JP3851570B2 - カラーシャンプー組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーシャンプー組成物に関し、さらに詳しくは手や皮膚に染まらず、毛髪に対して優れた染毛効果と、良好な泡立ち、洗浄性を有し、さらに低温安定性に優れたカラーシャンプー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自分の髪のニュアンスを変えたり、白髪を隠したいという消費者の要望が高まり、毛髪を染毛する多くの商品が開発されている。最も汎用されているものとしては、パラフェニレンジアミン等の酸化染料を用いた二剤型の酸化染毛剤であり、これは、使用時にアルカリ性下で過酸化水素を作用させて酸化・発色せしめるものであり、扱い方によっては、毛髪損傷や皮膚刺激を引き起こす場合もある。このため、酸化染料を用いず、酸性染料やニトロ染料等の直接染料を用いた、頭皮や頭髪に対して影響の少ない半永久染毛料が開発されてきた。半永久染毛剤としては、酸性染料を用いたヘアマニキュアなどが市販品として挙げられるが、これらの酸性染料を用いたものは、手や皮膚に染着しやすく、使用時には専用の手袋をつけて染毛し、また、皮膚に着色した場合は専用のリムーバーなどを使用して落とさなければならず、使用時に皮膚や周囲に着かないように注意したり、非常に煩雑な操作を強いられるのが現状である。
【0003】
また、使用方法をできるだけ簡単にし、通常の洗髪行為の中で染毛できれば、上記の煩雑さはなくなることから、カラーシャンプーやカラーリンスなども開発されている。例えば、特開平5−194159号公報、特開平8−259426号公報、特開平8−119838号公報には、酸性染料や塩基性染料等の直接染料を用いたカラーリングシャンプー組成物が開示されているが、これらについても泡立ちが充分でなくシャンプーとしての機能性が不足していたり、手や皮膚への染着が高く、充分満足するレベルには至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、手や顔などの皮膚に染着せず、優れた染毛効果を有し、かつシャンプーとして遜色のない良好な起泡性および毛髪洗浄性を有し、通常の洗髪行為の中で簡単に染毛できるカラーシャンプー組成物の開発が強く望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、斯かる実情に鑑み鋭意検討した結果、塩基性染料と、両性界面活性剤と特定のアミド化合物とを含有し、pHが4.0〜8.0であるカラーシャンプー組成物が手や皮膚に染まらず、毛髪に対しては高い染毛効果と良好な起泡性および洗髪性、さらに低温において染料が析出しない低温安定性に優れることを併せ示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明本発明の請求項1は、次の(A)〜(C)
(A)塩基性染料0.1〜2.0質量%と、
(B)両性界面活性剤と、
(C)一般式(1)
【化3】
Figure 0003851570
[但し、R1は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2はH又はCH3基、0≦m<10、0≦n≦10、m<nである。但し、m、nはそれぞれ平均数である。]で示されるアミド化合物および平均炭素数が8〜22の分岐鎖アシル基を有する分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドからなる群より選ばれる1種又は2種以上とを含有し、pHが4.0〜8.0であるカラーシャンプー組成物にある。
【0007】
また、本発明の請求項2は、(C)成分が、一般式(2)
【化4】
Figure 0003851570
[但し、R3は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R4はH又はCH3基、0.5≦p≦5である。但し、pは平均数である。]で示されるアミド化合物および平均炭素数が8〜22の分岐鎖アシル基を有する分岐鎖脂肪酸モノイソプロパノールアミドからなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載のカラーシャンプー組成物にある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
本発明に用いられる(A)成分である塩基性染料としては、BASIC BLUE 3、BASIC BLUE 6、BASIC BLUE 7、BASICBLUE 9、BASIC BLUE 26、BASIC BLUE 41、BASIC BLUE 47、BASIC BLUE 99、BASIC BROWN 4、BASIC BROWN 16、BASIC BROWN 17、BASIC GREEN 1、BASIC GREEN 4、BASIC ORANGE 1、BASIC ORANGE 2、BASIC RED 1、BASIC RED 2、BASIC RED 22、BASIC RED 46、BASIC RED 76、BASIC RED 118、BASIC VIOLET 1、BASIC VIOLET 3、BASIC VIOLET 4、BASIC VIOLET 10、BASIC VIOLET 11:1、BASIC VIOLET 14、BASIC VIOLET 16、BASIC YELLOW 11、BASIC YELLOW 28、BASIC YELLOW 57等が挙げられ、これらの塩基性染料は、Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association、第8巻、2000年)に記載された公知の染料である。これら塩基性染料の中でも、BASIC BLUE 99、BASIC BROWN 16、BASIC BROWN 17、BASIC RED 76、BASIC YELLOW 57が特に好ましく、Williams社よりARIANOR Sienna Brown、ARIANOR Mahogany、ARIANOR Madder Red、ARIANOR Steel Blue、ARIANOR Straw Yellow等の商品名で市販されている。
【0010】
これらの塩基性染料は、それぞれ単独で用いることができるし、また二種以上を組み合わせて用いることもできる。また、これらの塩基性染料のカラーシャンプー組成物中への配合量は、好ましくは0.05〜5.0質量%(以下、単に%と記する)、更に好ましくは、0.1〜2.0%の範囲である。塩基性染料の配合量が0.05%未満の場合には充分な染色効果が得られない場合があり、5.0%を超えると溶解せず沈殿したり、手や皮膚への染着が激しくなったり使用上問題を生じる場合がある。
【0011】
本発明に用いられる(B)成分である両性界面活性剤としては、通常の洗浄剤または毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。具体例を挙げるならば、
【0012】
【化5】
Figure 0003851570
【0013】
(式中、R5は 炭素数8〜20のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基若しくはアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基若しくはアルケニル基又は脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、a及びbは1〜5の数を示す)の一般的構造式で表されるアミドベタイン型両性界面活性剤[市販品としてレボン2000(三洋化成社)、アノンBDF(日本油脂社)等が該当]あるいは、
【0014】
【化6】
Figure 0003851570
【0015】
(式中、R6は 炭素数8〜20のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基若しくはアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基若しくはアルケニル基又は脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、c及びdは1〜5の数を示す)の一般的構造式で表されるアミドスルフォベタイン型両性界面活性剤[市販品としてロンザイン−CS(ロンザ社)、ミラタインCBS(ミラノール社)等が該当]あるいは、
【0016】
【化7】
Figure 0003851570
【0017】
(式中、R7は 炭素数8〜20のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基若しくはアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基若しくはアルケニル基又は脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、eは1〜5の数を示す)の一般的構造式で表されるベタイン型両性界面活性剤[市販品としてアノンBL(日本油脂社)等が該当]あるいは、
【0018】
【化8】
Figure 0003851570
【0019】
(式中、R8は 炭素数8〜20のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基若しくはアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基若しくはアルケニル基又は脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、f及びgは1〜5の数を示す)の一般的構造式で表されるスルフォベタイン型両性界面活性剤[市販品としてロンザイン12CS(ロンザ社)等が該当]あるいは、
【0020】
【化9】
Figure 0003851570
【0021】
(式中、R9は 炭素数8〜20のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基若しくはアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基若しくはアルケニル基又は脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、hは1〜5の数を示す)の一般的構造式で表されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤[市販品としてオバゾリン662(東邦化学社)、スワノールAM−101(日光ケミカルズ社)、アノンGLM(日本油脂社)等が該当]等が例示される。
【0022】
これらの両性性界面活性剤のうち、好ましいものとしては、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型剤、イミダゾリン誘導体型の両性界面活性剤である。
【0023】
本発明のカラーシャンプー組成物において、これらの両性界面活性剤は、それぞれ単独で用いることができるし、また二種以上を組み合わせて用いることもできる。また、これらの両性界面活性剤のカラーシャンプー組成物中への配合量は、好ましくは5.0〜40%、更に好ましくは、10.0〜30.0%の範囲である。両性界面活性剤の配合量が5.0%未満の場合には充分な泡立ちや洗浄効果が得られない場合があり、50.0%を超えると毛髪への染着が劣り好ましくない場合がある。
【0024】
本発明の(C)成分であるアミド化合物は、一般式(1)
【化10】
Figure 0003851570
【0025】
[但し、R1は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2はH又はCH3基、0≦m<10、0<n≦10、m<nである。但し、m、nはそれぞれ平均数である。]で示される化合物が用いられる。R1として、望ましくは炭素数が7〜17のものが用いられる。また、R1で表されるアルキル基は飽和でも不飽和でも、また、これらが混在していてもよい。尚、R1の炭素数が7より小さいと増粘性や起泡性が十分得られず、21より大きいと洗浄力が十分得られない。
【0026】
また、一般式(1)中のmはポリオキシエチレン(POE)基の平均重合数を示し、望ましくはm=0〜4、更に望ましくは、m=0のもの、すなわちポリオキシエチレン基を含まないものが用いられる。nはポリオキシプロピレン(POP)基の平均重合数を示し、望ましくはn=0.5〜5、更に望ましくはn=1〜3のものが用いられる。また、m<nである。m≧nの場合には増粘性や起泡性が十分得られず、nが10より大きいと洗浄力が十分得られない。また、m=0かつn=0の場合は「従来の技術」の項で述べたような欠点がある。尚、POE基を含む場合、一般式(1)におけるPOE基とPOP基とはブロック重合又はランダム重合のどちらでも良いことを示している。
【0027】
これらのアミド化合物の具体例としては、例えば、POE(0.5)POP(2)ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、POE(1)POP(3)パーム核油脂肪酸モノエタノールアミド、POP(2)イソステアリン酸モノイソプロパノールアミド、POP(1)イソパルミチン酸モノエタノールアミド、POP(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、POP(1)ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、POP(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、POP(3)ミリスチン酸モノエタノールアミド等が挙げられ、これらの中でも一般式(1)中のR2がHのもの、すなわちモノエタノールアミドタイプのものが特に好適に使用される。商品としては、Uniquema社より販売されている、Promidium CC、Promidium CO、Promidium SY等がある。
【0028】
本発明の(C)成分であるアミド化合物は、分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドを用いることもできる。分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドとしては、平均炭素数が8〜22、望ましくは16〜20の分岐鎖アシル基を持つものが用いられ、分岐鎖アシル基としてイソステアリン酸残基を有するものが特に望ましい。尚、アシル基の平均炭素数が8より小さいと増粘性や起泡性が十分得られず、22より大きいと塩基性染料とともに皮膚に吸着して皮膚への染まりが促進されたり、洗浄力が十分得られない。
【0029】
また、これらの分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドのアルカノールアミド構造としては、モノエタノールアミド、ジエタノールアミド、モノイソプロパノールアミド等が挙げられ、モノイソプロパノールアミドの構造を有するものが望ましい。
【0030】
これらの分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、イソステアリン酸モノイソプロパノールアミド、イソステアリン酸モノエタノールアミド、イソステアリン酸ジエタノールアミド、イソノナン酸モノイソプロパノールアミド、イソパルミチン酸モノイソプロパノールアミド等が挙げられ、これらの中でも特に望ましいものとしてイソステアリン酸モノイソプロパノールアミドが挙げられ、商品としては、川研ファインケミカル社より販売されている、アミゾールPLME、アミゾールPLME−A等がある。
【0031】
これらの(C)成分であるアミド化合物および分岐脂肪酸アルカノールアミドは、本発明の組成物中に0.1〜10.0%の配合が望ましく、更に望ましくは0.5〜5.0%配合される。0.1%より少ないと所望の効果が得られない場合があり、また、10.0%を越えて配合するとすすぎ時にきしみを感じたり感触上の問題、さらに毛髪の染毛性に弊害が生じる場合がある。
【0032】
これらのアミド化合物は一種又は二種以上を混合して用いることができ、他の脂肪酸アルカノールアミド類と組合せて用いた場合にも相乗作用により所望の効果が得られる。
【0033】
本発明のカラーシャンプー組成物においては、pH領域を4.0〜8.0にすることが必要であり、好ましくは、pH5.0〜7.0である。pHが4.0よりも低いと毛髪への染毛性に劣り、またシャンプーとしての起泡性が良くない。またpHが8.0を超えると、手や皮膚へ染着しやすくなる。
【0034】
本発明のカラーシャンプー組成物は所望により、本発明の効果を損しない範囲で、通常化粧料に一般に配合される成分、例えばエタノール、イソプロパノール等のアルコール、ラノリン誘導体、蛋白質誘導体や、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル油、ツバキ油、オリーブ油等の植物油等の油性成分、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保湿成分、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン界面活性剤アルキルスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、水溶性高分子物質(アニオン性、非イオン性、カチオン性のものを含む)、金属イオン封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、ビタミン類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、香料及び噴射剤等を含むことができる。また、剤型としてエアゾール、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状等様々な剤型タイプにすることができ、特に剤型を問わない。
【0035】
【実施例】
以下、本発明を実施例等により、さらに具体的に説明するが、これらにより本発明の技術的範囲が限定解釈されるべきものではない。尚、実施例に先立って各実施例で採用した試験法及び評価法を説明する。
【0036】
(1)皮膚への染着性試験
健常人の上腕内側部の3cm×3cmの面積部にシャンプー液0.5gを塗布し、5分間放置する。その後、温水で30秒間洗浄して乾燥した後、ミノルタ社製色差計(CR−300)を用いて測色を行い、下記の式に従って、シャンプー液塗布前との色差(ΔE)を求め、皮膚への染着性を評価した。尚、ΔEが大きいほど皮膚への染着性が高いことを示す。
【0037】
色差(ΔE)=[(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)2]1/2
ΔL:塗布前後のL値の差
Δa:塗布前後のa値の差
Δb:塗布前後のb値の差
【0038】
(2)染毛性試験
市販のヒト白髪毛髪より作成したヘアーピース(10cm、1g)にシャンプー液0.5gを塗布し、30秒間泡立てて揉み洗いを行い、温水にて1分間濯ぎ、乾燥した。この処理操作を5回繰り返した後、ミノルタ社製色差計(CR−300)を用いて測色を行い、下記の式に従って、シャンプー処理前の毛髪との色差(ΔE)を求め、染毛性を評価した。尚、ΔEが大きいほど染毛性が高いことを示す。
【0039】
色差(ΔE)=[(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)2]1/2
ΔL:塗布前後のL値の差
Δa:塗布前後のa値の差
Δb:塗布前後のb値の差
【0040】
(3)泡立ち試験
2500mL容器の攪拌機つき円筒形シリンダーに40℃の人工硬水(70ppm炭酸カルシウム)を400mL入れ、被験試料40gを添加後、4500rpmで1分間攪拌した後の泡容積を測定した。
また、評価の基準を次のように設定した。
◎:泡立ち極めて良好(泡容積1500mL以上)
○:泡立ち良好(泡容積1200mL以上,1500mL未満)
△:泡立ち普通(泡容積800mL以上,1200mL未満)
×:泡立ち不良(泡容積800mL未満)
【0041】
(4)洗浄性試験
5cm×5cmのウールモスリン布にラノリン7%及びスダンIII0.005%のクロロホルム溶液0.4mLを均一に塗布し、乾燥させ、この汚染布を3%の洗浄剤溶液40mLが入った約100mLのガラス製シリンダー中に入れ、40℃の恒温槽中で15分間振とうし、汚染布を流水中でよく濯ぎ、乾燥させ、反射率を調べ、次式により洗浄率を求めた。
【0042】
洗浄率(%)=100×(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)
【0043】
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・洗浄性優秀 洗浄率85%以上
○・・・洗浄性良好 洗浄率70%以上85%未満
△・・・洗浄性普通 洗浄率55%以上70%未満
×・・・洗浄性不良 洗浄率55%未満
【0044】
(5)低温安定性試験
試料を0℃の恒温槽中に2週間放置し、染料結晶の析出の有無を目視にて確認した。
【0045】
また評価の基準を次のように設定した。
◎・・・結晶析出を認めない
△・・・わずかに結晶析出を認めた
×・・・明らかな結晶析出を認めた
【0046】
実施例1〜5、比較例1〜5
表1に示す配合組成のカラーシャンプー組成物を常法に従って調製し、皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性を評価した。その結果を併せて表1に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0003851570
【0048】
表1から明らかなように、実施例1〜5の本発明のカラーシャンプー組成物は、本発明の必須成分のいずれかを含まない比較例1〜5と比較して、明らかに皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性のいずれの項目においても優れていた。また、塩基性染料でなく酸性染料(黒色401号)を使用したものは、皮膚に染着しやすく、毛髪への染毛性が悪かった。
【0049】
実施例6〜11、比較例6〜10
表2に示す配合組成のカラーシャンプー組成物を常法に従って調製し、皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性を評価した。その結果を併せて表2に示す。
【0050】
【表2】
Figure 0003851570
【0051】
表2から明らかなように、実施例6〜11の本発明のカラーシャンプー組成物は、本発明の必須成分のいずれかを含まない比較例6〜10と比較して、明らかに皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性のいずれの項目においても優れていた。
【0052】
実施例12〜16、比較例11〜14
表3に示す配合組成のカラーシャンプー組成物を常法に従って調製し、皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性を評価した。その結果を併せて表3に示す。
【0053】
【表3】
Figure 0003851570
【0054】
表3から明らかなように、実施例12〜16の本発明のカラーシャンプー組成物は、本発明の必須成分のいずれかを含まない比較例11〜14と比較して、明らかに皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性のいずれの項目においても優れていた。
【0055】
実施例17
下記組成のシャンプーを常法により調製した。
Figure 0003851570
(製造方法)
成分1〜9及び成分13の一部を70℃にて均一に混合溶解する。40℃まで冷却後、成分10〜12及び成分13の残部を室温にて溶解したものを添加し、30℃まで冷却しながら混合する。
【0056】
実施例17の本発明のシャンプー組成物は、皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性のいずれの項目においても優れていた。
【0057】
実施例18
下記組成のシャンプーを常法により調製した。
Figure 0003851570
(製造方法)
成分1〜12及び成分15の一部を70℃にて均一に混合溶解する。40℃まで冷却後、成分13〜14及び成分15の残部を室温にて溶解したものを添加し、30℃まで冷却しながら混合する。
【0058】
実施例18の本発明のシャンプー組成物は、皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性のいずれの項目においても優れていた。
【0059】
実施例19
下記組成のシャンプーを常法により調製した。
Figure 0003851570
(製造方法)
成分1〜12及び成分15の一部を70℃にて均一に混合溶解する。40℃まで冷却後、成分13〜14及び成分15の残部を室温にて溶解したものを添加し、30℃まで冷却しながら混合する。
【0060】
実施例19の本発明のシャンプー組成物は、皮膚染着性、染毛性、泡立ち、洗浄性及び低温安定性のいずれの項目においても優れていた。
【0061】
尚、上記処方中に用いた香料は下記の組成のものである。
【0062】
【表4】
Figure 0003851570
【0063】
【発明の効果】
本発明のカラーシャンプー組成物は、手や皮膚に染まらず、毛髪に対して優れた染毛効果と良好な起泡性と洗浄効果、さらに低温安定性に優れたものである。

Claims (2)

  1. 次の(A)〜(C)
    (A)塩基性染料0.1〜2.0質量%と、
    (B)両性界面活性剤と、
    (C)一般式(1)
    Figure 0003851570
    [但し、R1は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2はH又はCH3基、0≦m<10、0≦n≦10、m<nである。但し、m、nはそれぞれ平均数である。]で示されるアミド化合物および平均炭素数が8〜22の分岐鎖アシル基を有する分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドからなる群より選ばれる1種又は2種以上とを含有し、pHが4.0〜8.0であるカラーシャンプー組成物。
  2. (C)成分が、一般式(2)
    Figure 0003851570
    [但し、R3は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R4はH又はCH3基、0.5≦p≦5である。但し、pは平均数である。]で示されるアミド化合物および平均炭素数が8〜22の分岐鎖アシル基を有する分岐鎖脂肪酸モノイソプロパノールアミドからなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載のカラーシャンプー組成物。
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