JP3843008B2 - ナビゲーションサービスを提供するサーバー、同サーバーに利用されるプログラム記憶媒体、及びカーナビゲーション装置に利用されるプログラム記憶媒体 - Google Patents

ナビゲーションサービスを提供するサーバー、同サーバーに利用されるプログラム記憶媒体、及びカーナビゲーション装置に利用されるプログラム記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、適切な場所をアドバイスし、このアドバイスした場所までの経路案内を行え得る、ナビゲーションサービスを提供するサーバー、及び同サービスに利用されるプログラム記憶媒体、同サーバーを利用したナビゲーションシステム、並びにカーナビゲーション装置に利用されるプログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、情報インフラ整備の充実に伴い、インターネットを利用したナビゲーションシステムが種々提案されている。
【0003】
この種のナビゲーションシステムの典型的な例として、特開平2001−211479(P2001−211479A)号公報に開示されている技術を挙げることができる。
【0004】
かかる公報のナビゲーションシステムでは、カーナビゲーション装置及び携帯電話同士を互いにデータ通信アダプタを介して接続した状態で、携帯電話通信網からサーバーを経由してインターネットにアクセスする場合、カーナビゲーションとデータ通信アダプタとの間及びデータ通信アダプタと携帯電話との間の双方でそれぞれハードウエア的な接続時に認証動作を行ってアクセスが許可されるか否かを判定し、サーバーに接続するときに携帯電話と認証動作を行うと共にカーナビゲーション装置とサーバーとの間で認証を行うことによって、全てのアクセスが許可されたときにデータ通信を開始するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公開公報に開示されているナビゲーションシステムでは、不正に他の機器が接続された場合には、サーバーへのアクセスを拒否することができ、もってセキュリティーを高めることができるものの、以下の問題点が指摘されている。
【0006】
すなわち、上記ナビゲーションシステムでは、音声入力及び/又はキー操作入力によりユーザーの目的地が与えられると、この与えられた目的地までの経路案内を行うようになっている。
【0007】
しかしながら、目的地を具体的且つ明確に与えないと、「ユーザーが要求する目的地まで経路案内を与えることができない」のみならず、「目的地すら特定できない」ことが多々ある。換言すると、上記システムの機能を十分に発揮させるには、「具体的且つ明確な目的地を与えなければならない」といっても過言ではない。そのため、上記ナビゲーションシステムでは、そのナビゲーション機能を「所謂ユーザーのお抱え運転者(ユーザーの専属ナビゲーター)の代わりを行う域まで到達させる」ことが要望されている。
【0008】
かかる要望事項は、上記公開公報に関連するインターネットを利用したナビゲーションシステムに限らず、カーナビゲーション装置単体においても、大きなテーマの1つとなっている。
【0009】
そこで、本願発明者は、ユーザーとの対話推論を展開できる、次世代エキスパートシステム的な構成を採用すれば、上記要望に応えることができるのではないかと着想した。
【0010】
(1)着想点1
ユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供するようにする。
【0011】
(2)着想点2
ユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するようにする。
【0012】
本発明は、上記着想に基づきなされたもので、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者(ユーザーの専属ナビゲーター)の代わりを行う域まで到達させ得る、ナビゲーションサービスを提供するサーバー、及び同サーバーに利用されるプログラム記憶媒体、同サーバーを利用したナビゲーションシステム、並びにカーナビゲーション装置に利用されるプログラム記憶媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、以下の通りである。
【0014】
<ナビゲーションサービスを提供するサーバーに関する発明>
第1の局面から観た本発明に係るサーバーは、ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供するようになっているものであって、上記ユーザーとの対話推論により得た過去の目的地訪問履歴を含む嗜好情報、及び同ユーザーの端末から受信したその時点での現在地情報の両者に応じて、上記目的地経路案内情報を決定する制御内容を含む。
【0015】
上記構成によれば、ユーザーの現在地を考慮して、同ユーザーの現在地に近い目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供することができる。それゆえ、「ユーザーが訪れることが実質的に不可能な目的地経路案内を提供してしまう」といったことはない。その結果、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者(換言すると、ユーザーの専属ナビゲーターとも言える。以下において同じ。)の代わりを行う域まで到達させることができる。
【0016】
第2の局面から観た本発明に係るサーバーは、ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するようになっているものであって、以下の制御内容を含む。
(a)上記端末から受信した現在地情報及び時間情報を含む、同端末との接続時に得られる接続時取得情報を初期値として、当該初期値に対応した推論的な確認情報を当該端末に送信する段階。
(b)上記(a)の段階で送信した上記確認情報に対するユーザーの応答情報を上記端末を通じて受信し、当該応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込む段階。
(c)上記(b)の段階で絞り込みした目的地経路案内情報を上記端末に送信する段階。
【0017】
上記構成では、接続時取得情報を初期値としてユーザーが欲している情報の方向性を予測しながら、複数の目的地経路案内情報から同ユーザーの要求にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むようになっている。それゆえ、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができることに加えて、複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むための必要な全ての項目についてのユーザーの入力操作回数を減らして、扱い易いナビゲーションサービスを提供することができる。また、ユーザーが要求情報として提供していないが、接続時取得情報及び/又は嗜好情報から目的地経路案内情報を絞り込むに不足している情報を補い、その補った情報で確認情報を生成して同ユーザーに送信するようにしている。それゆえ、ユーザーに与える確認情報を暖かみのある、所謂癒し的な要素を含むものとすることができる。
【0018】
第1の局面及び第2の局面から観た本発明にサーバーにおいて、上記目的経路案内情報を提供する際、そのユーザーの嗜好情報だけではなく、同ユーザーの嗜好情報と類似した嗜好情報を有する他のユーザーが過去に訪れた目的地訪問情報に応じて提供する制御内容をさらに含む。
【0019】
ここに、「ユーザーの嗜好情報と類似した嗜好情報を有する」とは、過去に一のユーザーが目的地を訪れてその目的地に対して得た印象や評価が、同じ目的地を訪れた他のユーザーの印象や評価と類似していた場合には、上記一のユーザーと上記他のユーザーとの嗜好が類似していると判断することを意味する(以下において同じ。)。したがって、一のユーザーが訪れていないが、他のユーザーが訪れたことのある目的地に対する評価は、当該一のユーザーであっても略同じであろうと推察して、当該一のユーザーの要求情報に応じた目的地の候補を絞り込む情報をして使用することになる。
【0020】
上記構成によれば、目的地経路案内情報を提供すべきユーザーの嗜好情報だけでなく、一のユーザーと嗜好が類似する他のユーザーの嗜好情報を考慮し、当該他のユーザーの嗜好情報として記憶されている、当該一のユーザーが訪れたことのない目的地訪問情報を提供できる。それゆえ、予め記憶されている複数のユーザーの嗜好情報を数珠繋ぎ的にして、より広い範囲で且つよりそのユーザーにマッチングした新たな目的地を開拓する楽しみを同ユーザーに提供することができる。この場合、一のユーザーに提供される目的地訪問情報は、他のユーザーの嗜好情報から抽出された目的地訪問情報を優先して同ユーザーに提供するようにすることによって、当該一のユーザーの新たな目的地知識の蓄積に寄与できる。加えて、目的地が第3次産業(所謂サービス業)を営んでいる店舗等(以下、「店舗」等という)の場合には、その店舗等側に対しては、新たな顧客獲得を行うことができるメリットがある。
【0021】
第2の局面から観た本発明において、上記(b)は、以下の制御内容を含むことを特徴とする。
(b−1)絞り込んだ目的地経路案内情報の数が、所定数の目的地経路案内情報より多い場合には、上記複数の目的地経路案内情報から当該所定の目的地経路案内情報に絞り込むための情報を入手するため、時間、現在地、目的地及び経路うちの何れかが不足している情報に基づいた確認情報を生成し、この生成した確認情報を上記端末に送信する段階。
(b−2)上記(b−1)の段階で送信した上記確認情報に対してするユーザーの応答情報に基づいて、再度、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込む段階。
(b−3)上記(b−2)の段階で絞り込んだ上記目的地経路案内情報の数が、所定の目的地経路案内情報数より少なくなるまで、上記(b−1)及び(b−2)の段階を繰り返して行う段階。
【0022】
上記構成では、所望の目的地案内経路情報を見つけるために最も効率的な確認情報を生成するために、時間、現在地、目的地及び経路の何れかが不足している情報に基づいた確認情報を生成するようにしており、また上記時間、現在地、目的地及び経路のうちから、端末と接続したことによって得られる初期値を利用して推論的な確認情報を生成して送信するようになっている。そのため、確認情報を受信したユーザーは、単に、「何時に行くのですか?」といった確認情報ではなく、「今からでしたら、6時ごろで宜しいですか?」とか、或いは端末の現在地情報が初期値として「渋谷」であり、絞り込みに利用する情報として目的地情報が不足している場合には、確認情報として、まず目的地が現在地近辺であると推定し、「渋谷近辺で宜しいですか?」といった具合の付加疑問形式の確認情報を提供することができる。このように、ユーザーが具体的にデータを提供していない(与えていない)場合には、時間、現在地、目的地及び経路を推察して確認情報を生成するようにすることにより、ユーザー側の心理としては、確認情報をお抱えの運転者等の人間が実際に応対しているかの如く、暖かみのある、所謂癒し的な確認情報であると受け止められる可能性が高まる。
【0023】
第3の局面から観た本発明に係るサーバーは、ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するようになっているものであって、以下の制御内容を含む。
(a)上記端末から受信した現在地情報及び時間情報を含む、同端末との接続時に得られた接続時取得情報、並びに当該端末のユーザーにより音声入力された要求情報の両者に応じて、当該要求情報にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むに当たり、その要求情報のうちから時間、現在地、目的地及び経路の何れかの情報を入手するために当該端末に送信される音声情報としての確認情報を、当該接続時取得情報に基づいて付加疑問形式として、上記端末に送信する段階。
(b)上記(a)の段階で送信した上記確認情報に対するユーザーの応答情報を上記端末を通じて音声情報として受信し、この受信した応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチンングする目的地経路案内情報を絞り込む段階。
(c)上記(c)の段階で絞り込んだ上記目的地経路案内情報を上記端末に送信する段階。
【0024】
上記構成では、ユーザーからの要求情報を時間、現在地、目的地及び動作の4つの属性に分解して、その分解した属性のうちから不足している何れかの情報を得るべく、確認情報を形成するようにしている。それゆえ。ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行うことができることに加えて、効率的な対話推論方式により絞込みを行うことができる。なお、上記確認情報は、1フレーズの音声情報として生成されることが好ましい。この場合、確認情報は、端末を介して当該確認情報を聞き取るユーザーにとって分かり易いものとなる。加えて、周知の音声認識システムを採用して、端末からの音声入力によってサーバーとの間の通信(対話)を行えるようにしている。それゆえ、端末へのキー入力に対する慣れが必要な人等でも、容易に利用することができるようになる。
【0025】
第3の局面から観た本発明に係るサーバーにおいて、上記時間及び現在地に関する情報の何れかには、デフォルト値が設定されており、上記要求情報に上記時間及び現在地に関する情報が含まれていない場合には、当該現在地として上記端末の現在地情報がデフォルト値として設定され且つ当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、上記確認情報内にそのデフォルト値として設定された現在地及び/又は時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成する制御内容をさらに含む。
【0026】
上記構成によれば、極めて効率的な対話推論方式による絞込みを行うことができる。
【0027】
第3の局面から観た本発明に係るサーバーにおいて、上記(b)及び(c)の段階の間に、以下の制御内容を含むことを特徴とする。
(1)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較する段階。
(2)上記(1)の段階で比較した結果、上記絞り込んだ目的地経路案内情報数が上記予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を送信して上記(b)の段階における絞込み段階を上記目的地案内経路情報最大数以下なるまで繰り返す段階。
【0028】
上記構成によれば、ユーザーが端末の限られたスペック(表示画面の制限された大きさ等を含む。以下において同じ。)で且つ同ユーザーが確認して苦にならない程度の目的地経路案内情報数まで、随時、絞り込むことが可能となる。
【0029】
第1の局面乃至第3の局面から観た本発明に係るサーバーにおいて、上記端末との次回の接続時に、前回送信した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を送信し、当該アンケート情報に対する回答情報を受信すると、この受信した回答情報に基づいて上記嗜好情報を更新する制御内容をさらに含む。
【0030】
上記構成によると、嗜好情報を適宜に更新することによって、ユーザーに対して、よりマッチングした目的地経路案内情報の提供を可能ならしめることができる。加えて、アンケート情報を提供することにより、実際に提供した目的地経路案内情報に基づいて、ユーザーが実際にその目的地を訪れた否かを確認することが可能となる。
【0031】
第3の局面から観た本発明に係るサーバーにおいて、上記付加疑問形式の確認情報に対する上記応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用する制御内容を含む。
【0032】
ここに、「確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定する」とは、▲1▼時間属性、▲2▼現在地属性、▲3▼目的地属性及び▲4▼経路属性の4つの属性でユーザーの要望にマッチングする目的地経路案内情報の評価を行う場合に、「現在、○○○(現在地)ですから、18:00に六本木の△△△(目的地)でいいですか?」との確認情報に対して、「渋谷にしてくれ。」との応答情報を受信したと想定すると、▲1▼時間属性としての「18:00」及び現在地属性としての「○○○」の両者に関係する回答を含まないから両属性についてはYESとし判定し、▲2▼目的地属性としての「六本木の△△△」に対しては、「渋谷」という「YES又はNOに関係する回答」を含むからNOと判定する意味である。
【0033】
上記構成は、心理学的な側面を考慮したものである。それゆえ、通常の会話で省略されるような、例えば、「○○○(目的地)で食事をしますか?」に対して「ラーメンが食べたい。」といった回答になった場合に、その応答者は、「既に提示した目的地で食事をすることに同意している」といったようなスムーズ且つ自然な会話を、サーバーとユーザーとの間で成立させることができる。
【0034】
第3の局面から観たサーバーにおいて、上記付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地案内経路情報又は推薦する目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、伺い形式のフレーズへの応答が上記応答情報に含まれていない場合には、少なくとも第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定する制御内容を含む。
【0035】
上記構成は、上記と同様に、人間の心理学的な側面に立脚したものである。それゆえ、スムーズ且つ自然な会話をサーバーとユーザーとの間成立させることができる。
【0036】
<サーバーに利用されるプログラム記憶媒体に関する発明>
第1の局面から見た発明に係るプログラム記憶媒体は、ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供することによって、ナビゲーションサービスを提供するサーバーに利用されるものであって、上記ユーザーとの対話推論により得た過去の目的地訪問履歴を含む嗜好情報、及び同ユーザーの端末から受信したその時点での現在地情報の両者に応じて、上記目的地経路案内情報を決定する制御プログラムを含む。
【0037】
上記構成によると、「ユーザーが訪れることが実質的に不可能な目的地経路案内を提供してしまう」といったことはない結果、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができる。
【0038】
第2の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体は、ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの目的地経路案内情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示することによって、ナビゲーションサービスを提供するサーバーの利用されるものであって、以下の制御プログラムを含む。
(a)上記端末から受信した現在地情報及び時間情報を含む、同端末との接続時に得られる接続時取得情報を初期値として、当該初期値に対応した推論的な確認情報を当該端末に送信するプログラム。
(b)上記(a)のプログラムで送信した上記確認情報に対するユーザーの応答情報を上記端末を通じて受信し、当該応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路情報を絞り込むプログラム。
(c)上記(b)のプログラムで絞り込みした目的地経路案内情報を上記端末に送信するプログラム。
【0039】
上記構成によると、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができることに加えて、複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むための必要な全ての項目についてのユーザーの入力操作回数を減らして、扱い易いナビゲーションサービスを提供することができると共にユーザーに与える確認情報を暖かみのある、所謂癒し的な要素を含むものとすることができる。
【0040】
第1の局面及び第2の局面から観たプログラム記憶媒体において、上記目的経路案内情報の提供は、そのユーザーの嗜好情報だけではなく、同ユーザーの嗜好情報と類似した嗜好情報を有する他のユーザーが過去に訪れた目的地訪問情報に応じて提供する制御プログラムをさらに含む。
【0041】
上記構成によると、目的地経路案内情報を提供すべきユーザーの嗜好情報だけでなく、一のユーザーと嗜好が類似する他のユーザーの嗜好情報を考慮し、当該他のユーザーの嗜好情報として記憶されている、当該一のユーザーが訪れたことのない目的地訪問情報を提供できる結果、予め記憶されている複数のユーザーの嗜好情報を数珠繋ぎ的にして、より広い範囲で且つよりそのユーザーにマッチングした新たな目的地を開拓する楽しみをユーザーに提供することができる。
【0042】
第2の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記(b)のプログラムは、以下の制御プログラムを含む。
(b−1)絞り込んだ目的地経路案内情報の数が、所定数の目的地経路案内情報より多い場合には、上記複数の目的地経路案内情報から当該所定の目的地経路案内情報に絞り込むための情報を入手するため、時間、現在地、目的地及び経路うちの何れかが不足している情報に基づいた確認情報を生成し、この生成した確認情報を上記端末に送信するプログラム。
(b−2)上記(b−1)のプログラムで送信した上記前記確認情報に対してするユーザーの応答情報に基づいて、再度、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする店舗情報を絞り込むプログラム。
(b−3)上記(b−2)のプログラムで絞り込んだ上記目的地経路案内情報の数が、所定の目的地経路情報数より少なくなるまで、上記(b−1)及び(b−2)のプログラム処理を繰り返して行うプログラム。
【0043】
上記構成によると、ユーザーが具体的にデータを提供していない場合には、時間、現在地、目的地及び経路を推察して確認情報を生成する結果、ユーザー側の心理としては、確認情報をお抱えの運転者等の人間が実際に応対しているかの如く、暖かみのある、所謂癒し的な確認情報であると受け止められる可能性が高まる。
【0044】
第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体は、ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示することによって、ナビゲーションサービスを提供するサーバーに利用されるものであって、以下の制御プログラムを含む。
(a)上記端末から受信した現在地情報及び時間情報を含む、同端末との接続時に得られた接続時取得情報、並びに当該端末のユーザーにより音声入力された要求情報の両者に応じて、当該要求情報にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むに当たり、その要求情報のうちから時間、現在地、目的地及び経路の何れかの情報を入手するために当該端末に送信される音声情報としての確認情報を、当該接続時取得情報に基づいて付加疑問形式として、上記端末に送信するプログラム。
(b)上記(a)のプログラムで送信した上記確認情報に対するユーザーの応答情報を上記端末を通じて音声情報として受信し、この受信した応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチンングする目的地経路案内情報を絞り込むプログラム。
(c)上記(c)のプログラムで絞り込んだ上記目的地経路案内情報を上記端末に送信するプログラム。
【0045】
上記構成によると、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができることに加えて、効率的な対話推論方式による絞込みを行うことができると共に端末へのキー入力操作にあまり自信のない人等でも容易に利用することができる。
【0046】
第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記時間及び現在地に関する情報の何れかには、デフォルト値が設定されており、上記要求情報に上記時間及び現在地に関する情報が含まれていない場合には、当該現在地として上記端末の現在地情報がデフォルト値として設定され且つ当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、上記確認情報内にそのデフォルト値として設定された現在地及び/又は時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成する制御プログラムをさらに含む。
【0047】
上記構成によると、極めて効率的な対話推論方式による絞込みを行うことができる。
【0048】
第3の局面から観て発明に係るプログラム記憶媒体において、上記(b)及び(c)のプログラム処理の間に、以下の制御プログラムを含む。
(1)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較するプログラム。
(2)上記(1)のプログラムで比較した結果、上記絞り込んだ目的地経路案内情報数が上記予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を送信して上記(b)のプログラムにおける絞込み処理を上記目的地経路案内情報最大数以下なるまで繰り返すプログラム。
【0049】
上記構成によると、ユーザーが端末の限られたスペックで且つ同ユーザーが確認して苦にならない程度の目的地経路案内情報数まで、随時、絞り込むことが可能となる。
【0050】
第1の局面乃至第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記端末との次回の接続時に、前回送信した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を送信し、当該アンケート情報に対する回答情報を受信すると、この受信した回答情報に基づいて上記嗜好情報を更新する制御プログラムをさらに含む。
【0051】
上記構成によると、嗜好情報を適宜に更新することによって、ユーザーに対して、よりマッチングした目的地経路案内情報の提供を可能ならしめることができることに加えて、アンケート情報を提供することにより、実際に提供した目的地経路案内情報に基づいて、ユーザーが実際にその目的地を訪れた否かを確認することが可能となる。
【0052】
第3の局面から観た本発明に係る記載のプログラム記憶媒体において、上記付加疑問形式の確認情報に対する上記応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用する制御プログラムをさらに含み、他方上記付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地経路情報又は推薦する目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、伺い形式のフレーズへの応答が上記応答情報に含まれていない場合には、少なくとも第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定する制御プログラムをさらに含む。
【0053】
上記構成によると、スムーズ且つ自然な会話をサーバーとユーザーとの間成立させることができる。
【0054】
<サーバーを利用したナビゲーションシステムに関連する発明>
本発明に係るナビゲーションシステムは、音声入力形方式及び/又はキー操作入力方式により、ユーザーに対して、目的地までの経路案内を行うようになっているものであって、上記サーバーを利用している。
【0055】
上記ナビゲーションシステムでは、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができる。
【0056】
なお、上記端末は、上記ネットワークに接続され且つ車体に搭載されているカーナビゲーション装置であってもよく、また上記ネットワークに接続されている情報端末であってもよい。
【0057】
<カーナビゲーション装置に利用されるプログラム記憶媒体に関連する発明>
第1の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体は、車体に搭載されおり、音声入力方式及び/又はキー操作入力方式により、ユーザーに対して、目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置に利用されるものであって、上記ユーザーとの間で対話推論を展開し、音声出力方式及び/又は表示方式により、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供するために、当該ユーザーとの対話推論により得た過去の目的地訪問履歴を含む嗜好情報、及び同ユーザーが要求を発したその時点での現在地情報の両者に応じて、上記目的地経路案内情報を決定する制御プログラムを含む。
【0058】
上記構成によると、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができる。
【0059】
第2の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体は、車体に搭載されおり、音声入力方式及び/又はキー操作入力方式により、ユーザーに対して、目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置に利用されるものであって、上記ユーザーとの間で対話推論を展開し、音声出力方式及び/又は表示方式により、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの目的地経路案内情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するために、以下の制御プログラムを含む。
(a)上記ユーザーが要求を発した現在地情報及び時間情報を含む、同ユーザーの要求時に得られる要求時取得情報を初期値として、当該初期値に対応した推論的な確認情報を当該端末に与えるプログラム。
(b)上記(a)のプログラムで与えた上記確認情報に対するユーザーの応答情報を取得し、当該応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路情報を絞り込むプログラム。
(c)上記(b)のプログラムで絞り込みした目的地経路案内情報を上記ユーザーに与えるプログラム。
【0060】
上記構成によると、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができることに加えて、複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むための必要な全ての項目についてのユーザーの入力操作回数を減らして、扱い易いナビゲーションサービスを提供することができると共にユーザーに与える確認情報を暖かみのある、所謂癒し的な要素を含むものとすることができる。
【0061】
第1の局面及び第2の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記目的経路案内情報の提供は、そのユーザーの嗜好情報だけではなく、同ユーザーの嗜好情報と類似した嗜好情報を有する他のユーザーが過去に訪れた目的地訪問情報に応じて提供する制御プログラムをさらに含む。
【0062】
上記構成によると、予め記憶されている複数のユーザーの嗜好情報を数珠繋ぎ的にして、より広い範囲で且つよりそのユーザーにマッチングした新たな目的地を開拓する楽しみをユーザーに提供することができる。
【0063】
第2の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記(b)のプログラムは、以下の制御プログラムを含む。
(b−1)絞り込んだ目的地経路案内情報の数が、所定数の目的地経路案内情報より多い場合には、上記複数の目的地経路案内情報から当該所定の目的地経路案内情報に絞り込むための情報を入手するため、時間、現在地、目的地及び経路うちの何れかが不足している情報に基づいた確認情報を生成し、この生成した確認情報を上記ユーザーに与えるプログラム。
(b−2)上記(b−1)のプログラムで与えた上記確認情報に対してするユーザーの応答情報に基づいて、再度、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする店舗情報を絞り込むプログラム。
(b−3)上記(b−2)のプログラムで絞り込んだ上記目的地経路案内情報の数が、所定の目的地経路情報数より少なくなるまで、上記(b−1)及び(b−2)のプログラム処理を繰り返して行うプログラム。
【0064】
上記構成によると、ユーザーが具体的にデータを提供していない場合には、時間、現在地、目的地及び経路を推察して確認情報を生成するようにすることにより、ユーザー側の心理としては、確認情報をお抱えの運転者等の人間が実際に応対しているかの如く、暖かみのある、所謂癒し的な確認情報であると受け止められる可能性が高まる。
【0065】
第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体は、車体に搭載されおり、音声入力方式及び/又はキー操作入力方式により、ユーザーに対して、目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置に利用されるものであって、ユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、音声出力方式及び/又は表示出力方式により、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するために、以下の制御プログラムを含む。
(a)上記ユーザーから取得した現在地情報及び時間情報を含む、同ユーザーの要求時に得られた要求時取得情報、並びに当該端末のユーザーにより音声入力された要求情報の両者に応じて、当該要求情報にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むに当たり、その要求情報のうちから時間、現在地、目的地及び経路の何れかの情報を入手するために当ユーザーに与えらえる音声情報としての確認情報を、当該要求時取得情報に基づいて付加疑問形式として、上記ユーザー与えるプログラム。
(b)上記(a)のプログラムで与えた上記確認情報に対するユーザーの応答情報を音声情報として受信し、この受信した応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチンングする目的地経路案内情報を絞り込むプログラム。
(c)上記(c)のプログラムで絞り込んだ上記目的地経路案内情報を上記端末に送信するプログラム。
【0066】
上記構成によると、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行う域まで到達させることができることに加えて、効率的な対話推論方式による絞込みを行うことができると共にキー入力操作にあまり自信のない人等でも容易に利用することができる。
【0067】
第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記時間及び現在地に関する情報の何れかには、デフォルト値が設定されており、上記要求情報に上記時間及び現在地に関する情報が含まれていない場合には、当該現在地としての現在地情報がデフォルト値として設定され且つ当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、上記確認情報内にそのデフォルト値として設定された現在地及び/又は時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成する制御プログラムをさらに含む。
【0068】
上記構成によると、極めて効率的な対話推論方式による絞込みを行うことができる。
【0069】
第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記(b)及び(c)のプログラム処理の間に、以下の制御プログラムを含む。
(1)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較するプログラム。
(2)上記(1)のプログラムで比較した結果、上記絞り込んだ目的地経路案内情報数が上記予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を与えて上記(b)のプログラムにおける絞込み処理を上記目的地経路案内情報最大数以下なるまで繰り返すプログラム。
【0070】
上記構成によると、ユーザーが端末の限られたスペックで且つ同ユーザーが確認して苦にならない程度の目的地経路案内情報数まで、随時、絞り込むことが可能となる。
【0071】
第1の局面乃至第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記ユーザーの次回の要求時に、前回に提示した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を与え、当該アンケート情報に対する回答情報を取得すると、この取得した回答情報に基づいて上記嗜好情報を更新する制御プログラムをさらに含む。
【0072】
上記構成によると、嗜好情報を適宜に更新することによって、ユーザーに対して、よりマッチングした目的地経路案内情報の提供を可能ならしめることができることに加えて、アンケート情報を提供することにより、実際に提供した目的地経路案内情報に基づいて、ユーザーが実際にその目的地を訪れた否かを確認することが可能となる。
【0073】
第3の局面から観た本発明に係るプログラム記憶媒体において、上記付加疑問形式の確認情報に対する上記応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用する制御プログラムをさらに含み、他方上記付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地経路情報又は推薦する目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、伺い形式のフレーズへの応答が上記応答情報に含まれていない場合には、少なくとも第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定する制御プログラムをさらに含む。
【0074】
上記構成によると、スムーズ且つ自然な会話をサーバーとユーザーとの間成立させることができる。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施に携帯について添付図面に基づき詳細に説明する。
【0076】
<実施の形態の概要>
まず、本実施の形態に係るインターネットを利用したナビゲーションシステムの概要について説明する。
【0077】
(概要1)
上記ナビゲーションシステムでは、実際にユーザーが利用することが可能な目的地経路案内情報(目的地及びこの目的地までの経路案内を含む。以下において同じ。)のみを同ユーザーの現在地から割り出して、当該ユーザーに対してその現在地情報に応じた目的地経路案内情報を提供(提示)し、且つ、当該現在地情報を当該ユーザーの要求する目的地及びその経路を探し出すための時間/現在地/目的地/経路属性のデフォルト値として、ターゲットとなる目的地経路案内情報を絞り込むようになっている。
【0078】
(概要2)
上記目的地経路案内情報を絞り込む際のユーザーとサーバーとの通信態様は、周知の音声入力を利用して対話形式とし、サーバー側からの目的地経路案内情報の絞り込みための確認情報を、上記デフォルト値等を利用した推論的な付加疑問形式のフレーズとすることにより、機械的なやり取りでなく、暖か味のある自然な対話形式を実現するようになっている。
【0079】
(概要3)
究極的には、上記時間/現在地/目的地/経路属性の4つの属性によって、膨大な目的地経路案内情報のうちからユーザーが真に欲している目的地経路案内情報を絞り込んでいくことにある。
【0080】
具体的には、上記4つの属性に絞り込む行程で、ユーザーから取得できる現在地情報や時間情報等の要求時取得情報としての初期値及び予め定められたデフォルト値(例えば、「今夜」であれば「18時」と解釈して、通常の会話で常識的に感じ取ることができる情報を、デフォルト値として予め複数用意されたもの)に基づいて、あたかもお抱えの運転者(専属のナビゲーター)が雇い主であるユーザーの要望を推察しながらよりタイムリーな情報を聞き出そうとするかの如く、上記初期値及びデフォルト値を用いて同ユーザーの要望を推察した確認情報を生成し、この生成した確認情報を当該ユーザーに対して投げかける対話を繰り返しながら、当該ユーザーの要望を上記4つの属性に収束させることにより、当該ユーザーに適した目的地経路案内情報を提供する。
【0081】
すなわち、対話推論を繰り返しながら絞り込むといった作業を、上記要求時取得情報及びデフォルト値を用いることにより、対話形式で、ユーザーとしても心地よく聞き出してもらえることになる。換言すると、相手が人間であれば、当然、簡単に推察できるような無駄な対話を上記要求時取得情報及びデフォルト値を用いることにより、可能ならしめる。
【0082】
(概要4)
上記行程を経て提供した目的地経路案内情報に対するアンケート情報を、次回のユーザー要求時に即座に与えることにより、より直感的な当該目的地経路案内情報に対する評価を得ることができ、この評価情報を同ユーザーの嗜好情報に反映させることにより、その後の当該ユーザーの要望に対して対話推論回数をより少なくして絞り込めるようになっている。このように、次回の要求時に即座に上記アンケート情報を与える(提供する)のは、「予想もしない問題がユーザーからいきなり与えられた場合にその回答がより直感的なものであり且つ真実な情報である可能性が高い」といった人間の心理に基づいたものである。
【0083】
<実施の形態1>
本実施の形態1に係るインターネットを利用したナビゲーションシステムについて説明する。
【0084】
(全体構成)
図1を参照して、本実施の形態1に係るナビゲーションシステムは、▲1▼音声入力及び/又はキー入力操作により、目的地までの経路案内を行うカーナビゲーション装置1と、▲2▼カーナビゲーション装置1とデータ通信アダプタ2を介して接続される携帯電話3と、▲3▼携帯電話3に中継局4及び制御局5を介して接続されている携帯電話通信網6と、▲4▼全世界に散在するサーバーの集合体であるインターネット7と、▲5▼携帯電話通信網6及びインターネット7の両者に接続されており、携帯電話通信網6及びインターネット7を含むネットワーク上で、カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体である端末のユーザーに各種のサービスを提供するサーバー8とを備えている。
【0085】
(カーナビゲーション装置)
図2を参照して、カーナビゲーション装置1は、▲1▼GPS21、▲2▼ジャイロセンサー22、▲3▼地図データを格納しているCD−ROM23が装填されるCD−ROMドライバー24、▲4▼音声を認識する音声認識部25、▲5▼音声を合成して伝える音声合成部26、▲6▼操作キー群27、▲7▼ディスプレイ28、及び▲8▼システム処理部29を備えている。
【0086】
システム処理部29は、所期のナビゲーション機能を発揮させるために、▲1▼CD−ROMドライバー24を作動させ、CD−ROM23に記憶されている地図データに基づいてディスプレイ28上に地図を描く処理、▲2▼外部の記憶デバイスと地図データのやり取りを行う処理、▲3▼GPS21からの出力に基づき現在地情報を取得する処理、▲4▼ジャイロセンサー22からの出力に基づき方位を確認する処理、▲5▼目的地までの案内経路(道筋)を探索する処理、並びに▲6▼現在地、目的地及び探し出された案内経路の三者と地図とのマッチングを行う処理等を行う。
【0087】
また、図1を参照して、カーナビゲーション装置1は、上記ナビゲーション機能に加えて、データ通信アダプタ2を介して携帯電話3との間でデータのやり取りを行うためのLAN機能を有している。
【0088】
カーナビゲーション装置1とデータ通信アダプタ2との間は、両デバイスに設けられているインターフェイス回路を介して、予め定めるデータ通信用プロトコルで互いにシリアルデータ通信が可能となっている。このプロトコルとしては、例えば、カーナビゲーション装置1及びデータ通信アダプタ2の両者をRS−232C仕様に準じた規格のケーブルで接続した場合には、RS−232Cのプロトコルに準じたものが採用される。
【0089】
(携帯電話の構成)
携帯電話3とデータ通信アダプタ2との間は、両デバイスに設けられているインターフェイス回路を介して、予め定めるデータ通信用プロトコルで互いにデータ通信が可能となっている。このプロトコルは、インターネット7及びサーバー8へのアクセスを考慮して、パケット通信プロトゴールに適合するように設定さている。
【0090】
携帯電話3では、PDC(Personal Digital Cellular)方式が採用されており、中継局4、制御局5及び携帯電話通信網(以下、「パケット網/PDC網」ともいう)6を経由してサーバー8にアクセス可能とされている。
【0091】
図3を参照して、携帯電話3は、その内部で信号のやり取りをするための共通路であるバス301を備えている。このバス301には、▲1▼制御中枢を司るCPU302、▲2▼動作プログラムを記憶しているメモリー303、▲3▼アンテナ304aを含み、中継局4との間で信号の送受信を行う送受信部304、▲4▼送受信部304において受信したRF(Radio Frequency) 信号をベースバンド信号に変換すると共に送信しようとするベースバンド信号をRF信号に変換する信号変換処理部305、▲5▼マイクロフォン306、▲6▼スピーカー307、▲7▼マイクロフォン306及びスピーカー307とのインターフェイスをとる音声処理部308、▲8▼液晶表示パネル等で構成されており且つタッチパネルとしての設定のキーにもなる表示面309aを含む表示部309、▲9▼操作キー群及びジョグダイヤル等を含む入力部310が接続されている。
【0092】
CPU302は、メモリー303に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行するようになっており、当該動作に応じて上記各部を制御する。このCPU302の各種の処理内容は、必要に応じて表示部309の表示面309aに表示される。
【0093】
ユーザーが所望の通話先の電話番号を入力すると、入力部310は、当該電話番号を表すデータをCPU302に与える。そうすると、CPU302は、ユーザーが入力した電話番号で表される通話先に対して、送受信部304を介して接続要求を送信する。このとき、パケット網/PDC網6は、通話先の応答に応じて回線を接続する。回線が接続されると、送受信部304は、そのアンテナ304aを介して受信した通話先からのRF信号を信号変換処理部305に与える。そうすると、信号変換処理部305は、送受信部304から与えられたRF信号をベースバンド信号に変換する。このRF信号/ベースバンド信号処理を終了すると、信号変換処理部305は、当該変換されてなるベースバンド信号を音声処理部308に与える。そうすると、音声処理部308は、通話先からの音声信号をスピーカー307から音声として出力する。
【0094】
ユーザーがマイクロフォン306を介して音声を入力すると、音声処理部308は、マイクロフォン306から供給される入力音声信号を信号変換処理部305に与える。そうすると、信号変換処理部305は、ベースバンド信号をRF信号に変換する。このベースバンド信号/RF信号処理が終了すると、信号変換処理部305は、当該変換されてなるRF信号を送受信手段15に与える。このRF信号の供給に伴い、送受信部304がアンテナ304aを介してパケット網/PDC網6に送信すると、同RF信号は、パケット網/PDC網2に回線接続された通話先に対して送信される。その結果、携帯電話3を使用するユーザーは、通話先である他のユーザーとの間で携帯電話を介した会話を行うことができる。
【0095】
ユーザーが入力部310や表示面309aのタッチパネルの設定キーを操作することにより文字情報や特定の選択情報等を含む種々の情報を入力すると、CPU302は、当該入力情報をパケットデータに変換する。その後、CPU302は、変換されたパケットデータを信号変換処理部305及び送受信部304を介してパケット網/PDC網6に送信する。パケット網/PDC網6は、送信されてきたパケットデータをサーバー8に送る。一方、サーバー8からパケット網/PDC網6を介して送信されるパケットデータ化された情報は、RF信号に重畳され、この状態で送受信部304及び信号変換処理部305を介して取り込まれ、表示部309の表示面309aに表示される。
上記携帯電話3は、GPS部311を有しており、このGPS部311によって携帯電話3の現在地情報を適宜送信し、サーバー8側で当該現在地情報を接続時取得情報として利用して各種のサービスの提供を受けることができるようになっている。このようなGPS機能は、現在の携帯電話において標準装備されている。それゆえ、携帯電話3を使用するユーザーは、接続先であるサーバー8との間で、当該サーバー8によって提供される種々のサービスを受けることができる。なお、GPS部311は、共通バス301に接続されている。
【0096】
(サーバーの構成)
図4を参照して、サーバー8は、各種のサービスを提供するが、特に、本発明の骨子であるナビゲーションサービスを提供する。具体的には、このサーバー8は、携帯電話通信網6及びインターネット7を含むネットワーク上で、現在地送信機能を有する端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を、携帯電話3を通じてカーナビゲーション装置1を提供するエキスパートシステム的な機能を有している。
【0097】
特に、上記サーバー8は、上記エキスパートシステム的な機能を発揮して上記目的地経路案内情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから上記ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに提示するようになっている。それゆえ、サーバー8は、▲1▼カーナビゲーション装置1と携帯電話3の結合体である端末のユーザーからの入力音声情報を言語情報に変換処理する情報処理部81と、▲2▼情報処理部81により変換処理された言語情報を名詞や動詞等の品詞に分解してその意味を解析する情報解析部82と、▲3▼判断のための知識を蓄積している知識ベース(knowledge base)83と、▲4▼情報解析部82で意味解析された情報を、知識ベース83に蓄積されている知識に基づいてユーザーとの対話推論を展開し、上記時間、現在地、目的地及び経路の4つの属性で問題解決の答えとなるゴールへ絞り込んで行く推論機構(inference engine)84と、▲5▼携帯電話3とサーバー8との接続時に得られた接続時取得情報とての現在地情報や時間情報をリアルタイムで解析して推論機構84に受け渡すリアルタイム情報解析部85と、▲6▼知識ベース83の知識の編集・管理を行う知識管理部86とを備えている。
【0098】
なお、上記サーバー8において、推論機構(以下、「情報評価部」ともいう)84で行われる推論展開(知識ベース83に蓄積されている知識を参照しながらユーザーが要求しているターゲットとしてのゴールを推論する)は、ある意味で所謂エキスパートシステムに相当する。このようなエキスパートシステムは、医療診断や教育システム、或いは設計支援システムに適用されたものが既に存在するが、上記情報評価部84では、上述したように、ユーザーが欲している目的地経路案内情報を時間,位置,目的,動作の4つの属性から推論して絞り込んで行くようになっている点で、従前のエキスパートシステムとは異なっている。すなわち、上記情報評価部84で行われる「複数のユーザー毎に形成された個人データベース(後述する)に記憶されている複数の目的地経路案内情報から、上記ユーザーが欲する目的地経路案内情報を絞り込む」といったゴールを目指す評価は、新規なものであって、本発明の1つの特徴であると云える。
【0099】
(1)情報処理部の構成
情報処理部81には、音声辞書及び翻訳辞書が格納されている。それゆえ、この情報処理部81は、入力音声情報を音声辞書及び翻訳辞書を参照して言語データに随時変更し、この変更した言語データを情報解析部82に転送する。
【0100】
(2)情報解析部の構成
情報解析部82には、日本語解析辞書が格納されている。それゆえ、この情報解析部82は、転送された言語データを名詞や動詞等の品詞に分解し、日本語解析辞書を参照しつつ意味オブジェクトとして情報評価部84に転送する。
【0101】
かかる言語データから意味オブジェクトへの変換は、例えば、言語データとして、「今夜、レストランで食事をしたいので、お店を探して欲しい」というものであった場合には、言語の「今夜」を「18時以降」といったような変換を行うものである。つまり、一般的な検索システムでは、「太陽」→「地球」、「地球」→「大地」「海」「森」や、「緑」→「森」、「赤」→「りんご」「太陽」、「青」→「空」、「海」、「地球」などの一般常識や一般的関連語などの意味的な関連語は検索の対象とならないが、情報解析部82のシステムでは、そのような意味的な関連語をもユーザーの欲している情報を絞り込むための情報として利用できるようにしている。
【0102】
(3)知識ベースの構成
知識ベース83は、上記知識の源となるナビゲーションデータベース及び個人データベースを備えている。
【0103】
ナビゲーションデータベースには、ナビゲーション情報(ナビゲーション知識)が格納されており、このナビゲーション情報は、地図辞書並びにあらゆる機関(店舗及びレジャー施設等を含む)の所在地・電話番号等が掲載されているランドマーク辞書等の目的地及びこの目的地までの経路(道筋)を探索するための目的地経路案内ツールを含んでいる。なお、地図辞書及びランドマーク辞書は、適宜、改訂がある度に追加更新される。
【0104】
個人データベースは、ユーザーが会員登録する際のアンケート等を基にして作成されたものであって、知識管理部86により、図5に示すような状態で知識ベース83に初期実装が行われる。この初期実装された個人データベースは、後のナビゲーションサービスの利用に応じて適宜に追加更新される。このように個人データの追加更新を行うのは、「ユーザーが携帯電話3でサーバー8に接続した段階で、その現在地情報や時間情報からユーザーが何を欲しているかを推論して、即座に「○×様、朝食でしょうか?本日の朝食は、△にある□レストラン(目的地)がお勧めです。ご案内致します。」といった具合に目的地経路案内情報を提示できる、即ちお抱えの運転者(ユーザー専属のナビゲーター)のような高品位なナビゲーションサービスを提供できるような個人データベースを構築する」ことを究極的な目的としているからである。
【0105】
上記個人データベースには、ユーザーの個人情報(個人知識)並びに他のユーザーと共用する社会情報(社会知識)及び環境知識(環境知識)が格納されている。これら個人知識、社会知識及び環境知識の三者は、表層知識、深層知識及び履歴知識との3つの階層に分離して構成されている。
【0106】
図6を参照して、特に、上記個人知識の第1の階層である表層知識には、そのユーザーの氏名、年齢、職業、性別、嗜好品、好物及び得意などの項目の知識が記憶されている。このような知識は、ユーザーがナビゲーションサービスの提供を受けるために会員登録する際に入手すればよく、この会員登録の際に、同ユーザーに対してログインIDや音声パスワードを同時にサーバー8内に登録する。第2の階層としての深層知識には、そのユーザーの人種や各商品の好みなどの上記表層知識よりも深みのある情報が記憶されている。この深みのある情報は、上記表層知識のように会員入会時のアンケートで一部入手可能であるが、前回のナビゲーションサービスにより提供された目的地経路案内の利用結果を次回のサービス利用の冒頭でサーバー8側から端末へアンケート情報を提供し、このアンケート情報の回答情報に応じて適宜追記又は更新するようにして随時蓄積されるようにしている。第3の階層としての履歴知識は、ナビゲーションサービスを利用した履歴が知識として随時蓄積されるようになっている。
【0107】
(4)情報評価部(推論機構)の構成
情報評価部84の内部メモリーには、カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体である端末のユーザーから入力された音声情報に基づいて、知識ベース83に蓄積されている知識(ナビゲーションデータベースのナビゲーション情報(ナビゲーション知識)並びに個人データベースの個人情報(個人知識)、社会情報(社会知識)及び環境情報(環境知識)を含む)を参照しつつ、端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)を介して同ユーザーとの対話推論を展開し、ゴールとしての当該ユーザーの要求に応じた目的地経路案内情報を、携帯電話3を通じてカーナビゲーション装置1に提供(提示)するための対話推論(評価)プログラムが記憶されている。
【0108】
すなわち、情報評価部84では、情報処理部81から転送された意味オブジェクトと、リアルタイム情報解析部85により与えられた現在地オブジェクト及び時間オブジェクトとに基づいて、知識ベース83(ナビゲーションデータベース及び個人データベースを含む)に蓄積されている知識を参照しながらユーザーの欲している目的地経路案内情報の絞り込み評価を行う。
【0109】
(5)リアルタイム情報解析部の構成
リアルタイム情報解析部85は、サーバーとの接続時の時間情報やそのときのユーザーの現在地情報をリアルタイムで解析し、この解析した時間オブジェクト及び現在地オブジェクトの両者を情報評価部84に与える処理を担っている。
【0110】
(6)知識管理部の構成
知識ベース83は、特に、上記個人データベースの初期実装を支援するための知識編集的な機能を有している。
【0111】
(動作)
次に、上記システムのナビゲーションサービス提供に関する動作について説明する。
【0112】
(前処理)
まず、ユーザーは、郵送での手続き又はオンライン上での操作手続きによって、本ナビゲーションサービスを提供するサーバー8の運営会社(管理者)に対して予め会員登録を行う。
【0113】
かかる会員登録によって、上記ユーザーは、サーバー8のナビゲーションサービスを利用する際に必要となるログインID及び音声パスワードの両者を得ることができる。
【0114】
上記ユーザーが携帯電話3を介してサーバー8に接続し、携帯電話3により上記ログインIDと音声パスワードとを送信すると、これらログインIDと音声パスワードとが真正なものか否かを同サーバー8側が認証処理を行い、当該認証処理の結果、真正なログインIDと音声パスワードであることが確認されたことを条件に、同ユーザーは、当該サーバー8によるナビゲーションサービスの提供を受けることができるようになる。一方、サーバー8側は、携帯端末○から送信されるログインIDによって、知識ベース83の個人データベース内のどの個人情報に対応するユーザーであるかを認知することができるように対応関係が付けられる。
【0115】
(ナビゲーションサービス提供処理の流れ)
図7を参照して、ナビゲーションサービスの提供に関する処理の流れについて説明する。
【0116】
(1)Login処理(ステップS1)
ユーザーは、携帯電話3を用いてサーバー8との接続を図るべく、所定のURLに接続する操作を行う。この携帯電話3の接続を確認すると、サーバー8は、上記ログインIDとしての携帯電話3の電話番号(発信者番号通知)が自動的に受信されるか、或いは携帯電話3の入力部310により上記ログインIDのキー入力が行われたか否かを確認する。ここで、上記発信者番号通知の自動受信、或いは上記ログインIDにキー入力が確認されると、サーバー8は、音声にて生年月日及び音声パスワードの両者の入力を促す。生年月日と音声パスワードとの入力がユーザー側で完了すると、サーバー8は、入力された音声パスワードの認証処理を行う。上記ログインIDと音声パスワードとの認証が終了すると、サーバー8は、呼びかけ応答メッージをユーザーに対して送信されし、本発明の骨子であるナビゲーションサービスを開始する。
【0117】
なお、音声パスワードの他に生年月日をも要求して真正な利用であるかを認証できるようにしているのは、より不正な使用を防止する目的に立脚したものであり、音声パスワード又は生年月日の何れか一方のみで認証を行うようにすることもできるのは云うまでもない。
【0118】
また、上記「呼びかけ応答メッセージ」には、ユーザーの名前を含むように作成し、同ユーザーの端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)が接続された時間や季節によって変化するフレーズを追加して、親密度の高まるような演出を行うことが好ましい。このとき、同時に日時の行事、記念日及び予定等を予め登録された個人情報から抽出して適宜にユーザーの端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)に送信すると更に好ましい。
【0119】
さらに、端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)とサーバー8とが接続された段階で、以前に本ナビゲーションサービスの提供を受けた履歴が残っていた場合には、即在にそのときの目的地経路案内情報に基づいても目的地を訪問した感想を聞き、目的地の評価結果情報の収集を行うようにする。このように、接続した冒頭で、前回提供された目的地経路案内情報に基づいて目的地を訪問した評価情報を収集するのは、人間の心理学的な側面に立って、可能な限り真実の評価結果を得るためである。
【0120】
上記評価情報の収集について、具体例を挙げて説明すると、「先日の中華料理店○○○(目的地)は如何でしたか?」の評価質問に対して、「とても良かったよ。」と回答情報を得た場合には、図5に示す個人情報に、履歴情報として目的地○○○の期待値80%であると記憶する。この80%というのは、「とても良かったよ。」との回答情報に基づいたものである。
【0121】
一方、過去の目的地経路案内情報の入手履歴が存在しない場合や、前回の本ナビゲーションサービスを利用してから予め定める期間を経過していた場合には、上記評価情報の入手の効果が期待できない。そのため、本ナビゲーションサービスの評価情報の収集行程は省略されるようになっている。
なお、上記「予め定められた所定期間」とは、数ヶ月とか数年とかといった単位であって、ユーザーが以前の本ナビゲーションサービス利用の評価自体を覚えている可能性が低いような期間である。この期間の変更は、サーバー8に内蔵されたタイマーの設定を変えることにより達成される。
【0122】
(2)対話推論(評価導入対話)処理(ステップS2)
サーバー8は、カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体である端末のユーザーに対して、「では、要件をお話下さい。」といった要件要求情報を送信する。この要件要求情報は、音声メッセージとして送信される
上記要件要求情報に対して、例えば、「今夜、レストランで食事をしたいので、お店を探して欲しい。」との要求情報がユーザー側からあると、当該要求情報と接続時点で得られた接続時取得情報とに基づいて、情報評価部(推論機構)84は、知識ベース83に蓄積されている知識(ナビゲーションデータベースのナビゲーション知識並びに個人データベースの個人知識、社会知識及び環境知識を含む)を参照しながら対話推論を展開し、ユーザーの要求を満足する目的地経路案内情報の評価を開始する。
【0123】
上述したように、情報評価部84は、上記目的地経路案内情報の評価を▲1▼時間属性、▲2▼現在地属性、▲3▼目的地属性及び▲4▼経路属性の4つの属性で評価する。
【0124】
上記評価手順を具体的に説明すると、まず、端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)とサーバー8とが接続された段階では、ユーザーの要求情報として、▲1▼時間属性については、2001年1月20日の12:30(接続された時間)が、▲2▼現在地属性については、渋谷(勤務先)が上記▲1▼及び▲2▼の属性の値として一旦規定される。
【0125】
その後、「今夜、レストランで食事をしたいので、お店を探して欲しい。」との要求情報を受信した段階で、▲1▼時間属性は、今日(1月20日)の夜(18:00以降)と、▲2▼現在地属性は、渋谷と、▲3▼目的地属性は、渋谷近辺のレストランと、▲4▼経路属性は、当該レストランまでの案内経路(道筋)を探すと解析され、接続時点で得られた情報は、後に得られた情報に基づいて随時更新される。
【0126】
次に、上記記▲1▼〜▲4▼の評価属性を基に、情報評価部84は、確認情報を生成し、この確認情報に対する応答情報に基づいて、上記▲1▼〜▲4▼の属性の曖昧な部分を随時更新し、最終的に目的地経路案内情報を十分に絞り込むことができるだけの評価情報を得るように、ユーザーとの対話を誘導する。つまり、上記▲1▼〜▲4▼の属性の不確かな部分は、例えば、上記▲1▼の属性に対しては、「今夜とは何時ですか?」といった内容ではなくて、「今夜」を「18:00」と推論した推論的且つ付加疑問形式のフレーズの確認情報を生成するようにして、より人間との対話に近い対話となるように配慮する。例えば、現段階で判明又は類推される上記▲1▼〜▲4▼の属性に基づいて、「時間は今夜の18:00からですか?食事をする場所は渋谷近辺ですか?」といった確認情報をユーザーに提供する。ここでの「18:00」や「渋谷近辺」は推論した情報であり、ユーザー自身が指定したものではない。しかしながら、この確認情報を提示した結果、ユーザーから否定されなければ、YESである(間違っていない)と、情報評価部84が判定する。具体的には、例えば、確認情報に対するユーザーの応答情報が、「青山か六本木にして欲しい」であると、「18:00」はYESであり、「渋谷近辺」はNOであると判定する。NOであった、上記▲3▼の目的地属性をユーザーの要望どおり「青山か六本木」に変更する。
【0127】
かかる段階での評価に使用するための上記▲1▼〜▲4▼の属性は、▲1▼時間属性については、「今日(1月20日)の夜(18:00以降)」であり、▲2▼現在地属性については、「渋谷(勤務地)」であり、▲3▼目的地属性については、「青山か六本木のレストラン」であり、▲4▼動作属性は、当該レストランまでの案内経路を探すであると、情報評価部84が理解する。
【0128】
その後、情報評価部84は、過去のユーザーの履歴に基づいて、例えば、青山か六本木の期待度が大きい店舗情報を探し、ヒットした場合には、「以前の結婚記念日に、六本木の『○○○』に行かれましたが如何ですか?」との確認情報を送信する。
上記確認情報に対して、「あそこは良かった。でもまた違うお店を教えて欲しいな。」とのユーザーの応答情報が得られた場合には、情報評価部84は、「あそこは良かった」と肯定したこと、及び目的地である『○○○』が図5に示す環境情報からフランス料理であったことから、上記▲3▼の目的地属性を明確にするため、フランス料理か、或いはこのフランス料理に類似するイタリア料理であると推論し、この推論に基づいて確認情報を生成する。この際に生成される確認情報は、第1候補であるフランス料理を付加疑問形式のフレーズと、第2候補のイタリア料理を伺い形式のフレーズとを含む2種類のフレーズで形成される。すなわち、「食事は、フランス料理でよろしいでしょうか?それともイタリア料理ですか?」とのフレーズを確認情報とする。
【0129】
上記確認情報に対して、全く関係のない応答情報が受信された場合、例えば、「二人で行くので、ショッピングもできる場所がいいな。」という応答情報であった場合には、情報評価部84は、「伺い形式のフレーズへの応答が応答情報に含まれていない」ことから、NOであったと判定すると共に、付加疑問形式のフレーズに対する応答がないことからYESであると判定する。
【0130】
かかる段階で「フランス料理で良い」ことに基づく評価に使用するための上記▲1▼〜▲4▼の属性は、▲1▼時間属性については、「今日(1月20日)の夜(18:00以降)」であり、▲2▼現在地属性については、「渋谷」であり、▲3▼目的地属性については、「青山か六本木のフランス料理レストランとショッピングする店」であり、▲4▼経路属性については、「当該レストランと当該ショッピング店までの案内経路を探す」であると、情報評価部84が理解する。
【0131】
上記新たに更新されたターゲットとしての上記▲1▼〜▲4▼の属性に基づいて、情報評価部84は、「では、今夜、青山か六本木周辺で、フランス料理のレストランとショッピングができるお店を探します。」との確認情報を送信する。
【0132】
上記確認情報に対して、予め定める待機時間内(例えば、5秒以内)にユーザーから応答情報が送信されない場合には、追加条件が無い、4つの属性のユーザーとのすり合わせ(マッチング)が終了したと理解して、次の情報検索(評価)処理に移行する。
【0133】
上述した一連の評価導入対話は、サーバー8側からの確認情報に対する応答情報がなくなるまで繰り返し行われ、ターゲットとなるゴールの定義を随時変更するようになっている。
【0134】
(3)評価処理(ステップS3)
ステップS3に移行すると、情報評価部(推論機構)84は、上記▲1▼〜▲4▼の全ての属性に対して、確認情報に対する所定期間内での応答がないことを、ユーザーの確認了解が取れたと理解して、目的地経路案内情報の絞り込みのための評価処理を行う。
【0135】
かかる評価処理は、上記個人データベースと上記▲1▼〜▲4▼の属性のユーザーの要求情報とに基づいて、上記評価プログラムによって、最適な目的地経路案内情報に絞り込む作業である。このプログラムでは、もし、絞り込んだ結果の情報が、例えば、予め、サーバー4側が設定した端末4に送信する目的地経路案内情報の最大数である10件より多い場合は、その旨をユーザーに通知し、再度の絞込みを行うか、或いは期待度ベスト10の目的地経路案内情報を送信するようになっている。
【0136】
なお、本実施の形態1では、上記確認情報に対しするユーザーからの応答情報が所定時間の間に得られないことにより、ユーザーの確認了解が取れたと理解して、目的地経路案内情報の絞り込みのための評価処理を行うこととしている。しかし、これに限らず、常に上記▲1▼〜▲4▼の属性での店舗情報の評価を実施して、その評価結果が上記目的地経路案内情報の最大数である10件以下になった場合には、確認情報への応答に関係なく、ユーザーに対して、「今の条件に合致する目的地経路案内情報は○件です」との評価候補の伝達を自動的に行うようにすることが好ましい。
【0137】
(4)評価候補伝達処理(ステップS4)
本実施の形態1では、上記のような絞り込みによって得られた目的地経路案内情報の提供する方式として、電子メールサービスを利用してユーザーに配信する方式を採用している。
【0138】
具体的には、▲1▼時間属性を「今日(1月20日)の夜(18:00以降)」とし、▲2▼現在地属性を「渋谷」とし、▲3▼目的地属性を「青山か六本木のフランス料理レストランとショッピングする店」とし、▲4▼経路属性を「当該レストラン及び当該ショッピング店までの案内経路を探す」として評価した結果が7件の目的地経路案内情報であった場合には、まず、「情報は7件ですが、如何なされますか?」との質問を行う。これに対して、「メールで教えて下さい。」とのユーザーの回答であった場合には、サーバー8(情報評価部84)は、その抽出された7件の目的地経路案内情報をメールにてユーザーに配信する。
【0139】
(5)関連情報誘導処理(ステップS5)
一方、更なる絞り込みをユーザーが要求してきた場合、例えば、「近いところはどこですか?」とのユーザーの回答が合った場合には、「最寄りは銀座線外苑駅『△△△』、次は赤坂見附駅の『□□□』があります。」といったように、候補を2つ程度掲げるのが好ましい。
【0140】
また、「情報は7件ありますが、如何なされますか?」との質問に対して、「雰囲気が良い所がいいな。」とのユーザーの回答があった場合には、情報評価部84は、質問に対して全く異なる回答であることから、更なる絞り込みを要求していると理解し、過去の雰囲気が良いと判断した目的地を探し、この目的地を同ユーザーと同じように「雰囲気が良い」と評価した他のユーザーがいないかどうかを探し出し、上記7件の中から他のユーザーが「雰囲気が良い」と判定した目的地を探し出し、この探し出した目的地経路案内情報をユーザーの端末に配信する。
【0141】
すなわち、上述したように、評価結果情報の収集によって得られたユーザーの履歴情報や、複数の他のユーザーが抱いた評価結果情報の収集によって得られた履歴情報を使ってベクトルが近似した目的地を探し出してユーザーに提供するようにしている。このように、同じ趣味や嗜好傾向のある他のユーザーとの関係によってユーザーに目的地経路案内情報を提供するようにしている。それゆえ、例えば、数人のレポーターが情報を収集して集めた目的地評価情報よりも、個々のユーザーの感性と一致した評価の目的地経路案内情報を提供することができるようになる。これは、「雰囲気が良い」との評価が各人でそれぞれ異なる点に着目したものである。
【0142】
勿論、過去にユーザーが訪れて、「雰囲気が良い」と評価した目的地が上記7件の中に存在する場合は、その目的地経路案内情報を提供するようにしても良い。この場合、例えば、▲1▼「でもまた違う場所を教えて欲しいな。」とのユーザーの応答情報から行ったことのない目的地を探している可能性が高いこと、或いは▲2▼目的地を紹介してその紹介料金を徴収してサーバー8の維持料を賄うためには、新しい目的地をどんどん紹介する必要があること等の関係から、優先度をそのユーザーの訪れたことのない目的地に誘導するようにするシステムを構築することが好ましい。
【0143】
なお、上記▲2▼の目的地属性において、その目的地を訪れる目的が家族と食事がしたいとか、デートで食事がしないとかの情報が入ってきた場合には、同ユーザーの嗜好情報が役に立たない可能性があり、そのときには、特に他のユーザーの情報が有用になるのは勿論である。
【0144】
例えば、本実施の形態1では、「雰囲気が良いところがいいな。」とのユーザー質問に対して、「静かなお店であれば、青山通りの『○○○』、シェフの腕の評判が高いのは、六本木の『△△△』があります。どちらもショッピングが楽しめます。」といった回答を行う。
【0145】
(6)評価結果情報収集処理(ステップS6)
上記の回答に対して、ユーザーからの「メールで送って下さい。」、又は所定期間の間に応答がない場合には、その目的地経路案内情報で良いと判断して、2つの目的地経路案内情報を提供する。
【0146】
(作用・効果)
本実施の形態1に係るナビゲーションシステムによると、以下の作用効果を奏する。
【0147】
(1)ユーザーの現在地を考慮して、同ユーザーの現在地に近い目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供することができるようになっている。それゆえ、「ユーザーが訪れることが実質的に不可能な目的地経路案内を提供してしまう」といったことはない。その結果、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者(換言すると、ユーザーの専属ナビゲーターとも言える。以下において同じ。)の代わりを行う域まで到達させることができる。
【0148】
(2)接続時取得情報を初期値としてユーザーが欲している情報の方向性を予測しながら、複数の目的地経路案内情報から同ユーザーの要求にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むようになっている。それゆえ、上記(1)の効果に加えて、複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むための必要な全ての項目についてのユーザーの入力操作回数を減らして、扱い易いナビゲーションサービスを提供することができる。また、ユーザーが要求情報として提供していないが、接続時取得情報及び/又は嗜好情報から目的地経路案内情報を絞り込むに不足している情報を補い、その補った情報で確認情報を生成して同ユーザーに送信するようにしている。それゆえ、ユーザーに与える確認情報を暖かみのある、所謂癒し的な要素を含むものとすることができる。
【0149】
(3)目的地経路案内情報を提供すべきユーザーの嗜好情報だけでなく、一のユーザーと嗜好が類似する他のユーザーの嗜好情報を考慮し、当該他のユーザーの嗜好情報として記憶されている、当該一のユーザーが訪れたことのない目的地訪問情報を提供できるようになっている。それゆえ、予め記憶されている複数のユーザーの嗜好情報を数珠繋ぎ的にして、より広い範囲で且つよりそのユーザーにマッチングした新たな目的地を開拓する楽しみを同ユーザーに提供することができる。この場合、一のユーザーに提供される目的地訪問情報は、他のユーザーの嗜好情報から抽出された目的地訪問情報を優先して同ユーザーに提供するようにすることによって、当該一のユーザーの新たな目的地知識の蓄積に寄与できる。加えて、目的地が第3次産業(所謂サービス業)を営んでいる店舗等の場合には、その店舗等側に対しては、新たな顧客獲得を行うことができるメリットがある。
【0150】
(4)所望の目的地案内経路情報を見つけるために最も効率的な確認情報を生成するために、時間、現在地、目的地及び経路の何れかが不足している情報に基づいた確認情報を生成するようにしており、また時間、現在地、目的地及び経路のうちから、カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体である端末と接続したことによって得られる初期値を利用して推論的な確認情報を生成して送信するようになっている。そのため、確認情報を受信したユーザーは、単に、「何時に行くのですか?」といった確認情報ではなく、「今からでしたら、6時ごろで宜しいですか?」とか、或いは端末の現在地情報が初期値として「渋谷」であり、絞り込みに利用する情報として目的地情報が不足している場合には、確認情報として、まず目的地が現在地近辺であろうと推定し、「渋谷近辺で宜しいですか?」といった具合の付加疑問形式の確認情報を提供することができる。このように、ユーザーが具体的にデータを提供していない(与えていない)場合には、時間、現在地、目的地及び経路を推察して確認情報を生成するようにすることにより、ユーザー側の心理としては、確認情報をお抱えの運転者等の人間が実際に応対しているかの如く、暖かみのある、所謂癒し的な確認情報であると受け止められる可能性が高まる。
【0151】
(5)ユーザーからの要求情報を時間、現在地、目的地及び動作の4つの属性に分解して、その分解した属性のうちから不足している何れかの情報を得るべく、確認情報を形成するようにしている。それゆえ。ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者の代わりを行うことができることに加えて、効率的な対話推論方式により絞込みを行うことができる。加えて、周知の音声認識システムを採用して、端末からの音声入力によってサーバーとの間の通信(対話)を行えるようにしている。それゆえ、端末へのキー入力に対する慣れが必要な人等でも、容易に利用することができるようになる。
【0152】
(6)時間及び現在地に関する情報の何れかには、デフォルト値が設定されており、要求情報に時間及び現在地に関する情報が含まれていない場合には、当該現在地として端末(カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体)の現在地情報がデフォルト値として設定され且つ当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、確認情報内にそのデフォルト値として設定された現在地及び/又は時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成するようになっている。それゆえ、極めて効率的な対話推論方式による絞込みを行うことができる。
【0153】
(7)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較し、この比較の結果、絞り込んだ目的地経路案内情報数が予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を送信して絞込みを目的地案内経路情報最大数以下なるまで繰り返すようになっている。それゆえ、ユーザーが端末の限られたスペック(表示画面の制限された大きさ等を含む。)で且つ同ユーザーが確認して苦にならない程度の目的地経路案内情報数まで、随時、絞り込むことが可能となる。
【0154】
(8)カーナビゲーション装置1と携帯電話3との結合体である端末との次回の接続時に、前回送信した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を送信し、当該アンケート情報に対する回答情報を受信すると、この受信した回答情報に基づいて嗜好情報を更新するよういなっている。それゆえ、嗜好情報を適宜に更新することによって、ユーザーに対して、よりマッチングした目的地経路案内情報の提供を可能ならしめることができる。加えて、アンケート情報を提供することにより、実際に提供した目的地経路案内情報に基づいて、ユーザーが実際にその目的地を訪れた否かを確認することが可能となる。
【0155】
(9)心理学的な側面を考慮して、▲1▼付加疑問形式の確認情報に対する応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用し、▲2▼付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地案内経路情報又は推薦する目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、伺い形式のフレーズへの応答が応答情報に含まれていない場合には、少なくとも第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定するようになっている。それゆえ、スムーズ且つ自然な会話を、サーバーとユーザーとの間で成立させることができる。
【0156】
<実施の形態2>
図8を参照して、本実施の形態2に係るインターネットを利用したナビゲーションシステムの特徴は、▲1▼サーバー8と接続され且つ現在地情報機能を有する端末として携帯電話3のみを採用している点、▲2▼サーバー8が、携帯電話通信網6及びインターネット7を含むネットワーク上で、携帯原話○のユーザーとの対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路案内情報を提供する点、及び▲3▼目的地経路案内情報をユーザーに提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから同ユーザーの要求情報のマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに提示する点にあり、その他の構成及び作用・効果は実施の形態1と同様である。
【0157】
なお、本発明は上記実施の形態1及び実施の形態2に限定されるものではない。
【0158】
(1)上記対話推論(評価)プログラムを記憶した記憶媒体を、カーナビゲーション装置単体に利用する構成としても、本発明の目的は十分に達成し得る。
【0159】
(2)上記実施の形態2においては、端末として携帯電話を適用した例について記載したが、端末として、電子手帳及びモバイルコンピュータ等に代表される、ネットワークが構築でき且つ現在地情報をサーバーに送信できる情報端末を適用しても同様の効果を奏する。
【0160】
その他、本発明の請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【0161】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、ナビゲーション機能を所謂ユーザーのお抱え運転者(ユーザーの専属ナビゲーター)の代わりを行う域まで到達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るインターネットを利用したナビゲーションシステムの全体構成を簡略化して示す図
【図2】 カーナビゲーション装置の電気的構成を示すブロック図
【図3】 携帯電話の電気的構成を示すブロック図
【図4】 サーバーの機能的構成示すブロック図
【図5】 個人データベースの一例を示す図
【図6】 個人データベースの個人情報に関する構成の一例を示す図
【図7】 ナビゲーションサービスの提供に関する処理操作の流れを示すフローチャート
【図8】 本発明の実施の形態2に係るインターネットを利用したナビゲーションシステムの全体構成を簡略化して示す図
【符号の説明】
1 カーナビゲーション装置
3 携帯電話
6 携帯電話通信網(パケット網/PDC網)
7 インターネット
8 サーバー
81 情報処理部
82 情報解析部
83 知識ベース
84 推論機構(情報評価部)
85 リアルタイム情報解析部
86 知識管理部

Claims (15)

  1. ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するようになっている、ナビゲーションサービスを提供するサーバーであって、
    (a)上記端末から受信した現在地情報及び時間情報を含む、同端末との接続時に得られた接続時取得情報、並びに当該端末のユーザーにより音声入力された要求情報の両者に応じて、当該要求情報にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むに当たり、その要求情報のうちから時間及び目的地の何れかの情報を入手するために当該端末に送信される音声情報としての確認情報を、当該接続時取得情報に基づいて付加疑問形式として、上記端末に送信する段階と、
    (b)上記(a)の段階で送信した上記確認情報に対するユーザーの応答情報を上記端末を通じて音声情報として受信し、この受信した応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込む段階と、
    (c)上記(b)の段階で絞り込んだ上記目的地経路案内情報を上記端末に送信する段階との制御内容を含み、
    上記付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、付加疑問形式のフレーズ及び伺い形式のフレーズへの応答が上記応答情報に含まれていない場合には、第1候補の目的地経路案内情報が肯定され、第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定する制御内容を含むことを特徴とする、ナビゲーションサービスを提供するサーバー。
  2. 請求項1に記載のナビゲーションサービスを提供するサーバーにおいて、
    上記時間に関する情報には、デフォルト値が設定されており、
    上記要求情報に上記時間に関する情報が含まれていない場合には、当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、上記確認情報内にそのデフォルト値として設定された時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成する制御内容をさらに含むことを特徴とする、ナビゲーションサービスを提供するサーバー。
  3. 請求項1又は2に記載のナビゲーションサービスを提供するサーバーにおいて、
    上記(b)及び(c)の段階の間に、以下の制御内容を含むことを特徴とする、ナビゲーションサービスを提供するサーバー。
    (1)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較する段階。
    (2)上記(1)の段階で比較した結果、上記絞り込んだ目的地経路案内情報数が上記予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を送信して上記(b)の段階における絞込み段階を上記目的地案内経路情報最大数以下なるまで繰り返す段階。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のナビゲーションサービスを提供するサーバーにおいて、
    上記端末との次回の接続時に、前回送信した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を送信し、当該アンケート情報に対する回答情報を受信すると、この受信した回答情報に基づいて上記嗜好情報を更新する制御内容をさらに含むことを特徴とする、ナビゲーションサービスを提供するサーバー。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のナビゲーションサービスを提供するサーバーにおいて、
    上記付加疑問形式の確認情報に対する上記応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用する制御内容を含むことを特徴とする、ナビゲーションサービスを提供するサーバー。
  6. ネットワーク上で、現在地情報送信機能を有する端末のユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示することによって、ナビゲーションサービスを提供するサーバーに利用されるプログラム記憶媒体であって、
    (a)上記端末から受信した現在地情報及び時間情報を含む、同端末との接続時に得られた接続時取得情報、並びに当該端末のユーザーにより音声入力された要求情報の両者に応じて、当該要求情報にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むに当たり、その要求情報のうちから時間及び目的地の何れかの情報を入手するために当該端末に送信される音声情報としての確認情報を、当該接続時取得情報に基づいて付加疑問形式として、上記端末に送信するプログラムと、
    (b)上記(a)のプログラムで送信した上記確認情報に対するユーザーの応答情報を上記端末を通じて音声情報として受信し、この受信した応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むプログラムと、
    (c)上記(b)のプログラムで絞り込んだ上記目的地経路案内情報を上記端末に送信するプログラムとの制御プログラムを含み、
    上記付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、付加疑問形式のフレーズ及び伺い形式のフレーズへの応答が上記応答情報に含まれていない場合には、第1候補の目的地経路案内情報が肯定され、第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  7. 請求項6に記載のプログラム記憶媒体において、
    上記時間に関する情報には、デフォルト値が設定されており、
    上記要求情報に上記時間に関する情報が含まれていない場合には、当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、上記確認情報内にそのデフォルト値として設定された時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  8. 請求項6又は7に記載のプログラム記憶媒体において、
    上記(b)及び(c)のプログラム処理の間に、以下の制御プログラムを含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
    (1)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較するプログラム。
    (2)上記(1)のプログラムで比較した結果、上記絞り込んだ目的地経路案内情報数が上記予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を送信して上記(b)のプログラムにおける絞込み処理を上記目的地経路案内情報最大数以下なるまで繰り返すプログラム。
  9. 請求項6乃至8の何れかに記載のプログラム記憶媒体において、
    上記端末との次回の接続時に、前回送信した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を送信し、当該アンケート情報に対する回答情報を受信すると、この受信した回答情報に基づいて上記嗜好情報を更新する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  10. 請求項6乃至9の何れかに記載のプログラム記憶媒体において、
    上記付加疑問形式の確認情報に対する上記応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  11. 車体に搭載されおり、音声入力方式及び/又はキー操作入力方式により、ユーザーに対して、目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置に利用されるものであって、
    ユーザーとの間で対話推論を展開し、同ユーザーが欲する、音声出力方式及び/又は表示出力方式により、目的地及びこの目的地までの経路案内を含む目的地経路情報を提供する際に、予め記憶している複数の目的地経路案内情報のうちから当該ユーザーの要求情報にマッチングした目的地経路案内情報を絞り込み、この絞り込んだ目的地経路案内情報を当該ユーザーに対して提示するために、
    (a)上記ユーザーから取得した現在地情報及び時間情報を含む、同ユーザーの要求時に得られた要求時取得情報、並びに当該ユーザーにより音声入力された要求情報の両者に応じて、当該要求情報にマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むに当たり、その要求情報のうちから時間及び目的地の何れかの情報を入手するために当ユーザーに与えらえる音声情報としての確認情報を、当該要求時取得情報に基づいて付加疑問形式として、上記ユーザー与えるプログラムと、
    (b)上記(a)のプログラムで与えた上記確認情報に対するユーザーの応答情報を音声情報として受信し、この受信した応答情報、及び予め記憶されている同ユーザーの嗜好情報の両者に応じて、上記複数の目的地経路案内情報からマッチングする目的地経路案内情報を絞り込むプログラムと、
    (c)上記(b)のプログラムで絞り込んだ上記目的地経路案内情報を上記ユーザーに与えるプログラムとの制御プログラムを含み、
    上記付加疑問形式の上記確認情報は、第1候補の目的地経路案内情報を含む付加疑問形式のフレーズと、第2候補の目的地経路案内情報を含む伺い形式のフレーズとの2種類のフレーズで形成し、付加疑問形式のフレーズ及び伺い形式のフレーズへの応答が上記応答情報に含まれていない場合には、第1候補の目的地経路案内情報が肯定され、第2候補の目的地経路案内情報がユーザーに否定されたと判定する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  12. 請求項11に記載のプログラム記憶媒体において、
    上記時間に関する情報には、デフォルト値が設定されており、
    上記要求情報に上記時間に関する情報が含まれていない場合には、当該時間として「今」がデフォルト値として設定され、これらデフォルト値が設定された場合には、上記確認情報内にそのデフォルト値として設定された時間を含む付加疑問形式のフレーズを形成する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  13. 請求項11又は12に記載のプログラム記憶媒体において、
    上記(b)及び(c)のプログラム処理の間に、以下の制御プログラムを含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
    (1)予め記憶されており且つ目的地経路案内情報として提供し得る最大数と、絞り込まれた上記目的地経路案内情報の数とを比較するプログラム。
    (2)上記(1)のプログラムで比較した結果、上記絞り込んだ目的地経路案内情報数が上記予め記憶されている目的地経路案内情報最大数以下に至らない場合には、再度、確認情報を与えて上記(b)のプログラムにおける絞込み処理を上記目的地経路案内情報最大数以下なるまで繰り返すプログラム。
  14. 請求項11乃至13の何れかに記載のプログラム記憶媒体において、
    上記ユーザーの次回の要求時に、前回に提示した目的地経路案内情報についてのアンケート情報を与え、当該アンケート情報に対する回答情報を取得すると、この取得した回答情報に基づいて上記嗜好情報を更新する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  15. 請求項11乃至14の何れかに記載のプログラム記憶媒体において、
    上記付加疑問形式の確認情報に対する上記応答情報に同確認情報に対するYES又はNOに関係する回答が含まれていない場合には、当該確認情報をユーザーが否定していないと判定して、その判定結果を目的地経路案内情報の絞り込みに利用する制御プログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム記憶媒体。
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