JP3840274B2 - 塗工量の管理表示方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗工量の管理表示方法に関し、特に、電池の電極板など、ベース基材に塗工材を塗工された帯状の塗工シートの乾燥前の塗工量と乾燥後の塗工量とを表示する塗工量の管理表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塗工液の濃度(水分率)や温度の不適正あるいは不均質、乾燥条件の不良等によって生じる電極板の塗工不良(塗工量の過不足、不均一塗工)は電池の寿命などの性能に悪影響を与えるから、電池の電極板製造装置においては、品質管理上、不良電極板の早期発見とその原因追求は重要なことである。
【0003】
このため、電池の電極板製造装置では、通常、電極板の塗工工程における乾燥前の塗工量と乾燥後の塗工量とを2台の重量計測器もしくは厚さ計測器によって計測することが行われる。乾燥前の塗工量を計測する計測器としてはγ線厚さ計などの非接触式厚さ計が使用され、これの計測値は不良原因の究明や塗工条件の調整に用いられる。乾燥後の塗工量を計測する計測器としては精密天びんなどの高精密重量計が使用され、これの計測値は品質良否の判定に用いられる。
【0004】
上述の2台の計測器によって計測される計測値は電極板の幅方向の代表位置の厚さあるいは重量であり、これら計測器は、通常、コンピュータシステムとオンライン接続され、計測値の入力は自動あるいは半自動で行われる。
【0005】
高精密重量計による重量計測は所定のサンプリング周期をもって行われ、非接触式厚さ計による厚さ計測は重量計測のサンプリング周期に同期して行われ、この両計測器による計測値は殆ど同時にコンピュータシステムに取り込まれ、ディスプレイ上に表示される。
【0006】
この場合、各計測値について、横軸を時間、縦軸を厚さあるいは重量の計測値とした折れ線状のトレンド曲線がディスプレイの同一時刻上に表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
乾燥前の塗工量を計測する計測器(第一計測器)と乾燥後の塗工量を計測する計測器(第二計測器)との間には乾燥炉が存在するから、塗工シートである電極板のパスライン方向に見て第一計測器による計測位置と第二計測器による計測位置にはかなりの距離がある。
【0008】
電極板が第一計測器による計測位置より第二計測器による計測位置へ走行移動するのに要する時間tは次式により表される。
【0009】
t=L/v
ただし、Lは第一計測器による計測位置と第二計測器による計測位置との間のパスライン長(m)、vは塗工速度、即ち電極板の走行速度(m/min)である。
【0010】
例えば、L=15m、v=1.5m/minとすると、t=10minにもなる。
【0011】
従来のように、時間軸ベースのディスプレイの同一時刻上に両計測器の計測値が表示されると、同一位置の計測値は2本のトレンド曲線間で時間tだけ位置がずれることになる。
【0012】
従って、第二計測器の計測値によるトレンド曲線がある時点で不良を示している場合には、原因究明のために第一計測器の計測値によるトレンド曲線についてその時点よりt時間前の状況を調べることになる。
【0013】
このため従来は、ずれ時間tの計算ミスや二つのトレンド曲線の対応位置の確認ミスなどが起こる虞れがあり、原因究明や相関分析、調整等がスピーディに、また確実に行われ難いと云う問題点がある。
【0014】
また横軸が時間であるため、巻き取られた電極板のロールから不良部分を捜し、この部分をカットオフする時に計算を要し、面倒である。
【0015】
上述の問題点を解決するために、第一計測器の計測値あるいは第二計測器の計測値の一方を他方に対して時間tだけずらし、第一計測器の計測値と第二計測器の計測値とを同一時間位置に相互に対応させて表示することが考えられる。
【0016】
しかし、この方法では、電極板の移動速度の計測、入力に関して問題があり、移動速度が変動すると、第一計測器の計測値と第二計測器の計測値とが同一時間位置に表示されなくなる。
【0017】
またこの方法でも、巻き取られた電極板のロールから不良部分をカットオフする場合の問題は解決されない。このような問題点は、特に電極板の製造ラインを一時停止したり、途中で塗工速度を変更した場合に顕著なものになる。
【0018】
本発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、電極板のような塗工シートの移動速度の変動に拘らず乾燥前の計測値と乾燥後の計測値とを相互に対応させて分かり易く的確に表示し、しかも製造ラインが一時停止されたり、途中で塗工速度が変更されても巻き取られた電極板のロールから不良部分のカットオフが容易に行われ得るよう改良された塗工量の管理表示方法を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の如き目的を達成するために、本発明の請求項1による塗工量の管理表示方法は、ベース基材に塗工材を塗工された帯状の塗工シートの乾燥前の塗工量と乾燥後の塗工量とを表示する塗工量の管理表示方法において、
塗工シートの乾燥工程前の第一の位置にて第一の計測器によって塗工量を計測し、前記第一の位置から所定パスライン量だけ離れた前記塗工シートの乾燥工程後の第二の位置にて第二の計測器によって塗工量を計測すると共に塗工シートのパスライン方向の走行移動量を測長器により計測し、前記測長器による走行移動量計測値に基づいて前記第一の計測器による塗工量計測値と前記第二の計測器による塗工量計測値の一方を他方に対して前記所定パスライン量だけずらし、前記第一の計測器による塗工量計測値と前記第二の計測器による塗工量計測値とを同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて各々トレンド曲線でもってディスプレィ表示することを特徴としている。
【0020】
この塗工量の管理表示方法によれば、第一の計測器による乾燥前の塗工量計測値と第二の計測器による乾燥後の塗工量計測値とが同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて表示される。
【0021】
また上述の如き目的を達成するために、本発明の請求項2による塗工量の管理表示方法は、ベース基材に塗工材を塗工された帯状の塗工シートの乾燥前の塗工量と乾燥後の塗工量とを表示する塗工量の管理表示方法において、塗工シートの乾燥工程前の第一の位置にて第一の計測器によって塗工量を計測し、前記第一の位置から所定パスライン量だけ離れた前記塗工シートの乾燥工程後の第二の位置にて第二の計測器によって塗工量を計測すると共に塗工シートのパスライン方向の走行移動量を測長器により計測し、前記測長器による走行移動量計測値がnである時の前記第一の計測器による塗工量計測値と、前記測長器による走行移動量計測値nに前記所定パスライン量に相当する前記測長器による走行量計測値のパラメータ設定値aを加えた値n+aである時の前記第二の計測器による塗工量計測値とを、あるいは前記測長器による走行移動量計測値がnである時の前記第二の計測器による塗工量計測値と、前記測長器による走行移動量計測値nに前記所定パスライン量に相当する前記測長器による走行量計測値のパラメータ設定値aを差し引いた値n−aである時の前記第一の計測器による塗工量計測値とを相互に対応させて各々トレンド曲線でもってディスプレィ表示することを特徴としている。
【0022】
この塗工量の管理表示方法によれば、第一の計測器による乾燥前の塗工量計測値と第二の計測器による乾燥後の塗工量計測値とが同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて表示される。
【0023】
また、上述の如き目的を達成するために、本発明の請求項3による塗工量の管理表示方法は、請求項1また2に記載の塗工量の管理表示方法において、前記測長器による走行移動量計測値を横軸に、前記第一の計測器による塗工量計測値と前記第二の計測器による塗工量計測値とを縦軸にしてグラフ表示することを特徴としている。
【0024】
この塗工量の管理表示方法によれば、走行移動量計測値を横軸として第一の計測器による乾燥前の塗工量計測値と第二の計測器による乾燥後の塗工量計測値しが同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて縦軸に表示される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明による塗工量の管理表示方法を電池の電極板の塗工ラインに適用した適用例を示している。この塗工ラインは、電極板ベース基材Wのタレット式巻出機1と、巻取軸変更によるタレット旋回時のベース基材アキュームレータ部3と、電極板ベース基材Wの両面に所定の塗工液を塗工する塗工部5と、塗工液を塗工された電極板ベース基材Wの乾燥を行う乾燥部7と、乾燥後の電極板ベース基材Wを巻取るタレット式巻取機9と有し、長尺帯状の電極板ベース基材Wは複数の送りローラ11により巻出機1より繰り出され、複数の案内ローラ13に案内されて塗工部5、乾燥部7を所定のパスラインに沿って順に通過し、巻取機9に連続的に巻取られる。
【0027】
塗工部5と乾燥部7との間の電極板ベース基材Wのパスラインの途中には乾燥前の塗工量を計測するγ線厚さ計やレーザ式厚さ計などによる非接触式厚さ計(第一の計測器)15が設置されており、乾燥部7と巻取り機9との間の電極板ベース基材Wのパスラインの途中には乾燥後の塗工量を計測する精密天びんなどによる高精密重量計(第二の計測器)17が設置されている。高精密重量計17は所定のサンプリング周期をもってチェック用サンプルシートを打ち抜くサンプルプレス部を含み、打ち抜かれたチェック用サンプルシートを受け取ってこれの重量を精密天びん等によって高精度計測するものである。
【0028】
また乾燥部7と巻取り機9との間の電極板ベース基材Wのパスラインの途中には電極板ベース基材Wのパスライン方向の走行移動量を計測する測長カウンタ19が設けられている。測長カウンタ19は、電極板ベース基材Wの送りローラ21に接続され、送りローラ21の回転量より電極板ベース基材Wのパスライン方向の走行移動量を計測するものであり、所定の走行移動量、例えば1m程度毎にパルス信号を発生する。
【0029】
非接触式厚さ計15の計測値信号と高精密重量計17の計測値信号と測長カウンタ19のパルス信号は計測値の表示処理を行う計測値表示処理部23に入力される。
【0030】
図2は計測値表示処理部23の詳細構成を示している。計測値表示処理部23は、各信号の入力インタフェース部25と、計測値の入力タイミングを設定するインタバルタイマ27と、測長カウンタ19のパルス信号をカウントするカウンタ29と、非接触式厚さ計15による計測値を後述するパラメータストレージ37から与えられる水分除去率で補正された重量値に変換する重量変換演算部31と、重量変換演算部31からの重量値信号(以下、これを乾燥前計測値と云う)と入力インタフェース部25からの高精密重量計17の計測値信号(以下、これを乾燥後計測値と云う)とを、カウンタ29よりカウント値信号を各々与えられ、乾燥前計測値と乾燥後計測値の各々にポインタとしてデータ入力時のカウンタ29のカウント値を付けるデータ変換部33と、ポインタ付きの乾燥前計測値と乾燥後計測値とを各々書き込まれるRAMによるメモリ35と、非接触式厚さ計15による計測位置(第一の位置)と高精密重量計17による計測位置(第二の位置)との間のパスライン長に相当するカウント値(以下、これを計測位置間パスライン長パラメータ設定値aと云う)や乾燥前計測値、乾燥後計測値の上下限値、水分除去率を格納するパラメータストレージ37と、キーホード39よりのリセット入力によりカウンタ29のカウント値をリセットするリセット部41と、パラメータストレージ37に格納されている計測位置間パスライン長パラメータ設定値aに応じて乾燥前計測値と乾燥後計測値とを同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて表示するための表示位置補正を行う表示位置補正部43と、乾燥前計測値、乾燥後計測値重量値がパラメータストレージ37に設定されている上下限値以内であるか否を判別する比較演算部45とを有し、表示位置補正部43にはCRTなどによるディスプレイ47、プリンタ49およびフロッピディスクドライバ51が、比較演算部45にはプリンタ49、フロッピディスクドライバ51、ブザー53が各々図示省略のインタフェース部を介して出力機器として接続されている。
【0031】
パラメータストレージ37に格納される計測位置間パスライン長パラメータ設定値aや乾燥前計測値、乾燥後計測値の上下限値、水分除去率は、キーホード39による数値入力により変更可能なパラメータとして予め設定され、またインタバルタイマ27のインタバルタイマ値もキーホード39による数値入力により変更可能なパラメータとして予め設定される。
【0032】
次に図3に示されているフローチャートを参照して塗工量の表示処理手順を説明する。
【0033】
先ず、非接触式厚さ計15の計測値入力タイミングであるか否かをインタバルタイマ27の出力信号より判別する(ステップS10)。非接触式厚さ計15の計測値入力タイミングである場合には、非接触式厚さ計15の計測値を取り込み(ステップS20)、この計測値を重量変換演算部31にて重量値に変換する(ステップS30)。また非接触式厚さ計15の計測値取り込み時のカウンタ29のカウント値(走行移動量計測値)nをデータ変換部33に取り込み(ステップS40)、データ変換部33において重量変換演算部31が演算した重量値、換言すれば乾燥前計測値にカウント値nをポインタとして付加し(ステップS50)、図4に例示されているようなフォーマットにてポインタ付き乾燥前計測値をメモリ35に格納する(ステップS60)。
【0034】
非接触式厚さ計15の計測値入力タイミングでない場合とステップS60の次には、高精密重量計17の計測値入力タイミングであるか否かをインタバルタイマ27の出力信号より判別する(ステップS70)。高精密重量計17の計測値入力タイミングである場合には、高精密重量計17の計測値を取り込み(ステップS80)、この高精密重量計17の計測値取り込み時のカウンタ29のカウント値nをデータ変換部33に与え(ステップS90)、データ変換部33において高精密重量計17の計測値、換言すれば乾燥後計測値にカウント値nをポインタとして付加し(ステップS100)、図4に例示されているようなフォーマットにてポインタ付き乾燥後計測値をメモリ35に格納する(ステップS110)。
【0035】
次に、表示位置補正部43によって計測値の表示位置の補正を行う(ステップS120)。
【0036】
この表示位置補正は、各計測値に付けられているカウント値nに基づいて乾燥前計測値と乾燥後計測値の一方を他方に対して計測位置間パスライン量、ここでは計測位置間パスライン長パラメータ設定値aだけずらし、乾燥前計測値と乾燥後計測値とを同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて表示するためのデータ出力補正である。
【0037】
即ち、カウンタ29のカウント値がnである時の乾燥前計測値と、カウンタ29のカウント値nに計測位置間パスライン長パラメータ設定値aを加えた値n+aである時の乾燥後塗工量計測値とを相互に対応させる処理を行う。例えば、計測位置間パスライン長パラメータ設定値aが100であれば、カウント値n=0である時の乾燥前計測値と、カウント値n=100である時の乾燥後計測値とを、走行移動量0の同一走行移動量位置に表示するための処理を行う。
【0038】
なお、カウント値nはインデックスポインタとして構成されているから、表示位置補正部43がメモリ35よりのデータ取り出しを制御するだけで、特別な演算を行うことなく、この表示位置補正は行われる。
【0039】
また、この表示位置補正は、カウンタ29のカウント値がnである時の乾燥後計測値と、カウンタ29のカウント値nに計測位置間パスライン長パラメータ設定値aを差し引いた値n−aである時の乾燥前塗工量計測値とを相互に対応させる補正処理であってもよく、補正結果は上述の場合と実質的に同じである。
【0040】
これ以外に、測長カウンタ19の計測位置と非接触式厚さ計15の計測位置との間のパスライン長bと、測長カウンタ19の計測位置と高精密重量計17の計測位置との間のパスライン長cとを予めパラメータとして設定し、非接触式厚さ計15の計測値の表示位置をデータ入力時のカウンタ値nにパスライン長bを加算した位置とし、高精密重量計17の計測値の表示位置をデータ入力時のカウンタ値nにパスライン長cを加算した位置としてもよい。
【0041】
次に、表示位置補正部43よりディスプレイ47へ表示位置補正された乾燥前計測値と乾燥後計測値とを出力する(ステップS130)。これにより図5に示されているように、乾燥前計測値Aと乾燥後計測値Bとが同一走行移動量のもの同士で相互に対応して同一移動量位置(長さ方向位置)に各々トレンド曲線をもってディスプレイ表示される。
【0042】
このディスプレイ表示では、図5に示されているように、カウンタ値nによる走行移動量計測値、即ち距離を横軸に、乾燥前計測値Aと乾燥後計測値Bとを縦軸にしてグラフ表示が行われる。
【0043】
また表示位置補正部43の計測値出力は、ディスプレイ47への出力に加えてプリンタ49、フロッピディスクドライバ51にも行うことができ、図6は計測値出力のプリントアウト例を示している。
【0044】
なお、このディスプレイ表示では、図5に示されているように、上述のトレンド曲線に加えて乾燥前計測値、乾燥後計測値の上限値maxと下限値minとを表示することもでき、乾燥前計測値、乾燥後計測値が上限値maxと下限値minの範囲内でない場合には比較演算部45の出力によりブザー53を鳴らすことができ、また、比較演算部45の出力をプリンタ49、フロッピディスクドライバ51に対し行うことによりログデータを記録することができる。
【0045】
次に、塗工ラインが稼動中であるか否かを判別し(ステップS140)、塗工ラインが稼動中であれば、ステップS10に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0046】
以上に於ては、本発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、本発明による塗工量の管理表示方法によれば、塗工シートの走行移動量を測長器によって実際に計測し、この計測値をもって第一の計測器による乾燥前の塗工量計測値と第二の計測器による乾燥後の塗工量計測値とが同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて各々トレンド曲線でもってディスプレィ表示されるから、塗工シートの移動速度の変動に拘らず、また製造ラインが一時停止されたり、途中で塗工速度が変更されても、乾燥前の計測値と乾燥後の計測値とが相互に対応した状態で各々ト レンド曲線でもって分かり易く的確にディスプレィ表示される。これにより相関分析やキャリブレーョン等が容易に行われ得るようになり、不良原因の究明や調整がスピディに確実に行われるようになる。また、ディスプレィ表示にはトレンド曲線に加えて、乾燥前計測値、乾燥後計測値の上限値と下限値とを表示することができ、乾燥前計測値、乾燥後計測値が上限値と下限値の範囲内でない場合にはブザーを鳴らすことができ、また、プリンタ、フロッピディスクドライバに対して行うことによりログデータを記録することができる。
【0048】
また走行移動量計測値を横軸として第一の計測器による乾燥前の塗工量と第二の計測器による乾燥後の塗工量計測値とが同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて縦軸に表示されることにより、その横軸データを用いて特別な計算を要することなく巻取後の電極板のロールから不良部分を確実に捜すことができ、製造ラインが一時停止されたり、途中で塗工速度が変更されても、巻き取られた電極板のロールから不良部分をカットオフすることが容易に行われ得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による塗工量の管理表示方法を電池の電極板の塗工ラインに適用した適用例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明による塗工量の管理表示方法の実施にて使用する計測値表示処理部の詳細構成を示すブロック線図である。
【図3】 本発明による塗工量の管理表示方法における塗工量の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 ポインタ付き計測値のメモリ格納のフォーマット例を示す説明図である。
【図5】 塗工量のディスプレイ表示例を示す説明図である。
【図6】 計測値出力のプリントアウト例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 巻出機
3 ベース基材アキュームレータ部
5 塗工部
7 乾燥部
9 巻取機
11 送りローラ
13 案内ローラ
15 非接触式厚さ計(第一の計測器)
17 高精密重量計(第二の計測器)
19 測長カウンタ
21 送りローラ
23 計測値表示処理部
25 入力インタフェース部
27 インタバルタイマ
29 カウンタ
31 重量変換演算部
33 データ変換部
35 メモリ
37 パラメータストレージ
39 キーホード
41 リセット部
43 表示位置補正部
45 比較演算部
47 ディスプレイ
49 プリンタ
51 フロッピディスクドライバ
53 ブザー

Claims (3)

  1. ベース基材に塗工材を塗工された帯状の塗工シートの乾燥前の塗工量と乾燥後の塗工量とを表示する塗工量の管理表示方法において、
    塗工シートの乾燥工程前の第一の位置にて第一の計測器によって塗工量を計測し、前記第一の位置から所定パスライン量だけ離れた前記塗工シートの乾燥工程後の第二の位置にて第二の計測器によって塗工量を計測すると共に塗工シートのパスライン方向の走行移動量を測長器により計測し、
    前記測長器による走行移動量計測値に基づいて前記第一の計測器による塗工量計測値と前記第二の計測器による塗工量計測値の一方を他方に対して前記所定パスライン量だけずらし、前記第一の計測器による塗工量計測値と前記第二の計測器による塗工量計測値とを同一走行移動量のもの同士で相互に対応させて各々トレンド曲線でもってディスプレィ表示することを特徴とする塗工量の管理表示方法。
  2. ベース基材に塗工材を塗工された帯状の塗工シートの乾燥前の塗工量と乾燥後の塗工量とを表示する塗工量の管理表示方法において、
    塗工シートの乾燥工程前の第一の位置にて第一の計測器によって塗工量を計測し、前記第一の位置から所定パスライン量だけ離れた前記塗工シートの乾燥工程後の第二の位置にて第二の計測器によって塗工量を計測すると共に塗工シートのパスライン方向の走行移動量を測長器により計測し、
    前記測長器による走行移動量計測値がnである時の前記第一の計測器による塗工量計測値と、前記測長器による走行移動量計測値nに前記所定パスライン量に相当する前記測長器による走行量計測値のパラメータ設定値aを加えた値n+aである時の前記第二の計測器による塗工量計測値とを、あるいは前記測長器による走行移動量計測値がnである時の前記第二の計測器による塗工量計測値と、前記測長器による走行移動量計測値nに前記所定パスライン量に相当する前記測長器による走行量計測値のパラメータ設定値aを差し引いた値n−aである時の前記第一の計測器による塗工量計測値とを相互に対応させて各々トレンド曲線でもってディスプレィ表示することを特徴とする塗工量の管理表示方法。
  3. 前記測長器による走行移動量計測値を横軸に、前記第一の計測器による塗工量計測値と前記第二の計測器による塗工量計測値とを縦軸にしてグラフ表示することを特徴とする請求項1また2に記載の塗工量の管理表示方法。
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