JP3844605B2 - 床暖房用マット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱伝導用の流体を流すための配管が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シートを並べて接着剤で貼り付けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、床暖房用マットの内部には、温水などの熱媒体を循環させるための配管が張り巡らされている。このような床暖房用マットを家屋等の床面下に設置する際には、通常、下地合板の上に床暖房用マットを敷設し、その上にフローリング材等の床材を釘等で固定して仕上げるようになっている。
【0003】
床材を釘で固定する作業は、目視によって配管のない箇所を確認しながら行うが、誤って配管に損傷を与えてしまうことがある。また配管に釘が刺さったままの状態ではすぐに温水が漏れないので、損傷を与えた事自体に作業者が気付かない場合もある。このため、床材固定用の釘が床暖房用マット内の配管に損傷を与えているか否かを施工後に検査する方法が従来から種々提案されている。
【0004】
たとえば、特開平5−180723号公報には、釘が配管を貫通しているか否かを電気的導通の有無によって検査する損傷検出装置が開示されている。この装置では、床暖房用温水マットの表面に導電性シートを積層しておき、当該導電性シートと配管内の温水との間の電気的導通の有無によって、釘が配管を貫通しているか否かを検査するようになっている。
【0005】
通常、導電性シートは、非導電性のアクリル系粘着剤を使用して床暖房用マットの表面に貼り付けられる。また、ある程度以上の大きさの床暖房用マットでは、複数枚の導電性シートを、その境界部分で一部重なるようにして貼り付けている。このほか、折り畳み式の床暖房用マットでは、折り曲げ箇所近傍の配管部分を搬送時に基材シートへ固定せず、現場で基材シートに固定するようになっている。現場では、折り曲げ箇所近傍の固定されていない配管を基材シートに設けた配管溝にはめ込み、その上から、裏面に粘着層を有するアルミ箔で構成された導電性シートを貼り付けるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
導電性シートを床暖房用マットの表面に貼り付けるために使用されるアクリル系粘着剤などの接着剤は、通常、導電性を有しないので、図19に示すように、複数枚の導電性シート501、502を重ねて張り付けると、導電性シート同士の間に介在する粘着剤503によって隣り合う導電性シート同士が絶縁状態になってしまう。このため、床暖房用マット表面に貼った一の導電性シート501から出したリード線505と配管506内部の流体との間の導通状態を釘打ち検知器507を用いて調べても、絶縁状態にある導電性シート502側で釘が配管を貫通している場合には導通が生まれないので、当該絶縁状態にあるシート502側で釘が配管を貫通しているか否かを釘打ち検知器によって確認することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、表面に貼られた複数の導電性シートのうちの一の導電性シートと配管内の流体との間の導通を調べることによってどの箇所で釘が配管を貫通してもこれを確実に検知し得る床暖房用マットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]熱伝導用の流体を流すための配管(11)が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シート(12、13)を並べて接着剤(12b、13b)で貼り付けたものにおいて、
前記複数枚の導電性シート(12、13)同士を導電性部材(31、51、53、61、81、91、92)で接続することによって前記導電性シート(12、13)間全体の導通を確保したことを特徴とする床暖房用マット。
【0009】
[2]熱伝導用の流体を流すための配管(11)が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シート(12、13)を並べて接着剤(12b、13b)で貼り付けたものにおいて、
少なくとも2枚の前記導電性シート(12、13)に導電性部材(31、51、53、61、81)を前記接着剤(12b、13b)で覆われていない箇所で接触させてこれらの導電性シート(12、13)間全体の導通を確保するとともに、前記導電性部材(31、51、53、61、81)を前記導電性シート(12、13)に固定したことを特徴とする床暖房用マット。
【0010】
[3]熱伝導用の流体を流すための配管(11)が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シート(12、13)を並べて接着剤(12b、13b)で貼り付けたものにおいて、
少なくとも隣り合う導電性シート(12、13)の双方と接触するように導電性部材(31、51、53、61)を前記導電性シート(12、13)の上に置くことで前記導電性部材(31、51、53、61)と接触する複数の導電性シート(12、13)間全体の導通を確保するとともに、その上から所定の接着部材(32、52、62)で前記導電性部材(31、51、53、61)を前記導電性シート(12、13)に固定したことを特徴とする床暖房用マット。
【0011】
[4]熱伝導用の流体を流すための配管(11)が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シート(12、13)を並べて接着剤(12b、13b)で貼り付けたものにおいて、
隣り合う導電性シート(12、13)同士を前記接着剤(12b、13b)で覆われていない箇所で接触させることによってこれら導電性シート(12、13)間全体の導通を確保したことを特徴とする床暖房用マット。
【0012】
前記本発明は次のように作用する。
床暖房用マットの表面に並べて貼り付けられた導電性シート(12、13)同士を導電性部材(31、51、53、61、81、91、92)で接続することで、これら導電性シート(12、13)間全体の導通が確保される。たとえば、各導電性シート(12、13)からそれぞれリード線を出し、これらのリード線同士を結線することで導通が確保される。これにより、表面に貼られた2枚以上の導電性シート(12、13)のうちの一の導電性シート(12)と配管(11)内の流体との間の導通状態を調べることによって、どの箇所で釘が配管(11)を貫通しても、これを確実に検知することができる。
【0013】
また、導電性部材(31、51、53、61、81)を複数の導電性シート(12、13)に接着剤(12b、13b)で覆われていない箇所で接触させることによって、これら導電性シート(12、13)間の導通を確保するとともに、この導電性部材(31、51、53、61、81)を導電性シート(12、13)に固定する。
【0014】
たとえば、隣り合う導電性シート(12、13)の境界部分にホチキスの針を打ち込むことで導通を確保し、その上から粘着テープを貼り、打ち込んだ針が抜けないように固定する。このように、導通を確保した状態で導電性部材(31、51、53、61、81)を導電性シート(12、13)に固定するので、施工後に行われる検査時に、導電性シート(12、13)間の導通を確実に確保することができる。
【0015】
さらに、導電性部材(31、51、53、61)を複数の導電性シート(12、13)と接触するように導電性シート(12、13)の上に置くことで導電性シート(12、13)間の導通を確保し、その上から所定の接着部材(32、52、62)で導電性部材(31、51、53、61)を導電性シート(12、13)に固定する。
【0016】
たとえば、隣り合う導電性シート(12、13)の境界部分上に裸導線やアルミ箔を載せ、その上から粘着テープ等でアルミ箔等を導電性シート(12、13)に固定する。このように導電性部材(31、51、53、61)を載せて、その上から粘着テープ等で固定するだけなので、少ない作業工数で確実な導通を得ることができる。
【0017】
このほか、隣り合う導電性シート(12、13)同士を接着剤(12b、13b)で覆われていない部分同士で接触させることによってこれら導電性シート(12、13)間の導通を確保するようにしてもよい。たとえば、2枚の導電性シート(12、13)の重なり部分の上から、カッターナイフで切り込みを入れると、その切断箇所が下方に折れ曲がり、接着剤の無い端面が下を向くので、これが下側の導電性シート(12、13)の表面側と接触し、導通が確保される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図2は、本発明にかかる床暖房用マット10に釘打ち検知器20を接続した状態を示している。床暖房用マット10は、熱伝導用の流体を流すための樹脂製の配管11が内部に張り巡らされているとともに、その表面に2枚以上の導電性シート12、13が非導電性のアクリル系樹脂粘着剤で貼り付けられている。
【0019】
床暖房用マット10の端部には、外部の配管と床暖房用マット10内部の配管11とを接続するためのヘッダ部14が形成されている。ヘッダ部14には、配管11の入側端部と出側端部とがそれぞれ露出しており、これら配管11の端部には、金属製の接続コネクタ15が取り付けて有る。なお、接続コネクタ15と配管11内の流体とは接触しており、電気的導通が確保されている。
【0020】
一の導電性シート12のうち、ヘッダ部14の近傍箇所からはリード線16が出ている。また接続コネクタ15からもリード線17が出ており、これらリード線16、17の他端側には釘打ち検知器20が接続される。
【0021】
釘打ち検知器20は、リード線16とリード線17との間の導通状態、すなわち、導電性シート12、13と配管11内の流体との間の導通状態を検査するものである。床材を固定するために打ち込んだ釘が配管11を貫通すると、当該釘によって導電性シートと配管11内の流体との間が導通し、リード線16とリード線17との間の抵抗値が基準値以下まで低下する。釘打ち検知器20は、この抵抗値が基準値以下になったとき、釘が配管11を貫通している旨の警報を発するようになっている。
【0022】
図1は、第1の実施の形態にかかる床暖房用マット10の断面を示している。導電性シート12、13は、アルミ箔12a、13aの裏面に非導電性のアクリル系樹脂粘着剤12b、13bを塗布したものであるため、導電性シート13の上に導電性シート12を重ねて貼り付けただけでは、これらの合わせ目部分において、導電性シート12と導電性シート13との導通は得られない。
【0023】
本実施の形態では、隣り合う導電性シート12,13の合わせ目部分にその上から導電部材として、アルミ箔からなる金属シート31を載置し、当該金属シート31の上から粘着シート32を被せ、金属シート31を導電性シート12および導電性シート13に固定している。なお、ここでは、粘着シート32として床暖房用マット10の表面に貼ってある導電性シート12、13と同一構造のものを用いている。すなわちアルミ箔層32aの裏面側に粘着層32bを有する粘着シートを用いている。
【0024】
このように金属シート31を介して導電性シート12と導電性シート13との間の導通が確保されるので、リード線16の出ていない導電性シート13側で床材40を固定するための釘41が配管11を貫通しても、これを釘打ち検知器20によって確実に検知することができる。
【0025】
図3、図4は、隣り合う導電性シート間の導通を確保するための導電性部材の他の例を示している。図3は、導電性シート間の導通を確保するための導電性部材として、網目状の金属シート51を用い、これよりもひとまわり大きい粘着シート52を用いて、金属シート51を導電性シート上に固定するように構成したものである。図4は、アルミ箔に多数の孔を開設した穴あき金属シート53を導電性部材として用いている。
【0026】
このように、メッシュ状あるいは穴あきの金属シート51、53を導電性部材として用いることによって接着面積が大きくなるとともに、導電性部材51、53と導電性シート12、13とが密着し、確実な導通を得ることができる。
【0027】
上述の各例では、金属シート31や網目状の金属シート51、穴あき金属シート53などの導電性部材を粘着シート32、52によって導電性シート12、13側に固定したが、粘着シートに代えて粘着テープを用いるようにしてもよい。さらに、粘着テープや粘着シートに代えて、導電性シート12、13の合わせ目上に載置した導電性部材31、51、52をその上から接着剤で導電性シートに固定するようにしてもよい。なお、接着剤として導電性を備えたものを用いれば、仮に接着剤が導電性部材31、51、52と導電性シート12、13との隙間に周り込んだ場合であっても、導電性シート12、13間の導通を確保することができる。
【0028】
図5、図6は、本発明の第2の実施の形態にかかる床暖房用マット10aを示している。床暖房用マット10aでは、導電性部材として、リード線、信号線、エナメル線などの裸導線61を、隣り合う導電性シート12、13の合わせ目箇所に載せ、その上から粘着テープ62で裸導線61を導電性シート12、13に固定している。なお粘着テープ62は、アルミ箔62aの裏面に粘着層62bを有している。
【0029】
図5に示すように、裸導線61を合わせ目部分にだけ載置するようにしてもよいが、図6に示すように、合わせ目63の上だけでなく、床暖房用マット10aのほぼ全幅に渡って数本の裸導線61を載置し、これらを粘着テープや粘着シートで固定するようにしてもよい。さらに裸導線61のうちのいずれか1本を延長し、リード線16として用いるように構成してもよい。なお、第2の実施の形態においても、裸導線61の固定方法は粘着テープ等に限らず、接着剤を用いるようにしてもよい。
【0030】
図7は、第3の実施の形態にかかる床暖房用マット10bの断面を示している。床暖房用マット10bでは、導電性部材としてホチキスの針を用いている。すなわち、導電性シート12と導電性シート13との合わせ目部分に、金属製のホチキス針81を打ち込み、これによって導電性シート12と導電性シート13との間の導通を確保している。ホチキス針81を打ち込んだ状態のままでもよいが、抜け防止のために、その上からさらに粘着シート82で固定している。
【0031】
また、ホチキス針81に代えて、金属製のピンを合わせ目箇所に突き刺すようにしてもよい。なお、ホチキス針やピンの打ち込まれる合わせ目箇所は、その下方に配管11の存在しない部分が選択される。また、図示していないが、隣り合う導電性シート12、13の合わせ目(重なり)部分を、金属製の糸で縫うことによって、導通を確保するようにしてもよい。この場合、縫うことによって自ずと、導電性部材である糸が導電性シートに固定されることになる。
【0032】
図8は、第4の実施の形態にかかる床暖房用マット10cを示している。床暖房用マット10cでは、各導電性シート12、13からそれぞれリード線91、92を出し、これらリード線91、92同士をコネクタ93で接続することで導電性シート12、13間の導通を確保している。なお、リード線91、92に代えて信号線、エナメル線等を用いてもよい。また接続方法は、コネクタを用いるものに限らず、たとえば、リード線同士を直接より合わせる等で接続したり、圧着端子を用いたり、導電性の接着剤で接続するようにしてもよい。
【0033】
図9は、第5の実施の形態にかかる床暖房用マット10dの断面を示している。床暖房用マット10dでは、合わせ目部分で上側に位置する導電性シート12の端部を、その粘着層12bのある方を内側にして折り返し、粘着剤の無い部分、すなわち導電性シート12のアルミ箔部分が、下側の導電性シート13表面(アルミ箔部分)と直接接触するように2枚の導電性シート12、13を重ね合わせてある。そして、合わせ目部分の接触を確実に維持するために、その上から粘着シート101を貼り付けて有る。
【0034】
図10は、第6の実施の形態にかかる床暖房用マット10eの断面を示している。床暖房用マット10eでは、合わせ目部分で上になる導電性シート12の端部では当該箇所の裏面102に有った粘着層12bを除去してある。
【0035】
これにより合わせ目箇所において上側の導電性シート12のアルミ箔部分と下側の導電性シート13のアルミ箔部分とが直接接触し、導通が確保される。また粘着シート101によって固定することで、当該導通を確実なものとしている。
【0036】
図11は、第7の実施の形態にかかる床暖房用マット10fの断面を示している。床暖房用マット10fでは、導電性シート12と導電性シート13とを従来通り、ある程度、重ねて貼り付け、この重なり部分に、後から、カッターナイフなどで切り込みを入れている。切り込み箇所111では、図示するように、切断箇所が下向きに曲がるので、当該下向きになった端面のアルミ箔部分と下側の導電性シート13の表面のアルミ箔とが直接接触して導通が確保される。
【0037】
このほか、導電性シート12と導電性シート13とが重なり合っている部分を圧着し、その中間部分の粘着剤を避けて導通性を確保するようにしてもよい。また、導電性シート12の裏面側および導電性シート13の裏面側に設けた粘着層12b、13bを導電性のある粘着剤で形成するようにしてもよい。導電性を有する粘着剤を用いることで、単に、導電性シート12と導電性シート13とを一部重ねて貼り合わせるだけで、これらのシート間の導通を確保することができる。
【0038】
なお、実際には、熱伝導性をより良くするために、ヘッダ部14の上にもアルミ箔を貼り、接続コネクタ15の先端分(タケノコ形状をなした部分15a)だけを床暖房用マット10の側部から突出させるようにしているが、そのままアルミ箔をヘッダ部14の上に貼り付けると、ヘッダ部14に存する接続コネクタ15とアルミ箔とが接触して導電性シートと配管11の接続コネクタ15部分とが常に導通し、釘が配管11を貫通したか否かを検知し得なくなってしまう。そこで、図13に示すように、ヘッダ部14に被さるアルミ箔130の裏側に、絶縁性の塩化ビニールシート131を貼り付けるようにしている。
【0039】
図14から図16は、3つ折りにして梱包し搬送する3分割折り畳み式の床暖房用マット200を示している。図14に示すように、3分割折り畳み式の床暖房用マット200は、基材シート部が第1から第3の基材シート201〜203に分かれており、第1の基材シート201は、第2の基材シート202とアルミ箔からなる導電性シート204の無い側でつながっており、導電性シート204の無い裏面側が内側になるようにして折り畳まれる。第3の基材シート203は、導電性シートのある表面側で第2の基材シート202とつながっており、当該表面側が内側になるようにして折り畳まれるようになっている。
【0040】
一の基材シートから隣りの基材シートへ配管11を渡す部分では、基材シートが切り欠かれており、配管11が露出している。これにより、配管11を途中で分断することなく、床暖房用マット200を折り畳むことが可能になっている。図15は、3分割折り畳み式の床暖房用マット200を広げて設置する際の様子を示している。図示するように、折り曲げ箇所に設けた切り欠き部分には、当該切り欠き部分に対応した形状の接続用基材シート210がはめ込まれる。接続用基材シート210の表面には、配管11を埋め込むための配管溝211が形成され、露出している配管11を当該配管溝211にはめ込むようになっている。なお、第2の基材シート202には、図13に示した構成のヘッダ部14が形成されている。
【0041】
第1の基材シート201と第2の基材シート202とは、つなぎ目が基材シート側になっているので、第1の基材シート201表面の導電性シート204と第2の基材シート202表面の導電性シート205とは、切れ目221の箇所で切り離されており、3分割折り畳み式の床暖房用マット200を広げたままの状態では、これらの間の導通は確保されない。一方、第2の基材シート202と第3の基材シート203とはつなぎ目が表面側なので、第2の基材シート202表面に貼った導電性シート205は、第2の基材シート202と第3の基材シート203との折り曲げ箇所222を越えて、第3の基材シート203の途中まで伸びている。
【0042】
導電性シート205の幅は、約1mであり、第2の基材シート202と第3の基材シート203を合わせた幅はこれより長いので、第3の基材シート203の途中で導電性シート205と導電性シート206とがあわせ目箇所223で数センチの重なりをもってつなぎ合わされている。
【0043】
導電性シート205と導電性シート206とは、3分割折り畳み式の床暖房用マット200を広げたままの状態では、図17で示すように、上側になる導電性シート裏面の粘着材によって互いが絶縁状態になっている。また図16に示すように、接続用基材シート210を取り付けた後、当該接続用基材シート210の上にも導電性シート207を貼り付けるが、その裏面側に存する粘着剤のために、導電性シート204、205、206と接続用基材シート210上に貼った導電性シート207とは絶縁状態にある。
【0044】
そこで、図16に示すように、導電テープ208を、隣り合う導電性シート204〜207の境界部分に適宜貼り付け、各導電性シート204〜207間の導通を確保している。なお導電テープ208に代えて各実施の形態で説明した態様によって導電性シート間の導通を確保するようにしてもよい。
【0045】
以上説明した実施の形態では、導電性部材としての金属シート31、51、52をアルミ箔で構成したが、これに代えて、銅箔、金箔など他の良導電性の金属から成るシートを用いてもよい。また各実施の形態における導電性部材の固定方法は、粘着シート、粘着テープ、接着剤、導電性の接着剤等のいずれを用いるようにしてもよい。なお、図13に示すように、導電性部材としての金属シート121を粘着シート122に貼り付けた状態のパッチテープ120を予め剥離シート上に多数用意しておけば、現場での作業を容易に進めることが可能になる。図13に示したパッチテープ120は、金属シート部分121および粘着シートの表面部分122aをアルミ箔で構成し、粘着シート裏面側は、アクリル系樹脂粘着剤からなる粘着層122bになっている。
【0046】
また表面がアルミ箔などの薄い金属でその裏面に接着剤の塗布された導電テープを、隣り合う導電性シートの合わせ目の上から貼り付けるようにしてもよい。この際、図9に示した場合と同様に、導電テープの端部を接着面が内側になるようにわずかだけ折り曲げると当該導電テープによって導電性シート間の導通を確保することができる。
【0047】
図14等では、3つ折り形式の床暖房用マットを示したが、2つ折りあるいは4つ折りなど、複数折りのものであってもよい。また、図17に示すように格子状の金網300の裏面側に、当該裏面側の金網を覆わないようにして接着剤を塗布したものを導電性テープの代用としてもよい。なお図17bは、金網300の断面を示している。さらに、図18aに示すようにアルミ箔等の金属シートの裏面に接着剤を塗布した導電性テープ310に切れ目311を入れ、当該切れ目部分を折り返して(図18b)、金属シートが裏面側に現れるようにし(図18c)、この裏面側に現れた金属シート部分によって床暖房用マット表面の導電性シート間の導通を図るようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明にかかる床暖房用マットによれば、表面に貼り付けられた複数の導電性シート同士を導電性部材などを用いて接続し、これら導電性シート間の導通を確保したので、表面に貼られた複数の導電性シートのうちの一の導電性シートと配管内の流体との間の導通状態を調べることによって、どの箇所で釘が配管を貫通してもこれを確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る床暖房用マットを示す断面図である。
【図2】本発明の各実施の形態に係る床暖房用マットに釘打ち検知器を接続した状態を示す説明図である。
【図3】隣り合う導電性シートの導通を確保するために用いる網の目状の金属シートを示す正面図である。
【図4】隣り合う導電性シートの導通を確保するために用いる穴あき金属シートを示す正面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房用マットを示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房用マットを示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る床暖房用マットを示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る床暖房用マットを示す斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る床暖房用マットを示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る床暖房用マットを示す断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る床暖房用マットを示す断面図である。
【図12】導電性部材としての金属シートを粘着シートに貼り付けた状態のパッチテープを示す説明図である。
【図13】本発明の各実施の形態に係る床暖房用マットのヘッダ部分を示す斜視図である。
【図14】3分割折り畳み式の床暖房用マットの折り畳まれた状態を示す説明図である。
【図15】3分割折り畳み式の床暖房用マットを広げた状態を示す説明図である。
【図16】3分割折り畳み式の床暖房用マットに導電テープを貼り付けて各導電性シート間の導通を確保した状態を示す説明図である。
【図17】導電性テープの代用となる金網を示す斜視図である。
【図18】切れ目で折り返すことによって裏面側に導通性を持たせた導電性テープを示す説明図である。
【図19】従来から使用されている床暖房用マットを示す断面図である。
【符号の説明】
10…床暖房用マット
11…配管
12、13、130、204〜207…導電性シート
12a、13a…アルミ箔層
12b、13b…粘着層
14…ヘッダ部
15…接続コネクタ
16、17…リード線
20…釘打ち検知器
31、51、53…金属シート
32、52、82、101…粘着シート
40…床材
41…釘
61…裸導線
62…粘着テープ
81…ホチキス針
91、92…リード線
93…コネクタ
120…パッチテープ
131…塩化ビニールシート
200…3分割折り畳み式の床暖房用マット
201…第1の基材シート
202…第2の基材シート
203…第3の基材シート
208…導電テープ
210…接続用基材シート
211…配管溝
300…金網
310…導電性テープ
311…切れ目

Claims (4)

  1. 熱伝導用の流体を流すための配管が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シートを並べて接着剤で貼り付けたものにおいて、
    前記複数枚の導電性シート同士を導電性部材で接続することによって前記導電性シート間全体の導通を確保したことを特徴とする床暖房用マット。
  2. 熱伝導用の流体を流すための配管が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シートを並べて接着剤で貼り付けたものにおいて、
    少なくとも2枚の前記導電性シートに導電性部材を前記接着剤で覆われていない箇所で接触させてこれらの導電性シート間全体の導通を確保するとともに、前記導電性部材を前記導電性シートに固定したことを特徴とする床暖房用マット。
  3. 熱伝導用の流体を流すための配管が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シートを並べて接着剤で貼り付けたものにおいて、
    少なくとも隣り合う導電性シートの双方と接触するように導電性部材を前記導電性シートの上に置くことで前記導電性部材と接触する複数の導電性シート間全体の導通を確保するとともに、その上から所定の接着部材で前記導電性部材を前記導電性シートに固定したことを特徴とする床暖房用マット。
  4. 熱伝導用の流体を流すための配管が内部に張り巡らされた床暖房用マットであって、その表面に複数枚の導電性シートを並べて接着剤で貼り付けたものにおいて、
    隣り合う導電性シート同士を前記接着剤で覆われていない箇所で接触させることによってこれら導電性シート間全体の導通を確保したことを特徴とする床暖房用マット。
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