JP3847047B2 - 充電器及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に内蔵された状態の二次電池を充電することができる充電器、及び、二次電池を内蔵する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以前は、携帯型の電子機器等に使用される二次電池(ニッケルカドミウム充電池やニッケル水素充電池)を充電する場合には、二次電池を電子機器から取り外し、専用の充電器に二次電池を装着して、二次電池を充電することが一般的であった。しかしながら、これでは、充電する度にその都度電子機器から二次電池を取り外す必要があり、不便であった。そこで、二次電池を電子機器に内蔵したまま充電できる充電器が提供されている。また、ニッケルカドミウム充電池やニッケル水素充電池では、放電しきらないうちに充電を行うと、電池の容量が減少するという現象(メモリー効果)が発生するため、二次電池を強制的に放電させる機能を備えた充電器も登場している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、二次電池を電子機器に内蔵したまま放電させることができる充電器も見受けられるが、このような従来の充電器では、充放電動作の制御に係わる端子の数が多くなり、電子機器の大型化及びコストの上昇を招く傾向にあった。
【0004】
そこで、本発明は、二次電池を電子機器に内蔵したまま放電させることができる充電器であって、電子機器の小型化及び低廉化を実現した充電器、及び、このような充電器に対応した電子機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、二次電池を充電する充電回路、及び、二次電池を放電させる放電回路を備え、電子機器に内蔵された状態の二次電池の充電及び放電が可能な充電器において、1つの端子から成る充放電制御信号用端子を有し、該充放電制御信号用端子に入力される信号が第1の状態であるときには、前記充電回路が動作状態になるとともに前記放電回路が非動作状態になり、また、前記充放電制御信号用端子に入力される信号が第2の状態であるときには、前記充電回路が非動作状態になるとともに前記放電回路が動作状態になり、さらに、前記充放電制御信号用端子に入力される信号が第3の状態であるときには、前記充電回路と前記放電回路とが共に非動作状態になるようにしている。この構成により、二次電池を内蔵する電子機器からは1つの信号で充電器の充放電動作を制御することができるようになる。
【0006】
また、前記充放電制御信号用端子が解放状態にあるときには、前記充電回路が非動作状態になるようにしておけば、電子機器が充電器に装着されない状態では、充電回路が非動作状態になるので、二次電池が接続されるべき端子から電力が供給されないようになる。
【0007】
また、当該充電器に装着された電子機器に対して電源を供給するための端子を別途設けておけば、電子機器が充電器に装着されている限りは、電子機器の動作を確保することができるようになる。
【0008】
また、本発明では、上記構成の充電器に装着されることにより、内蔵された二次電池が充電される電子機器において、二次電池が内蔵されていない状態で充電器に装着されたことを検出して外部に通知する手段を設けている。この構成により、ユーザは二次電池が内蔵されていない状態で電子機器を充電器に装着したことを容易に認識することができるようになる。
【0009】
また、本発明では、上記構成の充電器に装着されることにより、内蔵された二次電池が充電される電子機器において、二次電池の電圧が所定値よりも低くなるまで二次電池を放電させた後、二次電池の充電を開始するように充電器を制御する手段を設けている。この構成により、二次電池が放電状態に近くなってから二次電池の充電を行うようにすることができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態である充電器1のブロック図、及び、電子機器(例えば、MD(ミニディスク)のポータブルプレーヤーや携帯電話など)2の一部のブロック図を図1に示す。まず、充電器1について説明する。充電器1は、保護回路11、定電圧回路12、定電流回路13、及び、放電回路14から成る。
【0011】
保護回路11は、端子15aと端子15bとの間には、例えばACアダプターから直流電圧が入力されるが、過電圧が入力されたり、過電流が流れたときに、定電圧回路12への電源の供給を遮断して、充電回路1内の定電圧回路12、定電流回路13、及び、放電回路14を保護するためのものである。
【0012】
定電圧回路12は、端子15aと端子15bとの間に入力される電圧を電源電圧として動作し、電源電圧や負荷の変動とは無関係に安定した所定の直流電圧を出力する。そして、定電圧回路12から出力される電圧を電源電圧として定電流回路13及び放電回路14が動作する。また、定電圧回路12から出力される電圧は端子16dから出力される。
【0013】
定電流回路13は、端子16a、16bにそれぞれ+電極、−電極が接続された二次電池を定電流で充電する。放電回路14は、端子16a、16bにそれぞれ接続された+電極、−電極が接続された電池を放電させる。
【0014】
充電器1の保護回路11、定電圧回路12、定電流回路13、及び、放電回路14の具体的な回路図の一例を図2に示す。保護回路1について説明する。ポリスイッチSの一端が端子15aに接続されている。ポリスイッチSの他端にはダイオードDのアノードが接続されている。ポリスイッチSとは、電流が所定の電流よりも大きくなると、急激に抵抗値が大きくなる素子であり、過電流が流れたときには、ポリスイッチSにより電源の供給が遮断されて充電器1内部の回路が保護される。
【0015】
抵抗R1及びR2はダイオードD1のカソードと定電圧ダイオードD2のカソードとの間に直列に接続されている。定電圧ダイオードD2のアノードは端子15bにつながるグランドラインGに接続されている。
【0016】
PNP型のトランジスタQ1−1については、ベースが抵抗R1、R2同士の接続点に接続されており、エミッタがダイオードDのカソードに接続されており、コレクタが抵抗R3を介してグランドラインGに接続されている。PNP型のトランジスタQ1−2については、ベースがトランジスタQ1−1のコレクタと抵抗R3との接続点に接続されており、エミッタがダイオードD1のカソードに接続されており、コレクタがコンデンサC1を介してグランドラインGに接続されている。
【0017】
この保護回路11の回路構成により、端子15aと端子15bとの間の電圧が正常であるときには、定電圧ダイオードD2が非導通状態であるので、トランジスタQ1−1はOFFであり、これによりトランジスタQ1−2がONであり、トランジスタQ1−2とコンデンサC1との接続点AからはダイオードD1のカソード側の電圧とほぼ等しい電圧が出力される。
【0018】
これに対して、端子15aと端子15bとの間の電圧が過電圧となったときには、定電圧ダイオードD2が導通状態になるので、トランジスタQ1−1がONになり、これにより、トランジスタQ1−2がOFFになり、点Aはハイインピーダンスの状態になる。このように、過電圧が入力されたときには、点Aがハイインピーダンスの状態になり、これにより、定電圧回路12への電源の供給が遮断され、したがって、定電流回路13及び放電回路14への電源の供給を遮断されるので、定電圧回路12、定電流回路13、及び、放電回路14が保護される。
【0019】
定電圧回路12について説明する。レギュレータREGは、保護回路11内の点Aの電圧を入力しており、この入力電圧の値がある程度高ければ、一定の直流電圧を出力する。レギュレータREGの出力側の点BはコンデンサC2を介してグランドラインGに接続されているとともに、直列接続された抵抗R4及びR5を介してグランドラインGに接続されている。抵抗R4、R5同士の接続点はコンデンサC3を介してグランドラインGに接続されている。
【0020】
NPN型のトランジスタQ2−1については、ベースが抵抗R4、R5同士の接続点に接続されており、コレクタは抵抗R6を介してダイオードD1のカソードに接続されている。NPN型のトランジスタQ2−2については、ベースがpチャネルのMOS型FET(以下、単に「トランジスタ」と略記する)Q3のドレインとグランドラインGとの間に直列接続された抵抗R8、R9同士の接続点に接続されており、コレクタはダイオードD1のカソードに接続されている。トランジスタQ2−1及びQ2−2のエミッタは共通の抵抗R7を介してグランドラインGに接続されている。
【0021】
トランジスタQ3については、ゲートがトランジスタQ2−1のコレクタと抵抗R6との接続点に接続されており、ソースはダイオードD1のカソードに接続されており、ドレインは直列接続された抵抗R8及びR9を介してグランドラインGに接続されている。また、トランジスタQ3のドレインには端子16dが接続されているとともに、トランジスタQ3のドレインと端子16bとの間には電解コンデンサC4が接続されている。
【0022】
この定電圧回路12の回路構成により、トランジスタQ2−1とQ2−2とのベース電圧が等しくなるように制御されるので、トランジスタQ2−1のベースにはレギュレータREGの出力電圧が抵抗R4とR5とで分圧されて入力されていることから、トランジスタQ3のドレイン側には安定した直流電圧が得られる。
【0023】
定電流回路13について説明する。演算増幅器OAの非反転入力端子(+)は定電圧回路12内の点BとグランドラインGとの間に直列に接続された抵抗R11、R12同士の接続点に接続されているとともに、NPN型のトランジスタQ6−1のコレクタに接続されている。尚、抵抗R11、R12同士の接続点はコンデンサC11を介してグランドラインGに接続されている。また、演算増幅器OAは定電圧回路12内のレギュレータREGの出力電圧で動作するようになっている。
【0024】
トランジスタQ6−1については、エミッタが端子16bに接続されており、ベースが端子16cと端子16bとの間に直列に接続された抵抗R23、R24同士の接続点に接続されている。抵抗R31は端子16cと端子16dとの間には接続されている。また、端子16bは抵抗R16を介してグランドラインGに接続されている。尚、端子16cはコンデンサC5を介してグランドラインGに接続されている。
【0025】
演算増幅器OAの反転入力端子(−)は定電圧回路12内の点Bと端子16bとの間に直列に接続された抵抗R13、R14同士の接続点に接続されている。尚、抵抗R13、R14同士の接続点はコンデンサC12を介してグランドラインGに接続されている。演算増幅器OAの出力側は抵抗R15を介してnチャネルのMOS型FET(以下、単に「トランジスタ」と略記する)Q5のゲートに接続されている。尚、演算増幅器OAの出力側はコンデンサC13及び上述のコンデンサC12を介してグランドラインGに接続されている。
【0026】
トランジスタQ5については、ソースがグランドラインGに接続されており、ドレインが直列接続された2つの抵抗R26及びR27を介してトランジスタQ3のドレインに接続されている。PNP型のトランジスタQ4については、ベースが抵抗R26、R27同士の接続点に接続されており、エミッタがトランジスタQ3のドレインに接続されており、コレクタには端子16aが接続されている。端子16aと端子16bとの間には電解コンデンサC14が接続されている。
【0027】
この定電流回路13の回路構成により、演算増幅器OAの非反転入力端子(+)と反転入力端子(−)との電圧が等しくなるように制御されるので、トランジスタQ6−1がOFFになると、演算増幅器OAの非反転入力端子(+)にはレギュレータREGの出力電圧が抵抗R11と抵抗R12とで分圧されて入力されることから、トランジスタQ4のコレクタ電流が所定値で安定するように制御され、端子16aと端子16bとの間に接続された二次電池が定電流で充電される。
【0028】
一方、トランジスタQ6−1がONであるときには、演算増幅器OAの非反転入力端子(+)に入力される電圧がほぼグランドレベルになるので、トランジスタQ5がOFFになり、これによりトランジスタQ4もOFFになって、端子16aからは電流が供給されないので、端子16aと端子16bとの間に接続された二次電池は充電されない。
【0029】
放電回路14について説明する。NPN型のトランジスタQ6−2については、ベースが端子16cと端子16bとの間に直列接続された2つの抵抗R21、R22同士の接続点に接続されており、エミッタは端子16bに接続されており、コレクタは直列接続された2つの抵抗R30及びR25を介して定電圧回路12内のトランジスタQ3のドレインに接続されている。
【0030】
PNP型のトランジスタQ7については、ベースが抵抗R25、R30同士の接続点に接続されており、エミッタが定電圧回路12内のトランジスタQ3のドレインに接続されており、コレクタが直列接続された2つの抵抗R28、R29を介して端子16bに接続されている。NPN型のトランジスタQ8については、ベースが抵抗R28、R29同士の接続点に接続されており、エミッタが端子16bに接続されており、コレクタが抵抗R18を介して端子16aに接続されている。
【0031】
この放電回路14の回路構成より、トランジスタQ6−2がONになると、トランジスタQ7がONになり、これによりトランジスタQ8がONになって、端子16a、16bにそれぞれ二次電池の+電極、−電極が接続されているとすると、二次電池の+電極→抵抗R18→トランジスタQ8→二次電池の−電極の経路で電流が流れて二次電池が放電する。
【0032】
一方、トランジスタQ6−2がOFFであるときには、トランジスタQ7がOFFであり、これによりトランジスタQ8もOFFであるため、端子16aと端子16bとの間に電流が流れる経路はなく、端子16aと端子16bとの間に電池が接続されていても、その電池は放電しない。
【0033】
そして、端子16cに入力される信号がハイレベルであるときには、トランジスタQ6−1がON、トランジスタQ62がONになり、また、端子16cに入力される信号がローレベルであるときには、トランジスタQ6−1がOFF、トランジスタQ62がOFFになり、また、端子16cがハイインピーダンスの状態であるときには、トランジスタQ6−1がON、トランジスタQ62がOFFになるように、抵抗R21、R22、R23、及び、R24の値が設定されている。
【0034】
したがって、端子16cに入力される信号がハイレベルであるときには、定電流回路13が非動作状態、放電回路14が動作状態になり、また、端子16cに入力される信号がローレベルであるときには、定電流回路13が動作状態、放電回路14が非動作状態になり、また、端子16cがハイインピーダンスの状態であるときには、定電流回路13、放電回路14が共に非動作状態になる。
【0035】
次に、電子機器2について説明する。21は二次電池、22は電源切り替え回路、23はマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する)、24はLED(発光ダイオード)、25はLED駆動回路である。二次電池21の+電極、−電極はそれぞれ端子26a、26bに接続されている。
【0036】
電源切り替え回路22は、端子26dの電圧が所定の電圧よりも低いときには二次電池21の電圧を、一方、端子26dの電圧所定の電圧以上であるときには端子26dに供給される電圧を、それぞれ電源電圧として電子機器2内の各部へ電源ラインLを介して供給する。
【0037】
マイコン23は、電子機器2内の不図示の回路の動作を制御するとともに、電子機器2が充電器1に装着されたことを検出すると、二次電池21の電圧に応じて端子26cから出力する信号を制御する。LED(発光ダイオード)駆動回路25は、マイコン23からの指示に基づいて、LED24を点灯させる。
【0038】
尚、充電器1と電子機器2とは、電子機器2が充電器1に装着されると、端子16aと端子26aとが、端子16bと端子26bとが、端子16cと端子26cとが、端子16dと端子26dとが、それぞれ接続される構造になっている。
【0039】
端子26cから出力する信号の制御に係わるマイコン23の動作を図3に示すフローチャートを用いて説明する。まず、端子26dの電圧が所定の電圧以上になったことにより、電子機器2が充電器1に装着されたことを検出すると(#1のY)、端子26aがハイインピーダンス状態であるか否かを判定することによって、二次電池21が電子機器1に内蔵されているか否かを判定する(#2)。
【0040】
二次電池21が電子機器1に内蔵されていなければ(#2のN)、LED駆動回路25を動作させてLED24を特殊なモードで点灯させる(#3)。#3の後は#1へ戻る。一方、二次電池21が電子機器1に内蔵されていれば(#2のY)、二次電池21の電圧が所定値よりも低いか否かを判定する(#4)。
【0041】
二次電池21の電圧が所定値よりも低いときには(#4のY)、端子26cから出力する信号をローレベル(具体的には、グランドレベル)にする(#5)。#5の後は、端子26dの電圧が所定の電圧よりも低くなったことにより、電子機器2が充電器1から取り外されたことを検出すると(#6のY)、端子26cをハイインピーダンスの状態にする(#7)。#7の後は#1に戻る。電子機器2が充電器1から取り外されていなければ(#6のN)、二次電池21の充電が必要であるか否かを判定する(#8)。#8では、充電が必要であれば(#8のY)、#5へ移行し、充電が必要でなければ(#8のN)、#7へ移行する。
【0042】
一方、二次電池21の電圧が所定値よりも低くないときには(#4のN)、二次電池21のリフレッシュが必要であるか否かを判定する(#9)。二次電池21のリフレッシュが必要でなければ(#9のN)、#8へ移行する。二次電池21のリフレッシュが必要であれば(#9のY)、端子26cから出力する信号をハイレベル(具体的には、電源電圧レベル)にする(#10)。#10の後は、端子26dの電圧が所定の電圧よりも低くなったことにより、電子機器2が充電器1から取り外されたことを検出すると(#11のY)、#7へ移行し、電子機器2が充電器1から取り外されていなければ(#11のN)、#4へ移行する。
【0043】
以上より、本実施形態では、電子機器2が充電器1に装着されると、電子機器2内のマイコン23が充電器1の充放電動作を制御するわけであるが、この充放電動作の制御は1つの信号で行われており、したがって、充放電動作の制御に係わる端子数を1つにすることができ、充電器1及び電子機器2の小型化及び低廉化を実現することができる。
【0044】
また、充電器1の端子16cがハイインピーダンスの状態であるときには、充電器1の定電流回路13が非動作状態であるので、電子機器2が充電器1に装着されておらず、充電器1の端子16cが解放状態にあるときには、二次電池が接続されるべき端子16aと端子16bとの間から電力が供給されることはなく、安全性が向上する。さらに、上記実施形態では、電子機器2が充電器1に装着されていない状態では、充電器1の放電回路14も非動作状態であるので、無駄な電力消費が無くなり有効である。
【0045】
また、充電器1は装着された電子機器2に対して定電圧回路12から出力される定電圧を供給するようになっており、電子機器2では充電器1から供給される定電圧を電源電圧として優先的に使用するようになっているので、電子機器を充電器に装着している限りは、電子機器2の動作が確保され、便利である。
【0046】
また、二次電池21が内蔵されていない状態で電子機器2が充電器1に装着されたときにはLED24が特殊なモードで点灯するので、ユーザがそのことを容易に認識することができるようになる。これにより、ユーザは、二次電池21が内蔵されていない状態で電子機器2を充電器1に装着するという不適切な操作を行ったことを見落としにくくなり、二次電池21の充電をより確実に行うことができるようになる。
【0047】
尚、本実施形態では、二次電池が内蔵されていない状態で電子機器が充電器に装着されたことを、LEDを点灯させることによって通知するようになっているが、例えば、警告音によって通知するなど、その他の手法によって通知するようにしても構わない。
【0048】
また、二次電池21のリフレッシュが必要である場合には、二次電池21の電圧が所定値よりも低くなるまで二次電池21を放電させた後、二次電池21の充電を開始するようになっているので、二次電池21が放電状態に近くなってから二次電池21の充電を行うようにすることができ、メモリー効果を防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の充電器によれば、二次電池を内蔵する電子機器からは1つの信号で充電器の充放電動作を制御することができるようになるので、充放電動作の制御に係わる端子数の増加を最小限に抑えることができ、電子機器の小型化及び低廉化を実現することができる。
【0050】
また、本発明の充電器によれば、電子機器が装着されていない状態では、充電回路が非動作状態になるので、二次電池が接続されるべき端子から電力が供給されることはなく、安全性が向上する。
【0051】
また、本発明の充電器によれば、電子機器が充電器に装着されている限りは、電子機器の動作を確保することができるようになり、便利である。
【0052】
また、本発明の電子機器によれば、ユーザは、二次電池が内蔵されていない状態で電子機器を充電器に装着したことを容易に認識することができるようになるので、二次電池が内蔵されていない状態で電子機器を充電器に装着するという不適切な操作を行ったことを見落としにくくなり、二次電池の充電をより確実に行うことができるようになる。
【0053】
さらに、本発明の電子機器によれば、二次電池が放電状態に近くなってから二次電池の充電を行うようにすることができ、メモリー効果を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である充電器のブロック図、及び、電子機器の一部のブロック図である。
【図2】 図1に示した充電器の具体的な回路図の一例である。
【図3】 図1に示した電子機器のマイコンの動作の一部のフローチャートである。
【符号の説明】
1 充電器
2 電子機器
11 保護回路
12 定電圧回路
13 定電流回路
14 放電回路
21 二次電池
22 電源切り替え回路
23 マイコン
24 LED
25 LED駆動回路

Claims (6)

  1. 二次電池を充電する充電回路、及び、二次電池を放電させる放電回路を備え、電子機器に内蔵された状態の二次電池の充電及び放電が可能な充電器において、
    1つの端子から成る充放電制御信号用端子を有し、該充放電制御信号用端子に入力される信号が第1の状態であるときには、前記充電回路が動作状態になるとともに前記放電回路が非動作状態になり、また、前記充放電制御信号用端子に入力される信号が第2の状態であるときには、前記充電回路が非動作状態になるとともに前記放電回路が動作状態になり、さらに、前記充放電制御信号用端子に入力される信号が第3の状態であるときには、前記充電回路と前記放電回路とが共に非動作状態になることを特徴とする充電器。
  2. 前記充放電制御信号用端子が解放状態にあるときには、前記充電回路が非動作状態になることを特徴とする請求項1に記載の充電器。
  3. 当該充電器に装着された電子機器に対して電源を供給するための端子を別途有することを特徴とする請求項1または2に記載の充電器。
  4. 前記充電回路が二次電池を定電流で充電することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の充電器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の充電器に装着されることにより、内蔵された二次電池が充電される電子機器であって、二次電池が内蔵されていない状態で充電器に装着されたことを検出して外部に通知する手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1から4のいずれか1つの充電器に装着されることにより、内蔵された二次電池が充電される電子機器において、二次電池の電圧が所定値よりも低くなるまで二次電池を放電させた後、二次電池の充電を開始するように充電器を制御する手段を備えたことを特徴とする電子機器。
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