JP3855330B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の導電線を内蔵したホ−スを有する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気掃除機は、握り部分の先端パイプに制御回路を内蔵し、掃除機本体側の電動送風機の運転を先端パイプに接続されるホース内の導電線を介してコントロ−ルするものが多用されている。具体的にはホースの一端側に先端パイプを設け、ホースの他端側に掃除機本体に設けた吸気口に接続される接続パイプを設け、先端パイプと掃除機本体とをホースを介して接続していた。このような電気掃除機では、先端パイプ側を持って掃除する場合、先端パイプを回転させて掃除させたり、先端パイプ側からホースに引っ張り力を加えて移動させたりするので、ホ−スが捩れたりすることがある。そこで、このホースの捩れを解消するため、少なくとも先端パイプ又は接続パイプとホースとの接続部分に回転機構を設けている。
【0003】
図11に、従来の電気掃除機の先端パイプとホ−スとの間に設けられた回転機構部を示す。ホース27内には複数の導電線28を埋設しており、このホース27の端部には埋設した導電線28が露出している。このホース27の端部内には回転パイプ25が取り付けられており、この回転パイプ25の反ホース側、すなわち先端パイプ30側には、環状のレール台24が取り付けられている。このレール台24の外周には複数のレール21が巻き付けられており、先端パイプ30の内面に設けた接点22とレール21とが摺動自在になるようにしている。
【0004】
レール21は一枚板の両端部21aを内側に折り曲げ、この折り曲げ部21aを重ね合わせて環状のレールとし、しかも、折り曲げ部21aの一方にはリード線23の一端側を溶接により接続している。リード線23の他端側はホース27からの導電線28と接続するためのコネクター28に接続され、導電線28、コネクター27、リード線23、レール21、接点22の順で電気が流れる構成である。
【0005】
そして、上記構成により、先端パイプ30を回転させても、回転パイプ25が先端パイプ30に対して回転自在であるので、ホース27に捩れを発生させることがなく、また、回転パイプ25の外周を先端パイプ30が回転しても、レール21と接点22とが摺動自在に接するので、電気的接続を維持することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、電気掃除機の使用中にレール台24に回転あるいは振動が加わり、レール台24に巻き付けたレール21にも回転あるいは振動が伝わる。そのため、リード線23の端部とレール21の折り曲げ部21aとの溶接部分にも力が加わり、この溶接部分の断線が生じるという課題を有していた。また、回転機構部の組立てにおいては、リ−ド線23の溶接、さらにリード線23をレール台24内周と回転パイプ25外周との間に設けた空間部からコネクター28側に導出するための引き回し作業が必要となり、特に、リード線23は柔軟性のあるものであるため、人による引き回し作業となり、機械化、自動機生産等による生産性向上の阻害要因となっていた。
【0007】
本発明は上記課題を解消するもので、リード線の断線を防止するとともに、生産性の向上を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、複数の導電線を内蔵したホースと、前記ホースの一端側に設けられ掃除機本体に設けた吸気口に接続される接続パイプと、前記ホースの他端側に設けられる先端パイプと、前記ホースの端部を少なくとも接続パイプまたは先端パイプの一方に回動自在に接続する回転パイプと、前記ホースの導電線と電気的に接続される導電性からなる複数のレールと、前記回転パイプの外周に設けられ、前記レールを巻き付ける環状のレール台と、前記回転パイプと前記レール台との間に設けた隙間とを具備し、前記複数のレールはそれぞれその巻き付け端部より回転パイプの軸方向でかつホース側まで導出する延設部を一体に設け、前記レール台を回転パイプの反ホース側に配するとともに、前記延設部を前記隙間を通じてホース側に導出し、前記複数のレールの延設部と前記ホースに内蔵された複数の導電線とをそれぞれを接続したもので、この構成によれば、剛体のレールと一体に延設部を設けているので、レールをレール台に組み込んで回転パイプに配すると、剛体である延設部は簡単にホースの導電線側に導出することができ、従来のリード線のように人による引き回し作業に代えて、機械による自動生産が可能となる。また、延設部をレールと一体化することにより従来必要であった溶接作業も省略することができ、生産性の向上および溶接部分の断線問題も解消できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、複数の導電線を内蔵したホースと、前記ホースの一端側に設けられ掃除機本体に設けた吸気口に接続される接続パイプと、前記ホースの他端側に設けられる先端パイプと、前記ホースの端部を少なくとも接続パイプまたは先端パイプの一方に回動自在に接続する回転パイプと、前記ホースの導電線と電気的に接続される導電性からなる複数のレールと、前記回転パイプの外周に設けられ、前記レールを巻き付ける環状のレール台と、前記回転パイプと前記レール台との間に設けた隙間とを具備し、前記複数のレールはそれぞれその巻き付け端部より回転パイプの軸方向でかつホース側まで導出する延設部を一体に設け、前記レール台を回転パイプの反ホース側に配するとともに、前記延設部を前記隙間を通じてホース側に導出し、前記複数のレールの延設部と前記ホースに内蔵された複数の導電線とそれぞれを接続したもので、この構成によれば、剛体のレールと一体に延設部を設けているので、レールをレール台に組み込んで回転パイプに挿嵌すると、剛体である延設部は簡単にホースの導電線側に導出することができ、従来のリード線のように人による引き回し作業に代えて、機械による自動生産が可能となる。また、延設部をレールと一体化することにより従来必要であった溶接作業も省略することができ、生産性の向上および溶接部分の断線問題も解消できる。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1のレールの延設部を、略円柱状に形成したもので、ホ−スに埋設された導電線の端部と延設部の一端とを接続するために端子を用いる場合、延設部が円柱状であるとその端部を端子に簡単に嵌合して接続することができ、延設部の一端を機械により端子に自動挿入することも可能となる。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1、2のホースに内蔵された導電線の端部に端子を設け、レール台を回転パイプの所定位置に挿嵌したときに前記端子がレールの延設部に嵌合して両者の電気的接続が完了するようにしたもので、ホ−スに埋設された導電線と延設部とを端子により簡単に接続することができ、生産工程の自動化を促進するものである。
【0012】
本発明の請求項4記載の発明は、請求項1〜3のホースに内蔵された複数の導電線の端部の内、反ホース側に位置する導電線の端部に接続される端子部の長さを、ホース側に位置する導電線の端部に接続され端子部の長さより短く設定したもので、この構成によれば、複数の延設部が平面的にみて重ならないように、つまり、複数の延設部が間隔を有して平行に配設することができ、延設部を複数積み重ねて配するものと比較して、延設部を収容するための空間を外周方向に広げることがなく、パイプ部分の外周が大きくなりすぎるのを防止できる。
【0013】
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1〜4のレールを丸棒状で導電性の材料で形成したもので、銅線等の丸棒環状にし、その一端を延設するように折り曲げ加工するだけで簡単に生産することができ、生産性をより一層高めることができる。
【0014】
本発明の請求項6記載の発明は、請求項1〜5の回転パイプの外周にレール台を一体に成形しているので、レ−ル台を必要とせず生産工程の自動化を促進するものである。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の第1の実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。電気掃除機全体の構成を図4に示す。掃除機本体1の吸気口に接続される接続パイプ2には複数の導電線を埋設したホ−ス3の一端を接続し、そのホース3の他端側には握り部7aを有する先端パイプ7が接続される。先端パイプ7には掃除機本体1内の電動送風機の運転を制御する制御回路を内蔵しており、また、握り部7a近傍には電動送風機の運転・停止スイッチ、電動送風機の吸引量を可変するスイッチ、床ノズル6に設けた回転ブラシの運転・停止スイッチ等が設けられている。また、先端パイプ7の先端側には伸縮自在な延長管5の一端側が接続され、延長管5の他端側に床ノズル6が接続されている。床ノズル6には回転ブラシを回転駆動するモータが内蔵されており、先端パイプ7から延長管5を介して床ノズル6のモータに電力供給されるようになっている。
【0016】
次に、先端パイプ7とホース3との接続部分の構成を図1、図2により説明する。ホース3には複数の導電線14を埋設しており、本実施例では電動送風機の運転制御を行うための信号線2本と、床ノズル6の回転ブラシ用のモータへの電力供給線2本の計4本の導電線14を使用している。また、ホース3の一端には回転パイプ4の一端側を挿入固定し、回転パイプ4の他端側は先端パイプ7内に回転自在に挿入している。回転パイプ4の他端側の外周には環状のレール台8が取り付けられており、回転パイプ4と共に回転するようになっている。
【0017】
レール台8の外周には複数の溝部8aが設けられ、リン青銅等の剛体よりなるレール9をこの溝部8aに巻き付けて固定している。この構成を図3により説明すると、レール9は同図(A)のように、板材をプレス加工で切り取り、一端側9aを折り曲げるとともに、途中の曲がり部9bも折り曲げ、延設部12を形成し、さらにはその先の端子部13を同図(B)のような形状を形成する。レール9の端部9aおよび曲がり部9bはレール台8の軸方向に沿って設けたスリット8a内に挿入して、レ−ル9の端部を加圧圧締し、レール9の環状部9cがレール台8の溝部8a内に固定されるようにしている。
【0018】
このようにレール9を取り付けたレール台8は回転パイプ4の反ホース3側の外周に隙間Sを設けて取り付けられており、この隙間Sにレール9の延設部12が配され、延設部12の端子部13は導電線14側まで導出される。また、先端パイプ7の内面でレール台8のレール9と対向する位置には、レール9と摺動する接点10が設けられ、この接点10を介して先端パイプ7内に配した制御回路11が電気的に接続され、制御回路から11の信号を掃除機本体側に送れるようになっている。また、回転ブラシ用のモータにも接点10から電力を供給できるようになっている。
【0019】
次に、レール9の延設部12と導電線14との接続につき説明する。ホ−ス3に埋設された導電線14は、図5に示すように、延設部12の端子部13に圧入及び半田付けにより接続している。延設部12及び端子部13は端子ケ−ス15により固定され、延設部12及び端子ケ−ス15はホ−スカバ−16により覆われ保護されている。
【0020】
上記構成による作用は以下の通りである。すなわち、剛体より構成されたレ−ル9の一端より延設された延設部12を有するレ−ル9をレ−ル台8の外周に巻き付けると、延設部12はレ−ル台8に直交するようになり、すなわち、回転パイプ4の軸方向に沿った方向となり、回転パイプ4にそのまま挿入出来る。レ−ル台8を回転パイプ4を挿入する時、延設部12を内周側より保持しながら端子部13を端子ケ−ス15の上面まで挿入し、端子部13を端子ケ−ス15に圧入する。同様に回転パイプ4にホ−ス3を挿入しホ−ス3に埋設された導電線14を端子部13に圧入及び半田付けにて接続できる。リ−ド線を必要とせずレ−ル9とホ−ス3に埋設された導電線14とを接続し電気的導電経路を構成するものであり、剛体を扱うので機械化、自動機生産等による生産工程の自動化を促進するものである。また、延設部12は板状の薄いもので形成できるので、レール台8と回転パイプ4との間に形成した延設部12を通すための隙間Sを大きくとる必要もないので、先端パイプ7の外形を大きくしたり、あるいは通路断面積を小さくして吸引性能を低下させることもない。さらに、レール9と延設部12とを一体に成形するので、断線といった問題も解消することができる。
【0021】
次に、本発明の第2の実施例を図6、図7により説明する。なお第1の実施例に示したものと同一部品には同じ符号を付して説明を省略する。回転パイプ4は、レ−ル台8及びレ−ル台8外周に巻き付けられたレ−ル9を前記回転パイプ4の一端に挿着し、先端パイプ7に回転自在に接続され、接点10を介して制御回路11(図示せず)に電気的接続されている。前記レ−ル9の一端より垂直に延設された延設部12は略円柱状に形成され、一端をホ−ス3に埋設された導電線14を接続し、他端を略円柱状に形成した延設部12と嵌合接続する端子17を設けている。前記端子17はホ−ス3側より先端パイプ7側に順次短く設定されレ−ル台8を所定の位置に挿嵌した時電気的接続ができる。延設部12及び端子17は端子ケ−ス15により固定され、延設部12及び端子ケ−ス15は接続後ホ−スカバ−16により覆われ保護されている。
【0022】
上記構成による作用は以下の通りである。端子17は端子ケ−ス15に挿入され、回転パイプ4に保持されている。レ−ル9の一端より垂直に延設された略円柱状の延設部12はレ−ル台8装着時、端子17に引っかかることなく少ない抵抗で挿入でき、リ−ド線を必要とせずレ−ル9とホ−ス3に埋設された導電線14とを接続し電気的導電経路を構成するものであり、剛体を扱うので機械化、自動機生産等による生産工程の自動化を促進するものである。また、端子17はホ−ス3側より先端パイプ7側に順次短く設定しているので、複数の延設部12が平面的にみて重ならないように、つまり、図6に示すように複数の延設部12が間隔を有して平行に配設することができ、延設部12を複数積み重ねて、つまり外周方向に間隔をおいて延設部12を配するものと比較して、延設部12を通すため空間Sを大きくすることがなく、先端パイプ部分の外周が大きくなりすぎるのを防止でき、また、通風路断面積が小さくなるのも防止できる。
【0023】
次に、本発明の第3の実施例を図8により説明。なお第1の実施例に示したものと同一部品には同じ符号を付して説明を省略する。レ−ル台8の外周にリング状に形成した銅線等の丸棒のレ−ル9の一端より垂直に延設された延設部12を設け、回転パイプ4に装着され一端をホ−ス3に埋設された導電線14に、他端を前記レ−ル9の延設部12に嵌合接続する端子17を有している。延設部12及び端子17は端子ケ−ス15により固定され、延設部12及び端子ケ−ス15は接続後ホ−スカバ−16により覆われ保護されている。
【0024】
上記構成による作用も第1の実施例と同様であり、更にレ−ル9を銅線等の丸棒を使用することにより、平板よりの抜き型、曲げ型等の設備を削減し安価な生産コストを実現し得るものである。
【0025】
次に、本発明の第4の実施例を図9により説明する。なお第1の実施例に示したものと同一部品には同じ符号を付して説明を省略する。回転パイプ4に装着され一端をホ−ス3に埋設された導電線14に、他端にレ−ル台8下面まで延設した端子17を設け、リング状に形成した銅線等の丸棒のレ−ル9の端部をリング中心方向に突出させた突出部18と前記端子17とを接圧接続をしている。
【0026】
上記構成による作用は以下の通りである。回転パイプ4に端子17及びレ−ル台8を装着し、前記レ−ル台8にレ−ル9を装着することにより突出部18と端子17が接圧接続できるものであり、又リ−ド線を必要とせず、レ−ル9とホ−ス3に埋設された導電線14とを接続し電気的導電経路を構成するものであり、剛体を扱うので機械化、自動機生産等による生産工程の自動化を促進するものである。
【0027】
次に、本発明の第5の実施例を図10により説明する。なお第1の実施例に示したものと同一部品には同じ符号を付して説明を省略する。凹部19を有する突出部リブ20を回転パイプ4の外周に設け、前記凹部19にリング状に形成した銅線等の丸棒のレ−ル9の一端より垂直に延設された延設部12を設けたレ−ル9を挿着している。一端をホ−ス3に埋設された導電線14に、他端を前記レ−ル9の延設部12に嵌合接続する端子17を回転パイプ4に設けている。
【0028】
上記構成による作用は以下の通りである。端子17は端子ケ−ス15に挿入され、回転パイプ4に保持されている。リング状に形成した銅線等の丸棒のレ−ル9の弾性を利用し、凹部19に装着し延設部12を端子17に圧入接続し、リ−ド線を必要とせず、レ−ル9とホ−ス3に埋設された導電線14とを接続し電気的導電経路を構成するものであり、剛体を扱うので機械化、自動機生産等による生産工程の自動化を促進するものである。
【0029】
なお、上述した各実施例では、先端パイプとホースとの接続部分について説明してきたが、接続パイプとホースとの接続部分に応用することも可能で、また接続パイプおよび先端パイプの両方に応用しても、ホースの捩れによる影響を取り除くことができるものである。
【0030】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明は、複数の導電線を内蔵したホースと、前記ホースの一端側に設けられ掃除機本体に設けた吸気口に接続される接続パイプと、前記ホースの他端側に設けられる先端パイプと、前記ホースの端部を少なくとも接続パイプまたは先端パイプの一方に回動自在に接続する回転パイプと、前記ホースの導電線と電気的に接続される導電性からなる複数のレールと、前記回転パイプの外周に設けられ、前記レールを巻き付ける環状のレール台と、前記回転パイプと前記レール台との間に設けた隙間とを具備し、前記複数のレールはそれぞれその巻き付け端部より回転パイプの軸方向でかつホース側まで導出する延設部を一体に設け、前記レール台を回転パイプの反ホース側に配するとともに、前記延設部を前記隙間を通じてホース側に導出し、前記複数のレールの延設部と前記ホースに内蔵された複数の導電線とをそれぞれを接続したもので、この構成によれば、剛体のレールと一体に延設部を設けているので、レールをレール台に組み込んで回転パイプに挿嵌すると、剛体である延設部は簡単にホースの導電線側に導出することができ、従来のリード線のように人による引き回し作業に代えて、機械による自動生産が可能となる。また、延設部をレールと一体化することにより従来必要であった溶接作業も省略することができ、生産性の向上および溶接部分の断線問題も解消できる。
【0031】
本発明の請求項2記載の発明は、レールの延設部を、略円柱状に形成したもので、ホ−スに埋設された導電線の端部と延設部の一端とを接続するために端子を用いる場合、延設部が円柱状であるとその端部を端子に簡単に嵌合して接続することができ、延設部の一端を機械により端子に自動挿入することも可能となる。また、延設部が円柱状であるので平板状のものと比べて折り曲がりにくく、延設部を端子あるいは回転パイプに自動挿入する場合に、延設部の曲がりを抑制できる。
【0032】
本発明の請求項3記載の発明は、ホースに内蔵された導電線の端部に端子を設け、レール台を回転パイプの所定位置に挿嵌したときに前記端子がレールの延設部に嵌合して両者の電気的接続が完了するようにしたもので、ホ−スに埋設された導電線と延設部とを端子により簡単に接続することができ、生産工程の自動化を促進するものである。
【0033】
本発明の請求項4記載の発明は、ホースに内蔵された複数の導電線の端部の内、反ホース側に位置する導電線の端部に接続される端子部の長さを、ホース側に位置する導電線の端部に接続され端子部の長さより短く設定したもので、この構成によれば、複数の延設部が平面的にみて重ならないように、つまり、複数の延設部が間隔を有して平行に配設することができ、延設部を複数積み重ねて配するものと比較して、延設部を収容するための空間を外周方向に広げることがなく、パイプ部分の外周が大きくなりすぎるのを防止でき、また、通風路断面積が小さくなり吸込性能を低下させることもない。
【0034】
本発明の請求項5記載の発明は、レールを丸棒状で導電性の材料で形成したもので、銅線等の丸棒のを環状にし、その一端を延設するように折り曲げ加工するだけで簡単に生産することができ、生産性をより一層高めることができる。
【0035】
本発明の請求項6記載の発明は、回転パイプの外周にレール台を一体に成形しているので、レ−ル台を必要とせず生産工程の自動化を促進するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す電気掃除機の先端パイプの一部破断側面図
【図2】 同電気掃除機の先端パイプの断面図
【図3】 (A)同レールの展開図
(B)同レールの斜視図
(C)同レールをレール台に装着した状態を示す斜視図
【図4】 同電気掃除機の側面図
【図5】 図1のA−A’断面図
【図6】 (A)本発明の第2の実施例を示す先端パイプの一部破断側面図
(B)同レ−ルと端子の分解斜視図
【図7】 図6(A)のB−B’断面図
【図8】 (A)本発明の第3の実施例を示す先端パイプの一部破断側面図
(B)同レ−ルと端子の分解斜視図
【図9】 (A)本発明の第4の実施例を示す先端パイプの内の要部断面図
(B)同レ−ルの正面図
【図10】 (A)本発明の第5の実施例を示す電気掃除機の要部断面図
(B)同レ−ルと端子の分解斜視図
【図11】 (A)従来の電気掃除機の先端パイプの一部破断側面図
(B)同レ−ルの斜視図
【符号の説明】
3 ホース
4 回転パイプ
8 レ−ル台
9 レ−ル
12 延設部
13 端子部
14 導電線
17 端子
18 突出部
19 凹部

Claims (6)

  1. 複数の導電線を内蔵したホースと、前記ホースの一端側に設けられ掃除機本体に設けた吸気口に接続される接続パイプと、前記ホースの他端側に設けられる先端パイプと、前記ホースの端部を少なくとも接続パイプまたは先端パイプの一方に回動自在に接続する回転パイプと、前記ホースの導電線と電気的に接続される導電性からなる複数のレールと、前記回転パイプの外周に設けられ、前記レールを巻き付ける環状のレール台と、前記回転パイプと前記レール台との間に設けた隙間とを具備し、前記複数のレールはそれぞれその巻き付け端部より回転パイプの軸方向でかつホース側まで導出する延設部を一体に設け、前記レール台を回転パイプの反ホース側に配するとともに、前記延設部を前記隙間を通じてホース側に導出し、前記複数のレールの延設部と前記ホースに内蔵された複数の導電線とそれぞれを接続した電気掃除機。
  2. レールの延設部を略円柱状に形成した請求項1記載の電気掃除機。
  3. ホースに内蔵された導電線の端部に端子を設け、レール台を回転パイプの所定位置に挿嵌したときに前記端子がレールの延設部に嵌合して両者を接続するようにした請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. ホースに内蔵された複数の導電線の端部の内、反ホース側に位置する導電線の端部に接続される端子部の長さを、ホース側に位置する導電線の端部に接続される端子部の長さより短く設定した請求項1〜3のいずれか1項記載の電気掃除機。
  5. レールを丸棒状で導電性の材料で形成した請求項1〜4のいずれか1項記載の電気掃除機。
  6. 回転パイプの外周にレール台を一体成形した請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
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