JP3847301B2 - アンテナ付きテレビ受像機 - Google Patents
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Description
ところで、最近のテレビ受像機は、ディスプレイとして液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルというように薄型ディスプレイを用いているものがあり、そのため、受像機本体の奥行き寸法が、数センチ乃至10センチ程度と短くなっている。その上、画面を傾けて使用したりできるものも存在し、特に、画面サイズが小さく、パソコン機能を備えたものは、ディスプレイの傾斜角が自在に変更できるようになっているものが多い。
また、前記操作盤は、前記テレビ受像機本体と接続されたキーボードであり、前記アレーアンテナが当該キーボードの背面部に埋設若しくは貼設されていることとしてもよい。
また、前記アレーアンテナは、可変リアクタンス素子が装荷された少なくとも一本の無給電素子と、当該無給電素子に平行に配された給電素子からなり、当該給電素子から受信信号を得ることとしてもよい。
また、前記アレーアンテナは、前記可変リアクタンス素子が装荷された2つ以上の無給電素子を、前記給電素子の両側に、平行に配置することとしてもよい。
また、前記給電素子は、長尺状の金属フィルムからなり、前記無給電素子は、長尺状の金属フィルムと可変リアクタンス素子とを直列接続した構成であることとしてもよい。
これにより、アレーアンテナを薄く構成でき、操作盤への設置が容易となり、かつ、操作盤の意匠感を損なわない。
図1は、本発明に係るテレビ受像機の外観図であり、テレビ受像機本体100と、操作盤の一例としてキーボード101と、リモコン102とで構成される。テレビ受像機本体100には、図示していないが、チューナ部、映像信号処理部、音声信号処理部、表示部といった公知の受像回路の他、アンテナの指向性を切り替えるためのアンテナコントローラが設けられている。キーボード101は、テレビ受像機本体100のパソコンとしての諸機能を制御したり、インターラクション機能を備えたディジタルテレビの場合の応答メッセージを入力したり、受信するテレビ番組のチャンネルの切り替えをするための入力キー103を有する。図1ではテレビ受像機本体100とキーボード101は、図のようにキーボード101の一端がテレビ受像機本体100の下部に軸支されており、回動自在である。これによりキーボード101は、図1に示したように水平姿勢と、この状態から表示画面を覆う位置まで回動させた立ち姿勢(不図示)とに切り替えることができる。
前記キーボード101には、図2に示すようにアレーアンテナ250が儲けられている。即ち、キーボード101背面の中央部に方形の凹入溝101cが穿設され、当該凹入溝101c内にアレーアンテナ250が、配置され、その状態で、絶縁樹脂で作成された背面カバー240で覆われている。
無給電素子202、203は、長手方向中央で分割された2つのストリップ導体202A、202B、203A,203Bと、その間に挿入された可変リアクタンス素子の一例としての可変バリキャップダイオード222、223から構成される。可変バリキャップダイオード222、223には、テレビ受像機側から制御電圧供給線225が接続されている。無給電素子202、203の全長は、給電素子201と同じく、λ/2とされ、素子間隔dは0.1λ〜0.35λとされている。ここでλは受信する所望波の自由空間波長であり、600Mz帯のUHFを受信する場合には、λは50cmとなる。 各ストリップ導体の材料はAuであり、また各ストリップ導体の幅は、ストリップ導体の特性インピーダンスが50Ωとなる1.42mmである。
前記同軸ケーブル221及び制御電圧供給線225の他端は、フレキシブルワイヤ230に接続され、フレキシブルワイヤ230を介してテレビ受像機本体100側と接続されている。フレキシブルワイヤ230は、前記キーボード101がテレビ受像機本体100の表示画面を覆う状態になるところまで回動した状態で弛まぬ程度に設定され、キーボード101の回転の邪魔にならないようにしてある。
各バリキャップダイオードのリアクタンス値の決定には以下の方法を用いる。バリキャップダイオード222にリアクタンス値Xaを、バリキャップダイオード223にリアクタンス値Xbを設定する場合を第1の場合とする。バリキャップダイオード222にリアクタンス値Xbを、バリキャップダイオード223にリアクタンス値Xaを設定する場合を第2の場合とする。第1の場合と第2の場合で、受信される無線信号の信号電力がより大きくなる方のリアクタンス値をバリキャップダイオードにセットする。なお、上記の場合ではリアクタンス値XaとXbを入れ替えただけだが、所定値以上のダイバーシティ利得が得られ、且つ、前記アレーアンテナの入力インピーダンスZinが実質的に変化しないのならば、第1の場合にリアクタンス値をXa、Xbとし、第2の場合にリアクタンス値をXc、Xdとしてよい。この場合、Xa≠Xd、Xb≠Xcである。また、リアクタンス値をXa〜Xdのように固定した値に設定せずに、バリキャップダイオードに印加する電圧を連続的に変えることにより、リアクタンス値を連続的に変化させ、受信すべき信号の受信感度が最大となるリアクタンス値をとるように制御することもできる。
なお、上記実施の形態では、操作盤をキーボードとしたけれども、ペンタブレットであっても良い。
101 キーボード
101c 凹入溝
102 リモコン
103 入力キー
200 誘電体基板
201 給電素子
202 無給電素子
203 無給電素子
221 同軸ケーブル
222 バリキャップダイオード
223 バリキャップダイオード
225 制御電圧供給線
230 フレキシブルワイヤ
240 背面カバー
300 ゴムパッド
310 キー入力用回路基板
510 制御部
511 表示部
512 アンテナコントローラ
513 低雑音増幅器(LNA)
514 ダウンコンバータ(D/C)
515 A/D変換機
516 信号処理部
Claims (4)
- テレビ番組を受信して表示するテレビ受像機本体と、アレーアンテナを搭載した操作盤とを有するテレビ受像機であって、
前記アレーアンテナは、
可変リアクタンス素子が装荷された少なくとも一本の無給電素子と、当該無給電素子に平行に配された給電素子からなり、
当該給電素子から受信信号を得る
ことを特徴とするテレビ受像機。 - 前記操作盤は、
前記テレビ受像機本体と接続されたキーボードであり、前記アレーアンテナが当該キーボードの背面部に埋設若しくは貼接されている
ことを特徴とする請求項1記載のテレビ受像機。 - 前記アレーアンテナは、
前記可変リアクタンス素子が装荷された2つ以上の無給電素子を、前記給電素子の両側に、平行に配置した
ことを特徴とする請求項1記載のテレビ受像機。 - 前記給電素子は、長尺状の金属フィルムからなり、
前記無給電素子は、長尺状の金属フィルムと可変リアクタンス素子とを直列接続した構成である
ことを特徴とする請求項1又は3記載のテレビ受像機。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2004055340A JP3847301B2 (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | アンテナ付きテレビ受像機 |
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