JP3855932B2 - 有機発光素子、および、有機発光素子の製造方法 - Google Patents

有機発光素子、および、有機発光素子の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、パッシブマトリクス型有機ELディスプレイに代表されるような有機発光素子、および、有機発光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の有機ELディスプレイにおける電極構成には、TFT(薄膜トランジスタ)を用いたアクティブマトリクス方式や、パッシブマトリクス方式がある。パッシブマトリクス方式は、電極構成が単純であるため安価に製造できるという利点がある。
【0003】
高画素数、高精細のパネルを形成するためには、XYマトリクス電極構造を構成する電極数を増加させることが必要となる。パッシブマトリクス駆動は、一定フレーム周波数内で一本の走査電極に割り当てられる期間(デューティ:1/走査電極数)が科せられた状態で発光する。デューティは操作電極数が多くなるに従い小さくなる。例えばデューティ1/100の場合、要求される面輝度を100cd/mとすると、画素に必要な輝度は10000cd/mとなる。
【0004】
このような輝度を得るためには、画素に流れる電流を大きくする必要がある。一般に有機発光素子においては電流量を大きくすることにより輝度半減時間等で示される画像表示の信頼性が低下する傾向がある。
【0005】
パッシブマトリクス駆動方式の液晶表示装置におけるデューティを大きくする手法として、特許文献1に記載されるように、▲1▼信号電極をパネル上下で分割しパネル上下を独立に駆動する方法、▲2▼1本の走査電極に対し2本の信号電極を櫛歯状に配置し隣接する2個の画素を構成する方法、▲3▼同一基板内で下部信号線上に一部絶縁膜を設け、その上に上部信号線に重畳して配列することにより信号電極を上部と下部で個別駆動する方法、およびこれらを組み合わせた方法が知られている。これらの方法により、同時に走査電圧を印加できる走査線数を多くすることにより、デューティを大きくする効果が得られる。
【0006】
有機発光素子においても▲1▼および▲2▼を組み合わせた方法として、特許文献2〜5が開示されている。これらの技術は、1本の走査電極に2本以上の信号電極を櫛歯状に配置するものであるが、配置される全画素電極の絶縁を取る必要があり、製造歩留まりが低まることが想定されることや、走査電極に流れる電流が画素の配置数に従い大きくなるために、走査側の駆動ICを通常のICより数倍の電流に流せるものに対応させる必要がある。
【0007】
また、▲3▼に類似した方法として特許文献6が開示されている。この技術は第1の電極をパネル面内で上下方向に複数に分割する点と配線を立体的に構成する点で特許文献1に記載される方法に類似している。信号電極は、第1バス電極とこれに電気的に接続される透光性物質である第1電極により構成される。この製造方法として、第1電極を形成後に、第1バスラインを形成する方法が記述されている。
【0008】
前述のように、パッシブマトリクス駆動ではデューティを大きくするという課題を有しており、パッシブマトリクス駆動の特徴である電極配列を簡便に形成する課題を両立させる必要がある。
【0009】
特願2002−261951号の発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、長期にわたって安定した発光特性を維持する有機ELディスプレイを提供し、また有機EL発光素子を効率よく形成する方法を実現することを目的とし、デューティを大きくする簡便な電極配列を形成する方法を提案している。
【0010】
上述したように、パッシブマトリクス駆動では、デューティを大きくするという課題と、パッシブマトリクス駆動の特徴である電極配列を簡便に形成するという課題とを両立させる必要がある。
【0011】
その1つの解決策として、特願2002−261951号の発明が提案されている。
【0012】
ここで、その特願2002−261951号の発明である有機ELディスプレイパネルの構造を、図7および図8を用いて説明する。なお、図7は後述する図1のA−A’断面、図8は後述する図1のB−B’断面である。
【0013】
図8において、透明な支持基板1上には、赤,緑,青の色変換層6,7,8が設けられ、さらにその層を含む基板全面にはオーバーコート層9が被覆されている。このオーバーコード層9上にはパッシベーション層10が形成され、パッシベーション層10上には第1バス電極20が形成されている。
【0014】
この第1バス電極20は、有機膜である高分子絶縁膜としての絶縁層30により被覆されている。さらに、第1バス電極20の上方には、絶縁層30を介して第2バス電極40が配設されている。
【0015】
これにより、第1バス電極20と第2バス電極40とは、有機膜からなる絶縁層30によって互いに絶縁されている。
【0016】
これら互いに絶縁された第1バス電極20と第2バス電極40とは、図7および図8に示すように、それぞれ透明導電膜50により被覆されている。なお、第1バス電極20と、第2バス電極40と、有機膜からなる絶縁層30と、透明導電膜50とによって、第1電極60を構成する。
【0017】
その後、透明導電膜50、この透明導電膜50が被覆されていない領域の有機膜からなる絶縁層30、パッシベーション層10の一部の領域には、正孔注入層11、正孔輸送層12、有機発光層13、電子注入層14、上記第1電極60(正極側)に対向した第2電極(負極側)15がそれぞれ順次積層されている。
【0018】
【特許文献1】
特開平1−57350号公報
【0019】
【特許文献2】
特開2000−259124号公報
【0020】
【特許文献3】
特開2001−142415号公報
【0021】
【特許文献4】
特開2001−217081号公報
【0022】
【特許文献5】
特開2001−313182号公報
【0023】
【特許文献6】
特開2000−56707号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7および図8に示したような特願2002−261951号の有機ELディスプレイパネルの構造では、オーバーコート層9上にパッシベーション層10を形成した後に第1バス電極20を設け、さらに、第1バス電極20と上方の第2バス電極40との絶縁をとるために有機膜からなる絶縁層30を介在させている。
【0025】
このように電極20,40間を絶縁するための絶縁層30を別途形成する工程が入るため、プロセス工数が増えてしまう。その結果、歩留り、製造コストの面で問題となる。
【0026】
また、パッシベーション層10上に形成される絶縁層30は、有機膜すなわち高分子絶縁膜からなっている。その結果、成膜前処理などにより、熱処理した場合でも、樹脂に残存する水分などが長期の使用や、高温での使用などにより、残存水分がその有機膜を劣化させてしまい、ひいては、パネル特性を低下させてしまう。
【0027】
そして、このようなパネル特性の劣化が生じることにより、前述したパッシブマトリクス駆動において従来解決していた点(すなわち、デューティを大きくするという課題と、パッシブマトリクス駆動の特徴である電極配列を簡便に形成するという課題とを両立して解決させた点)までもが再び問題となってしまう。
【0028】
そこで、本発明の目的は、工程数増加を極力少なくし、有機EL発光素子を効率よく形成することが可能な、有機発光素子、および、有機発光素子の製造方法を提供することにある。
【0029】
また、本発明の他の目的は、長期に渡って安定した発光特性を維持することが可能な、有機発光素子、および、有機発光素子の製造方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも一方が可視光透過性を有する一対の電極間に配置した発光部と、前記発光部にて発生した光の波長変換を行う色変換フィルタとを有する有機発光素子であって、前記色変換フィルタを被覆し、表面を平滑化させる透明なオーバーコート層と、前記オーバーコート層上に形成された第1バス電極と、前記第1バス電極を含む前記オーバーコート層上に形成された、ガスバリア性を有し無機材料からなる透明なパッシベーション層と、前記第1バス電極上方に位置し、前記パッシベーション層上に形成された第2バス電極と、前記パッシベーション層上に形成され、当該パッシベーション層に設けられたコンタクトホールを介して前記第1バス電極に接続される領域と、該第1バス電極と前記パッシベーション層を介して絶縁された前記第2バス電極上に形成され、当該第2バス電極に接続される領域とを有する無機材料からなる透明導電膜と、前記第1バス電極と前記第2バス電極と前記透明導電膜とから構成された第1の電極に、対向配置された第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成された、前記発光部としての有機発光層と、前記第2の電極上に形成された封止部材とを具え、ここで、前記パッシベーション層は、前記第1バス電極を前記第2バス電極と電気的に絶縁するための絶縁膜の機能と、前記有機発光層に対するガスバリア機能とを兼ね備え、前記透明導電膜は、前記有機発光層に対する第1の電極の機能とガスバリア機能とを兼ね備えることによって、有機発光素子を構成する。
【0031】
本発明は、少なくとも一方が可視光透過性を有する一対の電極間に配置した発光部と、該発光部にて発生した光の波長変換を行う色変換フィルタとを有する有機発光素子の製造方法であって、前記色変換フィルタに透明なオーバーコート層を被覆し、表面を平滑化させる工程と、前記オーバーコート層上に第1バス電極を形成する工程と、前記第1バス電極を含む前記オーバーコート層上に、ガスバリア性を有し無機材料からなる透明なパッシベーション層を形成する工程と、前記パッシベーション層に前記第1バス電極へのコンタクトホールを形成する工程と、前記第1バス電極上方の位置で、前記パッシベーション層上に第2バス電極を形成する工程と、前記コンタクトホールを介して前記第1バス電極に接続される領域と、前記第2バス電極に接続される領域とを有する無機材料からなる透明導電膜を、前記第2バス電極が形成された前記パッシベーション層上に形成する工程と、前記第1バス電極と前記第2バス電極と前記透明導電膜とから構成された第1の電極上に、前記発光部としての有機発光層を形成する工程と、前記有機発光層上に、前記第1の電極に対向して第2の電極を形成する工程と、前記第2の電極上に、封止部材を形成する工程とを具え、ここで、前記パッシベーション層は、前記第1バス電極を前記第2バス電極と電気的に絶縁するための絶縁膜の機能と、前記有機発光層に対するガスバリア機能とを兼ね備え、前記透明導電膜は、前記有機発光層に対する第1の電極の機能とガスバリア機能とを兼ね備えることによって、有機発光素子の製造方法を提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<構造>
まず、本発明に係る有機発光素子として、カラー有機EL(エレクトロ・ルミネセンス)ディスプレイパネルの構造について説明する。
【0033】
図1は、カラー有機ELディスプレイパネルの構造を示す平面図である。
【0034】
図2(a)(b)は、第1の電極の構造を拡大して示す。図2(a)は図1のA−A’断面の拡大図、図2(b)は図1のB−B’断面の拡大図である。
【0035】
図3は図1のA−A’断面図、図4は図1のB−B’断面図である。
【0036】
以下、図3および図4を中心にして説明する。なお、前述した従来例(図7、図8参照)と同一部分についてはその説明を省略し、同一符号を付す。
【0037】
透明な支持基板1上には、赤(R),緑(G),青(B)からなる色変換フィルタとしての色変換層6,7,8が設けられている。
【0038】
色変換層6,7,8は、その表面を平滑化させる透明なオーバーコート層9により被覆されている。
【0039】
オーバーコート層9上には、第1バス電極20が設けられている。
【0040】
第1バス電極20を含むオーバーコート層9上には、全面に渡り透明なパッシベーション層10が形成されている。このパッシベーション層10は、ガスバリア性を有し、無機材料から構成されている。このガスバリア性とは、酸素、窒素などのガス、水蒸気などのバリア性をいう。このガスバリア性が良いということは、それらガスを通し難いことを意味する。
【0041】
第1バス電極20の上方に位置して、パッシベーション層10上には、第2バス電極40が形成されている。
【0042】
第2バス電極40上には、透明導電膜50が形成されている。また、この透明導電膜50は、パッシベーション層10に設けられたコンタクトホール100を介して、下方の第1バス電極20と接続されている。
【0043】
従って、第1バス電極20と第2バス電極40とは、コンタクトホール100を設けたことにより透明導電膜50に各々独立して接続されていると共に、パッシベーション層10を介して互いに絶縁されている。
【0044】
第1バス電極20と第2バス電極40と透明導電膜50とは、第1の電極60を構成している。
【0045】
この第1の電極60に対向して、その上方には第2の電極15が設けられている。
【0046】
第1の電極60と第2の電極15との間には、正孔注入層11、正孔輸送層12、有機発光層13、電子注入層14が順次積層されている。
【0047】
なお、第2の電極15上には、封止部材16が設けられている。
【0048】
以上のような構造からなる有機ELディスプレイパネルにおいて、構造上、以下のような利点がある。
【0049】
a)ガスバリア性を有し無機材料からなるパッシベーション層10は、第1バス電極20を透明導電膜50と電気的に接続するためのコンタクトホール100と、第1バス電極20を第2バス電極40と電気的に絶縁するための絶縁膜(この膜は、前述した従来例の図8に示した有機膜としての高分子絶縁膜からなる絶縁層30に対応するもの)とを兼ねて構成されている。
【0050】
b)前述した従来例の図8の構成では、有機膜(すなわち、正孔注入層11)と直接接触する領域には、有機膜としての高分子絶縁膜からなる絶縁層30が存在している。一方、図4に示す本発明の構成では、有機膜(すなわち、正孔注入層11)と直接接触する領域は、全て無機系の材料(すなわち、パッシベーション層10と透明導電膜50)で構成されている。
【0051】
従って、従来例は高分子絶縁膜である絶縁層30に残存している水分などにより、この絶縁層30に直接接触する有機膜(すなわち、正孔注入層11)が劣化してしまうことになる。この有機膜の劣化は、発光特性、ひいてはパネル特性に悪影響を及ぼすことになる。
【0052】
これに対して、本発明では、高分子絶縁膜は存在せず、有機膜(すなわち、正孔注入層11)には無機系のパッシベーション層10と透明導電膜50とが直接接触しているので、水分などが残存するというようなことがなく、これによりその有機膜が劣化するようなこともない。この場合、パッシベーション層10は、その材料として、酸化物(SiOx,SiON等)や窒化物(SiN等)からなり、ガスバリア性を有していることから、耐水性は高分子絶縁膜に比べて有効なものとなり、さらに、その無機系材料の膜厚を従来例に比べて厚くすることによりその効果は顕著なものとなる。
【0053】
<製造方法>
次に、カラー有機ELディスプレイパネルの製造方法について説明する。なお、補助配線の積層回数を多くすることにより、有機ELディスプレイパネルの分割駆動が可能となる。
【0054】
ここでは、透明な支持基板1として透明な絶縁性基板を用い、この基板上にカラーフィルタ層や色変換層6,7,8を設け、さらにオーバーコート層9を設けた基板を用いた例について説明する。
【0055】
なお、本発明において、色変換フィルタとは、蛍光変換層のみからなるもの、フィルタのみからなるもの、蛍光変換層とフィルタとの積層体からなるもの、を総称して言う。例えば、有機発光層から青色光が発光される場合には、青色光についてはフィルタのみを、緑色光については蛍光変換層で青色光を緑色光に変換した上でフィルタを、赤色光については蛍光変換層で青色光を赤色光に変換した上でフィルタを、通すことが好適である。
【0056】
オーバーコート層9上に、第1バス電極20を形成する。第1バス電極20は、外部駆動回路との接続部から表示部まで形成される。
【0057】
第1バス電極20の材料として、Al,Mo,Cr,Ni,W,Al合金、およびこれらの合金等を用いることができる。第1バス電極20は、スパッタ法等の成膜方法により膜形成した後、フォトリソグラフによりパターニングを行うことにより形成できる。また、リフトオフ、マスク成膜等により形成してもよい。
【0058】
その後、パネル全面にパッシベーション層10(PL層)を形成する。このパッシベーション層10としては、SiOx,SiON膜などの酸化膜および窒化膜又は樹脂層と無機膜との積層膜などを用いることができる。
【0059】
パッシベーション層10は、スパッタ法等の成膜方法により膜形成した後、第1バス電極20の一部が露出するようにフォトリソグラフ法などによりパターニングを行うことができる。また、リフトオフ、マスク成膜等により形成してもよい。
【0060】
パッシベーション層10上に、第2バス電極40を形成する。第2バス電極40は、外部駆動回路との接続部から表示部まで形成される。また、第2バス電極40は、第1バス電極20よりも表示部内での距離を短く形成する。
【0061】
第2バス電極40の材料として、Al,Mo,Cr,Ni,W,Al合金、およびこれらの合金等を用いることができ、第1バス電極20の材料と同様にフォトリソグラフ等でパターニングを行うことができる。
【0062】
本例では、第2バス電極40は第1バス電極20よりも、配線長が短くなる。このため、第2バス電極40にMo,W,Cr,Ni等の高抵抗金属を用い、第1バス電極20にAlやAl合金等の低抵抗金属を用いることにより、パネル内での電圧降下を均一にする効果が得られる。
【0063】
第2バス電極40上に、透明導電膜50のパターンを形成する。
透明導電膜50の材料として、ITO,In−Zn酸化物、ATO等を用いることができ、特に、室温成膜により比較的低抵抗な膜が得られ、弱酸によりパターニングが可能なIn−Zn酸化物を用いることが望ましい。
【0064】
成膜方法としては、スパッタ法等の方法を用い、フォトリソグラフによりパターニングを行う。
【0065】
透明導電膜50のパターンは、図1のパネルの電極配線方向に対して少なくとも2つの領域P(P−1,…,P−n),Q(Q−1,…,Q−n)に分割され、パネル上側の第1の領域Pは第2バス電極40に接続され、パネル下側の第2の領域Qは第1バス電極20にパッシベーション層10に設けられたコンタクトホール100(開口部)を通して、接続される。また、信号線をパネルの電極配線方向から取り出すことにより、4つの領域に分割することが可能となる。
【0066】
透明導電膜50のパターン上に、透明導電膜端部を被覆し、かつ、発光領域を規定する目的で絶縁膜を形成してもよい。この絶縁膜としては、無機酸化物やアクリレート等のネガ型のフォトレジストや、ポリイミド材料を用いることができ、フォトリソグラフ等の方法でパターニングを行う。
【0067】
また、その絶縁膜上に、陰極分離隔壁を形成してもよい。陰極分離隔壁にはアクリレート等のネガ型のフォトレジストやノボラック樹脂等のネガ型フォトレジストを用いることができる。陰極分離隔壁は逆テーパー形状を有しており、陰極のパターニング機能を持つ。陰極を目的の形状に開口部を形成したマスクにより成膜する場合には、陰極分離隔壁を用いる必要はない。
【0068】
透明導電膜50のパターンを形成した基板上に、有機発光層13を形成する。有機発光層13の層構成として、以下が考えられる。
(1)陽極(第1の電極)60/有機発光層13/陰極(第2の電極)15
(2)陽極60/正孔注入層11/有機発光層13/陰極15
(3)陽極60/有機発光層13/電子注入層14/陰極15
(4)陽極60/正孔注入層11/有機発光層13/電子注入層14/陰極15
(5)陽極60/正孔注入層11/正孔輸送層12/有機発光層13/電子注入層14/陰極15
【0069】
上記の層構成において、陽極および陰極の少なくとも一方は、有機発光層13の発する光の波長域において透明であることが望ましく、透明である電極を通して光を発して、蛍光用の色変換層6,7,8に光を入射させる。
【0070】
なお、透明導電膜50を含む第1の電極60は、陽極のみならず、陰極としても機能させることができる。
【0071】
上記各層の材料としては、公知のものが使用される。例えば、有機発光層として青色から青緑色の発光を得るためには、例えばベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、ベンゾオキサゾール系などの蛍光増白剤、金属キレート化オキソニウム化合物、スチリルベンゼン系化合物、芳香族ジメチリディン系化合物などが好ましく使用される。
【0072】
封止部材として、酸化シリコンや酸化窒化シリコン等も無機膜を用いて第2の電極を形成した後に、これらの無機膜を連続的に形成する方法や、ガラス基板、SUS(ステンレス)缶、ポリカーボネート等のフィルム基板を用いて、UV硬化樹脂等により透明な支持基板1と接着する方法を用いることができる。
【0073】
上述したような製造方法に基づいて有機ELディスプレイパネルを製造することにより、以下のような利点がある。
【0074】
前述した図8に示す従来例では、パッシベーション層10を形成した後に、第1バス電極20、有機膜(高分子絶縁膜)の絶縁層30、第2バス電極40を順次形成していた。
【0075】
これに対して、本発明では、有機膜の絶縁層30を形成する工程は存在せず、パッシベーション層10を形成前のオーバーコート層9上に第1バス電極20を直接形成するため、プロセス工程数を削減することができると同時に、発光特性の劣化原因となっていた高分子絶縁膜も除去することができる。
【0076】
<発光特性>
図5は、発光特性の劣化度合いを、従来例と比較して示す特性図である。
【0077】
試験条件は、85℃初期輝度、100cd/cm、パッシブマトリクス(PM)駆動方式とし、縦軸に輝度(%)、横軸に経過時間(h)として比較した。
【0078】
図5において、曲線200は本発明の特性、曲線210は従来例(図7、図8参照)の特性である。これにより、従来例は500時間経過した時点で60%まで劣化するのに対して、本発明は300時間経過した時点でほぼ定常状態となり、劣化が進行しないことがわかる。
【0079】
<作製例>
次に、カラー有機ELディスプレイパネルの作製例について説明する。
【0080】
ここでは、本発明を適用した積層型の無機膜層を適用した場合の有機ELディスプレイの作製例を説明する。
【0081】
有機ELディスプレイパネルは、画素数320×240×RGB、画素ピッチ0.195mmで形成した。第1バス電極20の第1バスラインおよび第2バス電極40の第2バスラインを中央で分割し、かつ、配線方向Y(図1および図6の上下2方向)から取り出すことにより、画面を走査線方向に4つの領域に分割し、駆動デューティを1/60とした。
【0082】
図6は、カラー有機ELディスプレイパネルの全体的配線構造を示す平面図である。
【0083】
このパネルには、透明な支持基板1上に赤,緑,青の染料又は顔料からなる色変換層6,7,8(赤色フィルタ6、緑色フィルタ7、青色フィルタ8)を形成し、その後、高分子膜としてのオーバーコート層9と、無機膜層としてのパッシベーション層10と、第1の電極60と、有機発光層13と、第2の電極15と、封止部材16とが順次形成されている。なお、このような色変換層6,7,8上に有機発光層13を積層した、色変換方式カラー有機ELディスプレイの断面構造は、前述した図3、図4と同様である。
【0084】
(青色フィルタの作製)
青色フィルタ材料(富士ハントエレクトロニクステクノロジー製:カラーモザイクCB−7001)を透明基板1としてのコーニングガラス(50×50×1.1mm)上に、スピンコート法を用いて塗布し、フォトリソグラフ法によりパターニングを実施し、青色フィルタ8の線幅0.57mm、ピッチ0.195mm、膜厚10μmのラインパターンを得た。
【0085】
(緑色フィルタの作製)
蛍光色素としてクマリン6(0.7重量部)を溶剤のプロピレングリコールモノエチルアセテート(PGMEA)120重量部へ溶解させた。
【0086】
光重合性樹脂の「V259PA/P5」(商品名、新日鐵化成工業株式会社)100重量部を加えて溶解させ、塗布液を得た。この塗布溶液を、青色フィルタ8のラインパターンが形成済である、透明な支持基板1上に、スピンコート法を用いて塗布し、フォトリソグラフ法により、パターニングを実施し、緑色フィルタ7の線幅0.57mm、ピッチ0.195mm、膜厚10μmのラインパターンを得た。
【0087】
(赤色フィルタ層の作製)
蛍光色素としてクマリン6(0.6重量部)、ローダミン6G(0.3重量部)、ベーシックバイオレット11(0.3重量部)を溶剤のプロピレングリコールモノエチルアセテート(PGMEA)120重量部へ溶解させた。
【0088】
光重合性樹脂の「V259PA/P5」(商品名、新日鐵化成工業株式会社)100重量部を加えて溶解させ、塗布液を得た。この塗布溶液を、青色フィルタおよび緑色変換フィルタのラインパターンが形成済である、透明な支持基板1上に、スピンコート法を用いて塗布し、フォトリソグラフ法により、パターニングを実施し、赤色フィルタ6の線幅0.57mm、ピッチ0.195mm、膜厚10μmのラインパターンを得た。
【0089】
(オーバーコート層の作製)
この蛍光変換フィルタの上に、高分子膜のオーバーコート層9としてUV硬化型樹脂(エポキシ変性アクリレート)をスピンコート法にて塗布し、高圧水銀灯にて照射し、膜厚8μm形成した。このとき、蛍光変換フィルタのパターンは、変形がなく、かつ、高分子膜層上面は平坦であった。
【0090】
(第1バス電極の作製)
第1バス電極20として、アルミニウム(Al)パターンを形成した。第1バス電極20はね外部駆動回路との接続部位から表示パネル内中央まで配線される。DCスパッタ法により、室温において、Al膜を300nm形成した。スパッタターゲットにはAlを用い、スパッタガスとしてArを用いた。
【0091】
フォトリソグラフによりレジストをパターニングした後、燐酸と硝酸と酢酸の混合液をエッチング液として用いてパターニングすることにより、配線幅7μmのパターンを形成した。
本発明におけるAl電極の抵抗率は、およそ8.0E−6Ωcmであった。
【0092】
(パッシベーション層の作製)
パッシベーション層10として、DCスパッタ法により、室温において、SiOx膜を300nm形成した。スパッタターゲットにはSiを用い、スパッタガスとしてArおよび酸素の混合ガスを用いた。
【0093】
成膜後、フォトリソグラフ法により、パターニングを実施し、第1電極バス20上で各画素に対応した位置に5μm□のコンタクトホール100を得た。コンタクトホール100は、第1電極バス20上が良く、大きさは充分な電気的接続が行えればよく、この数値に限定されるものではない。
【0094】
(第2バス電極の作製)
第2バス電極40として、Moパターンを形成した。第2バス電極40は、外部駆動回路との接続部位から表示領域の1/4の位置まで配線される。DCスパッタ法により、室温において、Mo膜を300nm形成した。
【0095】
スパッタターゲットにはMoを用い、スパッタガスとしてArを用いた。フォトリソグラフによりレジストをパターニングした後に、燐酸と硝酸と酢酸の混合液をエッチング液として用いてパターニングすることにより、配線幅7μmのパターンを形成した。
【0096】
本発明におけるMo電極の抵抗率は、およそ1.5E−5Ωcmであった。第1バス電極20としてAl、第2バス電極40としてMoを用いることにより、ともにMoを用いる場合より、パネル(表示部)面内での電圧降下をおよそ50%に小さくできることが確認できた。
【0097】
(透明導電膜の作製)
透明導電膜50として、In−Zn酸化物パターンを形成した。透明導電膜50は、表示領域に走査線方向に4つの領域に分割して形成される。DCスパッタ法により、室温において、In−Zn酸化物膜を200nm形成した。
【0098】
スパッタターゲットにはIn−Zn酸化物焼成ターゲットを用い、スパッタガスとしてArおよび酸素の混合ガスを用いた。フォトリソグラフにより、レジストをパターニングした後に、シュウ酸をエッチング液として用いてパターニングすることにより、配線幅58μm、間隙7μmのパターンを形成した。
【0099】
(有機EL素子の作製)
透明導電膜50を形成した支持基板1を抵抗加熱蒸着装置内に装着し、正孔注入層11、正孔輸送層12、有機発光層13、電子注入層14を、真空を破らずに順次成膜した。成膜に際して、真空槽内圧は1×10−4Paまで減圧した。
【0100】
正孔注入層11は、銅フタロシアニン(CuPc)を100nm積層して形成した。正孔輸送層12は、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)を20nm積層して形成した。有機発光層13は、4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)を30nm積層して形成した。電子注入層14は、アルミキレート(Alq)を20nm積層して形成した。
【0101】
その後、第1電極17のラインと垂直に幅0.165mm、空隙0.03mmギャップのストライプパターンが得られるマスクを用いて、厚さ200nmのMg/Ag(10:1の重量比率)層からなる陰極15を、真空を破らずに形成した。
【0102】
このようにして作製された有機発光素子をグローブボックス内乾燥窒素雰囲気(酸素および水分濃度ともに1ppm以下)下において、封止材16として封止ガラスとUV硬化接着剤とを用いて封止した。
【0103】
<比較例>
次に、上記作製した本発明に係る電極部の周囲を積層型の無機系膜により構成した場合における有機ELディスプレイパネルの性能を比較した例について説明する。
【0104】
[比較例1]
画素数320×240×PGB、画素ピッチ0.195mmのパネルにおいて、信号線を透明導電膜のみで形成し、駆動デューティ1/240のパネルを形成した。
【0105】
[比較例2]
画素数320×240×PGB、画素ピッチ0.195mmのパネルにおいて、信号線を透明導電膜のみで形成し、中央部で分割することにより駆動デューティ1/120のパネルを形成した。
【0106】
[比較例3]
画素数320×240×PGB、画素ピッチ0.195mmのパネルにおいて、特許文献2の有機ELディスプレイパネルの従来例での信号線に補助電極を設け、上限4分割することにより、駆動デューティ1/60のパネルを形成した。(評価)
上記作製例、比較例1,2,3にてそれぞれ4つのパネルを作製し、85℃駆動試験を行なった。
(駆動方法)
線順次走査:駆動周波数60Hz
1画素当たりの電流量75μA
(比較方法)
1000時間の連続駆動を行った後、パネルの平均輝度変化の比較を行った。
【0107】
【表1】
Figure 0003855932
【0108】
この評価結果から、本発明の電極部の周囲を無機系膜により構成した場合、輝度保持率の低下を抑制できることが確認された。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガスバリア性を有し無機材料からなるパッシベーション層を、第1バス電極を透明導電膜と電気的に接続するためのコンタクトホールと、該第1バス電極を第2バス電極と電気的に絶縁するための絶縁膜とを兼ねて構成したので、工程数を極力少なくし、有機EL発光素子を効率よく作製し、生産コストを低減させることができる。
【0110】
また、本発明によれば、発光部有機膜と直接接触する部分には、有機膜としての高分子絶縁膜を介在させずに全て無機系材料で構成したので、その絶縁膜に残存している水分などにより発光部有機膜が劣化してしまうというようなことがなくなり、長期に渡って安定した発光特性を維持するカラー有機ELディスプレイを作製することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である、カラー有機ELディスプレイパネルの構造を示す平面図である。
【図2】第1の電極の構造を拡大して示すものであり、(a)は図1のA−A’断面の拡大図、(b)は図1のB−B’断面の拡大図である。
【図3】図1の本発明に係るパネルの構造を示すA−A’断面図である。
【図4】図1の本発明に係るパネルの構造を示すB−B’断面図である。
【図5】発光特性の劣化度合いを、従来例と比較して示す特性図である。
【図6】カラー有機ELディスプレイパネルの全体的配線構造を示す平面図である。
【図7】従来のパネルの構造を示す図1のA−A’断面図である。
【図8】従来のパネルの構造を示す図1のB−B’断面図である。
【符号の説明】
1 透明な支持基板
6 赤色変換フィルタ
7 緑色変換フィルタ
8 青色変換フィルタ
9 オーバーコート層
10 パッシベーション層
11 正孔注入層
12 正孔輸送層
13 有機発光層
14 電子注入層
15 第2の電極
16 封止部材
20 第1バス電極
30 絶縁層(高分子絶縁膜)
40 第2バス電極
50 透明導電膜
60 第1の電極
100 コンタクトホール
200 本発明の特性曲線
210 従来例の特性曲線

Claims (2)

  1. 少なくとも一方が可視光透過性を有する一対の電極間に配置した発光部と、該発光部にて発生した光の波長変換を行う色変換フィルタとを有する有機発光素子であって、
    前記色変換フィルタを被覆し、表面を平滑化させる透明なオーバーコート層と、
    前記オーバーコート層上に形成された第1バス電極と、
    前記第1バス電極を含む前記オーバーコート層上に形成された、ガスバリア性を有し無機材料からなる透明なパッシベーション層と、
    前記第1バス電極上方に位置し、前記パッシベーション層上に形成された第2バス電極と、
    前記パッシベーション層上に形成され、当該パッシベーション層に設けられたコンタクトホールを介して前記第1バス電極に接続される領域と、該第1バス電極と前記パッシベーション層を介して絶縁された前記第2バス電極上に形成され、当該第2バス電極に接続される領域とを有する無機材料からなる透明導電膜と、
    前記第1バス電極と前記第2バス電極と前記透明導電膜とから構成された第1の電極に、対向配置された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成された、前記発光部としての有機発光層と、
    前記第2の電極上に形成された封止部材と
    を具え、
    ここで、前記パッシベーション層は、前記第1バス電極を前記第2バス電極と電気的に絶縁するための絶縁膜の機能と、前記有機発光層に対するガスバリア機能とを兼ね備え、前記透明導電膜は、前記有機発光層に対する第1の電極の機能とガスバリア機能とを兼ね備えることを特徴とする有機発光素子。
  2. 少なくとも一方が可視光透過性を有する一対の電極間に配置した発光部と、該発光部にて発生した光の波長変換を行う色変換フィルタとを有する有機発光素子の製造方法であって、
    前記色変換フィルタに透明なオーバーコート層を被覆し、表面を平滑化させる工程と、
    前記オーバーコート層上に第1バス電極を形成する工程と、
    前記第1バス電極を含む前記オーバーコート層上に、ガスバリア性を有し無機材料からなる透明なパッシベーション層を形成する工程と、
    前記パッシベーション層に前記第1バス電極へのコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第1バス電極上方の位置で、前記パッシベーション層上に第2バス電極を形成する工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記第1バス電極に接続される領域と、前記第2バス電極に接続される領域とを有する無機材料からなる透明導電膜を、前記第2バス電極が形成された前記パッシベーション層上に形成する工程と、
    前記第1バス電極と前記第2バス電極と前記透明導電膜とから構成された第1の電極上に、前記発光部としての有機発光層を形成する工程と、
    前記有機発光層上に、前記第1の電極に対向して第2の電極を形成する工程と、
    前記第2の電極上に、封止部材を形成する工程と
    を具え、
    ここで、前記パッシベーション層は、前記第1バス電極を前記第2バス電極と電気的に絶縁するための絶縁膜の機能と、前記有機発光層に対するガスバリア機能とを兼ね備え、前記透明導電膜は、前記有機発光層に対する第1の電極の機能とガスバリア機能とを兼ね備えることを特徴とする有機発光素子の製造方法。
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