JP3838400B2

JP3838400B2 - Friction material composition and friction material using friction material composition

Info

Publication number: JP3838400B2
Application number: JP23936898A
Authority: JP
Inventors: 重俊木内; 智央阿久津
Original assignee: Hitachi Chemical Co Ltd; Showa Denko Materials Co Ltd
Current assignee: Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date: 1998-08-26
Filing date: 1998-08-26
Publication date: 2006-10-25
Anticipated expiration: 2018-08-26
Also published as: JP2000063801A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、鉄道車両、各種産業用機械等の制動に用いられるディスクブレーキパッド、ブレーキライニング等の摩擦材に適した摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車、鉄道車両、各種産業用機械等には、その制動のため摩擦材が使用されている。この摩擦材として従来のディスクブレーキパッドとしては、特公昭５９−４４６２号公報、特開平６−１８４５２５号公報等に示されるように補強繊維として、スチール繊維、黄銅繊維、銅繊維等の金属繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、フェノール繊維等の有機質繊維、ロックウール、チタン酸カリウム繊維、アルミナシリカ繊維、カーボン繊維等の無機質繊維を組み合わせたものを基材とし、これに結合剤としてフェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、カシュー樹脂等の熱硬化性樹脂やＮＢＲ、ＳＢＲ、ＩＲ等のゴム組成物を含む結合剤、カシューダスト、ゴムダスト等の有機質摩擦調整剤、硫酸バリウム、黒鉛、三硫化アンチモン、マイカ、ジルコニア、シリカ、アルミナ炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機質摩擦調整剤などが用いられ、さらに必要に応じて黄銅、真鍮、銅等の金属を含む混合物を加熱加圧成形したものが一般に知られている。
【０００３】
しかしながら、従来のディスクブレーキパッドは、ブレーキペダルを踏み制動したときの止まり際又はそれから発進するためブレーキペダルの踏力を弱めたとき、即ち揺り戻し時などに、グー音と称する２００〜３００Hz付近の異音が発生し、グー音の音圧が高い場合ユーザーにとっては、故障の前兆とみなすことがある。このグー音は、ディスクブレーキパッドと相手材のディスクローター間のスティックスリップを起振源とし、サスペンション部品を共振系として発生し、特に絶対湿度が高いとき及び夜間一晩駐車した場合に大きくなる。
【０００４】
この主原因は、絶対湿度が高いとき及び夜間一晩駐車したときに、ディスクローター表面に生成されるトランスファーフィルムに水分が吸着し、この水分が原因でディスクローターとトランスファーファイル間に錆を発生させ、この錆が静動μを上げて、静動μ低下比が大きくなってグー音の音圧を大きくしていると考えられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
請求項１記載の発明は、絶対湿度が高いとき及び夜間一晩駐車したときのグー音の発生及び音圧を低減することが可能な摩擦材に適した摩擦材組成物を提供するものである。
請求項２記載の発明は、絶対湿度が高いとき及び夜間一晩駐車したときのグー音の発生及び音圧を低減することが可能な摩擦材を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、繊維状物質、結合剤及び摩擦調整剤を含む摩擦材組成物において、結合剤として熱硬化性樹脂とゴム組成物との混合結合剤を使用し、また摩擦調整剤の一部がカシューダストと平均粒径が０．１〜５０μｍのシリコンゴムパウダーとの混合物を造粒したものであり、かつカシューダスト１００重量部に対してシリコンゴムパウダーを０．０５〜３１重量部の割合で含有する摩擦材組成物に関する。
また、本発明は、上記の摩擦材組成物を加熱加圧成形してなる摩擦材に関する。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明において、カシューダストと混合して造粒するシリコンゴムパウダーの含有量は、カシューダスト１００重量部に対して０．０５〜３１重量部、好ましくは０．１〜３０重量部、より好ましくは１〜１５重量部、さらに好ましくは３〜８重量部とされ、０．０５重量部未満であるとグー音の音圧低下の効果が得られない。また３１重量部を越えると結合剤との濡れ性が低下するため摩擦材にクラックが発生する。
【０００８】
なお、シリコンゴムパウダーの平均粒径は、０．１〜５０μｍの範囲とされ、０．５〜３０μｍであることが好ましく、１．０〜１５μｍであることがより好ましい。
【０００９】
摩擦材組成物中のシリコンゴムパウダーを混合して造粒したカシューダストの含有量は、グー音の発生防止、クラック発生防止の点で１〜１５重量％含有することが好ましく、３〜１０重量％含有することがより好ましく、５〜８重量％含有することがさらに好ましい。
【００１０】
カシューダストとシリコンゴムパウダーを混合して造粒物を作製する方法は、例えばカシューダストとシリコンゴムを均一に混合した後、加熱して硬化させ、その後粉砕して得られる。造粒物の平均粒径は、１００〜４００μｍが好ましく、１５０〜３５０μｍがより好ましく、２００〜３００μｍがさらに好ましい。
【００１１】
本発明における摩擦材の配合は、セミメタリック系、ノンスチール系のいずれにも適用でき特に制限はない。
また、摩擦材に用いられる材料は、一般に公知の材料が用いられ、例えばスチール繊維、黄銅繊維、銅繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、フェノール繊維、セラミック繊維、ロックウール、チタン酸カリウム繊維、カーボン繊維等の繊維状物質、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、カシュー樹脂等の熱硬化性樹脂とＮＢＲ、ＳＢＲ、ＩＲゴム等のゴム組成物との混合結合剤、ゴムダストなどの有機質摩擦調整剤、硫酸バリウム、黒鉛、三硫化アンチモン、マイカ、ジルコニア、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機質摩擦調整剤などが用いられ、さらに必要に応じて黄銅、真鍮、銅等の金属粉が添加される。
【００１２】
上記における繊維状物質の含有量は、全組成物中に３０〜６０重量％含有することが好ましく、４０〜５０重量％含有することがより好ましい。結合剤の含有量は、全組成物中に３〜２０重量％含有することが好ましく、５〜１５重量％含有することがより好ましい。有機摩擦調整剤の含有量は、全組成物中に１〜２０重量％含有することが好ましく、３〜１５重量％含有することがより好ましい。また無機質摩擦調整剤の含有量は、全組成物中に２０〜５０重量％含有することが好ましく、２５〜４５重量％含有することがより好ましい。
なお必要に応じて添加する金属粉の含有量は、全組成物中に１〜２０重量％含有することが好ましく、３〜１５重量％含有することがより好ましい。
これらの成分は、全組成物が１００重量％となるように配合される。
【００１３】
本発明になる摩擦材は、カシューダスト１００重量部に対して平均粒径が０．１〜５０μｍのシリコンゴムパウダーを０．０５〜３１重量％の割合で混合し、硬化させた造粒物に繊維状物質、熱硬化性樹脂とゴム組成物との混合結合剤及び他の摩擦調整剤を含む材料を加えて均一に混合し、この混合物を予備成形し、次いで金型内に裏金及び予備成形体を挿入した後、加熱加圧成形法で成形し、その後熱処理を行い、必要に応じて表面の有機成分を除去するためスコーチ処理を行って得られる。なお成形する際の加熱温度は１３０〜１７０℃が好ましく、１４０〜１６０℃がより好ましい。圧力は３０〜６０ＭＰａが好ましく、４０〜５０ＭＰａがより好ましい。熱処理温度は１００〜３００℃が好ましく、１５０〜２５０℃がより好ましい。
必要に応じて行うスコーチ処理は、摩擦部材に熱盤を押し当てる方法、ガスの炎などの直火で加熱する方法、遠赤外線などの輻射熱で加熱する方法等があり特に制限はない。またスコーチ処理の条件については、その材質に合った条件を選定して処理すればよい。
【００１４】
【実施例】
以下本発明の実施例を説明する。
実施例１
カシューダスト１００重量部に対して平均粒径が３μｍのシリコンゴムパウダーを５重量部加えて均一に混合し、加熱して硬化させた後粉砕して平均粒径が２５０μｍの造粒物を得た。
次いで表１に示す成分を配合し、混合機で３０００r/minの回転速度で４分間混合し、摩擦材組成物Ａを得た。
【００１５】
実施例２
実施例１で用いたカシューダスト１００重量部に対してシリコンゴムパウダーを０．１重量部加え、これ以外は実施例１と同様の工程を経て造粒物を得た。
次いで表１に示す成分を配合し、混合機で３０００r/minの回転速度で４分間混合し、摩擦材組成物Ｂを得た。
【００１６】
実施例３
実施例１で用いたカシューダスト１００重量部に対してシリコンゴムパウダーを３０重量部加え、これ以外は実施例１と同様の工程を経て造粒物を得た。
次いで表１に示す成分を配合し、混合機で３０００r/minの回転速度で４分間混合し、摩擦材組成物Ｃを得た。
【００１７】
比較例１
実施例１で用いたカシューダスト１００重量部に対してシリコンゴムパウダーを０．０１重量部加え、これ以外は実施例１と同様の工程を経て造粒物を得た。
次いで表１に示す成分を配合し、混合機で３０００r/minの回転速度で４分間混合し、摩擦材組成物Ｄを得た。
【００１８】
比較例２
実施例１で用いたカシューダスト１００重量部に対してシリコンゴムパウダーを３２重量部加え、これ以外は実施例１と同様の工程を経て造粒物を得た。
次いで表１に示す成分を配合し、混合機で３０００r/minの回転速度で４分間混合し、摩擦材組成物Ｅを得た。
【００１９】
比較例３
実施例１で用いたカシューダストにシリコンゴムを添加せず、カシューダストのみ８重量％使用し、その他は表１に示す成分を配合し、混合機で３０００r/minの回転速度で４分間混合し、摩擦材組成物Ｆを得た。
【００２０】
以上の実施例１〜３及び比較例１〜３で得られた摩擦材組成物Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ及びＦを各々予備成形し、次いで金型内にディスクブレーキパッドの裏金及び予備成形体を挿設し、その後１５０±２．５℃、圧力４９MPaの条件で５分間加熱加圧成形した。更に２００℃で５時間熱処理を行い、冷却後研磨し、４７０±１０℃で５分間の表面スコーチ処理を行って端部から端部までの長さが１２７mmのディスクブレーキパッドＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ及びＦを得た。
【００２１】
【表１】

【００２２】
次に上記で得られたディスクブレーキパッドＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ及びＦについて比較試験を行った。その試験結果を表２に示す。なおグー音の評価方法については、車両重量：１６００kg、ブレーキ型式：コレットタイプ（シリンダ面積：２８cm²）、２０００ccオートマチック車で、市街地走行を（１０００km）を行い、下記の３条件のときのグー音の音圧を騒音計を用いてそれぞれ測定し、その測定結果を表２に示す。
【００２３】
測定条件１：絶対湿度が２〜５g/m³の環境条件下で、制動前温度１３０℃で５０km/hの速度から０．３Ｇで制動し、揺り戻し時のグー音を１０回測定し、その平均値を求めた。
測定条件２：絶対湿度が１５〜１８g/m³の環境条件下で、制動前温度１３０℃で５０km/hの速度から０．３Ｇで制動し、揺り戻し時のグー音を１０回測定し、その平均値を求めた。
測定条件３：走行後に夜間一晩駐車し、翌朝エンジン始動直後に２０km/hの速度から０．３Ｇで制動し、揺り戻し時のグー音を５回測定し、その平均値を求めた。
【００２４】
【表２】

【００２５】
表２に示されるように、本発明の実施例になる摩擦材組成物を用いたディスクブレーキパッドは、グー音の音圧が低く、クラックの発生も認められなかった。これに対し比較例１及び３の摩擦材組成物を用いたディスクブレーキパッドは、グー音の音圧が高く、特に吸湿量が多くなるとさらにグー音の音圧が高くなり、また比較例２の摩擦材組成物を用いたディスクブレーキパッドは、クラックが発生するという欠陥が生じた。
【００２６】
【発明の効果】
請求項１における摩擦材組成物は、絶対湿度が高いとき及び夜間一晩駐車したときのグー音の発生及び音圧を低減することが可能な摩擦材を提供することができる。
請求項２における摩擦材は、絶対湿度が高いとき及び夜間一晩駐車したときのグウ音の発生及び音圧を低減することができ、工業的に極めて好適である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a friction material composition suitable for friction materials such as disc brake pads and brake linings used for braking automobiles, railway vehicles, various industrial machines, and the like, and a friction material using the friction material composition.
[0002]
[Prior art]
Friction materials are used for braking in automobiles, railway vehicles, various industrial machines, and the like. As this friction material, as a conventional disc brake pad, as shown in JP-B-59-4462, JP-A-6-184525, etc., as a reinforcing fiber, metal fiber such as steel fiber, brass fiber, copper fiber, A base material is a combination of organic fibers such as acrylic fiber, aramid fiber, phenol fiber, etc., rock wool, potassium titanate fiber, alumina silica fiber, carbon fiber, etc., and phenol resin or epoxy resin as a binder. , Binders containing thermosetting resins such as melamine resin and cashew resin, and rubber compositions such as NBR, SBR and IR, organic friction modifiers such as cashew dust and rubber dust, barium sulfate, graphite, antimony trisulfide, mica, Inorganic friction such as zirconia, silica, alumina calcium carbonate, magnesium carbonate Such Seizai is used, brass if necessary, brass, those heat and pressure molding a mixture containing a metal such as copper are generally known.
[0003]
However, a conventional disc brake pad has a difference of about 200 to 300 Hz, which is called a goo sound, when the brake pedal is depressed when the brake pedal is depressed or when the brake pedal is weakened, that is, when the brake pedal is swung back. When sound is generated and the sound pressure of goo sound is high, it may be regarded as a precursor of failure for the user. This goo noise is generated when the stick slip between the disk brake pad and the disk rotor of the mating member is used as the vibration source, and the suspension parts are generated as a resonance system, and particularly when the absolute humidity is high and the vehicle is parked overnight.
[0004]
This is mainly due to moisture adsorbed on the transfer film generated on the surface of the disk rotor when the absolute humidity is high and when parked overnight, and this moisture causes rust between the disk rotor and the transfer file. It is considered that this rust increases the static μ, and the static μ decrease ratio increases to increase the sound pressure of goo sound.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The invention according to claim 1 provides a friction material composition suitable for a friction material capable of reducing the generation of goo noise and the sound pressure when the absolute humidity is high and when parked overnight. .
The invention according to claim 2 provides a friction material capable of reducing the generation of goo noise and sound pressure when the absolute humidity is high and when the vehicle is parked overnight.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention uses a mixed binder of a thermosetting resin and a rubber composition as a binder in a friction material composition including a fibrous substance, a binder, and a friction modifier, and a part of the friction modifier is used. A mixture of cashew dust and silicon rubber powder having an average particle size of 0.1 to 50 μm is granulated, and silicon rubber powder is added in an amount of 0.05 to 31 parts by weight with respect to 100 parts by weight of cashew dust. It is related with the friction material composition to contain.
The present invention also relates to a friction material formed by heating and pressing the above friction material composition.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the content of silicon rubber powder granulated by mixing with cashew dust is 0.05 to 31 parts by weight, preferably 0.1 to 30 parts by weight, more preferably 100 parts by weight of cashew dust. 1 to 15 parts by weight, more preferably 3 to 8 parts by weight, and if it is less than 0.05 parts by weight, the effect of reducing the sound pressure of goo sound cannot be obtained. On the other hand, when the amount exceeds 31 parts by weight, the wettability with the binder is lowered, so that a crack is generated in the friction material.
[0008]
The average particle diameter of the silicone rubber powder is in the range of 0.1 to 50 [mu] m, and more preferably it is 0.5~30μm is good Mashiku, 1.0～15Myuemu.
[0009]
The content of cashew dust granulated by mixing silicon rubber powder in the friction material composition is preferably 1 to 15% by weight from the viewpoint of preventing goo noise and cracking. % Content is more preferable, and 5 to 8% by weight is more preferable.
[0010]
A method for producing a granulated product by mixing cashew dust and silicon rubber powder is obtained, for example, by uniformly mixing cashew dust and silicon rubber, heating and curing, and then pulverizing. The average particle size of the granulated product is preferably 100 to 400 μm, more preferably 150 to 350 μm, and even more preferably 200 to 300 μm.
[0011]
The blending of the friction material in the present invention can be applied to both a semi-metallic type and a non-steel type and is not particularly limited.
The material used for the friction material is generally a known material, such as steel fiber, brass fiber, copper fiber, aramid fiber, acrylic fiber, phenol fiber, ceramic fiber, rock wool, potassium titanate fiber, carbon fiber. fibrous material etc., phenol resins, epoxy resins, melamine resins, thermosetting resins and NBR such as cashew resin, SBR, mixing a binder with the rubber composition such as IR rubber, organic friction modifiers such as rubber dust, sulfuric acid Inorganic friction modifiers such as barium, graphite, antimony trisulfide, mica, zirconia, silica, alumina , calcium carbonate, and magnesium carbonate are used, and metal powders such as brass, brass, and copper are added as necessary. .
[0012]
The content of the fibrous substance in the above is preferably 30 to 60% by weight, more preferably 40 to 50% by weight in the entire composition. The content of the binder is preferably 3 to 20% by weight, more preferably 5 to 15% by weight in the entire composition. The content of the organic friction modifier is preferably 1 to 20% by weight, more preferably 3 to 15% by weight in the entire composition. The content of the inorganic friction modifier is preferably 20 to 50% by weight, more preferably 25 to 45% by weight in the entire composition.
In addition, it is preferable to contain 1-20 weight% in content of the metal powder added as needed, and it is more preferable to contain 3-15 weight% in all the compositions.
These components are blended so that the total composition is 100% by weight.
[0013]
The friction material according to the present invention is a granulated product obtained by mixing and curing 0.05 to 31% by weight of silicon rubber powder having an average particle size of 0.1 to 50 μm with respect to 100 parts by weight of cashew dust. Add a fibrous material, a mixture of thermosetting resin and rubber composition and materials containing other friction modifiers and mix evenly, preform this mixture, then back mold and preform in mold After inserting the body, it is obtained by molding by a heat and pressure molding method, followed by heat treatment, and if necessary, scorch treatment for removing organic components on the surface. In addition, 130-170 degreeC is preferable and the heating temperature at the time of shaping | molding has more preferable 140-160 degreeC. The pressure is preferably 30 to 60 MPa, more preferably 40 to 50 MPa. The heat treatment temperature is preferably 100 to 300 ° C, more preferably 150 to 250 ° C.
There are no particular restrictions on the scorch treatment performed as necessary, such as a method of pressing a hot plate against the friction member, a method of heating with a direct flame such as a gas flame, or a method of heating with radiant heat such as far infrared rays. In addition, the scorch processing conditions may be selected and processed according to the material.
[0014]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
Example 1
5 parts by weight of silicon rubber powder having an average particle diameter of 3 μm was added to 100 parts by weight of cashew dust, mixed uniformly, heated and cured, and then pulverized to obtain a granulated product having an average particle diameter of 250 μm. .
Next, the components shown in Table 1 were blended and mixed for 4 minutes at a rotational speed of 3000 r / min with a mixer to obtain friction material composition A.
[0015]
Example 2
0.1 parts by weight of silicon rubber powder was added to 100 parts by weight of cashew dust used in Example 1, and a granulated product was obtained through the same steps as in Example 1 except that.
Next, the components shown in Table 1 were blended and mixed for 4 minutes at a rotational speed of 3000 r / min with a mixer to obtain friction material composition B.
[0016]
Example 3
30 parts by weight of silicon rubber powder was added to 100 parts by weight of cashew dust used in Example 1, and a granulated product was obtained through the same steps as in Example 1 except this.
Next, the components shown in Table 1 were blended and mixed for 4 minutes at a rotational speed of 3000 r / min with a mixer to obtain friction material composition C.
[0017]
Comparative Example 1
0.01 parts by weight of silicon rubber powder was added to 100 parts by weight of cashew dust used in Example 1, and a granulated product was obtained through the same steps as in Example 1 except that.
Next, the components shown in Table 1 were blended and mixed for 4 minutes at a rotational speed of 3000 r / min with a mixer to obtain a friction material composition D.
[0018]
Comparative Example 2
32 parts by weight of silicon rubber powder was added to 100 parts by weight of cashew dust used in Example 1, and a granulated product was obtained through the same steps as in Example 1 except this.
Next, the components shown in Table 1 were blended and mixed for 4 minutes at a rotational speed of 3000 r / min with a mixer to obtain friction material composition E.
[0019]
Comparative Example 3
No cashew dust was added to the cashew dust used in Example 1, only 8% by weight of cashew dust was used, and the other components shown in Table 1 were blended and mixed for 4 minutes in a mixer at a rotational speed of 3000 r / min. The friction material composition F was obtained.
[0020]
Friction material compositions A, B, C, D, E, and F obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3 were preformed, respectively, and then a disc brake pad back metal and a spare were placed in the mold. The formed body was inserted, and then heated and pressed under conditions of 150 ± 2.5 ° C. and a pressure of 49 MPa for 5 minutes. Further, heat treatment at 200 ° C. for 5 hours, cooling and polishing, surface scorch treatment at 470 ± 10 ° C. for 5 minutes, and disc brake pads A, B, C, 127 mm long from end to end D, E and F were obtained.
[0021]
[Table 1]

[0022]
Next, comparative tests were performed on the disc brake pads A, B, C, D, E, and F obtained above. The test results are shown in Table 2. As for the evaluation method of goo noise, vehicle weight: 1600kg, brake type: collet type (cylinder area: 28cm ² ), 2000cc automatic car running in the city (1000km), goo sound under the following three conditions The sound pressure was measured using a sound level meter, and the measurement results are shown in Table 2.
[0023]
Measurement condition 1: Under an environmental condition where the absolute humidity is 2 to 5 g / m ³ , braking is performed at 0.3 G from a speed of 50 km / h at a pre-braking temperature of 130 ° C., and the goo sound at the time of swinging is measured 10 times. The average value was obtained.
Measurement condition 2: Under an environmental condition where the absolute humidity is 15 to 18 g / m ³ , braking is performed at 0.3 G from a speed of 50 km / h at a temperature before braking of 130 ° C., and the goo sound at the time of swinging is measured 10 times. The average value was obtained.
Measurement condition 3: Parked overnight after running, braked at 0.3 G from the speed of 20 km / h immediately after engine startup the next morning, measured the goo sound at the time of swing back 5 times, and determined the average value.
[0024]
[Table 2]

[0025]
As shown in Table 2, the disc brake pad using the friction material composition according to the example of the present invention had a low sound pressure of goo sound and no occurrence of cracks. On the other hand, the disc brake pads using the friction material compositions of Comparative Examples 1 and 3 have high goo sound pressure, and particularly when the amount of moisture absorption increases, the goo sound pressure further increases. The disc brake pad using the friction material composition had a defect that cracks occurred.
[0026]
【The invention's effect】
Friction material composition in the first aspect, it is possible to provide an absolute humidity is high when and capable of reducing the occurrence and the sound pressure of the goo sound when parked at night overnight friction material.
The friction material according to claim 2 can reduce generation of sound and sound pressure when the absolute humidity is high and when the vehicle is parked overnight.

Claims

In a friction material composition including a fibrous material, a binder, and a friction modifier, a mixed binder of a thermosetting resin and a rubber composition is used as a binder, and a part of the friction modifier is an average of cashew dust and A friction material which is obtained by granulating a mixture with silicon rubber powder having a particle size of 0.1 to 50 μm and containing 0.05 to 31 parts by weight of silicon rubber powder with respect to 100 parts by weight of cashew dust Composition.

A friction material obtained by heating and pressing the friction material composition according to claim 1.