JP3853178B2 - 液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータや石油ストーブなどの液体燃料燃焼装置に関する。さらに、これらの機器に搭載される、液体を貯えるためのタンク部などを含む液体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、暖房機器として石油ファンヒータなどの液体燃料燃焼装置が広く知られている。図7は、従来の一般的な石油ファンヒータの構造を説明するための外観図である。図を参照して、このような石油ファンヒータは、2つの箇体からなる。第1の箇体である機器本体100には、燃料を気化させる気化器や、気化させた燃料を燃焼させる燃焼器などが内蔵されている。また、第2の箇体であり、液体供給装置である燃料タンク200には、燃料を貯留するタンク部230や、燃料を機器本体100に供給する燃料供給部210、燃料を補給する燃料補給部220などが設けられている。図7に示した石油ファンヒータでは、燃料補給時の使用者の手間を簡略化するため、燃料供給部210および燃料補給部220がともに燃料タンク200の上部に取付けられた構造となっている。この燃料タンク200が、タンク部230内に燃料を貯留した状態で機器本体100の格納スペース130に挿入されることで、燃料供給部210から機器本体100に燃料が供給される。
【0003】
図8は、従来の燃料タンクにおける底部の構造を説明するための斜視図である。図を参照して、燃料タンク200のタンク部230の底面には、タンク載置台240がスポット溶接によって溶着されている。タンク部230の底面中央付近には、タンク部230とは別体の水受け皿251が取付けられており、この部分が露出するように、タンク載置台240の基面241の中央付近にも開口245が設けられている。この水受け皿251は、タンク部230内で結露した水分を貯留するための受け皿で、取り外すことで水受け皿251に結露した水の抜き取りを行なうものである。また、上記タンク載置台240の対向する一対の辺には、プレス加工により下側に突出したU字状部242が形成されており、このU字状部242は、燃料タンク200を床面などに置く場合の脚となる。
【0004】
図9は、このU字状部の両端の形状を説明するための断面図である。従来の燃料タンクにおけるU字状部242の両端は、その破断面に何らの加工も施されず、床面と接触する部分に角が露出した状態となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の燃料タンクでは、燃料補給時などに使用者の不注意や乱雑な取扱いなどによって、U字状部の端部で室内の床面を傷つけることがあった。特に、燃料補給後の燃料タンクの重量は、重いものでは10kg以上になるものもあり、女性や高齢者などにとっては楽な作業ではなく、床面を傷つけることも多かった。
【0006】
さらには、燃料供給部や燃料補給部から垂れ落ちた燃料が、タンク部の側壁をつたってタンク載置台上に溜まり、燃料タンクの運搬時にこぼれおちて床面を汚したり、作業者の衣服などを汚すことも多々あった。また、使用者の乱雑な取扱いによる衝撃などにより、水受け皿とタンク部との接合部が破損し、そこから燃料漏れが起こった際にも、タンク載置台上に燃料が溜まって運搬時にこぼれ落ちることがあった。このため、燃料の補給作業が億劫となり、石油ファンヒータの使用が敬遠される結果となっていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、液体の補給作業時に床面を傷つけることの少ない液体供給装置およびこれを用いた液体燃料燃焼装置を提供することにあり、さらには、同じく液体補給時に液体の飛散が起きにくい液体供給装置およびこれを用いた液体燃料燃焼装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体供給装置は、液体を貯留するためのタンク部と、タンク部の底面を覆うように取付けられた載置台とを有する液体供給装置であって、載置台は、タンク部底面に取付けられる板状部材と、板状部材をタンク部と反対側に突出するように折り曲げて形成した線状に延びる突条部とを有し、この突条部の稜線の両端が、突条部の高さを減ずる方向に丸みを帯びた形状であり、また突条部が、タンク部底面に面する溝と、この溝に溜まった液体を外に逃がすための貫通穴とを備えていることを特徴としている。
【0009】
本構成のように、載置台の脚である突条部の稜線の両端破断面の角取りを行なうことで、液体補給時などに作業者によって行なわれる液体供給装置の床面への載置の際に床面を傷つけることが防止され、高齢者や女性であっても安心して作業が行なえるようになる。また、本構成のように突条部が溝を有することで、この溝に液体を溜めることが可能となる。さらには、貫通穴を設けることで溝内に溜まった液体を外に逃がすことが可能となる。これにより、液体供給装置のタンク部底面に設けられた載置台上に液体が溜まった場合にも、その場においてこの貫通穴を介して液体が下部に垂れ落ちるため、運搬時などに液体がこぼれ落ちる(飛散する)心配がない。このため、床面や作業者の衣服が汚れることもなくなるため、液体補給作業が安心して行なえるようになる。
【0010】
上記本発明の液体供給装置は、たとえば、板状部材がタンク部底面と略平行に距離をおいて位置していてもよい。
【0011】
本構成のように、タンク部底面と載置台の板状部材とが一定距離をおいて配置されることで、タンク部底面の保護機能が向上するとともに、前述した液体の飛散防止にも有効である。
【0014】
上記本発明の液体供給装置では、たとえば、貫通孔が前記稜線から外れて位置することが望ましい。
【0015】
本構成とすることで、液抜きのための貫通穴の破断面が床面と接触することが回避されるため、床面の損傷が防止される。
【0016】
本発明の液体燃料燃焼装置は、上述のいずれかの液体供給装置を備えている。
【0017】
本構成の液体供給装置を備えた液体燃料燃焼装置を使用することで、燃料補給時に床面を傷つけたり、燃料が飛散することで床面や衣服などを汚したりすることも減少するため、使用者が安心して燃料補給作業が行なえるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。以下において、液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置として、燃料タンクおよびこれを備えた石油ファンヒータを例示して説明する。なお、石油ファンヒータの燃料タンクは、燃料供給部および燃料補給部が燃料タンクの上部に取付けられたものである。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における燃料タンクの底部の構造を説明するための斜視図であり、図2(a)は、この燃料タンクの底部に取付けられるタンク載置台の形状を示した下面図であり、図2(b)および(c)は、それぞれ図2(a)中において矢印BおよびC方向からみた側面図である。また、図3は、載置台に形成された突条部であるU字状部の両端の形状を説明するための断面図であり、図4は、燃料タンクを石油ファンヒータ本体にセットした状態での図1および図2中のA−A′面におけるタンク載置台近傍の断面図である。
【0020】
(タンク載置台の形状)
まず、図2を参照して、タンク載置台の形状について説明する。タンク載置台240は、その中央付近に開口245が設けられた基面241を有する。この基面241は、板状部材をプレス加工して形成されたタンク載置台240の基準となる面である。この基面241の対向する一組の端辺には、基面241から下方に突出するように折り曲げることで形成された突条部であるU字状部242が設けられており、このU字状部242の内側には溝が形成されている。また、このU字状部242が形成されていない基面241の端辺には、上方に折り曲げることで形成された液垂れ防止のための折り曲げ部247が形成されている。以上において述べた各部は、すべてプレス加工により成形されている。なお、タンク部230の底面とタンク載置台240の基面241とは、所定の位置においてスポット溶接加工をすることで溶着されて取付けられる。
【0021】
(U字状部の形状)
次に、図3を参照して、U字状部の形状について説明する。上記U字状部242の両端は、折り曲げ加工や絞り加工などが施されることで角が取られている。このとき、U字状部242の稜線249の両端付近をU字状部242の高さを減ずる方向に丸みを帯びた形状へと変形させることで、角取り部244が形成されている。このU字状部242の稜線249をタンク部230の底面側に変形させる程度は特に限定されず、図3(a)のように、U字状部242の稜線249を若干せり上がらせた状態であっても、図3(b)のように完全にU字状部242の溝が閉じられた状態であってもよい。さらには、図3(c)に示したように、折り曲げ加工を施すことで角取りを行なってもよい。また、U字状部242には、複数の貫通穴である液抜き穴243が設けられており、この液抜き穴243はU字状部242の稜線249から外れた位置に形成されている。
【0022】
(燃料タンクの底面の構造)
次に、図1および図4を参照して、燃料タンク200の底面の形状について説明する。タンク部230の底面中央部付近には開口が形成されており、この開口を塞ぐように下方へ窪んだ導電性の水受け皿251が設置されている。この水受け皿251は、タンク部230内に結露した水を溜めるためのものであり、水受け皿251に電流を流すことで水と燃料との電気抵抗値の差によって水分が検出され、使用者に異常を知らせる機能を果たす。この水受け皿251は、タンク部230と電気的に絶縁し、かつ燃料漏れを防止するためのゴム製の水密パッキン252に挟み込まれ、さらにその上からリング状の押さえ部材253に押圧されて、ビス254によってタンク部230に取付けられる。また、図には示していないが、このタンク部230底面付近には、タンク部230内の燃料の残量を検出するための残量検出手段なども設置されている。
【0023】
上述のタンク載置台240が、これらタンク部230底面に設けられた各部を保護しつつ、燃料補給時などに燃料タンク200の転倒を防止するため、タンク部230底面に取付けられている。このタンク載置台240の基面241に設けられた開口245の径は、上記水受け皿251の径よりも大きく設計されている。このタンク載置台240のU字状部242は、機器本体100の格納スペース130へのセット時において、機器本体100に設けられた樹脂製のタンク台160上に載置される。
【0024】
(作用・効果)
以上の構成のように、U字状部242の両端は角取りが施されて丸み形状をしているため、燃料補給時などに床面を損傷することがなくなる。また、燃料供給部210などからタンク部230側壁をつたって垂れ落ちてきた燃料は、タンク載置台240によって受け止められ、U字状部242へと流れ込む。このとき、タンク載置台240のU字状部242が形成されていない端辺においては、折り曲げることで設けられた液垂れ防止用の折り曲げ部247により、燃料がU字状部242へと案内される。このように、漏れ出した燃料はすべてU字状部242へと流入する。U字状部242へと流入した燃料は、U字状部242に形成された液抜き穴243を介して外部へと排出される。
【0025】
これにより、燃料タンク200が機器本体100に格納されている場合には、漏れ出したすべての燃料はU字状部242に設けられた液抜き穴243から機器本体100のタンク台160中に流出し、機器本体100底面に設けられた油溜め151に流入して貯留されることとなる。したがって、タンク載置台240に燃料が溜まることがないため、燃料タンク200を持ち上げた際に燃料が飛び散る心配もない。さらに、燃料タンク200を機器本体100から取り出し、燃料補給を行なっている際に漏れ出した燃料も、同様にU字状部242に集められ、液抜き穴243からその場において排出されることから、燃料タンク200の運搬時に燃料が飛び散ることがない。
【0026】
(実施の形態2)
図5(a)は、本実施の形態における燃料タンク底部に取付けられるタンク載置台の形状を示した下面図であり、図5(b)および(c)は、それぞれ図5(a)中において矢印BおよびC方向からみた側面図である。また、図6は、この燃料タンクを石油ファンヒータ本体にセットした状態でのタンク載置台近傍の断面図である。
【0027】
(タンク載置台の形状)
まず、図5を参照して、タンク載置台の形状について説明する。タンク載置台240は、上述した実施の形態1におけるタンク載置台とほぼ同様の構成となっている。ただし、基面241のタンク部230底面への溶接箇所246が、基面241からタンク部230に向かって突出した形状となっている。また、基面241中央付近に形成された開口245も、その端縁がタンク部230に向かって折り曲げられて形成されている。
【0028】
(燃料タンクの底面の構造)
次に、図6を参照して、燃料タンク200の底面の構造について説明する。本実施の形態におけるタンク部230底面の構造は、上述の実施の形態1と同様である。本実施の形態では、タンク載置台240の基面241に設けられた溶接箇所246が突出した形状となっているため、タンク載置台240の基面241がタンク部230底面から離れて位置している。また、タンク載置台240の基面241中央付近に設けられた開口245は、タンク部230底面に位置する水受け皿251よりも若干小さい径となっており、その端縁は水受け皿251へと向かって折り曲げ加工が施されている。
【0029】
(作用・効果)
以上の構成とすることで、上記実施の形態1の効果に加え、使用者が乱雑に燃料タンクを扱った場合などに起こり得る万が一の水受け皿251の取付け部分の破損の際にも、漏れ出した燃料はタンク載置台240によって受け止められ、U字状部242へと流れ込む。さらには、U字状部242に設けられた液抜き穴243を介して外部へと排出される。したがって、燃料タンク200の破損時などにも床面や使用者の衣服を汚すことなく、燃料タンク200を運搬することが可能となる。
【0030】
上記各実施の形態における石油ファンヒータでは、燃料タンクの上部に燃料供給部および燃料補給部を備えた構造のものを例示して説明しているが、これらが燃料タンク底面に形成された構造のものであっても本発明を適用することは当然に可能である。
【0031】
また、上記実施の形態2においては、特にタンク載置台の基面に傾斜を設けず、略水平の場合を示しているが、たとえば基面中央に設けられた開口から、基面端部のU字溝や折り曲げ部に向かって傾斜を加えることで、漏れ出した燃料をスムーズにU字溝へと導入することも可能である。
【0032】
さらには、上記実施の形態2では、特にタンク載置台の基面中央の開口と水受け皿との接触部に水密加工を施していないが、この部分に水密加工を施すことで、さらなる液垂れ防止効果の向上を図ることも可能である。
【0033】
また、本発明における液体供給装置は、石油ファンヒータなどの液体燃料燃焼装置のみに利用されるものではなく、たとえば加湿機などに利用されるもののように、液体供給装置内に貯留している液体を他の装置に供給するものであればどのようなものであってもよい。
【0034】
以上のように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明を適用することにより、燃料タンクによる床面の破損が減少する。さらには、燃料補給時などに行なわれる燃料タンクの運搬において燃料の飛散が防止されるため、使用者の手が煩わされることもなくなる。このため、従来億劫であった燃料補給作業が安心して行なうことが可能となる。このように、本発明のタンク載置台を使用することで、従来のタンク載置台の機能である、タンク部の底面に設けられた各部の保護および燃料タンクの転倒防止の機能に加え、漏れ出した燃料の飛散を防止する機能を新たに加えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における液体供給装置の底部斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるタンク載置台の下面図および側面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるタンク載置台の突条部両端の形状を説明するための断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における液体供給装置を液体燃料燃焼装置に収容した場合の図1および図2中のA−A′面における底部断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2におけるタンク載置台の下面図および側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2における液体供給装置を液体燃料燃焼装置に収容した場合の図5中のA−A′面における底部断面図である。
【図7】 従来の液体燃料燃焼装置の構造を説明するための外観図である。
【図8】 従来の液体供給装置の底部斜視図である。
【図9】 従来のタンク載置台における突条部両端の形状を説明するための断面図である。
【符号の説明】
100 機器本体、110 本体上面、120 上面蓋、130 格納スペース、140 本体側面、150 本体底面、151 油溜め、200 燃料タンク、210 燃料供給部、220 燃料補給部、230 タンク部、240 タンク載置台、241 基面、242 U字状部、243 液抜き穴、244 角取り部、245 開口、246 溶接箇所、247 折り曲げ部、249 稜線、251 水受け皿、252 水密パッキン、253 リング状押さえ部材、254 ビス。
Claims (4)
- 液体を貯留するためのタンク部と、前記タンク部の底面を覆うように取付けられた載置台とを有する液体供給装置であって、
前記載置台は、前記タンク部底面に取付けられる板状部材と、前記板状部材を前記タンク部と反対側に突出するように折り曲げて形成した線状に延びる突条部とを有し、
前記突条部の稜線の両端が、前記突条部の高さを減ずる方向に丸みを帯びた形状であり、
前記突条部は、前記タンク部底面に面する溝と、この溝に溜まった液体を外に逃がすための貫通穴とを備える、液体供給装置。 - 前記板状部材が、前記タンク部底面と略平行に距離をおいて位置する、請求項1に記載の液体供給装置。
- 前記貫通穴は、前記稜線から外れて位置する、請求項1または2に記載の液体供給装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の液体供給装置を備える、液体燃料燃焼装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001183608A JP3853178B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001183608A JP3853178B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2002372230A JP2002372230A (ja) | 2002-12-26 |
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Family Applications (1)
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| JP2001183608A Expired - Fee Related JP3853178B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 |
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