JP3839322B2 - インピーダンス整合回路、およびこれを用いたアンテナ装置 - Google Patents

インピーダンス整合回路、およびこれを用いたアンテナ装置 Download PDF

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Description

この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯、ミリ波帯で用いられるアンテナ装置に適用されるインピーダンス整合回路、および、上記インピーダンス整合回路を適用したアンテナ装置に関するものである。
第1図は、例えば特許文献1に示された従来のインピーダンス整合回路を含むアンテナ装置の斜視図であり、第2図は第1図に示したアンテナ装置の回路図、第3図はそこで用いられているアンテナの拡大図である。これらの各図において、1は例えば第3図に示すようなチップアンテナなどによるアンテナ、2はこのアンテナ1の入力端子であり、1−2はアンテナ1の放射導体、12−2はこの放射導体1−2の外部を覆うセラミックブロックである。
3aは容量可変のキャパシタンス素子、3bは容量固定のキャパシタンス素子、4aはインダクタンス素子であり、7はそれらによって形成されるインピーダンス整合回路である。なお、上記容量可変のキャパシタンス素子3aとしては、バラクタダイオード等のアクティブ素子が用いられている。
9は当該アンテナ装置の入力端子であり、10はその入力端子9に接続された電源回路もしくはRF回路などによる外部回路である。12はアンテナ1およびインピーダンス整合回路7が搭載される誘電体基板であり、13a,13b,13cは誘電体基板12の表面および裏面に形成された地導体である。
また、第4図は上記アンテナ1の等価回路である。第4図において、2はアンテナ1の入力端子、3cはキャパシタンス素子、4−2は抵抗素子、4cはインダクタンス素子を示す。すなわち、アンテナ1はこれら直列に接続されたキャパシタンス素子3c、抵抗素子4−2、およびインダクタンス素子4bによる、直列共振回路的な動作を有する単共振アンテナである。
次に動作について説明する。
例えば、周波数f1においてアンテナ1が、入力端子2における入力インピーダンスとしてR1+jX1(R1、X1とも正)なる値を有しているものとする。このとき、第2図に示したインピーダンス整合回路7では、まず、キャパシタンス素子3aの容量値を、当該キャパシタンス素子3aを構成するバラクタダイオード等に印加するバイアス電圧を変化させることによって調整し、上記入力インピーダンスのリアクタンス成分X1が0となるようにする。そして、直列配置されたインダクタンス素子4aの値と、並列配置されたキャパシタンス素子3bの値の適当な組み合わせにより得られるインピーダンス変成機能を利用して、入力インピーダンスの抵抗成分R1を、外部回路10の特性インピーダンスと一致させる。これにより、周波数f1においては反射波の発生を低減することができ、外部回路10から効率良くアンテナ1を動作させることが可能となる。
また、上記周波数f1とは異なる周波数f2において、アンテナ1が入力端子2における入力インピーダンスとしてR2+jX2(R2、X2とも正)なる値を有し、その抵抗成分R2の値が上記抵抗成分R1の値と大きな差がない場合には、キャパシタンス素子3aに印加するバイアス電圧を変化させて容量値を適当な値に変えることで、周波数f1の場合と同様に、その入力インピーダンスを外部回路10の特性インピーダンスにほぼ一致させることができる。このように、第1図のアンテナ装置は、複数の周波数においてアンテナ1を効率良く動作させることができる。
なお、その他にも、増幅器の入力または出力に接続されるインピーダンス整合回路について記載された文献として、特許文献2などがある。これは増幅器の広帯域化に関するもので、伝送線路と、オープンスタブ、ショートスタブを用いてインピーダンス整合を行うものであるが、2つのスタブを独立なスタブとして扱い、ショートスタブの長さを整合すべき2つの周波数中の高い周波数において1/4波長となるように構成したものであって、それら2つのスタブの組み合わせを並列共振回路と見なして、整合すべき2つの周波数の一方において、その共振回路が並列共振するように構成するものではない。
また、本件出願人は本願とは別に、ヘリカルアンテナの非接触給電に関する特許出願(PCT/JP99/03453)も行っている。
特開平9−307331号 特開平9−326648号
従来のアンテナ装置は以上のように構成されているので、複数の周波数にてインピーダンス整合を行うためには、キャパシタンス素子3aの容量を可変とし、この容量値を適当な値に調整するようにしている。この容量値の調整は、バラクタダイオード等のアクティブ素子を用いた場合には、バイアス回路を設けて当該バラクタダイオード等に印加するバイアス電圧を調整することによって行われる。このため、バイアス回路のほかに制御回路を設ける必要があり、回路の構成が複雑になる。この回路構成の複雑化、部品点数の増加は製造コスト上昇の要因となり、さらに消費電力も多くなるなどの課題があった。なお、これらの課題は携帯電話機等の可搬型の無線端末では特に重要である。
また、上記従来のインピーダンス整合回路7では、特定の入力インピーダンス特性を有するアンテナ1に対してのみインピーダンス整合が可能であるため、適用範囲が狭いといった課題もあった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、さまざまなタイプの単共振型のアンテナを2つの周波数帯域において、もしくは、広い範囲の周波数帯域において、効率良く動作させるインピーダンス整合回路、およびこれを用いたアンテナ装置を、簡易な回路構成で低コストに提供することを目的とする。
なお、この明細書で言及している“単共振型アンテナ”は、広範な形式のアンテナの総称として用いており、特定のアンテナに限定するものではない。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、アンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路において、前記アンテナの入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与えるリアクタンス素子とを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記リアクタンス素子における前記第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に並列に接続されたキャパシタンス素子及びインダクタンス素子からなり、周波数f2において共振するように前記キャパシタンス素子及び前記インダクタンス素子の値が設定された並列共振回路とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記並列共振回路が、周波数f2において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記キャパシタンス素子及び前記インダクタンス素子の値が設定された第2の整合回路とを備えるものである。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路のリアクタンス素子が、第1の伝送線路の他端からアンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と大きさが等しく、符号が逆のリアクタンスを与える容量値を有したキャパシタンス素子であることを特徴とするものである
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路のリアクタンス素子が、第1の伝送線路の他端からアンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しいリアクタンスを与えるインダクタンス値を有するインダクタンス素子であることを特徴とするものである
この発明に係るインピーダンス整合回路は、アンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路において、前記アンテナの入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与えるリアクタンス素子とを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記リアクタンス素子における第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に対して接続されたショートスタブ及び前記第2の伝送線路に前記ショートスタブと略同一の箇所にて接続されたオープンスタブからなり、前記ショートスタブと前記オープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/4である共振回路とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/4において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記ショートスタブ及び前記オープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備えるものである。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路のリアクタンス素子として、伝送線路に対して直列に接続された導体パターンによるキャパシタンス素子を用いると共に、前記第1の整合回路の伝送線路、および第2の整合回路の伝送線路とショートスタブ、オープンスタブを、平面形伝送線路を用いて構成したことを特徴とするものである
この発明に係るインピーダンス整合回路は、アンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路において、前記アンテナの入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与えるリアクタンス素子とを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記リアクタンス素子における第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に接続された第1のオープンスタブ及び前記第2の伝送線路に前記第1のオープンスタブと略同一の箇所にて接続された第2のオープンスタブからなり、前記第1のオープンスタブと前記第2のオープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/2である共振回路とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/2において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記第1のオープンスタブ及び前記第2のオープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備えるものである。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路のリアクタンス素子として、伝送線路に対して直列に接続された導体パターンによるキャパシタンス素子を用いると共に、前記第1の整合回路の伝送線路、および第2の整合回路の伝送線路と第1のオープンスタブ、第2のオープンスタブを、平面形伝送線路を用いて構成したことを特徴とする請求項8記載のインピーダンス整合回路。
この発明に係るアンテナ装置は、中空の円筒状誘電体と、前記円筒状誘電体の円筒外面上にストリップ状導体を螺旋状に巻き付けてなるN個のヘリカル放射素子と、前記円筒状誘電体の円筒内面の一部の領域に形成された地導体と、前記ヘリカル放射素子からなるアンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路であって、前記円筒状誘電体を介して前記地導体とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記ヘリカル放射素子の入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与える容量値を有したインタディジタルキャパシタとを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記第1の整合回路の前記インタディジタルキャパシタにおける前記第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に接続されたショートタブ及び前記第2の伝送線路に前記ショートスタブと略同一の箇所にて接続されたオープンスタブからなり、前記ショートスタブと前記オープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/4である共振回路と、前記第2の伝送線路の他端に接続する入力端子とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/4において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記第1のオープンスタブ及び前記第2のオープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備え、前記ヘリカル放射素子ごとに設けられたN個(Nは2のi乗であり、iは自然数)のインピーダンス整合回路と、前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記N個のインピーダンス整合回路の前記入力端子にそれぞれ接続されたN個の分配端子と、前記外部回路と接続する外部回路接続入力端子と、前記外部回路接続入力端子から2分岐をi回行ってトーナメント状にN分岐するとともに、隣接する前記N個の分配端子との間に略360/N度の位相差を与えるように電気長の調整されたトーナメント状分岐線路とを有し、前記N個のインピーダンス整合回路に対して前記外部回路接続入力端子から入力されるマイクロ波を電力分配するN分配回路とを備え、前記ヘリカル放射素子、前記N個のインピーダンス整合回路、及び前記N分配回路を前記円筒状誘電体の円筒外面上に一体形成してなるものである。
この発明に係るアンテナ装置は、中空の円筒状誘電体と、前記円筒状誘電体の円筒外面上にストリップ状導体を螺旋状に巻き付けてなるN個のヘリカル放射素子と、前記円筒状誘電体の円筒内面の一部の領域に形成された地導体と、前記ヘリカル放射素子からなるアンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路であって、前記円筒状誘電体を介して前記地導体とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記ヘリカル放射素子の入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与える容量値を有したインタディジタルキャパシタとを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記第1の整合回路の前記インタディジタルキャパシタにおける前記第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に接続された前記第2の伝送線路に接続された第1のオープンスタブ及び前記第2の伝送線路に前記第1のオープンスタブと略同一の箇所にて接続された第2のオープンスタブからなり、前記第1のオープンスタブと前記第2のオープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/2である共振回路と、前記第2の伝送線路の他端に接続する入力端子とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/2において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記第1のオープンスタブ及び前記第2のオープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備え、前記ヘリカル放射素子毎に設けられたN個のインピーダンス整合回路と、前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記N個(Nは2のi乗であり、iは自然数)のインピーダンス整合回路の前記入力端子にそれぞれ接続されたN個の分配端子と、前記外部回路と接続する外部回路接続入力端子と、前記外部回路接続入力端子から2分岐をi回行ってトーナメント状にN分岐するとともに、隣接する前記N個の分配端子との間に略360/N度の位相差を与えるように電気長の調整されたトーナメント状分岐線路とを有し、前記N個のインピーダンス整合回路に対して前記外部回路接続入力端子から入力されるマイクロ波を電力分配するN分配回路とを備え、前記ヘリカル放射素子、前記N個のインピーダンス整合回路、及び前記N分配回路を前記円筒状誘電体の円筒外面上に一体形成してなるものである。
この発明によれば、周波数f2でのインピーダンス整合がすでになされているアンテナにおいて、その入力端子における周波数f2でのインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においても外部回路の特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合することが可能となり、回路構成がより簡素となって、回路規模が小さくなる。また、インピーダンス整合回路の構成にアクティブ素子の制御回路が不要であるため、小形、低コスト、かつ高信頼性のアンテナ装置を実現することができるとともに、アクティブ素子がないため、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行う整合回路の低消費電力化を図ることもできる。
また、この発明によれば、周波数f2でのインピーダンス整合がまだなされていないアンテナについても、周波数f2のみならず、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合することが可能となり、また、新たに配置された第1の整合回路は、単一の周波数に対してインピーダンス整合する回路であるから、一般にパッシブ素子や伝送線路のみで容易に構成することができる。このため、この発明では、アクティブな素子を用いることなくパッシブな素子のみで2つの周波数帯域でインピーダンス整合が可能になる。したがって、インピーダンス整合回路の回路構成を簡素化でき、さらにアクティブ素子の制御回路が不要であるため、小形、低コスト、かつ高信頼性のアンテナ装置を得られる。また、アクティブ素子がないため、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路の低消費電力化を図ることも可能となる。
また、この発明によれば、インピーダンス整合回路全体がキャパシタンス素子とインダクタンス素子、および伝送線路で構成されるため、さらに回路構成が簡素化され、小形かつ低コストにインピーダンス整合回路を製作することができる。
また、この発明によれば、整合回路全体がキャパシタンス素子とインダクタンス素子、および伝送線路で構成されるため、回路構成が簡素になって、小形かつ低コストにインピーダンス整合回路を製作できる。さらに第1の整合回路において直列のインダクタンス素子を用いているため、高インピーダンスな入力インピーダンス特性を呈するアンテナに対してインピーダンス整合をする場合に、回路を小形に構成することができる。
また、この発明によれば、あらゆるインピーダンス特性を呈するアンテナに対して、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うことが可能なインピーダンス整合回路を実現することができる。
また、この発明によれば、周波数f2におけるインピーダンス整合がすでになされているアンテナにおいて、その入力端子における周波数f2でのインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1において特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合することを可能にし、また並列共振回路をオープンスタブとショートスタブの組み合わせにより構成しているため、チップ部品を用いて構成した場合に比べて、低損失なインピーダンス整合回路を構成できるとともに、チップ部品が少なくなって、製作コストの低減が図れる。
また、この発明のよれば、周波数f2でのインピーダンス整合がまだなされていないアンテナについても、周波数f2のみならず、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合することができ、さらに並列共振回路をオープンスタブとショートスタブの組み合わせで構成しているため、チップ部品を用いた場合に比べてインピーダンス整合回路の低損失化を図ることが可能となり、チップ部品も少なくなって、低コストにインピーダンス整合回路を構成することができる。
また、この発明によれば、チップ素子を用いることなくマイクロストリップ線路等の平面形伝送線路のパターニングのみで回路を構成することが可能となり、低コストにインピーダンス整合回路を製作することができる。また、任意の静電容量値を持つキャパシタンス素子を精度良くかつ容易に製作することが可能となるため、より特性の良好なインピーダンス整合回路を得ることができる。
また、この発明によれば、あらゆるインピーダンス特性を呈するアンテナに対して、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うことが可能なインピーダンス整合回路を構成することができる。
また、この発明によれば、周波数f2でのインピーダンス整合がすでになされているアンテナにおいて、その入力端子における周波数f2でのインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合することが可能となり、さらに、ショートスタブを用いることなく並列共振回路を構成しているため、スルーホールが不要となって製作が簡単化され、低コストにインピーダンス整合回路を製作することができる。
また、この発明によれば、周波数f2でのインピーダンス整合がまだなされていないアンテナについても、周波数f2のみならず、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合することが可能となり、さらにショートスタブを用いることなく並列共振回路を構成しているのでスルーホールが不要となって、簡単、かつ低コストにインピーダンス整合回路を製作することができる。
また、この発明によれば、チップ素子を用いることなくマイクロストリップ線路等の平面形伝送線路のパターニングのみで回路を構成することが可能になり、低コストにインピーダンス整合回路を製作することができる。また、任意の静電容量値を持つキャパシタンス素子を精度良くかつ容易に製作することが可能となるため、より特性の良好なインピーダンス整合回路を得ることができる。
また、この発明によれば、あらゆるインピーダンス特性を呈するアンテナに対して、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うことが可能なインピーダンス整合回路を構成することができる。
また、この発明によれば、マイクロストリップアンテナのインピーダンス整合を、回路構成がシンプルで、低コストなインピーダンス整合回路で行うことが可能となる。
また、この発明によれば、ストリップ導体のパターニングのみで複数のインピーダンス整合回路を円筒状誘電体上に構成できるようになり、製作の容易化、低コスト化を図ることが可能なインピーダンス整合回路を実現することができる。
また、この発明によれば、ストリップ導体のパターニングのみで複数のインピーダンス整合回路を円筒状誘電体上に構成することができ、製作が容易で、低コストのインピーダンス整合回路が実現できる。
また、この発明によれば、ショートスタブを形成するためのスルーホールが不要となり、より製作の容易なインピーダンス整合回路を実現することができる。
また、この発明によれば、N個のヘリカル放射素子とインピーダンス整合回路、およびN分配回路が、円筒状誘電体の外面に一体的に構成され、アンテナ装置を含めた無線端末装置をコンパクトに構成することができる。さらに、ヘリカル放射素子がN個あり、アンテナの入力端子はN個存在するが、N分配回路を一体形成しているので、外部回路との接続を行う入力端子は1つで済むため、外部回路とのインタフェースの構造がシンプルになり、組立が容易で低コスト化が図れるばかりか、アンテナ装置の信頼性を向上させることも可能となる。
また、この発明によれば、ストリップ導体のパターニングのみで複数のインピーダンス整合回路を円筒状誘電体上に構成することができ、製作が容易で、低コストのアンテナ装置の実現が可能となる。
また、この発明によれば、ショートスタブを形成するためのスルーホールが不要となり、より製作の容易なアンテナ装置を実現することができる。
実施の形態1.
第5図はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す斜視図であり、第6図は第5図に示したアンテナ装置の上面図、第7図は当該アンテナ装置の回路図である。なお、第5図〜第7図に示したアンテナ装置は、携帯電話機等の小型無線端末で用いられる市販のチップアンテナと、それを2つの周波数帯域で動作させるためのインピーダンス整合回路とを組み合わせたものであり、上記インピーダンス整合回路はコプレナ線路に、チップ素子によるキャパシタンス素子およびインダクタンス素子などのリアクタンス素子を実装することによって構成している。
これら第5図〜第7図において、1は上記チップアンテナによるアンテナであり、2はこのアンテナ1の入力端子である。12はこのアンテナ1および後述するインピーダンス整合回路7が搭載される誘電体基板であり、13a,13bはこの誘電体基板12の表面に形成された地導体、13cは同じくその裏面に形成された地導体である。17はこれら誘電体基板12および地導体13a〜13cとともに、アンテナ1の給電線路となるコプレナ線路を形成するコプレナ線路中心導体である。10は電源回路もしくはRF回路などによる外部回路であり、9はこの外部回路10が接続される当該アンテナ装置の入力端子である。
6aはコプレナ線路で形成され、周波数f2において所定の電気長θaを有する伝送線路であり、3aはコプレナ線路中心導体17に形成されたギャップ上に設けられて回路的には直列に実装された、チップキャパシタによるキャパシタンス素子である。6bはコプレナ線路で形成され、周波数f1において所定の電気長θbを有する伝送線路であり、3bはコプレナ中心導体17と地導体13aの間に接続、実装されたチップキャパシタによるキャパシタンス素子、4はコプレナ中心導体17と地導体13bの間に接続、実装されたチップインダクタによるインダクタンス素子である。5はこのキャパシタンス素子3bとインダクタンス素子4を、コプレナ中心導体17の同一箇所に実装することによって形成された並列共振回路である。
ここで、この並列共振回路5を構成するインダクタンス素子4およびキャパシタンス素子3bの素子値は、当該並列共振回路5が周波数f2において共振するとともに、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するように選択されている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所要の値が選ばれている。
8−1は上記伝送線路6aとキャパシタンス素子3aとによって構成され、アンテナ1の周波数f2におけるインピーダンス整合を行う第1の整合回路であり、8−2は上記伝送線路6bと並列共振回路5より構成され、周波数f1におけるインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこの第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2とによって構成され、2つの周波数f1およびf2でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路である。
なお、第7図に示す回路図においては、後述の動作説明のため、A〜Eとして、回路の節点を示している。
次に、このように構成された実施の形態1によるアンテナ装置の動作について説明する。
ここで、アンテナ1は直方体の誘電体ブロックの表面もしくは内部に線状導体を形成し、これを放射導体として動作する、第1図に示した従来のアンテナ装置で用いられたものと同等のものである。誘電体ブロックの誘電率による波長短縮効果と、その誘電体ブロックの表面もしくは内部に線状導体を蛇行させて、あるいは螺旋状に巻回して配置することにより、小型ながら略1/4波長の線状アンテナと類似した特性を有する。このアンテナ1の、入力端子2からみたある周波数帯域における入力インピーダンスの軌跡を、第8図のスミスチャートに示す。
ここでは、この実施の形態1によるアンテナ装置のインピーダンス整合回路7が、第8図に示した2つの周波数f1およびf2においてインピーダンス整合をするように設計されているものとして、その動作を簡単に説明する。なお、周波数f1とf2の関係はf1<f2とし、また簡単のため、整合インピーダンス、すなわち外部回路10側の特性インピーダンスは、伝送線路6aおよび6bの特性インピーダンスZ0に等しいものとする。
第8図に示すインピーダンス軌跡は、第7図の回路図上の節点A(アンテナ1の入力端子2)よりアンテナ1側を見た場合の軌跡である。この節点Aに繋がれた伝送線路6aの電気長θaは、節点Bでの周波数f2におけるインピーダンスの抵抗成分が特性インピーダンスZ0に一致するまで軌跡を時計方向に回転させる値を有する。したがって、節点Bからアンテナ1側を見た場合の軌跡は第9図のスミスチャートに示すものとなる。
次に、節点Bに繋がれたキャパシタンス素子3aとしては、周波数f2において、第9図での周波数f2におけるインピーダンスのリアクタンス成分と大きさが等しく符号が逆、すなわちマイナスのリアクタンスを与える容量値のものが用いられる。その結果、節点Cからアンテナ1側を見たときの軌跡は第10図のスミスチャートに示すものになる。ここで、周波数f2におけるインピーダンスは特性インピーダンスZ0に一致し、インピーダンス整合がなされる。このようして、第7図の第1の整合回路8−1によって周波数f2におけるインピーダンス整合がなされたことになる。
次に、節点Cに繋がれた第2の整合回路8−2において、伝送線路6bは第10図における軌跡をさらに時計方向に回転させる。ここで、周波数f1でのコンダクタンスが1/Z0と等しくなるとともに、サセプタンスがプラスの値となるように、伝送線路6bの周波数f1における電気長θbが選ばれている。その結果、節点Dにおけるインピーダンスの軌跡は、第11図のスミスチャートに示すものとなる。このとき、周波数f1におけるサセプタンス値は規格化された値でjb’とする。なお、jは虚数単位である。
ここで、並列共振回路のサセプタンス値の周波数特性を第12図に示す。なお、この第12図における周波数f0は共振周波数である。並列共振回路は一般に、この共振周波数f0より低い周波数帯域ではマイナスのサセプタンス値を呈し、共振周波数f0より高い周波数帯域ではプラスのサセプタンス値を呈する。したがって、並列共振回路5は周波数f2で共振し、f1<f2であるため、周波数f1においてはマイナスのサセプタンス値を与える。
このように、並列共振回路5は、周波数f2において共振するとともに、周波数f1において−jb’なる値を呈するように、当該並列共振回路5を構成するキャパシタンス素子3bおよびインダクタンス素子4の値が選ばれている。このため、接点E(当該アンテナ装置の入力端子9)におけるインピーダンス軌跡は第13図に示すものとなって、周波数f1におけるインピーダンス整合がなされる。なお、周波数f2において並列共振回路5は並列共振状態となるため、当該並列共振回路5はオープン状態となって、第1の整合回路8−1によるインピーダンスの整合状態は維持される。その結果、入力端子9における当該アンテナ装置のリターンロスの周波数特性は第14図に示す、周波数f1とf2に谷を持つ曲線となる。
なお、インダクタンス素子4、キャパシタンス素子3bの素子値、および伝送線路6bの電気長θbは、以下に示した、整合回路を設計するための条件式である式(1)と式(2)を連立方程式として解くことによって求めることができる。なお、式(1)および式(2)では説明を簡単にするため、線路の損失は無視している。
1/(L・C)1/2=2π・f2 ・・・(1)
Z0-1・(Y1+jZ0-1tanθb)/(Z0-1+jY1tanθb)
+j2πf1・C+(j2πf1・L)-1=Z0-1 ・・・(2)
なお、上記式(2)におけるY1は、第7図の節点Cからアンテナ1側を見たときの、周波数f1におけるアドミタンス、すなわち、第10図における周波数f1でのアドミタンスである。L,Cはそれぞれインダクタンス素子4、キャパシタンス素子3bの素子値である。ここで、上記式(2)は複素数の方程式であるため実数部と虚数部で2つの方程式に分離され、上記連立方程式は3つの式となり、L,C、およびθbを3つの未知数として解を求めることができる。
このように、この実施の形態1のアンテナ装置によれば、インピーダンス整合回路7を伝送線路6a,6bと、チップ素子によるキャパシタンス素子3a,3bおよびインダクタンス素子4にて構成しているため、非常に簡単な回路構成ながら、異なる2つの周波数においてインピーダンス整合を行なうことができる。すなわち、この実施の形態1によるアンテナ装置によれば、2つの周波数帯域において効率の良い動作が可能になるという効果が得られる。
また、この実施の形態1のインピーダンス整合回路7は、従来のアンテナ装置で用いられるインピーダンス整合装置のようにアクティブ素子を用いて構成されていないため、アクティブ素子の制御回路が不要であり、また、それを用いたアンテナ装置は、チップアンテナ1、チップキャパシタ3a,3b、チップインダクタ4の4つのチップ部品を、コプレナ導体パターンを形成した誘電体基板12上に実装するだけで構成することが可能となる。このように、回路構成を非常にシンプルにできることから、小形かつ低コストにインピーダンス整合回路を製作することができるようになり、またアクティブ素子がないので消費電力の点でも優位性があり、回路が簡単になるため装置の信頼性の向上も図れるなどの効果も得られる。
実施の形態2.
第15図はこの発明の実施の形態2によるアンテナ装置を示す斜視図であり、第16図は第15図に示したアンテナ装置の上面図、第17図は当該アンテナ装置の回路図である。なお、第15図〜第17図に示したアンテナ装置は、携帯電話機等の小型無線端末で用いられる略1/2波長線状アンテナと、それを2つの周波数帯域で動作させるためのインピーダンス整合回路とを組み合わせたものであり、上記インピーダンス整合回路はコプレナ線路に、チップ素子によるキャパシタンス素子およびインダクタンス素子などのリアクタンス素子を実装することによって構成している。
これら第15図〜第17図において、1は略1/2波長線状アンテナによるアンテナであり、2はこのアンテナ1の入力端子である。また、12は誘電体基板、13a〜13cは誘電体基板12の表面および裏面に形成された地導体、17は誘電体基板12および地導体13a〜13cとともに、アンテナ1の給電線路となるコプレナ線路を形成するコプレナ線路中心導体、10は電源回路もしくはRF回路などによる外部回路、9はこの外部回路10が接続される当該アンテナ装置の入力端子であり、これらは第5図に同一符号を付して示した実施の形態1におけるそれらと同等の部分である。
6aはコプレナ線路で形成され、周波数f2において電気長θaを有する伝送線路であり、4aはコプレナ線路中心導体17に形成されたギャップ上に設けられて回路的には直列に実装された、チップインダクタによるインダクタンス素子である。6bはコプレナ線路で形成され、周波数f1において電気長θbを有する伝送線路であり、3はコプレナ中心導体17と地導体13aの間に接続、実装されたチップキャパシタによるキャパシタンス素子、4bはコプレナ中心導体17と地導体13bの間に接続、実装されたチップインダクタによるインダクタンス素子である。これらキャパシタンス素子3とインダクタンス素子4bは、コプレナ中心導体17の同一箇所に実装されて、並列共振回路5を形成している。
8−1は伝送線路6aとインダクタンス素子4aから構成され、周波数f2においてアンテナ1のインピーダンス整合を行う第1の整合回路であり、8−2は伝送線路6bと並列共振回路5より構成され、周波数f1においてインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこれら第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2にて構成され、2つの周波数f1およびf2でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路である。
なお、第17図に示す回路図においても、後述の動作説明のため、A〜Eとして、回路の節点を示している。
また、並列共振回路5を構成するキャパシタンス素子3およびインダクタンス素子4bの素子値は、上記並列共振回路5が周波数f2において共振するとともに、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するように選択されている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所要の値が選ばれている。
このように、この実施の形態2によるアンテナ装置は、アンテナ1がチップアンテナから略1/2波長線状アンテナに、第1の整合回路8内の伝送線路6aに直列接続されたチップ素子がチップキャパシタ3aからチップインダクタ4aに代替されている点で、実施の形態1に示したアンテナ装置とは異なっている。
次に、このように構成された実施の形態2によるアンテナ装置の動作について説明する。
略1/2波長線状アンテナが用いられたアンテナ1の、ある周波数帯域における入力インピーダンスの軌跡を第18図のスミスチャートに示す。アンテナ1は略1/2波長線状アンテナであるため、第18図に示すように高インピーダンスな特性を有する。ここで、実施の形態1のように、直列接続された伝送線路6aとキャパシタンス素子3aの組み合わせによる第1の整合回路8−1を用いると、周波数f2での入力インピーダンスの抵抗成分を特性インピーダンスZ0、かつリアクタンス成分を正とするためには、伝送線路6aの電気長θaが大きくなってしまい、第1の整合回路8−1が大形化し、それに伴ってインピーダンス整合回路7も大型化するため、回路の構成上好ましくない。
そこで、この実施の形態2によるアンテナ装置では、第1の整合回路8−1に直列接続された伝送線路6aとインダクタンス素子4aの組み合わせを用いることにより、第1の整合回路8−1を小形に構成し、インピーダンス整合回路7を小型化している。第17図に示す伝送線路6aは、節点Bでの周波数f2におけるインピーダンスのリアクタンス成分が負、かつ抵抗成分が特性インピーダンスZ0に一致するまで軌跡を時計方向に回転させる電気長θaを有する。したがって、節点Bからアンテナ1側を見た場合の軌跡は第19図のスミスチャートに示すものとなる。
次に、節点Bに繋がれたインダクタンス素子4aとしては、周波数f2において、第19図での周波数f2におけるインピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しいリアクタンスを与えるインダクタンス値を有するものが用いられる。その結果、節点Cからアンテナ1側を見たときの軌跡は第20図のスミスチャートに示すものとなる。このようにして、第17図に示す第1の整合回路8−1によって、周波数f2におけるインピーダンス整合がなされたことになる。
なお、これより外部回路10側の回路動作については、実施の形態1で説明した第11図〜第14図に示されるものと同様であるため、ここではその説明は省略する。
また、この実施の形態2によるアンテナ装置においても、実施の形態1のアンテナ装置の場合と同様の効果が得られ、さらに、高インピーダンスな入力インピーダンス特性を呈するアンテナに対してインピーダンス整合をする場合に、回路を小形に構成することができるという効果も得られる。
実施の形態3.
なお、実施の形態1および実施の形態2のアンテナ装置では、第1の整合回路8−1を、伝送線路6aとキャパシタンス素子3aもしくはインダクタンス素子4aとの直列接続回路にて形成した場合について説明したが、この発明によるインピーダンス整合回路7は、第1の整合回路8−1の回路構成を変更することにより、多種多様なアンテナ1のインピーダンス整合に柔軟に対応することができる。
例えば、第21図に示すように、第1の整合回路8−1を伝送線路6aと、それに並列接続されたキャパシタンス素子3aおよびインダクタンス素子4aによる並列共振回路5aを用いて構成することも可能である。この第21図に示す第1の整合回路8−1において、第1の整合回路8−1の並列共振回路5aは周波数f1で共振し、周波数f2において所要のサセプタンスを呈するように、インダクタンス素子4aおよびキャパシタンス素子3aの素子値を選択すればよい。これによって、第1の整合回路8−1の並列共振回路5aは周波数f1においてオープンに、第2の整合回路8−2の並列共振回路5bは周波数f2においてオープンになるため、直列共振回路5aと直列共振回路5bとは互いに他方のインピーダンス整合を阻害することがなく、2つの周波数f1,f2にてインピーダンス整合できる。
このように、この実施の形態3によるアンテナ装置に用いたインピーダンス整合回路7は、第1の整合回路8−1の回路構成を変更することによって、様々なインピーダンス特性を呈するアンテナ1に対応して、2つの周波数f1,f2においてインピーダンス整合することが可能になるという効果が得られる。
実施の形態4.
また、上記実施の形態1から実施の形態3においては、インピーダンス整合回路7を第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2とで構成したものについて説明したが、第1の整合回路8−1を省略した、第2の整合回路8−2のみによるインピーダンス整合回路7を使用することもできる。第22図はそのようなこの実施の形態4によるアンテナ装置を示す回路図であり、図示のように、第1の整合回路8−1を削除して、伝送線路6と、キャパシタンス素子3およびインダクタンス素子4とによる並列共振回路5よりなる第2の整合回路8−2のみによって構成されたインピーダンス整合回路7を使用している。
第10図や第20図のスミスチャートに示すような入力インピーダンス特性がすでに得られている場合において、すでにある周波数(周波数f2)でインピーダンス整合が取れているアンテナにて、このインピーダンス整合が取れている周波数f2のほかの周波数f1においても、インピーダンス整合を図りたい場合には、第22図に示すような、第1の整合回路8−1を削除した回路構成のインピーダンス整合回路7を使用すれば良い。
以上のように、この実施の形態4によれば、周波数f2でのインピーダンス整合がすでになされているアンテナ1を前提としているため、第1の整合回路8−1を省略することが可能となり、周波数f2におけるインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においてインピーダンス整合することが可能なインピーダンス整合回路7を、よりシンプルな回路で構成できるという効果が得られる。
実施の形態5.
第23図はこの発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す斜視図であり、第24図は第23図に示したアンテナ装置の上面図、第25図は当該アンテナ装置の回路図である。なお、第23図〜第25図に示したアンテナ装置は、携帯電話機等の小型無線端末で用いられる市販のチップアンテナと、それを2つの周波数帯域で動作させるためのインピーダンス整合回路とを組み合わせたものであり、上記インピーダンス整合回路は平面形伝送線路であるコプレナ線路にチップキャパシタによるキャパシタンス素子を実装することにより構成している。
これら第23図〜第25図において、1はチップアンテナによるアンテナ、2はこのアンテナ1の入力端子であり、12は誘電体基板、13a〜13cは誘電体基板12の表面および裏面に形成された地導体、17は誘電体基板12および地導体13a〜13cとともに、アンテナ1の給電線路となるコプレナ線路を形成するコプレナ線路中心導体、10は電源回路もしくはRF回路などの外部回路、9はこの外部回路10が接続される入力端子である。なお、これらは第5図に同一符号を付して示した実施の形態1におけるそれらと同等の部分である。
6aは周波数f2において電気長θaを有した、コプレナ線路による伝送線路である。3はコプレナ線路中心導体17に形成されたギャップ上に設けられて回路的には直列に実装されたリアクタンス素子で、ここではチップキャパシタによるキャパシタンス素子が用いられている。6bは周波数f1において電気長θbを有した、コプレナ線路による伝送線路である。14は電気長θoを有する、コプレナ線路によるオープンスタブ、15は電気長θsを有する、コプレナ線路によるショートスタブであり、このオープンスタブ14とショートスタブ15は、コプレナ中心導体17の同一箇所に対向するように接続されている。
5−2はこれらオープンスタブ14とショートスタブ15で形成されて並列共振回路として機能する1/4波長共振回路である。ここで、この1/4波長共振回路5−2では、周波数f2においてオープンスタブ14とショートスタブ15の電気長θoおよびθsの和がほぼπ/2、すなわち周波数f2における波長のほぼ1/4において共振するとともに、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するようにその電気長θo,θsの配分が決められている。なお、この電気長θoとθsの和は、周波数f2における波長のほぼ1/4の奇数倍であればよいが、回路の小型化の観点からここでは周波数f2における波長のほぼ1/4としている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所要の値が選ばれている。
8−1は伝送線路6aとキャパシタンス素子3から構成され、周波数f2においてアンテナ1のインピーダンス整合を行う第1の整合回路であり、8−2は伝送線路6bと、オープンスタブ14およびショートスタブ15からなる1/4波長共振回路5−2とによって構成され、周波数f1においてインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこの第1の整合回路8−1と、第2の整合回路8−2とによって構成された、2つの周波数f1,f2でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路である。16は誘電体基板12の表面の地導体13a,13bと裏面の地導体13cとを電気的に接続し、不要モードの伝搬を抑制するスルーホールである。
なお、第25図に示す回路図においては、後述の動作説明のため、A〜Eとして、回路の節点を示している。
次に動作について説明する。
ここで、このように構成された実施の形態5のアンテナ装置も、実施の形態1のアンテナ装置とほぼ同様の動作をする。すなわち、インピーダンス整合回路7内の共振回路が、実施の形態1のアンテナ装置ではチップ素子による並列共振回路であったのに対して、この実施の形態5におけるアンテナ装置ではショートスタブ15とオープンスタブ14による1/4波長共振回路5−2で代替されている。ここで、これらショートスタブ15およびオープンスタブ14は伝送線路6bに対して並列に接続されているので、この1/4波長共振回路5−2も並列共振回路として機能する。
したがって、その動作原理は実施の形態1によるアンテナ装置の場合とほぼ同一である。そのため、もしアンテナ1のインピーダンス軌跡が第8図に示すスミスチャートのように与えられるならば、節点B〜Eにおいてアンテナ1側を見たときのインピーダンスは第9図〜第11図および第13図のスミスチャートに示した軌跡と類似した軌跡となる。
ここで、オープンスタブ14の電気長θoとショートスタブ15の電気長θs、および伝送線路6bの電気長θbは、以下の式(3)および式(4)の条件式を連立方程式として解くことによって求めることができる。
θs+θo=π/2 ・・・(3)
Z0-1・(Y1+jZ0-1tanθb)/(Z0-1+jY1tanθb)
+jZ0s-1tan(f1・f2-1・θo)
−jZ0s-1cot(f1・f2-1・θs)=Z0-1 ・・・(4)
ここで、上記式(4)におけるY1は、第25図の節点Cからアンテナ1側をみたときの周波数f1におけるアドミタンス、すなわち第10図に示すスミスチャートにおける周波数f1でのアドミタンスに対応する。またZ0sはオープンスタブ14とショートスタブ15の特性インピーダンスである。また、式(4)は複素数の方程式であるから実数部と虚数部で2つの方程式に分離される。したがって、上記の連立方程式は3つの式となり、θs,θoおよびθbの3つの電気長を未知数として解を求めることができる。
なお、上記説明では、第1の整合回路8−1において、伝送線路6aに直列接続されるリアクタンス素子として、キャパシタンス素子3を用いた場合について示したが、当該リアクタンス素子としてインダクタンス素子を用い、それを伝送線路6aに直列接続するようにしてもよいことはいうまでもない。
このように、この実施の形態5よるアンテナ装置は実施の形態1のアンテナ装置と同様な特徴を有しており、それと同様な効果を得ることができる。さらに、この実施の形態5のアンテナ装置ではインピーダンス整合回路7の共振回路をチップ素子ではなくスタブを用いて構成したので、チップ素子の個数が少なくなって製作が容易になるとともに、低コストに製作できるという効果も得られる。
また、第1の整合回路8−1の回路構成を変更することにより、多様なアンテナ1のインピーダンス整合に柔軟に対応できる点で、実施の形態1のアンテナ装置と同様であることはいうまでもない。
実施の形態6.
第26図はこの発明の実施の形態6によるアンテナ装置を示す斜視図であり、第27図は第26図に示したアンテナ装置の上面図である。なお、これら第26図,第27図に示したアンテナ装置は、携帯電話機等の小型無線端末で用いられる小形ヘリカルアンテナと、それを2つの周波数帯域で動作させるためのインピーダンス整合回路とを組み合わせたものであり、上記インピーダンス整合回路は平面形伝送線路であるマイクロストリップ線路を用いて構成している。
これら第26図,第27図において、1は小形ヘリカルアンテナによるアンテナ、2はアンテナ1の入力端子であり、12は誘電体基板、13は誘電体基板12の裏面に形成された地導体である。18は誘電体基板12および地導体13とともに、アンテナ1の給電線路となるマイクロストリップ線路を形成するストリップ導体である。10は電源回路もしくはRF回路などの外部回路であり、9はこの外部回路10が接続される入力端子である。
6aはマイクロストリップ線路にて形成され、周波数f2において電気長θaを有する伝送線路、6bはマイクロストリップ線路にて形成され、周波数f1において電気長θbを有する伝送線路であり、22はこれら伝送線路6aと6bの間に挿入されて直列な静電容量を与える、導体パターンで形成されたキャパシタンス素子としてのインタディジタルキャパシタである。14は電気長θoを有した、マイクロストリップ線路によるオープンスタブであり、15は電気長θsを有した、マイクロストリップ線路によるショートスタブである。16はショートスタブ15の先端を地導体13に接続するためのスルーホールである。なお、このオープンスタブ14とショートスタブ15は、ストリップ導体18の同一箇所に対向して接続されている。
5−2はこれらオープンスタブ14とショートスタブ15で形成されて並列共振回路として機能する1/4波長共振回路である。ここで、この1/4波長共振回路5−2では、周波数f2においてオープンスタブ14とショートスタブ15の電気長θoおよびθsの和がほぼπ/2、すなわち周波数f2における波長のほぼ1/4において共振するとともに、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するようにその電気長θo,θsの配分が決められている。この電気長θoとθsの和は周波数f2における波長のほぼ1/4の奇数倍であればよいが、小型化の観点から、ここでは周波数f2における波長のほぼ1/4としている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所要の値が選ばれている。
したがって、この実施の形態6におけるアンテナ装置の回路図は、第25図に示した実施の形態5によるアンテナ装置のそれと同一となる。ただし、この実施の形態6によるアンテナ装置の第1の整合回路8−1は、伝送線路6aと、インタディジタルキャパシタ22とによって構成され、第2の整合回路8−2は伝送線路6bと、マイクロストリップ線路によるオープンスタブ14およびショートスタブ15による1/4波長共振回路5−2とによって構成されている。
このように構成されたアンテナ装置においては、アンテナ1のヘリカル直径が波長に対して小さく選ばれ、かつヘリカル導体が細かいピッチで巻かれている場合には、アンテナ1のインピーダンス特性はおおよそ第8図のスミスチャートに示す特性となる。したがって、この実施の形態6によるアンテナ装置も、実施の形態1もしくは実施の形態5のアンテナ装置とほぼ同様に動作し、同様の効果を奏する。この場合も、オープンスタブ14およびショートスタブ15の電気長θo,θsと、伝送線路6bの電気長θbは、実施の形態5で示した式(3)と式(4)によって求めることができる。
ここで、上記説明においては、第1の整合回路8−1を電気長がθaの伝送線路6aと、インタディジタルキャパシタ22とで構成したものを示したが、そのインタディジタルキャパシタ22を、オープンスタブとショートスタブで形成された1/4波長共振回路で代替し、当該1/4波長共振回路のショートスタブとオープンスタブの電気長の和が、周波数f1における波長の略1/4、もしくはその奇数倍となり、かつ周波数f2におけるショートスタブとオープンスタブのサセプタンス値の和が所定のサセプタンス値となるように、それらショートスタブとオープンスタブの電気長を設定するようにしてもよい。
また、上記説明においては、アンテナ1の入力端子2と第2の整合回路8−2との間に、第1の整合回路8−1を挿入した場合について説明したが、実施の形態4において説明したように、この第1の整合回路8−1を割愛してもよい。
このように、この実施の形態6のアンテナ装置は、実施の形態1のアンテナ装置と同様な特徴を有し、同様な効果を呈する。さらに、この実施の形態6によるアンテナ装置では、並列共振回路5−2をチップ素子ではなくマイクロストリップ線路によるオープンスタブ14とショートスタブ15を用いて構成したことに加え、第1の整合回路8−1のキャパシタンス素子としてインタディジタルキャパシタ22を用いているので、チップ素子が皆無となり、誘電体基板12上にストリップ導体18のパターンを形成するのみで製作することが可能となり、製作が容易になるとともに、低コストに製作できるという効果が得られる。また、任意の静電容量値を持つキャパシタンス素子を精度良くかつ容易に製作することが可能となるため、より特性の良好なインピーダンス整合回路を得ることができる。
実施の形態7.
第28図はこの発明の実施の形態7によるアンテナ装置を示す斜視図であり、第29図は第28図に示したアンテナ装置の上面図、第30図は当該アンテナ装置の回路図である。なお、これら第28図〜第30図に示したアンテナ装置は、携帯電話機等の小型無線端末で用いられる小形ヘリカルアンテナと、それを2つの周波数帯域で動作させるためのインピーダンス整合回路とを組み合わせたものであり、上記インピーダンス整合回路は平面形伝送線路であるマイクロストリップ線路を用いて構成している。
これら第28図〜第30図において、1は小形ヘリカルアンテナによるアンテナ、2はこのアンテナ1の入力端子、12は誘電体基板、13は誘電体基板12の裏面に形成された地導体、18は誘電体基板12および地導体13とともに、アンテナ1の給電線路となるマイクロストリップ線路を形成するストリップ導体、10は電源回路もしくはRF回路などによる外部回路、9はこの外部回路10が接続される入力端子である。なお、これらは第26図に同一符号を付して示した実施の形態6におけるそれらと同等の部分である。
6aはマイクロストリップ線路にて形成され、周波数f2において電気長θaを有するマイクロストリップ線路による伝送線路、6bはマイクロストリップ線路にて形成され、周波数f1において電気長θbを有する伝送線路であり、22はこれら伝送線路6aと6bの間に挿入されて直列な静電容量を与える、導体パターンで形成されたキャパシタンス素子としてのインタディジタルキャパシタである。14aは電気長θoを有した、マイクロストリップ線路による第1のオープンスタブ、14bは電気長θsoを有した、マイクロストリップ線路による第2のオープンスタブであり、これら第1のオープンスタブ14aおよび第2のオープンスタブ14bは、ストリップ導体18の同一箇所に対向して接続されている。
5−3はこれら第1のオープンスタブ14aと第2のオープンスタブ14bで形成されて並列共振回路として機能する1/2波長共振回路である。ここで、この1/2波長共振回路5−3では、周波数f2において第1のオープンスタブ14aの電気長θoと第2のオープンスタブ14bの電気長θsoとの和がほぼπ、すなわち周波数f2における波長のほぼ1/2において共振するとともに、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するようにその電気長θo,θsoの配分が決められている。なおこの電気長θoとθsoの和は、周波数f2における波長のほぼ1/2の整数倍であればよいが、回路の小型化の観点から、ここでは周波数f2における波長のほぼ1/2としている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所要の値が選ばれている。
8−1は伝送線路6aとインタディジタルキャパシタ22によるキャパシタンス素子3とから構成され、周波数f2においてアンテナ1のインピーダンス整合を行う第1の整合回路であり、8−2は伝送線路6bと、マイクロストリップ線路にて形成された第1および第2のオープンスタブ14a,14bによる1/2波長共振回路5−3とによって構成され、周波数f1においてインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこれら第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2によって構成された、2つの周波数f1,f2でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路である。
なお、第30図に示す回路図においても、後述の動作説明のため、A〜Eとして、回路の節点を示している。
次に動作について説明する。
ここで、この実施の形態7によるアンテナ装置も、実施の形態6のアンテナ装置とほぼ同様に動作し、それと同等の効果を有する。第30図において、第2の整合回路8−2内の並列共振回路が、実施の形態6ではショートスタブとオープンスタブの組み合わせによる1/4波長共振回路5−2となっているのに対し、この実施の形態7のアンテナ装置では2つのオープンスタブ14a,14bの組み合わせによる1/2波長共振回路5−3となっている。この2つのスタブは伝送線路6bに対して同一箇所で並列に接続されているので、上記1/2波長共振回路5−3も並列共振回路の一種と見なすことができる。
したがって、その動作原理は上記実施の形態6によるアンテナ装置の場合とほぼ同一である。そのため、もしアンテナ1のインピーダンス軌跡が第8図に示すスミスチャートのように与えられるならば、第30図の節点B〜Eにおいてアンテナ1側を見たときのインピーダンスは、第9図〜第11図および第13図のスミスチャートに示した軌跡と類似した軌跡となる。
ここで、第1のオープンスタブ14aの電気長θoと第2のオープンスタブ14bの電気長θso、および伝送線路6bの電気長θbは、以下の式(5)と式(6)で示す条件式を連立方程式として解くことによって求めることができる。
θso+θo=π ・・・(5)
Z0-1・(Y1+jZ0-1tanθb)/(Z0-1+jY1tanθb)
+jZ0s-1tan(f1・f2-1・θo)
+jZ0s-1tan(f1・f2-1・θso)=Z0-1 ・・・(6)
なお、上記式(6)におけるY1は、第30図の節点Cからアンテナ1側をみたときの周波数f1におけるアドミタンスである。すなわち第10図における周波数f1でのアドミタンスに対応する。またZ0sは各オープンスタブ14a,14bの特性インピーダンスである。なお、上記式(6)は複素数の方程式であるから実数部と虚数部で2つの方程式に分離される。したがって、上記の連立方程式は3つの式となり、θso,θoおよびθbの3つの電気長を未知数として解を求めることができる。
なお、上記説明では、第1の整合回路8−1を電気長がθaの伝送線路6aと、インタディジタルキャパシタ22とによって構成したものを示したが、そのインタディジタルキャパシタ22を、第1のオープンスタブと第2のオープンスタブで形成された1/2波長共振回路で代替し、その第1のオープンスタブと第2のオープンスタブの電気長の和が周波数f1における波長の略1/2、もしくはその整数倍となり、かつ周波数f2におけるそれら2つのオープンスタブのサセプタンス値の和が所定のサセプタンス値となるように、それら第1のオープンスタブと第2のオープンスタブの電気長を設定するようにしてもよい。
また、上記説明においては、アンテナ1の入力端子2と第2の整合回路8−2との間に、第1の整合回路8−1を挿入した場合について説明したが、実施の形態4において説明したように、この第1の整合回路8−1を割愛してもよい。
このように、この実施の形態7によるアンテナ装置は、実施の形態6のアンテナ装置と同様な特徴を有し、同様な効果を呈する。さらに、この実施の形態7によるアンテナ装置では、2つのスタブをオープンスタブのみとしてショートスタブを使用していないので、スルーホールが不要となり、より製作が容易になるとともに低コストに製作できるという効果が得られる。
実施の形態8.
第31図はこの発明の実施の形態8によるアンテナ装置を示す斜視図であり、第32図は第31図に示したアンテナ装置の上面図、第33図は当該アンテナ装置の回路図である。なお、これら第31図〜第33図に示したアンテナ装置は、円形マイクロストリップアンテナと、それを2つの周波数帯域で動作させるためのインピーダンス整合回路とを組み合わせたものであり、上記インピーダンス整合回路はマイクロストリップ線路を用いて構成している。
これら第31図〜第33図において、1は円形マイクロストリップアンテナによるアンテナであり、2はこのアンテナ1の入力端子である。12は誘電体基板であり、上記アンテナ1はこの誘電体基板12の表面に形成されている。13は誘電体基板12の裏面に形成された地導体であり、18は誘電体基板12および地導体13とともに、アンテナ1の給電線路となるマイクロストリップ線路を形成し、さらに上記アンテナ1をも形成するストリップ導体である。10は電源回路もしくはRF回路などの外部回路であり、9はこの外部回路10が接続される入力端子である。
24はマイクロストリップ線路で形成された、周波数f2における1/4波長インピーダンス変成器であり、6は周波数f1において電気長θbを有する、マイクロストリップ線路による伝送線路である。14aは電気長θoを有する、マイクロストリップ線路による第1のオープンスタブであり、14bは電気長θsoを有する、マイクロストリップ線路による第2のオープンスタブである。これら2つのオープンスタブ14a,14bは、ストリップ導体18の同一箇所に対向して接続されている。
5−3はこれら第1のオープンスタブ14aと第2のオープンスタブ14bで形成される1/2波長共振回路である。ここで、この1/2波長共振回路5−3では、周波数f2において両オープンスタブ14a,14bの電気長θoおよびθsoの和がほぼπ、すなわち周波数f2における波長のほぼ1/2において共振するとともに、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するようにその電気長θo,θsoの配分が決められている。なお、この電気長θoとθsoの和は、周波数f2における波長のほぼ1/2の整数倍であればよいが、回路の小型化の観点から、ここでは周波数f2における波長のほぼ1/2としている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所要の値が選ばれている。
8−1はマイクロストリップ線路による1/4波長インピーダンス変成器24にて構成され、周波数f2においてアンテナ1のインピーダンス整合を行う第1の整合回路であり、8−2は伝送線路6と、マイクロストリップ線路による第1のオープンスタブ14aおよび第2のオープンスタブ14bによる1/2波長共振回路5−3によって構成され、周波数f1においてインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこの第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2とによって構成された、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路である。
なお、第33図に示す回路図においても、後述の動作説明のため、A〜Eとして、回路の節点を示している。
次に動作について説明する。
ここで、このような円形マイクロストリップアンテナによるアンテナ1の入力インピーダンス特性を第34図のスミスチャートに示す。この第34図は、第33図の回路図によれば、節点Aからアンテナ1側を見た時の特性に相当する。一般に、このような円形マイクロストリップアンテナでは、図示のようにアンテナ1の入力端子2にマイクロストリップ線路を接続して給電する場合、第34図のような高インピーダンスな特性を示す。この第34図に示す特性は、インピーダンス整合を行う周波数の一つである周波数f2において、リアクタンス成分が0となるようにアンテナ1のパターンの大きさが調整された結果、得られたインピーダンス特性であるものとする。
このようなアンテナ1に1/4波長インピーダンス変成器24を接続すると、第35図のスミスチャートに示すような特性となり、第34図の周波数f2での抵抗成分は特性インピーダンスZ0(規格化インピーダンスもしくは外部回路10の特性インピーダンス)に変換される。この第35図に示した特性について、周波数f2におけるインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においてもインピーダンス整合する動作については、実施の形態6の場合と同様である。
このように、この実施の形態8によるアンテナ装置は、実施の形態7のアンテナ装置と同様な特徴を有し、同様な効果を呈する。また、この実施の形態8によるアンテナ装置では、円形マイクロストリップアンテナの特性を考慮して、第1の整合回路8−1に1/4波長インピーダンス変成器24を用いているため、回路構成がシンプルであり、低コストに製造できるという効果が得られる。
実施の形態9.
第36図はこの発明の実施の形態9によるアンテナ装置を示す斜視図である。なお、この実施の形態9によるアンテナ装置は、中空の円筒状誘電体上に形成された、4本(N本)のヘリカル放射素子からなる4線巻き(N線巻き)ヘリカルアンテナによるアンテナと、4本のヘリカル放射素子にそれぞれ接続されて、それらを2つの周波数帯域で動作させるための4個(N個)のインピーダンス整合回路と、上記4つのインピーダンス整合回路に接続されて、それらに対して所定の位相差を与えながらマイクロ波の分配あるいは合成を行う4分配回路(N分配回路)とを組み合わせ、アンテナと給電回路とを一体的に形成した、携帯電話機等の小型無線端末で用いられるアンテナ装置である。なお、上記各インピーダンス整合回路はマイクロストリップ線路を用いて構成した、実施の形態6で説明したものを用いている。
なお、第37図は第36図に示したアンテナ装置の円筒外面を示す展開図、第38図は同じく円筒内面を示す展開図、第39図は当該アンテナ装置のインピーダンス整合回路部分のストリップ導体パターンを示す拡大図であり、第40図は第36図に示したアンテナ装置の回路図である。
これら第36図〜第40図において、21は中空の円筒状誘電体である。1は円筒状誘電体21の外面にストリップ状導体のパターンにて形成された、4つのヘリカル放射素子からなるアンテナであり、2はこのアンテナ1における4つのヘリカル放射素子の入力端子である。13は円筒状誘電体21の内面の一部の領域に形成された地導体であり、この地導体13は、上記アンテナ1の4つのヘリカル放射素子が外面に形成されている領域には形成されていない。18は円筒状誘電体21および地導体13とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体である。
6aはマイクロストリップ線路で形成された、周波数f2において電気長θaを有する伝送線路である。22はこの伝送線路6aに直列に接続されたインタディジタルキャパシタであり、このインタディジタルキャパシタ22は第40図の回路図ではキャパシタンス素子3として示されている。6bはマイクロストリップ線路で形成された、周波数f1において電気長θbを有する伝送線路である。14はマイクロストリップ線路で構成された電気長θoのオープンスタブ、15はマイクロストリップ線路で構成された電気長θsのショートスタブである。16はショートスタブ15の先端に設けられ、ストリップ導体18を円筒状誘電体21の内面に形成された地導体13に接続するためのスルーホールである。なお、上記オープンスタブ14とショートスタブ15は、ストリップ導体18の同一箇所において対向するように接続されている。
5−2はこれらオープンスタブ14とショートスタブ15で形成されて並列共振回路として機能する1/4波長共振回路である。このオープンスタブ14とショートスタブ15の周波数f2における電気長θoとθsの和が、ほぼπ/2(周波数f2の波長のほぼ1/4)となって並列共振し、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するように、その電気長θo,θsの配分が決められている。なお、これら電気長θoとθsの和は、周波数f2における波長のほぼ1/4、あるいはその奇数倍であればよいが、小型化の観点から、ここでは周波数f2の波長のほぼ1/4としている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所定の値が選ばれている。
8−1は伝送線路6aと、インタディジタルキャパシタ22によるキャパシタンス素子3とによって構成され、周波数f2にてアンテナ1のインピーダンス整合を行う第1の整合回路である。8−2は伝送線路6bと、マイクロストリップ線路によるオープンスタブ14およびショートスタブ15による1/4波長共振回路5−2とによって構成され、周波数f1においてインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこれら第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2によって構成された、2つの周波数f1,f2でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路であり、このインピーダンス整合回路7はアンテナ1の各ヘリカル放射素子に対応して4個(N個)用意されている。9はこれら4つのインピーダンス整合回路7の入力端子である。このように、これら各インピーダンス整合回路7は実施の形態6におけるインピーダンス整合回路と同様に構成されている。
23は円筒状誘電体21、地導体13、およびストリップ導体18からなるマイクロストリップ線路にて構成されて、それぞれ所要の分配振幅特性および分配位相特性を呈する4個(N個)の分配端子を有し、それら各分配端子が4個のインピーダンス整合回路7の各入力端子9にそれぞれ接続された4分配回路(N分配回路)である。この4分配回路23は4つの端子の間に略90°ずつの位相差が生じるように構成されている。25は4分配回路23の入力端子で、当該アンテナ装置の入力端子となっている。
地導体13は、上記インピーダンス整合回路7および4分配回路23を構成するマイクロストリップ線路のストリップ導体がその外面に存在している領域に対応した、円筒状誘電体21の内面の領域に形成されている。10はこのように構成されたアンテナ装置の入力端子25に接続される、電源回路もしくはRF回路などによる外部回路である。
なお、第40図に示す回路図においても、後述の動作説明のため、A〜Fとして、回路の節点を示している。
次に動作について説明する。
上記第36図〜第40図に示した実施の形態9のアンテナ装置で用いられているアンテナ1は、4分配回路23より90°ずつの位相差をつけて、4つのヘリカル放射素子の間に給電することにより円偏波の放射を行う。このような4線巻きヘリカルアンテナ1の放射指向性は、円筒状誘電体21の軸方向を中心としてブロードであり、覆域が広いため衛星携帯端末等で多く使用される。この実施の形態9によるアンテナ装置は、このような4線巻きヘリカルアンテナ1を2つの周波数帯域で使用することを可能とするものである。
すなわち、アンテナ1の4つのヘリカル放射素子は相互に結合して一体動作するため、それら4つのヘリカル放射素子の各入力端子2からアンテナ1側をみたときのアクティブインピーダンスが、インピーダンス整合すべき負荷インピーダンスとみなすことができる。したがって、インピーダンス整合回路7は、アンテナ1の各ヘリカル放射素子の入力端子2からアンテナ1側を見たアクティブインピーダンスをもとに設計される。ここで、ヘリカル放射素子の入力端子2(節点A)からアンテナ1側を見たときのアクティブインピーダンスは、第8図のスミスチャートに示した軌跡に類似したものであるから、インピーダンス整合回路7の動作としては、実施の形態1,5,6のアンテナ装置とほぼ同様のものとなる。
したがって、第40図の節点B〜Eにおいてアンテナ1側を見たときのインピーダンスは、第9図〜第11図および第13図のスミスチャートに示した軌跡と類似した軌跡となる。ここで、節点Eにおいて2つの周波数f1,f2でのインピーダンス整合がすでになされているため、節点Fからアンテナ1側を見たときの特性においても、それら2つの周波数f1,f2のインピーダンス整合は維持される。その結果、節点Fにおける反射特性は第41図に示すように、周波数f1とf2にリターンロスの谷を持つ曲線となる。なお、この第41図の縦軸はリターンロスであり、横軸は周波数である。
このように、この実施の形態9によるアンテナ装置では、第2の整合回路8−2の並列共振回路5−2をチップ素子ではなくオープンスタブ14とショートスタブ15を用いて構成し、第1の整合回路8−1の直列のキャパシタンス素子3としてインタディジタルキャパシタ22を使用しているので、チップレスとなり、製作が容易になるとともに低コストに製作できるという効果がある。この点は、アンテナ装置を円筒状誘電体21を用いて形成するため非常に重要である。
また、この実施の形態9のアンテナ装置では、電波の放射を行う4つのヘリカル放射素子によるアンテナ1、2つの周波数f1,f2で動作可能な4つのインピーダンス整合回路7、および4分配回路23を円筒状誘電体21上に一体形成しており、アンテナ装置を含めた無線端末装置をコンパクトに構成することが可能となる。
さらに、アンテナ1には4つのヘリカル放射素子があり、アンテナ1の入力端子2も4つ存在するが、4分配回路23を一体形成しているため、外部回路10との接続を行う当該アンテナ装置の入力端子25は1つで済む。したがって、このアンテナ装置と外部回路10のインタフェースの構造がシンプルになり、組立が容易で、低コストになるばかりか、信頼性の向上にもつながるなどの効果が得られる。
実施の形態10.
第42図はこの発明の実施の形態10によるアンテナ装置を示す斜視図である。なお、この実施の形態10によるアンテナ装置は、中空の円筒状誘電体上に形成された、4線巻きヘリカルアンテナによるアンテナと、4本のヘリカル放射素子にそれぞれ接続されて、それらを2つの周波数帯域で動作させるための4つのインピーダンス整合回路と、上記各インピーダンス整合回路に接続されて、所定の位相差を与えながらマイクロ波の分配あるいは合成を行う4分配回路とを組み合わせ、アンテナと給電回路とを一体的に形成した、携帯電話機等の小型無線端末で用いられるアンテナ装置である。なお、上記インピーダンス整合回路はマイクロストリップ線路を用いて構成した、実施の形態7で説明したものを用いている点で、上記実施の形態9によるアンテナ装置とは異なっている。
また、第43図は第42図に示したアンテナ装置の円筒外面を示す展開図、第44図は同じく円筒内面を示す展開図、第45図は当該アンテナ装置のインピーダンス整合回路部分のストリップ導体パターンを示す拡大図であり、第46図は第42図に示したアンテナ装置の回路図である。
これら第42図〜第46図において、21は中空の円筒状誘電体、1は4つのヘリカル放射素子からなるアンテナ、2はこのアンテナ1の各ヘリカル放射素子の入力端子、13は地導体、18は円筒状誘電体21および地導体13とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体、6aは周波数f2において電気長θaを有する伝送線路、22は第46図の回路図にキャパシタンス素子3として示されているインタディジタルキャパシタ、6bは周波数f1において電気長θbを有する伝送線路である。なお、これらは第36図〜第40図に同一符号を付して示した実施の形態9のアンテナ装置におけるそれらに相当する部分である。
14aはマイクロストリップ線路で構成されて、電気長θoを有する第1のオープンスタブであり、14bはマイクロストリップ線路で構成されて、電気長θsoを有する第2のオープンスタブである。上記第1のオープンスタブ14aと第2のオープンスタブ14bは、ストリップ導体18の同一箇所において対向するように接続されている。
5−3はこれら第1のオープンスタブ14aと第2のオープンスタブ14bで形成されて並列共振回路として機能する1/2波長共振回路である。この第1のオープンスタブ14aと第2のオープンスタブ14bの周波数f2における電気長θoとθsoの和が、ほぼπ(周波数f2の波長のほぼ1/2)となって並列共振し、周波数f1において所定のサセプタンス値を呈するように、その電気長θo,θsoの配分が決められている。なお、これら電気長θoとθsoの和は、周波数f2のほぼ1/2波長の整数倍であればよいが、小型化の観点から、ここでは周波数f2の波長のほぼ1/2としている。またこれとあわせて、伝送線路6bの電気長θbも所定の値が選ばれている。
8−1は伝送線路6aと、インタディジタルキャパシタ22とによって構成され、周波数f2においてアンテナ1のインピーダンス整合を行う第1の整合回路である。8−2は伝送線路6bと、マイクロストリップ線路による第1のオープンスタブ14aおよび第2のオープンスタブ14bによる1/2波長共振回路5−3とによって構成され、周波数f1においてインピーダンス整合を行う第2の整合回路である。7はこれら第1の整合回路8−1と第2の整合回路8−2によって構成された、2つの周波数f1,f2でインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路であり、このインピーダンス整合回路7はアンテナ1の各ヘリカル放射素子に対応して4個用意されている。9はこれら4つのインピーダンス整合回路7の入力端子である。このように、これら各インピーダンス整合回路7は実施の形態7におけるインピーダンス整合回路と同様に構成されている。
23は円筒状誘電体21、地導体13、およびストリップ導体18からなるマイクロストリップ線路にて構成されて、それぞれ所要の分配振幅特性および分配位相特性を呈する4個の分配端子を有し、それら各分配端子が4個のインピーダンス整合回路7の各入力端子9にそれぞれ接続された4分配回路である。この4分配回路23は4つの端子の間にほぼ90°ずつの位相差が生じるように構成されている。25は4分配回路23の入力端子で、当該アンテナ装置の入力端子となっている。
地導体13は実施の形態9の場合と同様に、上記インピーダンス整合回路7および4分配回路23を構成するマイクロストリップ線路のストリップ導体がその外面に配置されている領域に対応した、円筒状誘電体21の内面の領域に形成されている。10はこのように構成されたアンテナ装置の入力端子25に接続される、電源回路もしくはRF回路などによる外部回路である。
なお、第46図に示す回路図においても、後述の動作説明のため、A〜Fとして、回路の節点を示している。
次に動作について説明する。
この実施の形態10のアンテナ装置においても、4線巻きヘリカルアンテナ1の4つのヘリカル放射素子に対する給電は、90°ずつの位相差をつけて4分配回路23より行われる。そのときインピーダンス整合回路7が、アンテナ1の入力インピーダンスと外部回路10の特性インピーダンスとのインピーダンス整合を行う。なお、このインピーダンス整合回路7の動作は、実施の形態9のそれと同様である。
すなわち、この実施の形態10の実施の形態9との違いは、第2の整合回路8−2の並列共振回路が、後者では、オープンスタブ14とショートスタブ15の組み合わせによる1/4波長共振回路5−2であり、前者では、第1と第2のオープンスタブ14a,14bの組み合わせによる1/2波長共振回路5−3である点のみである。そのため、実施の形態10においても、4個のヘリカル放射素子によるアンテナ1の動作は実施の形態9の場合と同様である。したがって、ヘリカル放射素子の入力端子2(接点A)からアンテナ1側をみたときのアクティブインピーダンスは、第8図のスミスチャートに示した軌跡に類似したものとなり、第46図の節点B〜Eにおいてアンテナ1側を見たときのインピーダンスは、実施の形態9の場合と同様に第9図〜第11図および第13図のスミスチャートに示した軌跡と類似した軌跡となる。
以上のように、この実施の形態10によるアンテナ装置によれば、第2の整合回路8−2として、第1のオープンスタブ14aおよび第2のオープンスタブ14bによる並列共振回路5−3を用いているので、ショートスタブ15を地導体13に接続するためのスルーホール16が不要となり、第2の整合回路8−2にオープンスタブ14とショートスタブ15による並列共振回路5−2を用いた実施の形態9のアンテナ装置に比べて、さらに製作が容易となり、低コストにアンテナ装置を製作できるという効果が得られる。
以上のように、この発明に係るインピーダンス整合回路は、所定の電気長を有してアンテナに接続される伝送線路に、周波数f2において並列共振し、それよりも低い周波数f1において所定のサセプタンス値を呈する並列共振回路を並列接続したもので、周波数f2でのインピーダンス整合がすでになされているアンテナに対して、その入力端子における周波数f2でのインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においても外部回路の特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合するインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特にその回路構成の簡素化、小規模化、低コスト化、さらには信頼性の向上、消費電力の低減などに有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、アンテナの入力端子と第2の整合回路との間に、周波数f2におけるアンテナの入力インピーダンスを、外部回路の特性インピーダンスにインピーダンス整合させる第1の整合回路を挿入したもので、周波数f2でのインピーダンス整合がまだなされていないアンテナについて、周波数f2のみならず、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合するインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特にその回路構成の簡素化、小規模化、低コスト化、さらには信頼性の向上、消費電力の低減などに有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、伝送線路とこの伝送線路に直列接続されたキャパシタンス素子にて第1の整合回路を構成し、回路全体をキャパシタンス素子とインダクタンス素子、および伝送線路で形成したもので、アンテナと外部回路とのインピーダンス整合を2つの周波数にて行うインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特に回路構成の簡素化、小形化、低コスト化に有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、伝送線路と、この伝送線路に直列接続されたインダクタンス素子により、第1の整合回路を構成したもので、高入力インピーダンス特性を呈する、略1/2波長線状アンテナなどで2つの周波数におけるインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特にそのようなインピーダンス整合回路の小形化に有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、伝送線路と、この伝送線路に並列接続され、周波数f1において並列共振するとともに周波数f2において所定のサセプタンス値を呈する並列共振回路とによって第1の整合回路を構成したもので、あらゆるインピーダンス特性を呈するアンテナにて、2つの周波数におけるインピーダンス整合を行うインピーダンス整合回路に用いて有用である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第2の整合回路を、所定の電気長を有する伝送線路と、この伝送線路に接続されたショートスタブおよびオープンスタブとで構成し、そのショートスタブとオープンスタブの電気長を、その和が周波数f2における波長の略1/4、もしくはその奇数倍となり、かつ周波数f1におけるサセプタンス値の和が所定のサセプタンス値となるように設定したもので、周波数f2でのインピーダンス整合がすでになされているアンテナに対して、その入力端子における周波数f2でのインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においても外部回路の特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合する、低損失なインピーダンス整合回路に用いて有用であり、その回路構成の簡素化、小規模化、低コスト化、さらには信頼性の向上、消費電力の低減などにも有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、ショートスタブとオープンスタブによる並列共振回路を持つ第2の整合回路と、アンテナの入力端子との間に、所定の電気長を有する伝送線路と、その伝送線路に接続されたリアクタンス素子とによって構成され、周波数f2におけるアンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとのインピーダンス整合を行う第1の整合回路を挿入したもので、周波数f2でのインピーダンス整合がまだなされていないアンテナについて、周波数f2のみならず、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合する低損失なインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特に、リアクタンス素子としてキャパシタンス素子を用いた場合には回路全体が1つのキャパシタンス素子と伝送線路で構成されて回路構成の簡素化に、またインダクタンス素子を用いた場合には高インピーダンスな入力インピーダンス特性を呈するアンテナのインピーダンス整合にそれぞれ有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、マイクロストリップ線路等の平面形伝送線路にて伝送線路とショートスタブおよびオープンスタブを形成するとともに、インタディジタルキャパシタ等の導体パターンによるキャパシタンス素子を、第1の整合回路のリアクタンス素子として用いたもので、平面形伝送線路のパターニングのみによる、低コストなインピーダンス整合回路の製作に用いて有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路を、所定の電気長を有する伝送線路と、この伝送線路に接続されたショートスタブおよびオープンスタブとで構成し、そのショートスタブとオープンスタブの電気長を、その和が周波数f1における波長の略1/4、もしくはその奇数倍となり、かつ周波数f2におけるサセプタンス値の和が所定のサセプタンス値となるように設定したもので、あらゆるインピーダンス特性を呈するアンテナに対して、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うことのできるインピーダンス整合回路の製作に用いて有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第2の整合回路を、所定の電気長を有する伝送線路と、この伝送線路に接続された第1のオープンスタブおよび第2のオープンスタブとで構成し、その第1のオープンスタブと第2のオープンスタブの電気長を、その和が周波数f2における波長の略1/2、もしくはその整数倍となり、かつ周波数f1におけるサセプタンス値の和が所定のサセプタンス値となるように設定したもので、周波数f2でのインピーダンス整合がすでになされているアンテナにおいて、その入力端子における周波数f2でのインピーダンス整合状態を維持したまま、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合するインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特に、オープンスタブのみで、スルーホールを用いずに並列共振回路を構成した、製作が簡単で低コストに製作できるインピーダンス整合回路の実現に有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1および第2のオープンスタブによる並列共振回路を持つ第2の整合回路とアンテナの入力端子との間に、所定の電気長を有する伝送線路と、その伝送線路に対して直列に接続されるリアクタンス素子とで構成され、周波数f2におけるアンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとのインピーダンス整合を行う第1の整合回路を配置したもので、周波数f2でのインピーダンス整合がまだなされていないアンテナにおいて、周波数f2のみならず、周波数f1においても特性インピーダンスZ0にインピーダンス整合するインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特に、リアクタンス素子としてキャパシタンス素子を用いた場合、回路全体が1つのキャパシタンス素子と伝送線路で構成されて回路構成の簡素化に、またインダクタンス素子を用いた場合、高インピーダンスな入力インピーダンス特性を呈するアンテナのインピーダンス整合にそれぞれ有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、マイクロストリップ線路等の平面形伝送線路にて伝送線路と第1および第2のオープンスタブを形成するとともに、インタディジタルキャパシタ等の導体パターンによるキャパシタンス素子を、第1の整合回路のリアクタンス素子として用いたもので、平面形伝送線路のパターニングのみによる、低コストなインピーダンス整合回路の製作に有効であり、特に、スルーホールを用いずに並列共振回路を構成した、製作が簡単で低コストに製作できるインピーダンス整合回路の実現に有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路を、所定の電気長を有する伝送線路と、この伝送線路に接続された第1および第2のオープンスタブとで構成し、それら第1および第2のオープンスタブの電気長を、その和が周波数f1における波長の略1/2、もしくはその整数倍となり、かつ周波数f2におけるサセプタンス値の和が所定のサセプタンス値となるように設定したもので、あらゆるインピーダンス特性を呈するアンテナに対して、2つの周波数帯域でインピーダンス整合を行うことのできるインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特に、スルーホールを用いずに並列共振回路を構成した、製作が簡単で低コストに製作できるインピーダンス整合回路の実現に有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、第1の整合回路を、周波数f2にてアンテナの入力インピーダンスと外部回路の特性インピーダンスとのインピーダンス整合を行うインピーダンス変成器によって構成したもので、マイクロストリップアンテナのインピーダンス整合を2つの周波数にて行うインピーダンス整合回路に用いて有用である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、内面に地導体が形成された中空の円筒状誘電体の外面に、それら円筒状誘電体および地導体とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体によって、伝送線路およびキャパシタンス素子を有して、周波数f2におけるインピーダンス整合を行う複数の第1の整合回路と、伝送線路および周波数f2において共振するとともに周波数f1で所定のサセプタンス値を呈する並列共振回路を有して、第1の整合回路にそれぞれ接続される第2の整合回路とを形成したもので、ストリップ導体のパターニングのみで円筒状誘電体上にN個形成した、N線巻きヘリカルアンテナ用のインピーダンス整合回路に用いて有用であり、特にその製作の容易化、低コスト化などに有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、各第2の整合回路の並列共振回路を、伝送線路に接続されたショートスタブおよびオープンスタブによって構成したもので、インピーダンス整合回路の、平面形伝送線路のパターニングのみによる低コストな製作に用いて有効である。
この発明に係るインピーダンス整合回路は、各第2の整合回路の並列共振回路を、伝送線路に接続された第1および第2のオープンスタブによって構成したもので、インピーダンス整合回路の、平面形伝送線路のパターニングのみによる低コストな製作に用いて有用であり、特にスルーホールを用いずに並列共振回路を構成した、製作が簡単で低コストに製作できるインピーダンス整合回路の製作に有効である。
この発明に係るアンテナ装置は、その内面の一部の領域に地導体が形成された中空の円筒状誘電体の外面に、ストリップ状導体による螺旋状のヘリカル放射素子をN個配置し、円筒状誘電体および地導体とともにマイクロストリップ線路を形成するストリップ導体にて構成された、第1の整合回路と第2の整合回路とによるインピーダンス整合回路を、各ヘリカル放射素子に対応させて円筒状誘電体の外面に配置し、それら各インピーダンス整合回路を、マイクロストリップ線路によるN分配回路を介して、所要の分配振幅特性および分配位相特性に応じて該アンテナ装置の入力端子にそれぞれ接続するようにしたもので、N個のヘリカル放射素子とインピーダンス整合回路、およびN分配回路が、円筒状誘電体を用いて一体に構成されたコンパクトなアンテナ装置の製作に用いて有用であり、特に、N個存在するヘリカル放射素子に対して1つの入力端子を有した、外部回路とのインタフェース構造がシンプルであり、組立が容易で製作コストも低く、信頼性も高いアンテナ装置の実現に有効である。
この発明に係るアンテナ装置は、伝送線路に接続されたショートスタブとオープンスタブによって、各インピーダンス整合回路の並列共振回路を構成したもので、複数のヘリカル放射素子およびインピーダンス整合回路、N分配回路とを、円筒状誘電体上にストリップ導体のパターニングのみで一体的に構成した、製作が容易で、低コストのアンテナ装置の実現に有効である。
この発明に係るアンテナ装置は、伝送線路に接続された第1のオープンスタブと第2のオープンスタブとによって、各インピーダンス整合回路の並列共振回路を構成したもので、複数のヘリカル放射素子およびインピーダンス整合回路、N分配回路とを、円筒状誘電体上にストリップ導体のパターニングのみで一体的に構成した、製作が容易で、低コストのアンテナ装置の実現に有用であり、特にスルーホールを用いずに並列共振回路を構成した、製作が簡単で低コストなインピーダンス整合回路の製作に有効である。
従来のインピーダンス整合回路を含むアンテナ装置を示す斜視図である。 第1図に示すアンテナ装置の回路図である。 第1図に示すアンテナ装置に用いられるアンテナの拡大図である。 第3図に示すアンテナの等価回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第5図に示すアンテナ装置の上面図である。 第5図に示すアンテナ装置の回路図である。 第7図の回路図に示す節点Aからアンテナ側をみたときのアンテナの入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。 第7図の回路図に示す節点Bからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 第7図の回路図に示す節点Cからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 第7図の回路図に示す節点Dからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 並列共振回路の共振周波数近傍におけるサセプタンスの周波数特性を示す図である。 第7図の回路図に示す節点Eからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 第7図の回路図に示す節点Eからアンテナのリターンロスの周波数特性を示す図である。 この発明の実施の形態2によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第15図に示すアンテナ装置の上面図である。 第15図に示すアンテナ装置の回路図である。 第17図の回路図に示す節点Aからアンテナ側をみたときのアンテナの入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。 第17図の回路図に示す節点Bからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 第17図の回路図に示す節点Cからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 この発明の実施の形態3によるアンテナ装置を示す回路図である。 この発明の実施の形態4によるアンテナ装置を示す回路図である。 この発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第23図に示すアンテナ装置の上面図である。 第23図に示すアンテナ装置の回路図である。 この発明の実施の形態6によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第26図に示すアンテナ装置の上面図である。 この発明の実施の形態7によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第28図に示すアンテナ装置の上面図である。 第28図に示すアンテナ装置の回路図である。 この発明の実施の形態8によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第31図に示すアンテナ装置の上面図である。 第31図に示すアンテナ装置の回路図である。 第33図の回路図に示す節点Aからアンテナ側をみたときのアンテナの入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。 第33図の回路図に示す節点Cからアンテナ側をみたときの特性を示すスミスチャートである。 この発明の実施の形態9によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第36図に示すアンテナ装置の円筒状誘電体外面を示す展開図である。 第36図に示すアンテナ装置の円筒状誘電体内面を示す展開図である。 第37図に示すアンテナ装置の整合回路部分のストリップ導体パターンを示す拡大図である。 実施の形態9によるアンテナ装置の回路図である。 第40図に示す節点Fからアンテナ側をみたときのリターンロスの周波数特性を示す図である。 この発明の実施の形態10によるアンテナ装置を示す斜視図である。 第42図に示すアンテナ装置の円筒状誘電体外面を示す展開図である。 第42図に示すアンテナ装置の円筒状誘電体内面を示す展開図である。 第43図に示すアンテナ装置の整合回路部分のストリップ導体パターンを示す拡大図である。 実施の形態10によるアンテナ装置の回路図である。

Claims (9)

  1. アンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路において、
    前記アンテナの入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与えるリアクタンス素子とを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、
    前記リアクタンス素子における前記第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に並列に接続されたキャパシタンス素子及びインダクタンス素子からなり、周波数f2において共振するように前記キャパシタンス素子及び前記インダクタンス素子の値が設定された並列共振回路とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記並列共振回路が、周波数f2において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記キャパシタンス素子及び前記インダクタンス素子の値が設定された第2の整合回路とを備えたことを特徴とするインピーダンス整合回路。
  2. 第1の整合回路のリアクタンス素子は、第1の伝送線路の他端からアンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と大きさが等しく、符号が逆のリアクタンスを与える容量値を有したキャパシタンス素子であることを特徴とする請求項1記載のインピーダンス整合回路。
  3. 第1の整合回路のリアクタンス素子は、第1の伝送線路の他端からアンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しいリアクタンスを与えるインダクタンス値を有するインダクタンス素子であることを特徴とする請求項1記載のインピーダンス整合回路。
  4. アンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路において、
    前記アンテナの入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与えるリアクタンス素子とを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、
    前記リアクタンス素子における第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に対して接続されたショートスタブ及び前記第2の伝送線路に前記ショートスタブと略同一の箇所にて接続されたオープンスタブからなり、前記ショートスタブと前記オープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/4である共振回路とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/4において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記ショートスタブ及び前記オープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備えたことを特徴とするインピーダンス整合回路。
  5. 第1の整合回路のリアクタンス素子として、伝送線路に対して直列に接続された導体パターンによるキャパシタンス素子を用いると共に、
    前記第1の整合回路の伝送線路、および第2の整合回路の伝送線路とショートスタブ、オープンスタブを、平面形伝送線路を用いて構成したことを特徴とする請求項4記載のインピーダンス整合回路。
  6. アンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路において、
    前記アンテナの入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与えるリアクタンス素子とを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記アンテナ側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、
    前記リアクタンス素子における第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に接続された第1のオープンスタブ及び前記第2の伝送線路に前記第1のオープンスタブと略同一の箇所にて接続された第2のオープンスタブからなり、前記第1のオープンスタブと前記第2のオープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/2である共振回路とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/2において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記第1のオープンスタブ及び前記第2のオープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備えたことを特徴とするインピーダンス整合回路。
  7. 第1の整合回路のリアクタンス素子として、伝送線路に対して直列に接続された導体パターンによるキャパシタンス素子を用いると共に、
    前記第1の整合回路の伝送線路、および第2の整合回路の伝送線路と第1のオープンスタブ、第2のオープンスタブを、平面形伝送線路を用いて構成したことを特徴とする請求項6記載のインピーダンス整合回路。
  8. 中空の円筒状誘電体と、
    前記円筒状誘電体の円筒外面上にストリップ状導体を螺旋状に巻き付けてなるN個のヘリカル放射素子と、
    前記円筒状誘電体の円筒内面の一部の領域に形成された地導体と、
    前記ヘリカル放射素子からなるアンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路であって、前記円筒状誘電体を介して前記地導体とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記ヘリカル放射素子の入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与える容量値を有したインタディジタルキャパシタとを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記第1の整合回路の前記インタディジタルキャパシタにおける前記第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に接続されたショートタブ及び前記第2の伝送線路に前記ショートスタブと略同一の箇所にて接続されたオープンスタブからなり、前記ショートスタブと前記オープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/4である共振回路と、前記第2の伝送線路の他端に接続する入力端子とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の1/4において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記ショートスタブ及び前記オープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備え、前記ヘリカル放射素子ごとに設けられたN個(Nは2のi乗であり、iは自然数)のインピーダンス整合回路と、
    前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記N個のインピーダンス整合回路の前記入力端子にそれぞれ接続されたN個の分配端子と、前記外部回路と接続する外部回路接続入力端子と、前記外部回路接続入力端子から2分岐をi回行ってトーナメント状にN分岐するとともに、隣接する前記N個の分配端子との間に略360/N度の位相差を与えるように電気長の調整されたトーナメント状分岐線路とを有し、前記N個のインピーダンス整合回路に対して前記外部回路接続入力端子から入力されるマイクロ波を電力分配するN分配回路とを備え
    前記ヘリカル放射素子からなるアンテナ、前記N個のインピーダンス整合回路、及び前記N分解回路を前記円筒状誘電体の円筒外面上に一体形成してなるアンテナ装置。
  9. 中空の円筒状誘電体と、
    前記円筒状誘電体の円筒外面上にストリップ状導体を螺旋状に巻き付けてなるN個のヘリカル放射素子と、
    前記円筒状誘電体の円筒内面の一部の領域に形成された地導体と、
    前記ヘリカル放射素子からなるアンテナの入力インピーダンスと、外部回路の特性インピーダンスとを、周波数f1、とそれよりも高い周波数f2の2つの周波数帯域にて整合させるインピーダンス整合回路であって、前記円筒状誘電体を介して前記地導体とともにマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記ヘリカル放射素子の入力端子に一端を接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端に対して直列に接続され、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスのリアクタンス成分と絶対値が等しく、符号が逆のリアクタンスを与える容量値を有したインタディジタルキャパシタとを備え、前記第1の伝送線路が、前記第1の伝送線路の前記他端から前記ヘリカル放射素子側を見たときの周波数f2における入力インピーダンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスに一致する値を与える電気長を有する第1の整合回路と、前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記第1の整合回路の前記インタディジタルキャパシタにおける前記第1の伝送線路とは反対側の端部に一端を接続された第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端に接続された前記第2の伝送線路に接続された第1のオープンスタブ及び前記第2の伝送線路に前記第1のオープンスタブと略同一の箇所にて接続された第2のオープンスタブからなり、前記第1のオープンスタブと前記第2のオープンスタブの電気長の和が周波数f2における波長の略1/2である共振回路と、前記第2の伝送線路の他端に接続する入力端子とを備え、前記第2の伝送線路が、前記第2の伝送線路の前記他端から前記第1の整合回路側を見たときの周波数f1における入力アドミタンスの実数部が前記外部回路の特性インピーダンスの逆数に等しく、且つ、前記入力アドミタンスの虚数部がプラスの値となる電気長を有し、前記共振回路が、周波数f2における波長の略1/2において共振すると共に、周波数f1において、前記入力アドミタンスの虚数部と絶対値が等しく符号がマイナスのサセプタンスを呈するように、前記第1のオープンスタブ及び前記第2のオープンスタブの電気長の配分が設定された第2の整合回路とを備え、前記ヘリカル放射素子毎に設けられたN個(Nは2のi乗であり、iは自然数)のインピーダンス整合回路と、
    前記ストリップ導体にて前記円筒状誘電体の円筒外面に形成され、前記N個のインピーダンス整合回路の前記入力端子にそれぞれ接続されたN個の分配端子と、前記外部回路と接続する外部回路接続入力端子と、前記外部回路接続入力端子から2分岐をi回行ってトーナメント状にN分岐するとともに、隣接する前記N個の分配端子との間に略360/N度の位相差を与えるように電気長の調整されたトーナメント状分岐線路とを有し、前記N個のインピーダンス整合回路に対して前記外部回路接続入力端子から入力されるマイクロ波を電力分配するN分配回路とを備え
    前記ヘリカル放射素子からなるアンテナ、前記N個のインピーダンス整合回路、及び前記N分解回路を前記円筒状誘電体の円筒外面上に一体形成してなるアンテナ装置。
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