JP3850118B2 - マイクロフィルム検索装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロフィルムの走行方向の濃度変化からコマの有無を判定するマイクロフィルム検索装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロフィルムの検索を行うために、各コマごとにコマの走行軌跡幅と重ならない位置に検索用マーク(ブリップ)を付しておき、このブリップを検出して検索する装置が公知である。
【0003】
一方このブリップに代えてコマの有無を検出することにより検索を行うことが考えられている。すなわちコマの走行軌跡幅内に濃度センサを配設しておき、この濃度センサが検出するフィルム濃度の変化からコマの有無を判定するものである。
【0004】
【従来技術の問題点】
このようにコマの有無を検出する場合は、フィルムを挟んで一対の光ファイバの端面を対向させ、一方の光ファイバに入射した光をフィルムに導き、フィルムを透過した光を他方の光ファイバで受光し、この受光量を光センサで検出することが考えられる。このように対向する光ファイバの端面間でフィルムを走行させるものでは、両光ファイバの端面の光軸を高精度に位置合わせする必要がある。
【0005】
しかし光ファイバは極めて細かい。例えば16mm幅のマイクロフィルムのコマを検出するために、フィルムの0.1mmの送り量ごとにフィルム濃度を検出することが本願の発明者により検討されているが、この場合には光ファイバの直径は約0.5mm程度にする必要が生じる。このため光ファイバの光軸の位置合わせを高精度に行うことができ、また長期間使用しても光軸に狂いが発生しないものが求められる。
【0006】
そこでフィルムの両面に対向する一対の光ファイバ保持ブロックを設け、これらのブロックに互いに対をなす光ファイバの端面がフィルムを挟んで対向するように保持することが考えられる。しかしこの光ファイバは極めて細かいため、この光ファイバを通す小孔を光ファイバ保持ブロックに加工することは非常に困難である。
【0007】
例えばドリル加工によりこの小孔を形成する場合には、このドリルの刃が極めて細くなり、加工時にドリルの刃の先端が移動して位置決めが困難になったり、まっすぐな小孔を精度良く加工できない。またブロックを樹脂で射出形成する場合には、この小孔を形成するためのピンを金型内に固定しておくことが必要であるが、このピンが極めて細かく弱いものとなるため、樹脂の射出形成時に樹脂の圧力によってピンが折れたり曲ったりする。このためやはり小孔を高精度に形成することが困難であった。
【0008】
【発明の目的】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、光ファイバの端をフィルムを挟んで対向するように保持する光ファイバ保持ブロックに、光ファイバを通す小孔が高精度に形成され、フィルムを挟んで光ファイバの端面の光軸を高精度に保持することができるマイクロフィルム検索装置を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の構成】
この発明によればこの目的は、マイクロフィルムの走行方向の濃度変化からコマの有無を判別するマイクロフィルム検索装置において、前記マイクロフィルムを幅方向に横断してマイクロフィルムの両面に対向する一対の光ファイバ保持ブロックと、両ブロックにそれぞれ貫通し保持された一端の端面がマイクロフィルムを挟んで互いに対向する複数の光ファイバと、一方のブロックに保持された光ファイバに光を導く光源と、他方のブロックに保持された光ファイバに入射する光量を検出する光センサと、光センサの出力を2値化する2値化部と、この2値化信号に基づいてコマの有無を判定してコマの検索を行う検索部とを備え、前記ブロックは極細パイプをインサートして樹脂形成され、前記極細パイプに前記光ファイバが挿通され接着されていることを特徴とするマイクロフィルム検索装置、により達成される。
【0010】
ここに極細パイプは金属製とし、この極細パイプに光ファイバを挿通し接着固定してから、ブロックの表面と共にこの光ファイバおよび極細パイプを研磨してブロックの表面を滑らかにすることができる。
【0011】
【実施態様】
図1は本発明の一実施態様の使用状態を示す図、図2はここに用いるスキャナの内部を透視した斜視図、図3はその要部の配置を示す側面図、図4はラインセンサ駆動部を示す斜視図、図5は要部を示す図、図6は光センサの配置を説明する図である。
【0012】
図1において符号10はコンピュータ本体であり、CPUなどを内蔵する。12はCRTや液晶板などの表示手段、14はキーボードであり、これらは机16に載せられている。18はこの机16の下に収納されたスキャナであり、本発明のマイクロフィルム検索装置を内蔵する。20は机16の横に置かれたプリンタである。
【0013】
スキャナ18はその前面上部にカートリッジ挿入口22を持ち、ここに挿入されたカートリッジ24(図2、3参照)に入っている16mm幅のマイクロロールフィルム26の画像を低密度で読取る。読取った画像はコンピュータ本体10内のCPUなどにより所定の画像処理を施された後、表示手段12に表示される。
【0014】
この画像読取りは後記ラインセンサ96を静止させ、フィルム26だけを走行させながら行われ、その間にCRTの表示手段12は読取った画像をフィルム26の走行に同期させて連続的に変化させながら表示する。従って表示手段12の表示はフィルム26の走行に同期して移動することになり、スクリーンに画像を投影するものとほぼ同様な画像を表示手段12に表示させることができる。
【0015】
手動検索の時には、オペレータは表示手段12の画像を見て、プリント出力が必要な画像に対し出力を指示する。この出力指示に基づいてスキャナ18そのコマの位置を正しい位置にしてその画像全体を高密度画質により読取る。この高密度画像はプリンタ20にプリント出力されたり、光磁気ディスクなどにメモリされたり、外部処理装置へ転送される。
【0016】
また自動検索の時には、目標コマのアドレスをキーボード14から入力する。この自動検索ではコマを検出し、コマの数をカウントすることにより目標コマを検索する。このコマの検索は、コマの有無を示す後記する判定部112の判定結果を用いて、後記検索部116で行う。
【0017】
次にスキャナ18の構成を説明する。スキャナ18は縦長の筐体28を持ち、この筐体28内の前部上方に供給側リール駆動部30が、前部下方に巻取り側リール駆動部32が配設されている。供給側リール駆動部30は、カートリッジ挿入口22にカートリッジ24が挿入されると、カートリッジ24を自動的に移動させて回転軸にリール24Aを係合させる。またフィルム26の先頭を引き出して下方へ送り、巻取り側リール駆動部32の巻取りリール32Aに導く。
【0018】
ここにフィルム26は、図2、3に示すように、各リール駆動部30、32の間隙の後側すなわち筐体28の前からみて奥側を通る。図3で34、34、36、36はフィルム26のガイドローラである。従ってこの間隙と筐体28の正面パネル28Aとの間に空間38が形成され、ここに後記する光源部52が収容される。
【0019】
巻取り側リール駆動部32は、図3に示すようにリール32Aに接触して走行するドライブベルト40を持つ。このドライブベルト40はガイドローラ42、44、駆動ローラ46、エンコーダ48、テンションローラ50に巻掛けられ、駆動ローラ46によりフィルム巻取り方向(矢印方向)に走行駆動される。エンコーダ48はフィルム26の一定送り量(例えば0.1mm)ごとにサンプリング信号を出力する。
【0020】
52は、前記両リール駆動部30、32の間の空間38に収容される光源部であり、ランプ54、反射鏡56、コンデンサーレンズ58や適宜のフィルター等を有する。図2で60は電源回路部、62はモータなどの電力制御回路部である。
【0021】
次にラインセンサ駆動部64を説明する。ラインセンサ駆動部64は投影レンズ66と一体化されている。すなわち図3,4に示すように、ラインセンサ駆動部64のフレーム(回転フレーム)68には、投影レンズ66を保持する筒部70が一体形成されている。この筒部70に保持される投影レンズ66は固定焦点で約2倍の倍率を持つ。筒部70は、筐体28に固定されたフレーム(固定フレーム)72に回動自在に保持され、読取る画像の傾きを修正できるようにしている。ここに筒部70はフィルム26に垂直な光軸74を中心として回転する。
【0022】
回転フレーム68の筒部70と、固定フレーム72に取付けられたサーボモータ76のプーリ76Aとには、ベルト78が巻掛けられている。そしてモータ76の回転により回転フレーム68は光軸74を中心にして回動可能である。
【0023】
回転フレーム68には、図4に示すように筒部70と反対の面に可動台80が取付られている。すなわちこの可動台80は一対のガイドロッド82、82に摺動自在に保持され、筒部70の開口付近を光軸74に直交する方向へ往復動可能である。
【0024】
回転フレーム68には可動台80の往復方向と平行に、プーリ84、84に巻き掛けたベルト86が設けられ、このベルト86に可動台80の一側が固定されている。また一方のプーリ84にはサーボモータ88の回転がベルト90を介して伝えられる。この結果サーボモータ88を正逆転させることによって、可動台80を光軸74に直交する平面上で往復動させることができる。
【0025】
可動台80には、ガイドロッド82、82に直交する方向、すなわち可動台80の往復方向に直交する方向に、長窓92が形成されている。この長窓92はその長さ方向の中心が光軸74上に位置する。この可動台80の後面すなわち筒部70と反対側の面には、プリント配線基板94が光軸74に直交するように固定されている。
【0026】
この基板94には長窓92に臨むCCDラインセンサ96が固定されている(図3)。なおこの基板94には、このラインセンサ96の出力を増幅するプリアンプなども搭載されている。CCDラインセンサ96の受光面は、投影レンズ66の投影画像の結像面に一致させるのは勿論である。
【0027】
次にコマを検出する装置を図5を用いて説明する。マイクロフィルム26の画像読取り位置すなわち光軸74の位置よりも上流側(供給リール24A側)には、フィルム26を幅方向に横断しかつフィルム26の両面に僅かな間隙を持って対向する一対の光ファイバ保持ブロック100,102が配設されている。これらのブロック100,102にはフィルム幅方向に並べた9本づつの光ファイバ104,106が貫挿されている。これらのブロック100,102の構造については後記する。
【0028】
これら光ファイバ104,106はフィルム26に対して垂直に保持され、これらの端面はフィルム26を挟んで対向している。すなわち9本の光ファイバ104の端面は、それぞれ9本の光ファイバ106の端面に対向する。この結果端面がフィルム26を挟んで互いに対向する組合せが9組できることになる。
【0029】
ブロック100に保持された9本の光ファイバ104は束ねられて光源部52のランプ54の近傍へ導かれている。このためランプ54から9本の光ファイバ104に光が入射し、この光がフィルム26の一方の面(ブロック100側の面)に導かれる。
【0030】
ブロック102に保持された9本の光ファイバ106には、それぞれに対向する9本の光ファイバ104が射出する光がフィルム26を経て入射する。9本の光ファイバ106はブロック102からそれぞれ光センサ108に導かれる。9つの光センサ108の出力である濃度信号は2値化部110に別々に入力され、ここで前記エンコーダ48が出力するサンプリング信号に同期して2値化される。
【0031】
9つの2値化信号はそれぞれ判定部112に入力され、ここで各光センサ108の出力に基づいてコマの有無の判定結果が求められる。この判定部112にはまたセンサ選択部114の信号が入力される。このセンサ選択部114は、フィルムの撮影方式に対応するコマの走行軌跡幅内に端面が位置する光ファイバ106と、これに接続される光センサ108とを選択する。判定部112では、これら9つの判定結果のうち、センサ選択部114が選択したセンサ108の判定結果だけを選択して、シンプレックスやデュープレックスやデュオなどの撮影方式に従ってコマの有無を判定する。
【0032】
9本の光ファイバ104,106の端面は、図6の(A)に示すようにフィルム26の走行方向に対して直交する直線すなわち光センサ配列線L上にあり、かつフィルム26の幅方向の異なる位置にある。この実施態様では、光センサ108が光ファイバ106の入射光量を検出するので、実質的には光ファイバ106の端面がフィルム26に対向する位置に光センサ108が位置するのと同じである。従ってこの図6では、光ファイバ106のフィルム26側の端面位置に光センサ108が位置するものとして表現している。
【0033】
これら9つの光センサ108は、フィルム撮影方式が異なる場合にも常に複数の光センサ108が1つのコマを通過するように、フィルム幅方向の位置決めがなされている。図6で(A)はシンプレックス方式の場合であり、この時は判定部112はセンサ選択部114の出力に基づいて8つの光センサ108(A)でコマを検出し、他の1つの光センサ108Bでブリップ118を検出する。従って判定部112では、8つの2値化部110の出力である2値化信号を用いてコマの有無を判定する。例えば判定結果の過半数あるいは一定割合以上が黒ならコマ有りと判定する。またこの場合にはブリップ118を検出する光センサ108Bの出力を用いて検索するようにすることも可能である。
【0034】
図6の(B)はデュープレックス方式の場合であり、原稿の表と裏を上下のチャネルに同時撮影しているから、両チャネルの間にコマを検出しない光センサ108Cが存在する。従ってこの場合には判定部112は、センサ選択部114の出力に基づいて、この光センサ108Cの出力を除いて上・下チャネルの幅内を通る3つづつの光センサ108D、108Eの出力を用いて各チャネルのコマを検出する。
【0035】
図6の(C)はデュオ方式の場合であり、中央の光センサ108Fがコマを検出しない。このため判定部112では、センサ選択部114の出力に基づいて、その上と下に分けられた2つのグループに含まれる4つづつの光センサ108G、108Hで各チャネルのコマを検出する。検索部116では判定部112が出力する判定信号を積算することにより、目標のコマを検索する。
【0036】
次に光ファイバ104、106の端を保持する光ファイバ保持ブロック100、102を図7〜10を用いて説明する。図7の(A)と(B)はこれらブロック100、102の組合せ状態を示す側面図と平面図、図8は両ブロックの分解斜視図、図9は両ブロックの分解状態の断面図、図10は光ファイバ固着前のブロックを示す断面図、図11は光ファイバをブロックに固着する手順を示す図である。
【0037】
ブロック100、102は全く同一構造のものを互いに反転させて組合せて用いる。すなわち、両ブロック100、102は、これらの対向する面がステンレスなどの金属板100A、102Aで作られ、これらの金属板100A、102Aの後にポリブチレンテレフタレート(PBT)などの合成樹脂100B、102Bが一体にモールドされたものである。金属板100A、102Aおよび樹脂100B、102Bは両端がのびて、装置のフレーム(図示せず)への取付部100C、102Cとなっている。ここに取付部100C、102Cはブロック100、102の幅方向に偏位している。このため両ブロック100、102を組合せて装置フレームに取付ける時に(図7の(B)参照)、ドライバなどの工具が他方の取付部100Cまたは102Cに干渉するのを防ぐことができる。
【0038】
両ブロック100、102の長さ方向の中央には、前記9本の光ファイバ104、106が直線L(光センサ配列線)上(図6(A)、図7(B)参照)に所定間隔をもって保持されている。ここに両ブロック100,102は金型(図示せず)に樹脂100B,102Bを射出形成することにより作られる。この金型内には、金属板100A,102Aと、光ファイバ104,106が挿通される極細パイプ300とが予め固定され、この金型内に前記したPBTなどが射出形成される。なおこの金型には光ファイバ104,106を被覆する樹脂被覆層302が入る空洞304(図10)を形成するための部分が設けられている。
【0039】
この結果樹脂を射出成型したブロック100,102は図10に示すように極細パイプ300がブロック100,102の表面と空洞304内とに両端が突出した状態に植設されたものとなる。この極細パイプ300内が光ファイバ保持孔306となる。光ファイバ104,106は、図11の(A)に示すように一端の樹脂被覆層302が所定長さ(数mm)だけ剥がされ、極細パイプ300の保持孔206に下側から(空洞304側から)挿入される(図11の(B)参照)。この時保持孔306内面と光ファイバ104,106とに接着剤308を塗布しておき、また空洞304内にも接着剤310を充填する。
【0040】
そして接着剤308,310が硬化した後、ブロック100,102の表面を鏡面状に研磨する(図11の(C)参照)。この時極細パイプ300および光ファイバ104,106はブロック100,102の表面から突出した部分が除去され、金属板100A,102Aおよび表面に露出した樹脂100B,102Bと同一の表面に研磨される。ここに極細パイプ300としては、ステンレスチールなどの金属製のパイプを用いることができる。この場合には極細パイプ300の内径の精度と直線性の向上が図れて好ましい。なお精度や他の条件が維持できるのであれば樹脂製のパイプを用いてもよい。また光ファイバ104,106の樹脂被覆層302が入り接着される空洞304は、極細パイプ300の一端を保持するロッドを中子として金型内にセットすることにより形成することができる。
【0041】
これらのブロック100、102の一方102には、その長手方向のできるだけ離れた位置に位置決め用基準ピン208と結合ピン210とが固定されている。これらのピン208、210はパイプ状で両端に雌ねじが切られ、中央にフランジ212を有する。基準ピン208は、ブロック102の金属板102Aおよび樹脂102Bに形成された円形の孔(基準孔)214に金属板102A側から挿入され、樹脂102B側からビス216を螺入することによってブロック102に固定される。
【0042】
同様に結合ピン210は、金属板102Aおよび樹脂102Bに形成されたブロック102の長手方向に長い長孔218にビス220で仮止めされる。一方他方のブロック100には、基準ピン208が遊動不能に嵌入する円形の基準孔222と、結合ピン210が遊動可能に係入するブロック100の長手方向に長い長孔224とが形成されている。
【0043】
従ってこれらのブロック100と102とを組み立てる際には、まずブロック100の基準孔222をブロック102の基準ピン208に嵌合させつつ、また同時に長孔224を結合ピン210に係入させつつ、両ブロック100と102とを組合せる。そしてビス226、228をブロック100側からピン208、210に螺入して締付け、同時に結合ピン210のビス220をブロック102側から締付ければよい。この時ピン208、210にフランジ212は、両ブロック100、102の間隙寸法を一定に保つ。
【0044】
このように基準ピン208で両ブロック100、102の長手方向の位置決めを行いつつ、結合ピン210で幅方向の位置決めを行うから、両ブロック100、102の光ファイバ104、106の光軸を高精度に一致させ保持することができる。またピン208、210のビス216、220または226、228を螺脱することにより容易に両ブロック100、102は分解でき、光ファイバ104、106の端面などをクリーニングして汚れを除去することができる。
【0045】
なお両ブロック100、102の基準孔214、222および結合用の長孔218、224の加工は次のように行うことができる。一つの方法は、両ブロック100、102を別途用意した治具にセットし、光ファイバ104、106の光軸を合せた状態で固定した後、両ブロック100、102を貫通するようにドリル加工によって基準孔214、222あるいは結合用長孔218、224を同時に加工すればよい。他の方法は、ブロック100と102との樹脂100B、102B側を一体として共通1個の金型によって形成し、基準孔214、222および結合用長孔218、224をそれぞれドリル加工で同時に加工した後、樹脂部分をカッターで分割するものである。
【0046】
この実施態様ではブロック100、102をステンレスの金属板100A、102Aと、PBT樹脂100B、102Bとを一体にモールドしたので、温度変化による変形が発生しにくい。またフィルム26に対向する面に金属板100A、102Aが表れているので、この金属板100A、102Aを装置フレームに接地することによりフィルム26の帯電を防止できる。
【0047】
以上説明した実施態様では画像撮影用の光源部52を用いて各光ファイバ104に光を導いているので、光源を簡素化できる利点がある。しかしこの発明は他の1つの光源を用いたり、複数の光源を用いて各光ファイバ104に光を導いてもよい。
【0048】
この実施態様ではこのように光ファイバ104,106を用いているから、幅の狭いフィルム26の幅方向にこれらの光ファイバ104,106の端面を互いに接近させて配設することが可能になる。しかし本発明はブロック100、102に1本ずつの光ファイバを保持したものも包含する。この場合に2値化部110の出力が直接コマの有無を示す判定信号となるから、判定部112は不用になる。
【0049】
またこの発明では濃度センサ(光センサ)をフィルム走行方向に直交する直線L上に並べているから時間的に同一のタイミングでコマの有無を検出することができる。このため複数の濃度センサ(光センサ)をフィルムの走行方向にずらして配置する場合のように、各濃度センサ(光センサ)の出力タイミングのずれを補正する必要が無くなり、回路構成が単純になる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、光ファイバを保持する光ファイバ保持ブロックを、極細パイプをインサートして樹脂形成し、この極細パイプ内に光ファイバを挿通して接着固定したものであるから、一対のブロックに保持された光ファイバの端面の光軸をフィルムを挟んで高精度に一致させて保持することが可能になり、マイクロフィルムのコマの検出精度を高めることができる。
【0051】
ここに極細パイプは金属製とすれば極細パイプの内径の精度と直線性を向上させて、光ファイバの保持精度を一層向上させることができる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の使用状態を示す図
【図2】ここに用いるスキャナの内部を透視した斜視図
【図3】その要部の配置を示す側面図
【図4】ラインセンサ駆動部を示す斜視図
【図5】要部を示す図
【図6】光センサの配置を説明する図
【図7】両ブロックの組合せ状態を示す側面図と平面図
【図8】両ブロックの分解斜視図
【図9】両ブロックの分解断面図
【図10】光ファイバ固着前のブロックを示す断面図
【図11】光ファイバをブロックに固着する手順を示す図
【符号の説明】
26 マイクロフィルム
52 光源部
54 ランプ
100,102 光ファイバ保持ブロック
104,106 光ファイバ
108 光センサ
110 2値化部
112 判定部
114 センサ選択部
116 検索部
300 極細パイプ
302 樹脂被覆層
304 空洞
306 光ファイバ保持孔
308,310 接着剤

Claims (2)

  1. マイクロフィルムの走行方向の濃度変化からコマの有無を判別するマイクロフィルム検索装置において、
    前記マイクロフィルムを幅方向に横断してマイクロフィルムの両面に対向する一対の光ファイバ保持ブロックと、両ブロックにそれぞれ貫通し保持された一端の端面がマイクロフィルムを挟んで互いに対向する複数の光ファイバと、一方のブロックに保持された光ファイバに光を導く光源と、他方のブロックに保持された光ファイバに入射する光量を検出する光センサと、光センサの出力を2値化する2値化部と、この2値化信号に基づいてコマの有無を判定してコマの検索を行う検索部とを備え、前記ブロックは極細パイプをインサートして樹脂形成され、前記極細パイプに前記光ファイバが挿通され接着されていることを特徴とするマイクロフィルム検索装置。
  2. 極細パイプは金属製であり、この極細パイプとここに挿通され接着された光ファイバとがブロックの表面と共に研磨されている請求項1のマイクロフィルム検索装置。
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