JP3853268B2 - 多相出力クロック発生回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はPLL(Phase Locked Loop)または、DLL(Delay Locked Loop)の分野に関するものであり、特に多相出力逓倍PLLの生成クロックを入力とするインターポレータを用い、高解像度の任意の位相クロック出力が可能なPLL・DLL回路を実現すべく、その回路内部において帰還クロックの分周回路にシフトレジスタを用いる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PLL・DLL回路は、クロックによるチップ、マクロ間のデータの受け渡しが発生するあらゆる場面で使われている。しかし、近年クロック周波数の高速化によるクロックスキューに関する問題、転送モードの多様化により、データ送信側のクロックと、データ受信側のクロックとで異なる位相関係を要求する装置等が増えている。しかし、図18に示すような一般的な従来回路では、出力位相を任意に選択するような機構を有さず、出力位相が固定になってしまっているため、シリコン化後には微調性すらできず、出力位相をずらさなければならなくなった場合は、再度設計が必要となる。また、異なる位相を出力させようと望む場合、そのターゲットとなる位相にあわせた新たなマクロの再設計が必要となる。図18に示すような従来の回路においては、基準クロック100を入力し、同一の構成からなる遅延回路を4段有しており、全遅延回路出力後の位相を、元の基準クロックの位相とあわせる動作をすることで、全遅延値は基準クロック1周期となる。これにより、遅延回路1段通過後の位相は基準クロック1に対して、90度遅れた位相をもち、この90度位相に対して帰還クロック110の位相が合うように、制御回路B17bにて、遅延回路18bの遅延値を制御する。このとき、位相が合った状態で、遅延回路18bの制御値をスレーブDLL側に渡せば、複数個のスレーブDLLにて、おなじ90度の位相を出力することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のPLL・DLL回路においては、ただし、90度ではなく、180度が必要な場合は、あらかじめ外部端子にて、180度を選択できるような機構を設けるか、もしくは、180度のみ対応するように、遅延回路2段目を通過後の位相を用いるようにする。さらに、たとえば45度が必要な場合には、遅延回路の構成を8×n段(nは整数)にする必要があり、さらに細かな位相が必要だとすると、遅延回路18bを増やす必要がある。全遅延回路の段数をN段とすると、遅延回路18bの一段あたりの遅延は、1/N×360°となり、Nを増やせば、増やすほど、1段あたりの遅延値は小さくなり、クロック周波数が高いほど、設計が困難になることは明白である。このような構成では、数度刻みで任意の出力位相を得ることは困難である。また、微細な位相分割を担うインターポレータを用いる場合は、入力周波数が低い範囲では内部で必要とする負荷容量が大きくなるとともに、その特性も悪化し、電源変動に弱いことは周知の事実である。
したがって本発明においては、インターポレータに高周波数の入力を与えるため、その前段に多相出力発振器を用い任意の位相出力を可能とした、また、その内部構成において、位相シフト器を用いることで、設計の容易さを可能にした点も大きな特徴である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の多相出力クロック発生回路は、出力クロックを、インターポレータに供給する多相出力発振回路と、
基準となる0位相出力および、外部端子によって設定制御可能な、任意のX位相出力を出力できる機構を有する前記インターポレータと、
基準クロックに対する任意のY位相の設定外部端子を有し、インターポレータへの逓倍クロックに対する前記任意のX位相出力を設定するための制御信号を出力し、同時に位相シフト器の位相シフト回数および、位相シフトデータの入力を選択するためのセレクト信号を出力する第1の制御回路と、
前記インターポレータからの前記基準となる0位相出力を分周して、かつ分周比を設定できる機構をもつ分周器と、
前記分周器からの2つの異なる位相の分周クロックを、前記位相シフト器の前記位相シフトデータ入力に入力し、位相シフトクロック入力に前記インターポレータより、前記任意のX位相出力クロックを入力し、前記位相シフトクロックに対してシフト回数を選択する仕組みを有する位相シフト器と、
前記基準クロックと前記分周器の分周出力の位相を比較し前記多相出力発信回路に対し発信周波数を制御する第1の位相比較器と、
前記X位相を、前記位相シフト器を介して、出力を遅延回路の基準遅延とする、第2の位相比較器と、
前記基準クロックの遅延回路の遅延値を合わせこむ第2の制御回路と、
を含み前記基準クロックに対して、X位相が異なる帰還クロックを生成することを特徴とする。
また、前記第2の制御回路より、遅延回路制御設定値を外部出力させることを特徴とする。
また、マスターDLLに対するスレーブDLLの個数を複数個マスタースレーブと接続することを特徴とする請求項1記載の多相出力クロック発生回路。
また、位相シフト回路からの出力を一回早いシフト回数で取り出したクロックを新たに設けた位相比較器にて、新たに設けた遅延回路の遅延値が基準クロックに対して位相が合うように、第3の制御回路にて位相あわせを行うことで、逓倍クロックに対して1周期分位相が異なる出力の設定できることを特徴とする。
また、遅延回路を省略し、任意相出力可能な周波数シンセサイザとして使用することを特徴とする。
また、X位相出力を外部端子より出力することを特徴とする。
また、インターポレータより、0位相、X位相とは独立して制御可能な位相である新たなX2位相を出力できるような機構をもちセレクタ回路にて、帰還クロックをX2位相出力もしくは、遅延回路出力にするか選択することができることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。図1に、本発明の一実施形態としてのDLL構成例を示す。本DLLは、多相出力発振回路10、インターポレータ11、分周器12、位相シフト器15、位相比較器13、16、制御回路A14,制御回路B17を有する。多相出力発振回路10からの出力クロック120は、インターポレータ11に供給される。インターポレータ11においては、基準となる0位相出力130および、外部端子によって設定制御可能な、任意のX位相出力140を出力できる機構を有する。制御回路A14では、基準クロック100に対するY位相の設定外部端子を有し、インターポレータへの逓倍クロックに対するX位相出力を設定するための制御信号190を出力する。また、制御回路A14は同時に、位相シフト器の位相シフト回数および、位相シフトデータの入力を選択するためのセレクト信号250を出力する。インターポレータ11からの0位相出力130は、分周器12にて分周される。分周器12は分周比を設定できる機構をもつ。位相比較器13は、基準クロック100を分周器および位相シフト器と同じ遅延時間を持つ遅延素子20を介した信号と分周器12の第1の分周出力170の位相を比較する。この位相比較結果180によって、多相出力発振回路10内部で発振周期の制御が行われる。
分周器12において、分周比を2に設定した場合、位相比較結果180により制御された多相出力発振回路10において、2逓倍発振が行われる。また、N分周を設定した場合には、多相出力発振回路においては、N逓倍発振が行われ、このN分周の設定によって、PLLとしての発振周期が決定される。これらの動作により、基準クロックと0位相出力クロックは、同位相となり、尚且つ所望の発振周期を得ることができる。ここで得られた0位相出力130に対して、制御回路A14によって設定されたX位相出力140をインターポレータより出力する。ここで得られたX位相は、遅延回路18の基準遅延となるので、位相シフト器15を介して、第2の位相比較器16に入力される。
ここで、図2を参照すると、図1の分周器12の構成例を示している。すなわち、分周器入力クロックに対して、基準クロック100と同周期に分周クロックを出力できるように、外部からのN分周選択用セレクト信号にて、分周クロックFnを選択する仕組みをもち、任意の第1の分周出力170が可能である。またその分周出力に対して、入力クロックに換算して180度分早い位相の第2の分周出力171を有している。すなわち、分数器12は第1の分周出力170および、入力クロック半周期分早い第2の分周出力171の、2つの異なる位相の分周出力クロックを有する。この2つの異なる分周クロックは、位相シフト器に入力される。
ここで、図3を参照すると、図1の位相シフト器15は以下のように構成されている。2つの位相シフトデータ入力である第1の分周出力170,第2の分周出力171をもち、この2つの位相シフトデータのどちらかを位相シフト器の外部からのセレクト信号250にて、選択できる仕組みを有する。また、ここで選択された位相シフトデータは位相シフトクロックに対して何回シフトさせるかを選択する仕組みを有する。分周器12からの2つの異なる位相の分周クロックは、位相シフト器の位相シフトデータに入力される。位相シフトクロックには、インターポレータより、X位相出力クロックが入力される。この位相シフトクロックにて、選択された位相シフトデータをシフトすることで、位相比較器16への基準クロックを生成する。この基準クロックに対して、基準クロック100の遅延回路18における遅延値をあわせこむことで、基準クロック100に対して、X位相が異なる帰還クロック110を生成する。図1のインターポレータ11は、特許公報「特開2001−273048」などでも記述され、当業者にとってよく知られており、詳細な構成は省略する。
以下、本実施形態の動作について説明する。PLL等の多相出力発振回路10にて多相出力発振が開始される。多相出力120は、発振初期段階においては発振周波数が安定していない。この多相出力120はインターポレータ11に供給される。このインターポレータ11の一番早い位相の出力を0位相出力130と定義すると、0位相出力130は分周器12に入力され、分周器12では、設定された分周比になるように分周される。いま、分周器12で4分周の設定が選ばれていたとすると、0位相信号4分周信号が、位相比較器13に入力され、基準クロック100と比較される。位相比較器13における位相比較結果180は、多相出力発振回路10に戻され、多相出力発振回路10の発振が制御される。最終的には、4逓倍出力になった時点で発振は安定し、多相出力120、0位相出力130は基準クロック100に対して4逓倍周波数になる。このとき、基準クロック100に対して、0位相出力130の位相は同位相になっている。
ここで図4に4逓倍、8相出力の場合のタイミングチャートを示す。このタイミングチャートで示した、多相出力120P1から120P8の連続した等位相間隔をもつ8相クロックをインターポレータ11によりさらに詳細に分割し、さらに詳細な等位相間隔の位相を得ることができる。タイミングチャート図5を使って説明する。たとえばインターポレータ11で隣り合う2相間を16分割する場合、基準クロック100に対して、4逓倍×8相×16分割=512相の異なる位相を出力することができる。多相出力120P1、多相出力120P2を16分割する場合を例にすると、0位相出力130は、多相出力120P2に対して、δt遅れて出力される。さらに、0相に対して、1位相遅い出力は、多相出力120P2に対して、(δt+T/512)だけ遅れて出力される。また、分周器12においては、第1の分周出力170および、入力クロック半周期分早い第2の分周出力172の、2つの異なる位相の分周出力クロックを有する。図6において、4分周動作時の分周器12のタイミングチャートを示す。
次に、Y位相指定外部端子160により基準クロック100に対して、512相のうちの任意のY位相を選択した場合の動作の詳細を説明する。まず、具体的に、Y=64とした場合を図7を用いて説明する。多相出力発振回路において、4逓倍クロックが出力されており、各逓倍クロックは128相の位相に等分割されている。ここで、基準クロックに対して64位相は、逓倍クロック1周期を越えない値なので、逓倍クロックに対しても64位相になる。したがって、インターポレータからの64位相出力にて、1回位相シフトすることにより、基準クロック100に対する、64/512位相の出力が得られる。
さらに、Y=192とした場合について図8を用いて説明する。基準クロックに対して192位相は、逓倍クロックにおいては、1周期+64位相にあたる。すなわち、Y=64の位相よりも、逓倍クロック1位相シフトした位相である。したがって、インターポレータからの64位相出力にて、2回位相シフトすることにより、基準クロック100に対する192/512位相の出力は得られる。
図9において、Y位相指定外部端子160により、Y位相が選択された場合、逓倍クロック1サイクル内には128相が含まれているので、逓倍クロックでのシフトクロック数Sは除算(Y/128)+1の結果となる。そして、インターポレータは逓倍クロックに対して、Y−128×除算(Y/128)=X位相出力140を出力する。これが図1のX位相出力140にあたる。重ねて説明すると、Y位相は、基準クロック周期に対して設定される値である。一方、インターポレータでは基準クロック100から生成された、逓倍多相出力120をインターポレートするので、インターポレートされた出力の基準は、多相出力発振120となり、また、X位相は基準クロック1周期内に、逓倍クロックの数現れる。
ここまでで得られた、X位相出力140を用いて位相シフト器15において分周器12の第1の分周出力170、第2の分周出力171のうち選択された分周出力を、前述のシフト回数Sだけシフトさせる。この動作により、位相比較器16への信号200を生成する。位相シフト器15における、分周器12からの第1の分周出力170、もしくは第2の分周出力171のどちらを位相シフトデータとして選択するかは、X位相出力140とのSetup値のみで決まる値であり、Y位相指定外部端子160の設定のみで決まる値である。この値は制御回路A14にてセレクト信号250として出力される。この詳細な説明を図10のタイミングチャートに沿って説明する。第1の分周出力170、第2の分周出力171はそれぞれが半周期(180Degree)異なる位相である。0Degreeが選ばれているときのX位相出力140に対する第2の分周出力171のSETUP時刻が一番厳しくなるように設計しておけば、X位相出力140の位相が進んだときには、第2の分周出力171に対するマージンは大きくなる。さらに、X位相出力140の位相が180Degreeまで進んだときには、X位相出力140に対する、第1の分周出力170のHOLDが厳しくなるため、第2の分周出力171よりも、180Degree遅れた第1の分周出力170を位相シフトデータとして用いる。第2の分周出力171は第1の分周出力170よりも180Degree遅れた位相をもっているため、180Degree遅れたX位相出力140の位相でSETUP条件は満たされる。第1の分周出力170同様に、360Degreeになると、X位相出力140に対する第2の分周出力171のHOLDが厳しくなるため、第1の分周出力170を位相シフトデータとして用いる。まとめると、0から180Degree未満までは第2の分周出力171を位相シフトデータに設定し、180から360Degree未満までは第1の分周出力170を位相シフトデータとして用いる。
このように、生成された図1の位相シフト信号200は基準クロックに対して、Y位相遅れたクロックとなる。ここで、基準クロック100を遅延回路18に入力し、帰還クロック110を位相比較器16にて、位相シフト出力200との位相をあわせる。このとき、位相比較器16にて行われた位相比較結果を元に制御回路B17にて、遅延回路 18の制御が行われる。ここで、位相シフト信号200は基準クロックに対して、Y位相遅れたクロックなので、その帰還クロック110も、基準クロック100に対してY位相遅れた位相であることがわかる。ここで、位相シフト器15の有効性について説明する。位相シフト器15ではなく、分周器12と同じような、一般的な分周器を用いた場合、インターポレータからのX位相出力140は基準クロックを逓倍したものであるため、基準クロックに対して、逓倍クロックの数だけ、クロックエッジが存在する。4逓倍出力を4分周する場合は、分周開始エッジにより、分周後の位相は基準クロックに対して、4とおり存在することになる。しかし、外部設定により所望とする位相は、4つのうちの1つだけなので、分周開始エッジは4つのうちのひとつだけとなる。この分周開始エッジを簡単に設定することは難しく、手段としては、基準クロックの立ち上がりエッジよりクロック数を数えることで、分周開始タイミング信号を生成できるが、基準クロックの立ち上がりに対して、分周開始エッジが近いまたは重なってしまうような場合、分周開始タイミング信号を誤る可能性がある。もし誤ってしまったら、逓倍クロック1相分単位でずれた位相を出力してしまうため、その影響は大きい。したがって、前述したように、分周器ではなく位相シフト器を用いることで、安全にかつ簡単に所望の位相を得ることができる。以上のことを270度の位相出力を望む場合のタイミングチャートを図11に示す。
【0006】
上記実施形態では、4逓倍、8相出力の場合の多相出力発振回路10について述べたが、当然ながら、逓倍数、出力位相の数は、これに限られるわけではない。また、インターポレータの分割数を16に限って説明を行っているが、この分割数はインターポレータの解像度によって決まる値であり、特に16に限られるわけではない。
次に第2の実施形態として、その基本的構成は、上述のとおりであるが、図12に示すように、制御回路B17より、遅延回路制御設定値240を外部出力させることにより、マスターDLLとして動作可能である。マスターDLLとは、遅延回路制御設定値により、基準クロックに対して、Y位相出力する遅延回路制御設定値を、同じ遅延回路18を有するスレーブDLL2に対して、与えることにより、スレーブDLLでは入力位相に対する出力位相は、Y位相遅れることとなる。すなわち、マスター側で設定した遅延によってスレーブ側も同じ遅延が得られることになる。
第3の実施形態として、その基本的構成は、第2の実施形態のとおりであるが、マスターDLLに対するスレーブDLLの個数は1個とは限らず、複数個制御可能である。図13に示すようなスレーブDLLを、図14に示すように、複数個マスタースレーブと接続することにより、複数個のスレーブDLLに同一の制御設定値を供給することも可能であり、すべて同―の遅延クロック出力をもつDLLが構成できる。
第4の実施形態として、図15に示すように、位相シフト回路からの出力を一回早いシフト回数で取り出したクロックを新たに設けた位相比較器16−2にて、新たに設けた遅延回路18−2の遅延値が基準クロック100に対して位相が合うように、制御回路B17−2にて位相あわせを行うことで、逓倍クロックに対して1周期分位相が異なる出力の設定が可能となる。このように、位相シフト器からの出力を複数もつことで、マスターDLL1個に対して、複数の位相が異なるスレーブDLLを使うことができる。図15では、位相シフト器から2つの位相を出力しているが、最大で逓倍クロック数のことなる位相を取り出すことは当然可能である。
第5の実施形態として、図16に示すように、遅延回路18を搭載せず、任意相出力可能な周波数シンセサイザとして使用することも可能である。また、遅延回路18を搭載したままでもX位相出力を外部端子として出力することにより、その動作は当然可能である。
第6の実施形態として、図17に示すような構成が考えられる。これは、インターポレータより、新たにX2位相信号260を出力できるような機構をもたせている。これは、X0、X位相とは独立して制御可能な位相である。本実施形態の特徴は、セレクタ回路21にて、帰還クロック110を分周器20を介したX2位相信号260もしくは、遅延回路出力230にするか選択することができる。X2位相信号260を選択した場合は、任意の多相出力をもつPLLとして動作する。一方、遅延回路出力230が選択された場合は、DLLとして動作する。したがってこのような構成にしておけば、マスターDLLとしても、また、多相出力PLLとしても排他的な使用が可能なので、ASICもしくは、FPGA等のマスターに搭載しておけば、いずれかの利用が可能となり汎用的に使用できる。
【0007】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は任意位相が外部設定で選択できる構成を有しているので、外部設定によって、基準クロックに対する、任意の位相および、その位相における遅延回路の設定情報を得ることができる。したがって、基準クロックに対する任意の位相が異なるようなクロックを所望するPLL・DLL全般に使用可能である。次に、X位相出力クロックを位相比較器2へ入力する際に、分周器ではなく、位相シフト回路を設けることにより、分周開始タイミングを気にすることなく、設計が行えるので、設計の容易化が可能となった。また、位相シフト器ではなく、分周器を用いた回路では、分周開始タイミングを誤ると、分周クロックの一周期分単位での位相ずれが起こってしまうが、位相シフトの導入で開始タイミングが安定した位相シフト構成になっているので、所望の位相に対して正確に位相を出力できるという効果もある。また、インターポレータとは、高周波入力において良好な特性を示すことは既知の事実である。本発明においては、逓倍後のクロックをインターポレータに入力することで、高周波入力を実現しており、インターポレータの特性を生かした使用法でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における分周器の構成例を示している図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の位相シフト器の構成図である。
【図4】本発明の1実施形態における4逓倍、8相出力の場合のタイミングチャートである。
【図5】本発明の1実施形態において、インターポレータで隣り合う2相間を16分割する場合のタイミングチャートである。
【図6】本発明の1実施形態において、4分周動作時の分周器のタイミングチャートである。
【図7】本発明の1実施形態におけるタイミングチャートである。
【図8】本発明の1実施形態におけるタイミングチャートである。
【図9】本発明の1実施形態におけるタイミングチャートである。
【図10】本発明の1実施形態におけるタイミングチャート図である。
【図11】本発明の1実施形態において、270度の位相出力を望む場合のタイミングチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態における、マスターDLLとして動作させる場合の構成図である。
【図13】本発明の第3の実施形態におけるスレーブDLLの構成図である。
【図14】本発明の第3の実施形態におけるDLLの構成図である。
【図15】本発明の第4の実施形態の構成図である。
【図16】本発明の第5の実施形態の周波数シンセサイザとして機能させる場合の構成図である。
【図17】本発明の6実施形態における構成図である。
【図18】従来のDLL回路の構成図である。
【符号の説明】
1 マスターDLL
2 スレーブDLL
10 多相出力発振回路
11 インターポレータ
12 分周器
13 位相比較器
13b 位相比較器
14 制御回路A
14b 制御回路A
15 位相シフト器
16 位相比較器
16b 位相比較器
17 制御回路B
17b 制御回路B
18 遅延回路
18b 遅延回路
19 バッファ
20 遅延素子
100 基準クロック
110 帰還クロック
120 多相出力
120P1〜120P8 多相出力
130 0位相出力
140 X位相出力
160 Y位相指定外部端子
170 第1の分周出力
171 第2の分周出力
180 位相比較結果
190 制御信号
200 位相シフト信号
230 遅延回路出力
240 遅延回路制御設定値
250 セレクト信号
260 X2位相信号

Claims (7)

  1. 出力クロックを、インターポレータに供給する多相出力発振回路と、
    基準となる0位相出力および、外部端子によって設定制御可能な、任意のX位相出力を出力できる機構を有する前記インターポレータと、
    基準クロックに対する任意のY位相の設定可能な前記外部端子を有し、インターポレータへの逓倍クロックに対する前記任意のX位相出力を設定するための制御信号を出力し、同時に位相シフト器の位相シフト回数および、位相シフトデータの入力を選択するためのセレクト信号を出力する第1の制御回路と、
    前記インターポレータからの前記基準となる0位相出力を分周して、かつ分周比を設定できる機構をもつ分周器と、
    前記分周器からの2つの異なる位相の分周クロックを、前記位相シフト器の前記位相シフトデータ入力に入力し、位相シフトクロック入力に前記インターポレータより、前記任意のX位相出力クロックを入力し、前記位相シフトクロックに対してシフト回数を選択する仕組みを有する位相シフト器と、
    前記基準クロックと前記分周器の分周出力の位相を比較し前記多相出力発信回路に対し発信周波数を制御する第1の位相比較器と、
    前記X位相を、前記位相シフト器を介して、出力を遅延回路の基準遅延とする、第2の位相比較器と、
    前記基準クロックの遅延回路の遅延値を合わせこむ第2の制御回路と、
    を含み前記基準クロックに対して、X位相が異なる帰還クロックを生成することを特徴とする多相出力クロック発生回路。
  2. 前記第2の制御回路より、遅延回路制御設定値を外部出力させることを特徴とする請求項1記載の多相出力クロック発生回路。
  3. マスターDLLに対するスレーブDLLの個数を複数個マスタースレーブと接続することを特徴とする請求項1、2記載の多相出力クロック発生回路。
  4. 位相シフト回路からの出力を一回早いシフト回数で取り出したクロックを新たに設けた位相比較器にて、新たに設けた遅延回路の遅延値が基準クロックに対して位相が合うように、第3の制御回路にて位相あわせを行うことで、逓倍クロックに対して1周期分位相が異なる出力の設定できることを特徴とする請求項1記載の多相出力クロック発生回路。
  5. 遅延回路を省略し、任意相出力可能な周波数シンセサイザとして使用することを特徴とする請求項1記載の多相出力クロック発生回路。
  6. X位相出力を外部端子より出力することを特徴とする請求項1、5記載の多相出力クロック発生回路。
  7. インターポレータより、0位相、X位相とは独立して制御可能な位相である新たなX2位相を出力できるような機構をもちセレクタ回路にて、帰還クロックをX2位相出力もしくは、遅延回路出力にするか選択することができることを特徴とする請求項1記載の多相出力クロック発生回路。
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