JP3837219B2

JP3837219B2 - Pneumatic radial tire

Info

Publication number: JP3837219B2
Application number: JP31011797A
Authority: JP
Inventors: 和幸梅田
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 1997-11-12
Filing date: 1997-11-12
Publication date: 2006-10-25
Anticipated expiration: 2017-11-12
Also published as: JPH11139111A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補強コードからなる帯状体でベルト層を形成した空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、高速耐久性及び操縦安定性を向上し、かつユニフォミティーを改善することを可能にした空気入りラジアルタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、空気入りラジアルタイヤでは、トレッド部におけるカーカス層の外周側にスチールコードからなる２層のベルト層が設けられている。これら２層のベルト層は補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間で互いに交差するように積層配置されている。
【０００３】
しかしながら、上述のように積層されたベルト層は、そのタイヤ幅方向両端に補強コードの切断端が位置しているため、走行時に切断端に応力が集中し、その結果としてベルト層のエッジ部にセパレーションが起こりやすいという問題があった。
また、上述のように一方向に傾斜する補強コードを層間で交差するように配置したベルト層では、内圧充填時に一方向に偏った捩じれを生じるため、そのベルト構造に起因して走行時に横力が発生し、この横力が直進時の操縦安定性に悪影響を与えるという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高速耐久性及び操縦安定性を向上し、かつユニフォミティーを改善することを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド部におけるカーカス層の外周側に、複数本の補強コードにゴム引きした帯状体をタイヤ周方向に対して傾斜させながらベルト幅方向両端部でタイヤ内側から外側へ反転させて折り畳むように折り返すことによりジグザグ状に構成した折り返しベルト層を設けると共に、該折り返しベルト層の外周側に、複数本の補強コードにゴム引きした帯状体をタイヤ周方向と略平行に配置しながら螺旋状に巻き付けた周方向ベルト層を設け、前記帯状体の幅５０ｍｍ当たりの前記補強コードの打ち込み本数が２０〜６５本であることを特徴とするものである。
さらに他の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド部におけるカーカス層の外周側に、複数本の補強コードにゴム引きした帯状体をタイヤ周方向に対して傾斜させながらベルト幅方向両端部でタイヤ内側から外側へ反転させて折り畳むように折り返すことによりジグザグ状に構成した折り返しベルト層を設け、前記補強コードが、ポリエチレン２，６−ナフタレート繊維を撚り加工した撚りコードであって、２０００〜３５００ｋｇ／ｍｍ ² のモジュラスを有し、かつ撚り係数Ｋが８００〜１８００の範囲にあり、前記折り返しベルト層の外周側に、複数本の補強コードにゴム引きした帯状体をタイヤ周方向と略平行に配置しながら螺旋状に巻き付けた周方向ベルト層を設け、前記帯状体の幅５０ｍｍ当たりの前記補強コードの打ち込み本数が２０〜６５本であることを特徴とするものである。
【０００６】
このように帯状体をタイヤ周方向に対して傾斜させながらベルト幅方向両端部でタイヤ内側から外側へ反転させて折り畳むように折り返すことによりジグザグ状に構成した折り返しベルト層を設けることにより、ベルト層の両端部に補強コードの切断端が位置しないようにするので、そのエッジ部への応力集中によるセパレーションの発生を防止することができ、高速耐久性を向上することができる。
【０００７】
また、上記折り返しベルト層は補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜方向が交互に逆向きとなるようにタイヤ周方向に繰り返し配列となるため、従来のように一方向に傾斜する補強コードを層間で交差するように配置したベルト層とは異なってベルト構造に起因して発生する横力を抑制することができ、操縦安定性を向上することができる。
【０００８】
更に、折り返しベルト層は補強コードの傾斜方向が交互に逆向きとなることによってその剛性がタイヤ周方向に周期的に変化するものの、該折り返しベルト層の外周側に帯状体をタイヤ周方向と略平行に配置しながら螺旋状に巻き付けた周方向ベルト層を設けたことにより、折り返しベルト層の剛性の周期特性を低減し、タイヤのユニフォミティーを改善することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
図１は本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを例示するものであり、１はトレッド部、２はビード部、３はサイドウォール部である。左右のビード部２に連接してタイヤ径方向外側に左右のサイドウォール部３が延設され、この左右のサイドウォール部３，３間にタイヤ周方向に延在するトレッド部１が設けられている。
【００１０】
タイヤ内側にはカーカス層４が２層配設されている。左右のビード部２にはビードコア５がそれぞれ配置され、そのビードコア５の外周には硬質ゴムからなるビードフィラー６が配置されている。カーカス層４の両端部はビードコア５の周りにタイヤ内側から外側へ折り返され、内側のカーカス層４Ａの両端部４ａはビードフィラー６を包み込むようにしてビードフィラー６の外周端６ａを超えてタイヤ径方向外側に延在している。そして、トレッド部１におけるカーカス層４の外周側には、それぞれ帯状体７からなる折り返しベルト層８と周方向ベルト層９が設けられている。
【００１１】
帯状体７は、図３に示すように、補強コード７ａの複数本を引き揃えてゴム引きしたものである。帯状体７の補強コード７ａとしては、有機繊維コード又はスチールコードを使用することができる。有機繊維コードとしては、芳香族ポリアミド繊維、ナイロン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン２，６−ナフタレート繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール繊維等から選ばれた少なくとも１種の繊維を撚り合わせた撚りコードを使用することができる。
【００１２】
折り返しベルト層８は、帯状体７を図３のようにタイヤ周方向Ｅに対して傾斜させながらベルト幅方向両端部でタイヤ内側から外側へジグザグ状に折り返して構成されており、この折り返しをタイヤ周方向に繰り返しながら周回毎に帯状体７の位相をずらすことにより、図２に示すように折り返しベルト層８がタイヤ周方向Ｅに延在するように配置されている。
【００１３】
一方、折り返しベルト層８の外周側には、帯状体７をタイヤ周方向Ｅと略平行に配置しながら螺旋状に巻き付けた周方向ベルト層９が設けられている。この周方向ベルト層９は少なくとも１層設けてあればよく、必要に応じて複数層に積層するようにしてもよい。また、周方向ベルト層９は折り返しベルト層８の全面を被覆するように配置することが好ましいが、折り返しベルト層８のタイヤ幅方向の少なくとも５０％以上を被覆していればよい。
【００１４】
上述のように帯状体７をタイヤ周方向Ｅに対して傾斜させながらベルト幅方向両端部でタイヤ内側から外側へジグザグ状に折り返して構成した折り返しベルト層８を設けることにより、ベルト層８のタイヤ幅方向両端部に補強コード７ａの切断端が位置しないようにするので、そのエッジ部への応力集中によるセパレーションの発生を防止することができ、高速耐久性を向上することができる。
【００１５】
また、折り返しベルト層８は、図２に示すように補強コード７ａのタイヤ周方向Ｅに対する傾斜方向が交互に逆向きとなるようにタイヤ周方向Ｅに繰り返し配列となるため、従来のように一方向に傾斜する補強コードを層間で交差するように配置したベルト層とは異なってベルト構造に起因して発生する横力を抑制することができ、操縦安定性を向上することができる。
【００１６】
上述のように折り返しベルト層８の補強コード７ａの傾斜方向が交互に逆向きとなると、折り返しベルト層８の剛性がタイヤ周方向Ｅに沿って周期的に変化してしまう。しかしながら、本発明では、折り返しベルト層８の外周側に帯状体７をタイヤ周方向Ｅと略平行に配置しながら螺旋状に巻き付けた周方向ベルト層９を設けたことにより、折り返しベルト層８における剛性の周期特性を低減するようにしているので、タイヤのユニフォミティーを改善することができる。
【００１７】
なお、上記ユニフォミティーの改善効果は、折り返しベルト層８と周方向ベルト層９との組み合わせによって効果的に得ることができる。例えば、上記折り返しベルト層８の替わりに、帯状体７をタイヤ周方向に蛇行させた場合においても折り返しベルト層８と同様の周期特性を生じるが、この場合、ターンの内側を同一面内に処理できないため、その外周側に帯状体７を螺旋状に巻き付けると、ターン部に空気を巻き込んで加硫故障を起こしやすくなり、しかもエッジ部の配列が不規則になるためユニフォミティーの改善効果が殆ど得られない。従って、本発明では上記構成からなる折り返しベルト層８を設けることが必要である。
【００１８】
本発明において、折り返しベルト層８の補強コード７ａとしてポリエチレン２，６−ナフタレート繊維を撚り加工した撚りコードを使用するとよい。このポリエチレン２，６−ナフタレート繊維は一般的にタイヤのベルト材として使用されている芳香族ポリアミド繊維に比べてモジュラス及び強度が低いためベルト用途として不適とされてきたが、上記折り返しベルト層８と周方向ベルト層９との併用によって十分な剛性を得ることが可能になる。
【００１９】
上述のようなポリエチレン2,6-ナフタレート繊維の撚りコードは２０００〜３５００ｋｇ／mm²のモジュラスを有し、かつ下式で示される撚り係数Ｋが８００〜１８００の範囲にあるものを使用することが好ましい。
Ｋ＝Ｔ√Ｄ
但し、Ｔは上撚り数（回／１０ｃｍ）、Ｄはコードの総デニール数を示す。
【００２０】
また、折り返しベルト層８と周方向ベルト層９の補強コード７ａは互いに異なっていてもよいが、これらを同一の補強コード７ａから構成することが好ましい。このように折り返しベルト層８と周方向ベルト層９とを同一の補強コード７ａから構成することにより、これらベルト層８，９を同一の帯状体７から形成することができるので、タイヤの生産性を向上することができる。
【００２１】
帯状体７の幅は５〜５０ｍｍにすることが好ましい。帯状体７の幅が５ｍｍ未満であると生産性が低下し、逆に５０ｍｍを超えるとスプライス部が大きくなるためユニフォミティーが低下する。また、帯状体７の幅５０ｍｍ当たりの補強コード７ａの打ち込み本数は２０〜６５本にする。帯状体７の幅５０ｍｍ当たりの補強コード７ａの打ち込み本数が２０本未満であると補強効果が不十分になり、逆に６５本を超えると帯状材７の折り返しが困難になる。
【００２２】
更に、折り返しベルト層８を構成する帯状体７のタイヤ周方向Ｅに対する傾斜角度は１５〜４５°にすることが好ましい。折り返しベルト層８を構成する帯状体７のタイヤ周方向Ｅに対する傾斜角度が１５°未満であると操縦安定性が低下し、逆に４５°を超えると高速耐久性が低下する。
また、周方向ベルト層９の補強コード７ａは温度２０℃における切断伸度が６〜１２％であることが好ましい。周方向ベルト層９の補強コード７ａの切断伸度が６％未満であるとタイヤ内側からリフト張力を掛けながら加硫成形を行なうことが困難になり、逆に１２％を超えると周方向ベルト層９によるタガ効果が低下するため高速耐久性が不十分になる。
【００２３】
【実施例】
タイヤサイズを１８５／６０Ｒ１４で共通にし、トレッド部におけるカーカス層の外周側に、図１に示すように折り返しベルト層と周方向ベルト層を配置した本発明タイヤ１〜３と、折り返しベルト層だけを配置した比較タイヤと、ベルト幅方向両端部に切断端を有する２層のステップベルト層をコードが互いに交差するように配置した従来タイヤを製作した。
【００２４】
なお、各試験タイヤにおける補強コードの傾斜角度を２１°とした。また、折り返しベルト層と周方向ベルト層を構成する帯状体の幅を１５ｍｍとし、幅５０ｍｍ当たりの補強コードの打ち込み本数を５０本とした。補強コードとしては、芳香族ポリアミド繊維（ケブラー）、ポリエチレン2,6-ナフタレート繊維（ＰＥＮ）、ナイロン繊維の撚りコードを使用した。
【００２５】
これら試験タイヤについて、下記試験方法により操縦安定性、高速耐久性、ユニフォミティーを評価し、その結果を表１に示した。
操縦安定性：
試験タイヤを空気圧２００ｋＰａとして乗用車に装着し、５人のテストドライバーによるフィーリングテストを行なって操縦安定性を評価した。評価結果は各試験タイヤについて平均評価値を求め、従来タイヤを１００とする指数で示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れている。
【００２６】
高速耐久性：
試験タイヤを空気圧２４０ｋＰａとしてドラム試験機に装着し、ＪＩＳＤ４２３０に準拠して高速耐久性試験を行ない、ベルトエッジに故障を生じるまでの走行距離を測定した。評価結果は従来タイヤを１００とする指数で示した。この指数値が大きいほど高速耐久性が優れている。
【００２７】
ユニフォミティー：
ＪＡＳＯＣ６０７の自動車用タイヤのユニフォミティー試験方法に準拠してラジアルフォースバリエーション（ＲＦＶ）を測定した。評価結果は従来タイヤを１００とする指数で示した。この指数値が小さいほどユニフォミティーが優れている。
【００２８】

【００２９】
この表１から明らかなように、本発明タイヤ１〜３はいずれも従来タイヤ及び比較タイヤに比べて操縦安定性と高速耐久性が向上しており、しかもユニフォミティーが改善されていた。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トレッド部におけるカーカス層の外周側に、複数本の補強コードにゴム引きした帯状体をタイヤ周方向に対して傾斜させながらベルト幅方向両端部でタイヤ内側から外側へ反転させて折り畳むように折り返すことによりジグザグ状に構成した折り返しベルト層を設けると共に、該折り返しベルト層の外周側に、複数本の補強コードにゴム引きした帯状体をタイヤ周方向と略平行に配置しながら螺旋状に巻き付けた周方向ベルト層を設け、前記帯状体の幅５０ｍｍ当たりの前記補強コードの打ち込み本数が２０〜６５本であることにより、従来よりも高速耐久性及び操縦安定性を向上することができ、しかも折り返しベルト層と周方向ベルト層との併用によってユニフォミティーを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを例示する子午線断面図である。
【図２】図１における折り返しベルト層を示す平面図である。
【図３】図１における帯状体を示す平面図である。
【符号の説明】
１トレッド部
４カーカス層
７帯状体
７ａ補強コード
８折り返しベルト層
９周方向ベルト層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire in which a belt layer is formed of a belt-shaped body made of a reinforcing cord. More specifically, the pneumatic tire has improved high-speed durability and steering stability, and has improved uniformity. Related to radial tires.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a pneumatic radial tire, two belt layers made of steel cords are provided on the outer peripheral side of the carcass layer in the tread portion. These two belt layers are laminated so that the reinforcing cords are inclined with respect to the tire circumferential direction and intersect each other.
[0003]
However, in the belt layer laminated as described above, the cut ends of the reinforcing cords are located at both ends in the tire width direction, so that stress concentrates on the cut ends during traveling, and as a result, the belt layer has edge portions. There was a problem that separation was likely to occur.
In addition, in the belt layer in which the reinforcing cords inclined in one direction as described above are arranged so as to cross each other as described above, twisting that is biased in one direction occurs when filling with internal pressure. There was a problem that this lateral force adversely affects the steering stability when going straight.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a pneumatic radial tire capable of improving high-speed durability and steering stability and improving uniformity.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The pneumatic radial tire of the present invention that achieves the above-mentioned object is provided at both ends in the belt width direction while inclining a belt-like body rubberized by a plurality of reinforcing cords on the outer circumferential side of the carcass layer in the tread portion with respect to the tire circumferential direction. The folded belt layer is formed in a zigzag shape by being folded back so as to be folded from the inside of the tire to the outside, and a belt-like body rubberized with a plurality of reinforcing cords is provided on the outer circumferential side of the folded belt layer. A circumferential belt layer wound spirally while being arranged substantially parallel to the direction is provided , and the number of driven reinforcing cords per 50 mm width of the belt-like body is 20 to 65 .
Still another pneumatic radial tire of the present invention is a tire at both ends in the belt width direction while inclining a belt-like body rubberized by a plurality of reinforcing cords on the outer circumferential side of the carcass layer in the tread portion with respect to the tire circumferential direction. A folded belt layer formed in a zigzag shape is provided by being folded back so as to be folded from the inside to the outside, and the reinforcing cord is a twisted cord obtained by twisting polyethylene 2,6-naphthalate fiber, and has a twist cord of 2000 to 3500 kg / A belt having a modulus of mm ² and a twisting coefficient K in the range of 800 to 1800, and a rubberized band of a plurality of reinforcing cords arranged substantially parallel to the tire circumferential direction on the outer peripheral side of the folded belt layer A circumferential belt layer wound spirally is provided, and the reinforcing cord is driven per 50 mm width of the belt-like body Number is characterized in that it is present 20 to 65.
[0006]
By providing a folded belt layer configured in a zigzag manner by folding the belt- like body so as to be folded from the tire inner side to the outer side at both ends in the belt width direction while being inclined with respect to the tire circumferential direction, the belt layer Since the cut ends of the reinforcing cords are not positioned at both ends of the wire, the occurrence of separation due to stress concentration on the edge portions can be prevented, and high-speed durability can be improved.
[0007]
The folded belt layer is repeatedly arranged in the tire circumferential direction so that the inclination directions of the reinforcing cords with respect to the tire circumferential direction are alternately reversed. Unlike the belt layer arranged as described above, the lateral force generated due to the belt structure can be suppressed, and the steering stability can be improved.
[0008]
Furthermore, although the rigidity of the folded belt layer is periodically changed in the tire circumferential direction by alternately reversing the inclination direction of the reinforcing cord, a belt-like body is substantially arranged in the tire circumferential direction on the outer circumferential side of the folded belt layer. By providing the circumferential belt layer that is spirally wound while being arranged in parallel, the periodic characteristic of the rigidity of the folded belt layer can be reduced, and the uniformity of the tire can be improved.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 illustrates a pneumatic radial tire according to an embodiment of the present invention, where 1 is a tread portion, 2 is a bead portion, and 3 is a sidewall portion. The left and right sidewall portions 3 are connected to the left and right bead portions 2 on the outer side in the tire radial direction, and the tread portion 1 extending in the tire circumferential direction is provided between the left and right sidewall portions 3 and 3. Yes.
[0010]
Two carcass layers 4 are disposed inside the tire. A bead core 5 is disposed on each of the left and right bead portions 2, and a bead filler 6 made of hard rubber is disposed on the outer periphery of the bead core 5. Both ends of the carcass layer 4 are folded around the bead core 5 from the inside to the outside of the tire, and both ends 4a of the inner carcass layer 4A wrap around the bead filler 6 and exceed the outer peripheral end 6a of the bead filler 6. Extends outward in the direction. Then, on the outer peripheral side of the carcass layer 4 in the tread portion 1, a folded belt layer 8 and a circumferential belt layer 9 each formed of a band-like body 7 are provided.
[0011]
As shown in FIG. 3, the band-like body 7 is obtained by aligning a plurality of reinforcing cords 7 a and rubberizing them. As the reinforcing cord 7a of the belt-like body 7, an organic fiber cord or a steel cord can be used. As the organic fiber cord, at least one kind of fiber selected from aromatic polyamide fiber, nylon fiber, polyethylene terephthalate fiber, polyethylene 2,6-naphthalate fiber, polyvinyl alcohol fiber, polyparaphenylene benzbisoxazole fiber, etc. is twisted together. A twisted cord can be used.
[0012]
The folded belt layer 8 is formed by zigzag folding the belt-like body 7 from the tire inner side to the outer side at both ends in the belt width direction while inclining the belt-like body 7 with respect to the tire circumferential direction E as shown in FIG. 2, the folded belt layer 8 is disposed so as to extend in the tire circumferential direction E by shifting the phase of the belt-like body 7 for each turn while repeating in the circumferential direction.
[0013]
On the other hand, on the outer peripheral side of the folded belt layer 8, a circumferential belt layer 9 is provided in which the belt-like body 7 is spirally wound while being arranged substantially parallel to the tire circumferential direction E. The circumferential belt layer 9 may be provided in at least one layer, and may be laminated in a plurality of layers as necessary. Further, the circumferential belt layer 9 is preferably arranged so as to cover the entire surface of the folded belt layer 8, but it is sufficient that at least 50% or more of the folded belt layer 8 in the tire width direction is covered.
[0014]
As described above, by providing the folded belt layer 8 configured to be zigzag folded from the tire inner side to the outer side at both ends in the belt width direction while the belt-like body 7 is inclined with respect to the tire circumferential direction E, the tire of the belt layer 8 is provided. Since the cut ends of the reinforcing cords 7a are not located at both ends in the width direction, it is possible to prevent the occurrence of separation due to stress concentration on the edge portions and to improve high-speed durability.
[0015]
Further, the folded belt layer 8 is repeatedly arranged in the tire circumferential direction E so that the inclination directions of the reinforcing cords 7a with respect to the tire circumferential direction E are alternately reversed as shown in FIG. Unlike the belt layer in which the reinforcing cords inclined in the direction are arranged so as to intersect each other, the lateral force generated due to the belt structure can be suppressed, and the steering stability can be improved.
[0016]
As described above, when the inclination directions of the reinforcing cords 7a of the folded belt layer 8 are alternately reversed, the rigidity of the folded belt layer 8 periodically changes along the tire circumferential direction E. However, in the present invention, the circumferential belt layer 9 in which the belt-like body 7 is spirally wound while being arranged substantially parallel to the tire circumferential direction E is provided on the outer circumferential side of the folded belt layer 8. Since the periodic characteristic of rigidity is reduced, the uniformity of the tire can be improved.
[0017]
The uniformity improvement effect can be effectively obtained by the combination of the folded belt layer 8 and the circumferential belt layer 9. For example, when the belt 7 is meandered in the tire circumferential direction instead of the folded belt layer 8, the same periodic characteristics as the folded belt layer 8 are produced. In this case, the inside of the turn is processed in the same plane. Therefore, if the belt-like body 7 is spirally wound around the outer peripheral side, air is trapped in the turn part, and vulcanization failure is likely to occur, and the arrangement of the edge part becomes irregular, so that the effect of improving the uniformity is hardly obtained. I can't get it. Therefore, in the present invention, it is necessary to provide the folded belt layer 8 having the above structure.
[0018]
In the present invention, a twisted cord obtained by twisting polyethylene 2,6-naphthalate fiber may be used as the reinforcing cord 7a of the folded belt layer 8 . This polyethylene 2,6-naphthalate fiber has been considered unsuitable for belt use because of its low modulus and strength compared to the aromatic polyamide fiber generally used as a belt material for tires. Sufficient rigidity can be obtained by the combined use with the circumferential belt layer 9.
[0019]
The twisted cord of polyethylene 2,6-naphthalate fiber as described above may have a modulus of 2000 to 3500 kg / mm ² and a twist coefficient K represented by the following formula may be in the range of 800 to 1800. preferable.
K = T√D
However, T represents the number of twists (times / 10 cm), and D represents the total denier number of the cord.
[0020]
Further, the reinforcing cords 7a of the folded belt layer 8 and the circumferential belt layer 9 may be different from each other, but it is preferable to configure them from the same reinforcing cord 7a. By forming the folded belt layer 8 and the circumferential belt layer 9 from the same reinforcing cord 7a as described above, the belt layers 8 and 9 can be formed from the same belt-like body 7, so that the tire productivity is increased. Can be improved.
[0021]
The width of the strip 7 is preferably 5 to 50 mm. If the width of the belt-like body 7 is less than 5 mm, the productivity is lowered. Conversely, if the width is more than 50 mm, the splice part is enlarged, and the uniformity is lowered. Further, the number of reinforcement cords 7a to be driven per 50 mm width of the belt-like body 7 is set to 20 to 65 . If the number of reinforcement cords 7a to be driven per 50 mm width of the belt-like body 7 is less than 20, the reinforcing effect is insufficient, and if it exceeds 65, the belt-like material 7 is difficult to be folded.
[0022]
Furthermore, the inclination angle of the belt-like body 7 constituting the folded belt layer 8 with respect to the tire circumferential direction E is preferably 15 to 45 °. If the inclination angle of the belt-like body 7 constituting the folded belt layer 8 with respect to the tire circumferential direction E is less than 15 °, the steering stability is lowered, and conversely if it exceeds 45 °, the high-speed durability is lowered.
The reinforcing cord 7a of the circumferential belt layer 9 preferably has a cutting elongation at a temperature of 20 ° C. of 6 to 12%. If the cut elongation of the reinforcing cord 7a of the circumferential belt layer 9 is less than 6%, it becomes difficult to perform vulcanization molding while applying lift tension from the inside of the tire, and conversely if it exceeds 12%, the circumferential belt layer Since the tagging effect due to 9 decreases, high-speed durability becomes insufficient.
[0023]
【Example】
The tires of the present invention 1 to 3 in which the tire size is common to 185 / 60R14 and the folding belt layer and the circumferential belt layer are arranged on the outer periphery side of the carcass layer in the tread portion as shown in FIG. A conventional tire was manufactured in which the comparative tire and the two step belt layers having cut ends at both ends in the belt width direction were arranged so that the cords crossed each other.
[0024]
The inclination angle of the reinforcing cord in each test tire was 21 °. Further, the width of the belt-shaped body constituting the folded belt layer and the circumferential belt layer was 15 mm, and the number of reinforcing cords to be driven per 50 mm width was 50. As the reinforcing cord, an aromatic polyamide fiber (Kevlar), polyethylene 2,6-naphthalate fiber (PEN), and a nylon fiber twist cord were used.
[0025]
These test tires were evaluated for steering stability, high-speed durability, and uniformity by the following test methods, and the results are shown in Table 1.
Steering stability:
The test tire was mounted on a passenger car with an air pressure of 200 kPa, and a feeling test was conducted with five test drivers to evaluate the handling stability. The evaluation results were obtained by obtaining an average evaluation value for each test tire and using an index with the conventional tire as 100. The larger the index value, the better the steering stability.
[0026]
High speed durability:
The test tire was mounted on a drum testing machine with an air pressure of 240 kPa, a high-speed durability test was performed in accordance with JIS D4230, and the travel distance until the belt edge failed was measured. The evaluation results are indicated by an index with the conventional tire as 100. The higher the index value, the better the high speed durability.
[0027]
Uniformity:
Radial force variation (RFV) was measured according to JASO C607 automobile tire uniformity test method. The evaluation results are indicated by an index with the conventional tire as 100. The smaller the index value, the better the uniformity.
[0028]

[0029]
As is apparent from Table 1, the tires 1 to 3 of the present invention all have improved handling stability and high-speed durability as compared with conventional tires and comparative tires, and also improved uniformity.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, on the outer periphery side of the carcass layer in the tread portion, the inner side of the tire is formed at both ends in the belt width direction while inclining the belt-like body rubberized on the plurality of reinforcing cords with respect to the tire circumferential direction. A folded belt layer configured in a zigzag shape is provided by folding the belt so as to be reversed from the outer side to the outer side, and on the outer circumferential side of the folded belt layer, a belt-like body rubberized with a plurality of reinforcing cords is provided substantially in the tire circumferential direction. A circumferential belt layer that is spirally wound while being arranged in parallel is provided , and the number of driven reinforcing cords per 50 mm width of the belt-like body is 20 to 65, so that high-speed durability and steering stability can be achieved. The uniformity can be improved by the combined use of the folded belt layer and the circumferential belt layer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a meridian cross-sectional view illustrating a pneumatic radial tire according to an embodiment of the invention.
FIG. 2 is a plan view showing a folded belt layer in FIG. 1;
FIG. 3 is a plan view showing a belt-like body in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tread part 4 Carcass layer 7 Band-like body 7a Reinforcement cord 8 Folding belt layer 9 Circumferential belt layer

Claims

On the outer periphery side of the carcass layer in the tread part, the belt-like body rubberized on a plurality of reinforcing cords is folded with respect to the tire circumferential direction while being inverted and folded from the tire inner side to the outer side at both ends in the belt width direction. A zigzag-shaped folded belt layer is provided, and a belt-like body rubberized on a plurality of reinforcing cords is spirally wound around the outer circumferential side of the folded belt layer while being arranged substantially parallel to the tire circumferential direction. A pneumatic radial tire in which a directional belt layer is provided , and the number of the reinforcing cords to be driven per 50 mm width of the belt-shaped body is 20 to 65 .

On the outer periphery side of the carcass layer in the tread, the belt-like body rubberized with a plurality of reinforcing cords is folded with respect to the tire circumferential direction while being inverted and folded from the tire inner side to the outer side at both ends in the belt width direction. A folded belt layer configured in a zigzag shape is provided, and the reinforcing cord is a twisted cord obtained by twisting polyethylene 2,6-naphthalate fiber, and has a length of 2000 to 3500 kg / mm ²² The twist coefficient K is in the range of 800 to 1800, and a belt-like body rubberized on a plurality of reinforcing cords is disposed substantially parallel to the tire circumferential direction on the outer peripheral side of the folded belt layer. A pneumatic radial tire provided with a circumferential belt layer wound in a spiral shape, and the number of driven reinforcing cords per 50 mm width of the belt-like body is 20 to 65.

The pneumatic radial tire according to claim 1 or 2 , wherein the folded belt layer and the circumferential belt layer are formed of the same reinforcing cord.

The pneumatic radial tire according to any one of claims 1 to 3 , wherein a width of the belt-like body is 5 to 50 mm.

The pneumatic radial tire according to any one of claims 1 to 4 , wherein an inclination angle of the belt-shaped body constituting the folded belt layer with respect to a tire circumferential direction is 15 to 45 °.

The pneumatic radial tire according to any one of claims 1 to 5 , wherein the reinforcing cord of the circumferential belt layer has a cut elongation of 6 to 12% at a temperature of 20 ° C.