JP3833915B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーホッパと現像槽とが一体的に形成された現像装置に関し、特に、トナーホッパとトナー供給ローラの間に介装されるトナー漏れを防止するためのシール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
2成分の現像剤を用いる現像装置(現像カートリッジ)では、図6に示すように、現像処理を行う現像槽1と、この現像槽1に隣接して配置されるトナーホッパ2とが一体的に形成されている。また、通常、トナーホッパ2と現像槽1との間には、トナーホッパ2に収容されているトナーを現像槽1に供給するためのトナー供給口3が形成されている。
【0003】
このトナー供給口3におけるトナーホッパ側には、トナー供給ローラ4が回転自在に配されている。トナー供給ローラ4は、炭素鋼に無電解ニッケルメッキを施したもの、あるいはステンレス鋼等の強固な金属製シャフトに対して、エステル系ポリウレタンフォーム等の所謂スポンジ状の多孔質弾性体を巻着してなる。トナー吸着面を有するトナー供給ローラ4の回転によって、トナーホッパ2内のトナーが、トナー供給ローラ4のトナー吸着面に吸着されて搬送され、トナー供給口3から現像槽1に落下して供給される。
【0004】
トナーホッパ2には、撹拌部材5が回転自在に設けられ、撹拌部材5によりトナー供給ローラ4に向けてトナーを撹拌しながら搬送するようになっている。また、このようなトナー搬送を良好に行うために、撹拌部材5の先端には、撹拌部材5の回転軌跡の接線方向に延びる撹拌フィン6が取り付けられ、トナーの搬送量を安定化させている。なお、図中、7は現像ローラ、8は撹拌ローラ、9はトナー濃度センサである。
【0005】
ところで、この現像装置は、プリンタ、デジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置に着脱可能とされるものであり、現像槽1内にトナーとキャリアとからなる現像剤が収納され、トナーホッパ2内にトナーが収納された状態で出荷される。なお、現像槽1内のトナー濃度は、所定の値に調整されている。
【0006】
現像装置が出荷時(輸送時)に受ける衝撃、振動等によって、トナーホッパ2のトナーが現像槽1に漏れ出し、現像槽1内のトナー濃度を高めてしまうというおそれがある。
【0007】
これを防止するため、出荷時においては現像槽1内にキャリアとトナーとを収納しない状態で現像装置を画像形成装置に搭載し、画像形成装置を実際に設置するときに、サービス員またはユーザー自身によってキャリアとトナーとを現像装置の現像槽1に補給する出荷方法も考えられる。しかしながら、この方法では、画像形成装置の設置作業に手間がかかってしまう。
【0008】
また、現像装置の使用前に、トナー供給ローラ4が常にトナー供給口3に対して圧接された状態で長期間に渡って保管されると、トナー供給ローラ4表面とトナー供給口3との接触部分がトナー供給口3の形状に沿って変形してしまう。この変形に伴って、トナー供給ローラ4の起動トルクが規定値より高くなってしまい、円滑なトナー供給が損なわれるおそれがある。
【0009】
そこで、上記のようなトナーホッパ2から現像槽1にトナーが漏れることを防止するため、特開平5−80653号公報においては、図6に示すように、トナーホッパ2内に、一端がトナー供給口3とトナー供給ローラ4との間に挟み込まれて、トナー供給口3を封止し、他端が撹拌部材5の回転軸10に固定されたシール部材11を設けた技術が開示されている。
【0010】
この現像装置では、シール部材11によってトナー供給口3が閉塞されているので、出荷時におけるトナー漏れを防止できる。また、シール部材11はトナー供給ローラ4とトナー供給口3との間においてクッツヨンとしての役割を果たし、使用前の保管中におけるトナー供給ローラ4の変形を防止できる。
【0011】
現像装置を実際に画像形成装置に設置し、使用する際には、シール部材11は回転軸10の回転により巻き取られて、トナー供給口3から取り除かれる。使用開始時にシール部材11を取り除く作業を行う必要がないばかりでなく、シール部材11を取り忘れるというミスが生じる心配もない。
【0012】
一方、特開平6−95506号公報においては、図7に示すように、トナーホッパ2内に、一端がトナー供給口3とトナー供給ローラ4との間に挟み込まれて、トナー供給口3を封止し、他端が弾性部材12を介してトナーホッパ2の壁面に固定されたシール部材11を設けた技術が開示されている。
【0013】
この現像装置においても、上記と同様に、シール部材11により、出荷時におけるトナー漏れを防止できるとともに、保管時におけるトナー供給ローラ4の変形も抑制できる。また、現像装置を実際に画像形成装置に設置して使用する際には、シール部材11はトナー供給ローラ4の回転により取り除かれ、シール部材11は弾性部材12の収縮によりガイド部材13内に収納される。使用開始時にシール部材11を取り除く作業を行う必要がないばかりでなく、シール部材11を取り忘れるというミスが生じる心配もない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の各公報に開示されたいずれのシール構造であっても、現像装置使用前の期間中においてはトナー供給口を介して現像槽側ヘトナーが漏れ出すことを有効に防止できる。しかしながら、一旦現像装置が起動すると、トナー供給口は常に開放された状態となるので、画像形成装置のメンテナンス作業等に伴う現像装置の挿抜操作、画像形成装置の運搬、移動等によって突発的な衝撃、振動が加わる場合に、トナー供給口から現像槽側へのトナーが漏れ出すおそれがあるという問題点を有する。
【0015】
また、一旦現像装置が起動した後に長期間に渡って使用されずに放置されるような場合、トナー供給ローラをトナー供給口に圧接した状態で維持しておくと、前述したようにトナー供給ローラがトナー供給口の形状に沿って変形してしまい、トナーの供給能力の低下を招く。
【0016】
すなわち、上記のいずれのシール構造にしても、現像装置を実際に使用する前においてはトナーホッパから現像槽へのトナー漏れを有効に防ぐことはできるが、現像装置の使用後に発生するトナーホッパから現像槽へのトナー漏れおよびトナー供給ローラの変形に対しては有効に作用しない。
【0017】
本発明は、上記に鑑み、現像装置が画像形成装置に搭載される前段階の出荷時および一旦起動された後の長期間に渡る放置期間中において、トナー供給ローラの変形を防ぐとともに、使用後においてもトナーホッパから現像槽へのトナーの漏出を防止することができる現像装置の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、現像槽とトナーホッパとがトナー供給口を介して連通され、該トナー供給口に、前記トナーホッパから現像槽へトナーを供給するトナー供給ローラが設けられ、前記トナー供給口とトナー供給ローラとの間に、シール部材が介装され、該シール部材は、前記トナー供給口を閉塞する遮蔽姿勢とトナー供給口を開放する開放姿勢との間で切換自在とされ、該シール部材の姿勢を切換えて前記トナー供給口の開放、閉塞を行う切換手段が設けられたものである。
【0019】
切換手段は、シール部材を間接的あるいは直接的に移動させるものとする。そして、シール部材は、トナー供給口とトナー供給ローラとの間にあって移動できるものであればよく、例えばシート、フィルムとされ、トナーホッパの壁面に沿って移動自在とされる。この場合、切換手段として、トナー供給ローラを用いれば、シール部材を間接的に移動させることができ、トナー供給ローラの正逆転のよってシール部材が往復移動して、姿勢の切換えが行われる。また、シール部材はシャッタのように自ら移動するものとしてもよく、この場合切換手段はシャッタを移動させるモータ等の駆動機構となる。
【0020】
このようなシール構造において、現像装置の出荷時にはシール部材を遮蔽姿勢にして、トナー供給口を閉塞する。したがって、衝撃、振動が加わってもトナー漏れが起こらず、しかもトナー供給ローラはトナー供給口に接触しないので、トナー供給ローラの変形を防止できる。
【0021】
トナー供給時には、トナー供給ローラの正転によりシール部材を移動させたり、あるいはシール部材を直接移動させて、シール部材を遮蔽姿勢から開放姿勢に切換える。すると、トナー供給口が開放されて、トナー供給が可能となる。トナー供給後には、トナー供給ローラの逆転等によってシール部材を移動させて、再び遮蔽姿勢に切換える。したがって、このまま長期間使用されずに放置された場合でも、トナー供給ローラの変形およびトナーの漏出を防止することができる。
【0022】
また、シール部材が開放姿勢のとき、この姿勢を維持するためにシール部材の移動を規制する規制部材が設けられる。規制部材としては、シール部材に当接して移動を阻止するストッパをトナーホッパに設ける、あるいはシール部材を移動方向と反対の方向に引っ張ることにより移動を阻止できるばねを設ける。
【0023】
このように、シール部材の移動を規制することによって、トナー供給口が開放された状態を確実に維持できる。また、シール部材が移動しすぎて、トナーホッパ内の撹拌部材といった他の部材の邪魔になることも防止できる。
【0024】
特に、シール部材に、トナーの通過を許容する開口部が形成されている場合、シール部材の開放姿勢において、開口部とトナー供給口とは連通するが、規制部材によって移動を規制することにより、トナー供給口に対する開口部の位置ずれを防ぐことができる。
【0025】
規制部材をストッパにする場合、ストッパは、開口部からシール部材の端部までの長さだけトナー供給口から離れた位置に形成しておく。これによって、開口部のトナー供給口に対する位置決めを正確に行うことができる。
【0026】
さらに、シール部材の一部に、規制部材により移動が規制されたときにシール部材に加えられる外力を緩和するための緩衝部を形成する。シール部材が移動を規制されたときにかかる衝撃を緩衝部によって緩和することができ、シール部材の損傷を防げる。
【0027】
この緩衝部は、シール部材の一部を変形可能とする折曲部とされる。シール部材に折曲部を形成しておくと、衝撃に対してシール部材は折れ曲がることによって、衝撃を緩和する。また、シール部材が規制部材により移動を阻止されている状態のとき、トナー供給中のようにトナー供給ローラが回転すると、シール部材はさらに移動しようとするが、緩衝部の存在によりシール部材にかかる外力を吸収でき、トナー供給口に対する位置ずれを防止できる。
【0028】
なお、緩衝部として、シール部材の一部を蛇腹状に形成して、伸縮可能としてもよく、また、シール部材の一部あるいは全部を弾性材料から形成して、その弾力性により外力を緩和するようにしてもよい。シール部材の一部に緩衝部を設ける場合、シール部材が開放姿勢にあるときにトナー供給ローラと接触しない位置にしておくことにより、その効果が発揮される。
【0029】
また、シール部材を開放姿勢から遮蔽姿勢に切換えるときにシール部材の移動を付勢する付勢手段を設ける。これによって、シール部材を容易にすばやく遮蔽姿勢に復帰させることができ、復帰時にシール部材に付加する駆動力を低減できる。そのため、トナー供給ローラの回転を利用してシール部材を移動させる場合に好適である。すなわち、トナー供給ローラを逆転させなくても、付勢力によってシール部材を遮蔽姿勢に切換えることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る現像装置を図1に示す。本現像装置は、従来のものと基本的な構造は同じであるが、トナー供給口3を閉塞する遮蔽姿勢とトナー供給口3を開放する開放姿勢との間で切換自在とされたシール部材20が設けられている。シール部材20は、図2に示すように、トナー供給口3とトナー供給ローラ4との間に介装され、トナー供給ローラ4の回転に伴ってトナーホッパ2の壁面に沿って移動自在とされる。なお、シール部材20はトナーホッパ2内の撹拌部材5に向かって進行するものとする。
【0031】
シール部材20は、トナー供給ローラ4の軸方向において、トナー供給ローラ4とほぼ同じ程度の幅を有し、トナー供給ローラ4とトナー供給口3との間に挟み込まれてシールを行うため、シール部材20の厚さは0.125mm〜0.2mm程度であることが好ましい。シール部材20の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリプロピレン等の可撓性を有するフィルム状またはシート状の部材が用いられる。ただし、トナー供給ローラ4が回転したとき、確実に移動するように摩擦係数の高い材料が好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンが好適である。
【0032】
そして、図3に示すように、シール部材20には、トナーの通過を許容する開口部21が複数形成されている。開口部21は、シール部材20の一端側を長手方向に沿って一定幅の矩形状に切り抜いて形成され、開口部21の長さは、トナー供給口3の長さより少し大きくされるが、同じ長さであってもよい。複数の開口部21が長手方向に一定間隔で配置され、隣り合う開口部21との間に、トナー供給ローラ4が接触できるように接触部22が形成される。
【0033】
シール部材20が開放姿勢にあるとき、開口部21はトナー供給口4と連通し、遮蔽姿勢にあるとき、開口部21はトナー供給口4から離間して、シール部材20がトナー供給口3を閉塞する。なお、開口部21は、図4に示すように、シール部材20の一端側を切欠いて形成したものであってもよい。
【0034】
ここで、シール部材20の姿勢を切換えてトナー供給口3の開放、閉塞を行うための切換手段として、画像形成装置の制御装置によって駆動されるトナー供給ローラ4が利用されている。すなわち、シール部材20に圧接するトナー供給ローラ4を正逆転可能なモータによって回転駆動することにより、シール部材20に作用する摩擦力によってシール部材20が往復移動する。トナー供給ローラ4の正転により、シール部材20は進行して、遮蔽姿勢から開放姿勢に切換わり、トナー供給ローラ4の逆転により、シール部材20は後退して、開放姿勢から遮蔽姿勢に切換わる。
【0035】
そして、シール部材20の移動を規制して、姿勢を維持するために、規制部材としてストッパ23がトナーホッパ2に設けられている。ストッパ23は、シール部材20が摺接するトナーホッパ2の壁面にシール部材20の他端が当接するように形成される。このストッパ23の位置は、トナー供給口3に対して撹拌部材5に近い側にあり、トナー供給口3からストッパ23までの距離がシール部材20の開口部21から他端までの距離に等しくなる位置とされる。
【0036】
シール部材20が進行して、その他端がストッパ23に当接すると、シール部材20の移動が阻止され、シール部材20は開放姿勢に維持される。なお、シール部材20の一端側に対する規制部材としては、シール部材20の壁面にストッパを形成してもよいが、遮蔽姿勢の場合、シール部材20の位置決めを正確に行う必要がないので、規制部材の位置も限定する必要がなく、トナーホッパ2の蓋24を利用すればよい。
【0037】
ところで、トナー供給中、所定時間トナー供給ローラ4は正転し続けるため、トナー供給ローラ4の回転によりシール部材20に摩擦力が作用して、シール部材20は進行しようとする。しかし、ストッパ23により移動が規制されているので、シール部材20は撓んでしまい、開口部21とトナー供給口3との位置ずれが生じて、適正なトナー供給制御を行えなくなるおそれがある。
【0038】
そこで、シール部材20の他端側に、シール部材20の一部を変形可能とするような折曲部25が形成される。折曲部25は、長手方向に沿ってシール部材20が折れ曲がりやすくするためのものであり、例えば折曲の起点となるように長手方向に折れ線を形成したり、予め折れ癖をつけておくことによって、シール部材20を変形しやすくしておく。
【0039】
上記のようなシール構造を有する現像装置において、装置起動前の出荷時では、図1(a)および図2(a)に示すように、トナー供給口3はシール部材20により閉塞されているので、衝撃、振動等が加わっても、トナーホッパ2から現像槽1ヘトナーが漏出することが防止される。また、シール部材20はトナー供給口3とトナー供給ローラ4との間に介在することによって、トナー供給ローラ4のクッションとしての役割を果たし、トナー供給口3の形状に沿ってトナー供給ローラ4が変形してしまうことを防いでいる。
【0040】
現像槽1内の現像剤のトナー濃度が低下して、制御装置からトナー供給の起動信号が出力されると、モータが駆動されて、トナー供給ローラ4は正転する。トナー供給ローラ4に対して長手方向全体に渡って接触しているシール部材20は、トナー供給ローラ4の回転に伴って進行する。
【0041】
その後、図1(b)および図2(b)に示すように、シール部材20の他端がストッパ23に当接すると、シール部材20の移動が規制され、これ以上撹拌部材5に近付くことはない。そして、開口部21とトナー供給口3とが連通して、現像槽1とトナーホッパ2とが連通状態となり、トナー供給ローラ4によってトナーホッパ2内のトナーを現像槽1に供給することが可能となる。
【0042】
シール部材20がストッパ23に当接するとき、シール部材20に衝撃が加わるが、折曲部25においてシール部材20の一部が折れ曲がることによって、この衝撃が吸収される。したがって、適度なシール部材20の剛性が確保され、他端側での過度の変形を防ぎ、シール部材20の損傷、劣化を防止できる。
【0043】
シール部材20が開放姿勢になったとき、トナー供給ローラ4はシール部材20の開口部21に面しているため、トナー供給ローラ4とシール部材20との接触は接触部22を介してのみとなり、開放姿勢時の接触面積は遮蔽姿勢のときに比べて小さくなる。すなわち、シール部材20とトナー供給ローラ4との摩擦力が小さくなるとともに、シール部材20の他端がストッパ23に当接するため、トナー供給ローラ4が回転しても、シール部材20は過剰に進行しない。トナー供給ローラ4の回転により、トナーがトナー供給口3を通じて現像槽1に供給される。
【0044】
したがって、開放姿勢において、トナー供給中トナー供給ローラ4が回転していても、シール部材20はストッパ23により移動が規制されるので、開口部21とトナー供給口3との連通状態を維持することができる。特に、トナー供給ローラ4が回転してシール部材20をストッパ23に押し付けるようになるが、折曲部25を形成することにより、シール部材20自体の変形によりシール部材20の剛性が確保されるので、シール部材20が過剰に撓んで変形することを防止できる。これにより、シール部材20の開口部21とトナー供給口3との位置ずれが発生することを防止でき、スムーズに効率よくトナー供給を行える。
【0045】
次に、トナーの供給が終了した場合、モータが駆動されて、トナー供給ローラ4は逆回転する。すると、図1(c)に示すように、シール部材20が後退して、遮蔽姿勢となる。シール部材20の一端がトナーホッパ2の蓋24に当接して、シール部材20は停止する。
【0046】
なお、モータの駆動を停止することにより、シール部材20の移動を規制してもよい。すなわち、シール部材20がトナー供給口3を遮蔽する状態になるまで移動するように、設定された時間だけモータを駆動すればよく、シール部材20は遮蔽姿勢となって停止する。このようにすれば、一端側の規制部材を設ける必要がなくなる。
【0047】
したがって、トナー供給ローラ4の逆回転により、シール部材20は開放姿勢から再び遮蔽姿勢に切換わり、一旦現像装置を起動させた後においても、現像装置出荷時の状態にシール部材20を復帰させることができる。そのため、現像装置を画像形成装置から取り外した場合、あるいは現像装置を搭載したまま画像形成装置を移動した場合、衝撃、振動が加わってもトナーホッパ2から現像槽1へのトナーの漏出を防止することができるとともに、トナー供給口3の形状に沿ってトナー供給ローラ4が変形してしまうことを防止することができる。
【0048】
シール部材20が遮蔽姿勢にあるとき、トナー供給ローラ4とシール部材20との接触面積が小さいので、シール部材20を確実に移動させるためには、逆回転時のトナー供給ローラ4の駆動トルクを正回転時の駆動トルクより高く設定しておくとよい。トナー供給ローラ4の逆回転動作は非画像形成期間中に行うので、トナー供給量等のトナー供給時の制約を全く受けることがない。そのため、トナー供給ローラ4を正回転する場合の回転数に較べて低い回転数で逆回転させても支障がなく、高い駆動力を付与することができ、確実にシール部材20を開放姿勢から遮蔽姿勢に切換えることができる。
【0049】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、図5に示すように、シール部材20の他端に、ばねあるいはゴム等の弾性部材26の一端を取り付け、弾性部材26の他端をトナーホッパ2に固定して、シール部材20を開放姿勢から遮蔽姿勢に切換えるときシール部材20の移動を付勢する付勢手段を構成する。
【0050】
図5(a)に示すように、この弾性部材26が自然状態にあるとき、シール部材20は遮蔽姿勢とされる。トナー供給ローラ4が正転して、図5(b)に示すように、シール部材20が進行して、弾性部材26が伸長したとき、シール部材20は開放姿勢となる。トナー供給中、トナー供給ローラ4が回転することにより、弾性部材26の付勢力に抗してこの状態が維持される。そして、トナー供給ローラ4が停止すると、シール部材20に作用する動的な摩擦力がなくなるので、弾性部材26の付勢力が静的な摩擦力に打ち勝って、シール部材20は後退して遮蔽姿勢に復帰する。
【0051】
したがって、弾性部材26の付勢力を利用して、シール部材20の開放姿勢から遮蔽姿勢への切換えを簡単に行うことができ、モータを逆回転させる必要がなく、安価なモータを使用でき、制御も容易となる。なお、モータを逆回転させてもよく、シール部材20をスタートさせれば、後は弾性部材26の付勢力によってシール部材20を移動させることができる。
【0052】
また、切換手段の他の形態として、シール部材20の一端および他端を巻取ローラに固定して、各巻取ローラを回転駆動して、シール部材20を往復移動させる。すなわち、他端側の巻取ローラを駆動して、シール部材20を巻取ることにより、シール部材20は進行して、遮蔽姿勢から開放姿勢に切換わる。一端側の巻取ローラを駆動して、シール部材20を巻取ることにより、シール部材20は後退して、開放姿勢から遮蔽姿勢に切換わる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、シール部材を遮蔽姿勢と開放姿勢との間で切換え可能とすることにより、現像装置の出荷時だけでなく一旦起動された後の長期間に渡る放置期間中においても、トナー供給ローラがトナー供給口に直接接触することを防止でき、トナー供給ローラの変形を防ぐとともに、トナーホッパから現像槽へのトナーの漏出を防止することができる。
【0054】
また、シール部材は常にトナー供給ローラとトナーホッパの壁面とに挟まれた状態にあるので、トナーホッパにシール部材を収納するためのスペースを取る必要がなく、トナーホッパをシンプルな構造とすることができ、さらに収納スペースが不要な分、トナーホッパの容量を大きくすることが可能である。しかも、シール部材の全長を従来の構造のシール部材よりも短くすることができ、製造時の取り扱いが容易となる。
【0055】
そして、シール部材の移動を規制することにより、シール部材の先端がトナーホッパ内部に過剰に進行することがなくなる。したがって、シール部材の先端が撹拌部材の回転範囲(撹拌領域)まで進入して、トナー撹拌動作の障害となることを防止することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の現像装置の概略構成を示し、(a)は装置起動前の状態を示す図、(b)は起動時の状態を示す図、(c)は起動後に放置された状態を示す図
【図2】(a)はシール部材が遮蔽姿勢のときの要部構成図、(b)はシール部材が開放姿勢のとき要部構成図
【図3】シール部材の平面図
【図4】他の形態のシール部材の平面図
【図5】(a)は他の形態のシール部材が遮蔽姿勢のときの要部構成図、(b)は同じくシール部材が開放姿勢のときの要部構成図
【図6】従来の現像装置の構成図
【図7】従来の他の現像装置の構成図
【符号の説明】
1 現像槽
2 トナーホッパ
3 トナー供給口
4 トナー供給ローラ
20 シール部材
21 開口部
22 接触部
23 ストッパ
25 折曲部

Claims (4)

  1. 現像槽とトナーホッパとがトナー供給口を介して連通され、該トナー供給口に、前記トナーホッパから現像槽へトナーを供給するトナー供給ローラが設けられ、前記トナー供給口とトナー供給ローラとの間にシール部材が介装され、該シール部材は、前記トナーホッパの壁面に沿って移動自在とされ、前記シール部材は、トナー供給ローラの正逆転により往復移動され、前記トナー供給口を閉塞する遮蔽姿勢とトナー供給口を開放する開放姿勢との間で切換自在とされ、前記シール部材が開放姿勢のとき、この姿勢を維持するためにシール部材の移動を規制する規制部材が設けられ、前記シール部材の一部に、前記規制部材により移動が規制されたときに前記シール部材に加えられる外力を緩和するための緩衝部が形成されたことを特徴とする現像装置。
  2. シール部材の一端側に、トナーの通過を許容する開口部が形成され、規制部材は、前記シール部材の他端が当接するストッパとされ、該ストッパは、前記開口部からシール部材の他端までの長さだけトナー供給口から離れた位置に形成されたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 緩衝部が、シール部材の一部を変形可能とする折曲部とされたことを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. シール部材は、トナー供給ローラの正回転により開放姿勢に切り換わり、前記トナー補給ローラの逆回転により遮蔽姿勢に切り換わり、逆回転時の前記トナー補給ローラの駆動トルクが、正回転時の前記トナー補給ローラの駆動トルクより高くされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
JP2001278459A 2001-09-13 2001-09-13 現像装置 Expired - Fee Related JP3833915B2 (ja)

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