JP3847138B2 - 起立状態保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自力で起立状態を保持不能または困難な身体障害者、御年寄り、病人などが、身体能力の回復または病状改善に使用して好適な起立状態保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自力で起立状態を保持することが不能または困難な身体障害者、御年寄り、病人にとって、起立状態を保持することは様々の面で有効であることが指摘されている。例えば、起立状態の保持は、片麻痺、対麻痺その他重症患者の起立性低血圧または起座順応不全症候群に対する漸進的順応、起立不能対麻痺者の尿路結石予防、現在歩行不能であるが将来歩行の見込みを有する患者のつなぎ治療(下肢筋トーヌス維持、直立感覚減弱の予防などを目的とする治療)、胸部呼吸運動の助長、体重負荷による下肢の骨粗鬆症防止、褥創(床擦れ)の予防、頸髄損傷または脊損の屈曲拘縮や尖足の予防、痴呆の進行抑制、便秘の抑制などに効果があることが報告されている。
【0003】
そして、従来より、起立状態を保持または補助するための装置として、例えば図9に示したような、手動または自動で傾斜角度を調整できる斜面テーブル、図10に示したような、ベッドに立て掛けて使用する斜面板などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、斜面テーブルまたは斜面板、特に斜面テーブルは、大型でスペースを要し、重量があって取り扱いに難点があり、さらに高価なため、主として病院などにて使用されている。
ところで、近年、老齢化社会の進行に伴って、在宅介護、在宅医療の充実が懸案となっており、今後、ますます在宅におけるリハビリなどの環境整備が求められてくるものと思われる。
【0005】
本願発明者は、その一助として在宅でも気軽に使用できる起立状態保持具を想起し、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の課題は、身体能力の回復または病状改善に極めて有効であると共に、小型で過大なスペースを要することなく、軽量で取り扱いも容易で、かつ低廉に製作でき、在宅介護に好適な起立状態保持具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するものは、上方に向かって延在し、上部付近に使用者の胸部を押し当てて支持可能とする上半身支持部を備えた上半身保持体と、前記上半身保持体の近傍に設けられ使用者の臀部を載置可能な下半身支持部を備えた下半身保持体と、前記上半身保持体および前記下半身保持体の立設状態を支持するための基台とを有していることを特徴とする起立状態保持具である。
【0007】
前記上半身保持体の前記上半身支持部または/および前記下半身保持体の前記下半身支持部は、上下動可能に構成されていることが好ましい。前記上半身保持体および前記下半身保持体は、前記基台上に着脱可能に取り付けられていることが好ましい。前記上半身保持体と前記下半身保持体は、相互の離間距離を変更可能に構成されていることが好ましい。前記上半身保持体の前記上半身支持部は、使用者の脇内に挿入可能な脇内挿入部を有していてもよい。前記上半身保持体の前記上半身支持部は、使用者の顎を載置可能な顎載置部を有していてもよい。前記上半身保持体は、使用者の上半身を拘束可能な拘束ベルトを有していてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の起立状態保持具を、図1ないし図5に示した一実施例を用いて説明する。なお、図1は本発明の起立状態保持具の一実施例の斜視図であり、図2は図1に示した起立状態保持具の右側面図であり、図3は図2のA−A線断面図であり、図4は図1に示した起立状態保持具の使用方法を説明するための右側面図であり、図5は同正面図である。
【0009】
この実施例の起立状態保持具1は、図1に示すように、上方に向かって延在し上部付近に使用者の上半身を支持可能とする上半身支持部2を備えた上半身保持体3と、上半身保持体3の近傍に立設され、上方に向かって延在し上部付近に使用者の下半身を支持可能な下半身支持部4を備えた下半身保持体5と、上半身保持体3および下半身保持体5の立設状態を支持する基台6とを有している。以下、各構成について順次詳述する。
【0010】
上半身保持体3は、起立した状態の使用者の上半身を保持するためのものであり、上方に向かって延在し上部付近に使用者の上半身を支持可能とする上半身支持部2を備えている。このように、本発明の起立状態保持具1は、少なくとも上半身を保持するための上半身保持体を有しており、下半身はある程度の自由が利き下半身は自らの力で保持できる使用者は、上半身保持部2に掴まるなどして起立状態を保持することにより、身体能力の回復または病状改善を図ることができる。また、小型で過大なスペースを要することなく、軽量で取り扱いも容易で、かつ低廉に製作でき、在宅介護にも好適に使用できる。
【0011】
具体的には、この実施例の上半身保持体3は、使用者の胸部を背面側から押し当てて上半身を支持するための上半身支持部2と、上半身支持部2をその上端に配し上半身支持部2の高低を調整するために上下動可能な第1シャフト部7と、第1シャフト部7を支持すると共に、後述する基台6に着脱自在に取り付けられる第1立脚部8とから構成されている。
【0012】
上半身支持部2は、図4に示すように使用者の胸部を押し当てることにより、上半身を支持するものであり、図5に示すように、人の略胸幅分、水平方向に延在するように構成されている。また、上半身支持部2は、内部にクッション材(図示せず)を有し、表面が樹脂製または皮製などのカバー2aにより被覆されて形成されている。
【0013】
第1シャフト部7は、上半身支持部2をその上部付近に配し上半身支持部2の高低を調整するために設けられたものであり、金属パイプにて構成されている。ただし、第1シャフト部は管状体に限定されるものではなく棒状体であってもよく、また材質も金属に限定されるものではなく、使用者の上半身がもたれ掛かっても湾曲または屈曲等しない程度の強度を有するものであればどのような材質にて形成されていてもよい。
【0014】
第1立脚部8は、上半身保持体3の基部を構成する部位であり、第1シャフト部7を挿入可能とする金属パイプ(第1シャフト部7の外径より大きな内径を有したもの)にて構成されている。そして、この第1立脚部8内に挿入される第1シャフト部7を、図2中h方向に上下動させ位置決めを行った後、第1レバー9を回転させて、第1立脚部8の上部に設けられた第1挟圧リング10にて係止できるように構成されている。これにより、使用者の背丈等に応じて上半身支持部2の位置を調整してより適切な状態にて使用することができる。
【0015】
なお、この実施例の第1立脚部8は、第1シャフト部7を挿入可能に構成されているが、逆に、第1立脚部8が、第1シャフト部7内に挿入可能に構成されていてもよい。また、材質も金属に限定されるものではなく、使用者の上半身がもたれ掛かって湾曲または屈曲等しない程度の強度を有するものであればどのような材質にて形成されていてもよい。
【0016】
第1立脚部8の下部付近の外面には、図3に示すように、四方にそれぞれ延在した第1補強部11が一体的に設けられており、第1立脚部8の立設状態がより安定して支持されるように構成されている。
【0017】
また、第1立脚部8の下端部には、図3に示すように第1底板部12が一体的に設けられており、この第1底板部12が基台6に着脱可能に取り付けられている。具体的には、第1底板部12には、四隅付近にそれぞれボルト挿通孔が設けられており、他方、基台6にもボルト締結孔6aが設けられ、両者を螺合部材13にて連結することにより、第1立脚部8が基台6に固定可能に構成されている。このような構成により、上半身保持体3が基台6に着脱可能に取り付けられるため、未使用時には上半身保持体3を取り外してよりスペースを占有しない形態とすることができ、また、車等に積載して他の場所への搬送も容易となる。
【0018】
なお、この実施例の上半身保持体3は、上記の構成からなっているが、本発明における上半身保持体は、これに限定されるものではなく、上方に向かって延在し上部付近に使用者の上半身を支持可能とする上半身支持部を備えたものであって、使用者の上半身を保持できるものであればどのような構成であってもよい。
【0019】
基台6は、前述した上半身保持体3および後述する下半身保持体5の立設状態をより安定して支持するためのものであり、図3に示すように保持体取付部14と、保持体取付部14の両側において保持体取付部14と直交する方向にそれぞれ延在して設けられた横方向延在部15a,15bからなり、平面視で略H型に構成されている。
【0020】
基台6の保持体取付部14には、図3に示すように、その長手方向に沿って二列に、ボルト締結孔6aが複数設けられており、上半身保持体3と下半身保持体5を、そのいずれかに固定することにより、基台6上において、相互の離間距離を変更可能に構成されている。これにより、使用者の体格に応じて上半身保持体3と下半身保持体5との離間距離を調整して、より適切な状態にて使用することができる。
【0021】
なお、基台はこの実施例の形態に限定されるものではなく、上半身保持体または下半身保持体の立設状態を安定して支持可能なものであればどのようなものでもよく、また、本発明の起立状態保持具は必ずしも上半身保持体および下半身保持体を固定する、このような基台を有するものに限定されない。ただし、より軽量でかつ安定性の高い基台の構成としては、この実施例の形態が好ましく、使用時に上半身保持体および下半身保持体が次第に離間してしまうことを抑止して安全に使用するためにも、上半身保持体および下半身保持体を一体的に固定する基台を有していることが好ましい。
【0022】
上半身保持体3の近傍には、上方に向かって延在し上部付近に使用者の下半身を支持可能な下半身支持部4を備えた下半身保持体5が立設されている。これにより、使用者の下半身をも保持可能な起立状態保持具となる。
【0023】
下半身保持体5は、起立した状態の使用者の下半身を保持するためのものであり、上方に向かって延在し上部付近に使用者の下半身を支持可能とする下半身支持部4を備えている。
【0024】
具体的には、この実施例の下半身保持体5は、使用者の下半身をを支持するための下半身支持部4と、下半身支持部4をその上端に配し下半身支持部4の高低を調整するために上下動可能な第2シャフト部16と、第2シャフト部16を支持すると共に、基台6に着脱自在に取り付けられる第2立脚部17とから構成されている。
【0025】
下半身支持部4は、図4に示すように、使用者の臀部を載置可能な臀部載置部にて形成されている。なお、本発明の下半身保持体の下半身支持部は、使用者の下半身を支持できるものであればどのようなものでよいが、より安定した状態で保持するためには、この実施例のように臀部載置部であることが好ましい。臀部載置部4は、使用者の股内に挿入して跨げるよう、図1に示すように正面側に向かって幅が狭くなる形態に形成されており、この実施例では自転車の腰掛台(サドル)が転用されている。また、下半身支持部4は、内部にクッション材(図示せず)を有し、表面が硬質樹脂などのカバー4aにより被覆されて形成されている。
【0026】
第2シャフト部16は、下半身支持部4をその上部付近に配し下半身支持部4の高低を調整するために設けられたものであり、金属パイプにて構成されている。ただし、第2シャフト部は管状体に限定されるものではなく棒状体であってもよく、また材質も金属に限定されるものではなく、使用者の下半身の荷重が負荷されても湾曲または屈曲等しない程度の強度を有するものであればどのような材質にて形成されていてもよい。
【0027】
第2立脚部17は、下半身保持体5の基部を構成する部位であり、第2シャフト部16を挿入可能とする金属パイプ(第2シャフト部16の外径より大きな内径を有したもの)にて構成されている。そして、この第2立脚部17内に挿入される第2シャフト部16を、図2中i方向に上下動させ位置決めを行った後、第2レバー18を回転させて、第2立脚部17の上部に設けられた第2挟圧リング19にて係止できるように構成されている。これにより、使用者の股下の長さ等に応じて下半身支持部の位置を調整してより適切な状態にて使用することができる。
【0028】
なお、この実施例の第2立脚部17は、第2シャフト部16を挿入可能に構成されているが、逆に、第2立脚部17が、第2シャフト部16内に挿入可能に構成されていてもよい。また、材質も金属に限定されるものではなく、使用者の下半身の荷重が負荷されても湾曲または屈曲等しない程度の強度を有するものであればどのような材質にて形成されていてもよい。
【0029】
第2立脚部17の下部付近の外面には、図3に示すように、四方にそれぞれ延在した第2補強部20が一体的に設けられており、第2立脚部17の立設状態がより安定して支持されるように構成されている。
【0030】
また、第2立脚部17の下端部には、第2底板部21が一体的に設けられており、この第2底板部21が基台6に着脱可能に取り付けられている。具体的には、第2底板部21には、四隅付近にそれぞれボルト挿通孔が設けられており、他方、基台6にも、前述したようにボルト締結孔6aが設けられ、両者を螺合部材13にて連結することにより、第2立脚部17が基台6に固定可能に構成されている。このような構成により、下半身保持体5が基台6に着脱可能に取り付けられるため、未使用時には下半身保持体5を取り外してよりスペースを占有しない形態とすることができ、また、車等に積載して他の場所への搬送も容易となる。
【0031】
なお、この実施例の下半身保持体5は、上記の構成からなっているが、本発明における下半身保持体はこれに限定されるものではなく、上方に向かって延在し上部付近に使用者の下半身を支持可能とする下半身支持部を備えたものであって、使用者の下半身を保持できるものであればどのような構成であってもよい。
【0032】
つぎに、本発明の起立状態保持具1の使用方法について説明する。
本発明の起立状態保持具1は、寝たきりの患者、特にこれまで介護者の補助を以てしても起立状態を保持させることが極めて困難であった体格の良い男性などでも、比較的容易に起立状態を保持させることができ、今後、進展する在宅医療に使用して好適なものである。
【0033】
使用に際しては、図4に示すように、例えば昇降ベッド60の横に起立状態保持具1を配置する。そして、使用者を昇降ベッド60の端辺部に座らせ、両側或いは片側から抱え上げて、または上半身を後方(ベッド側)で抱えて下半身を前方(起立状態保持具側)で抱えた状態で、前方に移動させ、臀部載置部4に着座させて下半身が支持される状態とすると共に、上半身支持部2に胸部を当接させる。また、長くは立てないがある程度歩くことができる使用者は自力で、臀部載置部4に座り上半身支持部2に胸部を当接させる。
【0034】
使用時間は、使用者の身体の状況に応じて適宜設定して各自可能な時間内で使用すればよいが、例えば、朝昼晩、10〜15分程度使用するなどして定期的に使用するとより効果的である。
【0035】
なお、使用に先立って、使用者の背丈、体格等に応じて、上半身支持部2および下半身支持部4の高さ、上半身保持体3と下半身保持体5の離間距離を調整しておくことが好ましい。
【0036】
そして、使用時には、起立中に使用者が特に横方向に倒れることがないよう、介護者が近傍で補佐していることが好ましく、また、使用者がより安定的に起立状態を維持できるように、図5に示すように、膝伸展固定装具22を使用者の両足に装着させてもよく、さらに、手の自由が利く使用者は、手摺りとして例えば歩行器23などを併用してもよい。さらに、図4および図5に示した使用例は、上半身支持部2に胸部を当接させて使用する方法であるが、上半身支持部2に使用者の背部を当接させて起立状態を保持させるものも本発明の範疇に包含される。
【0037】
つぎに、図6に示した本発明の起立状態保持具の他の実施例について説明する。図6は本発明の起立状態保持具の他の実施例の平面図である。
この実施例の起立状態保持具30と前述した起立状態保持具1との相違点は、上半身保持体3の上半身支持部31の形態のみであり他は同様である。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0038】
具体的には、この実施例の上半身支持部31は、使用者の脇内に挿入可能な脇内挿入部31a,31bを有し、脇内挿入部31a,31bが後方側に延出した湾曲体にて構成されている。そして、使用者は脇内挿入部31a,31bを抱え込むようにして。両脇内に挿入させることにより、より安定した状態で使用者の上半身を保持できるように配慮されている。
【0039】
さらに、図7に示した本発明の起立状態保持具の他の実施例について説明する。図7は本発明の起立状態保持具の他の実施例の正面図である。
この実施例の起立状態保持具40と前述した起立状態保持具1との相違点は、上半身保持体3の上半身支持部2が、使用者の顎を載置可能な顎載置部41を有している点のみであり他は同様である。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0040】
具体的には、この実施例の上半身支持部2は、上方に向かって突出し、人の顎の輪郭形状に沿って湾曲して形成された顎載置部41を備えており、この顎載置部41に使用者の顎を載置することにより、起立時における頭部の重量負荷を軽減できるように配慮されている。
【0041】
さらに、図8に示した本発明の起立状態保持具の他の実施例について説明する。図8は本発明の起立状態保持具の他の実施例の右側面図である。
この実施例の起立状態保持具50と前述した起立状態保持具1との相違点は、上半身保持体3が、使用者の上半身を拘束可能な拘束ベルト51を有している点のみであり他は同様である。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0042】
具体的には、この実施例の拘束ベルト51は、上半身支持体3の第1シャフト部7(使用者の腰部の高さに相当する部位)に取り付けられており、拘束ベルト51を使用者の腰部辺りに巻回した後、両端部を固定して上半身を拘束できるように構成されている。これにより、使用者は、起立中、この拘束ベルト51にて上半身保持体側に拘引された状態となり転倒を防止できると共に、介護者が近傍にて補佐することが不要となる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、身体能力の回復または病状改善に極めて有効であると共に、小型で過大なスペースを要することなく、軽量で取り扱いも容易で、かつ低廉に製作でき、在宅介護にも好適な起立状態保持具を提供できる。
請求項2に記載した発明によれば、上記請求項1の効果に加え、使用者の背丈等に応じて、上半身支持部または下半身支持部の位置を調整してより適切な状態にて使用することができる。
請求項3に記載した発明によれば、上記効果に加え、未使用時には上半身保持体と下半身保持体を取り外してよりスペースを占有しない形態とすることができ、また、車等に積載して他の場所への搬送も容易となる。
請求項4に記載した発明によれば、上記効果に加え、使用者の体格に応じて上半身保持体と下半身保持体との離間距離を調整して、より適切な状態にて使用することができる。
請求項5に記載した発明によれば、上記効果に加え、より安定した状態で使用者の上半身を保持できる。
請求項6に記載した発明によれば、上記効果に加え、頭部の重量負荷を軽減できる。
請求項7に記載した発明によれば、上記効果に加え、使用者を上半身保持体側に拘引して転倒を防止できると共に、起立中の介護者の補佐が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の起立状態保持具の一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示した起立状態保持具の右側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1に示した起立状態保持具の使用方法を説明するための右側面図である。
【図5】図1に示した起立状態保持具の使用方法を説明するための正面図である。
【図6】本発明の起立状態保持具の他の実施例の平面図である。
【図7】本発明の起立状態保持具の他の実施例の正面図である。
【図8】本発明の起立状態保持具の他の実施例の正面図である。
【図9】従来技術の斜視図である。
【図10】従来技術の斜視図である。
【符号の説明】
1 起立状態保持具
2 上半身支持部
3 上半身保持体
4 下半身支持部
5 下半身保持体
6 基台
7 第1シャフト部
8 第1立脚部
9 第1レバー
10 第1挟圧リング
11 第1補強部
12 第1底板部
13 螺合部材
14 保持体取付部
15 横方向延在部
16 第2シャフト部
17 第2立脚部
18 第2レバー
19 第2挟圧リング
20 第2補強部
21 第2底板部
Claims (7)
- 上方に向かって延在し、上部付近に使用者の胸部を押し当てて支持可能とする上半身支持部を備えた上半身保持体と、
前記上半身保持体の近傍に設けられ使用者の臀部を載置可能な下半身支持部を備えた下半身保持体と、
前記上半身保持体および前記下半身保持体の立設状態を支持するための基台とを有していることを特徴とする起立状態保持具。 - 前記上半身保持体の前記上半身支持部または/および前記下半身保持体の前記下半身支持部は、上下動可能に構成されている請求項1に記載の起立状態保持具。
- 前記上半身保持体および前記下半身保持体は、前記基台上に着脱可能に取り付けられている請求項1または2に記載の起立状態保持具。
- 前記上半身保持体と前記下半身保持体は、相互の離間距離を変更可能に構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載に起立状態保持具。
- 前記上半身保持体の前記上半身支持部は、使用者の脇内に挿入可能な脇内挿入部を有している請求項1ないし4のいずれかに記載に起立状態保持具。
- 前記上半身保持体の前記上半身支持部は、使用者の顎を載置可能な顎載置部を有している請求項1ないし5のいずれかに記載に起立状態保持具。
- 前記上半身保持体は、使用者の上半身を拘束可能な拘束ベルトを有している請求項1ないし6のいずれかに記載の起立状態保持具。
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