JP3834217B2 - イーサネット給電方式および給電機能を有するhubおよび受電機能を有する端末ならびに給電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イーサネットにおける端末への電力供給方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
イーサネットにおいて、接続されたイーサネット端末に必要な電力を、給電機能を有するHUB1から供給する方式として、イーサネット回線を使用して端末に電力を供給するファントム給電方式が用いられている。この給電方式に対応する端末は、ファントム給電に対応する構成を有することが必要である。
【0003】
しかしながら、ファントム給電によって端末に必要な電力を常に供給している給電機能を有するHUBのポートに、受電に対応していない従来の端末を接続すると、給電電力に耐えきれずに、受電に対応していない端末の回路を破損するおそれがある。
【0004】
そこで、従来の技術にあっては、給電機能を有するHUBのポートに端末を接続する場合、接続された端末がファントム受電可能な端末であるか否かを、給電開始前に判断する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、イーサネット端末がファントム受電機能を有するか否かを事前に調べることなく、給電機能を有するHUBのポートに端末を接続した時点で、ファントム給電による電力供給の可否を判断して、自動的に給電を可能とする給電機能を有するシステムおよびHUBならびにイーサネット端末、給電装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ファントム受電機能を有する端末を確認できない時は、給電機能を有するHUB1は低電力のみ供給する。給電機能を有するHUB1は、イーサネット端末から給電要求を受けたときに、要求に見合う電力を供給する方法とする。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、HUBと、HUBのポートに接続されるイーサネット端末からなるイーサネット上で電力を供給するイーサネット給電方式において、HUBは、電源回路と、ポートに接続されたイーサネット端末との間で低電圧(低電力)で受電機能を有するか否かを問い合わせる機能と、イーサネット端末が受電機能を有するときに所定の高電圧(高電力)を供給する機能を有し、イーサネット端末は、HUBとの間で、低電圧で自己が受電機能を有することを通知する機能と、HUBから所定の電力の供給を受けたときに高電圧電源回路に電力を供給する機能を有する。
【0008】
本発明は、上記イーサネット給電方式において、電力の供給をファントム給電方式によって行う。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、上記イーサネット給電方式を実現する給電機能を有するHUBにおいて、電源回路と、ポートに接続されたイーサネット端末がファントム給電による受電機能を有するか否かを低電圧(低電力)で問い合わせる機能と、イーサネット端末がファントム給電による受電機能を有するときに電源回路の出力を高電圧(高電力)にして供給する機能とを有する。さらに、ファントム給電中にイーサネット端末との間で定期的に給電情報を交換し、給電情報があるときにファントム給電を継続し、給電情報がないときに供給電圧(供給電力)を低電圧(低電力)とする機能を有する。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、上記イーサネット給電方式を実現するイーサネット端末において、HUBからの低電圧でのファントム受電機能の有無に関する問い合わせに対してファントム受電機能を有する旨を回答する機能と、HUBからの給電電力を検出して給電電力を判定する機能と、給電電力が高電力であるときに大電力回路に高電力を供給する機能とを有することを特徴とする受電機能を有する。さらに、大電力回路からの高電力を下位のイーサネット端末に供給する機能を有する。
【0011】
上記課題を解決するために本発明は、HUBと、HUBのポートに接続されるイーサネット端末からなるイーサネット上に電力を供給する給電装置が、HUBとイーサネット端末間に接続され、イーサネット端末に対して低電力でファントム受電機能を有するか否かを問い合わせる機能と、イーサネット端末がファントム受電機能を有するときに所定の電力を供給する機能を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1を用いて、本発明にかかるファントム給電を用いた給電システムの構成を説明する。
【0013】
ファントム給電を用いた給電システムは、ポート毎の給電の可否を設定する給電スイッチとを備えたファントム給電機能を有するHUB1に、複数の端末3と、サーバ5を接続して構成される。端末3aは受電機能を有する端末の例であり、端末3bは受電機能と下位に接続された端末への給電機能を有する端末であり、3c,3d,3eは、電源から電力の供給を受けて動作する端末である。
【0014】
給電システムの電力供給側の各ポート毎の給電電力特性は、図2(A)に示すように、▲1▼ケーブル接続前は低電圧(1.5から3.3V)で小(低)電力を供給する、▲2▼ケーブル接続後もネゴシエーションが行わる間は低電圧(1.5から3.3V)で小(低)電力を供給する、▲3▼ネゴシエーション後電力供給する場合には高電圧(48V)で大(高)電力を供給するという特性である。ネゴシエーションの結果、端末に受電機能が備わっていない場合には、低電圧(低電力)でイーサネット通信を行う。
【0015】
給電システムの受電側の電力特性は、図2(B1)に示すように、▲1▼ケーブル接続前は電力がない、▲2▼ケーブル接続後低電圧で小電力回路が動作可能となる、▲3▼ネゴシエーション中は低電圧で小電圧回路が動作し、▲4▼ネゴシーエーションの結果電力供給を受ける場合には、高電圧(高電力)で受電して低電圧の電力を受電装置に出力するという特性である。一方受電端末の電源供給コネクタの出力電圧特性は、図2(B2)に示すように、▲1▼電源供給コネクタへ下位の端末ケーブルが接続されてからHUBとの間のネゴシエーションが終了するまでの間は、低電圧で低電力が供給され、▲2▼ネゴシエーションが終了して、電力供給を受けた時点から高電圧で高電力が供給される。
【0016】
給電機能を有するHUB1の給電部分を主とした構成の概要を、図3を用いて説明する。給電機能を有するHUB1は、送信データ蓄積部111と、データ送受信回路112と、送受信インタフェース113aと、パルストランス114aと、コネクタ115aと、送受信インタフェース113bと、パルストランス114bと、コネクタ115bと、データ受信回路116と、比較データ蓄積回路117と、比較回路118と、給電判定回路120と、電源回路13と、可変電力回路131と、送受信データ制御回路15とを有して構成される。
【0017】
送信データ蓄積部111は、受電端末3の受電制御回路と通信するためのデータを蓄積する蓄積部である。
【0018】
データ送受信回路112は、給電判定回路120から指示を受けて、送信データを送出する回路である。
【0019】
送受信インタフェース113aは、送受信データ制御回路15とパルストランス114aとの通信メディア変換回路である。
【0020】
パルストランス114aは、イーサネット通信データを送受信するパルストランスであり、ファントム給電方式で受電装置へ電力を送り出すための給電回路部である。
【0021】
コネクタ115aは、イーサネット通信および電力を給電するコネクタである。
【0022】
送受信インタフェース113bは、送受信データ制御回路15とパルストランス114aとの通信メディア変換回路である。
【0023】
パルストランス114bは、イーサネット通信データの送受信するパルストランスであり、給電機能は持っていない。
【0024】
コネクタ115bは、イーサネット通信をするコネクタである。
【0025】
データ受信回路116は、送受信インタフェース113aからデータを受信し、給電情報を蓄積する回路である。
【0026】
比較データ蓄積回路117は、データ受信回路116からの情報と比較判定するために必要な情報を格納するデータ蓄積回路である。
【0027】
比較回路118は、データ受信回路116からの情報と比較データの値を比較する回路である。
【0028】
給電判定回路120は、給電に必要な判定や動作をする回路である。
【0029】
電源回路13は、装置全体に供給する電源回路であり、装置内部電源と可変電力回路131に供給する。
【0030】
可変電力回路131は、給電電力を調整するための回路である。
【0031】
送受信データ制御回路15は、送受信インタフェース113aのデータと送受信インタフェース113bのデータ通信を制御する回路である。
【0032】
次に、ファントム給電に対応した受電機能を有する端末3aの構成を、図4を用いて受電ブロックを主として説明する。
【0033】
受電機能を有する端末3aは、小電力回路部31aと、大電力回路33と、送受信データ制御回路35と、主制御装置37と、ROM391と、RAM392とを有して構成される。
【0034】
小電力回路31aは、回線からの電力を、装置内の必要最小限の回路に電力供給するための電力回路であり、機器を電力供給装置に接続する際のネゴシエーション時には、この回路のみが働く。
【0035】
大電力回路33は、回線からの電力を回路全体に供給する電力回路である。
【0036】
送受信データ制御回路35は、主制御装置37からのデータと送受信インタフェース313からのデータの通信を制御する制御回路である。
【0037】
主制御装置37は、装置全体を制御する装置である。
【0038】
ROM391は、主制御装置37の動作に必要なデータを蓄積する記憶装置である。
【0039】
RAM392は、主制御装置37の動作に必要なデータを保持する、書き換え可能な蓄積装置である。
【0040】
小電力回路部31aは、送信データ蓄積部311と、データ送信回路312と、送受信インタフェース313と、トランス314と、コネクタ315と、データ受信回路316と、比較データ蓄積回路317と、比較回路318と、電圧検出回路319と、給電判定回路320と、電源スイッチ321と、小電力回路322と、コンデンサ323とを有して構成される。
【0041】
送信データ蓄積部311は、給電装置とファントム給電開始前にネゴシエーションのために用いる通信用データを蓄積したデータ蓄積部である。
【0042】
データ送信回路312は、ネゴシエーション時に給電判定回路320から指示を受けて、ネゴシエーション用送信データを送出する回路である。
【0043】
送受信インタフェース313は、送受信データ制御回路35とトランス314との通信メディア変換回路である。
【0044】
トランス314は、イーサネット通信データを送受信するパルストランスであり、給電装置からファントム給電時に電力を取り出すための受電回路部として働く。
【0045】
コネクタ315は、イーサネット通信および電力を受電するコネクタである。
【0046】
データ受信回路316は、ネゴシエーション時に送受信インタフェース313からデータを受信し、給電情報を蓄積する手段である。
【0047】
比較データ蓄積回路317は、ネゴシエーション時にデータ受信回路316からの情報と比較判定するために必要な情報を格納する、蓄積回路である。
【0048】
比較回路318は、データ受信回路313からの給電情報と比較データ蓄積回路317からの比較データの値を比較する比較回路である。
【0049】
電圧検出回路319は、受電電圧(受電電力)を検出し、その結果を給電判定回路320に通知する回路である。
【0050】
給電判定回路320は、給電に必要な判定や動作をする回路である。
【0051】
電源SW321は、給電判定回路320からの指示で、大電力回路33に高電圧で高電力を供給制御するスイッチ回路である。
【0052】
コンデンサ323は、電力変動吸収用コンデンサである。
【0053】
次に、受電した電力を下位の機器に供給するようにしたファントム給電に対応した受電機能を有する端末3bの構成を、図5を用いて受電ブロックの小電力回路部31bを主として説明する。
【0054】
受電端末3bの小電力回路部31bは、送信データ蓄積部311と、データ送信回路312と、送受信インタフェース313aと、トランス314aと、コネクタ315aと、送受信インタフェース313bと、トランス314bと、コネクタ315bと、データ受信回路316と、比較データ蓄積回路317と、比較回路318と、電圧検出回路319と、給電判定回路320と、電源スイッチ321と、小電力回路322と、コンデンサ323とを有して構成される。さらに、この受電端末3は、大電力回路33から出力する電源供給コネクタ331が設けられている。
【0055】
データ送信回路312と、送受信インタフェース313a,313bと、データ受信回路316は、送受信データ制御回路35に接続される。
【0056】
小電力回路31bは、回線からの電力を、装置内の必要最小限の回路に電力供給するための電力回路であり、機器を電力供給装置に接続する際のネゴシエーション時には、この回路のみが働く。
【0057】
大電力回路33は、回線から受電した電力を回路全体に供給する電力回路である。
【0058】
送受信データ制御回路35は、図示を省略した主制御装置からのデータと送受信インタフェース313a、313bからのデータの通信を制御する制御回路である。
【0059】
送信データ蓄積部311は、給電装置とファントム給電開始前にネゴシエーションのために用いる通信用データを蓄積したデータ蓄積部である。
【0060】
データ送信回路312は、ネゴシエーション時に給電判定回路320から指示を受けて、ネゴシエーション用送信データを送出する回路である。
【0061】
送受信インタフェース313aは、送受信データ制御回路35とトランス314aとの通信メディア変換回路である。
【0062】
トランス314aは、イーサネット通信データを送受信するパルストランスであり、給電装置からファントム給電時に電力を取り出すための受電回路部として働く。
【0063】
コネクタ315aは、イーサネット通信および電力を受電するコネクタである。
【0064】
送受信インタフェース313bは、送受信データ制御回路35とトランス314bの通信メディア変換回路である。
【0065】
トランス314bは、イーサネット通信データを送受信するパルストランスであり、給電機能は持っていない。
【0066】
コネクタ315bは、イーサネット通信用コネクタである。
【0067】
データ受信回路316は、ネゴシエーション時に送受信インタフェース313aからデータを受信し、給電情報を蓄積する手段である。
【0068】
比較データ蓄積回路317は、ネゴシエーション時にデータ受信回路316からの情報と比較判定するために必要な情報を格納する、比較データ蓄積回路である。
【0069】
比較回路318は、データ受信回路313からの給電情報と比較データ蓄積回路317からの比較データの値を比較する比較回路である。
【0070】
電圧検出回路319は、受電電圧(受電電力)を検出し、その結果を給電判定回路320に通知する回路である。
【0071】
給電判定回路320は、給電に必要な判定や動作をする回路である。
【0072】
電源SW321は、給電判定回路320からの指示で、大電力回路33に高電圧で高電力を供給制御するスイッチ回路である。
【0073】
コンデンサ323は、電力変動吸収用コンデンサである。
【0074】
電源供給コネクタ331は、受電した電力を、他の装置に供給するための電力供給コネクタである。
【0075】
このようにして、ファントム給電によりイーサネットから電力を受電できる端末は、HUBに接続されるときに、低電圧でネゴシエーションを実施し、給電機能を有するHUBであるときに、高電圧を受電して高電力の供給を受けることができる。
【0076】
以下、図6を用いて、本発明にかかる給電システムにおける給電シーケンスを説明する。
1)給電機能を有するHUB1の出力ポートに端末のケーブルが接続される以前は、受電端末に電力は供給されない。
2)ケーブルが接続されると、給電機能を有するHUB1から低電圧の小電力が供給され、受電端末3は小電力回路31がオンとなり小電力動作が可能となる。
3)受電端末は、給電機能を有するHUB1へ、受電端末があることを示す、《受電端末有り表示》を送出する。
4)給電機能を有するHUB1は、《受信機器有り表示》を受け取ると、受電端末が接続された確認として《受電端末確認》を送出する。
5)受電端末3は、《受電端末確認》を受け取ると、受電端末に必要な電力を供給する《大電力給電要求》を送出する。
6)給電機能を有するHUB1は、《大電力給電要求》を受け取ると、受電端末3に対して、電力供給可能であれば、《大電力給電確認》を送出する。
7)この後、受電端末3が大電力回路をオンにして、給電機能を有するHUB1から受電端末3に必要な電力を供給する。
8)受電端末3が大電力を受けることで、イーサネット通信機器としての動作が可能となる。
9)ケーブル接続中は、定期的に給電情報を交換することで、ケーブルの状態を判断する。
【0077】
このような状態で通信中に機紐抜けがあった場合の動作を図7を用いて説明する。
1)大電力供給後は、イーサネット通信機器として動作する。
2)受電端末3と給電機能を有するHUB1間で、イーサネット通信を行いながら定期的に情報交換することで、ケーブルの状態を判断する。
3)機紐抜けが生じると、受電端末3は電力を失い動作停止する。
4)給電機能を有するHUB1は、機紐抜けが生じて、受電端末3から定期的な給電情報がこなくなり、情報交換が不成立となることで、ケーブルに異常をきたしたと判断する。
5)この後、このポートへの給電電力を小電力給電状態にすることで、安全性の向上と電力の浪費を押さえることができる。
【0078】
以上の説明では、給電システムが給電機能を有するHUBと受電端末で構成される例を説明したが、給電機能をHUBから分離して給電装置とした例を、図8を用いて説明する。給電装置7は、送受信インタフェース713と、パルストランス714と、コネクタ715と、電源回路75と、可変電力回路731と、主制御装置77と、送受信データ制御回路75と、ROM791と、RAM752とから構成される。
【0079】
送受信インタフェース713は、送受信データ制御回路とトランスとの通信メディア変換回路である。
【0080】
パルストランス714は、イーサネット通信データを送受信するパルストランスであり、受電端末に電力をファントム給電方式で供給するための給電回路部である。。
【0081】
コネクタ715は、イーサネット通信および電力供給コネクタである。
【0082】
電源回路75は、装置全体に電力を供給する電源回路であり、装置内部電源および可変電力回路に供給する。
【0083】
可変電力回路731は、供給電力を調整する回路である。
【0084】
主制御装置77は、装置全体を制御する回路である。
【0085】
送受信データ制御回路75は、主制御装置77からのデータと送受信インタフェース713からのデータの通ウォンを制御する回路である。
【0086】
ROM791は、主制御装置77の動作に必要なデータを蓄積する回路である。
【0087】
RAM752は、主制御装置77の動作に必要なデータを保持する書き換え可能な蓄積装置である。
【0088】
この給電装置7を用いた給電システムの構成の概要を、図9を用いて説明する。給電装置7は、給電機能を持たない通常のHUB1’と、受電機能を有する受電端末3a,3bとの間に接続され、前記の例と同様に、受電端末3a,3bにそれぞれ電力を供給する。受電端末3は下位に接続されたイーサネット端末4に電力を供給する。
【0089】
【発明の効果】
上記のような構成を有する給電システムは、給電機能を有するHUB1と受電端末が接続された後に、最適な電力を供給するので、HUB1の出力ポートのプラグ部分に触れても安全である。
【0090】
HUB1は、普段は微小電力で受電端末を待ち受けているので、受電機能を持たない端末を接続しても、回路を破損しない。
【0091】
普段は微小電力で、受電端末に合わせた電力供給ができるので、電力の最適化が可能となる。(給電/受電端末の低消費電力化が可能となる。)
【0092】
給電機能を有するHUB1は、受電端末がないと判断するときは、低電圧給電させる。受電端末であることを示す通信が確認できたときに高電圧給電する。通常動作中の給電機能を有するHUB1から最小限通信が可能な電力のみを供給することで、従来のイーサネット機器を接続しても、機器に影響無く動作させることができる。
【0093】
受電機能を有するイーサネット端末は、低電圧給電時に、ファントム受電が可能である端末であることを示す通信を行い、ファントム受電可能端末が接続されたことを給電機能を有するHUB1に知らせ、ファントム受電可能端末があることを確認した給電機能を有するHUB1が低電圧給電から高電圧給電にすることで大電力動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる給電システムの構成の概要を説明する図
【図2】 本発明の給電システムでの給電の態様を説明する図
【図3】 本発明の給電システムを構成する給電機能を有するHUBの構成の概要を説明する図
【図4】 本発明にかかる給電システムを構成する受電端末の構成の概要を説明する図
【図5】 本発明の給電システムを構成する受電端末の他の構成を説明する図
【図6】 本発明の給電システムにおける給電シーケンスを説明する図
【図7】 本発明にかかる給電システムにおける給電中に中継紐抜けがあった場合のシーケンスを説明する図
【図8】 本発明の給電システムを構成する給電装置の構成の概要を説明する図
【図9】 図8の給電装置を用いた給電システムの構成の概要を説明する図
【符号の説明】
1 給電機能を有するHUB
1’ 給電機能を持たないHUB
111 送信データ蓄積部
112 データ送信回路
113 送受信インタフェース
114 パルストランス
115 コネクタ
116 データ受信回路
117 比較データ蓄積回路
118 比較回路
120 給電判定回路
13 電源回路
131 可変電力回路
15 送受信データ制御回路
3a,3b 受電端末
3c、3d、3e 受電機能を持たない端末
31 小電力回路部
311 送信データ蓄積部
312 データ送信回路
313 送受信インタフェース
314 パルストランス
315 コネクタ
316 データ受信回路
317 比較データ蓄積回路
318 比較回路
319 電圧検出回路
320 給電判定回路
321 電源スイッチ
322 小電力回路
323 コンデンサ
33 大電力回路
331 電源供給コネクタ
35 送受信データ制御回路
37 主制御回路
391 ROM
392 RAM
5 サーバ
7 給電装置
713 送受信インタフェース
714 パルストランス
715 コネクタ
73 電源回路
731 可変電力回路
75 送受信データ制御回路
77 主制御装置
791 ROM
792 RAM
Claims (7)
- HUBと、HUBのポートに接続されるイーサネット(登録商標)端末からなるイーサネット上で電力を供給するイーサネット給電方式において、
HUBは、電源回路と、ポートに接続されたイーサネット端末との間で低電力で受電機能を有するか否かを問い合わせる機能と、イーサネット端末が受電機能を有するときに所定の高電力を供給する機能を有し、
イーサネット端末は、HUBとの間で、低電力で自己が受電機能を有することを通知する機能と、HUBから所定の電力の供給を受けたときに高電力電源回路に電力を供給する機能を有する
ことを特徴とするイーサネット給電方式。 - 電力の供給がファントム給電方式によって行われることを特徴とする請求項1に記載のイーサネット給電方式。
- 請求項1に記載されたイーサネット給電方式を実現する給電機能を有するHUBにおいて、
電源回路と、
ポートに接続されたイーサネット端末がファントム給電による受電機能を有するか否かを低電力で問い合わせる機能と、
イーサネット端末がファントム給電による受電機能を有するときに電源回路の出力を高電力にして供給する機能と
を有することを特徴とする給電機能を有するHUB。 - ファントム給電中にイーサネット端末との間で定期的に給電情報を交換し、給電情報があるときにファントム給電を継続し、給電情報がないときに供給電力を低電力とする機能を有することを特徴とする請求項3に記載の給電機能を有するHUB。
- 請求項1に記載されたイーサネット給電方式を実現するイーサネット端末において、
HUBからの低電力でのファントム受電機能の有無に関する問い合わせに対してファントム受電機能を有する旨を回答する機能と、
HUBからの給電電力を検出して給電電力を判定する機能と、
給電電力が高電力であるときに高電力回路に高電力を供給する機能と
を有することを特徴とする受電機能を有するイーサネット端末。 - 大電力回路からの高電力を下位のイーサネット端末に供給する機能を有することを特徴とする請求項5に記載のイーサネット端末。
- HUBと、HUBのポートに接続されるイーサネット端末からなるイーサネット上に電力を供給する給電装置において、
HUBとイーサネット端末間に接続され、
イーサネット端末に対して低電力でファントム受電機能を有するか否かを問い合わせる機能と、イーサネット端末がファントム受電機能を有するときに所定の電力を供給する機能を有する
ことを特徴とする給電装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001305353A JP3834217B2 (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | イーサネット給電方式および給電機能を有するhubおよび受電機能を有する端末ならびに給電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001305353A JP3834217B2 (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | イーサネット給電方式および給電機能を有するhubおよび受電機能を有する端末ならびに給電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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