JP3853696B2 - Cti制御による外線着信方式および方法 - Google Patents

Cti制御による外線着信方式および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CTI(Computer Telephony Integration)システムでの外線着信方式および方法に関し、特に、外線着信している着信先を選択し、変更するCTI制御による外線着信方式および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
視覚、聴覚による状態の判断がしにくかった外線ポートだったが、3rd−PartyのCTIを実現したTAPI2.1のインタフェースにより、TAPIアプリケーションによる外線ポートの状態をモニターできるようになった。CTIユーザーはその状態に見合ったTAPI関数をTAPIアプリケーションから要求できる。
【0003】
通常、外線着信による着信先は、交換機の設定により、着信先の電話機を呼び出していた。
【0004】
また、外線からの着信をCTIサーバー経由で構内の電話機に転送する方式として、例えば、特開2001−298544号公報に開示されている。すなわち、外線から電話があると、CTIサーバーに着信通知を行い、CTIサーバーがCTIクライアントに接続してそのCTIクライアントを操作するオペレータが電話をかけた相手先と通話させ、相手先の要望によりCTIサーバーを経由して構内の電話機を呼び出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常の従来の技術では、電話のかかった相手と呼接続するための端末の接続先を交換機側でシステム管理者が前もって設定しなければならないため、着信先の内線端末の状態を随時チェックして着信呼を割り振りできないという問題点がある。
【0006】
また、TAPIアプリケーションを用いたCTIシステムでは、サーバー側で管理する必要にもかかわらず、サーバー側で着信先を自由に設定できないという問題点がある。
【0007】
また、特開2001−298544号公報では、CTIクライアントと一旦呼接続した後、オペレータが介入することで、構内の電話機に転送していたため、電話をかけた相手に対して余分な会話を与えると共に、通信パス設定による余分な通信費用を負担しなければならないという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、上記問題点を鑑み、TAPIに準拠したCTI機能を利用することで、複数のクライアントを制御管理するサーバーでの内線電話機の接続先の制御を可能とすることにある。
【0009】
また、本発明の別の目的は、PBX内の外線ポートの制御を複数のクライアントを制御管理するサーバーで可能とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のCTI制御による外線着信方式は、LANに接続されCTIインタフェースと複数の外線ポートとを有する構内交換機と、前記構内交換機の内線に接続された複数の内線端末と、前記LANに接続されCTIインタフェースを有するサーバーと、を備え、前記構内交換機は、前記サーバーが立ち上がってない場合に外線からの着信があると自構内交換機内に予め設定された第1の内線端末を鳴動する第1の鳴動手段と、前記サーバーが立ち上がっている場合に外線からの着信があると前記サーバーに対して着信通知を行う着信通知手段と、前記サーバーから前記着信通知に対する第2の内線端末への接続要求を受けると前記第2の内線端末を鳴動する第2の鳴動手段と、を有することを特徴としている。
【0011】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記第1の鳴動手段は、外線からの着信があると前記サーバーが立ち上がっていて着信のあった外線ポートが着信通知モードになっていない場合にその着信のあった外線ポートの接続先として予め設定された前記第1の内線端末を鳴動する手段を有し、前記着信通知手段は、外線からの着信があると前記サーバーが立ち上がっていて着信のあった外線ポートが着信通知モードになっていた場合に一定時間着信状態にして前記サーバーに対して前記着信通知を行う手段を有することを特徴としている。
【0012】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、立ち上がった場合に前記交換機に対して前記外線ポート毎に前記着信通知モードの設定の有無を行わせる通知モード設定手段を有することを特徴としている。
【0013】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記構内交換機は、前記着信通知に対する前記サーバーからの要求がない場合は、自構内交換機内に予め設定された前記第1の内線端末を鳴動する第2の鳴動手段を有することを特徴としている。
【0014】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、予め決められた時間内に前記接続要求を行った前記第2の内線端末から前記構内交換機経由で応答がない場合に再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻るように復帰要求を前記構内交換機に対して行う復帰要求手段を有し、前記構内交換機は、前記サーバーから前記復帰要求を受けると前記第2の内線端末の鳴動を中断して着信状態に戻る復帰着信手段を有することを特徴としている。
【0015】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineRedirectを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段を有することを特徴としている。
【0016】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineRedirectを実行することで外部から接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段を有することを特徴としている。
【0017】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と構内交換機との間でコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、前記応答を返した後TAPI関数lineBlindTransferを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴としている。
【0018】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と構内交換機との間でコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、前記応答を返した後TAPI関数lineBlindTransferを実行することで接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を外部から入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴としている。
【0019】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記接続要求手段は、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記構内交換機とをコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、前記応答を返した後TAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせる保留状態手段と、前記保留要求を行った後TAPI関数lineDialを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末のアドレス情報を抽出する抽出手段と、抽出した後TAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴としている。
【0020】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記構内交換機とをコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、前記応答を返した後TAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせる保留状態手段と、前記保留要求を行った後TAPI関数lineDialを実行することで転送先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を外部から入力させる入力手段と、前記アドレス情報を入力させた後TAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴としている。
【0021】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記復帰要求手段は、前記第2の内線端末の呼び出し中にTAPI関数lineDropを実行することで再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻るように前記復帰要求を前記構内交換機に対して行う手段を有することを特徴としている。
【0022】
更に、上記のCTI制御による外線着信方式において、前記コネクト状態は、前記電話をかけた相手先と前記構内交換機の着信のあった外線ポートとの間をコネクトすることを特徴としている。
【0023】
また、本発明のCTI制御による外線着信方法は、LANに接続されCTIインタフェースと複数の外線ポートとを有する構内交換機と、前記構内交換機の内線に接続された複数の内線端末と、前記LANに接続されCTIインタフェースを有するサーバーと、を備え、前記構内交換機は、着信通知モードになっていない外線ポートに外線から着信があるとその着信のあった外線ポートの接続先として予め設定された第1の内線端末を鳴動し、着信通知モードになっている外線ポートに外線から着信があるとその着信のあった外線ポートを一定時間着信状態にして前記サーバーに対して着信通知を行い、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けるとTAPI関数を実行することにより前記構内交換機に対して第2の内線端末への接続要求を行い、前記サーバーから前記接続要求を受けると前記第2の内線端末を鳴動することを特徴としている。
【0024】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、立ち上がった場合に前記交換機に対して前記外線ポート毎に前記着信通知モードの設定の有無を行わせることを特徴としている。
【0025】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記構内交換機は、前記着信通知に対する前記サーバーからの要求がない場合は、自構内交換機内に予め設定された前記第1の内線端末を鳴動することを特徴としている。
【0026】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、予め決められた時間内に前記接続要求を行った前記第2の内線端末から前記構内交換機経由で応答がない場合に再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻るように復帰要求を前記構内交換機に対して行い、前記構内交換機は、前記サーバーから前記復帰要求を受けると前記第2の内線端末の鳴動を中断して着信状態に戻ることを特徴としている。
【0027】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineRedirectを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0028】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineRedirectを実行することで外部から接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0029】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と前記着信のあった外線ポートとの間でコネクト状態にさせ、前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineBlindTransferを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0030】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と構内交換機との間でコネクト状態にさせ、前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineBlindTransferを実行することで外部から接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0031】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記構内交換機とをコネクト状態にさせ、前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせ、前記保留要求を行った後に前記TAPI関数のTAPI関数lineDialを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末のアドレス情報を抽出し、抽出した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0032】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記着信のあった外線ポートとをコネクト状態にさせ、前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせ、前記保留要求を行った後に前記TAPI関数のTAPI関数lineDialを実行することで転送先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を外部から入力させ、前記アドレス情報を入力させた後に前記TAPI関数のTAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0033】
更に、上記のCTI制御による外線着信方法において、前記サーバーは、前記TAPI関数lineRedirect実行による前記第2の内線端末呼び出し中に、前記TAPI関数のTAPI関数lineDropを実行することで再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻ることを前記構内交換機に対して行うことを特徴としている。
【0034】
更に、前記コネクト状態は、前記電話をかけた相手先と前記構内交換機の着信のあった外線ポートとの間をコネクトすることを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態を示すCTIシステムの構成を示す。そのCTIシステムは、TAPI2.1のCTI標準インタフェースを持ったPBX(Private Branch:構内交換機)であるPBX1と、TAPIサーバー2と、クライアントA31と、クライアントB32と、クライアントC33と、電話機である内線端末A41と、電話機である内線端末B42と、電話機である内線端末C43と、PBX1と外部とのやり取りを行う公衆網900と、接続されたコンピュータ同士間でIP(Internet Protocol)パケットによるデータのやり取りを行うLAN(Local Area Network)であるLAN910と、電話回線である内線921,922,923と、から構成される。なお、LAN910には、PBX1、TAPIサーバー2、クライアントA31、クライアントB32、およびクライアントC33が接続されている。更に、内線端末A41は、内線921によりPBX1と接続され、クライアントA31の使用者が操作し易いようにクライアントA31の近くに置かれている。更に、内線端末B42は、内線922によりPBX1と接続され、クライアントB32の使用者が操作し易いようにクライアントB32の近くに置かれている。更に、内線端末C43は、内線923によりPBX1と接続され、クライアントC33の使用者が操作し易いようにクライアントC33の近くに置かれている。
【0036】
なお、図1の構成において、本発明の説明では、クライアントA31、クライアントB32、クライアントC33を総称してクライアント3と呼び、内線端末A41、内線端末B42、内線端末C43を総称して内線端末3と呼ぶことがある。また、クライアント3および内線端末4をそれぞれ3台としたが、それぞれの台数は、制限しないものとする。
【0037】
図1のPBX1、TAPIサーバー2、およびクライアント3は、図示していないプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作する。すなわち、TAPIサーバー2およびクライアント3は、IPプロトコルで動作する通信ドライバのほかに、その通信ドライバの上位層に当たるTAPI2.1インタフェースをもった通信ソフトであるTSP(Telephony Service Provider)と、そのTSPの上位層に当たるTAPI2.1対応のTAPIアプリケーションとをインストールしており、TAPIアプリケーションを起動したプロセッサが、TSP、通信ドライバを介して、LAN910に接続された装置とIPパケットによるデータ(コマンド、情報)のやり取りを行う。また、TSPは、TAPIアプリケーションによるTAPI関数が実行されることによりTAPIインタフェースの伴ったデータ構成(送信するための構成作り等)を行うプログラムを含んでいる。すなわち、TAPI関数がプロセッサにより実行されるとLAN910を介してIPパケットによるPBX1へのコマンドまたは情報のやり取りが行われることになる。PBX1は、IPプロトコルに対応したユニットを有し、サーバー2内のTSPとはTSP−PBXインタフェースによりIPパケットのやり取りをしている。
【0038】
図2を参照すると、PBX1内の図示していないメモリ内に割り当てられている鳴動ステータスであって、この鳴動ステータスは、公衆網900に接続された外線ポートの外線ポート番号毎に管理され、その外線ポートのポート番号を示す外線ポート番号と、TAPIサーバー2からのTrunkStart要求がなく、着信通知モード(または本発明では着信通知モードをTrunkStart状態とも言う)がOFF時(TAPIサーバー2がTAPIで立ち上がっていない場合、またはTAPIサーバー2がTAPIで立ち上がっていて着信通知のTrunkStart要求がない場合)に有効であって着信鳴動先の内線端末4のアドレスを示す着信鳴動アドレスと、を含む。この着信鳴動アドレスは、予めシステム設定時に設定されている。また、鳴動ステータスのTrunkStart状態のエリアが「ON」になっていると、TAPIサーバー2が立ち上がっており、「ON」となった外線ポートがTAPIサーバー2側で内線端末4への接続を制御できることを意味する。
【0039】
図3を参照すると、TAPIサーバー2内の図示していないメモリ内に割り当てられている鳴動ステータスであって、この鳴動ステータスは、PBX1の外線ポート毎に管理され、PBX1の外線ポートのポート番号を示す外線ポート番号と、外線着信呼に対する鳴動先の内線端末4のアドレスを示す着信鳴動アドレスとを含む。更に、着信鳴動アドレスのエリアには、複数の内線端末4のアドレスを設定するようになっており、アドレス1およびアドレス2のエリアが割り当てられており、アドレス1のエリアの情報が優先する。この鳴動ステータスは、システム設定時に予め設定されている。
【0040】
図4を参照すると、TAPIサーバー2内の図示していないメモリ内に割り当てられているクライアント/内線端末対応表であって、このクライアント/内線端末対応表は、クライアントIPアドレス毎に管理され、クライアント3のIPアドレスを示すクライアントIPアドレスと、内線端末4のアドレス情報(内線端末4の内線電話番号を含む)を示す内線端末アドレスとを含んでいる。このクライアント/内線端末対応表は、システム設定時に設定される。従って、クライアント3からの要求またはクライアント3への要求は、サーバー2を介在して行われ、サーバー2は、クライアント/内線端末対応表を基に、クライアントIPアドレスに対応した内線端末4を通信相手と判断する。
【0041】
次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態の動作について説明する。
【0042】
説明を分かり易くするために、PBX1は公衆網900に接続された外線ポートの1つに着信があるとする。今、外線着信時に、PBX1に収容されている内線端末A41が着信鳴動するように、PBX1の鳴動ステータス内の外線ポート番号に対応した着信鳴動アドレスエリアには、内線端末A41のアドレスが設定されている。この場合のシステムデータに設定された着信鳴動端末は、TAPIサーバー2のTAPIアプリケーションが起動していない場合、もしくは着信通知モードがOFF時に有効である。TAPIアプリケーションが起動していない場合、もしくは着信通知モードがOFF時に、外線からPBX1に着信があると、PBX1は、PBX1の鳴動ステータスを検索して、内線端末A41のアドレスを抽出して、内線端末A41を呼び出すことにより、内線端末A41が着信鳴動する。また、TAPIサーバー2の鳴動ステータス内の外線ポート番号に対応した着信鳴動アドレスエリアには、内線端末B42のアドレスが設定されている。
【0043】
TAPIサーバー2が立ち上がった場合のPBX1は、PBX1の鳴動ステータス内の着信鳴動端末設定に関わらず、鳴動端末Bを選択し、PBX1で設定された鳴動指定先を変更する機能を持っている。この場合の動作について、下記に説明する。
【0044】
システム管理者(または保守者)がTAPIサーバー2を立ち上げると、TAPIサーバー2は、TAPIサーバー2にインストールされているTAPIアプリケーションを起動し、公衆網900に接続されたPBX1の外線ポートに対応するTAPI回線の状態をPBX1から読み出し、自装置のTAPIアプリケーション上にOPENさせる(TAPIサーバー2内の図示していないメモリ上に外線ポート毎のTAPI回線上の動作状態を展開させる)。
【0045】
更に、TAPIサーバー2は、外線ポートをTAPI回線としてOPENした後に、TAPIアプリケーションからTAPI関数lineDevSpecificを実行し、OPENしたPBX1の外線ポートのTAPI回線に対し、TrunkStart要求を行なう。従って、TAPIサーバー2は、OPENしたTAPI回線の外線ポート番号毎にTrunkStart状態(着信通知モード)に設定することができる。なお、この場合のTAPI関数lineDevSpecificは、TAPIの標準関数として提供されていないサービスにアクセスできるTAPI関数であり、本発明では、その関数lineDevSpecificを用い、TSP−PBXのインタフェース仕様に基づき拡張機能として実現している。すなわち、本発明では、この関数lineDevSpesificに割り当てられている定数の一部をTrunkStart要求として割り当てる。
【0046】
OPENした外線ポートに対応するTrunkStartの要求を受けたPBX1は、鳴動ステータス内の外線ポート番号に対応したTrunkStart状態(着信通知モード)エリアに「ON」を設定する。すなわち、TrunkStart要求を受けた外線ポート番号は、着信通知モードになる。
【0047】
すると、PBX1は、TAPIサーバー2のTAPIアプリケーション起動中(PBX1の鳴動ステータス内の着信通知モードがON時)、各ポート(公衆網900に接続された外線ポートおよび内線921,922,923に接続された各内線ポート)の動作状態を、TSPによるTSP/IPパケットによりTAPIサーバー2に対してLAN910を介して動作状態が変わる毎に通知することになる。
【0048】
このようにして、PBX1は、鳴動ステータスの着信モードが「ON」に設定されている場合に、その外線ポートへの着信があると、着信のあった外線ポートのTrunkStart状態を、鳴動ステータスを検索することにより判断する。「ON」であるため、PBX1は、一定時間(例えば、30秒間、タイマによる監視を行う)、offering状態(着信状態)を維持し、TAPIサーバー2に対してLAN910を介してoffering通知(着信のあった外線ポートの着信通知)を行う。この場合、PBX1は、網900を介して電話をかけてきた相手に対しては、鳴動しているように見せる(図5のステップA1,A2、A3,図6のシーケンスS1,S2)。すなわち、PBX1の鳴動ステータスの着信鳴動アドレスに内線端末A41のアドレスが設定されていても鳴動設定していても、PBX1は、内線端末A41を鳴動しないことになる。
【0049】
offering通知を受信したTAPIサーバー2は、TAPIサーバー2内の鳴動ステータスの着信鳴動アドレスのアドレス1のエリアから着信のあった外線ポート番号に対応する内線端末B42のアドレスを抽出(選択)し、TAPIアプリケーションによってTAPI関数lineRedirectを実行することで、抽出した内線端末B42をかかった電話(着信のあった外線ポート)の着信先としてPBX1に対してRedirect要求(内線端末B42のアドレスも添付)する(図6のシーケンスS3,S4,S5)。なお、関数lineRedirectは、指定されたアドレスをこの関数の引数としてそのアドレスとなる内線端末4への着信呼をリダイレクトする要求であり、発信者に応答することなく着信先を変更できる。この場合、TAPIサーバー2は、Redirect要求時に内線端末B42に呼接続されたかを監視する。
【0050】
PBX1は、TAPIサーバー2からの要求(着信通知に対するTAPIサーバー2でのTAPIアプリケーションによる要求)を一定時間待っている間に、offering状態にある外線ポートに対してリダイレクト要求を受信すると、内線端末B42の呼び出しを行う(内線端末B42が鳴動する)。すなわち、外線着信呼は内線端末B42へリダイレクトされ、リダイレクト先の内線端末B42が鳴動する(図5のステップA4,A5,A6,図6のシーケンスS6,S7,S8)。
【0051】
なお、ステップA4,A5において、PBX1は、TAPIサーバー2からの要求を一定時間待つことになるが、一定時間の間要求がなければ、PBX1の鳴動ステータスの着信鳴動アドレスのエリアに設定されている内線端末A41のアドレス(着信した外線ポートに対応)を抽出し、その抽出した内線端末A41を鳴動する(図5のステップA11)。
【0052】
鳴動に対して内線端末B42が応答すると、PBX1は、内線922に接続されている内線端末B42と、外線ポートとコネクト状態になっている電話をかけた相手先との間を呼接続状態にし、図示していないメモリ内に保存すると共に、その状態をTAPIサーバー2にLAN910を介して通知する(図5のステップA7,A9,A10)。従って、各ポートの動作状態を受信したTAPIサーバー2は、時間監視を行っていたタイマをオフにし、図示していないメモリ内に保存し、各ポートの動作状態を管理することができる。すなわち、TAPIサーバー2は、電話がかかってきた外線ポートと内線端末B42間で呼接続していることが分かる。
【0053】
シーケンスS5(ステップA6)のRedirect要求後、別のアドレスに変更したい場合[例えば、内線端末B42に電話したが内線端末B42からの応答がないので再び別の内線接続要求を行いたい場合]、TAPIサーバー2は、PBX1の外線ポートに対してTAPI関数lineDropをTAPIアプリケーションから実行し、再び、着信状態に戻るように復帰要求(Drop要求)を行う。
【0054】
すると、復帰要求を受けたPBX1は、内線端末B42の呼び出しを中断(鳴動を中断)して、該当する外線ポートを着信状態にする(図5のステップA7,A8)。
【0055】
一方、TAPIサーバー2は、復帰要求後に内線端末C43(例えば、鳴動ステータスに着信鳴動アドレスのアドレス2に設定されている内線端末4のアドレスを読む)に内線接続させるため、TAPI関数lineRedirectを実行することで、Redirect要求(内線端末C43のアドレスを添付)をPBX1に対して行う。
【0056】
Redirect要求をTAPIサーバー2から受信すると、PBX1は、内線端末C43の呼び出しを行う(内線端末C43が鳴動する)。すなわち、PBX1は、回線の着信により内線端末B42を呼び出したが、内線端末B42が応答しないため、呼び出しを中断して内線端末C43に変更され、内線端末C43を鳴動することになる(図5のステップA4,A5,A6)。
【0057】
やがて、鳴動に対して内線端末C43が応答すると、PBX1は、内線923に接続されている内線端末C43と、外線ポートとコネクト状態になっている電話をかけた相手先との間を呼接続状態にし、図示していないメモリ内に保存すると共に、その状態をTAPIサーバー2にLAN910を介して通知する(図5のステップA7,A9,A10)。
【0058】
シーケンスS2〜S4において、TAPIサーバー2がoffering通知を受けた後の処理、すなわち、ステップA5,A6の処理として、TAPI関数lineRedirectを実行させないで別の方法がある。すなわち、TAPIサーバー2は、offering通知(着信通知)を受けると、TAPIアプリケーションによりTAPI関数lineAnswerを実行し、応答をPBX1に送信する。すると、応答を受信したPBX1は、電話をかけた相手先に応答を返すと、相手先とPBX1の外線ポートとの間でコネクト状態となる。更に、TAPIサーバー2は、TAPI関数lineBlindTransferを実行し、この関数の引数として鳴動ステータスから該当する外線ポートに対応した内線端末B42のアドレスを抽出して、その抽出した内線端末B42をかかった電話(着信のあった外線ポート)の着信先として内線端末B42への転送要求を行う。転送要求を受信したPBX1は、内線端末B42の呼び出しを行う(内線端末B42が鳴動する)。それ以降の処理(ステップA7〜A10)は、上記のTAPI関数lineRedirectで説明した処理と同じなので説明を省略する。
【0059】
更に、ステップA5,A6の処理において、TAPIサーバー2がoffering通知を受けた後の処理として、TAPI関数lineRedirectを実行させないで別の方法がある。すなわち、TAPIサーバー2は、offering通知を受けると、TAPIアプリケーションによりTAPI関数lineAnswerを実行し、応答をPBX1に送信する。すると、応答を受信したPBX1は、電話をかけた相手先に応答を返すと、相手先とPBX1の外線ポートとの間でコネクト状態となる。更に、TAPIサーバー2は、オペレータの介入によりTAPI関数lineSetupTransferを実行する(例えば、TAPIサーバー2の画面上に表示された保留ボタンを押下する)ことにより、先ほどコネクトされたPBX1の外線ポートに対して保留要求を行う。保留要求を受けたPBX1は、コネクト状態になった呼(電話をかけた相手)に対して保留状態にする。更に、TAPIサーバー2は、TAPI関数lineDialを実行することによりTAPIサーバー2の画面上に内線端末C43のアドレスを図示していないキーボードから入力させ、画面上の転送ボタンが押されると、TAPI関数lineCompleteTransferを実行することにより、入力された内線端末C43のアドレスをかかった電話(着信のあった外線ポート)の着信先として内線端末C43への転送要求を行う。すると、PBX1は、内線端末C43にダイヤルすることで、内線端末C43が鳴動する。それ以降の処理(ステップA7〜A10)は、上記のTAPI関数lineRedirectで説明した処理と同じなので説明を省略する。
【0060】
上記のoffering通知をTAPIサーバー2が受信してTAPI関数lineRedirectを実行する場合に、TAPIサーバー2の鳴動ステータスから抽出した着信鳴動アドレスを引数として利用したが、次のようにしても良い。すなわち、TAPIサーバー2は、TAPI関数lineRedirectを実行すると、画面上に着信先のアドレス(内線電話番号)の入力を促し、図示していないキーボードから内線端末B42のアドレス入力がされると、その入力された内線端末B42を着信先(接続先)としてRedirect要求(接続要求)を行う。
【0061】
上記のoffering通知をTAPIサーバー2が受信してTAPI関数lineBlindTransferを実行する場合に、TAPIサーバー2の鳴動ステータスから抽出した着信鳴動アドレスを引数として利用したが、次のようにしても良い。すなわち、TAPIサーバー2は、TAPI関数lineBlindTransferを実行すると、画面上に着信先のアドレス(内線電話番号)の入力を促し、キーボードから内線端末B42のアドレス入力がされると、その入力された内線端末B42を着信先(接続先)として転送要求(接続要求)を行う。
【0062】
上記のoffering通知をTAPIサーバー2が受信してTAPI関数lineDialを実行する場合に、入力された着信先アドレス(内線電話番号)を引数として利用したが、次のようにしても良い。すなわち、TAPIサーバー2は、TAPI関数lineBlindTransferを実行すると、鳴動ステータス内で着信のあった外線ポートに対応する着信鳴動アドレスのアドレス1のエリアから内線端末B42のアドレス(予め設定されたもの)を抽出し、その抽出した着信先のアドレスを引数とし、TAPI関数lineCompleteTransferを実行することにより、抽出した内線端末B42をかかった電話(着信のあった外線ポート)の着信先(接続先)として、PBX1に対して転送要求(接続要求)を行うようにしても良い。
【0063】
なお、上記説明では、TAPI2.1のCTI標準インタフェースとしたが、上位版数を利用したTAPIのCTI標準インタフェースを用いたとしても、良いことは言うまでもない。
【0064】
また、上記説明では、PBX1の外線ポートの1つに着信通知があったことで説明したが、TAPIサーバー2の鳴動ステータス内に外線ポート番号毎に着信鳴動先を管理しているため、複数同時に動作することは明らかである。
【0065】
このように、本発明は、外線着信呼をPBX1のシステムデータ設定に限らず、TAPIの関数により呼制御できるため、システムを構築するユーザーは、PBX1に依存せず、着信先に一旦呼接続することなく、TAPIサーバー2側で着信先を自在に変更することもできる。
【0066】
また、本発明は、交換機内において外線ポート毎にTAPIサーバー2から着信通知モードを設定できるようにしているため、外線着信の呼を「交換機の設定による着信先への着信」または「TAPIアプリケーションの要求による着信先への着信」のいずれかを選択することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、構内交換機の外線着信時に、外線着信呼をサーバー側でのTAPI関数の実行による内線端末の接続要求ができるため、内線端末は外線着信呼を意識することなく、通常の使用ができるという効果がある。
【0068】
また、本発明は、構内交換機の外線着信時に、外線着信呼をサーバー側でのTAPI関数の実行により呼び出し中の内線端末の鳴動を中断して別の内線端末の接続要求ができるため、内線端末の状態を監視して、アイドル状態の内線端末を有効に着信先に指定できるという効果がある。
【0069】
また、本発明は、交換機内において外線ポート毎にサーバーから着信通知モードを設定できるようにしているため、外線着信の呼を「交換機の設定による着信先への着信」または「TAPIアプリケーションの要求による着信先への着信」のいずれかを選択することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のPBX内に保存する鳴動ステータスの構成を示す構成図である。
【図3】図1のTAPIサーバー内に保存する鳴動ステータスの構成を示す構成図である。
【図4】図1のTAPIサーバー内に保存するクライアント/内線端末の対応表の内容を示す構成図である。
【図5】図1のPBXが外線から着信を受けた場合におけるPBXの動作を示すフローチャートである。
【図6】図1のPBXが外線から着信を受けた場合におけるPBXとTAPIサーバーとの間におけるやり取りの動作(特に、TAPIサーバーがアプリケーション上でlineRedirect要求を行う場合の動作)を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 PBX
2 サーバー
31 クライアントA
32 クライアントB
33 クライアントC
41 内線端末A
42 内線端末B
43 内線端末C
900 網
910 LAN
921,922,923 内線

Claims (25)

  1. LANに接続されCTIインタフェースと複数の外線ポートとを有する構内交換機と、
    前記構内交換機の内線に接続された複数の内線端末と、
    前記LANに接続されCTIインタフェースを有するサーバーと、を備え、
    前記構内交換機は、前記サーバーが立ち上がってない場合に外線からの着信があると自構内交換機内に予め設定された第1の内線端末を鳴動する第1の鳴動手段と、
    前記サーバーが立ち上がっている場合に外線からの着信があると前記サーバーに対して着信通知を行う着信通知手段と、
    前記サーバーから前記着信通知に対する第2の内線端末への接続要求を受けると前記第2の内線端末を鳴動する第2の鳴動手段と、を有することを特徴とするCTI制御による外線着信方式。
  2. 前記第1の鳴動手段は、外線からの着信があると前記サーバーが立ち上がっていて着信のあった外線ポートが着信通知モードになっていない場合にその着信のあった外線ポートの接続先として予め設定された前記第1の内線端末を鳴動する手段を有し、
    前記着信通知手段は、外線からの着信があると前記サーバーが立ち上がっていて着信のあった外線ポートが着信通知モードになっていた場合に一定時間着信状態にして前記サーバーに対して前記着信通知を行う手段を有することを特徴とする請求項1記載のCTI制御による外線着信方式。
  3. 前記サーバーは、立ち上がった場合に前記構内交換機に対して前記外線ポート毎に前記着信通知モードの設定の有無を行わせる通知モード設定手段を有することを特徴とする請求項2記載のCTI制御による外線通知方式。
  4. 前記構内交換機は、前記着信通知に対する前記サーバーからの要求がない場合は、自構内交換機内に予め設定された前記第1の内線端末を鳴動する第2の鳴動手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のCTI制御による外線通知方法。
  5. 前記サーバーは、予め決められた時間内に前記接続要求を行った前記第2の内線端末から前記構内交換機経由で応答がない場合に再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻るように復帰要求を前記構内交換機に対して行う復帰要求手段を有し、
    前記構内交換機は、前記サーバーから前記復帰要求を受けると前記第2の内線端末の鳴動を中断して着信状態に戻る復帰着信手段とを有することを特徴とする請求項1または2記載のCTI制御による外線着信方式。
  6. 前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineRedirectを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段を有することを特徴とする請求項1,2,3,または5記載のCTI制御による外線着信方式。
  7. 前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineRedirectを実行することで外部から接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段を有することを特徴とする請求項1,2,3,または5記載のCTI制御による外線着信方式。
  8. 前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と構内交換機との間でコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、
    前記応答を返した後TAPI関数lineBlindTransferを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,3,または5記載のCTI制御による外線着信方式。
  9. 前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と構内交換機との間でコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、
    前記応答を返した後TAPI関数lineBlindTransferを実行することで接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を外部から入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,3,または5記載のCTI制御による外線着信方式。
  10. 前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記構内交換機とをコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、
    前記応答を返した後TAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせる保留状態手段と、
    前記保留要求を行った後TAPI関数lineDialを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末のアドレス情報を抽出する抽出手段と、
    抽出した後TAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,3,または5記載のCTI制御による外線着信方式。
  11. 前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けると、TAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記構内交換機とをコネクト状態にさせるコネクト状態手段と、
    前記応答を返した後TAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせる保留状態手段と、
    前記保留要求を行った後TAPI関数lineDialを実行することで転送先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を外部から入力させる入力手段と、
    前記アドレス情報を入力させた後TAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行う接続要求手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,3,または5記載のCTI制御による外線着信方式。
  12. 前記復帰要求手段は、前記第2の内線端末の呼び出し中にTAPI関数lineDropを実行することで再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻るように前記復帰要求を前記構内交換機に対して行う手段を有することを特徴とする請求項5記載のCTI制御による外線着信方式。
  13. 前記コネクト状態は、前記電話をかけた相手先と前記構内交換機の着信のあった外線ポートとの間をコネクトすることを特徴とする請求項8,9,10または11記載のCTI制御による外線着信方式。
  14. LANに接続されCTIインタフェースと複数の外線ポートとを有する構内交換機と、
    前記構内交換機の内線に接続された複数の内線端末と、
    前記LANに接続されCTIインタフェースを有するサーバーと、を備え、
    前記構内交換機は、着信通知モードになっていない外線ポートに外線から着信があるとその着信のあった外線ポートの接続先として予め設定された第1の内線端末を鳴動し、
    着信通知モードになっている外線ポートに外線から着信があるとその着信のあった外線ポートを一定時間着信状態にして前記サーバーに対して着信通知を行い、前記サーバーは、前記構内交換機から前記着信通知を受けるとTAPI関数を実行することにより前記構内交換機に対して第2の内線端末への接続要求を行い、前記サーバーから前記接続要求を受けると前記第2の内線端末を鳴動することを特徴とするCTI制御による外線着信方法。
  15. 前記サーバーは、立ち上がった場合に前記構内交換機に対して前記外線ポート毎に前記着信通知モードの設定の有無を行わせることを特徴とする請求項14記載のCTI制御による外線通知方法。
  16. 前記構内交換機は、前記着信通知に対する前記サーバーからの要求がない場合は、自構内交換機内に予め設定された前記第1の内線端末を鳴動することを特徴とする請求項14記載のCTI制御による外線通知方法。
  17. 前記サーバーは、予め決められた時間内に前記接続要求を行った前記第2の内線端末から前記構内交換機経由で応答がない場合に再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻るように復帰要求を前記構内交換機に対して行い、
    前記構内交換機は、前記サーバーから前記復帰要求を受けると前記第2の内線端末の鳴動を中断して着信状態に戻ることを特徴とする請求項14または15記載のCTI制御による外線着信方法。
  18. 前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineRedirectを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項14,15,または17記載のCTI制御による外線着信方法。
  19. 前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineRedirectを実行することで外部から接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項14,15,または17記載のCTI制御による外線着信方法。
  20. 前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と前記着信のあった外線ポートとの間でコネクト状態にさせ、
    前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineBlindTransferを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項14,15,または17記載のCTI制御による外線着信方法。
  21. 前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで前記構内交換機に対して電話をかけた相手先と構内交換機との間でコネクト状態にさせ、
    前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineBlindTransferを実行することで外部から接続先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を入力させその入力された前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項14,15,または17記載のCTI制御による外線着信方法。
  22. 前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記構内交換機とをコネクト状態にさせ、
    前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせ、
    前記保留要求を行った後に前記TAPI関数のTAPI関数lineDialを実行することで自サーバー内に予め設定された前記第2の内線端末のアドレス情報を抽出し、
    抽出した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項14,15,または17記載のCTI制御による外線着信方法。
  23. 前記サーバーは、前記TAPI関数のTAPI関数lineAnswerを実行して前記構内交換機に応答を返すことで電話をかけた相手先と前記着信のあった外線ポートとをコネクト状態にさせ、
    前記応答を返した後に前記TAPI関数のTAPI関数lineSetupTransferを実行して保留要求を行うことで前記構内交換機に対して前記電話をかけた相手先を保留状態にさせ、
    前記保留要求を行った後に前記TAPI関数のTAPI関数lineDialを実行することで転送先となる前記第2の内線端末のアドレス情報を外部から入力させ、
    前記アドレス情報を入力させた後に前記TAPI関数のTAPI関数lineCompleteTransferを実行することで前記第2の内線端末への前記接続要求を前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項14,15,または17記載のCTI制御による外線着信方法。
  24. 前記サーバーは、前記TAPI関数lineRedirect実行による前記第2の内線端末呼び出し中に、前記TAPI関数のTAPI関数lineDropを実行することで再び内線接続要求を行うべく着信状態に戻ることを前記構内交換機に対して行うことを特徴とする請求項18または19記載のCTI制御による外線着信方法。
  25. 前記コネクト状態は、前記電話をかけた相手先と前記構内交換機の着信のあった外線ポートとの間をコネクトすることを特徴とする請求項20,21,22,または23記載のCTI制御による外線着信方法。
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