JP3847426B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、投射型の表示装置や電子写真型のプリンタなどの画像出力装置とカメラやスキャナなどの画像入力装置における主として光学系を伴う画像入出力機器の画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図18は例えば特開平7−302190号公報に示された従来の画像出力装置のシェーディング補正機能を示すブロック構成図であり、図において、1は全面が白の基準チャート、2はその基準チャート1および他の被写体を撮像するセンサ、3はそのセンサ2によって撮像された基準チャート1の画像信号4を記憶する画像記憶手段である。なお、5はそれら基準チャート1および他の被写体の画像信号がレンズ性能や電子回路の性能によってレベル変位したシェーディング波形画像、6はレベル軸、7は空間位相軸である。
【0003】
8はシェーディング補正手段であり、その内部において、9はセンサ2によって撮像された他の被写体の画像信号4を奇数ビットの信号10と偶数ビットの信号11とに分割するデータ分割手段、12はそれら信号10または11を選択する選択手段、13はその選択された信号10または11を被除数とし、画像記憶手段3に記憶された基準チャート1の画像信号15を除数として除算して、その後に正規化する除算手段である。16はその除算結果の信号17を遅延する遅延手段、18は除算結果の信号17を半値化する半値化手段、19は半値化信号22を得てその半値化手段18の位合わせで発生した端数を求める端数処理手段、24は信号20,21,23を加算してシェーディング補正処理を行う加算手段である。なお、26はシェーディング補正後画像である。
【0004】
次に動作について説明する。
全面が白の基準チャート1をセンサ2で撮像して得られた画像信号4を画像記憶手段3に記憶しておき、次に、他の被写体をセンサ2で撮像する。これら基準チャート1および他の被写体の画像信号4は、シェーディング波形画像5に示すようにレンズ性能や電子回路の性能によってレベル変位し、むらが発生している。
【0005】
他の被写体の画像信号4は、データ分割手段9により奇数ビットの信号10と偶数ビットの信号11に分割され、選択手段12により順次選択される。除算手段13では、その選択手段12により選択された奇数ビットの信号10と偶数ビットの信号11とを被除数とし、画像記憶手段3に記憶された基準チャート1の画像信号15を除数として除算して、さらに、除算後に正規化して信号17を出力する。
【0006】
遅延手段16では、奇数ビットの信号10から求めた正規化された除算結果を遅延し、タイミング調整した信号20を出力し、半値化手段18では、偶数ビットの信号11から求めた正規化された除算結果を、奇数ビットの信号10から求めた正規化された除算結果の位に合わせた信号21を出力し、端数処理手段19では、その半値化手段18の位合わせで発生した端数を求めて信号23として出力する。
【0007】
さらに、加算手段24では、信号20,信号21および信号23を加算してシェーディング補正処理を行い、シェーディング補正後画像26のような均一な出力信号特性となるようにする。
なお、上記従来技術の参考文献として、特開平7−322064号公報および特開平7−322131号公報がある。
【0008】
図19は従来の画像入力装置のシェーディング補正機能を示すブロック構成図であり、図において、31は全面が白の基準チャート、32はレンズ、33はその基準チャート31および他の被写体を撮像するカメラ、35はカメラ33によって撮像された画像信号34を増幅する増幅手段である。37は増幅手段35によって増幅された画像信号36を記憶する画像記憶手段、38は他の被写体の画像信号を増幅手段35によって増幅された画像信号36を被除数とし、画像記憶手段37に記憶された基準チャート31の画像信号を除数として除算して、シェーディング補正後の画像信号39を出力する除算手段である。
【0009】
次に動作について説明する。
先ず、全面が白の基準チャート31をレンズ32を介してカメラ33で撮像し、画像信号34を得る。この画像信号34は、例として、200mV出力のものであり、また、既にシェーディングにより、両端のレベルが低下している。増幅手段35は、その画像信号34を増幅し、1.0Vの画像信号36を出力し、画像記憶手段37は、その画像信号36を記憶する。次に、他の被写体をカメラ33により撮像し、得られた画像信号34を増幅手段35により増幅し、その画像信号36を被除数とし、画像記憶手段37に記憶された基準チャート31の画像信号を除数として除算手段38により除算して、シェーディング補正後の画像信号39を出力する。この画像信号39は、1.0Vにフラットにシェーディング補正されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像出力装置は以上のように構成されているので、図18に示したような画像出力装置では、シェーディングを電気光学的に補正するにはシェーディング補正後画像26の最高輝度部分の利得を下げなければならず、フラットにまで完全に補正していたので、補正前のシェーディング波形画像5の両端の最低輝度まで画面の輝度が低くなり、画像出力装置のシェーディング補正後の光の利用効率が悪くなるという課題があった。
【0011】
また、図19に示したような画像入力装置では、シェーディングを電気的に補正するには最低感度部分の利得を上げなければならず、最高感度部分のレベルになるようにフラットにまで完全に補正していたので、利得を上げた部分のS/N比が悪くなり、画像入力装置のシェーディング補正後の画質が悪くなるという課題があった。
【0012】
即ち、図19において、増幅手段35から出力された画像信号には既に振幅の小さなノイズが重畳されており、除算手段38によりノイズが重畳された画像信号同士を除算することにより、シェーディング補正後の画像信号39の両端に振幅の大きなノイズが重畳されてしまうという課題があった。
【0013】
さらに、光学的シェーディングは一般的に画面の端に行くほど減衰する特性であるので、複数の画像を連結したマルチ画面では、連結部分での空間周波数特性の高調波が固定パターンノイズとして視認され、連結部分の目地の目立ちが大きくなってしまうという課題があった。
【0014】
さらに、基準チャート1または表示装置などの画像出力装置をカメラやセンサなどの画像入力装置で撮像する際に、あおりや撮像距離の誤差によって、相対的に結合する空間位置精度が悪くなることで、センサで得たシェーディングデータが基準となるチャートの幅に合わなくなり、シェーディング補正すべき対象とシェーディング補正データとの空間位相の合わせ精度が悪くなるという課題があった。
【0015】
さらに、複数の画像を連結したマルチ画面では、一旦輝度レベルを全画面調整し終えてから、経時劣化や故障などの不測の事態にて再調整不可能な程度に任意に1台の光学レベルが変化したときに、隣接する画面との連結部分での輝度差が固定パターンノイズとなり、目地の目立ちが大きくなってしまうという課題があった。
【0016】
さらに、微調節または補正目標を微妙に変更するために、シェーディングデータからシェーディング補正データを精度よく、例えば、8ビット程度で再計算しなければならず、再計算でも初回の計算と同量の計算をしなくてはならず、ディジタル処理にて演算しなければならないビット数が多くなってしまうという課題があった。
【0017】
さらに、微調節または補正目標を微妙に変更するために、シェーディングデータからシェーディング補正データを再計算しなくてはならないので演算量が多く、その結果、設定すべきデータが全てのシェーディング補正データであることから設定量も多くなるので、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間が長くなってしまう課題があった。
【0018】
さらに、カメラの暗電流や表示装置への外光の映り込みなどによりシェーディング波形の測定結果に不要なオフセット成分が混じり、シェーディング波形の測定精度が悪くなってしまう課題があった。
【0019】
さらに、シェーディング波形の測定時には補正データを均一にしなくてはならず、シェーディング補正データを格納する画像記憶手段に全て均一な補正データを全て再設定したり、または、別に均一の補正データの記憶手段を準備したり、また、ディジタル回路では均一な補正データに切り替えるスイッチをデータのビット数分だけ用意しなくてはならないので、シェーディング波形の測定や演算のために要する時間や回路の量が多くなってしまう課題があった。
【0020】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、シェーディング補正後の光の利用効率を向上することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【0021】
また、この発明はシェーディング波形の測定精度を向上することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【0022】
さらに、この発明はシェーディング補正後の画質を向上することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0023】
さらに、この発明はシェーディング補正すべき対象とシェーディング補正データとの空間位相の合わせ精度を向上することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0024】
さらに、この発明は複数の画面を連結したときに目地の目立ちを抑圧することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0025】
さらに、この発明は再計算の場合にデジタル処理にて演算すべきビット数を抑制することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0026】
さらに、この発明はシェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0027】
さらに、この発明はシェーディング波形の測定や演算のために要する時間や回路の量を抑制することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、画像入力手段により入力される調整映像に演算処理を施すことにより画像入力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、画像入力手段による使用映像の入力に応じて使用映像と第1のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第1のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第2の演算手段とを備えたものである。
【0029】
請求項2記載の発明に係る画像処理装置は、画像出力手段の映像を調整映像として入力する画像入力手段と、画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことにより画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、画像出力手段に入力される映像と第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第3の演算手段とを備えたものである。
【0030】
請求項3記載の発明に係る画像処理装置は、画像出力手段により表示される調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、画像入力手段により入力される調整映像または画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことにより画像入力手段または画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1または第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、画像入力手段による使用映像の入力に応じて使用映像と第1のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第1のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第2の演算手段と、画像出力手段に入力される映像と第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第3の演算手段とを備えたものである。
【0031】
請求項4記載の発明に係る画像処理装置は、画像出力手段の消光と非消光とを制御する消光制御手段と、消光制御手段により画像出力手段が消光された時に画像入力手段により入力される映像を記憶する外乱オフセット用画像記憶手段と、消光制御手段により画像出力手段が消光されない時に画像入力手段により入力される映像から外乱オフセット用画像記憶手段に記憶される映像を減算する減算手段とを備え、第3の演算手段は、画像出力手段に入力される映像を減算手段により減算された映像に応じて補正するようにしたものである。
【0032】
請求項5記載の発明に係る画像処理装置は、映像の調節係数を設定する調節係数設定手段と、調節係数設定手段に設定された調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納した勾配量テーブルと、調節係数設定手段に設定された調節係数に応じて、調節係数または勾配量テーブルに格納された勾配量を有するデータを選択して第3のシェーディング補正係数として出力する選択手段と、第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数と選択手段から発生された第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算する第4の演算手段とを備え、第3の演算手段は、画像出力手段から出力される画像信号を第4の演算手段により演算された第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するようにしたものである。
【0033】
請求項6記載の発明に係る画像処理装置は、画像出力手段により表示される調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、画像入力手段により入力される調整映像または画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことにより画像入力手段または画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1または第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、映像の調節係数を設定する調節係数設定手段と、調節係数設定手段に設定された調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納した勾配量テーブルと、調節係数設定手段に設定された調節係数に応じて、調節係数または勾配量テーブルに格納された勾配量を有するデータを選択して第3のシェーディング補正係数として出力する選択手段と、第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶された第2のシェーディング補正係数と選択手段から発生された第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算する第4の演算手段と、画像出力手段から出力される映像を第4の演算手段により演算された第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正する第3の演算手段とを備えたものである。
【0034】
請求項7記載の発明に係る画像処理装置は、任意に設定された表示輝度バイアスオフセットを記憶する表示輝度バイアスオフセット記憶手段と、画像出力手段から出力される映像と表示輝度バイアスオフセット記憶手段に記憶された表示輝度バイアスオフセットとを加算し第3の演算手段に出力する加算手段とを備えたものである。
【0035】
請求項8記載の発明に係る画像処理装置は、幾何的歪測定チャートを表示する画像出力手段と、幾何的歪測定チャートの映像を入力する画像入力手段と、画像出力手段から出力される幾何的歪測定チャートの映像を基準として画像入力手段により入力された幾何的歪測定チャートの映像の所定の位置を含む位置検出結果画像を検出する画像位置検出手段と、画像位置検出手段により検出された位置検出結果画像に含まれる位置をサンプリング信号として、画像入力手段により入力された幾何的歪測定チャートの映像を順次取得した値を任意のタイミングにて順次出力するスキャンコンバータとを備えたものである。
【0036】
請求項9記載の発明に係る画像処理装置は、目標関数発生手段を、画像出力手段に表示される映像が画面端に近づくに従って任意の値に漸近し、画面端で極値である2次微分値がほぼ0となる関数となるような曲線または曲面にシェーディング補正されるような補正目標関数を発生するものである。
【0037】
請求項10記載の発明に係る画像処理装置は、目標関数発生手段を、画面位置をパラメータとして、画面の幅を一周期または整数倍の周期とする正弦波または余弦波の複合波とした補正目標関数を発生するものである。
【0038】
請求項11記載の発明に係る画像処理装置は、2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+cosy+2)/4で求めるようにしたものである。
【0039】
請求項12記載の発明に係る画像処理装置は、2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+1)・(cosy+1)/2で求めるようにしたものである。
【0040】
請求項13記載の発明に係る画像処理装置は、第3のシェーディング補正係数を、1周期が1面または複数面の幅で任意に可変な振幅の正弦波の線または面としたものである。
【0041】
請求項14記載の発明に係る画像処理装置は、第3のシェーディング補正係数を、画像の水平空間位相をx(−π/2≦x≦π/2),垂直の空間位相をy(−π/2≦y≦π/2),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(sinx+1)・(siny+1)/2で求めるようにしたものである。
【0042】
請求項15記載の発明に係る画像処理装置は、第2のシェーディング補正係数を、画像の水平空間位相をx(−1≦x≦1),垂直の空間位相をy(−1≦y≦1),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(1−(−x+1)/2・(−y+1)/2)で求めるようにしたものである。
【0043】
請求項16記載の発明に係る画像処理装置は、第2のシェーディング補正係数記憶手段を駆動する補正係数駆動タイミング信号発生手段と、補正係数駆動タイミング信号発生手段のカウント動作を制御するカウント制御手段とを備え、カウント制御手段により補正係数駆動タイミング信号発生手段のカウント動作を非動作に切替えて、補正係数駆動タイミング信号発生手段に任意のオフセットアドレスを書き込むことにより第2のシェーディング補正係数を均一な任意の値で発生させるようにしたものである。
【0044】
請求項17記載の発明に係る画像処理装置は、目標関数発生手段および第1の演算手段を他の構成要素から分離自在にしたものである。
【0045】
請求項18記載の発明に係る画像処理方法は、調整映像を撮像し、撮像による出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数と撮像された調整映像とに応じて第1のシェーディング補正係数を演算し、使用映像を撮像した場合に使用映像と第1のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するものである。
【0046】
請求項19記載の発明に係る画像処理方法は、表示される映像を撮像し、表示される画像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数と撮像された画像とに応じて第2のシェーディング補正係数を演算し、表示される画像を第2のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するものである。
【0047】
請求項20記載の発明に係る画像処理方法は、表示される映像を消光し、消光された時に表示される映像を撮像して、撮像された画像を記憶すると共に、非消光時に表示される映像を撮像して、非消光時に撮像された画像から消光時に撮像された画像を減算して、減算された画像に応じて非消光時に表示される画像を補正するものである。
【0048】
請求項21記載の発明に係る画像処理方法は、画像の調節係数を設定して、設定された調節係数を選択するか、または設定された調節係数が変化する場合に調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを選択し、第3のシェーディング補正係数とし、第2のシェーディング補正係数と第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算すると共に、表示される画像を第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するものである。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による画像処理装置を示すブロック構成図であり、図において、51は全面が白の基準チャート(調整映像)52または他の画像信号(使用映像)53を出力するチャート信号発生手段、54は一般的な表示手段の標準とする基準チャート(画像出力手段)、55は表示手段(画像出力手段)、2は基準チャート54および表示手段55に表示される映像を撮像するセンサ(画像入力手段)である。また、56はシェーディング補正手段であり、そのシェーディング補正手段56において、57は任意に設定された表示輝度バイアスオフセットを記憶する表示輝度バイアスオフセット記憶手段、58はチャート信号発生手段51から出力される画像信号53と表示輝度バイアスオフセット59とを加算する加算手段である。
【0050】
また、60はシェーディング補正係数設定手段であり、そのシェーディング補正係数設定手段60において、61はセンサ側のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段、62はセンサ2により表示手段55に表示される映像を撮像した画像信号4と第1のシェーディング補正係数記憶手段61に記憶されたシェーディング補正係数63とを乗算する乗算手段(第2の演算手段)、64は幾何的歪補正手段であり、詳しくは実施の形態2により説明する。
【0051】
65はセンサ2により撮像された画像信号66に演算処理を施すことにより表示手段55に表示される画像信号67が任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるような補正目標関数68を発生する目標関数発生手段、69は目標関数発生手段65から発生された補正目標関数68を被除数とし、センサ2により撮像された画像信号66を除数としてシェーディング補正係数70を演算し、第1のシェーディング補正係数記憶手段61に記憶する除算手段(第1の演算手段)、71は目標関数発生手段65から発生する補正目標関数68を選択する関数選択手段である。
【0052】
72は調節係数レジスタ、73は除算手段69により演算されたシェーディング補正係数70を被除数とし、調節係数レジスタ72から発生された信号74を除数としてシェーディング補正係数75を演算する除算手段、76はそのシェーディング補正係数75を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段、77はシェーディング補正係数発生手段、78は第2のシェーディング補正係数記憶手段76に記憶されたシェーディング補正係数79とシェーディング補正係数発生手段77から発生されたシェーディング補正係数80とを乗算する乗算手段(第4の演算手段)、81はシェーディング補正係数発生手段77を制御するパラメータ制御手段であり、シェーディング補正係数発生手段77,乗算手段78およびパラメータ制御手段81について詳しくは実施の形態5により説明する。
【0053】
82は加算手段58から出力された画像信号83と乗算手段78により演算されたシェーディング補正係数84とを乗算し、表示手段55にその乗算された画像信号67を出力する乗算手段(第3の演算手段)、また、85は第2のシェーディング補正係数記憶手段76を駆動する補正係数駆動タイミング信号発生手段、86はその補正係数駆動タイミング信号発生手段85のカウント動作を制御するカウント制御手段である。
【0054】
なお、87は横の空間位相軸、88は縦の空間位相軸、89はシェーディング波形、90は補正目標関数、91はシェーディング補正係数、92,93は光束、6はレベル軸である。
【0055】
次に動作について説明する。
先ず、センサ2のシェーディング補正の調整を行う。
チャート信号発生手段51から全画面白の画像信号52を発生させ、基準チャート54に表示する。その基準チャート54に表示された全画面白の映像をセンサ2で撮像し、画像信号4を得る。この画像信号4は全画面白の映像を撮像したものであるが、センサ2のレンズ性能や電気回路の性能により、画像信号の両端が低下してシェーディング波形89のように斑がある。
【0056】
ここで、先ず、第1のシェーディング補正係数記憶手段61のシェーディング補正係数63をフラットな補正係数に置き換え、幾何的歪補正手段64は全画面白の映像なので入力される画像信号94をそのまま画像信号66として通過させるように設定し、さらに、関数選択手段71による目標関数発生手段65から発生される補正目標関数の選択は、センサ2の補正なのでフラットな補正目標関数を選択する。
【0057】
そして、画像信号4と第1のシェーディング補正係数記憶手段61のフラットな補正係数63とを乗算手段62により乗算して、幾何的歪補正手段64はその乗算された画像信号94をそのまま画像信号66として通過させ、目標関数発生手段65から発生されるフラットな補正目標関数68を被除数とし、画像信号66を除数として除算手段69により除算して、シェーディング補正係数70を演算し、第1のシェーディング補正係数記憶手段61に記憶する。
【0058】
従って、第1のシェーディング補正係数記憶手段61に記憶されるシェーディング補正係数70は、シェーディング波形89の逆数の波形が記憶され、次回のセンサ2により撮像される画像信号4は、乗算手段62によるシェーディング補正係数63との乗算によりシェーディング波形89がフラットなシェーディング補正後波形となるように補正される。
【0059】
ここで、センサ2のシェーディング補正を終え、次に、表示手段55のシェーディング補正の調整を行う。
先ず、表示輝度バイアスオフセット記憶手段57から出力される値59を0に設定し、カウント制御手段86で補正係数駆動タイミング信号発生手段85を止めて、第2のシェーディング補正係数記憶手段76のシェーディング補正係数79を1に均一に設定し、さらに、パラメータ制御手段81でシェーディング補正係数発生手段77から発生されるシェーディング補正係数を1に設定しておくことで、チャート信号発生手段51から出力された画像信号53をそのまま画像信号67として表示手段55に表示する。
【0060】
表示手段55に表示された画像信号67の映像をセンサ2で撮像し、センサ2の画像信号4を乗算手段62でセンサ2のシェーディング補正する。ここで、センサ2のシェーディング補正は完了するものの、表示手段55に表示された映像には、その表示手段55によるレンズ性能や電気回路の性能によりシェーディングが生じており、センサ2のシェーディング補正が完了しても画像信号94の両端が低下してシェーディング波形89のように斑がある。
【0061】
その後、その乗算手段62でシェーディング補正された画像信号94とチャート信号発生手段51からの画像信号53とを幾何的歪補正手段64により比較して、表示手段55とセンサ2との設置にて発生する位置ずれによる幾何的歪を補正する。この幾何的歪補正については後述の実施の形態2において詳説する。
【0062】
関数選択手段71を任意に切り替えて目標関数発生手段65から発生される例えば補正目標関数90のようなデータを被除数とし、幾何的歪補正手段64により得られたシェーディング波形89のように斑がある画像信号66を除数とし、除算手段69により除算してその除算結果としてシェーディング補正係数70がシェーディング補正係数91のように得られる。
【0063】
除算手段69により得られたシェーディング補正係数70を被除数とし、調節係数レジスタ72の信号74を除数として除算手段73により除算して、その結果のシェーディング補正係数75を第2のシェーディング補正係数記憶手段76に記憶し、また、調節係数レジスタ72の信号74をシェーディング補正係数発生手段77の初期値として設定する。
【0064】
さらに、シェーディング補正係数79とシェーディング補正係数発生手段77により、この場合は1に設定されたシェーディング補正係数80を乗算手段78により乗算して、シェーディング補正係数84を得て、さらに、チャート信号発生手段51から出力されたそのままの画像信号83とシェーディング補正係数84とを乗算手段82により乗算して、表示手段55に表示される画像信号67が目標関数発生手段65により発生された任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるようにする。
【0065】
なお、上記実施の形態1では、センサ2のシェーディング補正において、関数選択手段71からフラットな補正目標関数を発生させ、センサ2の出力映像がフラットになるように補正したが、センサ2のシェーディング補正においても関数選択手段71から補正目標関数90のようなデータを発生させ、センサ2の出力映像が補正目標関数90のようになるように補正しても良く、この場合は、センサ2の出力映像のS/N比を良好にし、画質を良好にすることができる。
【0066】
また、基準チャート54は直視型の表示パネルで表示しても良く、同等の印刷物でも良く、全面白チャートにおいては完全拡散板の半透明キャップでも良く、同様な効果を奏する。
【0067】
また、除算手段よりも通常回路規模が小さい乗算手段82を用いたが、テーブル参照の演算手段を用いる場合には、除算処理でも他の演算要素を含んだ関数でも良く、その場合には除算手段69の除数と被除数を入れ替えれば良く、同様な効果を奏する。
【0068】
また、除算手段73と乗算手段78との組み合わせを用いたが、減算手段と加算手段との組み合わせでも良く、また、それらを反対に入れ替えた組み合わせでも良く、同様な効果を奏する。
【0069】
以上のように、この実施の形態1によれば、表示手段55に表示される画像信号67は、任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるので、フラットにシェーディング補正された従来例に比べて、光の利用効率を向上できる。また、センサ2のシェーディング補正後の画質を向上できる。さらに、センサ2および表示手段55のシェーディング補正をシェーディング補正手段56で共用することができ、従来例に比較して構成を簡単にすることができる。
【0070】
また、パラメータ制御手段81でシェーディング補正係数発生手段77のシェーディング補正係数80を制御することにより、複数の表示手段55を有するマルチ画面などの装置を連結した場合に隣接した画面側の画面端の輝度を容易に調節できるが、実施の形態5にて詳説する。
【0071】
また、シェーディング補正手段56からシェーディング補正係数設定手段60の部分を、分離自在にすることにより、センサ2と共にシェーディング補正係数設定手段60をマルチ画面を構成する他の表示手段55に流用でき、全体として回路規模を小さくすることができる。
【0072】
また、光学的なシェーディング波形の振幅は画像信号の全振幅の通常50%以下であるので、画像信号がデジタル信号で10ビット階調のときに、完全な精度でシェーディング補正をしようとすると、乗算手段82に入力されるシェーディング補正係数84は9ビット階調が必要になる。ここで、第2のシェーディング補正係数記憶手段76のシェーディング補正係数79をシェーディング波形の振幅分のみの8ビット階調とすると、シェーディング補正係数発生手段77のシェーディング補正係数80は最低1ビットの階調があれば、乗算手段78の出力としてシェーディング補正係数84に9ビットが得られる。さらに、シェーディング補正係数発生手段77のシェーディング補正係数80を1ビットより大きい階調とすることにより、10ビット階調の画像信号をより細かく微調節できる。
【0073】
また、表示輝度バイアスオフセット記憶手段57に表示輝度バイアスオフセットを任意に設定して、加算手段58によりチャート信号発生手段51から出力された画像信号53にその表示輝度バイアスオフセット記憶手段57に設定された表示輝度バイアスオフセット59を加算して、画像信号83として乗算手段82に出力することにより、表示手段55に表示される画像信号67の輝度を任意に設定でき、シェーディング波形89の測定精度を向上できる。
【0074】
さらに、第2のシェーディング補正係数記憶手段76を駆動する補正係数駆動タイミング信号発生手段85と、その補正係数駆動タイミング信号発生手段85のカウント動作を制御するカウント制御手段86とを備えて、そのカウント制御手段86により補正係数駆動タイミング信号発生手段85のカウント動作を非動作に切替えて、その補正係数駆動タイミング信号発生手段85に任意のオフセットアドレスを書き込むことにより、第2のシェーディング補正係数記憶手段76から出力されるシェーディング補正係数79を均一な任意の値で発生させることができ、シェーディング波形89の測定や演算のために要する時間や回路の量を抑制することができる。
【0075】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による画像処理装置の幾何的歪補正手段と外乱オフセット除去手段を示すブロック構成図であり、図において、100は幾何的歪測定チャート、101はその幾何的歪測定チャート100上の白い格子、102は背景である。103は幾何的歪補正手段64内に設けられ、チャート信号発生手段51から出力される幾何的歪測定チャート100の画像信号52を基準として、センサ2により撮像された幾何的歪測定チャート100の画像信号4の白い格子101の位置104を含む位置検出結果画像105を検出する画像位置検出手段、106は幾何的歪補正手段64内に設けられ、その画像位置検出手段103により検出された位置検出結果画像105に含まれる白い格子101の位置104をサンプリング信号として、センサ2により撮像された幾何的歪測定チャート100の画像信号4を順次取得した値をチャート信号発生手段51から出力される幾何的歪測定チャート100の画像信号52のタイミングに従って順次出力するスキャンコンバータである。
【0076】
また、107は外乱オフセット除去手段であり、その外乱オフセット除去手段107において、108は表示手段55の消光を制御するチャート消光制御手段(消光制御手段)、109は表示手段55が消光された時のセンサ2により撮像された画像信号66を記憶する外乱オフセット用画像記憶手段、110はセンサ2により撮像された画像信号66から外乱オフセット用画像記憶手段109に記憶された画像信号111を減算し、画像信号112として除算手段69に出力する減算手段である。
【0077】
なお、113,114は光軸、115は角度、116は撮像結果画像、117はチャート消光時の画像サンプリング波形、118はチャート非消光時の画像サンプリング波形、119は差分の画像サンプリング波形である。
【0078】
次に動作について説明する。
チャート信号発生手段51から白い格子101を含む幾何的歪測定チャート100を発生して表示手段55に表示し、センサ2の光軸114が表示手段55の光軸113に対して角度115の誤差の角度を成して背景102を含んで撮像するとき、センサ2の撮像結果の画像信号4は、撮像結果画像116のように十分に太い線から成る白い格子101がいびつに幾何的に歪む。そこで、画像位置検出手段103により、画像信号52と画像信号4との画像処理を行い、チャート信号発生手段51から出力される幾何的歪測定チャート100の画像信号52を基準として、センサ2により撮像された幾何的歪測定チャート100の画像信号4の白い格子101の交点の位置104を含む位置検出結果画像105を検出する。
【0079】
さらに、スキャンコンバータ106により、その画像位置検出手段103により検出された位置検出結果画像105に含まれる白い格子101の交点の位置104をサンプリング信号として、センサ2により撮像された幾何的歪測定チャート100の画像信号4の画像レベルを順次取得した値をチャート信号発生手段51から出力される幾何的歪測定チャート100の画像信号52のタイミングに従って順次出力し、離散的ではあるが画面全体が白であると同等の画像である画像信号66を得て、この画像信号66をセンサ2により撮像された画像信号4の幾何的歪補正手段64による補正結果とする。
【0080】
さらに、外乱オフセット除去手段107では、チャート消光制御手段108により、表示手段55を消光してそのときに得られた画像信号66の消光時の画像サンプリング波形117を、信号120のタイミングで外乱オフセット用画像記憶手段109に記憶し、非消光時の画像サンプリング波形118から消光時の画像サンプリング波形117を減算手段110で減じて、差分の画像サンプリング波形119のような画像信号112を得て、除算手段69に出力することにより、外乱オフセット除去手段107にて表示手段55に対する外光の反射やセンサ2の暗電流などの外乱のオフセット成分を除去することができる。
【0081】
なお、外乱オフセット除去手段107から出力された画像信号112を直接に乗算手段82に出力して、表示手段55に対する外光の反射などの外乱のオフセット成分を除去するようにしても良い。
【0082】
また、幾何的歪補正手段64の検出結果は、補正の対象とする表示手段55およびセンサ2に必要ではあるが、この実施の形態2によるシェーディング補正手段56に設けなくても良く、シェーディング補正手段56の後段に設けても同様な効果を奏する。
【0083】
以上のように、この実施の形態2によれば、幾何的歪補正手段64により、表示手段55とセンサ2との相対位置精度が悪くても、そのセンサ2から得られる画像信号4を補正することができ、シェーディング波形の測定精度を向上させることができる。
【0084】
また、外乱オフセット除去手段107により、外乱オフセット除去手段107にて表示手段55に対する外光の反射やセンサ2の暗電流などの外乱のオフセット成分を除去することができ、さらに、シェーディング波形の測定精度を向上させることができる。
【0085】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3によるシェーディング補正前の波形図であり、図において、130はシェーディング波形である。
また、図4はこの発明の実施の形態3によるシェーディング補正前の9画面マルチの波形図であり、131は9画面分のシェーディング波形である。
また、図5はこの発明の実施の形態3によるフラットな補正目標の波形図であり、132はフラットな補正目標波形である。
【0086】
また、図6はこの発明の実施の形態3による補正目標の波形図であり、133は補正目標波形である。
さらに、図7この発明の実施の形態3による補正目標の9画面マルチの波形図であり、134は9画面分の補正目標波形である。
【0087】
次に動作について説明する。
図3に示したシェーディング波形130の輝度分布を有する表示手段55を連結してマルチ画面にすると、図4に示した9画面分のシェーディング波形131のように合わせ目の目地近傍の輝度が滑らかにつながらない。これは、空間周波数の高周波成分が大きいことにより目地が目立つものであり、これを完全にフラットに補正すれば、図5のフラットな補正目標波形132のようにシェーディング波形130の最低輝度レベルの0.65になり、従来技術にも示したように光の利用効率が悪化してしまう。
【0088】
そこで、2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+cosy+2)/4とし、最低レベルをk1=0.65,振幅をk2=0.07で、実施の形態1の目標関数発生手段65を設定すれば、シェーディング補正手段56による処理結果は、図6に示したような補正目標波形133のようになり、この補正目標波形133は最大輝度レベルが0.72であり、図3に示したシェーディング波形130に対して画面全体の平均輝度は5%高くなって明るく見え、液晶プロジェクタに適用した場合には透過光量が増えて光の利用効率が向上する。
【0089】
また、図7に示した9画面分の補正目標波形134のように、画像を連結した部分の2次微分値がほぼ0で空間周波数の高周波成分は抑制されており、また、図6に示した補正目標波形133自身にも空間周波数の高周波成分はないので、目地は目立ちにくい。
【0090】
以上のように、この実施の形態3によれば、シェーディング補正手段56による処理結果が、図6および図7になるように目標関数発生手段65を設定したので、光の利用効率が向上し、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制できる。
【0091】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4による補正目標の波形図であり、135は補正目標波形である。
また、図9はこの発明の実施の形態4による補正目標の9画面マルチの波形図であり、136は9画面分の補正目標波形である。
【0092】
次に動作について説明する。
図3に示したシェーディング波形130の輝度分布を有する表示手段55を連結してマルチ画面にすると、図4に示した9画面分のシェーディング波形131のように合わせ目の目地近傍の輝度が滑らかにつながらない。これは、空間周波数の高周波成分が大きいことにより目地が目立つものであり、これを完全にフラットに補正すれば、図5のフラットな補正目標波形132のようにシェーディング波形130の最低輝度レベルの0.65になり、従来技術にも示したように光の利用効率が悪化してしまう。
【0093】
そこで、2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+1)・(cosy+1)/2とし、最低レベルをk1=0.65,振幅をk2=0.07で、実施の形態1の目標関数発生手段65を設定すれば、シェーディング補正手段56による処理結果は、図8に示したような補正目標波形136のようになり、この補正目標波形135は最大輝度レベルが0.72であり、図3に示したシェーディング波形130に対して画面全体の平均輝度は2%高くなって明るく見え、液晶プロジェクタに適用した場合には透過光量が増えて光の利用効率が向上する。
【0094】
また、図9に示した9画面分の補正目標波形136のように、画像を連結した部分の2次微分値がほぼ0で空間周波数の高周波成分は抑制されており、また、図8に示した補正目標波形135自身にも空間周波数の高周波成分はないので、目地は目立ちにくい。
【0095】
以上のように、この実施の形態4によれば、シェーディング補正手段56による処理結果が、図8および図9になるように目標関数発生手段65を設定したので、光の利用効率が向上し、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制できる。
【0096】
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5による画像処理装置のシェーディング補正係数発生手段を示すブロック構成図であり、図において、141は画像信号の調節係数を設定する調節係数量カウンタ(調節係数設定手段)、142は調節係数量カウンタ141の初期値を任意に設定する調節係数制御レジスタ、143は勾配カウンタ、144はカウント禁止手段、145は調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納したsin波変換テーブル(勾配量テーブル)、146は調節係数量カウンタ141に設定された調節係数に応じて、その調節係数またはsin波変換テーブル145に格納された勾配量を有するデータを選択してシェーディング補正係数として出力する選択手段である。
【0097】
なお、調節係数量カウンタ141,調節係数制御レジスタ142,勾配カウンタ143およびカウント禁止手段144は、パラメータ制御手段81により制御され、また、調節係数制御レジスタ142による調節係数量カウンタ141の初期値の設定は、調節係数レジスタ72による値74により与えられる。
【0098】
次に動作について説明する。
勾配カウンタ143のカウント数に従ってカウント禁止手段144により、調節係数量カウンタ141のカウントを任意の速度にすることで画面端から他方の画面端までの振幅が決まり、調節係数量カウンタ141の初期値は調節係数制御レジスタ142で任意に設定する。また、sin波変換テーブル145は調節係数量カウンタ141の出力で決まる上記の振幅に従って、sin波を出力し、選択手段146にて、平面か曲面かを任意に選択し、シェーディング補正係数発生手段77の出力を得る。
【0099】
このシェーディング補正係数発生手段77から発生されたシェーディング補正係数80は乗算手段78により、第2のシェーディング補正係数記憶手段76に記憶されたシェーディング補正係数79と乗算され、その第2のシェーディング補正係数記憶手段76に記憶されたシェーディング補正係数79を微調整する。
なお、sin波変換テーブル145は、ルックアップテーブルでも演算器でも発振器でもそれらの複合型でも良く、同様な効果を奏する。
【0100】
以上のように、この実施の形態5によれば、調節係数量カウンタ141に設定された調節係数に応じて、その調節係数またはsin波変換テーブル145に格納された勾配量を有するデータを選択してシェーディング補正係数として出力し、第2のシェーディング補正係数記憶手段76に記憶されたシェーディング補正係数79を微調整するようにしたので、複数の画面を連結したときの目地の目立ちを抑制できる。また、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮できる。さらに、シェーディング波形の測定精度を向上できる。
【0101】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6による1画面のみのレベルが下がった9画面の波形図であり、150は1画面のみのレベルが落ちた9画面分の波形である。
また、図12はこの発明の実施の形態6による補正係数を示す波形図であり、151は対角画面の補正係数である。
【0102】
また、図13はこの発明の実施の形態6による補正係数を示す波形図であり、152は対角以外の画面の補正係数である。
さらに、図14はこの発明の実施の形態6による9画面マルチの補正目標の波形図であり、153は9画面分の補正目標波形である。
【0103】
次に動作について説明する。
図11に示したような1画面のみのレベルが落ちた9画面分の波形150では、レベルが落ちた1画面と隣接した画面の輝度レベルの差が目地を目立たせてしまうので、図12に示したような対角画面の補正係数151と図13に示したような対角以外の画面の補正係数152を用いて隣接したそれぞれの画像を実施の形態5で示したシェーディング補正係数発生手段77によりシェーディング補正し、図14に示したような9画面分の補正目標波形153を得る。
【0104】
このシェーディング補正係数発生手段77によるシェーディング補正係数は、画像の水平空間位相をx(−π/2≦x≦π/2),垂直の空間位相をy(−π/2≦y≦π/2),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(sinx+1)・(siny+1)/2で求めることができる。
【0105】
以上のように、この実施の形態6によれば、シェーディング補正手段56による処理結果が、図14になるようにシェーディング補正係数発生手段77によるシェーディング補正係数80を設定したので、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制できる。また、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮できる。
【0106】
実施の形態7.
また、図15はこの発明の実施の形態7による補正係数を示す波形図であり、154は対角画面の補正係数である。
また、図16はこの発明の実施の形態7による補正係数を示す波形図であり、155は対角以外の画面の補正係数である。
さらに、図17はこの発明の実施の形態7による9画面マルチの補正目標の波形図であり、156は9画面分の補正目標波形である。
【0107】
次に動作について説明する。
図11に示したような1画面のみのレベルが落ちた9画面分の波形150では、レベルが落ちた1画面と隣接した画面の輝度レベルの差が目地を目立たせてしまうので、図15に示したような対角画面の補正係数154と図16に示したような対角以外の画面の補正係数155を用いて隣接したそれぞれの画像を実施の形態5で示したシェーディング補正係数発生手段77によりシェーディング補正し、図17に示したような9画面分の補正目標波形156を得る。
【0108】
このシェーディング補正係数発生手段77によるシェーディング補正係数は、画像の水平空間位相をx(−π/2≦x≦π/2),垂直の空間位相をy(−π/2≦y≦π/2),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(1−(−x+1)/2・(−y+1)/2)で求めることができる。
【0109】
以上のように、この実施の形態7によれば、シェーディング補正手段56による処理結果が、図17になるようにシェーディング補正係数発生手段77によるシェーディング補正係数80を設定したので、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制できる。また、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮できる。
【0110】
なお、上記実施の形態における技術手段は、特に断りのない限り、ディジタル回路でもアナログ回路でも光学的な演算器でも良く、同様な効果を奏する。特に、上記実施の形態1において,目標関数発生手段65から発生された補正目標関数68を被除数とし、センサ2により撮像された画像信号66を除数としてシェーディング補正係数70を演算するのを、目標関数68の逆数をチャート信号発生手段51から出力して表示手段55に入力して表示することにより、センサ2により撮像される映像が光学的にシェーディング補正係数70として演算されても良く、同様な効果を奏する。
また、上記実施の形態においては、センサ2により撮像された画像信号を直接シェーディング補正したが、ノイズや測定誤差の影響を排除するために、取り直しにより得られた複数のデータを平均しても良く、同様な効果を奏する。
【0111】
また、補正係数の記憶手段をいくつか用意して、温度特性や経時劣化に合わせて切り替えても良く、同様な効果を奏する。
また、上記実施の形態3から実施の形態7においては、cos関数のパラメータの位相をπ周期ずらすことによってsin関数に読み替えても良く、同様にしてsin関数をcos関数に読み替えても良く、同様な効果を奏する。
【0112】
また、得られるシェーディング波形は補正される画像信号に対して、通常、空間的なサンプル数が少ないので、シェーディング波形およびシェーディング補正係数はより多いサンプル数で補完しなければならないが、この実施の形態の本質ではないので、補完処理手段の記述は省略した。
【0113】
また、シェーディング補正係数を乗算するために乗算手段を用いたが、シェーディング補正係数のAC(交流)成分のみを記憶しておき、乗算手段の代わりにシェーディング補正係数のDC(直流)成分を含めた信号との乗算結果の全てを関数テーブルに記憶しておいて参照しても良く、同様な効果を奏する。
【0114】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、画像入力手段により入力される調整映像に演算処理を施すことにより画像入力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、画像入力手段による使用映像の入力に応じて使用映像と第1のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第1のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第2の演算手段とを備えるように構成したので、画像入力手段の出力映像が任意の曲線または曲面にシェーディング補正され、従来例に比べて、S/N比を良好にし、画質を良好にすることができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0115】
請求項2記載の発明によれば、画像出力手段の映像を調整映像として入力する画像入力手段と、画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことにより画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、画像出力手段に入力される映像と第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第3の演算手段とを備えるように構成したので、画像出力手段に入力される映像は、任意の曲線または曲面にシェーディング補正され、フラットにシェーディング補正された従来例に比べて、光の利用効率を向上することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0116】
請求項3記載の発明によれば、画像出力手段により表示される調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、画像入力手段により入力される調整映像または画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことにより画像入力手段または画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1または第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、画像入力手段による使用映像の入力に応じて使用映像と第1のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第1のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第2の演算手段と、画像出力手段に入力される映像と第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第3の演算手段とを備えるように構成したので、画像入力手段の出力映像が任意の曲線または曲面にシェーディング補正され、従来例に比べて、S/N比を良好にし、画質を良好にすることができる。また、画像出力手段に入力される映像は、任意の曲線または曲面にシェーディング補正され、フラットにシェーディング補正された従来例に比べて、光の利用効率を向上することができる。さらに、画像入力手段および画像出力手段のシェーディング補正を共用する装置なので、画像入力手段および画像出力手段のシェーディング補正を単独に行う装置に比較して、目標関数発生手段および第1の演算手段を共用することができ構成を簡単にすることができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0117】
請求項4記載の発明によれば、消光制御手段により画像出力手段が消光された時に画像入力手段により入力される映像を記憶する外乱オフセット用画像記憶手段と、消光制御手段により画像出力手段が消光されない時に画像入力手段により入力される映像から外乱オフセット用画像記憶手段に記憶される映像を減算する減算手段とを備え、第3の演算手段は、画像出力手段に入力される映像を減算手段により減算された映像に応じて補正するように構成したので、画像出力手段に対する外光の反射や画像入力手段の暗電流などの外乱のオフセット成分を除去することができ、さらに、シェーディング波形の測定精度を向上させることができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0118】
請求項5記載の発明によれば、調節係数設定手段に設定された調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納した勾配量テーブルと、調節係数設定手段に設定された調節係数に応じて、その調節係数または勾配量テーブルに格納された勾配量を有するデータを選択して第3のシェーディング補正係数として出力する選択手段と、第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数と選択手段から発生された第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算する第4の演算手段とを備え、第3の演算手段は、画像出力手段から出力される画像信号を第4の演算手段により演算された第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するように構成したので、複数の画面を連結したときの目地の目立ちを抑制することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0119】
請求項6記載の発明によれば、画像出力手段により表示される調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、画像入力手段により入力される調整映像または画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことにより画像入力手段または画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、画像入力手段により入力される調整映像と目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1または第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、映像の調節係数を設定する調節係数設定手段と、調節係数設定手段に設定された調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納した勾配量テーブルと、調節係数設定手段に設定された調節係数に応じて、調節係数または勾配量テーブルに格納された勾配量を有するデータを選択して第3のシェーディング補正係数として出力する選択手段と、第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶された第2のシェーディング補正係数と選択手段から発生された第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算する第4の演算手段と、画像出力手段から出力される映像を第4の演算手段により演算された第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正する第3の演算手段とを備えるように構成したので、複数の画面を連結したときの目地の目立ちを抑制することができる。
また、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮することができる。
さらに、シェーディング波形の測定精度を向上することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0120】
請求項7記載の発明によれば、任意に設定された表示輝度バイアスオフセットを記憶する表示輝度バイアスオフセット記憶手段と、画像出力手段から出力される映像と表示輝度バイアスオフセット記憶手段に記憶された表示輝度バイアスオフセットとを加算し第3の演算手段に出力する加算手段とを備えるように構成したので、画像出力手段に表示される画像の輝度を任意に設定でき、シェーディング波形の測定精度を向上することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0121】
請求項8記載の発明によれば、幾何的歪測定チャートを表示する画像出力手段と、幾何的歪測定チャートの映像を入力する画像入力手段と、画像出力手段から出力される幾何的歪測定チャートの映像を基準として画像入力手段により入力された幾何的歪測定チャートの映像の所定の位置を含む位置検出結果画像を検出する画像位置検出手段と、画像位置検出手段により検出された位置検出結果画像に含まれる位置をサンプリング信号として、画像入力手段により入力された幾何的歪測定チャートの映像を順次取得した値を任意のタイミングにて順次出力するスキャンコンバータとを備えるように構成したので、画像出力手段と画像入力手段との相対位置精度が悪くても、その画像入力手段から得られる画像信号を補正することができ、シェーディング波形の測定精度を向上させることができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0122】
請求項9記載の発明によれば、目標関数発生手段を、画像出力手段に表示される映像が画面端に近づくに従って任意の値に漸近し、画面端で極値である2次微分値がほぼ0となる関数となるような曲線または曲面にシェーディング補正されるような補正目標関数を発生するように構成したので、光の利用効率を向上し、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0123】
請求項10記載の発明によれば、目標関数発生手段を、画面位置をパラメータとして、画面の幅を一周期または整数倍の周期とする正弦波または余弦波の複合波とした補正目標関数を発生するように構成したので、光の利用効率を向上し、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0124】
請求項11記載の発明によれば、2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+cosy+2)/4で求めるように構成したので、光の利用効率を向上し、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0125】
請求項12記載の発明によれば、2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+1)・(cosy+1)/2で求めるように構成したので、光の利用効率を向上し、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0126】
請求項13記載の発明によれば、第3のシェーディング補正係数を、1周期が1面または複数面の幅で任意に可変な振幅の正弦波の線または面とするように構成したので、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0127】
請求項14記載の発明によれば、第3のシェーディング補正係数を、画像の水平空間位相をx(−π/2≦x≦π/2),垂直の空間位相をy(−π/2≦y≦π/2),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(sinx+1)・(siny+1)/2で求めるように構成したので、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制することができる。また、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0128】
請求項15記載の発明によれば、第3のシェーディング補正係数を、画像の水平空間位相をx(−1≦x≦1),垂直の空間位相をy(−1≦y≦1),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(1−(−x+1)/2・(−y+1)/2)で求めるように構成したので、マルチ画面の場合での目地の目立ちを抑制することができる。また、シェーディング補正後の微調整に要する演算量および設定時間を短縮することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0129】
請求項16記載の発明によれば、第2のシェーディング補正係数記憶手段を駆動する補正係数駆動タイミング信号発生手段と、補正係数駆動タイミング信号発生手段のカウント動作を制御するカウント制御手段とを備え、カウント制御手段により補正係数駆動タイミング信号発生手段のカウント動作を非動作に切替えて、補正係数駆動タイミング信号発生手段に任意のオフセットアドレスを書き込むことにより第2のシェーディング補正係数を均一な任意の値で発生させるように構成したので、シェーディング波形の測定や演算のために要する時間や回路の量を抑制することができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0130】
請求項17記載の発明によれば、目標関数発生手段および第1の演算手段を他の構成要素から分離自在にするように構成したので、目標関数発生手段および第1の演算手段をマルチ画面を構成する他の画像出力手段に流用でき、全体として回路規模を小さくすることができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0131】
請求項18記載の発明によれば、調整映像を撮像し、撮像による出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数と撮像された調整映像とに応じて第1のシェーディング補正係数を演算し、使用映像を撮像した場合に使用映像と第1のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するように構成したので、撮像による出力映像が任意の曲線または曲面にシェーディング補正され、従来例に比べて、S/N比を良好にし、画質を良好にすることができる画像処理方法を提供できる効果がある。
【0132】
請求項19記載の発明によれば、表示される映像を撮像し、表示される画像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数と撮像された画像とに応じて第2のシェーディング補正係数を演算し、表示される画像を第2のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するように構成したので、表示される画像信号は、任意の曲線または曲面にシェーディング補正され、フラットにシェーディング補正された従来例に比べて、光の利用効率を向上できる画像処理方法を提供できる効果がある。
【0133】
請求項20記載の発明によれば、表示される映像を消光し、消光された時に表示される映像を撮像して、撮像された画像を記憶すると共に、非消光時に表示される映像を撮像して、非消光時に撮像された画像から消光時に撮像された画像を減算して、減算された画像に応じて非消光時に表示される画像を補正するように構成したので、表示に対する外光の反射や画像入力手段の暗電流などの外乱のオフセット成分を除去することができ、さらに、シェーディング波形の測定精度を向上させることができる画像処理方法を提供できる効果がある。
【0134】
請求項21記載の発明によれば、画像の調節係数を設定して、設定された調節係数を選択するか、または設定された調節係数が変化する場合に調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを選択し、第3のシェーディング補正係数とし、表示される映像を撮像した画像と第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算すると共に、表示される画像を第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正するように構成したので、複数の画面を連結したときの目地の目立ちを抑制することができる画像処理方法を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による画像処理装置を示すブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による画像処理装置の幾何的歪補正手段と外乱オフセット除去手段を示すブロック構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるシェーディング補正前の波形図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるシェーディング補正前の9画面マルチの波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるフラットな補正目標の波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による補正目標の波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による補正目標の9画面マルチの波形図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による補正目標の波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による補正目標の9画面マルチの波形図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による画像処理装置のシェーディング補正係数発生手段を示すブロック構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態6による1画面のみのレベルが下がった9画面の波形図である。
【図12】 この発明の実施の形態6による補正係数を示す波形図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による補正係数を示す波形図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による9画面マルチの補正目標の波形図である。
【図15】 この発明の実施の形態7による補正係数を示す波形図である。
【図16】 この発明の実施の形態7による補正係数を示す波形図である。
【図17】 この発明の実施の形態7による9画面マルチの補正目標の波形図である。
【図18】 従来の画像出力装置のシェーディング補正機能を示すブロック構成図である。
【図19】 従来の画像入力装置のシェーディング補正機能を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
2 センサ(画像入力手段)、51 チャート信号発生手段(画像出力手段)、55 表示手段(画像出力手段)、57 表示輝度バイアスオフセット記憶手段、58 加算手段、61 第1のシェーディング補正係数記憶手段、62 乗算手段(第2の演算手段)、65 目標関数発生手段、69 除算手段(第1の演算手段)、76 第2のシェーディング補正係数記憶手段、78 乗算手段(第4の演算手段)、82 乗算手段(第3の演算手段)、85 補正係数駆動タイミング信号発生手段、86 カウント制御手段、103 画像位置検出手段、106 スキャンコンバータ、108 チャート消光制御手段(消光制御手段)、109 外乱オフセット用画像記憶手段、110 減算手段、141 調節係数量カウンタ(調節係数設定手段)、145 sin波変換テーブル(勾配量テーブル)、146 選択手段。
Claims (21)
- 調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、その画像入力手段により入力される調整映像に演算処理を施すことによりその画像入力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、上記画像入力手段により入力される調整映像と上記目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、その第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、上記画像入力手段による使用映像の入力に応じてその使用映像と上記第1のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第1のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第2の演算手段とを備えた画像処理装置。
- 調整映像を入力する画像出力手段と、その画像出力手段の映像を入力する画像入力手段と、上記画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことによりその画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、上記画像入力手段により入力される調整映像と上記目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、その第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、上記画像出力手段に入力される映像と上記第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第3の演算手段とを備えた画像処理装置。
- 調整映像または使用映像を入力する画像出力手段と、その画像出力手段により表示される調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、その画像入力手段により入力される調整映像または上記画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことによりその画像入力手段またはその画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、上記画像入力手段により入力される調整映像と上記目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1または第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、その第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、上記第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、上記画像入力手段による使用映像の入力に応じてその使用映像と上記第1のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第1のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第2の演算手段と、上記画像出力手段に入力される映像と上記第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数とを演算してシェーディング補正する第3の演算手段とを備えた画像処理装置。
- 画像出力手段の消光と非消光とを制御する消光制御手段と、その消光制御手段により上記画像出力手段が消光された時に画像入力手段により入力される映像を記憶する外乱オフセット用画像記憶手段と、上記消光制御手段により上記画像出力手段が消光されない時に上記画像入力手段により入力される映像から上記外乱オフセット用画像記憶手段に記憶される映像を減算する減算手段とを備え、第3の演算手段は、上記画像出力手段に入力される映像を上記減算手段により減算された映像に応じて補正することを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
- 映像の調節係数を設定する調節係数設定手段と、その調節係数設定手段に設定された調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納した勾配量テーブルと、上記調節係数設定手段に設定された調節係数に応じて、その調節係数または上記勾配量テーブルに格納された勾配量を有するデータを選択して第3のシェーディング補正係数として出力する選択手段と、第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶される第2のシェーディング補正係数と上記選択手段から発生された第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算する第4の演算手段とを備え、第3の演算手段は、画像出力手段から出力される画像信号を上記第4の演算手段により演算された第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
- 調整映像または使用映像を表示する画像出力手段と、その画像出力手段により表示される調整映像または使用映像を入力する画像入力手段と、その画像入力手段により入力される調整映像または上記画像出力手段に入力される映像に演算処理を施すことによりその画像入力手段またはその画像出力手段の出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数を発生する目標関数発生手段と、上記画像入力手段により入力される調整映像と上記目標関数発生手段から発生される補正目標関数とに応じて第1または第2のシェーディング補正係数を演算する第1の演算手段と、その第1の演算手段により演算される第1のシェーディング補正係数を記憶する第1のシェーディング補正係数記憶手段と、上記第1の演算手段により演算される第2のシェーディング補正係数を記憶する第2のシェーディング補正係数記憶手段と、映像の調節係数を設定する調節係数設定手段と、その調節係数設定手段に設定された調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを予め格納した勾配量テーブルと、上記調節係数設定手段に設定された調節係数に応じて、その調節係数または上記勾配量テーブルに格納された勾配量を有するデータを選択して第3のシェーディング補正係数として出力する選択手段と、上記第2のシェーディング補正係数記憶手段により記憶された第2のシェーディング補正係数と上記選択手段から発生された第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算する第4の演算手段と、上記画像出力手段から出力される映像を上記第4の演算手段により演算された第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正する第3の演算手段とを備えた画像処理装置。
- 任意に設定された表示輝度バイアスオフセットを記憶する表示輝度バイアスオフセット記憶手段と、画像出力手段から出力される映像と上記表示輝度バイアスオフセット記憶手段に記憶された表示輝度バイアスオフセットとを加算し第3の演算手段に出力する加算手段とを備えたことを特徴とする請求項2,請求項3,請求項5,請求項6のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
- 幾何的歪測定チャートを表示する画像出力手段と、上記幾何的歪測定チャートの映像を入力する画像入力手段と、上記画像出力手段から出力される幾何的歪測定チャートの映像を基準として上記画像入力手段により入力された幾何的歪測定チャートの映像の所定の位置を含む位置検出結果画像を検出する画像位置検出手段と、その画像位置検出手段により検出された位置検出結果画像に含まれる位置をサンプリング信号として、上記画像入力手段により入力された幾何的歪測定チャートの映像を順次取得した値を任意のタイミングにて順次出力するスキャンコンバータとを備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
- 目標関数発生手段は、画像出力手段に表示される映像が画面端に近づくに従って任意の値に漸近し、それら画面端で極値である2次微分値がほぼ0となる関数となるような曲線または曲面にシェーディング補正されるような補正目標関数を発生することを特徴とする請求項1から請求項3および請求項5から請求項8のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
- 目標関数発生手段は、画面位置をパラメータとして、その画面の幅を一周期または整数倍の周期とする正弦波または余弦波の複合波とした補正目標関数を発生することを特徴とする請求項1から請求項3および請求項5から請求項9のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
- 2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+cosy+2)/4で求めることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
- 2次元画像の水平の空間位相をx(−π≦x≦π),垂直の空間位相をy(−π≦y≦π),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(cosx+1)・(cosy+1)/2で求めることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
- 第3のシェーディング補正係数は、1周期が1面または複数面の幅で任意に可変な振幅の正弦波の線または面としたことを特徴とする請求項5または請求項6記載の画像処理装置。
- 第3のシェーディング補正係数は、画像の水平空間位相をx(−π/2≦x≦π/2),垂直の空間位相をy(−π/2≦y≦π/2),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(sinx+1)・(siny+1)/2で求めることを特徴とする請求項5,請求項6,請求項13のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
- 第3のシェーディング補正係数は、画像の水平空間位相をx(−1≦x≦1),垂直の空間位相をy(−1≦y≦1),最低レベルをk1,曲面の振幅をk2として、曲面zをz=k1+k2・(1−(−x+1)/2・(−y+1)/2)で求めることを特徴とする請求項5,請求項6,請求項13のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
- 第2のシェーディング補正係数記憶手段を駆動する補正係数駆動タイミング信号発生手段と、その補正係数駆動タイミング信号発生手段のカウント動作を制御するカウント制御手段とを備え、そのカウント制御手段により上記補正係数駆動タイミング信号発生手段のカウント動作を非動作に切替えて、その補正係数駆動タイミング信号発生手段に任意のオフセットアドレスを書き込むことにより第2のシェーディング補正係数を均一な任意の値で発生させることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 目標関数発生手段および第1の演算手段を他の構成要素から分離自在にしたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
- 調整映像を撮像し、撮像による出力映像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数と上記撮像された調整映像とに応じて第1のシェーディング補正係数を演算し、使用映像を撮像した場合にその使用映像と上記第1のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正する画像処理方法。
- 表示される映像を撮像し、その表示される画像がフラットにまでならないようにして平均輝度が高くなるような任意の曲線または曲面にシェーディング補正されるための補正目標関数と上記撮像された画像とに応じて第2のシェーディング補正係数を演算し、上記表示される画像を上記第2のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正する画像処理方法。
- 表示される映像を消光し、その消光された時に表示される映像を撮像して、その撮像された画像を記憶すると共に、非消光時に表示される映像を撮像して、その非消光時に撮像された画像から上記消光時に撮像された画像を減算して、その減算された画像に応じて上記非消光時に表示される画像を補正することを特徴とする請求項19記載の画像処理方法。
- 画像の調節係数を設定して、その設定された調節係数を選択するか、またはその設定された調節係数が変化する場合にその調節係数の変化に応じた勾配量を有する線または面のデータを選択し、第3のシェーディング補正係数とし、第2のシェーディング補正係数と上記第3のシェーディング補正係数とに応じて第4のシェーディング補正係数を演算すると共に、表示される画像を上記第4のシェーディング補正係数に応じてシェーディング補正することを特徴とする請求項19記載の画像処理方法。
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