JP3831374B2 - 逆拡散復調器 - Google Patents
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一般的な、同期式の逆拡散復調器は、受信した拡散信号から上記のような同期制御に必要なタイミングを抽出して高精度に同期させるものとなっている。したがって、逆拡散復調器の回路構成が増大かつ複雑化し、電力消費が増加するという傾向がある。
特に、多対1通信システムでは、スペクトラム拡散通信を適用して、各無線送信機にそれぞれ異なる拡散符号系列を割り当て、これら異なる拡散符号系列から生成した拡散信号を用いることにより、同一周波数帯を共用でき、通信周波数資源の効率的利用を実現できる。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、比較的小さい回路規模で複数の異なる拡散符号系列を用いたスペクトラム拡散通信を実現できる逆拡散復調器を提供することを目的としている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる逆拡散復調器について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。
この逆拡散復調器は、N(Nは2以上の整数)個の異なる拡散符号系列を用いて受信信号(拡散信号)を逆拡散して復調する非同期式の逆拡散復調器であり、逆拡散復調回路1、拡散符号発生回路2A〜2N、ピーク検出器3A〜3N、分配回路4、および選択回路5から構成されている。なお、以下では拡散符号長が7チップの場合を例として説明するが、拡散符号長は7チップに限定されるものではなく、利用する拡散符号系列の数などに応じて増減すればよい。
拡散符号発生回路2A〜2Nは、それぞれ異なる拡散符号系列に基づき拡散符号2AS〜2NSを順次発生して選択回路5へ出力するとともにピーク検出器3A〜3Nからの制御信号LA〜LNに応じて拡散符号の生成タイミングまたは生成順序を調整する回路部である。選択回路5は、切替信号SELに基づき各拡散符号発生回路2A〜2Nからの拡散符号2AS〜2NSのうちのいずれかを選択して逆拡散復調回路1へ出力する回路部である。
次に、図2を参照して、逆拡散復調回路1について詳細に説明する。図2は逆拡散復調回路の構成例である。
この非同期式逆拡散復調回路1は、サンプルホールド回路(以下、S/H回路という)11a〜11g、乗算器14a〜14g、および加算器15から構成されている。
S/H回路11a〜11g(サンプルホールド部)のうち、S/H回路11aは、送信側での周波数拡散処理に用いたチップレートとほぼ同じ周波数のクロックf1に基づき受信信号を順次サンプルホールドする。S/H回路11b〜11gは、クロックf1に基づきそれぞれ前段のS/H回路11a〜11fの出力をサンプルホールドする。乗算器14a〜14g(乗算部)はS/H回路11a〜11gから出力される信号と選択回路5で選択された拡散符号5Sとを各々乗算する。加算器15は乗算器14a〜14gの出力信号を加算する。
一方、選択回路5からは切替信号SELに基づき拡散符号が切り替えられて、各乗算器14a〜14gの他方の入力端子へ入力される。乗算器14a〜14gでは、S/H回路11a〜11gからの信号と選択回路5からの拡散符号とが、それぞれチップごとに乗算されて逆拡散処理が行われ、これら乗算結果が加算器15で加算されピーク信号1Sとして出力される。
したがって、このピーク値に応じて、拡散符号発生回路2A〜2Nで発生させる拡散符号のタイミングを受信信号1Rに対して前後に調整することにより、受信信号1Rと拡散符号の位相を頻繁に一致させることができる。
次に、図3を参照して、拡散符号発生回路2ついて詳細に説明する。図3は拡散符号発生回路2の構成例である。
この拡散符号発生回路2は、クロックf2により拡散符号をシフトするシフトレジスタを構成するFF回路23a〜23g、FF回路23a,23cの出力の排他的論理和をFF回路23aの入力にフィードバックする排他的論理和回路21、およびピーク検出器3からの制御信号Lに基づき各FF回路23a〜23gに対するクロックf2供給の停止/再開を制御するクロック制御回路26から構成されている。この構成により、符号長7のM系列擬似ランダム符号(PN7)がFF回路23cの出力として得られる。またFF回路23a〜23gの出力は順次1クロックずつ遅れてシフトされるため、これらFF回路23a〜23gから、1クロックずつずれた合計7本のPN7拡散符号2Sが得られる。
したがって、ピーク検出器3でのピーク値検出に応じて出力される制御信号Lに基づき各FF回路23a〜23gに対するクロックf2供給の停止/再開を制御することにより、受信信号1Rと拡散符号2Sとの位相はピーク値が得られたタイミングでほぼ維持されることになる。
次に、図5および図6を参照して、本実施の形態にかかる逆拡散復調器の動作について説明する。図5は受信信号の1シンボルについての逆拡散処理を示す信号波形図である。図6は各拡散符号系列についての復調処理を示す信号波形図である。以下では、拡散符号長=7の場合を例に説明する。
逆拡散復調回路1では、入力された受信信号1Rについてクロックf1のタイミングで、S/H回路11a〜11gにより予め定めた1チップ間隔ごとにサンプリングし、架空のシンボルsを構成するチップa〜gとして保持する。
したがって、各拡散信号2AS〜2NSのうち、受信信号1Rのチップa〜gと相関が高いものについては、その逆拡散処理タイミングでピーク信号1Sの絶対値が大きくなり、相関が低いものについては、その逆拡散処理タイミングでピーク信号1Sの絶対値が小さくなる。
各ピーク検出器3A〜3Nでは、分配されたそれぞれのピーク信号4AS〜4NSについて、所定のしきい値と比較することによりそのピーク値を検出し、その積分波形を復調データ3AS〜3NSとして出力する。またピーク値検出に応じて制御信号LA〜LNが各ピーク検出器3A〜3Nから対応する拡散符号発生回路2A〜2Nへ出力され、それぞれの拡散符号発生回路2A〜2Nで拡散符号発生順序が調整される。
次に、図7および図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる逆拡散復調器について説明する。図7は本発明の第2の実施の形態にかかる逆拡散復調器で用いられる逆拡散復調回路の構成例である。図8は本発明の第2の実施の形態にかかる逆拡散復調器で用いられる拡散符号発生回路の構成例である。
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態の逆拡散復調器(図1参照)において、逆拡散復調回路1および拡散符号発生回路2として、図7の逆拡散復調回路1および図8の拡散符号発生回路を用いたものである。なお、他の部分については第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図7を参照して、逆拡散復調回路1について詳細に説明する。
この非同期式逆拡散復調回路1は、サンプルホールド回路(以下、S/H回路という)11a〜11g、サンプルホールド制御回路(以下、S/H制御回路という)12、フリップフロップ回路(以下、FF回路という)13a〜13f、乗算器14、および加算器15から構成されている。
一方、選択回路5からは切替信号SELに基づき拡散符号5Sが切り替えられて、各乗算器14a〜14gの他方の入力端子へ入力される。乗算器14a〜14gでは、S/H回路11a〜11gからの信号と選択回路5からの拡散符号とが、それぞれチップごとに乗算され、これら乗算結果が加算器15で加算されピーク信号1Sとして出力される。
したがって、このピーク値に応じて、拡散符号発生回路2A〜2Nで発生させる拡散符号の生成タイミングを受信信号1Rに対して前後に調整することにより、受信信号1Rと拡散符号の位相を頻繁に一致させることができる。
次に、図8を参照して、拡散符号発生回路2ついて詳細に説明する。
この拡散符号発生回路2は、クロックf2に応じて拡散符号を順方向にシフトして選択回路5へ出力する第1の拡散符号発生回路2xと、クロックf2に応じて拡散符号を逆方向にシフトして選択回路5へ出力する第2の拡散符号発生回路2yと、ピーク検出器3からの制御信号に基づき順方向制御信号25aまたは逆方向制御信号25bのいずれかを出力して、第1または第2の拡散符号発生回路2x,2yのいずれかを動作させる拡散符号制御回路25とから構成されている。
第2の拡散符号発生回路2yは、クロックf2により拡散符号を逆方向(乗算器14gから乗算器14a方向)にシフトするシフトレジスタを構成するFF回路23h〜23n、FF回路23i,23jの出力の排他的論理和をFF回路23hの入力にフィードバックする排他的論理和回路22、および各FF回路23h〜23nおよび排他的論理和回路22の出力をオン/オフするスイッチ24h〜24n,24pから構成されている。
一方、拡散符号制御回路25から逆方向制御信号25bが出力された場合、スイッチ24h〜24n,24pがオンとなり、順方向制御信号25aの停止によりスイッチ24a〜24g,24oがオフとなる。これにより、FF回路23h〜23nが直列に接続されるとともに排他的論理和回路22が接続されて、クロックf2に応じて逆方向にシフトする拡散符号2Sが選択回路5へ出力される。
したがって、拡散符号制御回路25で、ピーク検出器3からの制御信号Lに基づき、例えばピーク値が検出されるごとに、順方向制御信号25aと逆方向制御信号25bを切り替えて出力することにより、受信信号1Rと拡散符号2Sとの位相がピーク値が得られたタイミングでほぼ維持されることになる。
本実施の形態にかかる逆拡散復調器の動作については、前述した第1の実施の形態とほぼ同様であり、切替信号SELに基づき選択回路5および分配回路4を制御することにより、受信信号1R内の1つのシンボルに対して、各拡散符号発生回路2A〜2Nで生成された各拡散符号2AS〜2NSとの逆拡散処理が逆拡散復調回路1で順次行われ、それぞれの逆拡散処理で得られた結果すなわちピーク信号1Sが対応するピーク検出器3A〜3Nへ切替出力され、それぞれの拡散符号系列ごとに所望の復調データ3AS〜3NSが得られる。
したがって、異なる拡散符号系列を用いた拡散信号が受信信号1Rに重畳された場合でも、各系列ごとに逆拡散復調器を設けることなく、比較的小さい回路規模で複数の異なる拡散符号系列を用いたスペクトラム拡散通信を実現できる。
このような場合には、逆拡散復調回路1での処理時間分だけ分配回路4の切り替えを遅延させるようにしてもよい。
Claims (1)
- 異なる系列の拡散符号を用いてそれぞれ送信したい所望の信号を拡散処理することにより生成された複数の拡散信号を受信して、その受信信号から前記各系列ごとに元の信号を復調する逆拡散復調器において、
前記各系列ごとに設けられて当該系列の拡散符号をそれぞれ個別に発生する複数の拡散符号発生回路と、
これら拡散符号発生回路からの拡散符号のいずれか1つを選択する選択回路と、
この選択回路で選択されたそれぞれの拡散信号で受信信号を逆拡散処理し、その結果をピーク信号として出力する逆拡散復調回路と、
この逆拡散復調回路からのピーク信号を対応する系列ごとに分配出力する分配回路と、
前記各系列ごとに設けられて前記分配回路で分配された当該系列のピーク信号についてピーク値を検出し、そのピーク値から当該系列に対応する元の信号を生成する複数のピーク検出器とを備え、
前記ピーク検出器は、前記ピーク値の検出に応じて対応する拡散符号発生回路に拡散符号の生成を調整するための制御信号を出力し、
前記拡散符号発生回路は、前記ピーク検出器からの制御信号に基づき当該系列に応じた拡散符号の生成タイミングまたはその生成順序を調整する
ことを特徴とする逆拡散復調器。
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