JP3835244B2 - 焦電型赤外線検知素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物体から輻射される赤外線を検知する焦電型赤外線検知素子であって、特に比較的遅い速度で移動する人体を、確度良く検知することができる検出素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(赤外線検知器の構成)
一般に人体を赤外線の変化量で検出する素子として、焦電素子(焦電型赤外線検知素子)が知られており、防犯用の侵入検知器の他、照明の点灯・消灯の制御や、便座を覆う蓋の開閉制御など、種々の負荷の自動制御用に用いられている。当該検知素子を用いた赤外線検知器としては、例えば図7に示すものが一般的であって、その動作はまず、人体の動作により発生した赤外線Lの変化を、フレネルレンズ等の集光器14aにより、焦電素子を含んでなる焦電ユニット19の受光部に集光し、この焦電ユニット19の出力をバンドパスアンプ20により所望の周波数帯域の信号を増幅する。
【0003】
次に、コンパレータ21において、前述のバンドパスアンプ20により増幅された出力と、予め設定されたスレッシュレベル(閾値)とを比較し、出力がスレッシュレベルよりも大きい場合に検知信号を出力する。そして、コンパレータ21から検知信号が出力されると、タイマー回路22により予め設定された一定の遅延時間(オフディレイタイム)の間、出力回路23の出力をONにして、リレー等の負荷を制御する。このようにすることで、少々の空気の揺らぎ等では誤動作せず、人体の存在に応じて負荷を制御することができるのである。
【0004】
(焦電ユニット19の構成及び動作)
ところで、上述の焦電ユニット19の回路構成及び動作については、例えば、図8に示すように、当該ユニット19内に、PbTiO3、PZTなどのセラミックや、LiTaO3などの単結晶、PVF2などの高分子などの、焦電効果を有した材料の表裏に電極を敷設して構成された焦電素子1を備えており、その焦電素子1に入射する赤外線の変化によって、当該素子1の電極間に発生した電荷(電流)を、FET(Field Effect Transistor)19aと、高抵抗19bとによりインピーダンス変換し、電圧信号として取り出している。
【0005】
(焦電素子1の構成)
ここで、上述の焦電素子1の構成について、より詳しく述べると、図9に示すように、焦電効果を有した材料からなるチップの表面には、それぞれ極性の異なる電極3a、5aが敷設されると共に、当該チップ裏面の電極3a、5aの対応する位置に、それぞれ電極3a、5aとは異極性の電極2a、4aが敷設され、電極2aと3aの組及び、電極4aと5aの組で、それぞれ一対の受光部6a、6bをなし、デュアルタイプの焦電素子を構成している。
【0006】
また、焦電素子1に敷設された各電極について詳しく見てみると、チップ表面の電極3aの左側下端部からは、チップの下側に向かって配線パターン3bが導出されており、その先端には接続電極3cが構成されている。一方、電極3aの下部に位置する電極5aの右側上端部からは、チップの上側に向かって配線パターン5bが導出され、その先端には接続電極5cが構成されている。同様にして、チップ裏面では、電極2aの上端部中央から配線パターン2bが導出され、接続電極2cと接続される一方、電極2aの下部に位置する電極4aの下端部中央からは、配線パターン4bが導出され、接続電極4cと接続されている。
【0007】
(受光部同士の間隔と周波数)
ところで、従来の焦電素子1にあっては、受光部6a又は受光部6bの上下方向の寸法D1と、受光部同士の間隔D2とが、一般的に、およそ1:1の割合からなっている。これは、受光部をより近接させた場合には、受光部6aに入射した赤外線が、チップ内部を伝わって受光部6bに入射(クロストーク)してしまい、これによる感度の低下が無視できないために、所定の間隔が設けられているのである。
【0008】
図10(a)は、このようなデュアルタイプの焦電素子1を採用した赤外線検知器を用いて、図9に示した受光部6a、6bの幅D1及び、受光部の間隔D2を1mm、図7に示した集光器14aの焦点距離fを20mm、検知距離を8mとしたときにできる検知エリアA1、A2と、その検知エリアの幅D1’及びエリア同士の間隔D2’とを示した図であって、図に示すように当該幅D1’及び間隔D2’は40cmとなる。ここで例えば、右側の検知エリアA1を+、左側の検知エリアA2を−とし、検知エリア幅と同じ40cmのターゲット(人体)Tが、検知エリアA1を横切り、さらにA2を横切ったとすると、焦電素子1への赤外線入射量の変化は、図10(b)のとおりとなる。
【0009】
すなわち、図10(a)に示すように、ターゲットTの移動に伴って、当該ターゲットTの検知エリアA1内に占める割合が大きくなるので、同図(b)の▲1▼に示すように、+極性への入射量S1が大きくなって、ターゲットTの幅DTが検知エリアA1の幅D1’と一致したときに、+極性の入射量は最大となる(同図▲2▼)。そして、ターゲットTが検知エリアA1から脱し始めると、それに伴って、+極性への入射量は減少し(同図▲3▼)、完全に抜け出ると、当該極性への入射量は0となる(同図▲4▼)。
【0010】
一方、ターゲットTがさらに進み、検知エリアA2にかかると、上述と同様にして、−極性への入射量S2が大きくなって(同図▲5▼)、ターゲットTの幅DTが検知エリアA2の幅D1’と一致したときに、−極性の入射量は最大となり(同図▲6▼)、ターゲットTが検知エリアA2から脱し始めると、−極性への入射量は減少し(同図▲7▼)、完全に抜け出ると、当該極性への入射量は0となる(同図▲8▼)。従って、検知器全体(焦電素子1)への入射は、+側の入射量S1と−側の入射量S2を合成したものとなり、具体的には、同図(b)のS3に示すように、+側のピーク▲2▼と−側のピーク▲6▼を持った波形となる。
【0011】
ここで、+側のピーク▲2▼と−側のピーク▲6▼の距離は、1/2波長に相当する80cmとなるから、これをターゲットTの移動速度で割ることにより、赤外線の変化に要する時間を算出することができ、その逆数が赤外線変化のおよその周波数ということになる。例えば、ターゲットTが比較的遅い速度0.2m/sで移動しているとすると、1/2波長に要する時間は4秒間、1波長では2倍の8秒間ということになり、周波数としては約0.125Hzの赤外線変化ということになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の赤外線検知器は、上述の低い周波数の赤外線変化でも充分な出力を得るために、図7に示した、バンドパスアンプ20の低域ゲインを高くするなどの対策をしていた。しかしながら、低域ゲインを高くすると、一般的に言われている空気の揺らぎなどの、低い周波数領域の誤動作源による出力も同時に増幅することになるので、誤動作が増大し信頼性が低くなるといった問題点があった。
【0013】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、比較的遅い速度で移動する人体を、確度良く検知することのできる焦電型赤外線検知素子を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そこで、上述の赤外線検知素子を提供するために、本願の発明者らは、請求項1記載の発明として、焦電効果を有した材料からなるチップを備え、そのチップの表面に、隣接する他の電極と異なる極性となるように複数の電極が敷設されると共に、当該チップ裏面の前記電極に対応する位置に、それぞれ前記電極とは異極性の電極が敷設され、それぞれの電極からは配線パターンが導出され、表裏で極性の異なる電極同士の複数の組によって受光部をなした焦電型赤外線検知素子において、前記受光部同士の間隔は、前記受光部の幅よりも小さく形成され、前記配線パターンを受光部間に配設しないようにすると共に、前記受光部の周縁部には孔が穿設され、前記孔は少なくとも受光部間は全て一連に穿設されていることを特徴としたものを提案している。
【0015】
また、請求項2記載の発明のように、焦電効果を有した材料からなるチップを備え、そのチップの表面に、隣接する他の電極と異なる極性となるように複数の電極が敷設されると共に、当該チップ裏面の前記電極に対応する位置に、それぞれ前記電極とは異極性の電極が敷設され、表裏で極性の異なる電極同士の複数の組によって受光部をなした焦電型赤外線検知素子において、前記受光部同士の間隔の一つは、前記受光部の幅よりも小さいと共に、他の受光部同士の間隔は、前記幅と同等若しくはそれよりも大きく構成されていることを特徴とした、より好ましいものも提案している。
【0016】
さらに、請求項3記載の発明のように、請求項1又は2記載の焦電型赤外線検知素子に対し、前記受光部の幅と、前記受光部の幅よりも小さくした受光部同士の間隔とを、およそ2:1の比としたことを特徴としたものも良い。
【0017】
また、請求項4記載の発明のように、請求項2又は3に記載の焦電型赤外線検知素子に対し、前記それぞれの受光部の周縁部に、孔を穿設したことを特徴としたものも良いものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
[本願における基本的思想]
以上に示した各解決手段を具体的な実施形態として、下記に詳細に説明する前に、まずその基本的思想について説明する。上述のように、ターゲットTが比較的遅い速度で移動しているとすると、それに伴って、赤外線の入射量の変化も低周波数となることが問題であるから、本願の発明者らは、当該ターゲットTが遅い速度で移動していても、通常の高い周波数が出力されるようにすれば良いと考えた。そして、そのために本願の発明者らは、図9に示した受光部同士の間隔D2を狭くし、それによって発生するクロストークの影響を回避すべく、受光部6a、6bの周りに孔を穿設することに思い至ったものである。
【0019】
[第1の実施の形態]
(チップの基本的構造)
まず、本実施形態の焦電素子1の基本的な構造については、従来技術の欄で説明した焦電素子1と実質的に同一であって、具体的には図1に示すように、焦電効果を有した材料からなるチップの表面に、それぞれ極性の異なる略矩形状の電極2a、4aが敷設されると共に、当該チップ裏面の電極2a、4aの対応する位置に、それぞれ電極2a、4aとは異極性であり、略矩形状の電極3a、5aが敷設され、電極2aと3aの組及び、電極4aと5aの組において、表裏で重なっている部分が、それぞれ一対の受光部6a、6bをなし、デュアルタイプの焦電素子を構成している。
【0020】
ここで、電極3a、5aの幅が、電極2a、4aの幅に比してやや大きいのは、当該電極を形成する際に加工上の誤差によって、受光部6a、6bの面積が減少しないようにするためである。また、チップ表面の電極2aの上端部中央付近からは、配線パターン2bが導出され、チップの上端に敷設された略矩形状の接続電極2cと接続されると共に、電極2aの下方に位置する電極4aの下端部中央付近からは、配線パターン4bが導出され、チップの下端に敷設された略矩形状の接続電極4cと接続されている。
【0021】
一方、チップ裏面の電極3aの上端部中央付近からは、表面視J字を左方向に180度回転させた形状の配線パターン3bが導出され、接続電極4cと略同形状の接続電極3cと接続されている。また、電極3aの下部に位置する電極5aの下端部中央付近からは、表面視J字状の配線パターン5bが導出され、接続電極2cと略同形状の接続電極5cが構成されている。ところで、焦電効果を有した材料への上記電極の敷設方法は、例えば、メッキ、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティング、導電性ペーストの塗布等を用いて形成されているが、同材料への敷設ができれば良く、これらに限定するものではない。
【0022】
(チップの特徴的構造)
以上が基本的構造であって、本実施形態の特徴的な構造の第一は、受光部6a又は受光部6bの上下方向の寸法D1よりも、受光部同士の間隔D2の方が小さくなっており、例えば図に示すように、0.2メートル毎秒乃至0.3メートル毎秒の速度で移動する人体又は物体を検知するの好適な2:1の割合から構成されている点である。また、本実施形態の特徴的な構造の第二は、受光部6aと受光部6bとが向き合う部分と、それぞれの受光部の両側端部とに間隙を設けるための、略H字状の断熱孔1aが穿設されている点である。尚、断熱孔1aの上下端部が円形状になっているのは、応力集中を避けるためである。
【0023】
ところで、断熱孔1aの穿設方法としては、例えばサンドブラスト加工が用いられる。サンドブラスト加工とは、具体的に述べると、まず、チップの裏面側をガラス等の平面度の高い基板に固定し、チップの表面上に、例えば感光性ドライフィルムレジスト等の砥粒に対して充分に耐性のあるレジストを形成する。次に、フォトリソグラフィーにより電極や配線パターン等を保護して、受光部6a、6bの周辺に所望形状のレジストパターンを形成し、そのレジストパターンに従って、チップに微細な砥粒を一定の圧力で吹き付けて、所望形状の断熱孔1aを穿設するものである。
【0024】
尚、サンドブラスト加工以外にも、半導体の製造に一般的に用いられるドライエッチング法(イオンリミング、RIE)や、ウェットエッチング法等のエッチング方法を用いて形成してもよい。上述のこれらの方法によって、2つの受光部6a、6bの間に断熱孔1aを穿設することができるので、当該断熱孔1aが穿設されていない場合と比して、熱的な絶縁効果は極めて高い。このためクロストークに配慮することなく、2つの受光部6a、6bを近接させる(ギャップを小さく)ことが可能となる。
【0025】
(特徴的構造による周波数の変化)
このようなチップ構成を採り、例えば、受光部6a、6bの上下方向の幅D1を0.4mm、受光部の間隔D2を0.2mm、後述する集光器の焦点距離fを8mm、検知距離を8mとして、図2(a)に示すように、検知エリアA1、A2の幅D1’を40cm、エリア同士の間隔D2’を20cmとし、従来技術の欄で説明したのと同様にして、検知エリア幅D1’と同じ40cmの幅DTを持つターゲット(人体)Tが、検知エリアA1を横切り、さらにA2を横切ったとすると、焦電素子1への赤外線入射量の変化は、図2(b)のとおりとなる。
【0026】
すなわち、図2(a)に示すように、ターゲットTの移動に伴って、当該ターゲットTの検知エリアA1内に占める割合が大きくなるので、同図(b)の▲1▼に示すように、+極性への入射量S1が大きくなって、ターゲットTの幅DTが検知エリアA1の幅D1’と一致したときに、+極性の入射量は最大となる(同図▲2▼)。そして、ターゲットTが検知エリアA1から脱し始めると、それに伴って、+極性への入射量は減少するが(同図▲3▼)、従来技術と異なるのは、当該極性への入射量が0となる(同図▲4▼)前に、−極性への入射量S2が大きくなり始める点である(同図▲5▼)。
【0027】
より具体的に述べると、本実施形態の設定条件では、ターゲットTがエリアA1を半分脱したときに、エリアA2に差し掛かるようになっているので、その時に、−極性への入射量S2が大きくなり始めるのである。そして、ターゲットTがさらに進むと、−極性への入射量S2がより大きくなって(同図▲6▼)、ターゲットTの幅DTが検知エリアA2の幅と一致したときに、−極性の入射量は最大となり(同図▲7▼)、ターゲットTが検知エリアA2から脱し始めると、−極性への入射量は減少し(同図▲8▼)、完全に抜け出ると、当該極性への入射量は0となる(同図▲9▼)。
【0028】
各入射量S1、S2は以上のとおりであるが、焦電素子1への入射は、同図(b)のS3に示すとおりであって、xの傾きは、S1の▲3▼〜▲4▼又はS2の▲5▼〜▲6▼間の傾きの2倍となり(数学的な和ではなく、入射光の総和であるため)、また+側のピーク▲2▼と−側のピーク▲7▼の距離は60cm(3/7波長に相当)となる。そして、当該ピーク間距離60cmに、検知エリアA1、A2の幅D1’を倍した80cmを加算して得られた140cm(1波長)を、ターゲットTの移動速度で割ることにより、赤外線の変化に要する時間を算出することができ、その逆数が赤外線変化のおよその周波数ということになる。
【0029】
例えば、従来技術の欄で説明したのと同様にして、ターゲットTが比較的遅い速度0.2m/sで移動しているとすると、1波長に要する時間は7秒間ということになり、周波数としては約0.143Hzの赤外線変化ということになる。つまり、従来技術の欄で説明した焦電素子1に比して、検知エリアA1、A2を脱するまでに要する時間は1秒間(0.018Hz)短くなるので、同じ移動速度でも、より高い周波数の赤外線の変化として捕らえることができるのである。従って、図7に示したバンドパスアンプ20の低域ゲインを高くする必要がなく、一般的に言われている空気の揺らぎなどによる誤動作を防止することができるので、確度良く検知することのできる赤外線検知器を提供することができる。
【0030】
(マルチレンズとした場合)
ところで、上述の例に加え、集光器にマルチレンズ等を用い、図3に示すように、受光部6aによる検知エリアをA1、A3とすると共に、受光部6bによる検知エリアをA2、A4とした場合にあっては、焦電素子1への入射は、図3(b)のS3に示すとおりとなり、検知エリアA2の幅D1’の1/4の点▲1▼から、検知エリアA4の同様の点▲2▼までの波長は120cmとなる。そして、上述の例と同様にして、ターゲットTが比較的遅い速度0.2m/sで移動しているとすると、1波長に要する時間は6秒間となり、周波数としては約0.167Hzの赤外線変化ということになって、さらに高い周波数の赤外線の変化として捕らえることができる。
【0031】
(赤外線検知器の構成)
次に、上述の焦電素子1を組込んだ赤外線検知器について、図4の分解斜視図に基づいて詳細に説明する。この赤外線検知器は、略円盤状のベース部7aを備えた底蓋7を具備しており、当該ベース部7aの側面部には、略立方体状の係合部7bが突設されると共に、3本の接続ピン7cが、ベース部7aの表面と垂直な向きに嵌挿されている。より詳しく述べると、接続ピン7cのうち何れか2本は、その頭部7caがベース部7aの上側表面から突出するように嵌挿される一方、残りの接続ピン7cは、ベース部7aの上側表面からは突出せずに、当該ベース部7aの下側表面のみから突出している。
【0032】
上述の底蓋7の上側表面には、低熱伝導度の樹脂で略直方体状に一体成型されたMIDブロック(3次元成形回路基板)8が載置されており、具体的には、当該ブロックの前面側8aの下端部に突設された脚部8bに、当該脚部に対して略垂直となるように嵌合溝8baが穿設され、その溝と接続ピン7cの頭部7caとが嵌合するように載置されている。また、MIDブロック8の上部には凹部8cが穿設され、その凹部の両端部にそれぞれ略直方体状の係合部8ca、8cbが形成されると共に、前面側8aには凹部8aaが穿設されており、これら凹部8aa、脚部8b、係合部8ca、8cb、裏側8dなどには、それぞれ配線パターン9が真空蒸着等を用いて敷設されている(詳細なパターン説明は省略する)。
【0033】
そして、係合部8ca、8cbには焦電素子1が載架され、裏面側8dにはコンデンサや抵抗などのチップ部品10が取り付けられ、凹部8aaにはICチップ11が設置され、上述した嵌合溝18baと接続ピン7cの頭部7caとが嵌合した部分など、これらの部品の固定には導電性接着剤が用いられ、各部品は配線パターン9と電気的に導通するようになっている。さらに、当該赤外線検知器は、略筒状のパッケージカバー12を具備しており、その上面の開口部12aには、赤外線フィルタ13が設けられると共に、当該カバー12の周縁部下側には、環状の突条12bが周設され、さらにその突条12bの一部には、平板状の係合部12baが突設されている。
【0034】
次に、MIDブロック8を内装するように、そのパッケージカバー12を底蓋7に被装してパッケージを構成し、そのパッケージをさらに、フレネルレンズ等からなる集光器14aと係合孔14bとを設けたカバー14を、その係合孔14bに係合部7bと12baとが嵌挿されるように装着することで、赤外線検知器を構成している。このようにすることで、焦電素子1と、図7に示したバンドパスアンプ20、コンパレータ21、タイマー22、出力回路23の電子部品とを一体にすることができるため、赤外線検知器の小型化、ローコスト化を実現することができる。
【0035】
(本実施形態の補足事項)
尚、本実施形態においては、図1に示した受光部6a又は受光部6bの上下方向の寸法D1と、受光部同士の間隔D2との比率を2:1としたが、より遅いターゲットTに対しては、間隔D2をより小さくして高い周波数とすることが望ましい。具体的に述べると、空気の揺らぎなどによる誤動作を低減するためには、ターゲットTの移動による入射赤外線量の変化は、より高い周波数であることが望ましいので、間隔D2をできる限り小さくすることが要求される。
【0036】
一方、極端に狭い断熱孔1aでは熱的な絶縁効果が薄いので、受光部6a又は受光部6bの上下方向の寸法D1と、受光部同士の間隔D2との比率は、図7に示したバンドパスアンプ20の周波数特性、検知対象であるターゲットTの移動速度、集光器14a(ミラーも含む)などの焦点距離、検知距離などを総合的に考慮して、適当な間隔とすることが望ましい。
【0037】
[第2の実施の形態]
(新たな問題の提起と解決手法)
上述の実施形態において、本願の発明者らは、ターゲットTが比較的遅い速度で移動していても、図7で示したバンドパスアンプ20の低域ゲインを高くするなどの対策をすることがなく、空気の揺らぎなどの影響を受けることのない確度の良い検知器を提供できた。しかしながら、高齢者など常時遅い速度で移動するターゲットTのみを検知するならば良いが、時として若者等の通常若しくはそれ以上の速度で移動するターゲットTも検知する必要がある場合にあっては、図2に示したエリア同士の間隔D2’が狭いことに起因して著しく周波数が高くなるので、バンドパスアンプ20の設計によっては、当該ターゲットTを検知しにくくなる場合があった。
【0038】
つまり、人体のみを効率良く検知しようとすると、低周波及び高周波をカット(バンドパス)することとなるが、上述のように著しく高い周波数が焦電素子1に入射すると、当該焦電素子1からの出力は、高周波領域におけるカットオフ周波数に近づくか、カットオフされてしまうため、バンドパスアンプ20から充分なゲインが得られない場合がある。これに対して本願の発明者らは、図5に示すように、受光部同士の間隔D2が第1の実施形態と同様に狭く構成された低速ターゲット用の受光部6a、6bと、当該間隔D2が従来のものと同様の通常ターゲット用の受光部6c、6dを構成することに思い至った。
【0039】
(チップの基本的構造)
まず、本実施形態の焦電素子1の基本的な構造について説明すると、同図(図5)に示すように、第1の実施形態と同様にして、焦電効果を有した材料からなるチップ表面の右側に、一対の受光部6a、6bが、デュアルタイプの焦電素子を形成している。また、同表面の左側には、それぞれ極性の異なる略矩形状の電極15a、17aが敷設されると共に、当該チップ裏面の電極15a、17aの対応する位置に、それぞれ電極15a、17aとは異極性であり、略矩形状の電極16a、18aが敷設され、電極15aと16aの組及び、電極17aと18aの組において、表裏で重なっている部分が、それぞれ一対の受光部6c、6dをなし、デュアルタイプの焦電素子を構成している。
【0040】
また、第1の実施形態と同様に、チップ表面の電極2aの上端部からは、配線パターン2bが導出され、チップの上端に敷設された接続電極2cと接続されると共に、電極2aの下方に位置する電極4aの下端部からは、配線パターン4bが導出され、チップの下端に敷設された接続電極4cと接続されている。一方、チップ裏面の電極3aの上端部からは、配線パターン3bが導出され、チップの上端に敷設された接続電極3cと接続される一方、電極3aの下方に位置する電極5aの下端部からは、配線パターン5bが導出され、チップの下端に敷設された接続電極5cと接続されている。尚、通常ターゲット用の受光部6c、6dも同様の構成を有するので、説明を省略することとする。
【0041】
(チップの特徴的構造)
以上が基本的構造であって、本実施形態の特徴的な構造の第一は、受光部同士の間隔D2が狭く構成された低速ターゲット用の受光部6a、6bと、当該間隔D2が従来のものと同様の通常ターゲット用の受光部6c、6dを構成した点である。また、本実施形態の特徴的な構造の第二は、受光部6aと受光部6bとが向き合う部分及び、受光部6cと受光部6dとが向き合う部分と、それぞれの受光部の両側端部とに間隙を設けるための断熱孔1aが穿設されている点であって、当該断熱孔1aは、略王の字を右方向に90度回転させた形状からなっている。尚、断熱孔1aの上下端部が円形状になっているのは、第1の実施形態と同様にして、応力集中を避けるためである。
【0042】
このように構成することで、低速で移動するターゲットTに対しては、受光部6a、6bによる一方、通常の速度で移動するターゲットTに対しては、受光部6c、6dによって、適正な高い周波数が出力されるため、どのようなターゲットTであっても、バンドパスアンプ20の低域ゲイン及び高域ゲインを高く設定する必要がなく、不用なノイズによる誤作動を招くことがない。また、本実施形態にあっては、低速用と通常用の2種類を構成したが、これに高速用を加えて3種類としても良いし、複数の間隔を持った受光部を構成しても良い。
【0043】
(本実施形態を用いた赤外線検知器)
ところで、本実施形態を用いた赤外線検知器の構成としては、図6に示すように、集光器14aによって集光された赤外線Lが、焦電素子1上の受光部6a、6b及び、受光部6c、6d(図示せず)に受光され、それぞれの受光部の組(デュアル素子)からは、出力電流I1、I2が出力される。次に、その出力電流I1、I2は、I/V変換部19a、19bにおいて、それぞれ電圧に変換され、それぞれの検知対象の速度に合った中心周波数を持つバンドパスアンプ20a、20bによって、所望の周波数帯域の信号に増幅される。
【0044】
そして、それぞれコンパレータ21a、21bにおいて、前述のバンドパスアンプ20a、20bにより増幅された出力と、予め設定されたスレッシュレベル(閾値)とを比較し、出力がスレッシュレベルよりも大きい場合に検知信号を出力する。コンパレータ21a、21bから検知信号が出力されると、タイマー回路22a、22bにより予め設定された一定の遅延時間(オフディレイタイム)の間、遅延検知信号DS1、DS2を出力する。次に、出力回路23aでは、それぞれの信号DS1、DS2の論理和を取って、その結果に従って、出力回路23の出力をONにして、リレー等の負荷を制御するようになっている。
【0045】
(本実施形態の補足事項)
尚、複数の間隔を持った受光部を構成し、それぞれ検知対象の速度に対応した中心周波数を持ったバンドパスアンプを構成することで、大まかな速度を計測する速度センサとしても利用することができる。また、その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略することとする。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明にあっては、受光部同士の間隔を、その受光部の幅よりも小さく形成しているので、検知対象が低速であっても、高い周波数の赤外線の変化として捕らえることができ、それに伴って、例えばバンドパスアンプ等の低域ゲインを高くする必要がなく、空気の揺らぎなどによる誤動作を防止して、確度良く検知することができるという効果を奏する。また、それぞれの受光部の周縁部に孔を穿設し、少なくとも受光部間は全て一連に穿設するようにしたので、クロストークによる影響を回避できるという効果を奏する。
【0047】
また、請求項2記載の発明にあっては、受光部同士の間隔の一つを、その受光部の幅よりも小さくすると共に、他の受光部同士の間隔を、前記幅と同等若しくはそれよりも大きく構成したので、どのようなターゲットTであっても、最適な高い周波数の赤外線の変化として捕らえることができ、例えばバンドパスアンプ等の低域ゲイン及び高域ゲインを高く設定する必要がなく、不用なノイズによる誤作動を招くことがないので、確度良く検知することができるという効果を奏する。
【0048】
さらに、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は2の効果に加えて、受光部の幅と受光部同士の間隔とを、およそ2:1としたので、0.2メートル毎秒乃至0.3メートル毎秒の速度で移動する人体又は物体を検知するのに好適であるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項2又は3の効果に加えて、それぞれの受光部の周縁部に、孔を穿設したので、クロストークによる影響を回避できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における焦電素子1の構造を示す図である。
【図2】第1の実施形態における焦電素子1の出力に関する図である。
【図3】第1の実施形態において、集光器してマルチレンズ等を用いた場合の出力に関する図である。
【図4】第1の実施形態のおける焦電素子1を用いた赤外線検知器の分解斜視図である。
【図5】第2の実施形態における焦電素子1の構造を示す図である。
【図6】第2の実施形態における赤外線検知器の機能ブロック図である。
【図7】赤外線検知器の機能ブロック図である。
【図8】焦電ユニット19の回路構成図である。
【図9】従来の焦電素子1の構造を示す図である。
【図10】従来の焦電素子1の出力に関する図である。
【符号の説明】
1 焦電素子
2a 電極
3a 電極
4a 電極
5a 電極
6a 受光部
6b 受光部
6c 受光部
6d 受光部
15a 電極
16a 電極
17a 電極
18a 電極
D1 受光部の幅
D2 受光部同士の幅

Claims (4)

  1. 焦電効果を有した材料からなるチップを備え、そのチップの表面に、隣接する他の電極と異なる極性となるように複数の電極が敷設されると共に、当該チップ裏面の前記電極に対応する位置に、それぞれ前記電極とは異極性の電極が敷設され、それぞれの電極からは配線パターンが導出され、表裏で極性の異なる電極同士の複数の組によって受光部をなした焦電型赤外線検知素子において、前記受光部同士の間隔は、前記受光部の幅よりも小さく形成され、前記配線パターンを受光部間に配設しないようにすると共に、前記受光部の周縁部には孔が穿設され、前記孔は少なくとも受光部間は全て一連に穿設されていることを特徴とする焦電型赤外線検知素子。
  2. 焦電効果を有した材料からなるチップを備え、そのチップの表面に、隣接する他の電極と異なる極性となるように複数の電極が敷設されると共に、当該チップ裏面の前記電極に対応する位置に、それぞれ前記電極とは異極性の電極が敷設され、表裏で極性の異なる電極同士の複数の組によって受光部をなした焦電型赤外線検知素子において、前記受光部同士の間隔の一つは、前記受光部の幅よりも小さいと共に、他の受光部同士の間隔は、前記幅と同等若しくはそれよりも大きく構成されていることを特徴とする焦電型赤外線検知素子。
  3. 前記受光部の幅と、前記受光部の幅よりも小さくした受光部同士の間隔とを、およそ2:1の比としたことを特徴とする請求項1又は2記載の焦電型赤外線検知素子。
  4. 前記それぞれの受光部の周縁部には、孔が穿設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の焦電型赤外線検知素子。
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