JP3836622B2 - 自動ドアの開閉制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアの開閉を制御するシステムに係り、特に、自動ドアのドア開閉制御装置をリモコンで動作させるに際して十分なセキュリティを確保するとともに、利便性を向上することができる自動ドアの開閉制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動ドアの開閉制御システムとしては、例えば、通行人等の移動体がドアに接近したことを検出する物体検出センサと、物体検出センサからの検出信号に応じてドアの開閉を制御するドア開閉制御装置と、を備えたものが広く知られている。そしてさらに、ドア開閉制御装置と無線により通信を行うリモコンを備え、このリモコンにより開放指令や閉鎖指令等の動作指令を送信すると、ドア開閉制御装置がその動作指令に基づいて動作するようになっているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、上記のリモコンは、自動ドア設置時に設置業者から設置依頼者に手渡されるものであって、自動ドアの設置依頼者は、必要に応じて自己のリモコンでドア開閉制御装置を動作させてドアの開閉を行ったりする。
しかしながら、従来の自動ドアの開閉制御システムにあっては、リモコンを操作することに対して何らセキュリティが施されていないため、リモコンを手にした者であれば誰でもドア開閉制御装置を動作させることができた。さらに、ドア開閉制御装置側ではリモコンの識別を行っていないため、同一のリモコンで異なる複数のドア開閉制御装置を動作させることができた。このため、リモコンが紛失や盗難等により第三者の手に渡ったときは、その第三者によってドア開閉制御装置が勝手に動作させられる可能性があり、また、リモコンの正当な所有者であっても、そのリモコンで他のドア開閉制御装置を操作できることから、他のリモコン所有者によってもドア開閉制御装置が勝手に動作させられる可能性があった。
【0004】
そこで、こうした問題を解決するために、例えば、ドア開閉制御装置とリモコンとにそれぞれ暗証番号を記憶させておき、これら暗証番号を用いてセキュリティを確保するシステムを提案することができる。具体的に、リモコンは、起動とともに暗証番号の入力を要求し、これに伴って暗証番号を入力したときは、入力した暗証番号と自己が記憶している暗証番号とを照合して一致しているときに動作指令の入力を許可し、動作指令を入力したときは、入力した動作指令を自己が記憶している暗証番号とともに送信するようになっている。また、ドア開閉制御装置は、動作指令および暗証番号を受信したときは、受信した暗証番号と自己が記憶している暗証番号とを照合して一致しているときに、受信した動作指令に基づいて動作するようになっている。
【0005】
このような構成であれば、ドア開閉制御装置とリモコンとが1対1で対応し、しかも設定されている暗証番号を知らなければリモコンを利用することができないので、確かに、リモコンを手にした第三者や他のリモコン所有者によってドア開閉制御装置が動作させられるのをある程度防止することができるが、この場合にも問題があって、例えば、リモコン所有者が自己の設定した暗証番号を忘れてしまったときには、自己のリモコンを利用することができなくなってしまう。したがって、このままでは使い勝手がよいとは言えない。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、自動ドアのドア開閉制御装置をリモコンで動作させるに際して十分なセキュリティを確保するとともに、利便性を向上することができる自動ドアの開閉制御システムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項記載の自動ドアの開閉制御システムは、ドアの開閉を制御するドア開閉制御装置が有する第2の記憶手段と、前記ドア開閉制御装置と無線または有線により通信を行う移動可能な移動端末が有する第1の記憶手段とにそれぞれ暗証コードを記憶させ、前記移動端末は、暗証コードを入力したときは、当該暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに前記ドア開閉制御装置の動作に関する動作指令の入力を許可し、前記動作指令を入力したときは、当該動作指令を前記第1の記憶手段の暗証コードとともに送信するようになっており、前記ドア開閉制御装置は、前記動作指令および前記暗証コードを受信したときは、当該暗証コードと前記第2の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに当該動作指令に基づいて動作するようになっている自動ドアの開閉制御システムであって、前記移動端末は、処理手段と、暗証コードの送信要求を送信する第1の送信手段と、暗証コードを受信する第1の受信手段と、暗証コードを出力する出力手段と、を有し、前記処理手段は、暗証コードの送信要求を前記第1の送信手段に出力し、これに伴って前記第1の受信手段により暗証コードを受信したときは、当該暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに前記第1の記憶手段の暗証コードを前記出力手段に出力するようになっており、前記ドア開閉制御装置は、前記動作指令に基づいて当該ドア開閉制御装置の動作を制御する制御手段と、暗証コードの送信要求を受信する第2の受信手段と、暗証コードを送信する第2の送信手段と、を有し、前記制御手段は、前記第2の受信手段により暗証コードの送信要求を受信したときは、これに応答して前記第2の記憶手段の暗証コードを前記第2の送信手段に出力するようになっている。
【0016】
このような構成であれば、移動端末の所有者が暗証コードを覚えている場合、利用端末では、移動端末の所有者によって暗証コードが入力されると、入力された暗証コードと第1の記憶手段の暗証コードとが照合され、これらが所定関係を満たすこととなるので、動作指令の入力が許可される。この状態で、動作指令が入力されると、入力された動作指令が第1の記憶手段の暗証コードとともに無線または有線で送信される。一方、ドア開閉制御装置では、こうして送信された動作指令および暗証コードが受信されると、受信された暗証コードと第2の記憶手段の暗証コードとが照合され、これらが所定関係を満たしているときに、受信された動作指令に基づいて動作が行われる。
【0017】
また、移動端末の所有者が暗証コードを忘れた場合、移動端末では、移動端末の所有者が移動端末で所定の操作を行ったりする等の例えば所定事象に起因して、処理手段により、暗証コードの送信要求が第1の送信手段に出力される。この結果、第1の送信手段により、暗証コードの送信要求が無線または有線で送信される。一方、ドア開閉制御装置では、こうして送信された暗証コードの送信要求が第2の受信手段により受信されると、制御手段により、受信された暗証コードの送信要求に応答して第2の記憶手段の暗証コードが第2の送信手段に出力される。この結果、第2の送信手段により、暗証コードが無線または有線で送信される。
【0018】
移動端末では、暗証コードの送信要求の出力に伴って、こうして送信された暗証コードが第1の受信手段により受信されると、処理手段により、受信された暗証コードと第1の記憶手段の暗証コードとが照合され、これらが所定関係を満たしているときに、第1の記憶手段の暗証コードが出力手段に出力される。この結果、出力手段により、暗証コードが出力される。
【0019】
したがって、第1の記憶手段の暗証コードと第2の記憶手段の暗証コードとが所定関係を満たしている場合は、移動端末で設定した暗証コードを覚えていればその移動端末によりドア開閉制御装置を動作させることができるし、仮に移動端末で設定した暗証コードを忘れてもその暗証コードを出力させることができる。これに対して、互いの暗証コードが所定関係を満たしていない場合は、その移動端末によってはドア開閉制御装置を動作させることもできないし、暗証コードを出力させることもできない。
【0020】
ここで、暗証コードとしては、例えば、所定桁数の数値、任意桁数の数値、所定字数の文字列、任意字数の文字列、またはIDカード等から読み取ったデータ列が挙げられる。
また、所定関係を満たすことには、例えば、照合対象の暗証コードと被照合対象の暗証コードとが一致していること、照合対象の暗証コードを用いて所定演算式により演算を行った結果が被照合対象の暗証コードと一致していること、または照合対象の暗証コードを用いて所定演算式により演算を行った結果と被照合対象の暗証コードを用いて所定演算式により演算を行った結果が一致すること、が挙げられる。
【0021】
また、出力手段は、例えば、CRT等の表示手段、スピーカ等の音声出力手段、プリンタ等の印刷手段、FDD等の情報書込手段、若しくはモデム等の通信手段であってもよく、または、これらの手段に暗証コードを出力するための処理であってもよい。
また、第1の記憶手段および第2の記憶手段は、あらかじめ暗証コードを記憶しておくものであってもよいし、本システムの動作時に暗証コードを記憶するものであってもよい。
【0022】
さらに、本発明に係る請求項記載の自動ドアの開閉制御システムは、請求項記載の自動ドアの開閉制御システムにおいて、前記第1の送信手段と前記第2の受信手段とを信号線接続可能に構成するとともに、前記第2の送信手段と前記第1の受信手段とを信号線接続可能に構成し、これらの手段は、暗証コードの送信要求の送受信および暗証コードの送受信を前記信号線を介して行うようになっている。
【0023】
このような構成であれば、第1の送信手段と第2の受信手段とが信号線で接続され、第2の送信手段と第1の受信手段とが信号線で接続されると、第1の送信手段により、暗証コードの送信要求が信号線を介して第2の受信手段に送信され、第2の送信手段により、暗証コードが信号線を介して第1の受信手段に送信される。
【0024】
さらに、本発明に係る請求項記載の自動ドアの開閉制御システムは、請求項1および2のいずれかに記載の自動ドアの開閉制御システムにおいて、前記出力手段は、暗証コードを表示するようになっている。このような構成であれば、移動端末では、暗証コードの送信要求の出力に伴って暗証コードが第1の受信手段により受信されると、処理手段により、受信された暗証コードと第1の記憶手段の暗証コードとが照合され、これらが所定関係を満たしているときに、第1の記憶手段の暗証コードが出力手段に出力される。この結果、出力手段により、暗証コードが表示される。
【0025】
さらに、本発明に係る請求項記載の自動ドアの開閉制御システムは、請求項1ないし3のいずれかに記載の自動ドアの開閉制御システムにおいて、前記処理手段は、前記第1の受信手段により受信した暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとが所定回数連続して一致しないときは、所定のエラー処理を実行するようになっている。
【0026】
このような構成であれば、移動端末では、第1の受信手段により受信された暗証コードと第1の記憶手段の暗証コードとが所定回数連続して一致しないと、処理手段により、所定のエラー処理が実行される。
ここで、所定のエラー処理としては、例えば、不正に利用しようとした旨を示す警告音または警告メッセージを出力すること、電源を所定時間以上遮断する等の所定の操作をしないと暗証コードの入力が行えないように暗証コードの入力をロックすること、入力手段から入力された暗証コードと第1の記憶手段の暗証コードとが所定回数連続して一致しないと判定された時点を特定するためにそのときの時刻等を記憶すること、が挙げられる。
【0027】
また、所定回数は、何回に設定してもよいが、十分なセキュリティを確保するためには少ない回数に設定するのが好ましく、逆に、移動端末の所有者による入力ミス等を許容するためには多い回数に設定するのが好ましい。これらを考慮して所定回数は、例えば3回程度に設定するのが好ましい。
以上では、上記目的を達成するための自動ドアの開閉制御システムを提案したが、これに限らず、上記目的を達成するために、次の第1ないし第4の移動端末が考えられる。
【0028】
まず、第1の移動端末は、請求項ないし記載のドア開閉制御装置と無線または有線により通信を行う端末であって、処理手段と、暗証コードを記憶するための第1の記憶手段と、暗証コードの送信要求を送信する第1の送信手段と、暗証コードを受信する第1の受信手段と、暗証コードを出力する出力手段と、を有し、前記処理手段は、暗証コードの送信要求を前記第1の送信手段に出力し、これに伴って前記第1の受信手段により暗証コードを受信したときは、当該暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに前記第1の記憶手段の暗証コードを前記出力手段に出力するようになっている。
【0029】
また、第2の移動端末は、第1の移動端末において、前記第1の送信手段および前記第1の受信手段を信号線接続可能に構成し、これらの手段は、暗証コードの送信要求の送受信および暗証コードの送受信を前記信号線を介して行うようになっている。
さらに、第3の移動端末は、第1および第2のいずれかの移動端末において、前記出力手段は、暗証コードを表示するようになっている。
【0030】
さらに、第4の移動端末は、第1ないし第3のいずれかの移動端末において、前記処理手段は、前記第1の受信手段により受信した暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとが所定回数連続して一致しないときは、所定のエラー処理を実行するようになっている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図8は、本発明に係る自動ドアの開閉制御システムの実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る自動ドアの開閉制御システムの全体構成を図1および図2を参照しながら説明する。図1は、自動ドアの正面図であり、図2は、自動ドアの側面図である。
【0032】
これらの図において、ドア1は両方のドアがスライドする引き戸タイプのもので、ドア1上部の外側および室内側のほぼ中央部には、通行人等の移動体がドア1に接近したことを検出する物体検出センサ5,6がそれぞれ設けられており、ドア1両側にも同様に、通行人等の移動体がドア1に接近したことを検出する物体検出センサ7が設けられている。
【0033】
物体検出センサ5は、例えば光反射型の光センサであって、図2に示すように、ドア1からやや離れた場所に光束を照射し、その光束内に移動体が進入してきたときは、外部信号を出力することにより移動体の接近を検出するようになっている。物体検出センサ6も、物体検出センサ5と同一機能を有して構成されており、光束内に移動体が進入してきたときは、内部信号を出力することにより移動体の接近を検出するようになっている。
【0034】
物体検出センサ7は、ドア1の開閉動作線上でかつドア1の両側に設けられた例えば光学式のセンサであって、ドア1の右側に設けられた発光ダイオードと、発光ダイオードからのフォトビームを受光可能にしてドア1の左側に設けられたフォトダイオードと、で構成されており、フォトダイオードにより発光ダイオードからのフォトビームを常時受光しながら、これらの間を移動体が通過したときは、発光ダイオードからのフォトビームが遮られるので、これにより移動体の通過を検出するようになっている。なお、移動体の通過を検出したときは、フォトビーム信号を出力するようになっている。
【0035】
一方、図1において、駆動プーリ11と従動プーリ12にわたってベルト13が巻き掛けられ、ベルト13には、ドア1が連結されている。駆動プーリ11は、モータ15により正逆転されてドア1を閉じ側の端と開き側の端にわたって開閉移動させるようになっている。モータ15は、後述のコントローラ20からの駆動信号によりモータ駆動回路を介して駆動制御されるとともに、エンコーダによりモータ回転数をホールIC信号としてコントローラ20に出力するようになっている。
【0036】
次に、コントローラ20の構成を図3を参照しながら説明する。図3は、コントローラ20の構成を示すブロック図である。
コントローラ20は、例えばドア1上部の中央部に設けられており、単相交流100[V]または200[V]の電源を入力して整流等を行う電源部40と、スイッチングトランス30を介して入力した電源部40からの電力により駆動しかつドア1の開閉制御を行う制御部50と、で構成されている。
【0037】
電源部40は、電源からのノイズおよび外来ノイズを除去するノイズフィルタ41と、ノイズフィルタ41を介して入力した電源からの電流を全波整流する整流回路部42と、スイッチングトランス30に対して所定周波数(例えば、100[KHz])でスイッチングを行うスイッチング部43と、整流回路部42の出力電圧が所定電圧レベルであるか否かを検知する高低圧検知回路部44と、整流回路部42の出力電圧を監視して停電したか否かを検知する停電検知回路部45と、で構成されている。
【0038】
高低圧検知回路部44は、整流回路部42の出力電圧が所定電圧(例えば、183[V])以上となったことを1秒以上継続して検知(高電圧検知)したとき、および整流回路部42の出力電圧が所定電圧(例えば、98[V])以下となったことを1秒以上継続して検知(低電圧検知)したときは、電源電圧が異常であると判定し、ブザー等の警告音を出力するようになっている。
【0039】
停電検知回路部45は、整流回路部42の出力電圧をフォトカプラ等で監視して停電したことを検知したときは、後述のバッテリ供給回路を駆動させて電源の代替を行うようになっている。
スイッチングトランス30は、スイッチング部43のスイッチングにより整流回路部42の出力電圧を所定電圧に変圧するようになっている。
【0040】
制御部50は、スイッチングトランス30からの電流を整流する整流回路部51,52と、整流回路部52の出力電圧を所定電圧(例えば、5[V])に変圧するレギュレータ54と、マイクロコンピュータ70と、マイクロコンピュータ70の制御によりモータ15を駆動させるパワーモジュール53と、バッテリ充電回路部55と、外部のリモコン90からの赤外線信号を受光する受光部56と、受光部56からの受光信号を変復調する変復調回路部57と、リモコン90と信号線を介して通信を行う信号線接続可能なRS232Cレベル変換回路部58と、マイクロコンピュータ70の制御によりソレノイド駆動部100を駆動させるドライバ59と、で構成されている。
【0041】
整流回路部51は、スイッチングトランス30により第1の所定電圧(例えば、140[V])に変圧された電流を整流し、整流した電流の一部をモータ15を介して帰還するようになっており、整流回路部52は、スイッチングトランス30により第2の所定電圧(例えば、24[V])に変圧された電流を整流するようになっている。
【0042】
パワーモジュール53は、整流回路部51からの電力により駆動し、マイクロコンピュータ70の制御によりモータ15に供給する電流を制御してモータ15を駆動させるようになっている。また、パワーモジュール53には、モータ15に負荷される負荷電流値を検出する電流検出器61が設けられており、電流検出器61は、検出した負荷電流値をバッファ60bを介してマイクロコンピュータ70に出力するようになっている。
【0043】
バッテリ充電回路部55は、停電検知回路部45が停電したことを検知しない非停電時は、外部に設けられたNiCaバッテリ80にレギュレータ54からの電力を充電し、停電検知回路部45が停電したことを検知した停電時は、NiCaバッテリ80に蓄電された電力をマイクロコンピュータ70に供給するようになっている。
【0044】
ソレノイド駆動部100は、ドア1が閉鎖状態にあるときにその状態でドア1をロックするためのロック機構を駆動させるものであり、ドライバ59は、マイクロコンピュータ70の制御によりソレノイド駆動部100を駆動させ、ドア1をロックし、またはそのロックを解除するようになっている。
次に、リモコン90の構成を図4を参照しながら説明する。図4は、リモコン90の外観構成および内部構成を示す図である。
【0045】
リモコン90は、コントローラ20の動作に関する動作指令を送信することによりコントローラ20を遠隔動作させるものであって、図4(a)に示すように、複数のキーを配列してなりかつ動作指令または暗証番号を入力する入力部96と、LCD(Liquid Crystal Display)等からなりかつ暗証番号の入力要求等を表示する表示部97と、動作指令または暗証番号を赤外線信号により送信する送信発光部98と、RS232Cレベル変換回路部58と信号線を介して通信を行う信号線接続可能なRS232Cレベル変換回路部99と、でその外観が構成されている。
【0046】
また、リモコン90は、図4(b)に示すように、所定の制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU91と、所定領域にあらかじめCPU91の制御プログラム等を格納しているROM92と、暗証番号を記憶したEEPROM93と、ROM92等から読み出したデータやCPU91の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM94と、外部装置とのデータの入出力を媒介するI/F95と、でその内部が構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバスで相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0047】
I/F95には、外部装置として、入力部96と、表示部97と、送信発光部98と、RS232Cレベル変換回路部99と、が接続されている。
CPU91は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、電源が投入されたときは、ROM92の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図5のフローチャートに示すリモコン制御処理を実行するようになっている。図5は、リモコン制御処理を示すフローチャートである。
【0048】
リモコン制御処理は、例えば4桁の数値からなる暗証番号を用いて、リモコン90を利用する者を認証するための処理であって、CPU91において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行して、暗証番号を入力すべき旨の要求を表示部97に出力し、ステップS102に移行して、暗証番号表示キーとして割り当てられた入力部96の所定キーの押下を検出し、この所定キーの押下により暗証番号表示モードが要求されたか否かを判定し、暗証番号表示モードが要求されていないと判定されたとき(No)は、ステップS104に移行する。
【0049】
ステップS104では、暗証番号入力キーとして割り当てられた入力部96の所定キーの押下を検出し、この所定キーの押下により暗証番号を入力部96から入力したか否かを判定し、暗証番号を入力したと判定されたとき(Yes)は、ステップS106に移行する。なお、ステップS104で、暗証番号を入力部96から入力していないと判定されたとき(No)は、ステップS102に戻って暗証番号を入力するまでステップS102,S104を繰り返す。
【0050】
ステップS106では、入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号との照合処理を行い、ステップS108に移行して、入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが一致しているか否かを判定し、これらが一致していると判定されたとき(Yes)は、ステップS110に移行する。
ステップS110では、動作指令入力キーとして割り当てられた入力部96の所定キーの押下を検出し、この所定キーの押下により動作指令を入力部96から入力したか否かを判定し、動作指令を入力したと判定されたとき(Yes)は、ステップS112に移行して、入力した動作指令をEEPROM93の暗証番号とともに送信発光部98に出力し、ステップS110に移行するが、ステップS110で、動作指令を入力部96から入力していないと判定されたとき(No)は、動作指令を入力するまでステップS110を繰り返す。
【0051】
一方、ステップS108で、入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが一致していないと判定されたとき(No)は、ステップS114に移行して、入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが3回連続して一致しなかったか否かを判定し、3回連続して一致しなかったと判定されたとき(Yes)は、ステップS116に移行して、暗証番号が3回連続して一致しなかった旨のエラーメッセージを電源が遮断されるまでの間表示部97に出力し続けるエラー処理を実行する。
【0052】
一方、ステップS114で、入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号との連続不一致回数が3回に達していないと判定されたとき(No)は、ステップS100に移行する。
一方、ステップS102で、暗証番号表示モードが要求されたと判定されたとき(Yes)は、ステップS118に移行して、暗証番号を表示する暗証番号表示処理を実行し、ステップS100に移行する。
【0053】
次に、上記ステップS118の暗証番号表示処理を図6を参照しながら詳細に説明する。図6は、暗証番号表示処理を示すフローチャートである。
暗証番号表示処理は、EEPROM93の暗証番号を表示部97に出力する処理であって、RS232Cレベル変換回路部99がRS232Cレベル変換回路部58と信号線で接続されて通信可能な状態となっているときに実行されるものである。なお、RS232Cレベル変換回路部99がRS232Cレベル変換回路部58と信号線で接続されていないとき、あるいはRS232Cレベル変換回路部99がRS232Cレベル変換回路部58と信号線で接続されてはいるが通信可能な状態ではないときは、一切の処理を行わずそのままステップS100に移行する。
【0054】
さて、RS232Cレベル変換回路部99がRS232Cレベル変換回路部58と信号線で接続されて通信可能な状態となっているときに上記ステップS118で暗証番号表示処理が実行されると、図6に示すように、ステップS200に移行して、暗証番号の送信要求をRS232Cレベル変換回路部99に出力することにより、コントローラ20に対して暗証番号を送信すべき旨の要求を行い、ステップS202に移行して、RS232Cレベル変換回路部99によりコントローラ20からの暗証番号を受信したか否かを判定し、コントローラ20からの暗証番号を受信したと判定されたとき(Yes)は、ステップS204に移行する。なお、ステップS202で、コントローラ20からの暗証番号を受信していないと判定されたとき(No)は、コントローラ20からの暗証番号を受信するまでステップS202を繰り返す。
【0055】
ステップS204では、受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号との照合処理を行い、ステップS206に移行して、受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが一致しているか否かを判定し、これらが一致していると判定されたとき(Yes)は、ステップS208に移行して、EEPROM93の暗証番号を表示部97に出力し、一連の処理を終了して元の処理(上記ステップS100)に復帰させる。
【0056】
一方、ステップS206で、受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが一致していないと判定されたとき(No)は、ステップS210に移行して、受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが3回連続して一致しなかったか否かを判定し、3回連続して一致しなかったと判定されたとき(Yes)は、ステップS212に移行して、暗証番号が3回連続して一致しなかった旨のエラーメッセージを電源が遮断されるまでの間表示部97に出力し続けるエラー処理を実行する。
【0057】
一方、ステップS210で、受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号との連続不一致回数が3回に達していないと判定されたとき(No)は、暗証番号が一致しなかった旨のエラーメッセージを表示部97に出力するエラー処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、図3に戻ってマイクロコンピュータ70の構成を説明する。
【0058】
マイクロコンピュータ70は、レギュレータ54からの電力により駆動し、所定の制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU72と、所定領域にあらかじめCPU72の制御プログラム等を格納しているROM74と、暗証番号を記憶したEEPROM75と、ROM74等から読み出したデータやCPU72の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM76と、外部装置とのデータの入出力を媒介するI/F78と、で構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス79で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0059】
I/F78には、外部装置として、パワーモジュール53と、電流検出器61と、モータ15に内蔵されたエンコーダと、バッテリ充電回路部55と、変調回路部57と、RS232Cレベル変換回路部58と、ドライバ59と、物体検出センサ5〜7と、が接続されている。ただし、物体検出センサ5〜7は、バッファ60aを介してI/F78に接続されている。
【0060】
CPU72は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、物体検出センサ5〜7から外部信号、内部信号またはフォトビーム信号を入力したときは、ドア1を開放するようにパワーモジュール53を制御するドア1の開放処理を実行し、ドア1の開放を完了したのちは、所定の開放保持時間(例えば、3[s])が経過するのを待ってドア1の閉鎖処理を実行するようになっている。また、こうしたドア開閉制御処理とともに、リモコン90からの暗証番号の送信要求または動作指令に対する応答処理を行うときは、ROM74の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す応答処理を実行するようになっている。図7は、応答処理を示すフローチャートである。
【0061】
応答処理は、リモコン90から受信した動作指令に基づいてコントローラ20を動作し、リモコン90から受信した暗証番号の送信要求に基づいて暗証番号をリモコン90に送信する処理であって、CPU72において実行されると、図7に示すように、ステップS300に移行して、RS232Cレベル変換回路部58により暗証番号の送信要求を受信したか否かを判定し、暗証番号の送信要求を受信したと判定されたとき(Yes)は、ステップS302に移行して、EEPROM75の暗証番号をRS232Cレベル変換回路部58に出力し、ステップS304に移行する。
【0062】
ステップS304では、変復調回路部57により動作指令および暗証番号を受信したか否かを判定し、動作指令および暗証番号を受信したと判定されたとき(Yes)は、ステップS306に移行して、受信した暗証番号とEEPROM75の暗証番号との照合処理を行い、ステップS308に移行して、受信した暗証番号とEEPROM75の暗証番号とが一致しているか否かを判定し、これらが一致していると判定されたとき(Yes)は、ステップS310に移行して、受信した動作指令に基づいて動作を行い、ステップS300に移行する。
【0063】
一方、ステップS308で、受信した暗証番号とEEPROM75の暗証番号とが一致していないと判定されたとき(No)、およびステップS304で、変復調回路部57により動作指令および暗証番号を受信していないと判定されたとき(No)は、いずれもステップS300に移行する。
一方、ステップS300で、RS232Cレベル変換回路部58により暗証番号の送信要求を受信していないと判定されたとき(No)は、ステップS304に移行する。
【0064】
次に、上記実施の形態の動作を図8を参照しながら説明する。図8は、リモコン90の表示部97で表示される画面を示す図である。
コントローラ20では、これに電源が投入されると、ノイズフィルタ41、整流回路部42、スイッチングトランス30および整流回路部51を介してパワーモジュール53に電力が供給されるとともに、ノイズフィルタ41、整流回路部42、スイッチングトランス30、整流回路部52およびレギュレータ54を介してマイクロコンピュータ70に電力が供給される。マイクロコンピュータ70に電力が供給されると、CPU72により、ドア1の開閉制御が開始されるとともに、ROM74から制御プログラムが読み出され、制御プログラムに基づいて応答処理が実行されることにより、リモコン90からの暗証番号の送信要求または動作指令に対して応答可能な状態となる。
【0065】
一方、リモコン90では、これに電源が投入されると、CPU91により、ROM92から制御プログラムが読み出され、制御プログラムに基づいてリモコン制御処理が実行されることにより、暗証番号を入力可能な状態となる。
こうした状態で、まず、リモコン90およびマイクロコンピュータ70に同一の暗証番号が設定されている場合の動作を説明する。なお、リモコン90の所有者(例えば、自動ドアの設置依頼者)は、自動ドアの設置時に、リモコン90およびマイクロコンピュータ70に暗証番号として例えば“2468”を設定したものとする。
【0066】
リモコン90では、リモコン制御処理が実行されると、ステップS100において、図8(a)に示すような暗証番号の入力要求が表示部97で表示される。ここで、リモコン90の所有者が自己の設定した暗証番号を覚えていて、図8(b)に示すように、暗証番号として“2468”を入力すると、入力された暗証番号“2468”とEEPROM93の暗証番号“2468”とが照合され、これらが一致するので、ステップS106からS110までを経て、図8(c)に示す画面が表示部97で表示されるとともに、動作指令の入力が許可され、動作指令の入力が可能な状態となる。
【0067】
そして、この動作指令が入力可能な状態で、リモコン90の所有者が動作指令としてドア開放指令を入力すると、入力されたドア開放指令がEEPROM93の暗証番号“2468”とともに送信発光部98に出力される。この結果、送信発光部98により、入力されたドア開放指令およびEEPROM93の暗証番号“2468”が赤外線信号で送信される。
【0068】
一方、コントローラ20では、こうして送信されたドア開放指令および暗証番号“2468”が受光素子56,変復調回路部57により受信されると、受信された暗証番号“2468”とEEPROM75の暗証番号“2468”とが照合され、これらが一致するので、ステップS300,S304〜S310を経て、受信されたドア開放指令に基づいてドア1が開放される。
【0069】
このように、リモコン90の所有者が自己の設定した暗証番号を覚えている場合は、リモコン90で暗証番号を入力してこれよりコントローラ20を動作させることができるが、例えばリモコン90を長期間利用しなかったために自己の設定した暗証番号を忘れてしまった場合は、コントローラ20のRS232Cレベル変換回路部58とリモコン90のRS232Cレベル変換回路部99とを信号線で接続するとともに、図8(a)に示すような暗証番号の入力要求が表示部97で表示されたときに所定キーを押下して暗証番号表示モードを要求する。
【0070】
リモコン90では、暗証番号表示モードが要求されると、ステップS200において暗証番号の送信要求がRS232Cレベル変換回路部99に出力される。この結果、RS232Cレベル変換回路部99により、暗証番号の送信要求が信号線を介してRS232Cレベル変換回路部58に送信される。
一方、コントローラ20では、こうして送信された暗証番号の送信要求がRS232Cレベル変換回路部58により受信されると、ステップS300,302を経て、受信された暗証番号の送信要求に応答してEEPROM75の暗証番号“2468”がRS232Cレベル変換回路部58に出力される。この結果、RS232Cレベル変換回路部58により、暗証番号“2468”が信号線を介してRS232Cレベル変換回路部99に送信される。
【0071】
リモコン90では、こうして送信された暗証番号“2468”がRS232Cレベル変換回路部99により受信されると、受信された暗証番号“2468”とEEPROM93の暗証番号“2468”とが照合され、これらが一致するので、ステップS206,S208を経て、図8(d)に示すように、EEPROM93の暗証番号“2468”が表示部97で表示される。
【0072】
なお、リモコン90では、リモコン制御処理が実行されると、図8(a)に示すような暗証番号の入力要求が表示部97で表示されるが、ここで、リモコン90の所有者が誤って、図8(e)に示すように、暗証番号として例えば“1234”を入力すると、入力された暗証番号“1234”とEEPROM93の暗証番号“2468”とが照合されるが、これらが一致しないので、図8(a)に示すような暗証番号の入力要求が再び表示部97で表示される。そして、こうした暗証番号の入力ミスが3回行われると、ステップS116において、図8(f)に示すエラーメッセージ画面が電源を遮断するまでの間表示部97で表示され続ける。したがって、暗証番号を新たに入力し直すときは、一旦電源を遮断して再度電源を投入する必要がある。
【0073】
次に、マイクロコンピュータ70で設定されている暗証番号とは異なる暗証番号が設定されているリモコン90を用いて、コントローラ20を動作させようとする場合の動作を説明する。なお、リモコン90には、暗証番号として“2468”が設定されおり、マイクロコンピュータ70には、暗証番号として“1234”が設定されているものとする。
【0074】
リモコン90では、リモコン制御処理が実行されると、図8(a)に示すような暗証番号の入力要求が表示部97で表示されるが、ここでは、リモコン90の所有者が暗証番号として“2468”を入力し、動作指令の入力が可能な状態にするものとする。
そして、この動作指令が入力可能な状態で、リモコン90の所有者が動作指令としてドア開放指令を入力すると、入力されたドア開放指令がEEPROM93の暗証番号“2468”とともに送信発光部98に出力される。この結果、送信発光部98により、入力されたドア開放指令およびEEPROM93の暗証番号“2468”が赤外線信号で送信される。
【0075】
一方、コントローラ20では、こうして送信されたドア開放指令および暗証番号“2468”が受光素子56,変復調回路部57により受信されると、受信された暗証番号“2468”とEEPROM75の暗証番号“1234”とが照合されるが、これらが一致しないので、受信されたドア開放指令に基づいてドア1が開放されることはない。
【0076】
また、リモコン90の所有者が暗証番号を表示させようとして、コントローラ20のRS232Cレベル変換回路部58とリモコン90のRS232Cレベル変換回路部99とを信号線で接続するとともに、図8(a)に示すような暗証番号の入力要求が表示部97で表示されたときに所定キーを押下して暗証番号表示モードを要求するものとする。
【0077】
リモコン90では、暗証番号表示モードが要求されると、暗証番号の送信要求がRS232Cレベル変換回路部99に出力される。この結果、RS232Cレベル変換回路部99により、暗証番号の送信要求が信号線を介してRS232Cレベル変換回路部58に送信される。
一方、コントローラ20では、こうして送信された暗証番号の送信要求がRS232Cレベル変換回路部58により受信されると、ステップS300,302を経て、受信された暗証番号の送信要求に応答してEEPROM75の暗証番号“1234”がRS232Cレベル変換回路部58に出力される。この結果、RS232Cレベル変換回路部58により、暗証番号“1234”が信号線を介してRS232Cレベル変換回路部99に送信される。
【0078】
リモコン90では、こうして送信された暗証番号“1234”がRS232Cレベル変換回路部99により受信されると、受信された暗証番号“1234”とEEPROM93の暗証番号“2468”とが照合されるが、これらが一致しないので、EEPROM93の暗証番号“2468”が表示部97で表示されることはない。
【0079】
このようにして、本実施の形態では、リモコン90は、暗証番号を入力したときは、入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とを照合して一致しているときに動作指令の入力を許可し、動作指令を入力したときは、入力した動作指令をEEPROM93の暗証番号とともに送信発光部98に出力するようになっており、コントローラ20は、動作指令および暗証番号を受信したときは、受信した暗証番号とEEPROM75の暗証番号とが一致したときに、受信した動作指令に基づいて動作するようになっている。
【0080】
このため、自動ドアの設置依頼者がリモコン90とコントローラ20とに同一の暗証番号を設定しておけば、そのリモコン90とそのコントローラ20とが1対1で対応するので、自動ドアの設置依頼者のリモコン90以外のリモコンによってコントローラ20が動作させられる可能性が少なくなる。さらに、自動ドアの設置依頼者のリモコン90が紛失等により第三者の手に渡ってもその者は設定されている暗証番号を知らないので、こうした者によってコントローラ20が動作させられる可能性も少なくなる。
【0081】
特に、本実施の形態では、リモコン90は、暗証番号の送信要求をRS232Cレベル変換回路部99に出力し、これに伴ってRS232Cレベル変換回路部99により暗証番号を受信したときは、受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とを照合して一致しているときにEEPROM93の暗証番号を表示部97に出力するようになっており、コントローラ20は、RS232Cレベル変換回路部58により暗証番号の送信要求を受信したときは、これに応答してEEPROM75の暗証番号をRS232Cレベル変換回路部58に出力するようになっている。
【0082】
このため、リモコン90を同一の暗証番号が設定されているコントローラ20に接続すれば、リモコン90の表示部97でその暗証番号を表示させることができるので、自動ドアの設置依頼者が自己の設定した暗証番号を忘れても、自己のリモコン90が利用できなくなるという不都合がなくなる。なお、異なる暗証番号が設定されているコントローラ20に接続しても、リモコン90の表示部90でその暗証番号を表示させることはできない。
【0083】
したがって、従来に比して、自動ドアのコントローラ20をリモコン90で動作させるに際してセキュリティを確保することができるとともに、利便性を向上することができる。
また、本実施の形態では、RS232Cレベル変換回路部99とRS232Cレベル変換回路部58とが信号線で接続されて通信可能な状態となっているときに暗証番号表示処理を実行し、暗証番号の送信要求の送受信および暗証番号の送受信を信号線を介して行うようになっている。
【0084】
このため、自動ドアの設置依頼者以外の者がリモコン90で暗証番号を表示させるのが困難となる。通常、コントローラ20は、ドア1上部の中央部等の比較的目立つ位置に設けられているため、自動ドアの設置依頼者以外の者が、リモコン90を同一の暗証番号が設定されているコントローラ20に信号線で接続するという作業を内密に行うのは、防犯面からかなりの困難をきわめるからである。したがって、リモコン90で暗証番号を表示させるに際してセキュリティを確保することができる。
【0085】
さらに、本実施の形態では、リモコン90は、コントローラ20から受信した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが3回連続して一致しないときは、暗証番号が3回連続して一致しなかった旨のエラーメッセージを電源が遮断されるまでの間表示部97に出力し続けるエラー処理を実行するようになっている。
このため、自動ドアの設置依頼者のリモコン90が紛失等により第三者の手に渡ってもその者が複数のコントローラ20を利用して人海戦術等で暗証番号を表示させるのが困難となるので、こうした者によってリモコン90で暗証番号が表示させられる可能性が少なくなる。したがって、リモコン90で暗証番号を表示させるに際してさらなるセキュリティを確保することができる。
【0086】
さらに、本実施の形態では、リモコン90は、入力部96から入力した暗証番号とEEPROM93の暗証番号とが3回連続して一致しないときは、暗証番号が3回連続して一致しなかった旨のエラーメッセージを電源が遮断されるまでの間表示部97に出力し続けるエラー処理を実行するようになっている。
このため、自動ドアの設置依頼者のリモコン90が紛失等により第三者の手に渡ってもその者が人海戦術等で暗証番号を入力するのが困難となるので、こうした者によってコントローラ20が動作させられる可能性がさらに少なくなる。したがって、自動ドアのコントローラ20をリモコン90で動作させるに際してさらなるセキュリティを確保することができる。
【0087】
なお、上記実施の形態においては、暗証番号を表示させる際の照合をリモコン90側で行うように構成したが、これに限らず、暗証番号を表示させる際の照合をコントローラ20側で行い、リモコン90は、コントローラ20から暗証番号が一致した旨の通知を受信して暗証番号を表示するように構成してもよい。このような構成であっても、上記実施の形態と同等の効果が得られる。
【0088】
また、上記実施の形態においては、RS232Cレベル変換回路部99とRS232Cレベル変換回路部58とを信号線で接続し、暗証番号の送信要求の送受信および暗証番号の送受信を信号線を介して行うように構成したが、これに限らず、送信発光部98と受光素子56,変復調回路部57とを利用して、暗証番号の送信要求の送受信および暗証番号の送受信を赤外線信号で行うように構成してもよい。
【0089】
さらに、上記実施の形態においては、コントローラ20は、RS232Cレベル変換回路部58により暗証番号の送信要求を受信したときは、これに応答してEEPROM75の暗証番号をRS232Cレベル変換回路部58に出力するように構成したが、これに限らず、リモコン90は、暗証番号の送信要求をEEPROM93の暗証番号とともにRS232Cレベル変換回路部99に出力し、コントローラ20は、RS232Cレベル変換回路部58により暗証番号の送信要求および暗証番号を受信したときは、受信した暗証番号とEEPROM75の暗証番号とを照合して一致したときに、受信した暗証番号の送信要求に応答してEEPROM75の暗証番号をRS232Cレベル変換回路部58に出力するように構成してもよい。
【0090】
このような構成であれば、コントローラ20からは、リモコン90で設定されている暗証番号と自己のものとが一致しないときには暗証番号が出力されないので、コントローラ20から不正に暗証番号が取得される可能性を低減することができる。
さらに、上記実施の形態において、図5ないし図7のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM74またはROM92にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM76またはRAM94に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0091】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0092】
上記実施の形態において、暗証番号は、請求項1ないし記載の暗証コードに対応し、リモコン90は、請求項記載の移動端末に対応し、CPU91は、請求項1または4記載の処理手段に対応し、EEPROM93は、請求項1または4記載の第1の記憶手段に対応し、RS232Cレベル変換回路部99は、請求項1または2記載の第1の送信手段および請求項1、2または4記載の第1の受信手段に対応し、表示部97は、請求項1または3記載の出力手段に対応している。
【0093】
また、上記実施の形態において、コントローラ20は、請求項記載のドア開閉制御装置に対応し、CPU72は、請求項記載の制御手段に対応し、EEPROM75は、請求項記載の第2の記憶手段に対応し、RS232Cレベル変換回路部58は、請求項1または2記載の第2の送信手段および第2の受信手段に対応している。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1ないし記載の自動ドアの開閉制御システムによれば、自動ドアの設置依頼者の移動端末以外の移動端末によって、または自動ドアの設置依頼者以外の者によってドア開閉制御装置が動作させられる可能性が少なくなり、しかも自動ドアの設置依頼者が自己の設定した暗証コードを忘れても、自己の移動端末が利用できなくなるという不都合がなくなるので、従来に比して、自動ドアのドア開閉制御装置を移動端末で動作させるに際してセキュリティを確保することができるとともに、利便性を向上することができるという効果が得られる。
【0095】
また、本発明に係る請求項記載の自動ドアの開閉制御システムによれば、自動ドアの設置依頼者以外の者が移動端末で暗証コードを表示させるのが困難となるので、移動端末で暗証コードを表示させるに際してセキュリティを確保することができるという効果も得られる。さらに、本発明に係る請求項記載の自動ドアの開閉制御システムによれば、自動ドアの設置依頼者の移動端末が紛失等により第三者の手に渡ってもその者によって移動端末で暗証コードが表示させられる可能性が少なくなるので、移動端末で暗証コードを表示させるに際してさらなるセキュリティを確保することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動ドアの正面図である。
【図2】自動ドアの側面図である。
【図3】コントローラ20の構成を示すブロック図である。
【図4】リモコン90の外観構成および内部構成を示す図である。
【図5】リモコン制御処理を示すフローチャートである。
【図6】暗証番号表示処理を示すフローチャートである。
【図7】応答処理を示すフローチャートである。
【図8】リモコン90の表示部97で表示される画面を示す図である。
【符号の説明】
1 ドア
5,6,7 物体検出センサ
15 モータ
20 コントローラ
30 スイッチングトランス
40 電源部
50 制御部
53 パワーモジュール
56 受光素子
57 変復調回路部
58,99 RS232Cレベル変換回路部
70 マイクロコンピュータ
72,91 CPU
74,92 ROM
75,93 EEPROM
76,94 RAM
90 リモコン
96 入力部
97 表示部
98 送信発光部

Claims (4)

  1. ドアの開閉を制御するドア開閉制御装置が有する第2の記憶手段と、前記ドア開閉制御装置と無線又は有線により通信を行う移動可能な移動端末が有する第1の記憶手段とにそれぞれ暗証コードを記憶させ、前記移動端末は、暗証コードを入力したときは、当該暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに前記ドア開閉制御装置の動作に関する動作指令の入力を許可し、前記動作指令を入力したときは、当該動作指令を前記第1の記憶手段の暗証コードとともに送信するようになっており、前記ドア開閉制御装置は、前記動作指令及び前記暗証コードを受信したときは、当該暗証コードと前記第2の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに当該動作指令に基づいて動作するようになっている自動ドアの開閉制御システムであって、
    前記移動端末は、処理手段と、暗証コードの送信要求を送信する第1の送信手段と、暗証コードを受信する第1の受信手段と、暗証コードを出力する出力手段と、を有し、
    前記処理手段は、暗証コードの送信要求を前記第1の送信手段に出力し、これに伴って前記第1の受信手段により暗証コードを受信したときは、当該暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとを照合して所定関係を満たしているときに前記第1の記憶手段の暗証コードを前記出力手段に出力するようになっており、
    前記ドア開閉制御装置は、前記動作指令に基づいて当該ドア開閉制御装置の動作を制御する制御手段と、暗証コードの送信要求を受信する第2の受信手段と、暗証コードを送信する第2の送信手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第2の受信手段により暗証コードの送信要求を受信したときは、これに応答して前記第2の記憶手段の暗証コードを前記第2の送信手段に出力するようになっていることを特徴とする自動ドアの開閉制御システム。
  2. 請求項において、
    前記第1の送信手段と前記第2の受信手段とを信号線接続可能に構成するとともに、前記第2の送信手段と前記第1の受信手段とを信号線接続可能に構成し、
    これらの手段は、暗証コードの送信要求の送受信及び暗証コードの送受信を前記信号線を介して行うようになっていることを特徴とする自動ドアの開閉制御システム。
  3. 請求項1及び2のいずれかにおいて、
    前記出力手段は、暗証コードを表示するようになっていることを特徴とする自動ドアの開閉制御システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記処理手段は、前記第1の受信手段により受信した暗証コードと前記第1の記憶手段の暗証コードとが所定回数連続して一致しないときは、所定のエラー処理を実行するようになっていることを特徴とする自動ドアの開閉制御システム。
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