JP3843659B2 - 文字入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字入力装置に係り、詳しくは、文字入力機能を有するテンキー及び「#」や「*」等の特殊文字のキーと、1行表示の表示手段とを備えている電話機やファクシミリ装置等の電子機器に対する文字入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置において、1行表示のLCDを備え、テンキーや特殊文字のキーに割り当てられている文字入力機能を使用して文字入力を行う様にしたものが知られている。
【0003】
この種の従来装置では、例えば、テンキーの「1」に対して「ア,イ,ウ,エ,オ,ァ,ィ,ゥ,ェ,ォ,1」の文字が割り当てられており、「1」キーを押下する毎に、「ア」→「イ」→「ウ」→…と入力文字が順次変更されていく方式が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、キー押下毎に次に出現する文字が分かりにくく、特に、「”,°,、,。,「,」,…」といった特殊文字を入力する場合、次に出現する文字がわかりにくいという問題がある。そして、通常の場合、この種の文字入力装置では、キーに割り当てられている文字をキーの押下回数によって順次変更していき、ユーザが誤って意図する文字を表示させたときに確定し忘れてキーを押下してしまうと、再び文字列の先頭に戻ってからでなければ、正しい文字を入力することができないという問題がある。このため、従来の装置では、テンキーや特殊文字のキーを使用して素早く文字を入力することが困難になっているという問題がある。
【0005】
特に、1行表示のLCDしか備えていない場合に、上記問題が顕著である。
【0006】
そこで、本発明は、文字入力機能を有するテンキー及び「#」や「*」等の特殊文字のキーと、1行表示の表示手段とを備えている電子機器に対する文字入力装置において、簡単かつ素早く文字入力を実行することができる様にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の文字入力装置は、文字入力機能を有するテンキー及び「#」や「*」等の特殊文字のキーと、1行表示の表示手段とを備えている電子機器に対する文字入力装置であって、前記テンキー又は特殊文字のキーを押下して文字入力を実行する場合に、押下されたテンキー又は特殊文字のキーに割り当てられている文字群又は記号群の中から前記表示手段に入力文字候補として文字や記号を表示する入力文字候補表示手段を備え、該入力文字候補表示手段は、同一のテンキー又は特殊文字のキーが連続して所定回数押下されるまでは前記表示手段の入力カーソル位置に1文字だけ候補を表示し、同一のテンキー又は特殊文字のキーが連続して前記所定回数押下された後は、前記表示手段に、当該押下されたキーに割り当てられている文字群又は記号群を列挙して表示する手段として構成されていることを特徴とする。
【0008】
この請求項1の文字入力装置によれば、入力文字候補表示手段が、テンキー又は特殊文字のキーを押下して文字入力を実行する場合に、押下されたテンキー又は特殊文字のキーに割り当てられている文字群又は記号群を1行表示の表示手段に入力文字候補として表示する様に構成することで、あるキーを何回押下したら、ユーザの意図する文字を入力することができるか否かを、視覚的に容易に判断することができ、簡単に素早く文字入力を実行することができる。
【0009】
【0010】
この請求項1の文字入力装置によれば、入力文字候補表示手段が、同一のテンキー又は特殊文字のキーが連続して所定回数以上押下された場合に1行表示の表示手段に入力文字候補を列挙表示する手段として構成されているので、例えば、電話機で電話帳登録等を行うために複数の文字を順番に入力したい場合に、それまでに入力した文字が次のキー押下で直ちに見えなくなってしまうといったことがなく、同一のキーを連続して複数回押下したときに初めて入力文字候補を表示することで、それまでに入力した文字列を確認しつつ、次の文字入力を迅速に実行することができるという作用・効果を発揮する。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施の形態を図面に従って説明する。実施の形態は、ファクシミリ装置に関するものである。実施の形態のファクシミリ装置1は、図1に示す様に、1〜9及び0のテンキー11〜20と、「*」及び「#」の特殊文字のキー21,22と、カーソルキー23,24と、1行表示のLCD25とを備えている。これらテンキー11〜20及び特殊文字のキー21,22は、文字入力キーを兼ねており、図2に示す様に、例えば「1」のテンキー11には、「ア,イ,ウ,エ,オ,ァ,ィ,ゥ,ェ,ォ,1」の各文字が割り当てられており、「1」のテンキー11を押下する毎に、「ア」→「イ」→「ウ」→…と入力文字が順次変更されていく様に構成されている。
【0012】
この実施の形態のファクシミリ装置1では、文字入力モードにおいて、テンキー11〜20及び特殊文字のキー21,22を1回押下すると、各キーに割り当てられている入力文字がLCD25に表示される様に構成されている。そして、「→」のカーソルキー23を押下するか、他のテンキー11〜20及び特殊文字のキー23,24を押下することによって入力文字を確定することができる様に構成されている。
【0013】
また、この実施の形態のファクシミリ装置1では、文字入力モードにおいて、テンキー11〜20及び特殊文字のキー21,22を連続して3回押下すると、LCD25に当該キーに割り当てられている入力文字の候補を表示する様に構成されている。
【0014】
ここで、「ブラザーコウギョウ」という文字列を入力しようとする場合を例に説明する。今、「ブラザー」までが入力されているとすると、LCD25には、図3の丸付き数字の1の様な表示がなされている。そして、次に「コ」の文字を入力するために「2」のテンキー12を1回押下すると、丸付き数字の2に示す様に、「ブラザー」の文字に続けて表示されているカーソル位置に「カ」の文字が表示される。続いて、「2」のテンキー12をもう1回押下すると、丸付き数字の3に示す様に、「ブラザー」の文字に続けて表示されているカーソル位置に「キ」の文字が表示される。
【0015】
さらに続けて、「2」のテンキー12をもう1回押下すると、丸付き数字の4に示す様に、LCD25からは「ブラザー」の表示が消え、代わりに、「クケコABCab」と「2」のテンキー12を今後押下する場合に表示される入力文字候補がLCD25に表示される。そこで、ユーザは、この丸付き数字の4の入力文字候補の表示から、後2回続けて「2」のテンキー12を押下すれば「コ」の文字を入力することができることを知ることができる。この結果、この丸付き数字の4の表示状態から、さらに「2」のテンキー12を押下すると、丸付き数字の5に示す様に、LCD25の表示が「ケコABCabc」に変化し、さらに続けて「2」のテンキー12を押下することで、丸付き数字の6に示す様に、LCD25の表示が「コABCabc2」と変化する。
【0016】
この状態で、今度は「→」のカーソルキー24を押下すると、入力文字として「コ」を確定することができ、図示丸付き数字の7の様に「ブラザーコ」までが入力された状態になる。以下、「ウ」、「キ」「”」、「ョ」、「ウ」と各文字を入力していけば、ユーザの意図している「ブラザーコウギョウ」という文字列を入力することができる。
【0017】
この様に、本実施の形態によれば、文字入力キーを兼ねているテンキー11〜20及び特殊文字のキー21,22を押下することによって文字入力を実行することができる。そして、このとき、同一キーを3回押下すると、図3の丸付き数字の4に示す様に、当該キーに対応する入力文字候補がLCD25に列挙された状態で表示される。この結果、ユーザは、当該キーを後何回押下すれば、自己の意図する文字を入力することができるのかを容易に知ることができ、迅速に文字入力を実行することができる。また、同一キーを3回押下するまでは図3の丸付き数字の1〜3に示す様にこれまでに入力した「ブラザー」の文字列が表示されているので、ユーザがどこまで入力したかを忘れてしまうといった不具合を排除することができる。特に、LCD25が1行表示のものであることから、この様に、これまでに入力した文字列と別に入力文字候補を表示することができないので、同一キーを複数回押下して初めて入力文字候補を表示する様に構成しておくことが望ましいのである。
【0018】
上述の例では、「コ」という比較的順序が分かり易い文字を例にしたので、一見、効果が薄い様に見えるが、例えば、「a」を入力しようとする場合には、「2」のテンキー12に「カキクケコABCabc2」という文字が対応付けられており、「C」の次に「a」が出現するといった順序になっていることは入力文字候補の表示を見ないと分かり難く、かかる場合に、特に効果が大きいものとなる。また、特殊文字のキー21,22に割り当てられている様な記号群は、その順番がどの様に構成されているか否かが分かり難いので、上述の実施の形態の様に入力文字候補を表示する様にしておくと記号の入力を容易にする上で高い効果が発揮される。
【0019】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の形態を採用することができることはもちろんである。
【0020】
例えば、実施の形態はファクシミリ装置について本発明を適用したものであったが、これをファクシミリ機能を有しない電話機や、携帯電話等に適用しても構わない。
【0021】
【0022】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、文字入力機能を有するテンキー及び「#」や「*」等の特殊文字のキーと、1行表示の表示手段とを備えている電子機器に対する文字入力装置において、簡単かつ素早く文字入力を実行することができるという効果が発揮される。
【0023】
具体的には、請求項1の文字入力装置によれば、テンキー又は特殊文字のキーに割り当てられている文字群又は記号群を1行表示の表示手段に入力文字候補として表示することで、あるキーを何回押下したら、ユーザの意図する文字を入力することができるか否かを、視覚的に容易に判断することができ、簡単に素早く文字入力を実行することができるという効果が発揮される。
【0024】
また、請求項1の文字入力装置によれば、同一のテンキー又は特殊文字のキーが連続して複数回押下された場合に1行表示の表示手段に入力文字候補を表示する様に構成されているので、例えば、電話機で電話帳登録等を行うために複数の文字を順番に入力したい場合に、それまでに入力した文字が次のキー押下で直ちに見えなくなってしまうといったことがなく、同一のキーを連続して複数回押下したときに初めて入力文字候補を表示することで、それまでに入力した文字列を確認しつつ、次の文字入力を迅速に実行することができるという効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態のファクシミリ装置の構成を示す平面図である。
【図2】 実施の形態におけるテンキー及び特殊文字のキーに対して割り当てられている入力文字候補との関係を示す説明図である。
【図3】 実施の形態において、所望の文字列を入力しようとする場合のLCDの表示状態の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・ファクシミリ装置、11〜20・・・テンキー、21,22・・・特殊文字のキー、23,24・・・カーソルキー、25・・・LCD。
Claims (1)
- 文字入力機能を有するテンキー及び「#」や「*」等の特殊文字のキーと、1行表示の表示手段とを備えている電子機器に対する文字入力装置であって、
前記テンキー又は特殊文字のキーを押下して文字入力を実行する場合に、押下されたテンキー又は特殊文字のキーに割り当てられている文字群又は記号群の中から前記表示手段に入力文字候補として文字や記号を表示する入力文字候補表示手段を備え、
該入力文字候補表示手段は、同一のテンキー又は特殊文字のキーが連続して所定回数押下されるまでは前記表示手段の入力カーソル位置に1文字だけ候補を表示し、同一のテンキー又は特殊文字のキーが連続して前記所定回数押下された後は、前記表示手段に、当該押下されたキーに割り当てられている文字群又は記号群を列挙して表示する手段として構成されていることを特徴とする文字入力装置。
Priority Applications (1)
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JP27273599A JP3843659B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 文字入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001100894A JP2001100894A (ja) | 2001-04-13 |
JP3843659B2 true JP3843659B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=17518058
Family Applications (1)
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JP27273599A Expired - Fee Related JP3843659B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 文字入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3843659B2 (ja) |
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1999
- 1999-09-27 JP JP27273599A patent/JP3843659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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