JP3840236B2 - コンバータ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧を昇圧する用途に用いられるコンバータ装置及びその制御方法に関するものである。
実開平5−11789号公報には、太陽光発電用パワーコンディショナ、燃料電池用パワーコンディショナ、DC/DC変換器に入力する直流電圧を昇圧した直流電圧に変換するチョッパ装置またはスイッチングレギュレータと呼ばれるコンバータ装置の一例が示されている。この公報の図1に示された従来のコンバータ装置は、直流電源に接続される入力側コンデンサと、出力側コンデンサと、第1及び第2の半導体スイッチング素子と、インダクタとを備えている。そして正極出力端子側に第2の半導体スイッチング素子が位置するように直列に接続された第1及び第2の半導体スイッチング素子が出力側コンデンサに対して並列接続されている。また第1の半導体スイッチング素子と第2の半導体スイッチング素子との接続点と入力側コンデンサの一端との間にインダクタが配置されている。このコンバータ装置では、第1の半導体スイッチング素子のオン・オフを制御することにより出力側コンデンサの両端電圧を昇圧させる。この従来のコンバータ装置において、第1の半導体スイッチング素子と第2の半導体スイッチング素子が交互にON/OFF動作をすると、コンバータ装置が運転状態から停止状態になった後に、再度起動する際に、出力側コンデンサにチャージされた電荷が第2の半導体スイッチング素子を通して入力側コンデンサへと過電流となって流れる。入力側コンデンサと出力側コンデンサの電圧差が大きく、出力側コンデンサにチャージされている電荷が多いときには、この過電流によって第2の半導体スイッチング素子が破壊されたり、入力側コンデンサが過電圧で破壊されるおそれがあった。
このような問題を解消するために、特開2003−70238号公報に示された回路では、昇圧時に第2の半導体スイッチング素子をしばらくの間停止状態にしておき、第1の半導体スイッチング素子だけをオン・オフ動作させることにより出力側コンデンサの両端電圧を上昇させ、出力側コンデンサの両端電圧が所定の基準電圧とほぼ等しくなった時点で第2の半導体スイッチング素子のオン・オフ制御を開始している。
実開平5−11789号公報 図1 特開2003−70238号公報
しかしながら後者の技術では、第1の半導体スイッチング素子がオン・オフ動作をしている途中で第2の半導体スイッチング素子のオン・オフ動作を開始すると、出力電圧が所定の電圧まで立ち上がるまでの時間が長くなる上、二つの半導体スイッチング素子が同時にオン状態になって短絡状態が発生する危険性がある。そのためこのような技術は実用的ではない。
本発明の目的は、起動時間が短くてすみ、第2の半導体スイッチング素子が破壊されるのを確実に防止できるコンバータ装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の方法が制御対象とするコンバータ装置は、逆流阻止用ダイオードを介して直流電源に接続される入力側コンデンサと、出力側コンデンサと、第1及び第2の半導体スイッチング素子と、インダクタとを備えている。そして正極出力端子側に第2の半導体スイッチング素子が位置するように直列に接続された第1及び第2の半導体スイッチング素子が出力側コンデンサに対して並列接続されている。また第1の半導体スイッチング素子と第2の半導体スイッチング素子との接続点と入力側コンデンサの一端との間にインダクタが配置されている。第1及び第2の半導体スイッチング素子のオン・オフを制御することにより出力側コンデンサの両端電圧が昇圧する。このようなコンバータ装置を制御する場合において、特に起動時において、本発明の制御方法では、出力側コンデンサから第2の半導体スイッチング素子を通して入力側コンデンサに流れる単位時間当たりの電流値が、第2の半導体スイッチング素子を破壊することがない許容値以下になるように、第2の半導体スイッチング素子の初期導通角を第1の半導体スイッチング素子の初期導通角よりも小さく設定する。その上で、出力側コンデンサの両端電圧が所定の値に上昇するまでは第2の半導体スイッチング素子の導通角を徐々に増加させるように第1及び第2の半導体スイッチング素子の導通を制御する。
前述のように第2の半導体スイッチング素子の初期導通角を第1の半導体スイッチング素子の初期導通角よりも小さく設定すれば、起動時の最初から第2の半導体スイッチング素子をオン・オフ制御しても、出力側コンデンサにチャージされた電荷に基づいて第2の半導体スイッチング素子を流れる電流が、過電流となることがない。そのため第2の半導体スイッチング素子が破壊されることと、入力側コンデンサが破損することを防止することができる。また本発明の制御方法によれば、起動時から第2の半導体スイッチング素子のオン・オフ制御を行うため、出力側コンデンサの端子電圧を速やかに上昇させることができて、起動時間を短くすることができる。
本発明の方法を実施するコンバータ装置は、一対の直流入力端子の一方の直流入力端子にアノードが接続された逆流阻止用ダイオードを備えている。またこの逆流阻止用ダイオードのカソードと一対の直流入力端子の他方の直流入力端子との間に配置された入力側コンデンサを備えている。さらに逆流阻止用ダイオードのカソードと入力コンデンサの一端との接続点に一端が接続されたインダクタと、一対の直流出力端子間に配置された出力側コンデンサとを備えている。そしてインダクタの他端と入力側コンデンサの他端との間に配置された第1の半導体スイッチング素子と、第1の半導体スイッチング素子に対して逆並列接続された第1のダイオードとを備えている。またインダクタの他端と一対の直流出力端子の一方の直流出力端子との間に配置された第2の半導体スイッチング素子と、第2の半導体スイッチング素子に対して逆並列接続された第2のダイオードとを備えている。そして本発明のコンバータ装置は、第1及び第2の半導体スイッチング素子の導通角を制御する導通角制御信号を発生する導通角制御信号発生回路を備えており、交互に導通する第1及び第2の半導体スイッチング素子のそれぞれの導通角を変えて一対の直流出力端子から出力される直流電圧を昇圧する。
本発明のコンバータ装置では、起動時において、出力側コンデンサから第2の半導体スイッチング素子を通して入力側コンデンサに流れる単位時間当たりの電流値が、第2の半導体スイッチング素子を破壊することがない許容値以下になるように、第2の半導体スイッチング素子の初期導通角を第1の半導体スイッチング素子の初期導通角よりも小さく設定する。そして出力側コンデンサの両端電圧が所定の値に上昇するまでは第2の半導体スイッチング素子の導通角を徐々に増加させる導通角制御信号を発生するように導通角制御信号発生回路を構成する。ここで「所定の値」とは、昇圧指令によって指定されている目標電圧を意味する。本発明のコンバータ装置によれば、本発明の制御方法と同様に、起動時から第2の半導体スイッチング素子のオン・オフ制御を行うため、出力側コンデンサの端子電圧を速やかに上昇させることができて、起動時間を短くすることができる。また起動時の過電流によって、第2の半導体スイッチング素子が破壊されること、及び入力コンデンサが破損することを確実に防止することができる。
より具体的な導通角制御信号発生回路は、検出回路と、A/D変換回路と、演算回路とドライブ回路とを備えている。検出回路は、入力側コンデンサの両端電圧V10と、出力側コンデンサの両端電圧V20と、インダクタを流れる電流I10を検出する。検出回路から出力される電圧V11、電圧V21及び電流I11は、A/D変換回路により、デジタル量の電圧V12、電圧V22及び電流I12にA/D変換される。演算回路は、A/D変換回路の出力を入力として、第1及び第2の半導体スイッチング素子の導通角を制御する第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生するために用いる第1及び第2のゲート信号g1及びg2を演算により求める。そしてドライブ回路は、第1及び第2のゲート信号g1及びg2を入力として第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生する。ここで演算回路は、起動時及び運転時において下記の式を実行する。
Zn={(Yn−V22)×K1/(1+ST)}+Yn−I12
そして演算結果ZnをPWM信号処理することにより第1及び第2のゲート信号を出力するように演算回路は構成されている。ここでYn=Vb×Xnであり、Vbは基準電圧、Xnは変数、K1は定数である。基準電圧Vbとは、コンバータ装置で昇圧する目標電圧である。また変数Xnは、Xn=Xn-1+ΔX(n=1、2,3・・・)を単位時間間隔でXn=1になるまで演算を行って得る値である。ただしΔX<1の任意の値である。1度演算動作をするたびにXn-1の値が前のXnの値に変わる。ΔXの値は、出力側コンデンサから第2の半導体スイッチング素子を通して入力側コンデンサに流れる単位時間当たりの電流値が第2の半導体スイッチング素子を破壊することがない許容値以下になるように定められた任意の値である。
またXn-1の初期値X0は、X0={V22+K0×(V22−V12)}/Vbの演算式により求める。ここでK0は基準電圧Vbと、入力側コンデンサ及び出力側コンデンサの容量と、負荷状態とにより決まる定数である。この初期値X0とΔXの値とにより、第1の半導体スイッチング素子の初期導通角が決まる。上記Znの信号により、第1の半導体スイッチング素子の導通角を決定し、結果として第2の半導体スイッチング素子の導通角が決まる。なお演算回路のPWM信号は、第1のゲート信号g1と第2のゲート信号g2とが同時に発生しない(ゲート信号が対応する半導体スイッチング素子を同時にオン状態にしない)ように、第1のゲート信号g1と第2のゲート信号g2との間にデッドタイムを付加している。
本発明によれば、半導体スイッチング素子を流れる電流が、過電流となることがないので、第2の半導体スイッチング素子が、破壊されるのを防止することができる利点がある。また本発明によれば、起動時から第2の半導体スイッチング素子のオン・オフ制御を行うため、出力側コンデンサの端子電圧を速やかに上昇させることができて、起動時間を短くすることができる利点がある。
以下図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の方法を実施する本発明のコンバータ装置の実施の形態の一例の主たる回路図である。図1においては、直流電源Eの出力部にコンバータCONVの直流入力端子P1,N1が接続されている。コンバータCONVは、一対の直流入力端子P1,N1の一方の直流入力端子P1(正極端子)にアノードが接続された逆流阻止用ダイオードD3を有している。逆流阻止用ダイオードD3のカソードと一対の直流入力端子P1,N1の他方の直流入力端子N1(負極端子)との間には、入力側コンデンサC1が接続されている。また逆流阻止用ダイオードD3のカソードと入力コンデンサC1の一端(非負極端子)との接続点には、インダクタL1の一端が接続されている。また一対の直流出力端子P2,N2間には出力側コンデンサC2が接続されている。
インダクタL1の他端と入力側コンデンサC1の他端(負極端子)との間にはIGBT等のトランジスタスイッチからなる第1の半導体スイッチング素子Q1のコレクタ・エミッタ回路(IGBTであればドレイン・ソース回路)が並列に接続されている。そして第1の半導体スイッチング素子Q1を構成するトランジスタスイッチのコレクタ・エミッタ回路に対しては第1のダイオードD1が逆並列接続されている。
またインダクタL1の他端と一対の直流出力端子P2,N2の一方の直流出力端子P2(正極端子)との間には、IGBT等のトランジスタスイッチからなる第2の半導体スイッチング素子Q2のコレクタ・エミッタ回路(IGBTであればドレイン・ソース回路)が接続されている。そして第2の半導体スイッチング素子Q2を構成するトランジスタスイッチのコレクタ・エミッタ回路に対しては第2のダイオードD2が逆並列接続されている。コンバータ装置CONVは、第1及び第2の半導体スイッチング素子Q1及びQ2の導通角を制御する導通角制御信号G1及びG2を発生する導通角制御信号発生回路SGを備えている。
コンバータ装置CONVに入力された直流電圧は、逆流阻止用ダイオードD3を通り、入力側コンデンサC1とインダクタL1に供給される。本実施の形態では、運転開始(起動時)から第1及び第2の半導体スイッチング素子Q1,Q2を交互にON/OFF動作することにより出力直流電圧を所定の直流電圧まで昇圧する。入力側コンデンサC1及び出力側コンデンサC2の両端電圧V10及びV22は、導通角制御信号発生回路SGに入力される。またインダクタL1に流れる電流I10を検出する電流検出器CT1の出力も導通角制御信号発生回路SGに入力される。導通角制御信号発生回路SGからは、第1及び第2の半導体スイッチング素子Q1,Q2を交互にON/OFFするための第1及び第2の導通角制御信号G1,G2が出力される。本実施の形態では、起動時おいては、図2に示すような導通角制御信号G1,G2を用いる。
図2から明らかなように、第2の半導体スイッチング素子Q2をオン・オフさせる第2の導通角制御信号G2では、最初の導通角制御信号G21の信号幅(第2の半導体スイッチング素子Q2の初期導通角に相当する)が、第1の半導体スイッチング素子Q1をオン・オフさせる最初の導通角制御信号G11の信号幅(第1の半導体スイッチング素子Q1の初期導通角に相当する)よりも狭くなっている。本実施の形態では、導通角制御信号発生回路SGは、起動時においては、出力側コンデンサC2から第2の半導体スイッチング素子Q2を通して入力側コンデンサC1に流れる単位時間当たりの電流値が、第2の半導体スイッチング素子Q2を破壊することがない許容値以下になるように、第2の半導体スイッチング素子Q2の初期導通角を第1の半導体スイッチング素子Q1の初期導通角よりも小さく設定している。そして導通角制御信号発生回路SGは、出力側コンデンサC2の両端電圧V20が所定の値(例えば約660V)に上昇するまでは第2の半導体スイッチング素子Q2の導通角を徐々に増加させるように信号幅が徐々に広くなる導通角制御信号G2(G21,G22,G23・・・)を発生する。また導通角制御信号発生回路SGが発生する第1の半導体スイッチング素子Q1を制御するための第1の導通角制御信号G1は、第2の導通角制御信号G2とは逆の関係にある。すなわち導通角制御信号発生回路SGは、出力側コンデンサC2の両端電圧V20が所定の値に上昇するまでは、第1の半導体スイッチング素子Q1の導通角を徐々に減少させるように信号幅が徐々に狭くなる第1の導通角制御信号G1(G11,G12,G13・・・)を発生する。
このような第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生する導通角制御信号発生回路SGは、図3に示す構成を有している。図3に示した導通角制御信号発生回路SGは、検出回路1と、A/D変換回路2と、演算回路3とドライブ回路4とを備えている。検出回路1は、入力側コンデンサC1の両端電圧V10と、出力側コンデンサC2の両端電圧V20と、インダクタL1を流れる電流I10を検出する。検出回路1から出力される電圧V11、電圧V21及び電流I11は、A/D変換回路2により、デジタル量の電圧V12、電圧V22及び電流I12にA/D変換される。演算回路3は、A/D変換回路2の出力を入力として、第1及び第2の半導体スイッチング素子Q1及びQ2の導通角を制御する第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生するために用いる第1及び第2のゲート信号g1及びg2を演算により求める。そしてドライブ回路4は、第1及び第2のゲート信号g1及びg2を信号を絶縁した状態で、第1及び第2のゲート信号g1及びg2を入力としてその信号レベルを変換した第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生する。演算回路3は、中央演算処理装置CPUから構成されている。なお演算回路3を中央演算処理装置CPUによって構成する場合には、A/D変換回路2をこの中央演算処理装置CPUに含まれる回路構成で実現してもよいのは勿論である。図4には、この演算回路3で行う演算処理をブロック線図で示してある。
演算回路3では、起動時及び運転時において下記の式の演算を実行する。
Zn={(Yn−V22)×K1/(1+ST)}+Yn−I12
そして演算結果ZnをPWM信号処理することにより第1及び第2のゲート信号g1及びg2を出力するように演算回路3は構成されている。なお演算回路3は、第1のゲート信号g1と第2のゲート信号g2とが同時に発生しない(ゲート信号が対応する半導体スイッチング素子を同時にオン状態にしない)ように、第1のゲート信号g1と第2のゲート信号g2との間にデッドタイムを付加する機能を有している。
ここでYn=Vb×Xnであり、Vbは基準電圧、Xnは変数、K1は定数である。K1は、出力電圧の安定度に基づいて定める。なお本実施の形態では、K1を2〜10の間の値と定めている。また基準電圧Vbとは、コンバータ装置CONVの通常の昇圧動作の目標電圧である。本実施の形態では、基準電圧Vbを660Vと定めている。
また変数Xnは、Xn=Xn-1+ΔX(n=1、2,3・・・)を単位時間間隔でXn=1になるまで演算を行って得る値である。ただしΔX<1の任意の値である。演算回路3が一度演算動作をするたびにXn-1の値が前のXnの値に変わる。
ΔXの値は、出力側コンデンサC2から第2の半導体スイッチング素子Q2を通して入力側コンデンサC1に流れる単位時間当たりの電流値が第2の半導体スイッチング素子Q2を破壊することがない許容値以下になるように定められた任意の値である。本実施の形態では、具体的には、ΔXを0.00005〜0.0002の間の値としている。
またXn-1の初期値X0は、X0={V22+K0×(V22−V12)}/Vbの演算式により求める。ここでK0は基準電圧Vbと、入力側コンデンサ及び出力側コンデンサの容量と、負荷状態とにより決まる定数である。本実施の形態では、定数K0として、0.01〜0.2の値を設定している。この初期値X0とΔXの値とにより、第1の半導体スイッチング素子Q1の導通角が決まることになる。上記Znの信号により、第1の半導体スイッチング素子Q1の導通角が決定され、結果として第2の半導体スイッチング素子Q2の初期導通角が決定される。なおドライブ回路4は、第1及び第2のゲート信号g1及びg2を信号を絶縁した状態で、第1及び第2のゲート信号g1及びg2の信号レベルを変換した第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生する。
ちなみに発明が解決しようとする課題で説明した従来提案されている技術のように第2の半導体スイッチング素子Q2を最初は動作させずに、途中から第2の半導体スイッチング素子Q2を動作させる場合に必要な第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2のタイムチャートは、図5のようになる。図2の本実施の形態で用いる第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2のタイムチャートと比較すると分かるように、従来の方法では、第1の半導体スイッチング素子Q1の導通角が徐々に大きくなるため、出力側コンデンサC2の充電に時間がかかり、起動時において電圧が基準電圧Vbに達するまでに時間がかかる。これに対して、本発明の実施の形態によれば、起動時の最初から第1の半導体スイッチング素子Q1の導通角は広く、また第2の半導体スイッチング素子Q2もオン・オフを実行するため、出力側コンデンサC2の充電速度が速く、従来の方法よりも素早く起動することができる。
なお起動が完了した後は、Xnが1となり、以後基準電圧Vbを維持するように第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2が出力される。さらに昇圧する場合には、基準電圧Vbを変更することになる。
本実施の形態によれば、起動時の過電圧、過電流を防止しながら、起動開始時間を短縮できる。
本発明の方法を実施する本発明のコンバータ装置の実施の形態の一例の主たる回路図である。 図1のコンバータ装置で起動時に用いる第1及び第2の導通角制御信号のタイムチャートを示す図である。 導通角制御信号発生回路の構成を示すブロック図である。 図3の導通角制御信号発生回路の信号処理を示すブロック線図である。 従来の方法で起動する場合に用いる第1及び第2の導通角制御信号のタイムチャートを示す図である。
符号の説明
1 検出回路
2 A/D変換回路
3 演算回路
4 ドライブ回路
CONV コンバータ装置
C1 入力側コンデンサ
C2 出力側コンデンサ
Q1 第1の半導体スイッチング素子
Q2 第2の半導体スイッチング素子
D3 逆流阻止用ダイオード
L1 インダクタ
CT1 電流検出器

Claims (3)

  1. 逆流阻止用ダイオードを介して直流電源に接続される入力側コンデンサと、出力側コンデンサと、第1及び第2の半導体スイッチング素子と、インダクタとを備え、正極出力端子側に前記第2の半導体スイッチング素子が位置するように直列に接続された前記第1及び第2の半導体スイッチング素子が前記出力側コンデンサに対して並列接続され、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半導体スイッチング素子との接続点と前記入力側コンデンサの一端との間に前記インダクタが配置されて構成されてなるコンバータ装置を、前記第1及び第2の半導体スイッチング素子のオン・オフを制御することにより前記出力側コンデンサの両端電圧を昇圧させるコンバータ装置の制御方法であって、
    起動時において、前記出力側コンデンサから前記第2の半導体スイッチング素子を通して前記入力側コンデンサに流れる単位時間当たりの電流値が、前記第2の半導体スイッチング素子を破壊することがない許容値以下になるように、前記第2の半導体スイッチング素子の初期導通角を前記第1の半導体スイッチング素子の初期導通角よりも小さく設定し且つ前記出力側コンデンサの前記両端電圧が所定の値に上昇するまでは前記第2の半導体スイッチング素子の導通角を徐々に増加させるように前記第1及び第2の半導体スイッチング素子の導通を制御することを特徴とするコンバータ装置の制御方法。
  2. 一対の直流入力端子の一方の直流入力端子にアノードが接続された逆流阻止用ダイオードと、
    前記逆流阻止用ダイオードのカソードと前記一対の直流入力端子の他方の直流入力端子との間に配置された入力側コンデンサと、
    前記逆流阻止用ダイオードのカソードと前記入力コンデンサの一端との接続点に一端が接続されたインダクタと、
    一対の直流出力端子間に配置された出力側コンデンサと、
    前記インダクタの他端と前記入力側コンデンサの他端との間に配置された第1の半導体スイッチング素子と、
    前記第1の半導体スイッチング素子に対して逆並列接続された第1のダイオードと、
    前記インダクタの他端と前記一対の直流出力端子の一方の直流出力端子との間に配置された第2の半導体スイッチング素子と、
    前記第2の半導体スイッチング素子に対して逆並列接続された第2のダイオードと、
    前記第1及び第2の半導体スイッチング素子の導通角を制御する導通角制御信号を発生する導通角制御信号発生回路とを備え、
    交互に導通する前記第1及び第2の半導体スイッチング素子のそれぞれの前記導通角を変えて前記一対の直流出力端子から出力される直流電圧を昇圧するコンバータ装置であって、
    前記導通角制御信号発生回路が、起動時において、前記出力側コンデンサから前記第2の半導体スイッチング素子を通して前記入力側コンデンサに流れる単位時間当たりの電流値が、前記第2の半導体スイッチング素子を破壊することがない許容値以下になるように、前記第2の半導体スイッチング素子の初期導通角を前記第1の半導体スイッチング素子の初期導通角よりも小さく設定し且つ前記出力側コンデンサの両端電圧が所定の値に上昇するまでは前記第2の半導体スイッチング素子の導通角を徐々に増加させる導通角制御信号を発生するように構成されていることを特徴とするコンバータ装置。
  3. 前記導通角制御信号発生回路は、前記入力側コンデンサの前記両端電圧V10と、前記出力側コンデンサの前記両端電圧V20と、前記インダクタを流れる電流I10を検出する検出回路と、
    前記検出回路から出力される前記電圧V11、前記電圧V21及び電流I11をA/D変換してデジタル量の電圧V12、電圧V22及び電流I12を出力するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の出力を入力として、前記第1及び第2の半導体スイッチング素子の導通角を制御する第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生するために用いる第1及び第2のゲート信号g1及びg2を演算により求める演算回路と、前記第1及び第2のゲート信号g1及びg2を入力として前記第1及び第2の導通角制御信号G1及びG2を発生するドライブ回路とを備え、
    前記演算回路は、起動時及び運転時において、
    Zn={(Yn−V22)×K1/(1+ST)}+Yn−I12
    の演算を行って、演算結果ZnをPWM信号処理することにより前記第1及び第2のゲート信号を出力するように構成され、
    ここでYn=Vb×Xnであり、Vbは基準電圧、Xnは変数、K1は定数であり、
    変数Xnは、Xn=Xn-1+ΔX(n=1、2,3・・・)を単位時間間隔でXn=1になるまで演算を行って得る値であり、ただしΔX<1であり、またΔXは前記出力側コンデンサから前記第2の半導体スイッチング素子を通して前記入力側コンデンサに流れる単位時間当たりの電流値が前記第2の半導体スイッチング素子を破壊することがない許容値以下になるように定められた任意の値であり、
    Xn-1の初期値X0をX0={V22+K0×(V22−V12)}/Vbの演算式により求め、
    ここでK0は前記基準電圧Vbと、前記入力側コンデンサ及び出力側コンデンサの容量と、負荷状態とにより決まる定数であることを特徴とする請求項2に記載のコンバータ装置。
JP2004158202A 2004-05-27 2004-05-27 コンバータ装置及びその制御方法 Expired - Lifetime JP3840236B2 (ja)

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