンドルによって付与される回転力が、ワンウェイクラッチ機構、フリクションクラッチ機構、変速装置、メインクラッチ機構を介してスプールに変速自在に伝達されるよう構成した両軸受型リールであって、ハンドルは、ワンウェイクラッチ機構及びフリクションクラッチ機構を介してメインシャフトの一端がわに連繋されると共に、その回転中心線がメインシャフトの回転中心線に合致するように形成され、スプールは、メインシャフトに回転自在に装着されると共に、その回転中心線がメインシャフトの回転中心線に合致するように形成され、メインシャフトの他端寄りには、メインシャフトに対して略平行となるカウンターシャフトが配され、前記変速装置は、メインシャフトの回転力をカウンターシャフトに伝達する一次変速機構と、カウンターシャフトの回転力をメインクラッチ機構のスプールクラッチに伝達する二次変速機構とを有し、メインクラッチ機構は、メインシャフトに回転自在に且つ摺動自在に装着されるスプールクラッチの回転力を、スプールに自在に伝達できるよう構成し、前記変速装置を作動せしめる切換操作機構を設け、この切換操作機構は、他方のサイドカバーに固定される一対のカムシリンダと、このカムシリンダ内に夫々摺動可能に且つ回転可能に装着される一対のスリーブと、このスリーブに夫々貫通されると共に、カムシリンダに設けた長溝に収容される一対の係止ピンと、この係止ピンが収容されるカム溝を有する一対のカムと、このカム夫々に外嵌固定されると共に、相互に歯合する一対のタイミングギヤと、どちらかのカムに固定されるシフターレバーとを備え、シフターレバーの揺動操作によって、タイミングギヤを介して一対のカムを同時に回転せしめられるように形成し、このカムの回転によって、係止ピンがカム溝に規制されて移動し、一方の係止ピンが貫通されているスリーブの移動によって、一次変速機構のクラッチ体を摺動せしめられるよう構成し、他方の係止ピンが貫通されているスリーブの移動によって、二次変速機構のカウンターシャフトを摺動せしめて、クラッチピンを移動せしめられるよう構成したことを特徴とする変速装置を備えた両軸受型リール。
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