JP3839034B2 - 熱膨張する化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は加熱すると膨張できる少なくとも1の化合物を含む化粧料組成物に関し、これらの組成物は熱源に曝されたとき体積を与えることができる。
用語「体積を与える」、下においてボリューム付与効果(volumizing effect)ともまた呼ばれる、は化粧料分野で頻繁に求められる効果である。
睫のメイクアップの分野において、高い固体含有量を有する、例えば物質の大きな厚さを堆積させることを可能にする、非常に濃縮されたマスカラ配合物がこれまで提案されてきた。しかし、そのような配合物は非常に濃い粘凋性を有し、その結果施与しにくいという欠点を有する。逆にマスカラの分野ではまだ、被膜の塗り重ねによりボリューム付与効果をえることを可能にする、非常に流動性のある配合物もまた提案されてきた。しかし、この場合でも、ボリューム付与効果を得るための条件は完全に満足のいくものではない、なぜならそれらは時間がかかり、実行するのが困難だからである。
口唇の場合、ボリューム付与効果はこれまで自然な輪郭より大きい口唇の輪郭を描くか、あるいは光学的効果を採用することにより、例えばグロス組成物を使用することにより得られてきた。
もう1つの選択は化粧料組成物において、水吸収のための高い容量を有するポリマーを使用することにあった。そのメイクアップ部位に施与された組成物を水と接触させることは、その最初の体積の増加をもたらし、その結果所望されるボリューム付与効果を生み出す。そのような組成物は特に書類、米国特許第6号及び欧州特許出願公開第1号に特に記載されている。しかし、これらのポリマーを用いるボリューム付与効果を有する組成物は、不満足である。なぜならかなりの膨張を得るために、相対的に多量の水が供給される必要があるからである。さらに、この膨張は長続きせず、水の蒸発により元に戻りうるからである。
特に有利なボリューム付与効果を生み出すことができ、かつ持続された期間そうすることができる化粧料組成物を得ることができることが今発見された。
最初の特徴に従うと本発明は、化粧料組成物、特に、加熱すると膨張できる少なくとも1の化合物を含む、熱膨張可能な化粧料組成物に関する。
表現「熱膨張可能な組成物」とは、膨張できる組成物、即ち加熱するとその体積を増加させることができる組成物を意味する。
第2の特徴に従うと本発明は、少なくともいくらかの熱膨張可能な粒子を含む化粧料組成物に関する。
第3の特徴に従うと本発明は、処理されるべき土台に上に定義された組成物を施与することを含む化粧的処理に関する。
第4の特徴に従うと、本発明の課題は、上に定義された方法に従って得られうるメイクアップを含むメイクアップされた土台である。
第5の特徴に従うと、本発明の課題は、
i)該組成物を含む容器
ii)該組成物を施与するためのデバイス、及び
iii)加熱手段
を含む、上で定義された、特に睫又は眉のためのメイクアップ及び/又はケア組成物をパッケージし及び施与するためのアセンブリーでもまたあり得る。
第6の特徴に従うと、本発明は上で定義された熱膨張可能な粒子を熱の影響下、化粧料組成物においてボリューム付与効果を与えるための使用することに関する。
下の実施例から現れるように、本発明の組成物はかなりのボリューム付与効果を示す。特に、該組成物の最初の体積、即ち処理されるべき土台にそれを施与した後に得られる体積、は熱源に反応して少なくとも1.5倍、特に2倍、とりわけ2.5倍、より特に3倍、そして10倍にまでさえ増大される。このボリューム付与効果は特に加熱すると膨張できる化合物の含有量に特に比例し得る。
このボリューム付与効果は処理されるべき土台に施与された組成物の、加熱前及び加熱後の厚さを測定することにより評価され得る。睫メイクアップ組成物の場合、この効果はメイクアップされた繊維の直径を測定することにより特徴付けられ得る。
このボリューム付与効果は数秒間で得られ、長く続く。
加熱すると膨張できる化合物
上で定義されたように、本発明に従う組成物は加熱すると膨張できる、少なくとも1の化合物を含む。
それは特に熱の作用下反応してガスを放出し、該ガスが堆積物のマトリックス内に捕捉される化合物であり得る。
加熱すると膨張できる化合物は、熱膨張可能な粒子の形でもまたあり得る。
表現「熱膨張可能な粒子」とは、より詳細には、加熱すると変形することができ、かつ膨張することができる粒子を意味する。本発明の意味内において該粒子は、膨張されていない、熱で変形可能な粒子でもまたあり得る。それらはこの点において膨張された粒子から区別される。該膨張された粒子は、具体的には、例えばAkzo Nobel社によりExpancel(商標)の一般名、特定の表示名称Expancel(商標)WE又はDEの下で販売されている塩化ポリビニリデン/アクリロニトリル粒子のように、熱の作用下で、最早変形されない。
本発明に従う組成物において使用される粒子は、一般的に45℃以上、特に50℃以上、とりわけ60℃以上、より特に70℃以上の温度の作用下で膨張することができる。特に、それは80℃以上の温度、特に85℃以上、特に90℃以上、より特に100℃以上、及び190〜200℃までの範囲にわたる温度であり得る。
有利に、これらの粒子は水の存在に敏感ではない。
有利に、熱の影響下における該粒子の変形及び膨張は可逆的である。
特に、本発明において使用される粒子は熱可塑性である。用語“熱可塑性”とは、熱の作用下変形されることができ、かつ室温(25℃)までの冷却後を含めて新しい形を保つことができる粒子を意味する。
本発明において使用される粒子は一般的には連続する外皮及び少なくとも1の空洞を含む中空の粒子である。
粒子の外皮は機械的変形を許すほどまでに可撓性がある。それは一般的に少なくとも1のポリマー、エチレン性不飽和モノマーから形成されたホモポリマー又はコポリマーを含む。そのような粒子の例は例えば書類、EP−A−56219,EP−A−348372,EP−A−486080,EP−A−320473,EP−A−112807及びUS−A−3615972に記載されている。
使用されるモノマーは特にメタクリル又はアクリル酸エステル、例えばメチルアクリレート及びメタクリレート、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン及びそれらの誘導体、ブタジエン及びそれらの誘導体、及びそれらの混合物であり得る。
本発明において使用された粒子の外皮が構成されるところのポリマーの非制限的な例として、特に、少なくともいくらかのメチルアクリレート又はメチルメタクリレート誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかのアクリロニトリル誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかのアクリロニトリル及びメチルメタクリレート誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかのスチレン及びアクリロニトリル誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかの塩化ビニリデン及びアクリロニトリル誘導体を含むポリマー、及び少なくともいくらかの塩化ビニリデン及び塩化ビニル誘導体を含むポリマーが特に挙げられ得る。特に、該ポリマーは塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メチルメタクリレートポリマー、アクリロニトリル/メチルメタクリレートポリマー及びアクリロニトリルホモポリマーから選択され得る。
粒子は、一般的に1以上の空洞内に、実質的に一定の圧力において45〜200℃の範囲内の温度までの加熱に応答して、室温におけるその体積に比較してかなりの体積の増加を示すことのできる、少なくとも1の化合物を含む。
表現「体積のかなりの増加」とは、占有された体積の少なくとも30倍、特に少なくとも40倍、より特に少なくとも50倍の増加を意味する。
一般的に、該空洞内に含まれる化合物は、室温において気体状化合物又は45℃〜200℃、特に80℃〜200℃の範囲内、及びより特に100℃以上の気化温度を有する液状化合物であり得る。
第1の変形に従うと、この化合物は粒子中で気体状の形をとり、熱の影響下拡張される。室温及び大気圧(105Pa)において気体状の形をとる化合物の中では、空気、窒素、炭化水素例えば特に1,2,3又は4の炭素原子を含むもの、例えばブタン又はイソブタン及びそれらの混合物が挙げられ得る。
第2の変形に従うと、粒子の空洞に含まれる化合物は室温及び上に定義された大気圧において液状化合物である。これらの化合物の中で、特に5〜15、特に5〜12、より特に5〜10の炭素原子を含む炭化水素が挙げられ得る。それは特に、n−ペンタン、イソペンタン、及びネオペンタンから選択される化合物であり得る。
粒子の膨張温度は、その空洞中に存在する化合物の性質及びその外皮を形成するポリマーの性質の両者に依存し、特に45〜200℃の範囲であり得、特に70℃以上、特に80℃、より特に100℃以上であり得る。
本発明に従う組成物において使用される粒子は、乾燥していても、又は水和されていてもよい。
これらの粒子は種々の形を有しうる。それらは球状又は球形の形でさえもよく、細長くてもまたよい。
1つの特定の実施態様に従うと、本発明の膨張されていない粒子は球状であり、0.5μm〜200μm、特に1μm〜100μm、とりわけ4μm〜50μm、より特に5μm〜40μmの、重量平均「有効」直径D[0.5]として表される粒子サイズを有する。
1の特定の実施態様に従うと、本発明に従う組成物において使用される粒子は、繊維の形態を有する。用語「繊維」は長さL及び直径Dの物体を意味し、LはDよりずっと大きく、Dはその中に該繊維の断面が刻まれるような円の直径である。特に、L/Dの比(即ち形態因子)は、3.5〜2500の範囲内、特に5〜500、より特に5〜150の範囲内から選択される。繊維は特に0.05mm〜6mmの範囲の長さを有する。
本発明において使用される膨張されていない粒子は一般的に500kg/m3〜5000kg/m3、特に900kg/m3〜3000kg/m3、より特に900kg/m3〜2000kg/m3の範囲の単位体積あたりの質量を有する。
本発明において使用される粒子は着色されているか又は無色である。
本発明の組成物中において使用され得る粒子として、挙げられ得る例は、塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メチルメタクリレートコポリマーの膨張されていない微小球、例えばExpancel(商標)の名前でAkzo Nobel社により820 DU 40(10〜16μm),820 SL 40 (2〜30μm)又は642WU(10〜16μm)の製造番号の下で販売されているもの、及びアクリロニトリル/メチルメタクリレート、例えばExpancel(商標)の名前で051DU40(9〜15μm)の製造番号の下で販売されているものを含む。本発明に従う組成物において使用され得る粒子として、アクリロニトリルのホモポリマーの膨張されていない微小球、例えばExpancel 007WU(商標)(5〜25μm)の名前で販売されているもの,マツモト社によりMicropearl F−シリーズ(商標)、又はUCB社によるUcelite(商標)が挙げられ得る。
本発明に従う組成物において使用され得る粒子として、表面上で二酸化チタン(TiO2)により処理されたポリアクリロニトリルの膨張されていない微小球もまた挙げられ得、該微小球は50μmの平均直径を示し、その空洞中にブタン及びメタンの混合物を含み、製品番号は特にマツモト社により販売されるMFL 50 STIである。膨張されていない微小球もまた挙げられ得る。
上に記載された製造番号の下でExpancel(商標)の名前で販売されている粒子は一般的にその空洞中に気体の形で化合物を含む。
言うまでもなく、本発明に従う組成物において使用される粒子は組成物の所望されるタイプ及び意図される加熱手段に従って選択される。
上で記載された熱膨張可能な粒子は、一般的に組成物の合計重量に対して0.05〜50重量%、特に0.1〜40重量%、より特に0.5〜30重量%の範囲の含有量で本発明に従う組成物中に存在する。
化粧料的に許容される媒体
本発明に従う組成物は、少なくとも1の化粧料的に許容される媒体をもまた含み得る。
用語“化粧料的に許容される媒体”とは、皮膚、口唇、爪、及びケラチン繊維への施与と両立する媒体を意味する。
この媒体は水性又は非水性のタイプであり得、水性相及び非水性相を含み得、非揮発性であり得、又は少なくとも1の揮発性化合物を含み得る。
媒体が水性タイプであるとき、それはもっぱら水、そうでなければ水と少なくとも1の有機溶媒との混合物からなる可能性がある。
これらの有機溶媒は一般的に非水溶性である。
これらの溶媒の中で、特に1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール、例えばエタノール又はイソプロパノール、2〜8の炭素原子を含むグリコール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール又はジプロピレングリコール、C3〜C4ケトン及びC2〜C4アルデヒドが挙げられ得る。
媒体が非水性タイプであるとき、それは20重量%未満の水及び/又は水に不溶の溶媒を含む。それは水に不溶の有機溶媒、例えばオイルを含む。
本発明の目的のため、表現“揮発性媒体又は化合物”とは、室温及び大気圧において皮膚、口唇、爪、又はケラチン繊維と接触したとき1時間未満内に蒸発することのできる任意の媒体又は化合を意味する。該揮発性媒体又は化合物は、室温において液状であり、室温及び大気圧においてゼロではない蒸気圧を特に有し、特に0.13Pa〜40000Pa(10-3〜300mmHg)、特に1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)、より特に1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する。
反対に、用語“非揮発性媒体又は化合物”とは、皮膚、口唇、爪又はケラチン繊維の上で室温及び大気圧において少なくとも数時間残り、特に10-3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有する媒体又は化合物を意味する。
挙げられ得る揮発性オイルの中に、炭化水素をベースとするオイル、シリコーンオイル、及びフルオロオイル又はそれらの混合物がある。
用語“炭化水素をベースとするオイル”とは主に水素原子及び炭素原子を含み酸素、窒素、硫黄及び/又はリン原子を含んでいてもよいオイルを意味する。揮発性の炭化水素をベースとするオイルは8〜16の炭素原子を含む炭化水素をベースとするオイル、特に分岐状のC8〜C16アルカン、例えば石油起源のC8〜C16のイソアルカン(イソパラフィンとしてもまた公知である)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしてもまた公知である)、イソデカン、イソヘキサデカン、そして例えば商標名Isopar(商標)又はPermetyls(商標)の下で販売されているオイル、分岐状のC8〜C16エステル例えばネオペンタン酸イソヘキシル、及びそれらの混合物から選択され得る。他の揮発性の炭化水素をベースとするオイル、例えば石油の留出物、特にShell社によりShell Solt(商標)の名前の下に販売されているものもまた使用され得る。
また使用され得る揮発性オイルは、揮発性のシリコーン、例えば揮発性の直鎖又は環状シリコーンオイル、特に≦6センチストーク(6×10-62/s)の粘度を有し、特に2〜10の珪素原子を含むもの、これらのシリコーンは任意的に1〜22の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を含んでいてもよい、を含む。また本発明において使用され得る揮発性オイルとして特にオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、及びそれらの混合物が挙げられる。
また挙げられ得る揮発性有機化合物は、フッ素化された有機溶媒、例えばノナフルオロメトキシブタン又はパーフルオロメチルシクロペンタンを含む。
本発明の組成物において使用される媒体は、室温において液状であるところの少なくとも1の非水溶性の非揮発性化合物、特に少なくとも1の非揮発性オイルをもまた含み得、該非揮発性オイルは特に非揮発性の炭化水素をベースとするオイル及び/又はシリコーンオイル及び/又はフルオロオイルから選択され得る。
特に挙げられ得る非揮発性の炭化水素をベースとするオイルは、
― 植物起源の炭化水素をベースとするオイル、例えばグリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、その脂肪酸はC4〜C24の変化する鎖の長さを有し得、これらの鎖は直鎖又は分岐状であってもよく、そして飽和又は不飽和であってもよい;これらのオイルは特に小麦胚芽油、ヒマワリ油、グレープシード油、ゴマ種油、トウモロコシ油、アプリコット油、ひまし油、シア油、アボガド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、菜種油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカデミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシの実油、かぼちゃ油、骨髄油(marrow oil)、菜種油、黒スグリ油、月見草油、キビ油、大麦油、キノア油、ライ麦油、サフラワー油、ククイナッツ油、パッションフラワー油、又はジャコウバラ油;又はカプリリック/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されるもの、またDynamit Nobel社によりMiglyol810(商標)、812(商標)、及び818(商標)の名前の下に販売されるもの、
− 10〜40の炭素原子を含む合成エーテル、
− 鉱物又は合成起源の直鎖又は分岐状の炭化水素、例えば石油ゼリー、ポリデセン、水素化されたポリイソブテン例えばパーレアム(parleam)、及びスクワラン、及びそれらの混合物、
− 合成エステル、例えば式R1COOR2のオイル、ここでR1は1〜40の炭素原子を含む直鎖又は分岐の脂肪酸残基を表し、R2は炭化水素をベースとする鎖を表し、それは特に、1〜40の炭素原子を含む分岐状であり、ただしR1+R2≧10であり、例えばプルセリンオイル(purcellin oil)(オクタン酸セトステアリル)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、安息香酸のC12〜C15のアルキルエステル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリル、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸、又はリシノール酸のアルコール又はポリアルコールエステル、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、水素化されたエステル、例えば乳酸イソステアリル又はリンゴ酸ジイソステアリル及びペンタエリスリトールエステル、
− 12〜26の炭素原子を含む分岐状及び/又は不飽和の炭素をベースとする、室温において液体であるところの脂肪族アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール又は2−ウンデシルペンタデカノール、
− 高級脂肪酸例えばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸、及びそれらの混合物
を含む。
本発明の組成物において使用され得るところの非揮発性シリコーンオイルは、非揮発性のポリジメチルシロキサン(PDMS),アルキル又はアルコキシ基、該基はペンダント状である、及び/又はシリコーン鎖の末端にある、を含むポリジメチルシロキサンであり、これらの基はそれぞれ2〜24の炭素原子を含み、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートである。
本発明の組成物において使用され得るフルオロオイルは特に、フルオロシリコーンオイル、フルオロポリエーテル又は書類欧州特許出願公開第847号に記載されるフルオロシリコーンである。
粒子は一般的に、化粧料的に許容される媒体中の分散物中に存在する。
本発明に従う組成物は少なくとも1の化粧料的に許容される追加成分をもまた含み得る。
挙げられ得るこれらの追加的な成分の中には、フィルム形成性ポリマー、染料、フィラー、増粘剤又はゲル化剤、界面活性剤、ワックス、可塑剤、抗酸化剤、保存剤、香料、中和剤、及び化粧料的に活性な剤、例えば柔軟剤、保湿剤、ビタミン又はサンスクリーン、及びそれらの混合物がある。
このようにして、本発明の好ましい態様に従うと、該化粧料組成物は少なくとも1の染料をもまた含む。
もう1つの好ましい実施態様に従うと、本発明に従う組成物はそれがメイクアップ化粧料組成物であることを特徴とする。
さらなる実施態様に従うと、本発明に従う組成物は、それがケラチン繊維のためのメイクアップ化粧料組成物であることを特徴とする。
フィルム形成性ポリマー
本発明の組成物は少なくとも1のフィルム形成性ポリマーをもまた含みうる。
本発明に従うと、用語“フィルム形成性ポリマー”とは自分自身で又はフィルム形成助剤の存在下、土台、特にケラチン物質に接着する連続フィルムを形成することのできるポリマーを意味すると理解される。
本発明の組成物において使用され得るフィルム形成性ポリマーの中で、合成ポリマー、フリーラジカルタイプ、又は重縮合タイプ、天然起源のポリマー及びそれらの混合物が挙げられ得る。
フリーラジカルタイプのフィルム形成性ポリマーは特にビニルポリマー又はコポリマー、特にアクリルポリマーであり得る。
ビニルフィルム形成性ポリマーは、少なくとも1のカルボン酸含むエチレン性不飽和モノマー及び/又はこれらの酸モノマーのエステル、及び/又はこれらの酸モノマーのアミド、例えばα、β―エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、の重合化から生じうる。
ビニルフィルム形成性ポリマーは、ビニルエステル、例えばビニルアセテート、ビニルネオデカノエート、ビニルピバレート、ビニルベンゾエート、及びビニルt−ブチルベンゾエート、及びスチレンモノマー、例えばスチレン及びα―メチルスチレンから選択されるモノマーのホモ重合化又は共重合化からもまた生じうる。
挙げられ得るフィルム形成性重縮合体の中には、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミド及びポリウレアがある。
天然起源の任意的に変性されていてもよいポリマーは、セラック樹脂、サンダラック樹脂、ダマール樹脂、エレミゴム、コパール樹脂、及びセルロースをベースとするポリマー及びそれらの混合物から選択され得る。
フィルム形成性ポリマーは水性分散物中の粒子の形で存在し得、一般的にラテックス又は擬似ラテックスとして知られている。これらの分散物を製造する技術は当業者に周知である。
使用され得るフィルム形成性ポリマーの水性分散物は、Avecia-Neoresins社によりNeocryl XK-90(商標)、Neocryl A-1070(商標), Neocryl A-1090(商標), Neocryl BT-62(商標), Neocryl A-1079(商標),及びNeocryl A-523(商標)の名前で販売されるアクリル分散物、Dow Chemical社によるDow Latex 432(商標)、Daito Kasey Kogyo社によるDaitosol 5000 AD(商標);あるいはAvecia-Neoresins社によりNeorez R-981 (商標)、及びNeorez R-974 (商標)、Goodrich社によりAvalure UR-405(商標)、Avalure UR-410(商標)、Avalure UR-425(商標)、Avalure UR-450(商標)、Sancure 875(商標)、Sancure 861(商標)、Sancure 878(商標)、及びSancure 2060(商標)、Bayer社によりImpranil 85(商標)、Hydromer社によりAquamere H-1511(商標)の名前で販売される ポリウレタンの水性分散物、;Eastman Chemical Products社による商品名EastmanAQ(商標)で販売されているスルホポリエステル、ビニル性の分散物、例えばMexomere PAM、及びイソドデカン中のアクリル分散物、例えばCHIMEX社によるMexomere PAPをもまた含む。
本発明に従う組成物が少なくとも1のフィルム形成性ポリマーを含むとき、このポリマーは、一般的に該組成物の合計重量に対して1〜40重量%、特に2〜35重量%、より特に3〜30重量%の範囲の固体含有量(あるいは活性物質の含有量)で本発明の組成物中に存在し得る。
本発明に従う組成物は、フィルム形成性ポリマーとのフィルムの形成を促進するフィルム形成助剤をもまた含み得る。
染料
本発明の組成物は、少なくとも1の染料、例えば粉状染料、脂溶性染料及び水溶性染料、をもまた含み得る。
粉状染料は、顔料及び真珠光沢剤から選ぶことができる。
顔料は、白色または着色され、鉱物及び/又は有機物、被覆された又は被覆されていない。挙げられ得る鉱物性顔料の中に、二酸化チタン(随意的に表面処理されていてもよい)、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛又は酸化セリウム、及び、酸化鉄又は酸化クロム、マンガン紫、群青色、クロム水和物、及び第二鉄青がある。挙げられ得る有機顔料の中に、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、コチニールカーミンまたはバリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムベースのレーキがある。
真珠光沢剤は、白色真珠光沢顔料、例えばオキシ塩化チタン又はビスマスで被覆されたマイカ、着色真珠光沢顔料、例えば酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、特に第二鉄青又は酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、上述の有機顔料で被覆されたチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料からも選ばれることができる。
脂溶性の染料は、例えばスーダンレッド、D&Cレッド17、D&Cグリーン6、β-カロチン、大豆油、スーダンブラウン、D&Cイエロー11、D&Cバイオレット2、D&Cオレンジ5及びキノリンイエロー、及びアナートである。
これらの染料は、組成物の総重量に対して、0.01〜30重量%の量で存在することができる。
フィラー
本発明に従う組成物は少なくとも1のフィラーをもまた含み得る。
フィラーは、当業者に周知であり、化粧料組成物において一般的に使用されるものから選択されることができる。フィラーは鉱物性又は有機性、ラメラ状又は球状であることができる。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド粉末、例えばOrgasol(商標)の名前でAtochem社により販売されているナイロン(商標)、ポリ−β−アラニン粉末及びポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレンポリマーの粉末、例えばTeflon(商標)、ラウロイルリジン、澱粉、窒化ホウ素、膨張されたポリマー状の中空微小球例えば塩化ポリビニリデン/アクリロニトリルの微小球、例えばNobel Akzo社によりExpancel(商標)の名前で、DE又はWEの表示の下で販売されている製品、アクリル粉末、例えばDow Corning社によりPolytrap(商標)の名前で販売されているもの、ポリメチルメタクリレート粒子及びシリコーン樹脂ミクロビーズ(例えば東芝製のTospearls(商標))、沈殿した炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、及び炭酸水素マグネシウム、ハイドロキシアパタイト、中空シリカ微小球(Maprecos製シリカビーズ(商標))、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、8〜22の炭素原子、特に12〜18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、又はステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛及びミリスチン酸マグネシウムが挙げられうる。
フィラーは本発明組成物の合計重量の0.1〜25重量%、特に1〜20重量%に相当し得る。
ゲル化剤
本発明に従う組成物において使用できるゲル化剤は、有機または鉱物質の、ポリマー状または分子であり、脂溶性又は疎水性である。
挙げられ得る鉱物性親油性ゲル化剤は、所望により変性された粘土、例えばC10〜C22の脂肪酸塩化アンモニウムで変性されたヘクトライト、例えばジステアリルジメチルアンモニウムクロライドで変性されたヘクトライトであって、例えばBentone 38V(商標)の商品名でElementis社より販売されているものを含む。
所望により疎水性表面処理に付された、1μm未満の粒子サイズのフュームドシリカも挙げられる。具体的には、シリカ表面に存在するシラノール基の数を減じる化学反応により、シリカの表面を化学的に変性することが可能である。シラノール基を疎水性基に置換することが特に可能である:疎水性シリカはそうすると得られる。疎水性基は以下のものである:
トリメチルシロキシ基、該基はヘキサメチルジシラザンの存在下においてフュームドシリカを処理することにより得られる。このように処理されたシリカはCTFA(第6版、1995年)によると「シリル化シリカ」(silica silylate)として知られる。それらは例えばDegussa社によりアエロジルR812(商標)の製品番号で、 及びCabot社によりCAB−O−Sil TS-530(商標)の製品番号で販売されている;
ジメチルシリルオキシル又はポリジメチルシロキサン基、それはポリジメチルシロキサン又はジメチルジクロロシランの存在下フュームドシリカを処理することにより特に得られる。このように処理されたシリカはCTFA(第6版、1995年)によると「ジメチルシリル化シリカ」と呼ばれる。それらは例えばアエロジルR972(商標) 及びアエロジルR974(商標)の名でDegussa社により、及びCAB−O−Sil TS−610(商標)及びCAB−O−Sil TS−720(商標)の表示の下でCabot社により販売されている。
疎水性フュームドシリカは好ましくはナノメートル〜ミクロメートル、例えば5〜200nmの範囲の粒子サイズを有し得る。
ポリマー状、有機親油性ゲル化剤は、例えば部分的又は全体的に架橋されたエラストマー状オルガノポリシロキサンであって、3次元構造を有するもの、例えばKSG6(商標)、KSG16(商標)、及び、KSG18(商標)の名称で信越化学工業社より販売されているもの、Trefil E-505C(商標)及びTrefil E-506C(商標)の各名称でダウコーニング社より販売されているもの、Gransil SR-CYC(商標)、SR DMF10(商標)、SR-DC556(商標)、SR 5CYCgel(商標)、SR DMF 10 gel(商標)、及びSR DC 556 gel(商標)の各名称でグラントインダストリーズより販売されているもの、ジェネラルエレクトリック社製のSF 1204(商標)及びJK 113(商標);エチルセルロース、例えばEthocel(商標)の名称でダウケミカル社から販売されているもの、及び単糖当たり1〜6個、特に2〜4個の水酸基を含み、飽和または不飽和アルキル鎖で置換されているガラクトマンナン、例えばC1〜C6、特にC1~C3のアルキル鎖又はこれらの混合物でアルキル化されたグアーガムである。ポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエン型のジブロック又はトリブロック型のブロックコポリマー、例えばLuvitol HSB(商標)の名称でBASF社より販売されているもの、ポリスチレン/エチレン‐プロピレンコポリマー型、例えばKraton(商標)の名称でシェルケミカル社より販売されているもの、又はポリスチレン/エチレン‐ブチレンコポリマー型のもの。
本発明に従う組成物において使用することができるゲル化剤の中で、デキストリンの脂肪酸エステル、例えばパルミチン酸デキストリン、特にRheopearl TL(商標)又はRheopearl KL(商標)の名称でチバフラワー社から販売されているものも挙げられる。
これらのゲル化剤は、該組成物の合計重量に対して0.5〜15重量%、特に0.5〜10重量%の含有量において存在し得る。
界面活性剤:
本発明に従う組成物は、組成物の合計重量に対して0.1重量%〜30重量%、特に2重量%〜20重量%、5重量%〜15重量%の割合で存在する乳化界面活性剤をもまた含む。
これらの界面活性剤は、アニオン性及びノニオン性界面活性剤から選択され得る。界面活性剤の性質の定義及び機能(乳化させる)については書類Kirk-Othmer著「化学技術の百科事典」第22巻, 333-432ページ、 第3版, 1979年, Wileyを参照されたい。アニオン性及びノニオン性界面活性剤については特にこの参考文献の347〜377ページを参照されたい。
本発明に従う組成物中において使用される界面活性剤は:
ノニオン性界面活性剤、即ち脂肪酸、脂肪族アルコール、ポリエトキシ化又はポリグリセロール化脂肪アルコール、例えばポリエトキシ化ステアリル又はセチルステアリルアルコール、ショ糖の脂肪酸エステル、アルキルグルコースエステル、特にポリエトキシ化C1〜C6アルキルグルコース脂肪エステル、及びそれらの混合物、
アニオン性界面活性剤、即ちアミンで中和されたC16-C30の脂肪酸、水性アンモニウム又はアルカリ塩、及びそれらの混合物
から選択される。
ワックス
本発明に従う組成物は少なくとも1のワックスをもまた含み得る。
用語「ワックス」とは一般的に室温(25℃)において固体であり得、可逆的な固体/液体の状態変化を有し、30℃以上であって200℃まで、特に120℃まで上がり得る融点を有するところの親油性化合物を意味する。
ワックスを液状の形(融解)に至らせることにより、それをオイルと混和性にして、微視的に均一な混合物を形成することが可能であるが、該混合物を室温まで冷却すると、該混合物のオイルにおけるワックスの再結晶が得られる。
特に、本発明に適するワックスは45℃以上、特に55℃以上の融点を有しうる。
本発明の目的のために、融点は、ISO標準11357-3;1999に記載される熱分析(DSC)により観察される最も発熱的なピークの温度に対応する。ワックスの融点は示差走査熱量計(DSC)、例えばTA Instruments社により「DSC 2920」の名前で販売されている熱量計を用いて測定されうる。
測定プロトコルは以下のようである:
ルツボに入れられた5mgの試料は、加熱速度10℃/分において−20℃から100℃の範囲の第一昇温に付され、次に10℃/分の冷却速度で10℃〜−20℃に冷却され、最終的に5℃/分の加熱速度において−20℃〜100℃の範囲の第2昇温に付される。第2昇温の間に、空のルツボ及び試料のワックスを含むルツボにより吸収されるエネルギーの差のばらつきが温度の関数として測定される。化合物の融点は、温度の関数としての吸収されたエネルギーの差のばらつきを表す曲線のピークの頂上に対応する温度値である。
本発明の組成物において使用され得るワックスは、動物、植物、鉱物、又は合成起源の室温において固体であるワックス、及びそれらの混合物から選択される。
本発明の組成物において使用され得るワックスは、一般的に0.01MPa〜15MPaの範囲の、特に0.05MPaより高い、特に0.1MPaより高い硬度を有する。
硬度は、Rheo社によりTA−XT2i(商標)の商品名の下に販売されるテクスチュロメーター(直径2mmのステンレススチールのシリンダースピンドルが装備されている)を用いて、以下の操作の間に、時間の関数としての力(圧縮力又は延伸力)(F)の変化を測定することにより、20℃において測定された圧縮力を測定することにより決定される。
スピンドルは0.1mm/分の速度で移動され、次にワックスに0.3mmの浸透深さまで浸透する。スピンドルが0.3mmの深さまで浸透したとき、スピンドルは1秒間(緩和時間に相当する)静かに保たれ、次に0.1mm/秒の速度で引き抜かれる。緩和時間の間、力(圧縮力)はそれがゼロになるまで大きく減少し、そして次にスピンドルの引き抜きの間に力(延伸力)が負になり、次に0の値に向かって再び上昇する。硬度はスピンドルの表面とワックスが接触するようになる瞬間におけるスピンドルの表面とワックスとの間で測定される最大圧縮力に対応する。この力の値はMPaで表される。
硬度を測定するために、ワックスはワックスの融点+20℃の温度において溶融される。溶融されたワックスは直径30mm、深さ20mmの容器に注がれる。ワックスは室温(25℃)において24時間再結晶化され、次に、硬度の測定の前に20℃において少なくとも1時間貯蔵される。
本発明に適するワックスの例として、特に炭化水素をベースとするワックス、例えば蜜蝋、ラノリンワックス、イボタ蝋、コメワックス、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋、オウリキュリー蝋、エスパルトグラス蝋、コルクファイバー蝋、サトウキビ蝋、木蝋、ハゼ蝋;モンタン蝋、微結晶ワックス、パラフィン及びオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャー−トロプシュ合成により得られたワックス、及びワックス状コポリマー、及びそれらのエステルもまた挙げられ得る。
直鎖又は分岐のC8〜C32の脂肪鎖を含む動物又は植物オイルの触媒的水素化により得られたワックスもまた挙げられ得る。これらの中で特に挙げられ得るワックスは、異性化されたホホバオイル、例えばDesert Whale社によりIso-Jojoba-50(商標)の商品番号で製造又は販売されているtrans異性化された部分的に水素化されたホホバオイル、水素化ヒマワリ油、水素化ひまし油、水素化ココナッツ油、水素化ラノリン、及びHeterene社によりHest 2T-4S(商標)の名前で販売されているビス(1,1,1-トリメチロールプロパン)テトラステアレートである。
シリコーンワックス及びフルオロワックスもまた挙げられ得る。
Sophim社によりPhytowax ricin 16L64(商標)及び22L73(商標)の名前で販売されているセチルアルコールでエステル化されたひまし油の水素化により得られるワックスもまた使用され得る。そのようなワックスは、フランス国特許出願公開第2792190号に記載されている。
1つの特定な実施態様に従って、本発明の組成物は少なくとも1の“粘着性のある”ワックス、すなわち0.7N.s以上の粘着性及び3.5Mpa以下の硬度を有するワックスを含み得る。
使用される粘着性のあるワックスは、0.7N.s〜30N.sの範囲、特に1N.s以上、とりわけ1N.s〜20N.sの範囲、特に2N.s以上、とりわけ2N.s〜10N.sの範囲、特に2N.s〜5N.sの範囲の粘着性を有する。
ワックスの粘着性は、Rheo社によりTA−XT2i(商標)の商品名の下に販売されるテクスチュロメーター(45度の角度を形成する円錐形のアクリルポリマーのスピンドルが装備されている)を用いて、時間の関数としての力(圧縮力又は延伸力)の変化を20℃において測定することにより決定される。
測定プロトコルは以下のとおりである:
ワックスはワックスの融点+10℃に等しい温度において溶融される。溶融されたワックスは直径25mm、深さ20mmの容器に注がれる。ワックスの表面が平らでかつ滑らかになるように、ワックスは室温(25℃)において24時間の間に再結晶化され、粘着度の測定の前に20℃において少なくとも1時間貯蔵される。
テクスチュロメーターのスピンドルは0.5mm/秒の速度で移動され、次にワックスに2mmの浸透深さまで浸透する。スピンドルが2mmの深さまで浸透したとき、スピンドルは1秒間(緩和時間に相当する)静かに保たれ、次に0.5mm/秒の速度で引き抜かれる。
緩和時間の間、力(圧縮力)はそれがゼロになるまで大きく減少し、そして次にスピンドルの引き抜きの間に力(延伸力)が負になり、次に0の値に向かって再び上昇する。粘着度は、負の値の力(延伸力)に対応する曲線の部分に対する時間の関数としての力の曲線の積分に相当する。粘着度の値はN.sで表される。
硬度は前に記載されたプロトコルに従って測定される。
使用され得る粘着性ワックスは、一般的に3.5MPa以下、特に0.01MPa〜3.5MPaの範囲、とりわけ0.05MPa〜3Mpa、あるいは0.1MPa〜2.5MPa の範囲さえ、の硬度を有する。
使用され得る粘着性ワックスは、C20〜C40のアルキル(ヒドロキシステアリルオキシ)−ステアレート(アルキル基は20〜40の炭素原子を含む) を単独で又は混合物として含み、特に式(I)のC20〜C40アルキル12(12−ヒドロキシステアリルオキシ)ステアレート
Figure 0003839034

ここで、mは18〜38の範囲の整数である、又は式(I)の化合物の混合物を含む。
そのようなワックスは特にKoster Keunen社により Kester Wax K 82 P(商標)及びKester Wax K 80P(商標)の名前で特に販売されている。
上に記載されたワックスは、一般的に45℃未満の溶融開始温度を有する。
ワックスはワックス粒子の水性ミクロ分散物の形であり得る。表現「ワックスの水性ミクロ分散物」は、ワックス粒子のサイズが約1μm以下であるワックス粒子の水性分散物を意味する。
ワックスミクロ分散物はコロイドワックス粒子の安定な分散物であり、特にL.M.編集「ミクロエマルジョンの理論と実際」アカデミックプレス1977年)、21〜32ページに記載されている。
特に、これらのワックスミクロ分散物はワックスを界面活性剤、及び任意的にいくらかの水の存在下、溶融し、続いて攪拌下における熱湯のゆっくりとした添加により得られ得る。油中水型のエマルジョンの中間の形成が観察され、続いて相反転が起こり、水中油型のミクロエマルジョンが最終的に生産される。冷却すると、固体ワックスコロイド粒子の安定なミクロ分散物が得られる。
ワックスのミクロ分散物はワックス、界面活性剤、及び水を、攪拌手段、例えば超音波、高圧ホモジェナイザー、又はターボミキサーを用いて攪拌することによってもまた得られ得る。
ワックスのミクロ分散物の粒子は、好ましくは1μm未満の平均サイズ(特に0.02μm〜0.99μmの範囲にわたる)、好ましくは0.5μm未満(特に0.06μm〜0.5μmの範囲にわたる)の平均サイズを有する。
これらの粒子は特にワックス、又はワックスの混合物からなる。しかし、それらは少量の油性の及び/又はペースト状の脂肪添加物、界面活性剤及び/又は一般的な脂溶性添加剤/活性剤を含み得る。
言うまでもなく、これらのワックスの1つのみ又は混合物が本発明に従う組成物において使用され得る。
本発明に従う組成物が少なくとも1のワックスを含むとき、ワックスの含有量は該組成物の合計重量に対して1〜60重量%、特に2〜50重量%、より特に3〜40重量%のワックスを含み得る。
媒体及び任意的な使用される追加の成分の性質に依存して、本発明に従う組成物は水性、水性―アルコール性、非水性又は無水のタイプでさえあり得、あるいはW/O又はO/Wのエマルジョンの形であり得る。
言うまでもなく、組成物のタイプ、媒体及び追加的な成分の選択は、該組成物の意図された目的に依存する。特に、本発明に従う組成物はメイクアップ組成物であり得、例えばマスカラ、アイライナー、口紅、又は爪、皮膚、また毛髪の上へのタトゥータイプの銘刻を描くための組成物であり得る。それは、平滑化効果を得るために、しわ及び口唇の皮膚の細かいしわを満たすための化粧料的ケア組成物でもまたあり得る。それはその膨張力により、毛髪上に又はそのある領域にボリューム付与効果あるいは装飾的な浮き彫り効果を生み出すためのヘアケア組成物でもまたあり得る。
上で定義された本発明に従う組成物は一般的に45℃以上、特に50℃以上、より特に60℃、あるいはさらに70℃以上さえの温度において加熱すると、膨張することができる。
以前に示されたように、本発明は化粧的な処理方法、特に上で定義された組成物を用いるメイクアップ方法にもまた関する。この方法は、処理されるべき土台への該組成物の施与を含む。それは一般的に組成物の加熱、特にその施与中及び施与後における加熱を含む。
組成物の加熱は、加熱される前のそれが占めている体積に比較して、該組成物の体積の増加を許すような条件下行われる。
処理されるべき土台は皮膚、口唇、爪、及びケラチン繊維であり得る。用語「ケラチン」繊維とは、基本的にケラチンからなる任意の繊維、例えば頭髪、他の体毛、睫及び眉を意味する。
処理されるべき土台は、メイクアップアクセサリー、例えば付け睫、鬘又はパステル(pastille)又は皮膚又は口唇に接着するパッチ(patch)(例えば付けほくろ)からもまたなる。
本発明の方法において、該組成物は一般的に45℃以上の温度、特に50℃以上、特に60℃以上、より特に70℃以上の温度まで加熱される。明らかに加熱温度は、処理される土台により許容され得る温度に特に依存する。
本発明に従う方法の最初の実施態様に従って、該組成物はその施与の間に加熱される。そのような場合、使用される加熱手段は一般的にアプリケーターそのものである。従って、マスカラの場合、組成物は加熱ブラシを用いて施与され得る。
第2の実施態様に従って、該組成物はそれが施与された後加熱される。第1の変形に従うと、該組成物は加熱するために特に意図されたわけではない手段、例えばたまたま熱いもの、例えば熱いカップ又は熱い飲み物を用いて加熱され得る。第2の変形に従うと、該組成物は加熱することにささげられた特定の手段を用いて加熱され得る。これは特に、熱い空気を進ませるための手段、例えばヘアドライヤー又は加熱デバイス、例えば下に記載されるものであり得る。
本発明に従う組成物は
i)該組成物を含む容器、
ii)該組成物を施与するためのデバイス、及び
iii)加熱手段
を含むパッケージ及び施与アセンブリーに入れられ得る。
1の実施態様に従うと、加熱手段は施与デバイス又は部材とは異なるデバイスにより構成され、アセンブリーは、本発明に従うに組成物を含む容器をもまた含むパッケージ及び施与デバイスの形で構成さる。そのようなデバイスはブリスターパック型のパッケージに梱包されうる。加熱手段は、米国特許第6号又は第5号に記載されるタイプのものであり得る。加熱ブラシ(睫の場合)の形で構成された他のデバイスもまた使用され得る。そのようなデバイスは米国特許第6号に特に記載されている。
図1に示されたキット1はマスカラパッケージ及び施与アセンブリー100、及び該パッケージ及び施与アセンブリーとは独立した加熱デバイス50を含む。
2つのデバイス100及び50は、ブリスターパック型の同じパッケージにおいて一緒に販売され得る。製品を含むユニット100は別に販売されてもよい。
パッケージ及び施与アセンブリー100は、本発明に従う組成物を含む容器2を含み、その上にネジ山をつけられたカラー3が実装され、そのあいている端は開口部4を画定する。開口部4には、ドレイン部材5が実装されている。アセンブリー100は、軸13にしっかり固定されたストッパー11を含む施与デバイス10をもまた含み、軸13の一方の端は、一般的には、ねじられた鉄のワイヤの2つの枝の間に保持された繊維の配列の形で構成されているアプリケーター12を含む。ストッパー11の内部表面は、首部3のネジ山と螺着するようにネジ山がつけられている。このようにして、アプリケーター12及び軸部13が容器2の中にあるとき、ストッパー11のネジ山は、ストッパーが容器の開口部4を封印可能に閉じるように首部3のネジ山と嵌合する。そのようなパッケージ及び施与アセンブリーは公知である。
加熱デバイス50は米国特許第6号において記載されているものと一致する。それは主にグリップ部51及び蓋52を含む。電池はグリップ部51の中に入れられ、軸54の上に配置されたコイルの形で構成された加熱ワイヤ53に接続される。「スイッチ」55は、当該デバイスがスイッチを入れられ、及び切られることを可能とする。LED56は、色を変えたとき、該デバイスが所望される温度にあり、その結果使用する準備が整ったことを示す。
電池による加熱部の電力供給は12Vである。消費される電力は約1ワットである。加熱ワイヤ53はニッケル/クロム合金で製造され得る。
この実施態様に従うと、マスカラはブラシ12を用いて睫に従来の方法で加熱なしに施与され、そして施与の後に加熱される:使用者はデバイス50の加熱部53を、製品の堆積物を組成物の膨張温度に至らせるように、睫に噛み合わせる。
下に与えられる実施例は本発明の非制限的な例である。
実施例
下の実施例において、示される含有量は重量比として表される。
マスカラ組成物

Figure 0003839034
このマスカラ組成物のインビトロにおける膨張特性が調べられた。
この調査は、3本の睫のみが残された付け睫(コーカソイド人種の毛)の試料の上で行われた。
該組成物は各睫に10回施与された。厚みは5分間室温において乾燥させ、次にヘアドライヤーを用いて堆積物の膨張が起きるまでメイクアップされた睫を100℃に加熱した後、測定された。
各睫:(i)裸の睫、(ii)メイクアップされた睫、及び(iii)メイクアップされ、加熱された睫について(×2.5)の接眼レンズを用いて「ナビター」カメラにより3タイプの測定が行われた。各測定は、得られた平均値を計算しながら3回行われた。
結果が下の表1に与えられる。
Figure 0003839034
上に記載されたメイクアップ方法の使用は、睫の直径を2倍、あるいは睫No.3の場合には4.89倍にすることが可能である。
加熱工程の使用のみがマスカラ組成物の厚さを少なくとも3倍にすることが可能であることに留意されたい。
実施例1のマスカラは、その結果非常に満足のいくボリューム付与効果を示す。
アイライナー組成物

Figure 0003839034
エマルジョンタイプのマスカラ組成物

Figure 0003839034
ソフトペーストタイプの無水口紅組成物(グロス)

Figure 0003839034
この口紅はオイル状の相中で顔料をすりつぶすことにより製造される。オイル状の相の残りはポリイソブテンと共に油浴(90〜95℃)上でジャケット付の加熱用鍋の中で加熱される。加熱及びRayneriのスターラーを用いて均一化が完全になるまで攪拌を続けながら、すりつぶされた物質がそこへ添加される。次に真珠光沢剤がゆっくり添加され、続いて均一な混合物が得られるまで攪拌及び90〜95℃における加熱が続けられながらシリカが添加される。
混合物を室温まで冷却した後、粒子の均一な分散物が得られるまでRayneri攪拌を用いて攪拌しながら、Expancel 007 WU(商標)粒子が添加される。
マスカラパッケージ及び施与アセンブリー、及び加熱デバイス
符号の説明
100 マスカラパッケージ及び施与アセンブリー
3 首部
4 開口部
5 ドレイン部材
10 施与デバイス
11 ストッパー
12 アプリケーター
13 軸
50 加熱デバイス
51 グリップ
52 蓋
53 加熱ワイヤ
54 軸
55 スイッチ
56 LED

Claims (44)

  1. 少なくとも複数の熱膨張可能な粒子を含む化粧料組成物において、上記粒子が連続する外皮及び少なくとも1の空洞を含む中空の粒子であり、気体及び45℃〜200℃の範囲の気化温度を有する液状化合物から選択された少なくとも1の化合物であって、加熱に応答してその体積の増加を示すことができる化合物を上記空洞が含むところの化粧料組成物。
  2. 上記粒子が45℃以上の温度の作用下で膨張することができることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  3. 上記粒子が60℃以上の温度の作用下で膨張することができることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  4. 上記粒子が70℃以上の温度の作用下で膨張することができることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  5. 上記温度が80℃以上であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  6. 上記温度が85℃以上であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  7. 上記温度が90℃以上であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  8. 上記温度が100℃以上であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  9. 上記粒子が熱可塑性であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 上記外皮が、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン及びその誘導体、ブタジエン及びその誘導体、及びそれらの混合物から選択されるモノマーの重合化から生じる、少なくとも1のポリマーを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 上記ポリマーが、少なくともいくらかのメチルアクリレート又はメチルメタクリレート誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかのアクリロニトリル誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかのアクリロニトリル及びメチルメタクリレート誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかのスチレン及びアクリロニトリル誘導体を含むポリマー、少なくともいくらかの塩化ビニリデン及びアクリロニトリル誘導体を含むポリマー、及び少なくともいくらかの塩化ビニリデン及び塩化ビニル誘導体を含むポリマーから選択されることを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
  12. 上記ポリマーが、塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メチルメタクリレートポリマー、アクリロニトリル/メチルメタクリレートポリマー及びアクリロニトリルホモポリマーから選択されることを特徴とする、請求項10及び11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 上記空洞に含まれる化合物が、45℃〜200℃の範囲内の温度までの加熱に応答して、室温におけるその体積に比較して少なくとも30倍の体積の増加を示すことできる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 上記化合物が、空気、窒素、及び気体状炭化水素、及びそれらの混合物から選択される気体であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 上記化合物が、45℃〜200℃の範囲の気化温度を有する液状化合物であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 上記化合物が、80℃〜200℃の範囲の気化温度を有する液状化合物であることを特徴とする、請求項15に記載の組成物。
  17. 上記液状化合物が、5〜15の炭素原子を含む炭化水素から選択されることを特徴とする、請求項15又は16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 上記粒子が、球状又は細長であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 上記粒子が球状であり、かつ0.5μm〜200μmの範囲の、重量平均有効直径として表される粒子サイズを有することを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  20. 上記粒子が球状であり、かつ1μm〜100μmの範囲の、重量平均有効直径として表される粒子サイズを有することを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  21. 上記粒子が球状であり、かつ4μm〜50μmの範囲の、重量平均有効直径として表される粒子サイズを有することを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  22. 上記粒子が球状であり、かつ5μm〜40μmの範囲の、重量平均有効直径として表される粒子サイズを有することを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  23. 上記粒子が0.05mm〜6mmの範囲の長さを有する繊維であることを特徴とする、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 上記粒子が、500kg/m〜5000kg/mの範囲の単位体積当たり質量を有することを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物。
  25. 上記粒子が、900kg/m〜3000kg/mの範囲の単位体積当たり質量を有することを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物。
  26. 上記粒子が、900kg/m〜2000kg/mの範囲の単位体積当たり質量を有することを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物。
  27. 上記粒子が、該組成物の合計重量に対して、0.05重量%〜50重量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜26のいずれか1項に記載の組成物。
  28. 上記粒子が、該組成物の合計重量に対して、0.1重量%〜40重量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜26のいずれか1項に記載の組成物。
  29. 上記粒子が、該組成物の合計重量に対して、0.5重量%〜30重量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜26のいずれか1項に記載の組成物。
  30. 化粧料的に許容される媒体をもまた含むことを特徴とする、請求項1〜29のいずれか1項に記載の組成物。
  31. 45℃以上の温度において加熱すると膨張することができることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  32. 50℃以上の温度において加熱すると膨張することができることを特徴とする、請求項1〜31のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  33. 60℃以上の温度において加熱すると膨張することができることを特徴とする、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  34. 70℃以上の温度において加熱すると膨張することができることを特徴とする、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  35. フィルム形成性ポリマー、染料、フィラー、増粘剤又はゲル化剤、界面活性剤、ワックス、可塑剤、抗酸化剤、保存剤、香料、中和剤、及び化粧料的に活性な剤から選択される、少なくとも1の追加的な化粧料的に許容される成分をもまた含むことを特徴とする、請求項1〜34のいずれか1項に記載の組成物。
  36. 少なくとも1の染料をもまた含むことを特徴とする、請求項1〜35のいずれか1項に記載の組成物。
  37. メイクアップ化粧料組成物であることを特徴とする、請求項1〜36のいずれか1項に記載の組成物。
  38. ケラチン繊維のためのメイクアップ化粧料組成物であることを特徴とする、請求項37に記載の組成物。
  39. 請求項1〜38のいずれか1項において定義された組成物を、処理されるべき皮膚、口唇、爪、ケラチン繊維またはメイクアップアクセサリーへ施与することを含むことを特徴とする、化粧的な処理方法。
  40. 上記組成物の加熱されていない体積に対して上記組成物の体積の増加を許す条件下、上記組成物を、特に上記施与の間又は後に、加熱することをもまた含むことを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  41. メイクアップ方法であることを特徴とする、請求項39又は40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 請求項41に従って定義された方法に従って得られ得るメイクアップを含む、メイクアップされたメイクアップアクセサリー
  43. i)請求項1〜38のいずれか1項に従う組成物を含む容器(2)、
    ii)該組成物を施与するためのデバイス(10)、及び
    iii)加熱手段(50)、
    を含む、パッケージし及び施与するためのアセンブリー(100)。
  44. 熱の影響下で化粧料組成物においてボリューム付与効果を与えるための添加剤として、請求項1〜26のいずれか1項に従って定義された熱膨張可能な粒子を用いる方法。
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