JP3852678B2 - 飲用容器の飲用制御構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶等に収容されている飲料の本来の味を引出すことができる飲用容器の飲用制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、種々の飲料が販売されているが、各メーカは消費者の好みに合うように、原材料の吟味、製造方法の研究を行っている。
以下では、ビールを例示して説明する。
ビールは、その主原料が麦芽、ホップ、水であるが、味付け役のホップに由来する香味、苦味と、醸造過程で発生する炭酸ガスに由来する刺激、清涼感が嗜好され、広く愛飲されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ビールの旨みを高めるため、従来から前記主原料或いは米、コーン等の副原料、発酵方法の研究が活発であるが、一方、炭酸ガスは、気泡成分として目でみて楽しませる役割や、グラスに注がれたビールの表面を覆って、ビールのおいしさを長持ちさせるという、味以外の面も重視されていた。
また、ビールの飲み方は、従来主として喉越しの感覚が重視され、「ビールは喉越し」で味わうという飲み方が定着している。
【0004】
しかし、味覚を感じる人間の器官は主として「舌」であって、上記飲み方はビール本来の味を引出して味わう飲用方法とはいえなかった。
その結果、各ビール会社はビールの味において個性的な新鮮さを追求することに終始してしまい、飲用方法の改善によってビール本来の味を引出し、旨く飲用するという視点に欠けていた。
【0005】
そこで、ビールをはじめ、その他の飲料について、それらの本来の旨みを引出すことによって、美味しく味わうことを可能とする飲用制御構造を開発し、飲み手に、従来にない美味しい飲用体験をさせ、満足感と新たな楽しみ方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る飲用制御構造は、開封される開口を設けた飲用容器において、前記開口の所定領域を塞ぐことにより、その開口に上部口と下部口が形成される飲用制御構造において、前記開口の略中央領域を塞ぐように、開口の外縁に端部を固着した飲用制御部から構成され、前記飲用制御部のサイズは、長さが略30〜40mm、幅が略8〜10mmのように構成されていると共に、前記飲用制御部に乱れ発生部として鋸状の凹凸、波状の凹凸、略円形の凹凸、空隙部又はロッド状部材であって前記飲用制御部の下向き凹部に取付けられたものを設け、且つ、前記下部口に臨ませたことを特徴とする(請求項1に記載の発明)。
【0007】
前記下部口からの飲用液体(以下、飲料ともいう)の流出と前記上部口から容器内の飲料への空気塊の間欠的流入が交互に連動して、飲料が前記下部口から間欠的な振動を伴いながら流出し、飲み手の口に入る。
この液体振動を伴う飲料の流出領域が舌前部から口全体に広がるために、飲み手の舌に、直接心地よい刺激を与えるとともに、飲料本来の味を自覚させる効果を促進させる。
即ち、上記発明において、前記上部口に入る空気と前記下部口から出る飲用液体が連動して前記容器内で圧力変動を発生させ、前記下部口の出口にて液体振動を発生させることを特徴とする。
前記液体振動の作用効果に加え、下部口に臨む飲用制御部の乱れ発生部として鋸状凹凸により、飲料に新たな乱れが付加され、その乱れによる舌等への刺激効果を付加することができる。
即ち下部口から流出するビールがこの鋸状凹凸を間欠的に通過することによって乱れが発生する。これが溶存炭酸ガスの発生要因となり、結果として微細な泡が発生させられる。その結果、炭酸ガスの泡を含むまろやかなビールを飲むことができ、ビールをより美味しく味わうことができる。
また、下部口から流出するビールが波状凹凸、略円形の凹凸又は空隙部を間欠的に通過することによって乱れが発生し、同様の効果を奏する。
また乱れ発生部がロッド状部材であって前記飲用制御部の下向き凹部に取付けられたものである場合には、前記下部口から流出するビールが、このロッド状部材の周辺において液体振動を伴いながら間欠的に通過することによって、後流(ウエイク)の乱れが発生する。これがビールの流体力学的刺激要因となり、結果として微細な泡が発生させられる。
【0008】
なお、飲料はビール、炭酸ガスが溶けこんだ清涼飲料、ジュース、ウーロン茶、緑茶、麦茶、水、日本酒の発泡酒等、炭酸ガスの含有の有無を問わない。
また、上記飲用制御構造において、前記上部口と前記下部口の面積が異なり、前記下部口が前記上部口よりも大きいことを特徴とする。
よって、飲み手が飲料を飲み易く、且つ、液体振動が発生し易い構造にすることができる。
【0009】
上記発明において、前記飲用容器は、缶、ビン、カップ、ペットボトル、コップ、ジョッキ又は紙パック容器であることを特徴とする(請求項2記載の発明)。
【0010】
容器は、その名称を問わずに、あらゆる容器を飲用制御構造とすることができる。また、容器の材質が問われることはなく、例えば金属、ガラスのみならず、セラミックス、紙類でもよい。
これらの容器を飲用制御構造とすることで、上記飲用制御構造の作用効果を楽しむことができる。
【0011】
前記開口は蓋部に設けられていることを特徴とする。
容器本体と蓋が別体の場合に、蓋部にのみ飲用制御構造を取付けることができる。
また、蓋部がキャップ、中蓋等、複数の部材で構成されている場合に、例えば中蓋にのみ、飲用制御構造を取付けることができる。
さらに、容器本体に蓋が無い場合には、別置の蓋に飲用制御構造を形成させることができる。
【0012】
前記開口は、ステイオンタブ式であることを特徴する(請求項に記載の発明)。
【0013】
ステイオンタブ式の機能を妨げることなく、飲用制御構造を取付けることができる。
【0014】
上記発明において、前記容器には、ビールが収容されていることを特徴とする(請求項4に記載の発明)。
上記液体振動等により、ビールに溶け込んでいる炭酸ガス気泡の発生が促進され、この気泡とともにビールを味わうことができる。
前記容器には、炭酸飲料が収容されていることを特徴とする(請求項に記載の発明)。
上記液体振動等により、飲料に溶け込んでいる炭酸ガス気泡の発生が促進され、この気泡とともに炭酸飲料を味わうことができる。
上記発明において、前記容器には、茶、水、ジュース、日本酒等が収容されていることを特徴とする。
本発明に係る飲用制御構造は、前記下部口からの飲料の流出と前記上部口から容器内の飲料への空気塊の間欠的流入が交互に連動して、飲料が前記下部口から間欠的な振動を伴いながら流出する液体振動を発生させる。そして飲料の流出領域が舌前部から口全体に広がるために、飲み手の舌に、直接心地よい刺激を与えるとともに、飲料本来の味を自覚させる効果を促進させるものである。よって、容器に収容されている飲料の種類に限定されることなく、飲み手に飲料本来の味を自覚させることができる。
なお、ここでの飲料は、炭酸ガスを含むものに限定されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る飲用制御構造の第1実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は本発明に係る飲用制御構造を設けた飲用容器としての缶の斜視図、図2は同缶を開封した場合の正面図、図3及び図4は前記飲用制御構造の作用説明図である。
なお、これらの各図及び後述の各図において、同一の符号は同一の構成を示し、重複した説明を省略する。
【0016】
第1実施形態に係る飲用制御構造は、ステイオンタブ式のビール缶1の缶蓋2に設けられた開口3に設置され、開封される前記開口3の略中央領域を塞ぐように、開口3の外縁に端部40,40を固着した飲用制御部4から構成されている。
前記ステイオンタブ式の開口3は、開封する際に用いるタグ20が缶蓋2から分離することがないものであり、図1及び図2に示したようにタグ20の引上げで缶蓋2に形成されている切込線21に沿って破断され、切込線21の内側の破断部分22が略円形に開口されるようになっている。
【0017】
前記開口3の略中央領域を塞ぎ、上部に上部口30、下部に下部口31を形成するように固着されている前記飲用制御部4は、次にその作用効果を詳述するように、飲料の味、例えばビールの本来の味を積極的に引出すもので、缶1と同一材質であって、例えばリベット打ち、接着、溶接等によって缶蓋2に固着されている。もちろん、前記飲用制御部4は衛生,熱的環境条件などに支障がない限り、材質を何ら限定、特定するものではなく、缶と同材質の他、プラスチックその他樹脂類でもよい。
【0018】
図3及び図4に基づいて、前記飲用制御構造の作用効果を説明する。
図3はビールの飲始め時におけるビール缶の断面図、図4は飲み手がビールを飲み始めてある程度缶内のビールが少なくなった場合のビール缶の断面図である。
【0019】
飲み手が前記缶1を傾けながら前記下部口31を口に当てると、ビール6が下部口31から流出▲1▼し、この流出▲1▼に応じて図3のように前記上部口30を介して空気塊5が缶1内に流入▲2▼し、缶1内のビール6の中を上昇する。前記下部口31からのビール6の流出▲1▼と前記上部口30からの空気塊5の間欠的流入▲2▼が連動して、ビール6が、前記下部口31から間欠的な振動▲3▼を伴いながら流出し、飲み手の口に入る。
この液体振動▲3▼は、通常、飲用制御しない場合のビール缶6を開缶して飲み始める、いわゆる初期段階で発生する液体振動よりも数倍から10数倍の高周波数を有し、しかも、その液体振動▲3▼を伴うビール6の流出領域が舌前部から口のなか全体に広がるために、飲み手の舌と口内全体に、直接心地よい刺激を与えることから、未体験の刺激を味わうとともにビール本来の味を自覚させる効果を促進させる。
【0020】
また、この液体振動▲3▼によって、ビール6内に溶け込んでいる炭酸ガス成分が流体力学的刺激を受け、結果として微細な炭酸ガス泡の発生が誘起される。
【0021】
さらに、ビール飲用時に、前記上部口30における図2に示した正面図左側21aから、間欠的に空気が混入することによって、直径約1ミリメートルから約数ミリメートルの前記空気塊5が発生し、それが缶内壁を伝わって次々に上昇し、水表面付近で消滅する。この混入、上昇、消滅過程でそれぞれ乱れが発生し、その乱れ成分の発生によってビール6中に溶け込んでいる炭酸ガスが刺激され、微細な炭酸ガス気泡が発生させられる。その結果、炭酸ガスの泡と共にビールを飲むことができ、ビール本来の味を味わうことができる。
【0022】
次に、適量のビール6を一度飲み終えると、ビール缶1は、飲み始める前の元の位置に戻され、鉛直に保たれる。この鉛直姿勢に戻される際に、缶1内のビール6が落下し、その衝撃で、微細気泡が大量発生して、水表面付近に泡の層が2〜数ミリメートルの厚さで形成される。そして再びビール6を飲み始めると、上記の液体振動▲3▼の刺激と泡形成が実現されるが、さらに、前記上部口30における図2の正面図左側21aから、間欠的に空気が混入することによって、直径約1ミリメートルから約数ミリメートルの気泡(空気塊5)が発生し、それが次々に上昇し、水表面付近で消滅するが、この気泡の上昇運動に伴って、その反作用として、その気泡群の周辺では下降流▲4▼が形成される。この下降流▲4▼は、飲み手の飲用時に、ビール水表面に形成された泡層の泡を前記下部口31にまで到達させることに寄与する。
【0023】
以上の結果、比較的多くの炭酸ガスの泡を含むビール6が、上記の液体振動▲3▼を伴って舌前部に注がれ、さらに口内全体に広がることで、従来にない心地よい液体振動を受けると共に、ビール本来の味を直接味わうことが可能となる。
【0024】
この飲用制御構造がない従来の缶の飲み方では、通常多くの場合、舌後部と喉の部分にビールが注がれるために、前記のような舌前部での刺激やその結果としてのビール本来の味をより直接味わうことが難しい。
また、図5に示したように微細な炭酸ガス気泡の発生量が少なく、泡が与える味の効果がより薄れる。これらが、飲用制御部4を用いた場合とそうでない場合の重要な相異と考えられる。
【0025】
次に図4のように、ビール残量が減少した場合、飲み手は、上記の効果を期待して、液体振動▲3▼が発生する角度までビール缶1をさらに傾斜させてビール6を飲むようになる。そのために、缶内ビール6の水位は、前記上部口30の上端まで上げられる。なお、この場合でも、表面張力により、ビールが前記上部口30から溢れ出ることはない。
【0026】
そこで、この場合も同様に、引続き前記下部口31からのビール6の流出と前記上部口30からの空気塊5の流入が連動し、前記下部口31から微細な炭酸ガス泡を含むビール6が、数ヘルツから10数ヘルツ程度の比較的高い周波数を有する液体振動を伴いながら口内へ注がれる。
従って、ビール6を飲む量が増えることによってビール6の残量が少なくなっても、上記のように、飲み手は、液体振動▲3▼が発生する角度までビール缶1をさらに傾斜させてビールを飲むようになるため、微細な炭酸ガス泡を含むビールが、間欠的に前記の周波数を有する液体振動▲3▼を伴いながら口内へ注がれることによって、従来にない心地よい液体振動刺激を受けると共に、ビール本来の味と炭酸ガス泡を含むビールの美味しい味を自覚し得るビールを飲むことができる。
【0027】
因みに、A社及びB社の市販ビール缶を上記飲用制御構造にして、各ビールの所謂官能検査を行ったところ、図6に示したような判別グラフを描くことができた。
同図の細線、点線は、市販ビールのラガータイプ、ドライタイプの官能検査の判別結果を示し(ビールのはなし Part2−おいしさの科学 橋本直樹著 第68頁)、太線、太線点線は、市販ビール缶を飲用制御構造とした場合のラガータイプ、ドライタイプの官能検査の判別結果を示している。
このグラフから明らかなように、飲用制御構造とした場合には、それぞれの官能要素の判別度が向上している。
特にビールの味の決め手といわれている「濃さ」、「強さ」、「飲みごたえ」を問題とする「こく」と、「軽快さ」、「すっきり感」、「まるみ」を問題とする「きれ」において、それぞれ判別度が向上していることが判明した。
【0028】
なお、飲用制御構造の機能、用途について、ビール用缶を例示して説明したが、炭酸ガスが溶けこんだ清涼飲料でも、炭酸ガス泡を含む液体振動が舌前部から口内全体に注がれ、その結果として、飲料水内に含まれる成分の味をより強く味わうことが可能となり、味の良い清涼感が強調された飲料にすることができる。また、炭酸ガス入り飲料以外の飲料の場合でも、前記飲用制御部4による液体振動の作用効果により、飲み手の舌に心地良い振動を与えて直接刺激することができ、その飲料の本来の味をより引出すことができる。例えばジュース類、ウーロン茶、緑茶、麦茶、水或いは日本酒の発泡酒である。
【0029】
前記開口3の形状は、上記略円形のもの(図2、図7等参照)に限定されることはなく、例えば図8のように略縦長楕円形のものでもよく、どのような形状でもよい。
前記開口3が略円形の場合、略縦長楕円形の場合より1回の飲量を増やすことができる。
【0030】
また、前記上部口30の一方の上辺(例えば図2の正面図左側21a)と、他方の上辺(例えば図2の正面図右側21b)の形状が非対称であればなお良い。これは、図2等に図示されているように、飲用制御部4が左右方向において上部口30の中央部を塞ぐことから、左の切れ口部21cが形成され、より上部にあり且つより面積が大きい正面図左側21aからのみ、間欠的に空気が混入し易くなり、その空気塊5が次々に上昇することによって、その反作用として下降流が形成され易くなるからである。
また、上部口30の中央部を飲用制御部4で塞ぐことにより、前記正面図左側21aのみで空気混入が起こり、相対的には、下部口31の面積と上部口30の実質空気混入面積の比が高まり、より高い高周波を有する液体振動を伴うビールの流出が可能となる。
また、前記飲用制御部4を少し下げても、タグ20の先端と飲用制御部4の間を少し開けても、前記と同様の効果が実現される。それは、従来のステイオンタグ方式の場合、その開口3において左側の部分がより上部に切り込まれている(前記切れ口部21c参照)ことから、その切れ口部21cを中心に空気混入がなされるからである。
【0031】
前記飲用制御部4のサイズは、前記缶1の開口3を基準にすれば、長さlが略30〜40mm、幅wが略8〜10mmのように形成すればよく、開口に対応させればよい。
なお、飲用制御部4の材質は、前記缶1と同質のものを用いるが、上述のようにこれに限定されることはなく、別の金属材でもよいし、合成樹脂でもよい。
また、飲用制御部4の素材色に代えてカラー化してもよい。
前記飲用制御部4の厚さtはビール缶の厚さと同程度から数ミリメートル程度内で、好ましくはビール缶1と略同じ厚さであればよい。
【0032】
前記開口3に対する前記飲用制御部4の配置は、上部口30と下部口31の面積比の問題でもあり、上部口30の面積よりも下部口31の面積を大きくすることが好ましい。
これは、下部口31の面積よりも上部口30の面積を小さくすることで、下部口31からのビールの流出と上部口30からの空気の混入を、前者でより出やすく、かつ後者でより小さい空気塊5を混入させやすくする制御を行ったもので、前述のように上部口30面積が下部口31面積よりも相対的により小さくなると、結果的により高い周波数を有する液体振動が実現される。
図2等のように、上部口30を狭めるように前記飲用制御部4を配置するほど、また上部口30の中央部を塞ぐほど、即ち、上部口30の面積より下部口31の面積の方が大であるようにすると前記液体振動がより高周波になる。
また前記開口3の下部から前記飲用制御部4の下部d(図7参照)まで、約2mmから約5mmを開けて取付ければよい。
【0033】
次に、第2実施形態乃至第5実施形態について、図9乃至図14に基づいて説明する。
【0034】
第2実施形態に係る飲用制御構造は、図9(a)に示したように前記飲用制御部4に乱れ発生部として鋸状の凹凸41を形成した飲用制御部4Aとし、前記鋸状凹凸41を前記下部口31に臨ませる構造としたもので、その他の構成は第1実施形態と同様である。
この第2実施形態では、前記下部口31から流出するビール6がこの鋸状凹凸41を間欠的に通過することによって乱れが発生する。これが溶存炭酸ガスの発生要因となり、結果として微細な泡が発生させられる。その結果、炭酸ガスの泡を含むまろやかなビールを飲むことができ、ビールをより美味しく味わうことができる。
よってこの鋸状凹凸41の前記の刺激と上述のビール6の液体振動による気泡の誘起とで、飲み込む液体量と泡の量の比率が変わり、ビールの味が変化する。また、前記飲用制御部4Aでは前記飲用制御部4に比べ、下部口31の面積が増えてビールの流出量が増大する。
さらに、上述の図7の略円形の開口3に前記飲用制御部4Aを付ければ、図8の略縦長楕円形の開口3の場合より、ビール6の接触面積が増えることから、ビール6への前記刺激がより強く起き、気泡がより多く発生する。
【0035】
前記鋸状凹凸41の各歯の波長wlや波高whは任意であり、例えば図10の飲用制御部4Aでは波長wlが略4mm、図11の飲用制御部4Aでは波長wlが略2mmのように成形されている。
図10から図11の飲用制御部4Aのように歯数が増加すると、炭酸ガス微細気泡の発生量が増大する。
なお、前記飲用制御部4Aの上辺にも前記鋸状凹凸41と同様な凹凸を形成してもよい。
また図9(b)のように、前記開口3に対応する部分にのみ前記鋸状凹凸41を加工しても、同様の作用効果を得ることができる。
その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、同一の作用効果を奏する。
【0036】
第3実施形態に係る飲用制御構造は、図12(a)および(b)に示したように前記飲用制御部4に乱れ発生部として波状の凹凸42を形成した飲用制御部4Bを用いたもので、この波状凹凸42を前記下部口31に臨ませる構造とした。その他の構成は、第1,第2実施形態と同様であるので、同一の作用効果を奏する。
【0037】
第4実施形態に係る飲用制御構造は、図13(a)に示したように前記飲用制御部4に乱れ発生部として矩形波状の凹凸43を形成した飲用制御部4Cを用いたもので、この矩形波状凹凸43を前記下部口31に臨ませる構造とした。図13(b)のように波長を変えた波状凹凸43としてもよい。その他の構成は、第1,第2実施形態と同様であるので、同一の作用効果を奏する。
【0038】
第5実施形態に係る飲用制御構造は、図14に示したように前記飲用制御部4に乱れ発生部として略円形の凹凸44を形成した飲用制御部4Dを用いたもので、その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので、同一の作用効果を奏する
【0039】
さらに、前記鋸状凹凸41、波状の凹凸42、矩形波状の凹凸43、略円形の凹凸44を複合させてもよい。例えば、前記飲用制御部4の下辺の中央部分に鋸状の凹凸41を、その両隣に波状の凹凸42を形成してもよい。
その他の構成を、上記各実施形態と同様とすることにより同一の作用効果を奏する。
【0040】
次に、第6実施形態乃至第12実施形態について、図15及び図21に基づいて説明する。
【0041】
図15に示した第6実施形態は、前記飲用制御部4の下部に乱れ発生部として、円形型の空隙部45を設けて飲用制御部4Eを構成したものである。
その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので、同様の作用効果を奏する。
【0042】
前記空隙部45の構成は、図16乃至図21に示したように、「四角型」、「三角型」、「星型」、「十字型」、「長スリット型」、「短スリット型」でもよい。その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので、同様の作用効果を奏する。
この空隙型の飲用制御部においても、前記「円形型」、「四角型」、「三角型」、「星型」、「十字型」、「長スリット型」、「短スリット型」等を任意に組合わせて複合させても、上記各実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0043】
次に、第13実施形態乃至第16実施形態について、図22及び図25に基づいて説明する。
【0044】
図22(a)及び(b)に示した第13実施形態は、前記飲用制御部4に乱れ発生部として、下向き凹部46にロッド状部材47を取付けて飲用制御部4Lを構成したものである。
前記下部口31から流出するビール6が、このロッド状部材47の周辺において液体振動を伴いながら間欠的に通過することによって、後流(ウエイク)の乱れが発生する。これがビールの流体力学的刺激要因となり、結果として微細な泡が発生させられる。
その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので、同様の作用効果を奏する。
【0045】
前記円柱状のロッド状部材47に代えて、図23(a),(b)乃至図25(a),(b)に示したように、四角柱、三角柱などの多角形部材、平板部材、バネを取付けても良い。
これらの実施形態においても、上記各実施形態と同一の作用効果を奏する。
【0046】
また図26のように前記飲用制御部4を2枚とし、前記上下部口30,31の面積比等を調節できるように、スライド自在に構成してもよい。
【0047】
上記各実施形態では、前記開口3の外縁に端部40,40を固着した2点固定式の飲用制御部4等を用いていたが、図27(a),(b)のように、前記タグ20を取付けたリベット23に飲用制御部4Qを固定した1点固定式でもよい。この飲用制御部4Qには、同図に示したように、前記タグ20を引上げて前記切込線21に沿って破断部分22を破断する場合に、前記タグ20の一端が入込む窓400が設けられている。この窓400を設けることによって、飲用制御部4Qに何ら変形を及ぼすことなく従来のステイオンタグ式による開口が可能となる。
なお、前記飲用制御部4Qの両端40,40は、開口3の外縁に当接している。
【0048】
よって、この飲用制御部4Qによれば、前記窓400、左右側21a,21bによって、上部口30が形成されることになる。
その他の構成については、上記各実施形態と同一に構成することにより、同一の作用効果が奏される。
【0049】
前記各実施形態の飲用制御構造は、ステイオンタブ式の缶蓋2に設けたものであるが、図28及び図29のように、プルトップ式の開口に設けても良い。
図28及び図29に示した飲用制御構造は、タグ20を引上げ、缶蓋2から分離させて開封すると、その開口の所定領域を塞ぐように缶蓋2の一部4R,4Sが残り、その開口に上部口30と下部口31が形成されるようになっている。
同じくプルトップ式の開口を設けた缶又は缶蓋において、図30のように、蓋の開口3の内側に前記飲用制御部4Tを固着させてもよい。
その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので同一の作用効果を奏する。
【0050】
上記各実施形態では、前記飲用制御部4等が固着されていたが、飲用制御部9を缶蓋2に装着するようにしても良い。
前記飲用制御部9を缶蓋2に装着するには、まず、タグ20を引上げて、開口3を形成する。次に、図32に示したように飲用制御部9の上部を前記タグ20の先端の下に潜らせて、缶蓋2内に置く。そして、飲用制御部9を下方にずらして、飲用制御部9の両端を缶蓋2の内周24に押当てるようにする。
その結果、前記飲用制御部9をタグ20の下と、缶蓋2の内周24の3点で支持できるようになっている。
その他の構成については、上記各実施形態と同一に構成することにより、同一の作用効果が奏される。
【0051】
缶蓋2に飲用制御部を装着する他の実施形態として、図33乃至図36に示したものでもよい。
即ち、飲用容器1の開口3の所定領域を塞いで前記開口3に上部口30と下部口31を形成可能で、且つ、前記開口3に着脱可能な飲用制御部9A〜9Dでもよい。これらの飲用制御部9A〜9Dであっても、上記各実施形態と同様な課題を解決し、同様な作用効果を奏することができる。
【0052】
前記各実施形態の飲用制御構造は、缶に設けられていたが、図37(a)のように、ビン、ペットボトル等の蓋部に設けても良い。
同図に示したペットボトル或いはビン7の開口70の蓋部は、予め前記飲用制御構造を備えたキャップ8を嵌めこみ、蓋71で密封したもので、前記キャップ8には、上部口80と下部口81を形成するような横片82が形成されている。前記キャップ8は、予め前記開口70に嵌め込まれていたが、開封した前記開口70に、キャップ8を取付けてもよい。
また、前記横片82を直接、開口70に形成し、その開口70の所定領域を塞ぐことにより、上部口と下部口を形成するようにしてもよい。
【0053】
また、図37(b)に示したキャップ8Aのように、上部口を左上部口82と右上部口83に分け、且つ、左右上部口82,83を非対称にしても良い。同図では、左上部口82を右上部口83より、大きく形成している。このように非対称に形成することにより、前記図2の正面図左側21aに関して説明したと同様に、左上部口82から空気が入り易くなり、前記下部口81で液体振動が起こり易くなる。
その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので同一の作用効果を奏する。
【0054】
図38では、カップ、コップ、ジョッキ、紙パック容器等の飲用容器に用いる飲用制御構造の実施形態を示すもので、カップの開口を塞ぐ蓋2Aに上部口30と下部口31を形成している。
よって、カップ内に飲料を満たして、その開口を蓋2Aで塞ぐことにより、飲用制御構造にすることができる。その他の構成は、上記各実施形態と同様であるので同一の作用効果を奏する。
なお、紙パック容器等については、上述の図28乃至図30に示したような飲用制御構造を容器本体に設け、同各図のタグ20の代り上下部口30,31を密閉するシールを用いた構成でもよい。
【0055】
上記各実施形態に係る飲用制御構造の作用効果を纏めると、次のようになる。a.飲料の液体振動▲3▼(図3及び図4参照)を伴った飲料が飲み手の舌前部を中心にして口内全域に注がれ、舌及び口全体に対するビール及び炭酸ガス泡の刺激を強めることができる。
b.数ヘルツから10数ヘルツ程度の周波数を有する液体波振動により、心地良い振動を舌及び口の中全体に与えることができる。よって例えばビールでは、「こく」と同時に「きれ」も味わうことができる。
c.下部口31から流出する飲料は、飲み手の舌前部から、さらに口内全体に広がることで、飲料の口内の滞留時間が長くなり、飲料本来の味を直接味わう時間が増加する。
【0056】
d.前記飲用制御部の乱れ発生部による「乱れ」で、飲料の炭酸ガスの微細気泡が増大する。
e.飲用制御構造の上部口から空気が混入する際に、飲料の炭酸ガスの微細気泡が形成される。
f. 前記開口3の正面図左側21aから、間欠的に空気が混入し上昇する一方、その周辺で反作用としての下降流が形成され、表層の泡が下部口まで導かれるという流体混合運動が形成される。
【0057】
g. 前記下部口31からビールを飲むので、1回の飲量は減少するものの、飲用毎の缶の鉛直位置への静置により、その度に泡が生成されることから、結果的に泡をより多く含んだビールを味わいながら飲むことができるようになる。
h.ビールが少なくなっても、飲み手が上述の液体振動▲3▼を発生させることを求めて飲むようになるため、開封後も比較的長時間、前記の複合効果によって美味しく飲むことができる。
i.飲用制御構造の温度依存性に関するもので、夏場に冷たく冷やしたビールはより辛く味覚され、一方、より高温のビールはより甘く味覚される。これは、ビールの温度が低いと、泡の発生が抑制され、逆に高いと泡の発生が促進されることによるものと思われる。
【0058】
j.前記下部口31と上部口30の面積比の依存性に関するもので、その比が大きければ液体振動の周波数がより大きくなる。一方、前記下部口31の面積を小さくするとビールの流出量に対する泡の発生量が相対的に増加し、マイルドな味として感じられる。また、その面積を大きくするとビールに含まれる泡の量が少なくなって、ビールがより辛く感じられる。
k.その他、前記飲用制御構造による味の変化は、飲み手の飲量に依存することから、飲み手の好みの飲用量に応じて異なる味覚を引出すことができるようになる。
l.また、前記飲用制御構造によれば、飲料成分に関するそれぞれの味の特徴が明確に知覚されることから、飲料本来の味を知覚することがより可能となる。またビールであれば、液体振動によって舌及び口内全体が直接刺激されることから、前記飲用制御構造を用いない場合と比較して、より早くかつ心地良く酔うようになる。
【0059】
m.前記飲用制御構造によって、飲料本来の味を引出して味わうことができるため、飲用制御構造を用いない飲料との味の差異が明瞭になり、その両者を比較して飲むと、前者においてより「美味しい」、後者においてより「まずい」という明確な味覚差を認識することができる。
n. 前記飲用制御構造による「美味さ」の体験は、飲み手の味覚に関する能力を向上させ、さらにその「美味さ」の原因追求等に関する興味を誘発させるようになる。また、飲料を味わいながら飲むことによる飲用時間の増大し、本飲用方式に関する飲み手間の会話が弾むようになる。即ち、飲料の飲み方に着目した新しい飲用文化が生まれる可能性がある。
【0060】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、飲用容器の開口を飲用制御部で所定領域を塞ぎ、上部口を空気吸入口、下部口を液体流出口として、空気吸入と液体流出を交互に連動させることによって、液体振動を伴う液体流出が可能となる。
そして、液体振動を伴う飲料が舌前部から、さらに口内全体に広がることで、飲料本来の味を味覚し得るようになる。
前記液体振動の作用効果に加え、下部口に臨む飲用制御部の乱れ発生部として鋸状凹凸、波状凹凸、略円形の凹凸又は空隙部により、飲料に新たな乱れが付加され、その乱れによる舌等への刺激効果を付加することができる。
【0061】
また乱れ発生部がロッド状部材であって前記飲用制御部の下向き凹部に取付けられたものである場合には、前記下部口から流出するビールが、このロッド状部材の周辺において液体振動を伴いながら間欠的に通過することによって、後流(ウエイク)の乱れが発生する。これがビールの流体力学的刺激要因となり、結果として微細な泡が発生させられる。
【0062】
前記容器にビールが収容され(請求項4に記載の発明)、炭酸飲料が収容され(請求項5に記載の発明)、或いは茶、水、ジュース、日本酒等が収容されていても、それぞれ飲料本来の味を引出し味わうことができる。
【0063】
請求項2記載の発明によれば、缶、ビン、カップ、ペットボトル、コップ、ジョッキ又は紙パック容器に飲用制御構造を取付けることで、上記飲用制御構造の作用効果を実現させることができる。
【0064】
また、簡単な構造の飲用制御構造を取付けることで、上記飲用制御構造の作用効果を実現させることができる。
【0065】
請求項記載の発明によれば、ステイオンタブ式の機能を妨げることなく、飲用制御構造を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の斜視図、
【図2】 同平面図、
【図3】 同飲用制御構造の作用を説明するための缶の断面図、
【図4】 同飲用制御構造の作用を説明するための缶の断面図、
【図5】 従来の缶の断面図、
【図6】 ビールの官能試験の判別グラフ、
【図7】 第1実施形態に係る飲用制御構造の要部平面図、
【図8】 第1実施形態に係る飲用制御構造の要部平面図、
【図9】 (a)(b) 第2実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図10】 同要部平面図、
【図11】 同要部平面図、
【図12】 (a)(b)第3実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図13】 (a)(b)第4実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図14】 第5実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図15】 第6実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図16】 第7実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図17】 第8実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図18】 第9実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図19】 第10実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図20】 第11実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図21】 第12実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図22】 第13実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図23】 第14実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図24】 第15実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図25】 第16実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図26】 第17実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図27】 (a) 第18実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、(b) (a)のf−f拡大断面図、
【図28】 第19実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図29】 第20実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図30】 第21実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図31】 第22実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、
【図32】 第22実施形態に係る飲用制御構造の説明図、
【図33】 (a) 第23実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の開口の平面図、(b) (a)に示した同飲用制御構造を構成する飲用制御部のA−A断面図、
【図34】 第24実施形態に係る飲用制御構造を構成する飲用制御部の平面図、
【図35】 (a) 第25実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の開口の平面図、(b) (a)に示した同飲用制御構造を構成する飲用制御部のA−A断面図、
【図36】 第26実施形態に係る飲用制御構造を構成する飲用制御部の平面図、
【図37】 (a) 第27実施形態に係る飲用制御構造を設けたビンの要部斜視図、(b) 同飲用制御構造を構成する別例の蓋の平面図、
【図38】 (a) 第28実施形態に係る飲用制御構造を設けた缶の平面図、(b) 同斜視図。
【符号の説明】
1 缶
2 缶蓋 20 タグ
21 切込線 22 破断部分
3 開口 30 上部口
31 下部口
4 4A 4B 4C 4D 4E 4F 飲用制御部
4G 4H 4I 4J 4K 4L 4M 4N 飲用制御部
4O 4P 4Q 飲用制御部
4R 4S 缶蓋の一部
40 端部 41 鋸状の凹凸
42 波状の凹凸 43 パルス波状凹凸
44 孔
5 空気塊
6 ビール 60 気泡
61 液面
7 ビン 71 蓋
70 開口
8 キャップ 80 上部口
81 下部口
9 9A 9B 9C 9D 飲用制御部

Claims (5)

  1. 開封される開口を設けた飲用容器において、前記開口の所定領域を塞ぐことにより、その開口に上部口と下部口が形成される飲用制御構造において、
    前記開口の略中央領域を塞ぐように、開口の外縁に端部を固着した飲用制御部から構成され、
    前記飲用制御部のサイズは、長さが略30〜40mm、幅が略8〜10mmのように構成されていると共に、
    前記飲用制御部に乱れ発生部として鋸状の凹凸、波状の凹凸、略円形の凹凸、空隙部又はロッド状部材であって前記飲用制御部の下向き凹部に取付けられたものを設け、且つ、前記下部口に臨ませたことを特徴とする飲用制御構造。
  2. 前記飲用容器は、缶、ビン、カップ、ペットボトル、コップ、ジョッキ又は紙パック容器であることを特徴とする請求項1に記載の飲用制御構造。
  3. 前記開口は、ステイオンタブ式であることを特徴する請求項1又は2に記載の飲用制御構造。
  4. 前記容器には、ビールが収容されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の飲用制御構造。
  5. 前記容器には、炭酸飲料が収容されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の飲用制御構造。
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