JP3839511B2 - チューブ状商品の収容装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、練り歯磨き、あるいは化粧品等が充填されたチューブ状商品をトレー上にコンパクトに収容せしめるチューブ状商品の収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記のごときチューブ状商品は、所定口径を有するキャップ部分である筒状端部と扁平幅広端部とをその両端に備えてなり、安定性に欠けるため、流通過程においては一本一本を長方体の紙製容器等に収容し、さらに外箱に箱詰めしている。
【0003】
しかし、近時の省資源化の要請に応えるためには、所定本数のチューブ状商品をそのままトレー上に立てて収容した状態でその全体を包装して出荷し、個々のチューブ状商品を個装状態で販売することが望ましい。
【0004】
この場合、前記トレーへのチューブ状商品の収容に際しては、所定の面積のトレー上にできるだけ多くのチューブ状商品を収容できることが望ましい。そのためには、チューブ状商品の扁平幅広端部同士が互いに干渉し合うことを防止すべく、それぞれの扁平端部が斜め向きとなるようにして、各チューブ状商品をトレーに収容せしめることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、チューブ状商品の扁平幅広端部が隣接するもの同士互いに干渉しないように、それぞれの扁平幅広端部を斜め向きとしてトレーに自動的に収容せしめることができる、チューブ状商品の収容装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、扁平幅広端部をその一端側に有し他端側にキャップを有するチューブ状商品を起立した状態でトレーにコンパクトに収容せしめる装置であって、小径スプロケットと大径スプロケット及び該大径スプロケットの下方に設けられた補助スプロケットに巻き掛けられ、前記小スプロケットと大径スプロケット間が上昇搬送経路とされ、前記大径スプロケットと補助スプロケット間が急降下過程とされた上昇搬送コンベアの外側面には、前記上昇搬送経路では前記チューブ状商品のキャップ部を進行方向前方へ向けて上昇搬送し前記急降下過程では前記チューブ状商品のキャップ部が載置される係止片が適当間隔をあけて設けられ、さらに前記上昇搬送コンベアの上昇搬送経路に沿って前記チューブ状商品の扁平広幅端部の片側を持ち上げて該チューブ状商品にその軸線回りのねじり角を与えるねじり角付与ガイド及び該ねじり角付与ガイドに連続して前記ねじり角を維持するねじり角維持ガイドが設けられ、前記急降下過程のチューブ状商品の落下位置にトレーの供給部が形成されてなる構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係るチューブ状商品の収容装置を含んでなる自動箱詰め装置の全体斜視図、図2は図1のII−II矢視図、図3は落下制御板部の斜視図、図4は搬送コンベア部の斜視図、図5は、本発明の一実施形態に係るチューブ状商品の収容装置の要部を示す斜視図、図6は図5のVI−VI矢視端面図、図7は図5のVII−VII矢視端面図、図8はチューブ状商品がトレーに収容される状態を示す斜視図、図9は包装状態を示す斜視図である。
【0009】
本発明を適用したチューブ状商品30の自動箱詰めの一例が図8及び図9に示されている。すなわち、チューブ状商品30の筒状端部であるキャップ31部分を受け入れる適合部32を複数備えてなるトレー33に、前記チューブ状商品30が前記キャップ31部分を下向きにして自動的に適合安定させられ、さらにその後、それらが、図示しない包装装置によって包装用容器34に充填包装される。
【0010】
まず、チューブ状商品30の整列搬送装置を説明する。図面実施例ではチューブ状商品30の送り込み部が効率化のために二連構成になっている。
【0011】
前記整列搬送装置は、チューブ状商品30の移送方向に2分割して設けられた送り込みコンベアを備えている。この送り込みコンベアは、チューブ状商品30を縦方向に載置して移送する前方送り込みコンベア1と後方送り込みコンベア2とからなる。
【0012】
前記前方送り込みコンベア1と前記後方送り込みコンベア2との間には、エアーシリンダ3によって上下動せしめられるストッパー4が設けられている。前記後方送り込みコンベア2のさらに後方には、上下動自在のストッパー5及び送り込みコンベア17が設けられている。
【0013】
前記前方送り込みコンベア1の前方両側には、チューブ状商品30が送り込まれて載置され、該チューブ状商品30の送り込みを確認してそれぞれ内側に回転し、載置したチューブ状商品30を下方の直角方向に設けた搬送コンベア6の定位置に供給する落下制御板7、7aが設けられている。
【0014】
その詳細が図3に示されている。すなわち、前記前方送り込みコンベア1の回動方向と直線状かつ平行に前記落下制御板7、7aの回動軸8、8aが設けられ、該回動軸8、8aにはそれぞれ噛み合う歯車9、9aが取り付けられ、その一方の回動軸8に駆動プーリ20が設けられ、該駆動プーリ20が前記チューブ状商品30の送り込みを確認して原動プーリ21により回転させられ、前記落下制御板7、7aをそれぞれ内側に回転させる構成となっている。
【0015】
前記落下制御板7、7aは、前記チューブ状商品30の送り込み時には、前記前方送り込みコンベア1の上面と水平を保って静止させられ待機している。前記落下制御板7、7aは、その回動軸8、8aの周囲に各4枚、それぞれ直角を保って設けられている。したがって、チューブ状商品30の送り込み毎に前記回動軸8,8aを1回転させる必要はなく、90度づつ間欠回転させればよい。
【0016】
前記前方送り込みコンベア1の先端部の上方には、前記落下制御板7、7a上に送り込まれたチューブ状商品30の後部を押圧して該チューブ状商品30を前記落下制御板7、7a上の定位置に導く回転ストッパー10が設けられている。
【0017】
該回転ストッパー10は、常時は前記前方送り込みコンベア1の先端位置に垂下させられた位置にあり、該前方送り込みコンベア1上のチューブ状商品30を一時的に係止し、該前方送り込みコンベア1から前記落下制御板7、7a上へのチューブ状商品30の送り込みを制御する。
【0018】
すなわち、チューブ状商品30を適時に落下制御板7、7a上に送り込み及び該落下制御板7、7aのそれぞれ内側回転による前記搬送コンベア6の定位置へのチューブ状商品30の供給がタイミングを合わせて一連に行われるように作用する。
【0019】
より詳細には、前記回転ストッパー10が適時に前方上方へ回転してチューブ状商品30の送り込み路を開放した後、1回転してチューブ状商品30の後部に位置し、該チューブ状商品30の後部(図示例では、キャップ31部)を押圧して該チューブ状商品30を前記落下制御板7、7a上の定位置に供給する。図中、11は前記落下制御板7、7aの前方に設けられたストッパーである。
【0020】
なお、図面実施例では、前記したごとく、前方送り込みコンベア1、後方送り込みコンベア2、落下制御板7、7a及び回転ストッパー10のほか、後に述べるトレー33への充填部、具体的には後述するプッシャ13、上昇搬送コンベア14等が二連構成になっている。
【0021】
前記落下制御板7、7aの下方には、チューブ状商品30の移送方向と直角方向に前記搬送コンベア6が設けられている。
【0022】
該搬送コンベア6には、所定間隔をあけて、前記チューブ状商品30の受部12が構成され、該受部12に供給されたチューブ状商品30を前記トレー33への充填部に間欠駆動により搬送する。
【0023】
その具体例が図1に示されている。すなわち、前記搬送コンベア6で搬送されたチューブ状商品30は、該搬送コンベア6の終端部近くにおいてプッシャ13により上昇搬送コンベア14上に移送される。
【0024】
該上昇搬送コンベア14は、小径スプロケット22と大径スプロケット23及び補助スプロケット24に巻き掛けられている。前記上昇搬送コンベア14は、前記小径スプロケット22と大径スプロケット23間が上昇搬送経路とされ、前記プッシャ13によって前記受部12から押し出されたチューブ状商品30を前記小径スプロケット22側で受け取り、これを前記大径スプロケット23側へ上昇しながらその軸線方向に搬送する。前記上昇搬送コンベア14の外側面には、前記チューブ状商品30の送り方向に適当間隔をあけて係止片15が設けられており、チューブ状商品30は該係止片15に係止してキャップ31部を進行方向前方へ向けた状態で上昇しながら搬送せしめられる。
【0025】
次に、前記上昇搬送コンベア14の前記大径スプロケット23と該大径スプロケット23の下方に設けられた補助スプロケット24間急降下過程とされ、該急降下過程において、チューブ状商品31が係止片15上に載置状態となり、続いて、上昇搬送コンベア14の復路段階で係止片15が前記チューブ状商品30の下方から逃げることにより、チューブ状商品30がそのまま落下させられる。
【0026】
なお、図5に示すように、前記大径スプロケット23の下方には、前記上昇搬送コンベア14をほぼ直角に案内するための補助スプロケット24が設けられている。この補助スプロケット24の存在により、前記係止片15が逃げたときに前記チューブ状商品30がきちんと上下方向に向いたまま真下に落下することが保証される。
【0027】
そして前記チューブ状商品30の落下位置に予め前記トレー33を供給しておくことにより、落下したチューブ状商品30のキャップ31部がトレー33に構成された前記適合部32に適合させられる。
【0028】
その後、前記トレー33を間欠的に移動させることにより、次々と落下してくるチューブ状商品30のキャップ31部分がトレー33の適合部32に順次充填されて図9の状態になる。
【0029】
なお、前記トレー33上における前記チューブ状商品30の収容状態をできるかぎりコンパクトにするため、図9に示すトレー33への収容状態における前記各チューブ状商品30の上端にある扁平な幅広端部35が隣接するもの同士互いに干渉し合わないように、該扁平幅広端部35を斜め向きに並べて前記各チューブ状商品30を前記トレー33に収容せしめる。
【0030】
そのため、本発明では、前記トレー33に収容されるときには前記扁平幅広端部35が必然的に斜め向きの状態で前記適合部32に落下するように、前記上昇搬送コンベア14による搬送過程において、該上昇搬送コンベア14の搬送作用と協働して前記扁平幅広端部35が当接することにより前記チューブ状商品30をその軸線の回りであらかじめ所定角度回動せしめるガイド25を、前記上昇搬送コンベア14に沿って設けている。
【0031】
前記ガイド25は、ねじり角付与ガイド26と、ねじり角維持ガイド27とからなる。
【0032】
前記ねじり角付与ガイド26は、前記上昇搬送コンベア14の上昇搬送経路に沿って設けられており、該上昇搬送経路に沿って搬送される前記チューブ状商品30の搬送方向後部に位置する前記扁平幅広端部35に当接して、この扁平幅広端部35の片側が搬送過程においてほぼ45度の角度まで持ち上がるように前記チューブ状商品30にその軸線回りのねじり角を与えるガイドである。
【0033】
図示例のねじり角付与ガイド26は、図5のVI−VI矢視端面図である図6に示すようにその下部がなめらかに湾曲したものとされており、前記チューブ状商品30の搬送方向前方へ近づくにつれて前記チューブ状商品30に近づくように延びている。
【0034】
一方、前記ねじり角維持ガイド27は、前記チューブ状商品30の搬送方向前方に前記ねじり角付与ガイド26と連続して設けられており、該ねじり角付与ガイド26によってほぼ45度のねじり角を加えられた前記チューブ状商品30の前記扁平幅広端部35を支えて、当該ねじり角度を維持したままで前記チューブ状商品30を落下せしめるように案内するガイドである。
【0035】
図示例のねじり角維持ガイド27は、図5のVII−VII矢視端面図である図7に示すように断面逆L字状をしており、前記大径スプロケット23の外周に沿って湾曲して延びている。
【0036】
前記のように構成される本実施形態に係る装置では、前方送り込みコンベア1、後方送り込みコンベア2及びコンベア17が常時回動させられ、コンベア17上に、例えば練り歯磨きの生産ラインからチューブ状商品30が供給される。
【0037】
図2においては、回転ストッパー10、ストッパー4及びストッパー5にそれぞれチューブ状商品30a、30b及び30cが係止させられている。この状態において、まず、回転ストッパー10が前方上方へ回転させられる。
【0038】
その結果、チューブ状商品30aが前方送り込みコンベア1の働きで落下制御板7、7a上に供給され、同時に回転ストッパー10が1回転させられて、チューブ状商品30の後部を押圧して該チューブ状商品30を前記落下制御板7、7aの定位置に供給して停止する。
【0039】
その後、ストッパー4及び5が下降させられると、チューブ状商品30bが前記回転ストッパー10部に、チューブ状商品30cがストッパー4に係止して止められ、ストッパー5にはつぎのチューブ状商品30が供給され係止する。
【0040】
前記のごときに、各ストッパーの動作と同時に落下制御板7、7aがそれぞれ内側に回転させられ、その上面に送り込まれたチューブ状商品30aが搬送コンベア6の受部12に供給される。
【0041】
前記搬送コンベア6で搬送されたチューブ状商品30は、前記プッシャ13の作動によって前記受部12内から押し出され、前記キャップ31を搬送方向前方へ向けて前記上昇搬送コンベア14上に移される。前記チューブ状商品30は、その搬送方向後部にある扁平幅広端部35を前記係止片15によって支えられ、前記上昇搬送コンベア14によって斜め上向きに搬送せしめられる。そして、前記チューブ状商品30は、その上昇搬送過程において、前記ねじり角付与ガイド26によって、前記扁平幅広端部35の片側がほぼ45度の角度まで持ち上がるようにその軸線の回りで回動せしめられる。
【0042】
前記ねじり角付与ガイド26と連続する前記ねじり角維持ガイド27によって45度のねじり角が維持され、上昇搬送コンベア14の急降下過程において、チューブ状商品30のキャップ31部が搬送方向前隣の係止片15上に載置状態となり、続いて、上昇搬送コンベア14の復路段階で係止片15が前記チューブ状商品30の下方から逃げることにより、チューブ状商品30が上下方向に向いた姿勢を維持しながらそのまま落下する。そして、前記チューブ状商品30のキャップ31部が前記トレー33の前記適合部32内に突入することにより、前記チューブ状商品30が前記トレー33内に収容せしめられる。
【0043】
その後、前記トレー33を間欠的に移動させることにより、次々と落下してくるチューブ状商品30のキャップ31部分がトレー33の適合部32に次々に適合して収容される。
【0044】
本発明によれば、前記チューブ状商品30は、前記上昇搬送コンベア14による上昇搬送過程において、前記ねじり角付与ガイド26と前記ねじり角維持ガイド27によって、前記扁平幅広端部が45度に傾斜するようにあらかじめ自動的にねじり角が与えられてトレー33の適合部32内に収容される。このため、前記トレー33の互いに隣接する適合部32同士の間隔が狭くても、収容されたチューブ状商品30の扁平幅広端部35同士が干渉し合うことはない。よって、前記トレー33の大きさをできるだけ小さくすることが可能であり、そのようなトレー33に前記チューブ状商品30をコンパクトに整列して収容せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るチューブ状商品の収容装置を含む自動箱詰め装置の一例を示す全体概略斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】落下制御板部の斜視図である。
【図4】搬送コンベア部の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るチューブ状商品の収容装置の要部を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI矢視端面図である。
【図7】図5のVII−VII矢視端面図である。
【図8】チューブ状商品がトレーに収容される状態を示す斜視図である。
【図9】包装状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
14 搬送コンベア
25 ガイド
30 チューブ状商品
33 トレー
35 扁平幅広端部
Claims (1)
- 扁平幅広端部をその一端側に有し他端側にキャップを有するチューブ状商品を起立した状態でトレーにコンパクトに収容せしめる装置であって、小径スプロケットと大径スプロケット及び該大径スプロケットの下方に設けられた補助スプロケットに巻き掛けられ、前記小径スプロケットと大径スプロケット間が上昇搬送経路とされ、前記大径スプロケットと補助スプロケット間が急降下過程とされた上昇搬送コンベアの外側面には、前記上昇搬送経路では前記チューブ状商品のキャップ部を進行方向前方へ向けて上昇搬送し前記急降下過程では前記チューブ状商品のキャップ部が載置される係止片が適当間隔をあけて設けられ、さらに前記上昇搬送コンベアの上昇搬送経路に沿って前記チューブ状商品の扁平幅広端部の片側を持ち上げて該チューブ状商品にその軸線回りのねじり角を与えるねじり角付与ガイド及び該ねじり角付与ガイドに連続して前記ねじり角を維持するねじり角維持ガイドが設けられ、前記急降下過程のチューブ状商品の落下位置にトレーの供給部が形成されてなることを特徴とするチューブ状商品の収容装置。
Priority Applications (1)
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JP4071096A JP3839511B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | チューブ状商品の収容装置 |
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JP4071096A JP3839511B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | チューブ状商品の収容装置 |
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JPH09208039A JPH09208039A (ja) | 1997-08-12 |
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JP4071096A Expired - Lifetime JP3839511B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | チューブ状商品の収容装置 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
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1996
- 1996-02-02 JP JP4071096A patent/JP3839511B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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