JP3844332B2 - 熱間変位測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加熱炉の一側にレーザ送光部、対向側にレーザ受光部を配設した熱間変位測定装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱間変位測定装置として、試料加熱炉の一方の側に2組の照明装置を、他方の側に固体走査受光素子を内蔵レンズ系と組み合わせたカメラとカメラコントロール部より構成した変位測定装置をそれぞれ配置して加熱時の試料の変位を自動的に測定する装置がいろいろ提案されている(特開昭60−39540号公報、特開昭61−7452号公報、特開昭61−172041号公報等)。
【0003】
しかし、これらの装置は試料のセットが煩雑であると共に、試料のセット状態を目視により確認することができないため適性なセットがしにくい。さらに、変位測定装置の分解能が低いため、小型試料では測定精度が低く、また、測定範囲が片側で3mm程度と狭いため、異常膨張する試料とか収縮の大きい試料は測定できない。
【0004】
このような小寸法の試料をサブミクロンオーダーの分解能で高精度に変位測定する手段として、本出願人は「セラミックス等の熱間における変位測定装置」(特開平3−77053号公報)を提案しており、これについて図7により概略説明する。
加熱炉1内の試料8を支持する炉芯管7内の両端部に計測窓4を設けて炉芯管7内を気密構造とし、炉芯管7の両端に排気口9(真空ポンプ19で排気)、及びガス導入口10を設けて、各種の雰囲気で試料8の変位を測定可能とし、水冷構造の計測窓固定金物17で固定された計測窓4及びその内側に炉内輻射熱防止スリットを有する断熱材6、炉内輻射光防止スリット金物5を配設し、炉内の熱により計測窓4のガラスが歪み、誤差になるのを防止する。レーザ送光部2の送光口2′とレーザ受光部3の受光口3′それぞれの端面に炉内輻射光低減スリット30′が設けられた炉内輻射光防止スリット板30及び炉内輻射光低減光学フィルタ29を配設し、高温測定時に炉内光がレーザ送光部2、レーザ受光部3に入射して試料8の変位計測誤差になるのを防止している。試料の変位は、レーザ送光部2より一定速度で水平に試料の長さ以上の幅で走査したレーザビームが遮られた時間、すなわちレーザ受光部3からの出力が0の時間を電気的に測定し、表示器12にデジタル表示するとともに、その出力信号と試料温度測定用デジタル温度計13の出力(熱電対20の検出信号をデジタル信号に変換)をインターフェース14を介してパーソナルコンピュータ15に入力して演算し、デジタルプロッタ16に温度と熱膨張率の関係曲線を描かせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記変位測定装置により高分解能を達成でき、異常膨張する試料や収縮の大きい試料の測定も可能になったが、以下のような問題がある。
▲1▼加熱炉への試料のセットは従来と同様、操作が煩雑であるとともに、試料のセット状態を目で確認することができないため、適正なセットがしがたい。
試料8を加熱炉1内へセットするには、レーザ送光部2またはレーザ受光部3、計測窓4、炉心管7中の断熱材6の順に取り外し、炉心管7内へ試料台に載せた試料8を挿入治具等により挿入してセットしたのち、断熱材6、計測窓4、レーザ送光部2またはレーザ受光部3を装着する。また測定精度の観点から、試料の高さ方向の中心を計測するには、試料を上下方向に調整しなければならず、数種類の厚さが異なる試料台を使用していた。
▲2▼昇温に伴い発煙する試料に対しては、煙によりレーザ光の吸収、拡散が生じ、正確な変位測定ができない。すなわち、試料から発生した煙は、ガス導入口10から雰囲気調整ガスを導入しながら排気口9より排気を行っても、炉心管7内の排気口9側に拡散されてしまう。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのもので、加熱炉の適正な位置への試料のセットが容易であると共に、発煙する試料でも測定精度に影響を与えない高精度で操作性の良い熱間変位測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、加熱炉の一側にレーザ変位測定器のレーザ送光部を、対向側にレーザ受光部をそれぞれ配設した熱間変位測定装置において、前記加熱炉の上部に設けられた蓋及びその開閉機構と、該加熱炉内に配設された試料載置台の昇降機構と、前記加熱炉内にガスを導入するガス導入部と、前記加熱炉内で前記試料載置台を内部に収納し、レーザ光を通過させるためのスリット、蓋、ガス導入孔、及び下部に排気機構を有するマッフルとが設けられたことを特徴とする。
また、本発明は、加熱炉の一側にレーザ変位測定器のレーザ送光部を、対向側にレーザ受光部をそれぞれ配設し、前記加熱炉の上部に蓋及びその開閉機構と、加熱炉内に配設された試料載置台を昇降させる昇降機構と、前記加熱炉内にガスを導入するガス導入部と、前記加熱炉内で前記試料載置台を内部に収納し、レーザ光を通過させるためのスリット、蓋、ガス導入孔、及び下部に排気機構を有するマッフルとを設けた測定装置による耐火物材料試料の熱間変位測定方法であって、耐火物材料試料の形状が、長さ方向が20〜150mm、高さ方向が5〜40mm、幅方向が5〜30mmで、変位測定部が扇形または弓形のR部先端で、曲率半径Rが2.5mm〜20mmであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の熱間変位測定装置の全体構成を説明する図である。
加熱炉40には熱間変位を測定する試料56が試料載置台55に置かれ、加熱炉40の両側には変位計コントローラ100で制御されるレーザ送光部85、レーザ受光部86が配置され、加熱炉両側に設けられた計測窓(石英ガラス)57を通して走査レーザ光が送受光される。なお、計測窓の内側には、輻射熱及び輻射光防止スリット金物、さらにスリット金物の内側に輻射熱及び輻射光防止スリットを有する断熱材をそれぞれ配設、内蔵するようにし、また、レーザ送光部とレーザ受光部それぞれの端面に炉内輻射光防止スリットと光学フィルタを配設するようにし、計測窓ガラスが加熱炉からの輻射熱によって歪曲し、計測誤差を招くのを防ぐため、冷却機構を計測窓ガラスにもうけるようにするとともに、計測窓ガラスは耐熱性が高く、熱膨張係数の小さい石英ガラスで、ガラスの両面が平行な計測窓ガラスであるようにしており、かかる構成は、図7の場合と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0009】
計測窓57付近にはガス導入部58が設けられ、雰囲気調整ガス源81より各種雰囲気ガスが加熱炉40内に導入されるとともに、加熱炉内は真空ポンプ80で排気して減圧でき、またリーク弁79を開くことにより大気圧にできるように構成されている。加熱炉40内は、ヒータコントローラ83で駆動制御されるヒータ78で加熱されるとともに、制御用熱電対88で検出された炉内温度信号が温度計87でデジタル信号に変換されてCPU101に取り込まれ、検出結果に基づいてCPU101はヒータコントローラ83を制御している。また、測温用熱電対89で試料温度が検出されて温度計90でデジタル信号に変換されてCPU101に取り込まれる。試料の熱間変位は、インプット装置102よりCPU101に対して試料名、試験温度、昇温温度を入力し、レーザ送光部85より一定速度で水平に試料の長さ以上の幅で走査したレーザ光が遮られた時間、すなわちレーザ受光部86からの出力が「0」の時間を変位コントローラ100からの信号によりCPU102で演算して求め、同時に温度計90から取り込んだ温度データとにより、温度と熱膨張率の関係を求めてプリンタ103に出力する。
【0010】
本発明の変位測定装置は、詳細は後述するように、加熱炉40の炉蓋42を開閉する炉蓋開閉機構43、試料56を載せる試料載置台55を昇降させる試料載置台昇降機構60、試料の変位測定中に試料からの発煙拡散を抑制する発煙拡散抑制手段70を有していて、加熱炉の適正な位置に試料を容易にセットできると共に、発煙する試料でも測定精度に影響を与えずに測定可能であり、使い勝手が良く高精度の熱間での変位測定が可能な構成としたことを特徴としている。
【0011】
次に、図2、図3により炉蓋開閉機構、炉蓋のシール機構について詳細に説明する。
図2(A)は炉蓋が閉じられた状態を示しており、加熱炉40の炉体41上部には、炉蓋42の一端に設けられた炉蓋支持部44が、支柱45の下部に設けられた昇降駆動部46により昇降自在とされる支柱45に水平方向に回動自在に支持されている。炉体41の上部には、全周にわたりフランジ47(図3(A))が設けられるとともに、炉蓋42の下部の周囲にはこのフランジ47に一部が係合する鍔48が複数設けられる(図2(C))。このフランジ47と鍔48は、断面がコの字型でその外周部の一端に設けられたクラッチ駆動部49により、回転駆動されるクラッチ50で覆われている。クラッチ50の上部には炉蓋42に設けられた鍔48が緩挿される切欠部51が形成されており、クラッチ50の回転により切欠部51との整合が調整される。さらに、炉蓋42の下端部全周に設けられたOリング溝52にはめ込まれたOリング53は、炉蓋42が閉じた状態で炉体41に当接して外部との気密が保たれる(図3(A))。
【0012】
次に、炉蓋42の開閉手順について説明する。
炉蓋42の閉状態は、図2(A)、図3(A)のように炉体41と炉蓋42は、その間に配設されたOリング53の弾性力によりフランジ47と鍔48が上下方向にクラッチ50の内面に押し付けられて炉体41と炉蓋42に密着することで外部とシールされている。
図1に示す真空ポンプ80で加熱炉40内を減圧することにより、炉体41と炉蓋42の間に設けられたOリング53は圧縮されるため、フランジ47と鍔48は近接してクラッチ50内面との間に隙間が生じる(図3(B))。
次に、クラッチ50をクラッチ駆動部49により回転させて、鍔48を切欠部51に合わせ(図3(C))、リーク弁79(図1)を開いて加熱炉40内を大気圧にした後、炉蓋42を昇降駆動部46により一定の高さに上昇させる(図2(B)、図3(D))。
【0013】
図2(C)に示すように、炉蓋42を炉蓋支持部44、支柱45を介して矢印の方向に回動させることにより、加熱炉40の上部を開放状態にできる。この状態で炉体41の上部から試料載置台55に試料56をセットした後、炉蓋42をもとの位置まで回動させる。炉蓋42は、昇降駆動部46を作動して下降させてクラッチ50の近くで一旦停止させ、鍔48が切欠部51に合っていることを確認した後、昇降駆動部46を作動してOリング53がフランジ47の上端に当接するまで下降させる。
【0014】
真空ポンプ80で加熱炉40内を減圧することにより、炉体41と炉蓋42の間に配設されたOリング53は圧縮されるため、フランジ47と鍔48は近接してクラッチ50内面との間に隙間が生じる(図3(C))。次に、クラッチ駆動部49によりクラッチ50を回転させて、切欠部51を鍔48でない部分と合わせた後(図3(B))、真空ポンプ80を止める。加熱炉1内はリーク弁79を開いて大気圧とすることにより、Oリング53はフランジ47と鍔48を上下方向にクラッチ50の内面に押し付けて外部とシールされる(図3(A))。
【0015】
次に、試料載置台の昇降機構について図4により説明する。なお、図4(A)は試料載置台調整前、図4(B)は試料載置台調整後の状態を示している。
試料載置台55の下部を保持して、加熱炉40の炉底61を貫通して、昇降軸62が設けられる。昇降軸62が炉底61を貫通する部分はOリング63等でシールされる。昇降軸62には昇降軸に固定されたメネジ65とこれに係合したオネジ66を回転駆動させることにより、昇降軸62を昇降自在に動作させるための駆動用モータ67が設けられる。
【0016】
操作手順は試料載置台55に試料56の端面をレーザ光と直角になるように載せ、レーザ送光部85からレーザ光を照射した状態で、駆動用モータ67をスイッチ(図示せず)により正逆回転させることにより、昇降軸62に保持された試料載置台55を矢印のように上下させ(図4(A))、レーザ光を試料56の上下方向の中心に合わせる(図4(B))。もちろんこれ以外の昇降手段を用いてもよい。
【0017】
次に、発煙拡散抑制手段について図5を参照して説明する。
発煙拡散抑制手段は、計測窓57付近に設けられたガス導入部58(図1)と、図5に示すようなマッフル71から構成される。
マッフル71は試料載置台55が内部に収納されるとともに、上部が開閉できる蓋72とレーザ光73を通過させるためのスリット74と、蓋72及び蓋に設けた雰囲気ガスの導入孔75と、下部に設けた雰囲気ガス排出孔76からなる。蓋へは必ずしも雰囲気ガスの導入孔75を設けなくてもよい。
ガス導入部58(図1)から噴出された雰囲気調整ガスは、マッフル71に設けられたスリット74と、蓋72に設けられたガス導入孔75からマッフル71内に噴出されて、下部に設けた雰囲気ガス排気管76から真空ポンプ80により吸気されて排出される(必ずしも真空ポンプで吸気しなくてもよい)。そのため、試料載置台55上にセットされた試料56から発生する煙は、雰囲気調整ガスとともに、加熱炉40内はもとよりマッフル71内でも拡散することなく、加熱炉の外に排出されるため、レーザ光73に影響を与えずに高精度の変位測定が可能となる。
【0018】
次に、測定試料形状について図6により説明する。なお、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図である。
熱間変位を測定する耐火物試料の形状としては、膨張測定部が70〜85°のエッジで形成されているのが一般的であり、このようなエッジ形状の試料は作成中にエッジが欠け易く、欠けを生じないように意識するため操作性も低下し、特に組織が粗く均質でない場合に問題となる。そこで、本発明では、膨張測定部をR形状としたものである。図示するように、長さ方向i、高さh、幅をdとしたとき、
i:20〜150mm
h:5〜40mm
d:5〜30mm
で、曲率半径Rは2.5mm〜20mmがよく、さらに好ましくは5mm〜15mmである。Rが2.5mmより小さいとRの欠けが生じ易く、20mmより大きいと高精度の変位測定が難しい。また、端面の面精度が悪いと、端面が膨張で変位したとき、測定面の凹凸が原因で正確な熱膨張率を求めることができないので、R形状部の面精度は、試料の長さ寸法が大きい場合は160μm程度以下でよいが、試料の長さ寸法が小さい場合には50μm以下の面精度とするのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、試料加熱炉の上部に設けられた蓋及びその開閉機構と、試料載置台にセットされた試料の上下方向を設定するための試料載置台の昇降機構を設けたことにより、試料のセットが試料の載置台上の適正な位置に正確、かつ容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、試料加熱炉の試料挿入部及び計測窓ガラス部等を、大気と遮断できる構造にして、加熱炉内を気密構造とし、各種雰囲気としうる雰囲気ガス給・排気機構が設けられているため、特に炭素含有耐火物の如く有機物を含有する試料の場合に無酸化雰囲気の状態で測定ができるため、実炉に近い状態での品質の評価が可能となる。
請求項3の発明によれば、試料加熱炉において、発煙拡散を抑制する手段を設けることにより、発煙する試料でもレーザ光にその影響を与えないため高精度の測定が可能である。
請求項4の発明によれば、加熱炉の端面に設けた計測窓の内側に輻射熱及び輻射光防止スリット金物及び該スリット金物の内側に輻射熱及び輻射光防止スリットを有する断熱材を夫々配設することにより、レーザ送光・受光部に輻射熱及び輻射光の入射されるのが抑制されるため、高精度の変位測定が可能となる。
請求項5の発明によれば、レーザ送光部・受光部それぞれの端面に炉内輻射光防止スリットと光学フィルタを配設したことにより、レーザ送光部・受光部に輻射光が入射されるのを抑制されるため、高精度の寸法測定が可能となる。
請求項6の発明によれば、計測窓ガラスは冷却機構を計測窓ガラスに設けることにより、加熱炉からの輻射熱による窓ガラスの変形を抑制できるため、計測窓ガラスの平面性が保たれ、レーザ光の屈折等による変位測定精度に影響を及ぼすことはない。
請求項7の発明によれば、計測窓ガラスの材質が耐熱性が高く、熱膨張係数の小さい石英ガラスで、かつ、ガラスの両面が平行であるので、高温においても変形が最小限に抑制されるとともに、ガラスの平面性が良好であるため高精度の変位測定が可能となる。
請求項8の発明によれば、耐火物試料の測定端面にR形状を持たせるようにしたので、端部の欠けを生じにくくし、かつ操作性を向上させることができる。
請求項9の発明によれば、R端部の面精度を規定したことにより、高精度の測定を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱間変位測定装置の全体構成を説明する図である。
【図2】 炉蓋開閉機構を説明する図である
【図3】 炉蓋のシール機構を説明する図である。
【図4】 試料載置台昇降機構を説明する図である。
【図5】 発煙拡散抑制手段を説明する図である。
【図6】 試料材料形状を説明する図である。
【図7】 既提案の熱間変位測定装置を説明する図である。
【符号の説明】
40…加熱炉、41…炉体、42…炉蓋、43…炉蓋開閉機構、55…試料載置台、56…試料、57…計測窓、58…ガス導入部、60…試料載置台昇降機構、70…発煙拡散抑制手段、71…マッフル、78…ヒータ、79…リーク弁、80…真空ポンプ、81…雰囲気調整ガス源、85…レーザ送光部、86…レーザ受光部、87…温度計、88…制御用熱電対、89…測温用熱電対、90…温度計、100…コントローラ、101…CPU。

Claims (8)

  1. 加熱炉の一側にレーザ変位測定器のレーザ送光部を、対向側にレーザ受光部をそれぞれ配設した熱間変位測定装置において、
    前記加熱炉の上部に設けられた蓋及びその開閉機構と、
    該加熱炉内に配設された試料載置台の昇降機構と、
    前記加熱炉内にガスを導入するガス導入部と、
    前記加熱炉内で前記試料載置台を内部に収納し、レーザ光を通過させるためのスリット、蓋、ガス導入孔、及び下部に排気機構を有するマッフルと、
    が設けられたことを特徴とする熱間変位測定装置。
  2. 前記加熱炉内は大気と遮断された構造とし、各種雰囲気としうる雰囲気ガス給・排気機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の熱間変位測定装置。
  3. 前記加熱炉の端面に設けた計測窓の内側に輻射熱及び輻射光防止スリット金物及び該スリット金物の内側に輻射熱及び輻射光防止スリットを有する断熱材をそれぞれ配設、内蔵することを特徴とする請求項1または2記載の熱間変位測定装置。
  4. 前記レーザ送光部とレーザ受光部それぞれの端面に炉内輻射光防止スリットと光学フィルタを配設することを特徴とする請求項1乃至何れか記載の熱間変位測定装置。
  5. 前記計測窓ガラスが加熱炉からの輻射熱によって歪曲し、計測誤差を招くのを防ぐため、冷却機構を計測窓ガラスにもうけたことを特徴とする請求項1乃至何れか記載の熱間変位測定装置。
  6. 前記計測窓ガラスは耐熱性が高く、熱膨張係数の小さい石英ガラスで、ガラスの両面が平行な計測窓ガラスであることを特徴とする請求項1乃至5何れか記載の熱間変位測定装置。
  7. 加熱炉の一側にレーザ変位測定器のレーザ送光部を、対向側にレーザ受光部をそれぞれ配設し、前記加熱炉の上部に蓋及びその開閉機構と、
    加熱炉内に配設された試料載置台を昇降させる昇降機構と、
    前記加熱炉内にガスを導入するガス導入部と、
    前記加熱炉内で前記試料載置台を内部に収納し、レーザ光を通過させるためのスリット、蓋、ガス導入孔、及び下部に排気機構を有するマッフルと、
    を設けた測定装置による耐火物材料試料の熱間変位測定方法であって、耐火物材料試料の形状が、長さ方向が20〜150mm、高さ方向が5〜40mm、幅方向が5〜30mmで、変位測定部が扇形または弓形のR部先端で、曲率半径Rが2.5mm〜20mmであることを特徴とする熱間変位測定方法。
  8. 耐火物材料試料としてR部先端の面精度を160μm以下に仕上げたものを用いることを特徴とする請求項記載の熱間変位測定方法。
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