JP3839858B2 - 紙葉類処理装置の自己診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、たとえば、有価証券や郵便物などの紙葉類を搬送路によって搬送することにより、その紙葉類を種類別に区分する区分処理などを行なう紙葉類処理装置の自己診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、有価証券や郵便物などの紙葉類を搬送路によって搬送することにより、その紙葉類を種類別に区分する紙葉類処理装置では、扱いの対象となる紙葉類があらかじめ設定されたほぼ一定の軌道(搬送路)を移動するようになっている。このことを利用して、対象となる移動物(紙葉類)を検出するセンサ、あるいは、一定の軌道を外れたものがある場合に、これを検出するための各種センサを用いることによって、搬送状態の管理や軌道の逸脱などの搬送異常の検出を行なっている。
【0003】
たとえば、有価証券や郵便物のように高速に搬送されるものは、一定の軌道上を移動するように制御されているが、折れ曲りや破損などの不具合、あるいは、環境条件の変化などにより搬送路を外れたり、搬送路から脱落したりすることがある。通常、これらを検出するために、脱落などが発生すると考えられる箇所に脱落などを検出するセンサを配置している。これらセンサの配置に関しては、過去の経験に基づいてどの位置にセンサを配置すればよいかを推定することが可能である。なお、利用されるセンサとしては、光学式あるいは機械式など一般的なセンサである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のセンサでは、たとえば、光学式センサのように、1つ1つのセンサ部分では極めて高速に処理を行なうことができるが、そのときに検出できるのは、センサの機能が有効に作用する該当箇所一点しか監視できないため、より広い部分の情報を得ようとする場合には多数のセンサが必要になる。
【0005】
また、異常状態が時間的に継続して生じる場合、単一のセンサからの情報だけでなく、周辺の他のセンサとの依存関係を用いた制御を行なう必要が生じてくるために、制御部での処理が複雑になっていく。
【0006】
しかも、過去に発生したことのない予期できない状況を含むあらゆる状況に対応するためには、必然的に多数のセンサが必要になってくる。また、センサのほこりの付着や配線の不具合など、取付け状態に応じては精度がでないため、定期的に全てのセンサを点検する必要があるが、数が多い場合にはこの作業も大変である。
【0007】
そこで、本発明は、少ない構成部品で広範囲にわたり搬送異常の監視を行なうことが可能となり、しかも、細かい操作を利用者が行なう手間を低減でき、点検・調整の手間を大幅に減らすことができる紙葉類処理装置の自己診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の紙葉類処理装置の自己診断装置は、紙葉類を搬送する搬送手段と、この搬送手段上の特定位置に設けられ、特定マークを発生可能な特定マーク発生手段と、前記搬送手段上の特定位置と当該特定位置に発生される前記特定マークを含む監視領域内の画像を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像された監視領域内の画像を連続的に取込む画像取込み手段と、この画像取込み手段によって取込んだ複数の画像間の時間的変化からその画像間の変化領域を抽出することにより、前記監視領域内における前記紙葉類の搬送異常および前記特定マークを検出する搬送異常検出手段と、この搬送異常検出手段により前記監視領域内に搬送異常が検出されない場合に前記特定マーク発生手段を制御し特定マークを発生させる特定マーク発生制御手段と、この特定マーク発生制御手段の制御により特定マークが発生されたときに、前記搬送異常検出手段が当該特定マークを検出した場合に前記撮像手段の機能が正常であると判定する第1の判定手段と、前記特定マーク発生制御手段の制御により特定マークが発生されたときに、前記搬送異常検出手段が当該特定マークを検出しなかった場合、カウントするカウンタと、このカウンタの内容をあらかじめ設定される所定値と比較する比較手段と、この比較手段による比較の結果、前記カウンタの内容が所定値に達しない場合、再び前記搬送異常検出手段による特定マークの検出を行なわせる制御手段と、前記比較手段による比較の結果、前記カウンタの内容が所定値に達した場合、前記撮像手段の機能が異常であると判定する第2の判定手段とを具備している。
【0012】
【作用】
本発明によれば、紙葉類を搬送する搬送路の特定位置(異常が発生すると考えられそうな範囲)を監視領域として、その監視領域内の画像を撮像する撮像手段を設置し、そこから得られる画像を利用して監視を行ない、紙葉類の搬送異常を検出することにより、光学式センサなどのいわゆる点センサと異なり、面センサとして利用できるため、少ない構成部品で広範囲の監視を行なうことが可能となる。その結果、光学式センサで必要となる光軸の調整などの手間を省くことができる。
【0013】
また、撮像手段を用いる場合、撮像範囲に関してあらかじめ多少の余裕を持って取付けを行なうことで、監視対象領域外についてもある程度の監視を行なうことが可能である。
【0014】
さらに、撮像系(撮像手段)の機能が正常であることを確認する自己診断を行なうことにより、細かい操作を利用者が行なう手間を低減することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る紙葉類処理装置の構成を概略的に示すものである。すなわち、供給部1は、有価証券や郵便物などの紙葉類Pを1枚ずつ供給する。この供給される紙葉類Pは、搬送路2によって搬送され、その終端部に設けられた区分ゲート3を介して分岐搬送路4または5に区分される。分岐搬送路4,5の各終端部には、それぞれ集積部6,7が設けられていて、搬送されてきた紙葉類Pを積層集積するようになっている。
【0016】
なお、搬送路2の中途部には、搬送される紙葉類P上の画像情報を光学的に読取ることにより、紙葉類Pの種類などを判別する判別部8が設けられており、この判別部8の判別結果に応じて区分ゲート3が切換え制御されるようになっている。
【0017】
さて、搬送路2,4,5の特定位置(異常が発生すると考えられそうな範囲)、たとえば、区分ゲート3の位置の所定範囲が監視領域9として設定されていて、この監視領域9内の画像を撮像する撮像手段としてのITVカメラ10が設置されている。
【0018】
ITVカメラ10で撮像された画像信号は、伝送路11によって処理装置12に送られ、紙葉類Pの搬送異常の検出処理などが行なわれる。搬送異常が検出されると、図示しない警報装置を鳴らしたり、表示装置13に異常を示す図形や文字などを表示するようになっている。
【0019】
図2は、本発明の第1の実施例に係る、主に処理装置12を主体に示す構成例のブロック図である。この実施例は、撮像系の自己診断機能を備えた場合を示している。
【0020】
すなわち、ITVカメラ10は、監視領域9内の画像を連続的に撮像し、電気信号に変換する。ITVカメラ10で撮像された画像信号は、A/D変換部21に入力され、サンプリングパルス生成部22から出力される所定のサンプリングレートのサンプリングパルスによりデジタル化された後、画像データとして画像メモリ23に順次格納されていく。これらの画像は、ビデオテープレコーダなどの記録装置24で記録保存することにより、後でデータを照会することが可能となっている。
【0021】
検出処理部25は、たとえば、CPUなどを主体に構成されており、画像メモリ23に時系列に取込まれた複数の画像(たとえば、2つの画像)に対して差分演算を行ない、画像メモリ23に格納された時間的に連続する画像間の変化領域を抽出することにより、紙葉類Pの搬送異常の検知などを行ない、その結果を表示装置13に送って表示したり、結果に応じては警報装置26を駆動する。
【0022】
また、これらの情報を監視部モニタ信号27として上位制御装置28に送ることにより、装置全体の制御を行なうようになっている。
検出処理部25には、タイミング発生部29を介して特定マーク発生手段としての目印発生部30が接続されている。目印発生部30は、撮像系の自己診断を行なう際に、監視領域9内に目印(特定マーク)を発生させるものである。
【0023】
目印発生部30における目印の具体的な発生方法としては、たとえば、図3に示すように、LED(発光ダイオード)のように電気的にオン/オフできる目印Mを用いたり、あるいは、図4に示すように、機械的にシャッタSを開閉することで、目印Mを出現させる方法もある。この際、目印発生要求によって実現する変化はオン/オフ(あるいは、“見えない”→“見える”)でも、オフ/オン (あるいは、“見える”→“見えない”)でも構わない。
【0024】
なお、目印の発生方法については、上記の方法以外にも局所的に変化を発生させることができる方法であれば利用することが可能である。
また、目印としてシャッタを利用する際、シャッタが退いたときに出現する形状は、ここの例では円形として説明したが、いずれの場合でも目印の形状についてはこの限りではない。
【0025】
次に、撮像系が正常に動作しているか否かを自己診断するための処理について、図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。ITVカメラ10からの画像入力動作を開始し(S1)、自己診断時間計測用カウンタをリセットし(S2)、ITVカメラ10で入力された画像の画像メモリ23への取込みを行なう(S3)。
【0026】
次に、検出処理部25は、前述した搬送異常の検出と同様に、画像メモリ23に取込まれた複数の画像を用いた時系列差分などの手法により異常の検出処理を行ない(S4)、監視領域9内に異常があれば(S5)、ステップS3の画像取込み処理に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
【0027】
ステップS5で異常が検出されなければ、検出処理部25は、タイミング発生部29を介して目印発生部30に目印発生要求を送ることにより(S6)、監視領域9内に前述したような目印を発生させる。
【0028】
そして、検出処理部25は、再び監視領域9内の画像を取込み(S7)、前述した搬送異常の検出と同様に、画像メモリ23に取込まれた複数の画像を用いた時系列差分などの手法により検出処理を行なうことにより(S8)、目印の発生を要求した後で目印による変化が検出されるか否かを調べる(S9)。ここで、目印が検出された場合、撮像系が正常であると判定して、その旨を表示装置13に表示し(S10)、目印発生要求を解除する(S11)。
【0029】
ステップS9において、目印が検出されなかった場合、自己診断時間計測用カウンタの内容を「+1」し(S12)、その後、上記カウンタの内容があらかじめ設定される所定値よりも大きくなったか否かを判断し(S13)、所定値よりも小さい場合はステップS7の画像取込み処理に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
【0030】
ステップS13において、カウンタの内容が所定値よりも大きくなった場合、撮像系からの入力に不具合があるものと判定して、その旨を表示装置13に表示し(S14)、ステップS11に進んで目印発生要求を解除する。
【0031】
すなわち、目印の発生要求を出した後、所定時間が経過しても目印の発生を検出できないときは、撮像系からの入力に不具合があるものと判定して通知し、目印が所定時間内で検出できた場合は、撮像系が正常であると判定して通知し、以降の処理を継続するものである。
【0032】
図7は、本発明の第2の実施例に係る、主に処理装置12を主体に示す構成例のブロック図である。この実施例は、撮像系の検出機能の自己診断機能を備えた場合を示しており、図2の第1の実施例における目印発生部30の代わりに疑似異常状態発生部31が設けられている点が第1の実施例と異なっている。
【0033】
すなわち、疑似異常状態発生部31は、検出機能の自己診断を行なう際に、監視領域9内に疑似的な異常状態を発生させるものである。疑似異常状態発生部 31における疑似的な異常状態の具体的な発生方法としては、たとえば、図8に示すように、軸41を支点に回動するアーム42の先端部に、実際に搬送する紙葉類Pに似た疑似物体43を取付け、発生の要求があったときにアーム42を回動させ、監視領域9内に疑似物体43を挿入することにより、疑似的に異常状態を発生させる。
【0034】
なお、上記例では、アーム42の先端部に疑似物体43を取付けた例について説明したが、上記の方法以外でも、異常状態を疑似的に発生させることができる方法であれば、利用することが可能である。
【0035】
次に、検出機能が正常に動作しているか否か(この場合は監視領域9内で発生した異常状態を正しく検出できるか否か)を自己診断するための処理について、図9および図10に示すフローチャートを参照して説明する。ITVカメラ10からの画像入力動作を開始し(S21)、自己診断時間計測用のカウンタをリセットし(S22)、ITVカメラ10で入力された画像の画像メモリ23への取込みを行なう(S23)。
【0036】
次に、検出処理部25は、前述した搬送異常の検出と同様に、画像メモリ23に取込まれた複数の画像を用いた時系列差分などの手法により異常の検出処理を行ない(S24)、監視領域9内に異常があれば(S25)、ステップS23の画像取込み処理に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
【0037】
ステップS25で異常が検出されなければ、検出処理部25は、タイミング発生部29を介して疑似異常状態発生部31に疑似異常状態発生要求を送ることにより(S26)、監視領域9内に前述したような疑似の異常状態を発生させる。
【0038】
そして、検出処理部25は、再び監視領域9内の画像を取込み(S27)、前述した搬送異常の検出と同様に、画像メモリ23に取込まれた複数の画像を用いた時系列差分などの手法により検出処理を行なうことにより(S28)、異常状態の発生を要求した後で異常状態が検出されるか否かを調べる(S29)。ここで、異常状態が検出された場合、検出機能が正常であると判定して、その旨を表示装置13に表示し(S30)、異常状態発生要求を解除する(S31)。
【0039】
ステップS29において、異常状態が検出されなかった場合、自己診断時間計測用カウンタの内容を「+1」し(S32)、その後、上記カウンタの内容があらかじめ設定される所定値よりも大きくなったか否かを判断し(S33)、所定値よりも小さい場合はステップS27の画像取込み処理に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
【0040】
ステップS33において、カウンタの内容が所定値よりも大きくなった場合、検出機能に不具合があるか、もしくは、撮像系からの入力に不具合があるものと判定して、その旨を表示装置13に表示し(S34)、ステップS31に進んで異常状態発生要求を解除する。
【0041】
すなわち、疑似の異常状態の発生要求を出した後、所定時間が経過しても異常状態を検出できないときは、検出機能に不具合があるか、もしくは、撮像系からの入力に不具合があるものと判定して通知し、異常状態が所定時間内で検出できた場合は、検出機能が正常であると判定して通知し、以降の処理を継続するものである。
【0042】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。この実施例は、監視領域9の自動設定機能を備えた場合である。
図11は、図1に示した第1の実施例において、監視を行なう監視領域9内に配置した4つの目印M1,M2,M3,M4を表している。この目印M1,M2,M3,M4に囲まれる領域内について確実に監視を行なうことを本実施例の目的としている。以下、目印に囲まれた領域を監視領域9と呼び、設定された目印の数が4個ということで説明を行なう。
【0043】
監視領域9内に配置した4つの目印M1,M2,M3,M4をITVカメラ 10によって撮像して取込んだ場合、ITVカメラ10のずれなどにより見え方に何種類かの変化がある。たとえば、図12(a)は、監視領域9がカメラ視野のほぼ中央にある正常な状態である。図12(b)は、カメラ視野内に監視領域9が入っているが、中央からずれている場合である。図12(c)は、カメラ視野から監視領域9が外れている例であり、この場合、当初の目的を実現するための監視を行なうことは困難である。
【0044】
以下、監視領域9の設定動作について、図13および図14に示すフローチャートを参照して説明する。ITVカメラ10からの画像入力動作を開始し(S41)、画像メモリ23に画像データの取込みを行なう(S43)。このとき、あらかじめ監視領域9を設定する目印の数n(この例では「4」)を登録しておく(S42)。
【0045】
次に、検出処理部25は、前述した搬送異常の検出と同様に、画像メモリ23に取込まれた複数の画像を用いた時系列差分などの手法により、目印の検出処理を行ない(S44)、検出された目印の数mを計数する(S45)。そして、計数値mとあらかじめ設定された目印の数nとを比較する(S46,S47, S48)。この比較の結果、検出された目印の数が3個以上の場合、これらの目印から監視領域を設定することが可能であるので、これらの目印の位置から監視を行なうべき領域を設定する。
【0046】
すなわち、検出された目印の数が4個の場合、その検出位置を記録し(S49)、その後、その4個の目印の各位置に基づいて監視領域9を設定する(S50)。また、検出された目印の数が3個の場合、その検出位置を記録し(S51)、その後、その3個の目印の各位置に基づき、残りの1個の目印の位置を推定し(S52)、推定できたらステップS50に進んで監視領域9を設定する。
【0047】
一方、検出された目印の数が2個以下の場合(目印の数は最低でも3個以上)、特殊な場合を除いては領域を設定することができないため、撮像系が目印を捉えることができないと考え、撮像系のセッティングを直すよう指示を出す。
【0048】
すなわち、検出された目印の数が2個の場合、その2個の目印が対角となる2点の検出か否かを判断し(S53)、そうであれば、その検出位置を記録し (S54)、その後、その2個の目印の各位置に基づき、残りの2個の目印の位置を推定し(S55)、推定できたらステップS50に進んで監視領域9を設定する。
【0049】
また、検出された目印の数が2個以下の場合、撮像系異常と判断し(S56)、監視領域設定不可能である旨のメッセージを表示装置13に表示する(S57)。さらに、ステップS53において、検出された2個の目印が対角となる2点の検出でなかった場合、ステップS57に進んで監視領域設定不可能である旨のメッセージを表示する。
【0050】
なお、上記例では、目印の数を4個として監視領域を設定して説明したが、この個数は2個以上であればその数に制限はない。また、目印の具体例としては、前述した第1の実施例で説明した目印を利用することも可能である。
【0051】
以上説明したように上記実施例によれば、従来のような多数の光学センサを用いなくても、1個のITVカメラで監視を行ない、紙葉類の搬送異常を検出することができる。このため、小形の点センサでは把握しにくい異常状態の生じている領域の把握を行なうことが容易に可能である。
【0052】
また、撮像系あるいは検出機能が正常であることを確認する自己診断機能を持たせることで、ITVカメラの取付け位置の多少のずれを吸収したり、診断結果によりどの部分に不具合が生じているかを管理者に通知することができる。このため、点検・調整の手間を大幅に減らすことができる。
また、監視対象領域を自動的に修正することが可能であるため、ITVカメラの向きが多少変化しても、誤検知を起こしにくくすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、少ない構成部品で広範囲にわたり搬送異常の監視を行なうことが可能となり、しかも、細かい操作を利用者が行なう手間を低減でき、点検・調整の手間を大幅に減らすことができる紙葉類処理装置の自己診断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る紙葉類処理装置を概略的に示す構成図。
【図2】第1の実施例に係る主に処理装置を主体に示す構成例のブロック図。
【図3】目印発生部の具体例を説明する図。
【図4】目印発生部の他の具体例を説明する図。
【図5】撮像系の自己診断処理を説明するフローチャート。
【図6】撮像系の自己診断処理を説明するフローチャート。
【図7】第2の実施例に係る主に処理装置を主体に示す構成例のブロック図。
【図8】疑似異常状態発生部の具体例を説明する図。
【図9】検出機能の自己診断処理を説明するフローチャート。
【図10】検出機能の自己診断処理を説明するフローチャート。
【図11】第3の実施例に係る設定された監視領域内に対する目印の配置例を示す図。
【図12】撮像された画像中における目印の見え方例を説明する図。
【図13】監視領域の設定動作を説明するフローチャート。
【図14】監視領域の設定動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
P……紙葉類、1……供給部、2……搬送路、3……区分ゲート、4,5……分岐搬送路、6,7……集積部、8……判別部、9……監視領域、10……ITVカメラ(撮像手段)、12……処理装置、13……表示装置、21……A/D変換器、23……画像メモリ、25……検出処理部、30……目印発生部(特定マーク発生手段)、31……疑似異常状態発生部(疑似異常状態発生手段)、M,M1〜M4……目印(特定マーク)。

Claims (1)

  1. 紙葉類を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段上の特定位置に設けられ、特定マークを発生可能な特定マーク発生手段と、
    前記搬送手段上の特定位置と当該特定位置に発生される前記特定マークを含む監視領域内の画像を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段によって撮像された監視領域内の画像を連続的に取込む画像取込み手段と、
    この画像取込み手段によって取込んだ複数の画像間の時間的変化からその画像間の変化領域を抽出することにより、前記監視領域内における前記紙葉類の搬送異常および前記特定マークを検出する搬送異常検出手段と、
    この搬送異常検出手段により前記監視領域内に搬送異常が検出されない場合に前記特定マーク発生手段を制御し特定マークを発生させる特定マーク発生制御手段と、
    この特定マーク発生制御手段の制御により特定マークが発生されたときに、前記搬送異常検出手段が当該特定マークを検出した場合に前記撮像手段の機能が正常であると判定する第1の判定手段と、
    前記特定マーク発生制御手段の制御により特定マークが発生されたときに、前記搬送異常検出手段が当該特定マークを検出しなかった場合、カウントするカウンタと、
    このカウンタの内容をあらかじめ設定される所定値と比較する比較手段と、
    この比較手段による比較の結果、前記カウンタの内容が所定値に達しない場合、再び前記搬送異常検出手段による特定マークの検出を行なわせる制御手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記カウンタの内容が所定値に達した場合、前記撮像手段の機能が異常であると判定する第2の判定手段と、
    を具備したことを特徴とする紙葉類処理装置の自己診断装置
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