JP3845340B2 - 取引仲介システム、取引仲介方法、及び、プログラム - Google Patents

取引仲介システム、取引仲介方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取引仲介システム、取引仲介方法、及び、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
金融機関が提供するテレフォンバンキングのサービスにおける取引方法は種々あるが、その一例が特開2001−154826号公報に記載されている。
この公報に記載された方法では、架電した顧客は、まず、音声応答装置のガイダンスに従って電話機のボタンを押下し、契約番号、暗証番号等を入力する。そして、本人であることが確認されると、顧客からの電話は、オペレータに接続される。例えば、振込取引の場合、オペレータは、振込先の情報(口座番号、銀行名、支店名、氏名等)、引落口座番号等の情報を顧客から聴取する。そして、聴取した情報を、顧客サービス装置(パーソナルコンピュータ等)に入力する。取引に必要な情報が全て揃うと、オペレータは、取引内容(振込先の情報、引落口座番号、振込金額等)を読み上げ、顧客に取引実行の可否を確認後、取引を実行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、顧客からの情報聴取、取引実行の確認等のため、1通話におけるオペレータの占有時間が長くなってしまう。このため、多くのオペレータを確保し、且つ、それに対応したオペレータ端末及び回線を準備しなければならない。
さらに、オペレータは、振込金額、振込先口座番号等の情報を把握することが可能である。このため、顧客情報の秘密保持の面において問題があった。
【0004】
また、金融機関の業務においては、一般的に、一定金額以上の高額な取引を実行する場合、役席者(管理者等)に当該取引の可否に関する承認を事前に得る必要がある。しかしながら、従来の技術では、役席者が、取引内容を事前にチェックし承認することによる不正防止手段が実現されていなかった。
同様のことは、テレフォンバンキングのサービスを利用した取引に限らず、ネットワーク、音声応答装置等を介した商取引全般に存在する。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、オペレータ等に対し取引内容を適切に秘匿することのできる取引仲介システム、取引仲介方法、及び、プログラムを提供することを第1の目的とする。
また、取引内容が適切であるか否かを確認することのできる取引仲介システム、取引仲介方法、及び、プログラムを提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る取引仲介システムは、
商取引を仲介する取引仲介システムであって、
顧客別に、該顧客の識別情報と、該顧客の顧客情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先情報と、を対応付けて記憶するデータベースと、
利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を前記データベースから読み出す顧客情報読み出し手段と、
前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出し手段と、
前記判別手段が、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する取引先情報取得手段と、
前記利用者端末から取引情報を取得する取引情報取得手段と、
前記顧客情報読み出し手段が読み出した顧客情報と、前記取引先情報読み出し手段が読み出した或いは前記取引先情報取得手段が取得した取引先情報と、前記取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信手段と、
前記取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録手段と、
前記記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、データベースは、顧客別に、該顧客の識別情報と、該顧客の顧客情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先情報と、を対応付けて記憶する。顧客情報読み出し手段は、利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報をデータベースから読み出す。判別手段は、利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けてデータベースに記憶されているか否かを判別する。取引先情報読み出し手段は、判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報をデータベースから読み出す。取引先情報取得手段は、判別手段が、記憶されていないと判別した(オペレータによる聴取が必要である)場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する。取引情報取得手段は、利用者端末から取引情報を取得する。取引内容情報送信手段は、顧客情報読み出し手段が読み出した顧客情報と、取引先情報読み出し手段が読み出した或いは取引先情報取得手段が取得した取引先情報と、取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する。記録手段は、取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する。再生手段は、記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生する。
この結果、オペレータの介在を最小限に抑えることができ、また、オペレータ等に対し取引内容を適切に秘匿することができる。さらに、取引内容が適切であるか否かを確認することができる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る取引仲介システムは、
テレフォンバンキング用の取引仲介システムであって、
顧客の識別情報と、該顧客の顧客口座情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先口座情報と、を対応付けて記憶するデータベースと、
通話機能を有する利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客口座情報を前記データベースから読み出す顧客情報読み出し手段と、
前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先口座情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出し手段と、
前記判別手段が、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先口座情報を取得する取引先情報取得手段と、
前記利用者端末から金額情報を含む取引情報を取得する取引情報取得手段と、
前記顧客情報読み出し手段が読み出した顧客口座情報と、前記取引先情報読み出し手段が読み出した或いは前記取引先情報取得手段が取得した取引先口座情報と、前記取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信手段と、
前記取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録手段と、
前記記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、データベースは、顧客の識別情報(例えば、契約番号)と、該顧客の顧客口座情報と、該顧客の各取引先の識別情報(例えば、振込先の口座番号)と、取引先口座情報(例えば、銀行名、支店名等)と、を対応付けて記憶する。顧客情報読み出し手段は、通話機能を有する利用者端末から顧客の識別情報(例えば、契約番号)を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客口座情報をデータベースから読み出す。判別手段は、利用者端末から取引先の識別情報(例えば、振込先の口座番号)を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けてデータベースに記憶されているか否かを判別する。取引先情報読み出し手段は、判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報(例えば、振込先の口座番号)に対応する取引先口座情報をデータベースから読み出す。取引先情報取得手段は、判別手段が、記憶されていないと判別した(オペレータによる聴取が必要である)場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先口座情報(例えば、銀行名、支店名等)を取得する。取引情報取得手段は、利用者端末から金額情報(例えば、振込金額)を含む取引情報を取得する。取引内容情報送信手段は、顧客情報読み出し手段が読み出した顧客口座情報と、取引先情報読み出し手段が読み出した或いは取引先情報取得手段が取得した取引先口座情報と、取引情報取得手段が取得した金額情報(例えば、振込金額)を含む取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置(例えば、金融機関の勘定系ホスト)に送信する。記録手段は、取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する。再生手段は、記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生する。
この結果、オペレータの介在を最小限に抑えることができ、また、オペレータ等に対し取引内容を適切に秘匿することができる。さらに、取引内容が適切であるか否かを確認することができる。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る取引仲介方法は、
商取引を仲介する取引仲介システムにおける取引仲介方法であって、
利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を、顧客別に、該顧客の識別情報と、該顧客の顧客情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先情報と、を対応付けて記憶するデータベースから読み出す顧客情報読み出しステップと、
前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップが、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出しステップと、
前記判別ステップが、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する取引先情報取得ステップと、
前記利用者端末から取引情報を取得する取引情報取得ステップと、
前記顧客情報読み出しステップが読み出した顧客情報と、前記取引先情報読み出しステップが読み出した或いは前記取引先情報取得ステップが取得した取引先情報と、前記取引情報取得ステップが取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信ステップと、
前記取引先情報取得ステップにより通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録ステップと、
前記記録ステップが記録した通話内容を役席者端末にて再生する再生ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、顧客情報読み出しステップは、利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を、顧客別に、該顧客の識別情報と、該顧客の顧客情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先情報と、を対応付けて記憶するデータベースから読み出す。判別ステップは、利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けてデータベースに記憶されているか否かを判別する。取引先情報読み出しステップは、判別ステップが、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報をデータベースから読み出す。取引先情報取得ステップは、判別ステップが、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する。取引情報取得ステップは、利用者端末から取引情報を取得する。取引内容情報送信ステップは、顧客情報読み出しステップが読み出した顧客情報と、取引先情報読み出しステップが読み出した或いは取引先情報取得ステップが取得した取引先情報と、取引情報取得ステップが取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する。記録ステップは、取引先情報取得ステップにより通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する。再生ステップは、記録ステップが記録した通話内容を役席者端末にて再生する。
この結果、オペレータの介在を最小限に抑えることができ、また、オペレータ等に対し取引内容を適切に秘匿することができる。さらに、取引内容が適切であるか否かを確認することができる。
【0026】
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係るプログラムは、
商取引を仲介するためにコンピュータを、
利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を、顧客別に該顧客の識別情報と該顧客の顧客情報と該顧客の各取引先の識別情報と取引先情報とを対応付けて記憶するデータベースから読み出す顧客情報読み出し手段と、
前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出し手段と、
前記判別手段が、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する取引先情報取得手段と、前記利用者端末から取引情報を取得する取引情報取得手段と、
前記顧客情報読み出し手段が読み出した顧客情報と、前記取引先情報読み出し手段が読み出した或いは前記取引先情報取得手段が取得した取引先情報と、前記取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信手段と、
前記取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録手段と、
前記記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生させる再生手段、
として機能させることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を、コールセンタがユーザから振込取引の依頼を受け付けるテレフォンバンキングシステムを例に、図面を参照して説明する。
【0028】
この実施の形態に係るテレフォンバンキングシステムは、図1に示すように、ユーザの利用するユーザ電話機1と、コールセンタにおける、PBX2と、IVR3と、オペレータ端末4と、役席者端末5と、CTIサーバ6と、音声録音装置7と、通信制御装置8と、コールセンタにおけるこれら全てを接続するLAN9と、金融機関における勘定系ホスト10と、を備える。
なお、ユーザ電話機1とコールセンタとは、公衆通信網(有線或いは無線)を介して接続され、また、勘定系ホスト10とコールセンタとは、通信制御装置8を介して接続される。
【0029】
ユーザ電話機1は、ユーザが使用する電話機であり、例えば、通常の電話、携帯電話、公衆電話等から構成されるプッシュ式電話機である。ユーザ電話機1は、自己の備えるプッシュボタンが押下されると、押下されたボタンに対応する所定のPB(Push Button)信号を送信する。
【0030】
PBX(Private Branch eXchange)2は、構内交換機であり、公衆通信網と接続されている。PBX2は、CTIサーバ6に制御され、例えば、ユーザ電話機1と、コールセンタ内のオペレータ端末4とを接続する。
【0031】
IVR(Interactive Voice Response)3は、音声自動応答装置であり、CTIサーバ6に制御され、例えば、ユーザからの架電に対して自動応答し、予め登録された音声によるガイダンスを送出する。また、IVR3は、ユーザが入力したPB信号を検出し、検出したPB信号をデータとして認識する。そして、認識したデータを、CTIサーバ6に供給する。
【0032】
オペレータ端末4は、各オペレータが使用する端末であり、コールセンタ内に複数台設置される。オペレータ端末4は、例えば、表示部、入力部等を備えるパーソナルコンピュータ、及び、電話機で構成され、CTIサーバ6に制御される。オペレータは、例えば、オペレータ端末4を介して、ユーザから振込先の情報を聴取する。そして、オペレータ端末4を操作し、ユーザから聴取した振込先の情報を入力する。
【0033】
役席者端末5は、各役席者が使用する端末であり、コールセンタ内に複数台設置される。役席者端末5は、例えば、表示部、入力部等を備えるパーソナルコンピュータ、及び、電話機で構成され、CTIサーバ6に制御される。役席者端末5は、例えば、振込取引に関する情報を画面表示する。役席者は、役席者端末5に画面表示された情報を確認する。そして、画面表示された情報に基づく振込取引の実行を承認する場合、役席者端末5を操作し、承認する。
【0034】
CTI(Computer Telephony Integration)サーバ6は、例えば、ワークステーション、サーバ等の情報処理装置から構成され、PBX2と、IVR3と、オペレータ端末4と、役席者端末5と、を制御する。
CTIサーバ6は、図2に例示するように、通信部61と、顧客DB62と、制御部63と、を備える。
【0035】
通信部61は、制御部63に制御され、LAN9を経由して種々のデータを送受信する。
【0036】
顧客DB(データベース)62は、テレフォンバンキングのサービス実行に必要となる種々の情報を記憶する。顧客DB62は、例えば、図3に示す顧客情報、図4に示す顧客別振込先情報等を記憶する。
【0037】
図3に例示する顧客情報は、顧客に関する情報であり、各顧客(契約番号)単位に記憶される。そして、顧客情報には、契約番号、暗証番号、顧客名、住所、電話番号、口座番号、口座科目等の情報が含まれている。
【0038】
図4に例示する顧客別振込先情報は、顧客の希望により登録された振込先に関する情報であり、各顧客(契約番号)単位に対応付けられている。そして、顧客別振込先情報には、契約番号、顧客名、振込先登録番号、金融機関名、支店名、口座科目、口座番号、受取人名等の情報が含まれている。
【0039】
制御部63は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)等から構成され、CTIサーバ6全体を制御する。具体的には、図示せぬハードディスク等に予め記憶された、テレフォンバンキングのサービス実行に必要なプログラムを読み出し、種々の処理を実行する。
【0040】
なお、このような構成のCTIサーバ6は、例えば、PBX2を制御し、ユーザ電話機1と役席者端末5とを接続して、ユーザ等により入力された情報、ユーザに関する情報等を、役席者端末5に画面表示させる。また、CTIサーバ6は、例えば、振込取引の実行を示すデータが供給されると、振込取引を実行要求する旨の取引実行要求電文を、勘定系ホスト10に送信する。
【0041】
音声録音装置7は、ユーザからの架電に対し応答した各通話内容を、DAT(Digital Audio Tape)等の記録媒体に録音する。音声録音装置7は、例えば、業務(振込取引、残高照会等)単位に、着信から切断までを1つのファイルとして、通話内容(IVR3によるガイダンス音声、ユーザとオペレータとの会話等)を録音する。
【0042】
通信制御装置8は、例えば、ルータ、ゲートウェイ等から構成され、コールセンタと勘定系ホスト10とを通信接続する。
【0043】
勘定系ホスト10は、金融機関の勘定系ホストシステムであり、顧客元帳等のデータベースを管理する。勘定系ホスト10は、通信制御装置8を介してコールセンタと接続され、振込等の取引に関するデータを送受信する。
【0044】
以下、このテレフォンバンキングシステムの動作について、具体的に図5の処理フローを参照して説明する。
【0045】
ここでは、発明の理解を容易にするため、ユーザAが、金融機関Zの提供するテレフォンバンキングのサービスを利用し、金融機関Zに予め登録していない振込先に、役席者承認を必要とする高額な振込取引を依頼して取引が実行される場合を例として説明する。
なお、金融機関Z、及び、CTIサーバ6の顧客DB62には、図3に例示するような顧客情報、図4に例示するような顧客別振込先情報等のユーザAに関する情報が、事前に登録されている。また、金融機関Zにおいて、役席者承認を必要とする取引金額は予め定められており、この場合は「100万円」以上とする。
【0046】
まず、ユーザAは、振込取引を依頼するため、ユーザ電話機1を使用してコールセンタに架電する(電話をかける)。この架電に対し、コールセンタ側のCTIサーバ6は、公衆通信網と接続されたPBX2を制御し、ユーザ電話機1とIVR3とを接続する。
IVR3は、ユーザ電話機1(ユーザA)からの架電に自動応答し、取引の選択入力を要求する旨のメニューガイダンスを送出する(ステップS11)。
【0047】
ユーザAは、メニューガイダンスに従って、振込取引の選択を示すPB信号を入力する(ステップS12)。例えば、IVR3により振込取引の選択を示すボタンが「1」とガイダンスされた場合、ユーザAは、ユーザ電話機1が備えるボタン「1」を押下し、PB信号を入力する。ユーザAによるPB信号入力(振込取引の選択)に応答して、IVR3は、入力されたPB信号を検出し、振込取引の選択を示すデータとして認識する。そして、認識したデータをCTIサーバ6に供給する。CTIサーバ6は、供給された振込取引の選択を示すデータに基づき、選択された取引が「振込」であると判別する。
【0048】
IVR3は、CTIサーバ6の制御に従って、本人確認のため、契約番号及び暗証番号の入力を要求する旨のガイダンスを送出する(ステップS13)。このガイダンスに従って、ユーザAは、契約番号「01234567」及び暗証番号「6789」を入力する(ステップS14)。例えば、ユーザAは、契約番号及び暗証番号の数字に対応するボタンを押下し、PB信号を入力する。ユーザAによるPB信号入力(契約番号及び暗証番号)に応答して、IVR3は、入力されたPB信号を契約番号及び暗証番号のデータとして認識し、認識したデータをCTIサーバ6に供給する。
【0049】
CTIサーバ6は、供給された契約番号及び暗証番号のデータに従って、本人確認処理を実行する(ステップS15)。例えば、制御部63は、供給された契約番号及び暗証番号のデータが、図3に示す顧客情報に登録されているか否かを判別する。
この例の場合、図3に示すように、ユーザAの契約番号「01234567」及び暗証番号「6789」のデータは、顧客情報に登録されているため、本人であると確認され、ステップS16に処理を進める。
【0050】
なお、契約番号及び暗証番号のデータが顧客情報に登録されていないため、本人であると確認できない場合、CTIサーバ6は、契約番号及び暗証番号の再入力をユーザに促すため、IVR3を制御し上述したステップS13に処理を戻す。
【0051】
IVR3は、CTIサーバ6の制御に従って、振込先口座番号の入力を要求する旨のガイダンスを送出する(ステップS16)。このガイダンスに従って、ユーザAは、振込先口座番号「9876543」に該当するPB信号を入力する(ステップS17)。PB信号入力(振込先口座番号)に応答して、IVR3は、ユーザAが入力したPB信号を振込先口座番号のデータとして認識し、認識したデータをCTIサーバ6に供給する。
【0052】
CTIサーバ6は、供給された振込先口座番号のデータが、予め登録された振込先口座番号であるか否かを判別する。例えば、供給された振込先口座番号のデータが、図4に示すユーザAの顧客別振込先情報に登録されているか否かを判別する。
この例の場合、図4に示すように、供給された振込先口座番号「9876543」のデータは、ユーザAの顧客別振込先情報に登録されていないため、振込先の情報についてユーザAから聴取する必要がある。従って、CTIサーバ6は、コールセンタ内のオペレータ状況(オペレータ端末4の使用状況等)を参照して、担当のオペレータ端末4を決定する。そして、PBX2を制御して、ユーザ電話機1と、担当のオペレータ端末4(オペレータB)とを接続し、ステップS18に処理を進める。
【0053】
なお、供給された振込先口座番号のデータが顧客別振込先情報に登録されている場合、CTIサーバ6は、供給された振込先口座番号に対応する顧客別振込先情報を読み出し、後述するステップS20に処理を進める。
【0054】
オペレータ端末4を操作するオペレータBは、接続されたユーザ電話機1(ユーザA)から、振込先の情報(銀行名、支店名、口座科目、受取人名等)を聴取する(ステップS18)。そして、オペレータBは、オペレータ端末4を操作し、ユーザAから聴取した振込先の情報を入力する(ステップS19)。
【0055】
例えば、オペレータ端末4は、ユーザ電話機1(ユーザA)と接続されると、図6に例示するような画面を表示する。このとき、上述したステップS17にてユーザAが入力した振込先口座番号「9876543」のデータは、例えば、アプリケーションソフトウェア等の制御により、図示するように画面表示されない。
オペレータBは、このように表示された画面上において、振込先の情報(銀行名、支店名、口座科目、受取人名等)を入力する。そして、図7に例示するように振込先の情報を入力後、「入力終了ボタン」を押下操作する。
この例の場合、オペレータBは、ユーザAから聴取した振込先の情報(銀行名「X銀行」、支店名「Y支店」、口座科目「普通」、受取人名「D」)を、図7に示すように入力し、「入力終了ボタン」を押下操作する。
【0056】
オペレータ端末4は、「入力終了ボタン」の押下を検出すると、振込先情報の入力終了を示すデータをCTIサーバ6に供給する。CTIサーバ6は、供給された振込先情報の入力終了を示すデータに基づき、「振込先情報の入力終了」を判別する。そして、PBX2を制御して、ユーザ電話機1と、IVR3とを接続する。
【0057】
なお、オペレータ端末4は、例えば、アプリケーションソフトウェア等の制御により、ユーザとオペレータとの通話を録音する。録音した通話は、例えば、通番が割り振られ、デジタルデータ(ファイル)として役席者端末5の図示せぬハードディスク等に記憶される。そして、録音した通話に割り振られた通番は、CTIサーバ6にて管理される。
また、上述したステップS18において、オペレータは、聴取した振込先の情報を顧客別振込先情報に登録するか否かを、ユーザに尋ねてもよい。そして、振込先の情報を顧客別振込先情報に登録する場合、上述したステップS19において、オペレータは、その旨をオペレータ端末4に入力する。CTIサーバ6は、オペレータ端末4から供給された振込先の情報を、顧客別振込先情報に追加登録する。
【0058】
IVR3は、CTIサーバ6の制御に従って、引落口座番号及び振込金額の入力を要求する旨のガイダンスを送出する(ステップS20)。このガイダンスに従って、ユーザAは、引落口座番号「1234567」及び振込金額「300万円」に該当するPB信号を入力する(ステップS21)。PB信号入力(引落口座番号及び振込金額)に応答して、IVR3は、ユーザAが入力したPB信号を引落口座番号及び振込金額のデータとして認識し、認識したデータをCTIサーバ6に供給する。
【0059】
CTIサーバ6は、供給された引落口座番号及び振込金額のデータに従って、入力情報チェック処理を実行する(ステップS22)。例えば、制御部63は、供給された引落口座番号「1234567」のデータが、図3に示す顧客情報(口座番号)に登録されているか否かを判別する。また、供給された振込金額「300万円」のデータが役席者承認の必要な金額であるか否かを判別する。
【0060】
この例の場合、引落口座番号「1234567」は、顧客情報(口座番号)に登録されており、また、振込金額「300万円」は役席者承認が必要な振込金額である。従って、CTIサーバ6は、コールセンタ内の役席者状況(役席者端末5の使用状況等)を参照して、担当の役席者端末5(役席者C)を決定する。そして、PBX2を制御して、ユーザ電話機1と、役席者端末5(役席者C)とを接続し、ステップS23に処理を進める。
【0061】
なお、供給された引落口座番号のデータが、顧客情報(口座番号)に登録されていない場合、CTIサーバ6は、引落口座番号の再入力をユーザに促すため、IVR3を制御し上述したステップS21に処理を戻す。
また、供給された引落口座番号のデータが顧客情報(口座番号)に登録されているが、供給された振込金額のデータが役席者承認を必要としない場合、後述するステップS24に処理を進める。
【0062】
役席者端末5を操作する役席者Cは、役席者端末5に画面表示された情報を確認し、役席者承認処理を実行する(ステップS23)。
例えば、役席者端末5は、ユーザ電話機1と接続されると、図8に示すような画面を表示する。図示するように、ユーザA及びオペレータBにより入力された、振込先の情報、出金元(引落口座)の情報、出金金額(振込金額等)の情報が画面表示される。このとき、出金金額等の金額に関する情報は、例えば、アプリケーションソフトウェア等の制御により、表示されるが修正・変更等をすることはできない。
役席者Cは、このように役席者端末5に画面表示された情報を確認し、必要であれば修正する。そして、取引実行を承認する場合、図8に例示する「承認ボタン」を押下操作する。
この例の場合、役席者Cは、役席者端末5に画面表示された情報に基づく取引実行を承認するため、「承認ボタン」を押下操作する。
【0063】
役席者端末5は、「承認ボタン」の押下を検出すると、取引の承認を示すデータをCTIサーバ6に供給する。CTIサーバ6は、供給された取引の承認を示すデータに基づき、「振込取引の承認」を判別する。そして、PBX2を制御して、ユーザ電話機1と、IVR3とを接続する。
【0064】
なお、役席者は、役席者端末5に画面表示された情報について確認事項、不審な点等がある場合、図8に例示する「電話保留解除ボタン」、或いは、「録音再生ボタン」を押下操作してもよい。役席者端末5は、「電話保留解除ボタン」の押下を検出すると、ユーザと、役席者との通話を確立する。この場合、役席者は、ユーザと直接通話することができる。また、役席者端末5は、「録音再生ボタン」の押下を検出すると、オペレータ端末4が録音したユーザとオペレータとの通話を再生する。この場合、役席者は、ユーザ及びオペレータに気づかれることなく、ユーザとオペレータとの通話を聴くことができる。
【0065】
IVR3は、CTIサーバ6の制御に従って、取引内容(振込先の情報、引落口座番号、振込金額等)を復唱するガイダンスを送出し、その後、取引実行の可否を要求する旨のガイダンスを送出する(ステップS24)。このガイダンスに従って、ユーザAは、取引内容を確認し、取引実行の可否を示すPB信号を入力する(ステップS25)。
【0066】
この例の場合、ユーザAは、振込取引の内容を承諾し、振込取引を実行させるため、取引の実行を示すPB信号を入力する。PB信号入力(取引の実行)に応答して、IVR3は、ユーザAが入力したPB信号を、取引の実行を示すデータとして認識し、認識したデータをCTIサーバ6に供給する。CTIサーバ6は、供給された取引の実行を示すデータに基づき、「取引の実行」を判別する。
【0067】
なお、IVR3によりガイダンスされた取引内容(振込先の情報、引落口座番号、振込金額等)に間違い等があり修正が必要な場合、CTIサーバ6は、修正を必要とする情報入力に処理を戻す。例えば、引落口座番号を修正する場合、CTIサーバ6は、上述したステップS20に処理を戻す。
【0068】
CTIサーバ6は、取引処理を実行する(ステップS26)。制御部63は、例えば、勘定系ホスト10(金融機関Z)に、ユーザAから依頼された内容の振込取引を実行要求する旨の取引実行要求電文を送信する。
一方、取引実行要求電文を受信した勘定系ホスト10(金融機関Z)は、受信した取引実行要求電文に従って、振込取引を実行する。そして、CTIサーバ6に、取引実行結果を送信する。
CTIサーバ6は、勘定系ホスト10(金融機関Z)から送信された取引実行結果を受信する。
【0069】
IVR3は、CTIサーバ6の制御に従って、振込取引の実行結果を通知する旨のガイダンスを送出する(ステップS27)。このガイダンスに従って、ユーザAは、振込取引の実行結果を確認し、取引を終了する(ステップS28)。
【0070】
このように、上述した一連の処理において、CTIサーバ6は、IVR3を介して、ユーザから必要な情報を入手し、勘定系の処理を直接実行する。このため、取引におけるオペレータの介在を最小限に抑えることができ、オペレータが介在するのは、振込先の情報の聴取、及び、その情報入力時のみである。
オペレータが介在する場合、オペレータが聴取し、入力するのは最小限の情報であり、また、オペレータは、振込先口座番号、引落口座番号、振込金額等を知る手段を持たない。そして、役席者が介在する場合、役席者は、金額について修正する手段を持たない。
この結果、オペレータ等に対し取引内容を適切に秘匿することができ、オペレータ等の不正を適切に軽減することができる。さらに、オペレータの介在が最小限に抑えられることにより、オペレータの占有時間を短縮し、効率的なオペレータ配置をすることができる。
【0071】
また、役席者承認を必要とする取引において、役席者は、ユーザ及びオペレータに気づかれることなく、ユーザとオペレータとの通話を聴くことができ、また、ユーザと通話することもできる。
この結果、高額な取引の取引内容が適切であるか否かを確認することができる。
【0072】
この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記テレフォンバンキングシステムにおける各装置やDBの構成は、任意に変更可能であり、また、CTIサーバ6の機能は、協同して動作する複数台のコンピュータシステムから構成されてもよい。
【0073】
上記実施の形態においては、ユーザは、ユーザ電話機1を操作してPB信号をIVR3に送信することにより、種々の情報を入力した。しかしながら、ユーザ電話機1を介した情報の入力方法は任意である。
例えば、IVR3に音声認識機能を持たせ、ユーザ電話機1を介したユーザの音声により情報が入力されてもよい。この場合、IVR3は、ユーザの音声をデータとして認識し、認識したデータをCTIサーバ6に供給する。
【0074】
上記実施の形態においては、ユーザは、プッシュボタンの押下に伴いPB信号を送信するユーザ電話機1を使用し、種々の情報を入力した。しかしながら、ユーザは、PB信号を送信しない(ダイアルパルス信号を送信する)電話機を使用して、情報を入力してもよい。
この場合、コールセンタ内に、例えば、ダイアルパルス信号をPB信号に変換するDP/PB変換装置を設置する。そして、DP/PB変換装置を介し、ユーザが使用する電話機と、IVR3とを接続する。
【0075】
上記実施の形態においては、ユーザ電話機1と、オペレータ端末4(役席者端末5)とを接続する際、CTIサーバ6は、コールセンタ内のオペレータ(役席者)状況を参照して、担当のオペレータ(役席者)を決定した。しかしながら、例えば、ACD(Automatic Call Distributer)機能を持つPBX2が、担当のオペレータ(役席者)を決定してもよい。
この場合、CTIサーバ6は、PBX2に、ユーザ電話機1と、オペレータ端末4(役席者端末5)との接続を指示する。PBX2は、ACD(Automatic Call Distributer)機能により、ユーザ電話機1との接続を、特定のオペレータ端末4(役席者端末5)に集中させることなく着信分配する。
【0076】
また、担当のオペレータ(役席者)決定方法は任意であり、CTIサーバ6(PBX2)は、例えば、取引の種別(振込取引等)に基づき、その取引に適したオペレータ(役席者)を選択し、担当のオペレータ(役席者)として決定してもよい。
【0077】
上記実施の形態においては、役席者は、例えば、図8に示すように、役席者端末5の画面に表示された情報に基づき、取引承認の可否を判断した。しかしながら、役席者は、当該ユーザの過去の取引状況等を示す顧客別取引情報(注意情報、事故情報、信用情報等を含む)を照会し、照会した情報を考慮に入れ、取引承認の可否を判断してもよい。
【0078】
例えば、図8に示すような役席者端末5の画面上に「顧客別取引情報照会ボタン」を配置する。そして、役席者は、顧客別取引情報を照会する場合に、この「顧客別取引情報照会ボタン」を押下操作する。
役席者端末5は、「顧客別取引情報照会ボタン」の押下を検出すると、顧客別取引情報の照会を示すデータをCTIサーバ6に供給する。CTIサーバ6は、供給された顧客別取引情報の照会を示すデータに基づき、「顧客別取引情報の照会」を判別する。そして、CTIサーバ6は、役席者端末5に、例えば、顧客情報DB62が記憶する当該ユーザの顧客別取引情報を供給する。役席者端末5は、供給された顧客別取引情報を画面表示する。
これにより、役席者は、当該ユーザの顧客別取引情報(注意情報、事故情報、信用情報等を含む)を参照し、取引承認の可否を判断する。そして、例えば、当該ユーザの信用度が低い場合、当該取引の実行を否とする。このような役席者の承認可否の判断により、リスクの高い取引を回避することができる。
【0079】
なお、この発明の実施の形態にかかるテレフォンバンキングシステムは、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークカード等を備えたコンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM等)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するテレフォンバンキングシステムを構成することができる。
【0080】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給してもよい。一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して配信する。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オペレータ等に対し取引内容を適切に秘匿することができ、また、取引内容が適切であるか否かを確認することのできる取引仲介システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るテレフォンバンキングシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】CTIサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】顧客DBに記憶される顧客情報の一例を示す模式図である。
【図4】顧客DBに記憶される顧客別振込先情報の一例を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るテレフォンバンキングシステムの動作を説明するための処理フローである。
【図6】オペレータ端末の表示画面の一例を示す図である。
【図7】オペレータ端末の表示画面の一例を示す図である。
【図8】役席者端末の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ユーザ電話機
2 PBX
3 IVR
4 オペレータ端末
5 役席者端末
6 CTIサーバ
61 通信部
62 顧客DB
63 制御部
7 音声録音装置
8 通信制御装置
9 LAN
10 勘定系ホスト

Claims (4)

  1. 商取引を仲介する取引仲介システムであって、
    顧客別に、該顧客の識別情報と、該顧客の顧客情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先情報と、を対応付けて記憶するデータベースと、
    利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を前記データベースから読み出す顧客情報読み出し手段と、
    前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出し手段と、
    前記判別手段が、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する取引先情報取得手段と、
    前記利用者端末から取引情報を取得する取引情報取得手段と、
    前記顧客情報読み出し手段が読み出した顧客情報と、前記取引先情報読み出し手段が読み出した或いは前記取引先情報取得手段が取得した取引先情報と、前記取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信手段と、
    前記取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録手段と、
    前記記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とする取引仲介システム。
  2. テレフォンバンキング用の取引仲介システムであって、
    顧客の識別情報と、該顧客の顧客口座情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先口座情報と、を対応付けて記憶するデータベースと、
    通話機能を有する利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客口座情報を前記データベースから読み出す顧客情報読み出し手段と、
    前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先口座情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出し手段と、
    前記判別手段が、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先口座情報を取得する取引先情報取得手段と、
    前記利用者端末から金額情報を含む取引情報を取得する取引情報取得手段と、
    前記顧客情報読み出し手段が読み出した顧客口座情報と、前記取引先情報読み出し手段が読み出した或いは前記取引先情報取得手段が取得した取引先口座情報と、前記取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信手段と、
    前記取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録手段と、
    前記記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とするテレフォンバンキング用の取引仲介システム。
  3. 商取引を仲介する取引仲介システムにおける取引仲介方法であって、
    利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を、顧客別に、該顧客の識別情報と、該顧客の顧客情報と、該顧客の各取引先の識別情報と、取引先情報と、を対応付けて記憶するデータベースから読み出す顧客情報読み出しステップと、
    前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップが、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出しステップと、
    前記判別ステップが、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する取引先情報取得ステップと、
    前記利用者端末から取引情報を取得する取引情報取得ステップと、
    前記顧客情報読み出しステップが読み出した顧客情報と、前記取引先情報読み出しステップが読み出した或いは前記取引先情報取得ステップが取得した取引先情報と、前記取引情報取得ステップが取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信ステップと、
    前記取引先情報取得ステップにより通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録ステップと、
    前記記録ステップが記録した通話内容を役席者端末にて再生する再生ステップと、
    を備えることを特徴とする取引仲介方法。
  4. 商取引を仲介するためにコンピュータを、
    利用者端末から顧客の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した顧客の識別情報に対応する顧客情報を、顧客別に該顧客の識別情報と該顧客の顧客情報と該顧客の各取引先の識別情報と取引先情報とを対応付けて記憶するデータベースから読み出す顧客情報読み出し手段と、
    前記利用者端末から取引先の識別情報を公衆回線網を介して受信し、受信した取引先の識別情報が、利用者端末から受信した顧客の識別情報に対応付けて前記データベースに記憶されているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段が、記憶されていると判別した場合に、該取引先の識別情報に対応する取引先情報を前記データベースから読み出す取引先情報読み出し手段と、
    前記判別手段が、記憶されていないと判別した場合に、利用者端末とオペレータ端末とを通話可能に接続し、オペレータ端末から取引先情報を取得する取引先情報取得手段と、前記利用者端末から取引情報を取得する取引情報取得手段と、
    前記顧客情報読み出し手段が読み出した顧客情報と、前記取引先情報読み出し手段が読み出した或いは前記取引先情報取得手段が取得した取引先情報と、前記取引情報取得手段が取得した取引情報と、を含む取引内容情報を、所定の情報処理装置に送信する取引内容情報送信手段と、
    前記取引先情報取得手段により通話可能に接続された利用者端末とオペレータ端末との間の通話内容を記録する記録手段と、
    前記記録手段が記録した通話内容を役席者端末にて再生させる再生手段、
    として機能させるためのプログラム。
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