JP3857500B2 - 廃棄物処理プラント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物を熱分解ガスと熱分解残渣とに熱分解する横型の熱分解ドラムを設け、前記熱分解ドラムの軸芯方向一端側の残渣排出口からの熱分解残渣を選別処理する残渣選別装置を設けてある廃棄物処理プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記の廃棄物処理プラントは、図7に示すように、熱分解ドラム12の残渣排出口からの熱分解残渣に対する振動フィーダ52と冷却振動コンベア14とバケットコンベア55とシール用振動コンベア59とをこの順に設けるとともに、シール用振動コンベア59からの熱分解残渣を選別処理する残渣選別装置91を設けて、熱分解ドラム12の残渣排出口から排出される熱分解残渣の全てを残渣選別装置91に受入れて選別処理するよう構成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の廃棄物処理プラントでは熱分解ドラム12内での熱分解反応中に針金等の熱分解残渣が成長して塊状の異物になることがあるが、上記従来の構成によれば、熱分解ドラム12の残渣排出口から排出される熱分解残渣の全てを残渣選別装置91に受け入れて選別処理するよう構成してあったために、熱分解残渣のうちの塊状の異物が振動フィーダ52や冷却振動コンベア14に詰まってこれらの排出不良が生じたり、バケットコンベア55での異物の噛み込みが生じたり、さらには残渣選別装置91に異物が詰まって閉塞が生じたりすることがあった。
【0004】
図8に示すように、前記振動フィーダ52と冷却振動コンベア14との間に振動スクリーン110を配設して、塊状の異物を異物バンカ111側に収容する技術も提案されているが、この構造でも塊状の異物の詰まりによる振動フィーダ52の排出不良を回避することは困難である。
【0005】
上記の技術の他に、特開平10−26320号公報に開示されているように、熱分解ドラムからの熱分解残渣を、複数の開口部を備えた分離板又は分離管によって、前記開口部よりも小さい熱分解残渣と塊状の異物とに分離して、塊状の異物を貯液槽に送り込むよう構成した廃棄物処理プラントが提案されている。
【0006】
しかしながら、この構造によれば、前記分離板又は分離管の開口部に針金等の細長い熱分解残渣が詰まることがある。
【0007】
また、特開平10−169964号公報に開示されているように、熱分解ドラムからの熱分解残渣を排出する熱分解残渣排出ケースに、熱分解残渣の送り経路と交差する姿勢の複数の回転可能な棒状部材を、熱分解残渣の送り方向に一定間隔で並ぶ状態に熱分解残渣排出ケースに貫通させ、前記複数の棒状部材の下方に、各棒状部材の間から落下する熱分解残渣を排出する残渣排出口を設け、複数の棒状部材を介して前記残渣排出口の上方を通り越した塊状の異物を排出する異物排出口を設けてある廃棄物処理プラントも提案されている。
【0008】
この構造では隣合う棒状部材同士の間に長尺の熱分解残渣が入り込むと、一方の回転する棒状部材からその熱分解残渣に押し上げ力が働くとともに、他方の棒状部材からその熱分解残渣に押し下げ力が働いて熱分解残渣が停滞し、熱分解残渣排出ケース内で閉塞が生じることがある。
【0009】
さらに、特開平10−185143号公報に開示されているように、熱分解ドラムの排出スクリューを内臓した筒材に複数の横孔を一定間隔で形成し、筒材の一端側の開口側から塊状の異物を排出するとともに、各横孔から塊状の異物よりも小さな熱分解残渣を排出するよう構成した廃棄物処理プラントも提案されているが、この構造によれば、隣合う横孔に長尺の熱分解残渣が跨がった場合は熱分解残渣が停滞し、前記筒材の閉塞が生じることがある。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、熱分解残渣を円滑に選別処理でき、選別処理の作業性を向上させることができる廃棄物処理プラントを提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0012】
[構成]冒頭に記載した廃棄物処理プラントにおいて、前記熱分解ドラムの残渣排出口からの熱分解残渣のうちの塊状の異物を異物収容部に案内する異物流路を、前記残渣排出口と残渣選別装置との間の残渣流路から分岐させるとともに、前記残渣排出口が前記異物流路に連通する異物回収状態と、前記残渣流路に連通する通常残渣回収状態とに切り換え自在な切り換え手段を設け、前記塊状の異物が前記残渣排出口から排出されたことを検出する異物検出手段を設けて、前記異物検出手段の検出結果に基づいて、前記切り換え手段を前記異物回収状態側に切り換え可能に構成してあると共に、前記異物流路を通る塊状の異物からその塊状の異物に付着している熱分解残渣を分離回収して、前記残渣選別装置の上手側の残渣流路に送り込む残渣回収機構を設けてあり、
前記切り換え手段は、前記異物回収状態と通常残渣回収状態とに切り換える第1ダンパを前記残渣流路と異物流路の分岐部に設けて構成し、前記異物収容部の上手側に、前記異物流路を開閉する第2ダンパを設け、前記第1ダンパを前記通常残渣回収状態側に切り換え、かつ、第2ダンパを閉鎖した状態で、前記第1ダンパと第2ダンパの間の異物流路内に不活性ガスを供給循環させる不活性ガス循環機構を設けてある。
【0013】
[作用]
請求項1の構成によれば次の作用を奏することができる。
【0014】
つまり、通常は切り換え手段を通常残渣回収状態側に切り換えて、熱分解ドラムの残渣排出口を前記残渣流路に連通させておき、塊状の異物よりも小さな熱分解残渣を残渣流路を通して残渣選別装置側に案内させ、この残渣選別装置によって選別処理させる。
【0015】
そして、塊状の異物が熱分解ドラムの残渣排出口から排出されると、このように塊状の異物が排出されたことを異物検出手段に検出させ、その検出結果に基づいて切り換え手段を異物回収状態側に切り換えて、前記残渣排出口を異物流路に連通させ、塊状の異物を異物流路を通して異物収容部に収容させる。
【0016】
塊状の異物が熱分解ドラムの残渣排出口から排出されてしまうと、切り換え手段を再び残渣回収状態側に切り換えて、前記残渣排出口を残渣流路に連通させておく。
【0017】
上記のようにして塊状の異物を異物収容部に収容するから、塊状の異物が、熱分解ドラムの下手側の振動フィーダ・冷却振動コンベア・バケットコンベア等に詰まったり、これらの機構での噛み込みが生じたりするのを回避することができる。
のみならず、前記異物流路を通る塊状の異物からその塊状の異物に付着している熱分解残渣を分離回収して、前記残渣選別装置の上手側の残渣流路に送り込む残渣回収機構を設けてあるから、塊状の異物から分離回収した熱分解残渣から鉄類等の有価物やカーボン残渣を回収することができる。
更に、通常は第1ダンパを通常残渣回収状態側に切り換えて、熱分解ドラムの残渣排出口を前記残渣流路に連通させておき、塊状の異物よりも小さな熱分解残渣を残渣流路を通して残渣選別装置側に案内させ、この残渣選別装置によって選別処理させる。塊状の異物が熱分解ドラムの残渣排出口から排出されると、このように塊状の異物が排出されたことを異物検出手段に検出させ、その検出結果に基づいて第1ダンパを異物回収状態側に切り換えて、前記残渣排出口を異物流路に連通させ、塊状の異物を異物流路を通して残渣回収機構に送り込む。次に、第1ダンパを前記通常残渣回収状態側に切り換えるとともに、第2ダンパを閉鎖した状態で、不活性ガス循環機構により第1ダンパと第2ダンパの間の塊状の異物の流路内に不活性ガスを供給循環させて塊状の異物を冷却する。そして、残渣回収機構を作動させて、塊状の異物からそれよりも小さな熱分解残渣を篩い落とす。この篩い落とされた熱分解残渣を、前記残渣流路側に案内する。さらに、第1ダンパを前記通常残渣回収状態側に設定したまま第2ダンパを開放して、残渣回収機構からの塊状の異物を異物回収部に収容する。
また、特開平10−26320号公報に開示されているように、熱分解ドラムからの熱分解残渣を、複数の開口部を備えた分離板又は分離管によって、前記開口部よりも小さい熱分解残渣と塊状の異物とに分離して、塊状の異物を貯液槽に送り込むよう構成した技術では、各装置の運転中に貯液槽から液体を排出して異物を取り出すと、熱分解ガスに空気が触れて熱分解ガスが燃えることから、各装置の運転を停止させてからでないと異物を取り出すことができず、その結果、異物の取り出しのためにたびたび各装置の運転を停止させなければならなくなって作業性が低くなる。
これに対して本願発明の構成によれば、上記のように第1ダンパを前記通常残渣回収状態側に設定したまま第2ダンパを開放して、残渣回収機構からの塊状の異物を異物回収部に収容するから、熱分解ガスが空気に触れるのを回避できて燃えることがなく、しかも塊状の異物を回収するのに、いちいち各装置の運転を停止させる必要がない。
【0018】
[効果]
従って、熱分解残渣を円滑に選別処理でき、選別処理の作業性を向上させることができる廃棄物処理プラントを提供することができると共に、更に、熱分解残渣のうちの鉄類等の有価物の回収率を上げることができて有価物の再利用率を向上させることができ、カーボン残渣の回収率を上げることができて燃焼溶融炉へのカーボン残渣の供給量を増やすことができた。
【0019】
請求項2による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0024】
[構成]請求項による発明の構成において、前記残渣回収機構は、前記塊状の異物に対する振動スクリーンと、前記振動スクリーンで前記塊状の異物から篩い落とされた熱分解残渣を前記残渣流路側に案内する残渣回収用流路とを設けて構成されている。
【0029】
この構成によれば、振動スクリーンを作動させて、塊状の異物からそれよりも小さな熱分解残渣を篩い落とす。この篩い落とされた熱分解残渣を残渣回収用流路を通して前記残渣流路側に案内する。そして、第1ダンパを前記通常残渣回収状態側に設定したまま第2ダンパを開放して、振動スクリーンからの塊状の異物を異物回収部に収容する。これにより請求項1の構成による作用と同様の作用を奏することができる。
【0034】
請求項による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0035】
[構成]請求項1又は2による発明の構成において、前記異物検出手段を構成するに、前記熱分解ドラムの残渣排出口に対して設定間隔を空けて対向した状態で前記残渣排出口からの塊状の異物に押圧されて位置変更する可動体を、前記残渣排出口に対向した位置に復帰可能に設けるとともに、前記可動体が位置変更したことを検出する異物検出センサを設けてある。
【0036】
[作用]請求項1又は2の構成による作用と同様の作用を奏することができるのに加え、次の作用を奏することができる。
【0037】
熱分解ドラムの残渣排出口から塊状の異物が排出されるに伴って、その塊状の異物が可動体を押圧して位置変更させる。この可動体の位置変更を異物検出センサが検出し、これにより、前記残渣排出口から塊状の異物が排出されてきたことを知ることができる。
【0038】
塊状の異物よりも小さな熱分解残渣が前記残渣排出口から排出されている通常の状態では、熱分解ドラムの残渣排出口と可動体とは設定間隔を空けて対向した状態にあることから、塊状の異物よりも小さな熱分解残渣は残渣排出口と可動体との間から残渣流路側に落下していく。
【0039】
前記異物検出手段を上記のような可動体と異物検出センサとで構成してあるから、部品点数を少なくすることができるとともに、塊状の異物を正確に検出することができる。
【0040】
[効果]従って、請求項1又は2の構成による効果と同様の効果を得やすくなり、しかも、異物検出手段の構造の複雑化を抑制することができた。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0042】
図1に、家庭ゴミ等の一般廃棄物やカーシュレッダーダスト・電化製品等の産業廃棄物の処理プラントである熱分解ガス化溶融プラントを示してある。
【0043】
この熱分解ガス化溶融プラントは前処理設備1・熱分解ドラム設備2・熱分解残渣選別設備3・高温燃焼溶融設備4・ボイラ発電設備5(発電設備は図示せず)・排ガス処理設備6から成る。
【0044】
[前処理設備1]
廃棄物ピット7に貯留された廃棄物を破砕機で破砕し、破砕廃棄物を搬送装置等で熱分解ドラム設備2に送る。
【0045】
[熱分解ドラム設備2]
図1,図2に示すように、廃棄物ピット7からの廃棄物をスクリューフィーダ10がフィーダケース11内に受け入れて熱分解ドラム12に搬送供給し、熱分解ドラム12により廃棄物を無酸素あるいは低酸素雰囲気で約450°Cの熱分解ガスと熱分解残渣とに熱分解する。
【0046】
前記熱分解ドラム12は、スクリューフィーダ10からの廃棄物を中空内に受け入れる横型の回転ドラム27を設けるとともに、廃棄物加熱用の加熱ガスを流通させる複数本の伝熱管28を回転ドラム27の中空内に、その回転ドラム27の長手方向に沿う状態に設け、伝熱管28に対する加熱ガス供給部29と加熱ガス排出部30と熱分解ガス・熱分解残渣排出部31とを設けて構成してある。
【0047】
前記加熱ガス供給部29に加熱ガス供給口39を設けてあり、この加熱ガス供給口39に熱風発生炉41から加熱ガスを供給する。
【0048】
熱分解ガスは、熱分解ガス・熱分解残渣排出部31に設けた熱分解ガス・熱分解残渣排出ケース45(以下、「排出ケース45」と略称する)の上端側の熱分解ガス排出口46から排出して高温燃焼溶融炉13に送り、熱分解残渣は排出ケース45の下端側の熱分解残渣排出口47から排出して熱分解残渣選別設備3に送る。
【0049】
前記回転ドラム27の軸芯方向一端側の残渣排出口側に、その残渣排出口から排出された熱分解残渣のうちの塊状の異物(例えば塊状になった針金等)に対する異物検出手段90を設けてある。この異物検出手段90については後で説明する。
【0050】
[熱分解残渣選別設備3]
図1,図3に示すように、前記熱分解ドラム12における回転ドラム27の軸芯方向一端側の残渣排出口からの熱分解残渣を冷却振動コンベア14で冷却しながら搬送し、熱分解残渣選別装置91で選別処理して、鉄・アルミ等の有価物を回収し、有価物以外のカーボン残渣を高温燃焼溶融炉13に送る。本設備の各部の詳細な構造については後で説明する。
【0051】
[高温燃焼溶融設備4]
熱分解ガス・カーボン残渣・集塵ダストを高温燃焼溶融炉13に炉頂側から吹き込み、これらを旋回燃焼する。焼却灰・集塵ダストは溶融し、炉底から連続排出する。
【0052】
熱分解ドラム設備2で廃棄物が燃料化されるので低空気比(1.3)で燃焼させることができ、低空気比燃焼により排ガスが少なくなる。多段燃焼・排ガス再循環させて低NOx化し、十分な滞留時間をとって低ダイオキシン化する。
【0053】
[ボイラ発電設備]
排ガスはボイラ輻射ゾーンで冷却し、蒸発管群で均一な温度にした後、過熱蒸気管群に送る。ボイラ18で蒸気を熱回収し、タービン・発電機(図示せず)で電気として回収する。
【0054】
[排ガス処理設備6]
排ガスをガス冷却室21・第1バグフィルタ17・第2バグフィルタ22等で処理して煙突25から排気する。
【0055】
次に、前記熱分解残渣選別設備3と異物検出手段90とについて詳しく説明する。
【0056】
図1,図3に示すように前記熱分解残渣選別設備3は、熱分解ドラム12における回転ドラム27の残渣排出口からの熱分解残渣のうちの塊状の異物よりも小さな熱分解残渣を、残渣流路108側に通して選別処理する第1残渣選別部94と、塊状の異物を、前記残渣流路108から分岐した異物流路107側に通して選別処理する第2残渣選別部95とを設けるとともに、前記残渣排出口が異物流路107に連通する異物回収状態と、残渣流路108に連通する通常残渣回収状態とに横軸芯P(図5参照)周りに揺動切り換え自在な第1ダンパ101(切り換え手段に相当)を、残渣流路108と異物流路107の分岐部に設けて構成してある。
【0057】
前記第1残渣選別部94について説明すると、熱分解ドラム12における排出ケース45からの熱分解残渣を、振動フィーダ70・冷却振動コンベア14を介してバケットコンベア55側に送る。冷却振動コンベア14は窒素封入水冷ジャケットタイプであり、熱分解残渣を発火等が起こらない温度(約80°C)まで窒素雰囲気中で冷却する。
【0058】
そして、バケットコンベア55からの熱分解残渣をシール用振動コンベア59を介して熱分解残渣選別装置91に送る。前記シール用振動コンベア59は、搬送面上に熱分解残渣を溜めてバケットコンベア55側への外気の侵入を阻止している。
【0059】
前記熱分解残渣選別装置91で選別されて排出された熱分解残渣のうち、カーボン残渣をカーボン残渣サイロ61に送り、カーボン残渣サイロ61内のカーボン残渣を高温燃焼溶融炉13にその炉頂側から吹き込む(図1参照)。また、磁選機(図示せず)を介して選別した鉄類を鉄類コンテナ96に回収するとともに、アルミ選別機(図示せず)を介して選別したアルミをアルミコンテナ97に回収する。
【0060】
前記第2残渣選別部95について説明すると、塊状の異物からその塊状の異物に付着している熱分解残渣を分離回収して第1残渣選別部94に送り込む残渣回収機構98と、塊状の異物を異物回収部としての異物バンカ73に回収する異物回収機構99とを設けてある。
【0061】
前記残渣回収機構98には、塊状の異物に対する振動スクリーン71と、振動スクリーン71で塊状の異物から篩い落とされた熱分解残渣を第1残渣選別部94の冷却振動コンベア14に案内する残渣回収用流路100とを設けてあり、前記異物回収機構99には、振動スクリーン71からの塊状の異物を異物バンカ73に搬送する後ろ上がり傾斜姿勢のコンベア72を設けてある。また、コンベア72と異物バンカ73との間に、異物流路107を開閉する第2ダンパ102を設けてある。
【0062】
そして図4に示すように、第1ダンパ101を通常残渣回収状態側に切り換え、かつ、第2ダンパ102を閉鎖した状態で、第1ダンパ101と第2ダンパ102の間の異物流路107内に不活性ガスとしての窒素ガスを供給循環させる窒素ガス循環機構103(不活性ガス循環機構に相当)を設けてある。
【0063】
前記窒素ガス循環機構103は、バグフィルタ79を通した窒素ガスを循環ファン80を介してコンベア72の搬送経路側に吹き込み、振動スクリーン71の上手側からガスを回収して、サイクロン76・間接熱交換器78を通し、前記バグフィルタ79側に送り込むよう構成してある。
【0064】
前記サイクロン76で回収したカーボン残渣は、カーボン用コンベア81を介して前記冷却振動コンベア14に送り込む(この冷却振動コンベア14内の空間も残渣流路に相当する)。図中104は間接熱交換器用ファンである。つまり前記窒素ガス循環機構103は前記残渣回収機構98としても機能する。
【0065】
図5,図6(イ),(ロ)に示すように、前記異物検出手段90を構成するに、熱分解ドラム12における回転ドラム27の残渣排出口に対して設定間隔を空けて対向した状態で残渣排出口からの塊状の異物に押圧されて位置変更する異物検知板62(可動体に相当)を、残渣排出口に対向した位置に復帰可能に、上側の横軸芯O周りに揺動自在に排出ケース45に支持させ、異物検知板62に押されてONになるリミットスイッチ64(異物検出センサに相当)を設けてある。
【0066】
この異物検出手段90に対しては、異物検出手段90の検出結果に基づいて、第1ダンパ101を前記異物回収状態側に切り換える制御装置(図示せず)を設けてある。
【0067】
前記制御装置は、第1残渣選別部94と第2残渣選別部95の各機構等を制御する装置である。上記構造の熱分解ガス化溶融プラントは前記制御装置による制御で次のように作動する。
【0068】
図6(イ)に示すように、通常は第1ダンパ101が通常残渣回収状態側に、また第2ダンパ102が閉塞状態側に切り換わっており、熱分解ドラム12における回転ドラム27の残渣排出口が前記残渣流路108に連通した状態になっている。この状態で塊状の異物よりも小さな熱分解残渣が、残渣排出口と異物検知板62との間から残渣流路108側に落下して第1残渣選別部94で選別処理される。
【0069】
図6(ロ)に示すように、塊状の異物が前記残渣排出口から排出されると、その塊状の異物が異物検知板62を押圧して横軸芯O周りに揺動させる。この異物検知板62の揺動をリミットスイッチ64が検出し、その検出結果に基づいて第1ダンパ101が異物回収状態側に切り換わる。第1ダンパ101はエアーシリンダ65で切り換え駆動される。
【0070】
この切り換えで、前記残渣排出口が異物流路107に連通した状態になり、塊状の異物が異物流路107を通って振動スクリーン71側に入り込む。塊状の異物が振動スクリーン71側に入り込み終わって、異物検知板62が元の位置に揺動復帰すると、第1ダンパ101が前記通常残渣回収状態側に切り換わる。
【0071】
そして、第2ダンパ102が閉鎖した状態で、窒素ガス循環機構103が作動して、窒素ガスが第1ダンパ101と第2ダンパ102の間の異物流路107内を循環して塊状の異物を冷却し、振動スクリーン71が作動して、塊状の異物からそれよりも小さな熱分解残渣を篩い落とす。この篩い落とされた熱分解残渣は残渣回収用流路100を通って冷却振動コンベア14に入り込む。
【0072】
さらに、振動スクリーン71とともにコンベア72が作動し、第1ダンパ101が前記通常残渣回収状態側のまま第2ダンパ102が開放して、振動スクリーン71からの塊状の異物が異物バンカ73に入り込む。
【0073】
振動スクリーン71よりも上手側の異物流路107を形成するシュートは、新たな塊状の異物を収容しておくことができるような大きさに設定してある。
【0074】
[別実施形態]
前記可動体(上記の実施形態では異物検知板)62を板状以外のもので形成してあってもよい。
【0075】
例えば、異物検出手段90の検出を報知する報知手段を設けて、この報知手段による報知で、作業者が第1ダンパ101等を切り換え操作するよう構成してあってもよい。
【0076】
以上の実施形態で挙げた数値は一例であり、別の数値であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱分解ガス化溶融プラントの概略図
【図2】熱分解ドラム設備の概略縦断正面図
【図3】熱分解残渣選別設備の概略図
【図4】不活性ガス循環機構の概略図
【図5】異物検出手段等を示す縦断正面図
【図6】異物検出手段等を示す縦断側面図
【図7】従来の第1の技術を示す図
【図8】従来の第2の技術を示す図
【符号の説明】
12 熱分解ドラム
62 可動体
64 異物検出センサ
71 振動スクリーン
73 異物収容部
90 異物検出手段
91 残渣選別装置
98 残渣回収機構
100 残渣回収用流路
101 切り換え手段
102 第2ダンパ
103 不活性ガス循環機構
107 異物流路
108 残渣流路

Claims (3)

  1. 廃棄物を熱分解ガスと熱分解残渣とに熱分解する横型の熱分解ドラムを設け、前記熱分解ドラムの軸芯方向一端側の残渣排出口からの熱分解残渣を選別処理する残渣選別装置を設けてある廃棄物処理プラントであって、前記熱分解ドラムの残渣排出口からの熱分解残渣のうちの塊状の異物を異物収容部に案内する異物流路を、前記残渣排出口と残渣選別装置との間の残渣流路から分岐させるとともに、前記残渣排出口が前記異物流路に連通する異物回収状態と、前記残渣流路に連通する通常残渣回収状態とに切り換え自在な切り換え手段を設け、前記塊状の異物が前記残渣排出口から排出されたことを検出する異物検出手段を設けて、前記異物検出手段の検出結果に基づいて、前記切り換え手段を前記異物回収状態側に切り換え可能に構成してあると共に、前記異物流路を通る塊状の異物からその塊状の異物に付着している熱分解残渣を分離回収して、前記残渣選別装置の上手側の残渣流路に送り込む残渣回収機構を設けてあり、
    前記切り換え手段は、前記異物回収状態と通常残渣回収状態とに切り換える第1ダンパを前記残渣流路と異物流路の分岐部に設けて構成し、前記異物収容部の上手側に、前記異物流路を開閉する第2ダンパを設け、前記第1ダンパを前記通常残渣回収状態側に切り換え、かつ、第2ダンパを閉鎖した状態で、前記第1ダンパと第2ダンパの間の異物流路内に不活性ガスを供給循環させる不活性ガス循環機構を設けてある廃棄物処理プラント。
  2. 前記残渣回収機構は、前記塊状の異物に対する振動スクリーンと、前記振動スクリーンで前記塊状の異物から篩い落とされた熱分解残渣を前記残渣流路側に案内する残渣回収用流路とを設けて構成されている請求項1記載の廃棄物処理プラント。
  3. 前記異物検出手段を構成するに、前記熱分解ドラムの残渣排出口に対して設定間隔を空けて対向した状態で前記残渣排出口からの塊状の異物に押圧されて位置変更する可動体を、前記残渣排出口に対向した位置に復帰可能に設けるとともに、前記可動体が位置変更したことを検出する異物検出センサを設けてある請求項1又は2に記載の廃棄物処理プラント。
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