JP3846365B2 - 農薬散布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として住宅の庭や家庭菜園に、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、肥料、植物活力剤等の農薬を散布する農薬散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
農薬散布装置として肩掛け式電動スプレーが知られている。
この肩掛け式電動スプレーは大量に手早く農薬を散布でき、主として農業専門者が農地に農薬を散布するのに用いられる。
前述の肩掛け式電動スプレーは電池や電源が必要であると共に、高価であるから、住宅の庭や家庭菜園に一般の人が農薬を散布するのに用いることは価格や取り扱いの面などから不向きである。
【0003】
一般の人が住宅の庭や家庭菜園に農薬を散布するのに用いる農薬散布装置としては、取り扱いが容易であるハンドスプレー、エアゾールが知られている。
しかし、このハンドスプレー、エアゾールは、容器内に目的に応じた効力の農薬を入れたもの、例えば容器内に殺虫剤を入れた殺虫用ハンドスプレー、エアゾール、容器内に殺菌剤を入れた殺菌用ハンドスプレー、エアゾールなどであり、目的に応じた種類のハンドスプレー、エアゾールが必要で、結局は高価である。
また、エアゾールは容器内にガスが充填してあるので、使用後に廃棄する際に注意する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のことから、容器と噴霧器を組み合わせ、その容器内に目的とする効力を有する農薬を入れ、その噴霧器から農薬を噴霧して散布することが種々提案されている。
例えば、特開平10−165856号公報に示されたように、容器に噴霧器を連結し、その容器内に自転車用の空気ポンプで空気を送ることで高圧とし、噴霧量調整部を操作して容器内の液体を噴霧するものが提案されている。
特開平11−128789号公報に示されたように、容器に電動式の噴霧器を連結し、スイッチを押すことで容器内の液体を噴霧するものが提案されている。
【0005】
特開平10−165856号公報に示されたものを用いて農薬を散布するには、自転車用の空気ポンプで空気を送ることで高圧として液体を噴霧するので、自転車用の空気ポンプを必要とすると共に、その空気ポンプを操作しなければならず取り扱いが面倒である。しかも、噴霧量調整部を手で操作するので農薬が手に触れる恐れがある。
このために、住宅の庭や家庭菜園に農薬を散布するには適さない。
特開平11−128789号公報に示す噴霧器は、電池と電動モータを有するから、電池の寿命がなくなれば農薬を散布できないし、電動モータと電池のために高価である。
このために、住宅の庭や家庭菜園に農薬を散布するには適さない。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、住宅の庭や家庭菜園に農薬を散布するのに好適で、しかも取り扱いが容易で、短時間に大量の農薬を散布できること、価格が安いことを、人の手に農薬が触れることがないことを満足した農薬散布装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、容器1と噴霧器10を組み合わせた農薬散布装置であって、
前記噴霧器10は、容器1に着脱自在に連結される本体部11と、この本体部11に往復動自在に設けた手動操作部12と、前記本体部11に設けた噴霧部13を備え、
前記本体部11は、前記手動操作部12が一方向に移動することで容積が減少し、他方向に移動することで容積が増加する第1室20と、
この第1室20と連通し、前記手動操作部12が一方向に移動することで容積が増加し、他方向に移動することで容積が減少する第2室21と、
この第2室21を前記噴霧部13に連通する噴出孔22を有し、
前記第1室20は吸込弁24を介して前記容器1内に連通し、この第1室20の断面積は第2室21の断面積よりも大きく構成し、
前記噴霧器10は、前記手動操作部12が一方向に移動することで、第1室20内の農薬が第2室21内に流入し、かつ第2室21内の農薬が噴出孔22を通って噴霧部13から噴霧し、前記手動操作部12が他方向に移動することで、容器1内の農薬が第1室20内に吸い込まれ、かつ第2室21内の農薬が噴出孔22を通って噴霧部13から噴霧する手動式往復連続噴霧タイプであることを特徴とする農薬散布装置である。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、外側パイプ30内のシリンダー32内に、中空形状の杆体33を有するピストン34を摺動自在に嵌挿して第1室20と第2室21を形成し、前記杆体33の中空部33aとピストン34の孔34aとに亘って内側パイプ36を挿入し、この内側パイプ36を噴霧部13に連通して、当該内側パイプ36内を噴出孔22とし、
前記ピストン34の孔34aと杆体33との間の隙間、前記杆体33の中空部33aと内側パイプ36との間の隙間、前記杆体33に形成した孔38で、前記第1室20と第2室21を連通し、第2室21を噴出孔22に連通し、
前記杆体33に手動操作部12を設けた農薬散布装置である。
【0009】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、本体部11に把持部14を設けた農薬散布装置である。
【0010】
第4の発明は、第1又は第2又は第3の発明において、本体部11に、容器1の底部4を支持する容器支持部40を設けた農薬散布装置である。
【0011】
第5の発明は、第4の発明において、容器支持部40は本体部11に対して容器1に向けて上下動可能である農薬散布装置である。
【0013】
【作用】
第1の発明によれば、容器1に農薬を入れ、噴霧器10を連結した状態で、一方の手で容器1又は本体部11を持ち、他方の手で手動操作部12を一方向、他方向に移動操作、つまり、往復動操作することで、容器1内の農薬を連続して噴霧部13から噴霧できる。
よって、人が手で持って農薬を噴霧できるから、住宅の庭や家庭菜園に農薬を一人で散布できる。
【0014】
また、一方の手で容器1又は本体部11を持ち、他方の手で手動操作部12を操作すれば良く、取り扱いが容易である。
また、手動操作部12を一方向に移動操作、つまり往動操作した時でも他方向に移動操作、つまり復動操作した時でも農薬が噴霧されるので、短時間に大量の農薬を散布できる。
また、市販のペットボトルを容器1として使用できるので、目的に応じて効力の異なる農薬を散布する場合には、先に使用したペットボトルを捨て、新しいペットボトルを使用すればよいので、容器の洗浄や複数の容器を準備する必要がない。
また、手動操作部12を手動操作することで農薬を噴霧するので、電池や電動モータが不要で価格が安い。しかも、噴霧した農薬が人の手に触れることがない。
【0015】
第2の発明によれば、手動操作部12によって杆体33を一方向に移動することでピストン34が一方向に摺動して第1室20の容積が減少し、第2室21内の容積が増加し、第1室21内の農薬が隙間、孔38を通って第2室21内に流入し、その第2室21内の農薬が内側パイプ36を通って噴霧部13から噴出される。
前記手動操作部12によって杆体33を他方向に移動することでピストン34が他方向に摺動して第1室20の容積が増大して容器1内の農薬が第1室20に吸い込みされ、第2室21の容積が減少し、その第2室21内の農薬が内側パイプ36を通って噴霧部13から噴霧される。
【0016】
第3の発明によれば、一方の手で把持部14を把持し、他方の手で手動操作部12を操作すれば良く、取り扱いがより一層容易である。
【0017】
第4の発明によれば、大容量の容器1でもしっかりと支持して持ち運びができる。
【0018】
第5の発明によれば、容器支持部40を容器1の高さに応じて移動できるので、高さの異なる容器1をしっかりと支持して持ち運びできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、容器1と、噴霧器10を組み合わせて農薬散布装置とする。
前記容器1としては、飲料水などを入れて市販され、その内部の飲料水などを利用した残りのペットボトル(以下市販のペットボトルという)が利用できる。
前記噴霧器10は、本体部11と、この本体部11に往復動自在に設けた手動操作部12と、噴霧部13を備え、本体部11に対して手動操作部12を往動した時(例えば、矢印a方向に押した時)及び復動した時(例えば、矢印b方向に引いた時)にそれぞれ噴霧部13から容器1内の農薬を噴霧する手動式往復連続噴霧タイプである。
前記本体部11には把持部14が設けてある。
【0020】
このようであるから、容器1、例えば市販のペットボトルに目的に応じた効力の農薬を入れ、このペットボトルに噴霧器10を連結する。
把持部14を一方の手で持ち、他方の手で手動操作部12を往復移動することで、ペットボトル内の農薬を連続して噴霧部13から噴霧する。
よって、人が手で持ち歩行しながら住宅の庭や家庭菜園に農薬を散布することができる。
【0021】
次に、噴霧器10の形態を図1と図2に基づいて説明する。
本体部11は第1室20と第2室21と噴出孔22と容器連結部23を有し、その第1室20と第2室21と噴出孔22は相互に連通している。第1室20の断面積が第2室21の断面積よりも大きい。
第1室20は吸込弁24を介して吸込管25に連通し、噴出孔22が噴霧部13に連通している。
前記容器連結部23に容器1が連結され、その容器1内に吸込管25が入り込む。
手動操作部12を往復移動操作すると第1室20と第2室21の一方の容積が増大し、他方の容積が減少すると共に、第1室20と第2室21に常に液体(農薬)が満たされるようにしてある。
【0022】
このようであるから、手動操作部12を一方向(例えば矢印a方向)に操作して第1室20の容積を減少し、第2室21の容積を増加すると、第1室20内の農薬の一部が第2室21に流入し、残りの農薬が噴出孔22を通って噴霧部13から噴霧される。
手動操作部12を他方向(例えば矢印b方向)に操作して第1室20の容積を増加し、第2室21の容積を減少すると、容器1内の農薬が吸込管25、吸込弁24を通って第1室20内に吸い込まれる。
第2室21内の農薬は噴出孔22を通って噴霧部13から噴霧される。
【0023】
このように、手動操作部12を往復移動操作した時に農薬を連続して噴霧できるから、短時間に多量の農薬を噴霧できる。
また、1つの吸込弁24を設ければ良い。
【0024】
次に噴霧器10の具体形状を図1〜図3に基づいて説明する。
外側パイプ30内に隔壁31を固着してシリンダー孔32を形成する。
このシリンダー孔32内に杆体33を有するピストン34が摺動自在に嵌挿されて前述の第1室20と第2室21を形成している。
前記杆体33が外側パイプ30に螺合したキャップ30aから突出し、その突出した端部に握り杆35が固着されて前述の手動操作部12を形成している。
前記杆体33は中空形状で、この中空部33aとピストン34の孔34aとに亘って内側パイプ36が挿入され、杆体33、ピストン34は内側パイプ36に沿って摺動自在である。この内側パイプ36は隔壁31を貫通してシリンダー孔32よりも外方に突出し、その突出した部分に噴霧部13が設けてある。これにより、内側パイプ36が噴出孔22を形成する。
前記内側パイプ36の外周面と前記中空部33a、孔34aとの間には隙間37があり、この隙間37で第1室20と内側パイプ36内部が連通している。前記杆体33に形成した孔38と前記隙間37で第1室20と第2室21が連通すると共に、第2室21が内側パイプ36内部に連通している。
【0025】
前記隙間37とは、内側パイプ36の外周面と中空部33a、孔34aとの間をシール材などで水密しないことで形成されている。
また、前記第1室20の断面積は、シリンダー孔32の断面積−内側パイプ36の断面積で、第2室21の断面積は、シリンダー孔32の断面積−杆体33の断面積である。
【0026】
前記容器連結部23は、外側パイプ30に嵌合して取付けられ、雌ねじ部39を有する。
この雌ねじ部39は容器1の口部2の雄ねじ部3が螺合するものである。例えば、前述のペットボトルの口部の雄ねじ部が螺合するものである。
前記吸込弁24は容器連結部23に取付けられ、外側パイプ30の孔30bから第1室20に連通している。この吸込弁24は第1室20から吸込管25には液体が流れないが、吸込管25から第1室20に液体が流通するものである。
前記吸込管25は樹脂製のチューブ、金属製のパイプなどで、その先端部にフィルター25aが取付けてある。
このようであるから、吸込管25が容器1内に突出し、底部の農薬を吸い込みできる。
また、吸込管25の長さを変えることで大きさ(長さ)の異なる容器に対応できる。
【0027】
前記噴霧部13は、外側パイプ30の先端部に固着した内側筒13aと、この内側筒13aに螺合した外側筒13bを備え、この内側筒13a内に内側パイプ36の先端部が嵌合して液密されている。
前記内側パイプ36内に流通した農薬は、内側筒13aの孔13c、内側筒13aと外側筒13bとの間を通って噴口13dから噴霧される。
前記外側筒13bを回転することで噴霧される農薬の噴霧形状を変更できる。
前記把持部14は筒体14aを外側パイプ30に嵌合して取付けてある。
【0028】
前述のようであるから、容器連結部23の雌ねじ部39を容器1の口部2の雄ねじ部3に螺合することで噴霧器10が容器1に連結される。
この状態で、一方の手で把持部14を把持し、他方の手で手動操作部12(握り杆35)を握って押すことで、杆体33を矢印a方向に押すと第1室20の容積が減少し、第2室21の容積が増加する。
第1室20内の農薬は吸込弁24で吸込管25に流れないので、その農薬の一部は隙間37、孔38を通って第2室21に流入すると共に、残りの農薬は隙間37を通って内側パイプ36内に圧送され、噴霧部13から噴霧される。第2室21内には農薬が充満している。
【0029】
また、手動操作部12(握り杆35)を握って引くことで、杆体33を矢印b方向に引張ると第1室20の容積が増加し、第2室21の容積が減少する。
吸込管25、吸込弁24を通して第1室20内に農薬が吸い込まれ、第2室21内の農薬は孔38、隙間37を通って内側パイプ36内に流れ、噴霧部13から噴霧される。
つまり、第1室20の容積が第2室21の容積よりも大きいので、杆体33の矢印b方向のストロークに対する第1室20内の容積変化が第2室21の容積変化よりも大きく、第1室20内に多量の農薬が吸い込まれるから、第2室21内の農薬は第1室20内に流入せずに内側パイプ36内に流れる。
【0030】
次に、第2の実施の形態を説明する。
図4と図5に示すように、本体部11、例えば把持部14に容器支持部40を取付け、この容器支持部40で容器1の底部4を支持するようにする。
このようにすれば、容器1の上部(口部2)と下部(底部4)が噴霧器10に支持連結されて両者が一体的となるので、大容量の容器1でもしかりと保持することができる。
【0031】
前記容器支持部40は、支持部材41と縦杆42を備え、その縦杆42を把持部14に取付けてあると共に、縦杆42は伸縮自在である。
例えば、中空形状で、下端寄りにスリット43とねじ部44を有する上部杆45を把持部14に固着し、そのねじ部44にナット46を螺合する。この上部杆45に下部杆47を摺動自在に挿入し、前記ナット46を締付けると上部杆45が下部杆47に締め付け固定されて上部杆45と下部杆47が一体的に連結され、ナット46を弛めると下部杆47が上部杆45に沿ってスライド可能となる。
このようであるから、容器支持部40は本体部11に対して上下動可能で、高さの異なる容器1を支持できる。
【0032】
前記支持部材41は下部杆47に固着されていると共に漏斗形状の凹陥部48を有し、図5に一点鎖線で示すように小径の容器1、二点鎖線で示すように大径の容器1でも、その底部4をしっかりと支持できる。
【0033】
また、把持部14に容器支持部40を取付けたことにより、容器1の重量を容器支持部40を介して把持部14で支持でき、全体をバランス良く把持できる。
【0034】
次に、本発明の第3の実施の形態を図6と図7に基づき説明する。
この実施の形態は容器連結部23が、容器1を横向き(外側パイプ30とほぼ平行)に取付ける形態であること、及び複数の容器1を連結できる形態であることが第1の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
容器連結部23は、外側パイプ30(本体部11)に取付けられる筒体50と、この筒体50に固着した縦向筒体51と、この縦向筒体51に固着した横向筒体52と、この横向筒体52に設けた複数の横向きの雌ねじ部39を備えている。
前記縦向筒体51が筒体50に設けた吸込弁24に開口し、この縦向筒体51と横向筒体52と各雌ねじ部39がそれぞれ連通する。
【0035】
この場合には容器1が横向きであるから、容器1内の農薬が雌ねじ部39、横向筒体52を通って縦向筒体51内に流れ込むので、吸込管25を設けなくとも良い。
前記吸込管25を設ける場合には、その吸込管25の他端部を複数の分枝し、その分枝した部分を各容器1内に入れる。
【0036】
このようにすれば、容器1が横向きとなるので、全体のバランスが良く、本体部11を持ち易い、例えば把持部14を把持し易い。
しかも、本体部11と容器1がほぼ平行で横向きとなるから、外観の見栄えが良い。
また、複数の容器1を連結できるから、各容器1に異なる役目の薬剤を注入することで、異なる役目の薬剤を混合して噴霧することができる。
【0037】
なお、横向きの雌ねじ部39を1つとして1つの容器1を横向きに連結できるようにしても良い。
また、雌ねじ部39を縦向きとすると共に、複数形成し、複数の容器1を縦向きに連結できるようにしても良い。
【0038】
前記各実施の形態では容器1として市販のペットボトルを利用したが、これに限ることはなく専用の容器を用いても良い。
また、手動操作部12はトリガータイプとしても良い。
この場合には、把持部14の近くに手動操作部12を位置させ、把持部14を片手で持ちながら手動操作部12を操作できるようにすることが好ましい。
また、手動式往復噴霧タイプの噴霧器は前述の形態に限ることはなく、任意の形態のものが使用できる。
前記本体部11に把持部14を設けずに、容器1又は本体部11を一方の手で持つようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、容器1に農薬を入れ、噴霧器10を連結した状態で、一方の手で容器1又は本体部11を把持し、他方の手で手動操作部12を一方向、他方向に移動操作、つまり往復動操作することで、容器1内の農薬を連続して噴霧部13から噴霧できる。
よって、人が手で持って農薬を噴霧できるから、住宅の庭や家庭菜園に農薬を一人で散布できる。
【0041】
また、一方の手で容器1又は本体部11を把持し、他方の手で手動操作部12を操作すれば良く、取り扱いが容易である。
また、手動操作部12を一方向に移動操作、つまり往動操作した時でも他方向に移動操作、つまり復動操作した時でも農薬が噴霧されるので、短時間に大量の農薬を散布できる。
また、市販のペットボトルを容器1として使用でき、目的に応じて効力の異なる農薬を散布する場合には、先に使用したペットボトルを捨て、新しいペットボトルを使用すればよいので、容器の洗浄や複数の容器を準備する必要がない。
また、手動操作部12を手動操作することで農薬を噴霧するので、電池や電動モータが不要で価格が安い。しかも、噴霧した農薬が人の手に触れることがない。
【0042】
請求項2に係る発明によれば、手動操作部12によって杆体33を一方向に移動することでピストン34が一方向に摺動して第1室20の容積が減少し、第2室21内の容積が増加し、第1室21内の農薬が隙間、孔38を通って第2室21内に流入し、その第2室21内の農薬が内側パイプ36を通って噴霧部13から噴出される。
前記手動操作部12によって杆体33を他方向に移動することでピストン34が他方向に摺動して第1室20の容積が増大して容器1内の農薬が第1室20に吸い込みされ、第2室21の容積が減少し、その第2室21内の農薬が内側パイプ36を通って噴霧部13から噴霧される。
【0043】
請求項3に係る発明によれば、一方の手で把持部14を把持し、他方の手で手動操作部12を操作すれば良く、取り扱いがより一層容易である。
【0044】
請求項4に係る発明によれば、大容量の容器1でもしっかりと支持して持ち運びができる。
【0045】
請求項5に係る発明によれば、容器支持部40を容器1の高さに応じて移動できるので、高さの異なる容器1をしっかりと支持して持ち運びできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】縦断面図である。
【図3】図2のA−A拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】容器支持部の取付け部分の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】容器連結部の横断面図である。
【符号の説明】
1…容器、2…口部、3…雄ねじ部、4…底部、10…噴霧器、11…本体部、12…手動操作部、13…噴霧部、14…把持部、40…容器支持部。
Claims (5)
- 容器1と噴霧器10を組み合わせた農薬散布装置であって、
前記噴霧器10は、容器1に着脱自在に連結される本体部11と、この本体部11に往復動自在に設けた手動操作部12と、前記本体部11に設けた噴霧部13を備え、
前記本体部11は、前記手動操作部12が一方向に移動することで容積が減少し、他方向に移動することで容積が増加する第1室20と、
この第1室20と連通し、前記手動操作部12が一方向に移動することで容積が増加し、他方向に移動することで容積が減少する第2室21と、
この第2室21を前記噴霧部13に連通する噴出孔22を有し、
前記第1室20は吸込弁24を介して前記容器1内に連通し、この第1室20の断面積は第2室21の断面積よりも大きく構成し、
前記噴霧器10は、前記手動操作部12が一方向に移動することで、第1室20内の農薬が第2室21内に流入し、かつ第2室21内の農薬が噴出孔22を通って噴霧部13から噴霧し、前記手動操作部12が他方向に移動することで、容器1内の農薬が第1室20内に吸い込まれ、かつ第2室21内の農薬が噴出孔22を通って噴霧部13から噴霧する手動式往復連続噴霧タイプであることを特徴とする農薬散布装置。 - 外側パイプ30内のシリンダー32内に、中空形状の杆体33を有するピストン34を摺動自在に嵌挿して第1室20と第2室21を形成し、前記杆体33の中空部33aとピストン34の孔34aとに亘って内側パイプ36を挿入し、この内側パイプ36を噴霧部13に連通して、当該内側パイプ36内を噴出孔22とし、
前記ピストン34の孔34aと杆体33との間の隙間、前記杆体33の中空部33aと内側パイプ36との間の隙間、前記杆体33に形成した孔38で、前記第1室20と第2室21を連通し、第2室21を噴出孔22に連通し、
前記杆体33に手動操作部12を設けた請求項1記載の農薬散布装置。 - 本体部11に把持部14を設けた請求項1又は2記載の農薬散布装置。
- 本体部11に、容器1の底部4を支持する容器支持部40を設けた請求項1又は2又は3記載の農薬散布装置。
- 容器支持部40は本体部11に対して容器1に向けて上下動可能である請求項4記載の農薬散布装置。
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