JP3850219B2 - 携帯端末、携帯端末の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

携帯端末、携帯端末の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の通信手段を備える携帯端末に関する。また、本発明は、複数の通信手段を備える携帯端末の制御方法に関する。さらに、本発明は、複数の通信手段を制御するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機等の携帯端末は、長時間使用できることが望まれている。携帯電話機等を長時間使用するためには、省電力化が重要な方法の1つである。
【0003】
携帯電話機を省電力化する技術は、特許第2663783号公報に開示されている。
特許第2663783号公報に開示されている技術は、電池の電圧が低下して電話通信を行うための無線部が動作不可能となった場合に、無線部への電圧供給を停止することにより省電力化を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、短距離無線通信を目的とした無線技術(例えばBluetooth等)に対応した無線モジュールが携帯電話機に搭載される場合がある。このような短距離無線通信で使用される電波は微少であるため、短距離無線通信用の無線モジュールは、電話通信を行うための上記無線部よりも低消費電力である。
【0005】
しかし、特許第2663783号公報に開示されている技術は、消費電力が異なる複数の無線部を搭載する場合の省電力化については全く考慮していない。このため、上記公報の技術は、消費電力が異なる複数の無線部を搭載した携帯電話機の省電力化を効率よく行うことができないという問題がある。
【0006】
従って、本発明は、省電力化を効率よく行う携帯端末及びその制御方法を提供することを目的とする。また、本発明は、省電力化を効率よく行うためのプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点にかかる携帯端末は、消費電力が異なる複数の通信手段と前記複数の通信手段を動作させるための動作電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段が供給する動作電圧の大きさに応じて、前記複数の通信手段のそれぞれの動作を制御する制御手段と、から構成され、前記制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になると、前記複数の通信手段の動作状態と非動作状態とを判別する動作状態判別手段と、前記動作状態判別手段による動作状態の判別結果に従って、少なくとも1つの通信手段の動作状態を維持しつつ、他の通信手段の動作を停止させる停止制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
この発明によれば、携帯端末の省電力化を効率よく行うことができる。
【0008】
前記停止制御手段は、複数の通信手段が動作しているときには、一の通信手段のみを動作状態にして他の通信手段の動作を停止させ、前記停止制御手段は、一の通信手段が動作して、他の通信手段が停止しているときには、その状態を維持又は、一の通信手段を停止し、他の一の通信手段のみを動作状態にする、としてもよい。
【0009】
前記停止制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になった場合、予め設定された内容に基づいて一の通信手段を動作状態にして他の通信手段の動作を停止させるか、又は、使用者による選択指示入力に基づいて一の通信手段を動作状態にして他の通信手段の動作を停止させる、としてもよい。
【0010】
前記停止制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になった場合、前記複数の通信手段のうち動作している通信手段の中から消費電力が大きい一の通信手段を停止し、他の通信手段を動作状態にする、としてもよい。
【0018】
本発明の第2の観点にかかる携帯端末の制御方法は、消費電力が異なる複数の通信手段を備える携帯端末の制御方法であって、前記複数の通信手段を動作させるための動作電圧を供給する電圧供給工程と、前記電圧供給程で供給する動作電圧の大きさに応じて、前記複数の通信手段のそれぞれの動作を制御する制御工程と、を備え、前記制御工程は、前記電圧供給工程で供給できる動作電圧が所定のレベル以下になると、前記複数の通信手段の動作状態と非動作状態とを判別する動作状態判別工程と、前記動作状態判別工程による動作状態の判別結果に従って、少なくとも1つの通信手段の動作状態を維持しつつ、他の通信手段の動作を停止させる停止制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の第3の観点にかかるプログラムは、コンピュータを、消費電力が異なる複数の通信手段と前記複数の通信手段を動作させるための動作電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段が供給する動作電圧の大きさに応じて、前記複数の通信手段のそれぞれの動作を制御する制御手段と、から構成され、前記制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になると、前記複数の通信手段の動作状態と非動作状態とを判別する動作状態判別手段と、前記動作状態判別手段による動作状態の判別結果に従って、少なくとも1つの通信手段の動作状態を維持しつつ、他の通信手段の動作を停止させる停止制御手段と、を備えることを特徴とする携帯端末として機能させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態にかかる携帯電話機について図面を参照して説明する。
【0021】
第1の実施の形態にかかる携帯電話機は、図1に示すように、電池1と、操作部2と、表示部3と、携帯電話無線部4と、Bluetooth (BT)無線部5と、電圧制御部6と、メモリ7と、主制御部8と、から構成されている。
【0022】
電池1は、携帯電話機を動作させるための電源である。電池1は例えば充電式の電池であり、電池1が供給する電圧の大きさは、携帯電話機の利用時間が経過すると共に減少する。
【0023】
操作部2は、図2に示すように、テンキー21、フックオフ/終話キー22、選択/決定キー23、及び、BT発信/切断キー24等から構成され、携帯電話機の利用者により操作される。操作部2は、利用者の操作に従って、携帯電話機を動作させるための様々な信号を主制御部8に出力する。
【0024】
表示部3は、液晶パネル等を備え、図2に示すように、電波強度を示すアンテナピクト31、電池1の残量を示す電池ピクト32、及び、携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働状況等を示す携帯電話/BT稼働アイコン33等を表示する。
【0025】
携帯電話無線部4は、電話通信用のアンテナ等を備え、各地に設置されている携帯電話の無線基地局との間でデータを送受信する。
【0026】
BT無線部5は、Bluetooth に対応した無線モジュール等を備え、Bluetooth 対応の装置(コンピュータ、デジタルカメラ、又は、プリンタ等)との間でデータを送受信する。なお、BT無線部5の消費電力は、携帯電話無線部4の消費電力よりも小さい。
【0027】
電圧制御部6は、昇降圧回路等を備え、電池1が供給する電圧を所定の大きさに変換し、携帯電話機を構成する各回路に供給する。上記したように、電池1が供給する電圧の大きさは、携帯電話機の利用時間が経過すると共に減少する。このため、電圧制御部6が携帯電話無線部4及びBT無線部5に供給できる電圧の大きさ(供給可能電圧値)も、例えば図3に示すように、携帯電話機の利用時間経過と共に減少する。電圧制御部6は、電圧計等を備え、電池1が供給する電圧の大きさから上記供給可能電圧値を求め、予め設定された時間毎に主制御部8に出力する。
【0028】
メモリ7は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等から構成され、携帯電話機を動作させるためのプログラムやデータ等を記憶する。例えば、メモリ7は、無線部稼働フラグテーブル、電圧レベル情報、現在レベル情報、及び、ユーザ設定フラグ等を記憶する。
【0029】
無線部稼働フラグテーブルは、携帯電話無線部4及びBT無線部5のそれぞれについて稼働中であるか否かを示す。具体的には、図4(a)に示すように、携帯電話無線部4及びBT無線部5が稼働中であるか否かを2値で、例えば、稼働中である場合を1で、稼働中でない場合を0(ゼロ)で示す。なお、実際にデータの送受信を行っておらず、スタンバイ状態にある場合も稼働中であるとする。言い換えると、電力を消費している状態を稼働中とする。
【0030】
電圧レベル情報は、図4(b)に示すような、上記供給可能電圧値をレベル分けするための情報である。供給可能電圧値は、図3に示したように、利用時間の経過と共に減少する。そこで、供給可能電圧値を、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方を稼働できるレベル、携帯電話無線部4及びBT無線部5の一方のみを稼働できるレベル、BT無線部5のみを稼働できるレベル、及び、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方とも稼働できないレベルの4つに分ける。
【0031】
具体的には、携帯電話無線部4及びBT無線部5で利用可能な最大電圧値をVmax、携帯電話無線部4を稼働させるのに必要な最小電圧値をVphone、BT無線部5を稼働させるのに必要な最小電圧値をVBT(VBT<Vphone)とすると、図4(b)に示すように、供給可能電圧値は、0〜VBT(0(V)以上VBT(V)未満)の範囲にある場合はレベル4、VBT〜Vphoneの範囲にある場合はレベル3、Vphone〜Vaddの範囲にある場合はレベル2、Vadd〜Vmaxの範囲にある場合はレベル1に分類される。なお、Vadd(=Vphone+VBT)は携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方を稼働させるのに必要な最小電圧値である。
【0032】
現在レベル情報は、供給可能電圧値が現在分類されているレベルを示す情報である。
【0033】
ユーザ設定フラグは、供給可能電圧値が上記レベル2である場合に、携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御をデフォルトで行うか、携帯電話機の利用者に行わせるかを示す情報である。例えば、ユーザ設定フラグは、利用者に稼働制御を行わせるか否かを2値で、例えば、利用者に稼働制御を行わせる場合を1で、行わせない、即ちデフォルトで行う場合を0(ゼロ)で示す。このユーザ設定フラグは、利用者が操作部2を操作して設定できるようになっている。また、稼働制御をデフォルトで行う場合の詳しい制御方法については後述する。
【0034】
主制御部8は、メモリ7が記憶しているプログラム等に従って動作し、携帯電話機を構成する上記各部の動作を制御する。例えば、主制御部8は、電圧制御部6から供給される供給可能電圧値を用いて、携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御を行う。なお、主制御部8の詳しい動作については後述する。
【0035】
次に、以上のように構成された携帯電話機の動作について説明する。
携帯電話機の電源がオンしている間、電圧制御部6は、上記供給可能電圧値を求め、予め設定された時間毎に主制御部8に出力する。
【0036】
主制御部8は、メモリ7が記憶しているプログラムに従って、電圧制御部6から供給可能電圧値を供給される度に図5に示す無線部制御処理を行い、携帯電話無線部4及びBT無線部5を制御する。
始めに、主制御部8は、メモリ7が記憶している電圧レベル情報を用いて、電圧制御部6から供給された供給可能電圧値がレベル1〜4の何れに分類されるかを判別する(ステップS101)。
【0037】
具体的には、主制御部8は、供給可能電圧値が上記した範囲0〜VBT、VBT〜Vphone、Vphone〜Vadd、及び、Vadd〜Vmaxの何れに当てはまるかを判別することにより、供給可能電圧値のレベルを判別する。
【0038】
そして、主制御部8は、メモリ7が記憶している現在レベル情報を取得し、判別した供給可能電圧値のレベルが現在レベル情報が示す現在レベルと一致するか否かを判別する(ステップS102)。
【0039】
一致すると判別した場合(ステップS102;YES)、主制御部8は、無線部制御処理を終了する。
一方、一致しないと判別した場合(ステップS102;NO)、主制御部8は、以下に示すレベル毎の処理を行う。
【0040】
具体的には、ステップS101で供給可能電圧値はレベル1であると判別した場合、主制御部8は、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方を稼働させ(ステップS103)、後述するステップS107の処理を行う。
【0041】
ステップS101で供給可能電圧値はレベル2であると判別した場合、主制御部8は、後述するレベル2での制御処理を行い(ステップS104)、後述するステップS107の処理を行う。
【0042】
ステップS101で供給可能電圧値はレベル3であると判別した場合、主制御部8は、消費電力が小さいBT無線部5のみを稼働させる(ステップS105)。なお、現在レベル情報の現在レベルがレベル2であった場合、即ち、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方が稼働していた場合、主制御部8は、携帯電話無線部4の機能を停止させる。そして、制御部8は、表示部3を制御し、例えば図6(a)に示すような画面を表示させ、BT無線部5のみが使用可能であることを利用者に通知してもよい。このようにして、携帯電話無線部4の機能は停止するため、携帯電話無線部4では電力が消費されない。
そして、主制御部8は、後述するステップS107の処理を行う。
【0043】
ステップS101で供給可能電圧値はレベル4であると判別した場合、主制御部8は、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方の機能を停止させる(ステップS106)。この際、主制御部8は、表示部3を制御し、例えば図6(b)に示すような画面を表示させ、電池1の充電を利用者に促してもよい。
【0044】
そして、主制御部8は、メモリ7が記憶している無線部稼働フラグテーブル及び現在レベル情報を更新し(ステップS107)、無線部制御処理を終了する。
【0045】
次に、上記したステップS104のレベル2での制御処理について説明する。図7に示すように、主制御部8は、メモリ7が記憶している無線部稼働フラグテーブルを取得し(ステップS201)、現在の稼働パターンを判別する(ステップS202)。
【0046】
携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働パターンは3つに分類される。具体的には、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方が稼働中である場合、又は、両方が稼働していない場合はパターン1に、携帯電話無線部4のみが稼働中である場合はパターン2に、BT無線部5のみが稼働中である場合はパターン3に分類される。
【0047】
稼働パターンがパターン1であると判別した場合(ステップS202;パターン1)、主制御部8は、メモリ7が記憶しているユーザ設定フラグを取得し、ユーザ設定フラグが0(ゼロ)であるか否かを判別する。即ち、主制御部8は、携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御をデフォルトで行うか、利用者に行わせるかを判別する(ステップS203)。
【0048】
ユーザ設定フラグがゼロである、即ち、デフォルトで行うと判別した場合(ステップS203;YES)、主制御部8は、消費電力の小さいBT無線部5のみを稼働させ(ステップS204)、上記したステップS107の処理を行う。なお、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方が稼働していた場合、主制御部8は、消費電力が大きい携帯電話無線部4の機能を停止させる。
【0049】
一方、ユーザ設定フラグがゼロでないと判別した場合(ステップS203;NO)、主制御部8は、携帯電話無線部4及びBT無線部5の何れを優先して稼働させるか、即ち、携帯電話無線部4及びBT無線部5の何れに優先して電圧を供給するかを利用者に選択させる(ステップS205)。例えば、主制御部8は、表示部3を制御し、図8(a)に示すような画面を表示させ、携帯電話無線部4及びBT無線部5の何れの機能を停止するかを、例えば図2に示した選択/決定キー23を使用して利用者に選択させてもよい。利用者は、操作部2を所定の手順で操作し、携帯電話無線部4及びBT無線部5の何れを優先して稼働させるかを選択する。
【0050】
その後、主制御部8は、利用者の選択に従って携帯電話無線部4又はBT無線部5の稼働制御を実行するか否かを判別する(ステップS206)。例えば、主制御部8は、表示部3を制御し、図8(b)に示すような画面を表示させて携帯電話無線部4又はBT無線部5の稼働制御を実行するか否かを判別してもよい。この場合、利用者は、操作部2を操作し、表示部3が表示する所定項目(図8(b)中ではYES、NO)を、例えば図2に示した選択/決定キー23を使用して選択する。
【0051】
稼働制御を実行すると判別した場合(ステップS206;YES)、主制御部8は、利用者の選択に従って携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御を行い、携帯電話無線部4及びBT無線部5の一方のみを稼働させ(ステップS207)、上記したステップS107の処理を行う。このようにして、主制御部8は、利用者の操作に従って、動作電圧を供給する無線部を設定する。
一方、稼働制御を実行しないと判別した場合(ステップS206;NO)、主制御部8は、上記ステップS204の処理を行い、ステップS107の処理を行う。
【0052】
上記ステップS202の処理で稼働パターンがパターン2であると判別した場合(ステップS202;パターン2)、主制御部8は、メモリ7が記憶しているユーザ設定フラグを取得し、上記と同様に、ユーザ設定フラグが0(ゼロ)であるか否かを判別する(ステップS208)。
【0053】
ユーザ設定フラグがゼロである、即ち、デフォルトで行うと判別した場合(ステップS208;YES)、主制御部8は、上記したステップS107の処理を行う。即ち、主制御部8は、稼働中である携帯電話無線部4を優先し、そのまま携帯電話無線部4の稼働を継続させる。
【0054】
一方、ユーザ設定フラグがゼロでないと判別した場合(ステップS208;NO)、主制御部8は、上記と同様にして、携帯電話無線部4及びBT無線部5の何れを優先して稼働させるかを利用者に選択させる(ステップS209)。
その後、主制御部8は、上記と同様にして、利用者の選択に従って携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御を実行するか否かを判別する(ステップS210)。
【0055】
稼働制御を実行すると判別した場合(ステップS210;YES)、主制御部8は、利用者の選択に従って携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御を行い、携帯電話無線部4及びBT無線部5の一方のみを稼働させ(ステップS211)、上記したステップS107の処理を行う。
一方、稼働制御を実行しないと判別した場合(ステップS210;NO)、主制御部8は、上記ステップS107の処理を行う。
【0056】
上記ステップS202の処理で稼働パターンがパターン3であると判別した場合(ステップS202;パターン3)、主制御部8は、メモリ7が記憶しているユーザ設定フラグを取得し、上記と同様に、ユーザ設定フラグが0(ゼロ)であるか否かを判別する(ステップS212)。
【0057】
ユーザ設定フラグがゼロである、即ち、デフォルトで行うと判別した場合(ステップS212;YES)、主制御部8は、上記したステップS107の処理を行う。即ち、主制御部8は、稼働中であるBT無線部5を優先し、そのままBT無線部5の稼働を継続させる。
【0058】
一方、ユーザ設定フラグがゼロでないと判別した場合(ステップS212;NO)、主制御部8は、上記と同様にして、携帯電話無線部4及びBT無線部5の何れを優先して稼働させるかを利用者に選択させる(ステップS213)。
その後、主制御部8は、上記と同様にして、利用者の選択に従って携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御を実行するか否かを判別する(ステップS214)。
【0059】
稼働制御を実行すると判別した場合(ステップS214;YES)、主制御部8は、利用者の選択に従って携帯電話無線部4及びBT無線部5の稼働制御を行い、携帯電話無線部4及びBT無線部5の一方のみを稼働させ(ステップS215)、上記したステップS107の処理を行う。
一方、稼働制御を実行しないと判別した場合(ステップS214;NO)、主制御部8は、上記ステップS107の処理を行う。
【0060】
以上のように、供給可能電圧値に応じて、複数の無線部を個別に稼働制御することができる。また、上記したレベル2での制御処理のように、無線部の稼働制御をデフォルトで行う場合、稼働停止させる無線部に優先順位を設定することにより、無線部の機能停止を効率よく行うことができる。
【0061】
具体的には、上記したように、消費電力が一番大きい無線部から順に機能を停止させるが、現在のレベルで稼働可能である場合は、稼働中のものを優先する。これにより、携帯電話機の省電力化を適切に効率よく行うことができる。
【0062】
次に、上記携帯電話機の携帯電話無線部4又はBT無線部5から他の通信端末に発信する場合の動作について説明する。
始めに、携帯電話機の利用者は、携帯電話無線部4又はBT無線部5から所定の発信先に発信するために、操作部2を所定の手順で操作する。
【0063】
操作部2は、利用者の操作に従って、利用者が指示する携帯電話無線部4又はBT無線部5から所定の発信先に発信することを指示する発信信号を主制御部8に出力する。
主制御部8は、操作部2から供給される発信信号に応答して、図9に示す発信処理を開始する。
【0064】
始めに、主制御部8は、メモリ7が記憶している現在レベル情報を取得し、供給可能電圧値の現在レベルがレベル2であるか否かを判別する(ステップS301)。
現在レベルがレベル2でないと判別した場合(ステップS301;NO)、主制御部8は、供給可能電圧値の現在レベルがレベル1であるか否かを判別する(ステップS302)。
【0065】
現在レベルがレベル1であると判別した場合(ステップS302;YES)、主制御部8は、後述するステップS306の処理を行い、発信処理を終了する。具体的には、主制御部8は、利用者の指示に従って携帯電話無線部4又はBT無線部5を制御し、所定の発信先に発信して発信処理を終了する。上記したように、供給可能電圧値がレベル1である場合、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方が稼働している。これにより、主制御部8は、利用者が指示する携帯電話無線部4又はBT無線部5から所定の発信先に発信して通信を行うことができる。
【0066】
一方、現在レベルがレベル1でないと判別した場合(ステップS302;NO)、主制御部8は、供給可能電圧値の現在レベルがレベル3であるか否かを判別する(ステップS303)。
【0067】
現在レベルがレベル3でない、即ち、レベル4であると判別した場合(ステップS303;NO)、主制御部8は、表示部3を制御してメッセージを表示させ(ステップS304)、発信処理を終了する。上記したように、供給可能電圧値がレベル4である場合、携帯電話無線部4及びBT無線部5の両方とも稼働できない。このため、主制御部8は、例えば図10(a)に示すようなメッセージを表示して、発信できないことを利用者に通知する。
【0068】
一方、現在レベルがレベル3であると判別した場合(ステップS303;YES)、主制御部8は、利用者がBT無線部5からの発信を指示しているか否かを判別する(ステップS305)。
【0069】
BT無線部5からの発信指示でない、即ち、携帯電話無線部4からの発信指示であると判別した場合(ステップS305;NO)、主制御部8は、ステップS304の処理を行い、発信処理を終了する。上記したように、供給可能電圧値がレベル3である場合、BT無線部5のみが稼働可能である。このため、主制御部8は、例えば図10(b)に示すようなメッセージを表示して、携帯電話無線部4からは発信できないことを利用者に通知する。
【0070】
一方、BT無線部5からの発信指示であると判別した場合(ステップS305;YES)、主制御部8は、利用者の指示に従って、BT無線部5を制御して所定の発信先に発信し(ステップS306)、発信処理を終了する。
【0071】
上記ステップS301の処理で現在レベルはレベル2であると判別した場合(ステップS301;YES)、主制御部8は、メモリ7の無線部稼働フラグテーブルを取得し、利用者が発信を指示する携帯電話無線部4又はBT無線部5が稼働中であるか否かを判別する(ステップS307)。
【0072】
稼働中であると判別した場合(ステップS307;YES)、主制御部8は、利用者の指示に従って携帯電話無線部4又はBT無線部5を制御し、所定の発信先に発信し(ステップS308)、発信処理を終了する。
【0073】
一方、稼働中でないと判別した場合(ステップS307;NO)、主制御部8は、稼働させる無線部を切り替えるか否かを判別する(ステップS309)。具体的には、主制御部8は、表示部3を制御し、例えば図10(c)に示すような画面を表示させ、稼働させる無線部の切り替えを利用者に確認させる。利用者は、操作部2を操作し、表示部3が表示する所定項目(図10(c)中ではYES、NO)を、例えば図2に示した選択/決定キー23を使用して選択する。これにより、主制御部8は、稼働させる無線部を切り替えるか否かを判別する。
【0074】
稼働させる無線部を切り替えないと判別した場合(ステップS309;NO)、主制御部8は、発信処理を終了する。
一方、稼働させる無線部を切り替えると判別した場合(ステップS309;YES)、主制御部8は、稼働させる無線部を切り替える(ステップS310)。具体的には、主制御部8は、利用者が発信を指示していない無線部(携帯電話無線部4又はBT無線部5)の機能を停止させ、利用者が発信を指示した無線部を稼働させる。
【0075】
その後、主制御部8は、利用者の指示に従って、携帯電話無線部4又はBT無線部5を制御し、所定の発信先に発信する(ステップS311)。
そして、主制御部8は、メモリ7の無線部稼働フラグテーブルを更新し(ステップS312)、発信処理を終了する。
【0076】
以上のように、供給可能電圧値に応じて、複数の無線部を個別に稼働制御することができる。このため、供給可能電圧値が低下して消費電力の大きい携帯電話無線部4が稼働できなくても、消費電力の小さいBT無線部5を使用して発信処理を行うことができる。
【0077】
本発明の第2の実施の形態にかかる携帯電話機について図面を参照して説明する。
第2の実施の形態にかかる携帯電話機は、図1に示した第1の実施の形態と同様に、電池1と、操作部2と、表示部3と、携帯電話無線部4と、Bluetooth (BT)無線部5と、電圧制御部6と、メモリ7と、主制御部8と、から構成されている。
【0078】
電池1、操作部2、表示部3、携帯電話無線部4、BT無線部5、及び、電圧制御部6は、第1の実施の形態と実質的に同一である。
【0079】
メモリ7は、第1の実施の形態で示した図4(b)とは異なる電圧レベル情報を記憶している。具体的には、図11に示すような電圧レベル情報を記憶している。
【0080】
第1の実施の形態では、供給可能電圧値がレベル間を区切る閾値Vadd、Vphone、VBTを超えた場合に携帯電話無線部4及びBT無線部5の機能を停止させたり、稼働させたりする。このため、供給可能電圧値が、上記閾値の近傍で変動する場合がある。このように供給可能電圧値が閾値の近傍で変動すると、供給可能電圧値のレベルが頻繁に切り替わってしまう。
【0081】
以上のようなレベルの頻繁な切り替えを防止するため、図11に示すように、供給可能電圧値をレベル分けするための範囲がレベル毎に2つずつ設定されている。具体的には、供給可能電圧値が下降する場合の範囲と、上昇する場合の範囲とが設定されている。言い換えると、上記閾値Vadd、Vphone、VBTの代わりに、供給可能電圧値が下降している場合はV12lower、V23lowerr、及び、V34lowerを新たな閾値として用い、供給可能電圧値が上昇している場合はV12upper、V23upper、及び、V34upperを新たな閾値として用いる。
【0082】
なお、Vadd、Vphone、VBTと図11に示す新たな閾値との大小関係は、図12に示すように、それぞれVadd<V12lower<V12upper、Vphone<V23lower<V23upper、VBT<V34lower<V34upperとなっている。このように、新たな閾値を設定することにより不感帯が設けられ、供給可能電圧値がレベルの境界近傍で変動しても、レベルが頻繁に切り替わることを防止できる。
【0083】
主制御部8は、無線部制御処理のステップS101で、供給可能電圧値のレベルを判別する際、メモリ7が記憶している上記電圧レベル情報を用いる。
【0084】
以下に、主制御部8が行うステップS101のレベル判別処理について詳しく説明する。
図13は、主制御部8が行うステップS101のレベル判別処理を示すフローチャートである。
【0085】
始めに、主制御部8は、供給可能電圧値の変化の仕方、即ち、供給可能電圧値が下降しているか否かを判別する(ステップS401)。例えば、主制御部8は、電圧制御部6から供給される供給可能電圧値をメモリ7に一旦保存し、次に電圧制御部6から供給される供給可能電圧値と比較することにより供給可能電圧値が下降しているか否かを判別する。
【0086】
供給可能電圧値が下降していると判別した場合(ステップS401;YES)、主制御部8は、メモリ7が記憶している上記電圧レベル情報から下降用の範囲を取得し(ステップS402)、供給可能電圧値のレベルを判別する(ステップS403)。
【0087】
具体的には、主制御部8は、供給可能電圧値が、0〜V34lower、V34lower〜V23lower、V23lower〜V12lower、及び、V12lower〜Vmaxの何れに当てはまるかを判別する。これにより、主制御部8は、供給可能電圧値のレベルを判別する。
その後、主制御部8は、上記したステップS102の処理を行う。(図5参照)
【0088】
一方、供給可能電圧値が下降していない、即ち、上昇していると判別した場合(ステップS401;NO)、主制御部8は、メモリ7が記憶している上記電圧レベル情報から上昇用の範囲を取得し(ステップS404)、供給可能電圧値のレベルを判別する(ステップS405)。
【0089】
具体的には、主制御部8は、供給可能電圧値が、0〜V34upper、V34upper〜V23upper、V23upper〜V12upper、及び、V12upper〜Vmaxの何れに当てはまるかを判別する。これにより、主制御部8は、供給可能電圧値のレベルを判別する。
その後、主制御部8は、上記したステップS102の処理を行う。(図5参照)
【0090】
以降は、主制御部8は、第1の実施の形態と同様にして処理を行い、携帯電話無線部4及びBT無線部5を稼働制御する。
また、携帯電話機の携帯電話無線部4又はBT無線部5から他の通信端末に発信する場合も、主制御部8は、第1の実施の形態で示した図9の発信処理と実質的に同一の処理を行う。
【0091】
以上のように、供給可能電圧値が下降している場合と上昇している場合とで、レベルを判別するための範囲を使い分けることにより、供給可能電圧値の変動によってレベルが頻繁に切り替わることを防止できる。また、上記したような不感帯を設けると、例えば供給可能電圧値が下降も上昇もしていない場合に、2つのレベルが判別できる場合がある。この場合、主制御部8は、メモリ7の現在レベル情報が示す現在レベルと同一又は近いレベルに設定してもよい。これにより、より適切に消費電力を制御することができる。
【0092】
なお、第1及び第2の実施の形態では、携帯電話機が携帯電話無線部4とBT無線部5とを備えている場合を示したが、BT無線部5以外の無線部を備えていてもよい。例えば、赤外通信用のIrDA(Infrared Data Association )に対応した無線モジュール等を備えてもよい。この場合、上記閾値VBTを、IrDA対応の無線モジュールを稼働させるのに必要な最小電圧値VIrDAに変更することにより、上記と同様に省電力化を効率よく行うことができる。
【0093】
また、携帯電話機は、3つ以上の無線部を備えてもよい。この場合、メモリ7の電圧レベル情報を変更することにより、上記と同様の処理を行うことができる。例えば、携帯電話機が、携帯電話無線部4、BT無線部5、及び、IrDAに対応したIr無線部を備えている場合、図14に示すようにレベル分けを行う。そして、主制御部8が上記と同様に供給可能電圧値のレベルを判別し、各レベルに応じて携帯電話無線部4、BT無線部5、及び、Ir無線部を個別に稼働制御すれば、無線部がいくつ設置されていても、携帯電話機の省電力化を適切に効率よく行うことができる。
【0094】
また、第1及び第2の実施の形態で示した以外の方法で、無線部が稼働中であるか否か、即ち、使用可能であるか否かを利用者に通知してもよい。
例えば、図15(a)から(d)に示すように、稼働中である無線部のアイコンを濃く表示し、稼働可能であるが機能を停止している無線部のアイコンを薄く表示し、稼働不可能である無線部のアイコンを表示しないようにしてもよい。
また、図16(a)から(d)に示すように、稼働中であるか否かを丸(○)及びバツ(×)で示してもよい。
【0095】
また、操作部2にLED(発光ダイオード)等を設置し、操作部2の所定キー、例えばフックオフ/終話キー22やBT発信/切断キー24等を点灯させて、無線部が稼働中であるか否かを利用者に提示してもよい。
さらに、図17(a)から(c)に示すように、無線部が稼働中であるか否かを利用者に通知するための所定数のLEDを独立に設置してもよい。
【0096】
また、本発明の端末は、専用の端末を用いる必要はなく、消費電力の異なる複数の無線部(通信手段)を備えるコンピュータにより実現することができる。例えば、コンピュータに上記した各処理を実行させるためのプログラム及びデータを記録媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)に記録して配布し、これをインストールしてOS上で実行することにより、この発明の端末を実現できる。また、プログラム及びデータの配布は、CD−ROM等に限らず、通信等により行われてもよい。
【0097】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、効率よく省電力化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる携帯電話機の構成図である。
【図2】図1に示す携帯電話機の外観図である。
【図3】図1の携帯電話機を動作させるための供給可能電圧値の減衰を示す図である。
【図4】(a)は、図1の携帯電話機を構成するメモリが記憶する無線部稼働フラグテーブルを示す図であり、(b)は、メモリが記憶する電圧レベル情報を示す図である。
【図5】図1に示す携帯電話機を構成する主制御部が行う無線部制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す携帯電話機を構成する表示部が表示する画面を示す図である。
【図7】図5に示す無線部制御処理を構成するレベル2での制御処理を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す携帯電話機を構成する表示部が表示する画面を示す図である。
【図9】図1に示す携帯電話機を構成する主制御部が行う発信処理を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す携帯電話機を構成する表示部が表示する画面を示す図である。
【図11】第2の実施の形態にかかる携帯電話機を構成するメモリが記憶する電圧レベル情報を示す図である。
【図12】供給可能電圧値のレベルを判別する際に用いられる閾値の大小関係を示す図である。
【図13】第2の実施の形態にかかる主制御部が行うレベル判別処理を示すフローチャートである。
【図14】無線部が3つの場合に、供給可能電圧値のレベルを判別する際に用いられる閾値の大小関係を示す図である。
【図15】無線部の稼働状況を表示部により示す場合の例を示す図である。
【図16】無線部の稼働状況を表示部により示す場合の他の例を示す図である。
【図17】無線部の稼働状況を発光ダイオードにより示す場合の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電池
2 操作部
3 表示部
4 携帯電話無線部
5 Bluetooth 無線部
6 電圧制御部
7 メモリ
8 主制御部

Claims (6)

  1. 消費電力が異なる複数の通信手段と
    前記複数の通信手段を動作させるための動作電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段が供給する動作電圧の大きさに応じて、前記複数の通信手段のそれぞれの動作を制御する制御手段と、
    から構成され、
    前記制御手段は、
    前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になると、前記複数の通信手段の動作状態と非動作状態とを判別する動作状態判別手段と、
    前記動作状態判別手段による動作状態の判別結果に従って、少なくとも1つの通信手段の動作状態を維持しつつ、他の通信手段の動作を停止させる停止制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記停止制御手段は、複数の通信手段が動作しているときには、一の通信手段のみを動作状態にして他の通信手段の動作を停止させ、
    前記停止制御手段は、一の通信手段が動作して、他の通信手段が停止しているときには、その状態を維持又は、一の通信手段を停止し、他の一の通信手段のみを動作状態にする、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記停止制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になった場合、予め設定された内容に基づいて一の通信手段を動作状態にして他の通信手段の動作を停止させるか、又は、使用者による選択指示入力に基づいて一の通信手段を動作状態にして他の通信手段の動作を停止させる、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記停止制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になった場合、前記複数の通信手段のうち動作している通信手段の中から消費電力が大きい一の通信手段を停止し、他の通信手段を動作状態にする、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯端末。
  5. 消費電力が異なる複数の通信手段を備える携帯端末の制御方法であって、
    前記複数の通信手段を動作させるための動作電圧を供給する電圧供給工程と、
    前記電圧供給程で供給する動作電圧の大きさに応じて、前記複数の通信手段のそれぞれの動作を制御する制御工程と、
    を備え、
    前記制御工程は、前記電圧供給工程で供給できる動作電圧が所定のレベル以下になると、前記複数の通信手段の動作状態と非動作状態とを判別する動作状態判別工程と、
    前記動作状態判別工程による動作状態の判別結果に従って、少なくとも1つの通信手段の動作状態を維持しつつ、他の通信手段の動作を停止させる停止制御工程と、
    を備えることを特徴とする、携帯端末の制御方法。
  6. コンピュータを、
    消費電力が異なる複数の通信手段と
    前記複数の通信手段を動作させるための動作電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段が供給する動作電圧の大きさに応じて、前記複数の通信手段のそれぞれの動作を制御する制御手段と、
    から構成され、
    前記制御手段は、前記電圧供給手段が供給できる動作電圧が所定のレベル以下になると、前記複数の通信手段の動作状態と非動作状態とを判別する動作状態判別手段と、
    前記動作状態判別手段による動作状態の判別結果に従って、少なくとも1つの通信手段の動作状態を維持しつつ、他の通信手段の動作を停止させる停止制御手段と、
    を備えることを特徴とする携帯端末として機能させる、ためのプログラム。
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