JP3830962B2 - フォトニック結晶デバイス - Google Patents

フォトニック結晶デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP3830962B2
JP3830962B2 JP2006518521A JP2006518521A JP3830962B2 JP 3830962 B2 JP3830962 B2 JP 3830962B2 JP 2006518521 A JP2006518521 A JP 2006518521A JP 2006518521 A JP2006518521 A JP 2006518521A JP 3830962 B2 JP3830962 B2 JP 3830962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photonic crystal
optical waveguide
optical
hole
crystal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006518521A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005114279A1 (ja
Inventor
博之 古屋
晃 榎原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP3830962B2 publication Critical patent/JP3830962B2/ja
Publication of JPWO2005114279A1 publication Critical patent/JPWO2005114279A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/1225Basic optical elements, e.g. light-guiding paths comprising photonic band-gap structures or photonic lattices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2202/00Materials and properties
    • G02F2202/32Photonic crystals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

本発明は、フォトニック結晶デバイスに関し、特に光導波路と光共振器とを備えるフォトニック結晶デバイスに関する。
誘電体または半導体中に形成した周期屈折率変調構造中では、光をはじめとする電磁波が周期的な摂動を受けるため、波数と周波数との間の関係(分散関係)が結晶中の電子のバンド構造と同様の光のバンド構造(フォトニックバンド構造)が形成される。このような周期的屈折率変調構造は、フォトニック結晶と呼ばれている(非特許文献1)。フォトニック結晶中の光の伝搬は、材料およびフォトニック結晶構造によって制御することができる。
フォトニック結晶構造を応用した光導波路は、光回路素子の小型化を可能にする技術として期待されている。フォトニック結晶構造を利用した光導波路では、光導波路部分と周期的な構造物部分との屈折率差が重要である。このため、屈折率が3以上の材料、例えばガリウムヒ素(屈折率3.6)や珪素(屈折率3.4)のような高屈折率材料と、二酸化珪素(屈折率:1.5)または空気(屈折率:1)のように屈折率の低い材料との組み合わせによって作製したフォトニック結晶の例が多数報告されている(例えば、特許文献1)。
非特許文献2は、半導体基板に周期的に配列された円柱状の空気穴を設けることによりフォトニックバンドを生じさせ、それによって光路を直角に折り曲げた光導波路を開示している。非特許文献3は、フォトニック結晶を利用して作製した光の波長サイズの光共振器を開示している。非特許文献4は、光共振器と光導波路とを備えるフォトニック結晶デバイスを開示している。
以下、図1を参照しながら、フォトニック結晶構造を用いて作製された従来のフォトニック結晶デバイスを説明する。
図1は、2次元フォトニック結晶デバイスの上面図である。この2次元フォトニック結晶デバイスは、SOI(Silicon-On-Insulator)基板101の半導体(シリコン)層に多数の空気穴102を配列することにより、2次元フォトニック結晶を形成している。フォトニック結晶は、特定波長帯域の光の伝搬を阻止するフォトニックバンド構造を有している。図1に示すようなフォトニック結晶デバイスは、例えば、厚さ250nmのSにスラブに直径240nmの空気穴を420nm間隔で三角格子状に配列することによって作製され得る。
基板101のうち、空気穴102が形成されていない直線状の部分は、光導波路103として機能する。光導波路103は、フォトニック結晶における線状欠陥(line defect)であり、光導波路103にはフォトニックバンド構造は形成されていない。
光導波路103から、少なくとも1つの空気穴102を間に置いて離れた位置に、空気穴102の形成されていない空間104が設けられている。この空間104は、フォトニック結晶における点欠陥(point defects)であり、光の波長程度のサイズを有する超小型の光共振器として機能する。光共振器長は、空気穴102の直径の整数倍の値を有することになる。光導波路103中を伝搬する光のうち、特定波長域の光が空間104で共振する。空間104は、その周囲をフォトニック結晶で囲まれているため、光共振器として高いQ値を示すことが可能である。図示されるフォトニック結晶デバイスは、光フィルタや半導体レーザなど多くの素子に利用され得る。
非特許文献4に記載されている図(Fig.5)を図11に引用する。図11は、縦軸が光強度(Intensity:任意単位)、横軸が波長(Wavelength:nm)のグラフであり、図11(a)は光導波路を伝搬して透過する光の強度を示し、図11(b)は光共振器を介して外部に放射される光の強度を示している。光共振器を介して基板の外部に放射される光は、共振波長における狭いスペクトルを有しており、この共振器波長は、共振器長を調整することによって制御される。また、このようなフォトニック結晶デバイスでは、光共振器と光導波路との間の結合度を調節することにより、光共振器を介して外部に放射される光の強度を制御することができる。
特開2002−350657号公報 J.D. Joannopouls他著"Photonic crystals", Princeton University Press, 1995 Chutinan et al., Physical Review B, vol.62, No.7, p.4488, 2000 Y. Akahane et al., "Investigation of high-Q channel drop filters using donor-type defects in two-dimensional photonic crystal slabs", Applied Physics Letters,vol.83, p.1512,2003 Y. Akahane et al., "Fine-tuned high-Q photonic crystal nanocavity", OPTICS EXPRESS, vol.13, No. 4 p.1202,2005
図1に示すような従来のフォトニック結晶デバイスでは、光共振器として機能する空間104の長さを調節することにより、その共振周波数が制御されるが、光共振器(空間104)と光導波路103との間の光学結合度(「マッチング」)は、空間104と光導波路103との距離によって調整される。しかし、この距離は、空気穴の配列ピッチ(格子定数)の整数倍に設定されるため、光学結合度の精密な調整を行うことは難しい。このため、光共振器のQ値、マッチング、および共振周波数を同時に所望の値にする設計をすることは不可能であった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、光導波路と光共振器とのマッチングをより精密に調節できるフォトニック結晶デバイスを提供することである。
本発明のフォトニック結晶デバイスは、基板と、前記基板内又は前記基板上に形成された周期的構造部分であって、周期的に配列された複数の穴を有する周期的構造部分と、前記基板内又は前記基板上に形成され、前記周期的構造部分と接している少なくとも1つの光導波路と、前記基板内又は前記基板上に形成され、前記周期的構造部分が有する前記複数の穴の少なくとも1つのを間に挟んで前記光導波路から離れた位置に形成された少なくとも1つの光共振器とを有するフォトニック結晶デバイスであって、前記周期構造部分が有する前記複数の穴は、前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の深さとは異なる深さを有する穴を含んでいる。
好ましい実施形態において、前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の深さは、前記複数の穴の深さより小さい。
好ましい実施形態において、前記周期構造部分が有する前記複数の穴は、前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の半径とは異なる半径を有する穴を含んでいる。
好ましい実施形態において、前記基板のうちの少なくとも前記光導波路が形成される導波部分は、電気光学効果を有する材料から形成されている。
好ましい実施形態において、前記基板は、前記光導波路が形成される導波部分と、前記導波部分を支持するベース部分と、前記導波部分と前記ベース部分との間に形成された空隙とを有している。
好ましい実施形態において、前記周期的構造部分は、前記光導波路を伝搬する光の周波数においてフォトニックバンドを形成している。
好ましい実施形態において、前記光導波路は、フォトニック結晶の線状欠陥から形成されており、前記光共振器は、フォトニック結晶の点欠陥から形成されている。
前記光導波路の近傍に設けられた変調電極を更に備え、光変調素子として機能する請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
好ましい実施形態において、前記光導波路は、マッハツェンダー干渉型光導波路構造を有している。
好ましい実施形態において、前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の底面には、前記穴の深さを減少させる膜が堆積されている。
本発明のフォトニック結晶構造によれば、フォトニック結晶中の欠陥の有無や穴の位置シフトではなく、穴の深さを調節することにより、光共振器と光導波路との間の結合度を調整するため、調整の自由度が向上し、低い光反射ロスでかつ超小型の光素子を実現することが可能である。本発明のフォトニック結晶デバイスを光変調器等の光デバイスに適用することにより、デバイスの小型・高性能化を実現することも可能となる。
(実施形態1)
図2(a)から(c)を参照しながら、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第1の実施形態を説明する。図2(a)は、本実施形態のフォトニック結晶デバイスの上面を示す図、(b)は、(a)のA−A’線断面図、(c)は、(a)のB−B’線断面図である。
本実施形態のフォトニック結晶デバイスは、基板201と、基板201に形成された周期的構造部分206と、周期的構造部分206と接して設けられた光導波路202と、光導波路202から離れた位置に形成された光共振器203とを備えている。周期的構造部分206は、基板201の主面に沿って2次元的かつ周期的に配列された複数の穴2050を有している。光共振器203は、少なくとも1つの穴2051を間に挟んで光導波路202から離れた位置に形成されている。
本実施形態では、光導波路202と光共振器203との間に挟まれた領域に位置する4つの穴2051が、他の領域に位置する穴2050の深さとは異なる深さを有している。本実施形態においては、光共振器203と光導波路202の間の穴2051の深さを調節することにより、光共振器203と光導波路202との間の結合度を制御している。なお、光導波路202と光共振器203との間に挟まれた領域以外の領域内に位置する穴2050は、相互に略等しい深さを有しているが、多数の穴2050の全てが厳密に等しい深さを有している必要は無い。
以下、本実施形態におけるフォトニック結晶デバイスの構成をより詳細に説明する。
本実施形態で用いる基板201は半導体や誘電体の材料から好適に形成され得る。半導体材料は、例えば、Si、Ge、Si1-xGex、GaAs、InP、GaNを含む。誘電体材料は、例えば、サファイア、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、チタン酸カリウム(KTiOPO4)などを好適に含む。基板201は、単一の材料から形成されている必要は無く、半導体や誘電体の複数の層を含んでいても良く、例えばSOI基板であってもよい。
基板201の上面に複数の穴2050を二次元的に配列することによって作製された周期的構造部分206は、フォトニック結晶構造を形成している。本実施形態で形成している穴2050、2051の形状は円柱であるが、他の形状を有していてもよい。
本実施形態では、穴2050、2051の内部に空気が存在し、基板201との間で等価的な屈折率差が生じている。穴2050、2051の配列により、基板201の上面に平行な平面内において周期的な屈折率変調が生じ、電磁波に対するフォトニックバンド構造が形成される。穴2050、2051の内部は、空気以外の材料で埋め込んでも良いが、穴2050、2051を埋める材料の屈折率は、基板材料の屈折率から異なる必要がある。基板201と穴2050、2051の内部(本実施形態では「空気」)との間の屈折率差が大きい程、穴2051の深さを変化させることによる等価屈折率の調整幅が大きくなるため、好ましい。基板201と穴2050、2051の内部との間の屈折率差は、2.0〜0.05の範囲内の大きさに設定され得るが、2.0〜0.1の屈折率差を形成することが好ましい。
本実施形態では、フォトニック結晶構造が形成された部分(スラブ状部分)の下方には、厚さ1〜100μm程度の空隙204が設けられている。空隙204は、任意波長の光に対して透明である。光導波路202や光共振器203が形成されている部分と基板本体部分との間に、このような空隙204が設けられた構造を「エアブリッジ構造」と称することができる。
本実施形態では、穴2051の深さを調節することにより、光共振器の結合度や共振周波数を、より高い精密さで制御することができる。
これに対し、図1を参照して説明した従来のフォトニック結晶デバイスでは、空気穴102の数を増減し、光共振器の結合度や共振周波数を制御しているが、制御パラメータが空気穴の有無だけでは、設計の自由度が低く、光共振器の結合度や共振周波数の精密な制御は困難である。
なお、光共振器のQ値を高めるために、光共振器として機能する点欠陥部分の両端に位置する空気穴の位置をシフトさせることが効果的であることが知られている。しかし、空気穴の位置をシフトさせるためには、空気穴をエッチングによって形成するためのフォトマスクのレイアウトを変化させる必要があり、微調整を行うためには、多数のフォトマスクを用意する必要がある。
図2のフォトニック結晶デバイスでは、光導波路202と光共振器203との間の結合度により、光素子としての特性が大きく変化する。この結合度は、光導波路202と光共振器203とに挟まれた領域(光結合部分)に位置する穴2051の形状、サイズ、位置、個数などに依存する。前述のように、穴2051の個数の調節によっては、離散的な粗い調節しかできず、また、穴2051の形状や位置の調整は、高価なフォトマスクの変更が必要になる。これに対し、穴2051のサイズは、面内水平横方向に大きさ(直径)と垂直方向の大きさ(深さ)とに分けられるが、直径の調整には、形状の調節と同様にフォトマスクの変更が必要になる。このため、従来は、そもそも、光導波路202と光共振器203とに挟まれた領域に位置する穴2051の形状、サイズ、位置、個数などを調整しようとする試みは全く行われていなかった。
このため、光導波路202と光共振器203との間の結合度が最適化されず、光導波路202から光共振器203に効率的に結合できず、反射ロスが発生するなどして、所望の特性を得ることができなかった。
上記の問題を解決するため、本実施形態では、穴2051の深さを調整することにより、光導波路202と光共振器203との間の結合度を制御している。穴2051の深さの調整は、一般に困難であると考えられるが、本実施形態では、以下に説明する方法により、実用的なレベルで穴2051の深さを精密に調整している。
以下、図3(a)から(d)を参照しながら、本実施形態のフォトニック結晶デバイスを製造する方法の好ましい実施形態を説明する。
まず、図3(a)に示すように、シリコン基板(基板201のベース部分)301上に、犠牲層として機能するSiO2層302(厚さ:1μm)を介してSi層(基板201の導波部分)303(厚さ:0.5μm)が形成されたSOI構造を有する基板201を用意する。本実施形態で使用する基板201におけるSiO2層302の厚さは1μm、Si層303の厚さは0.5μmであるが、これらの層の厚さは、上記の値に限定されない。
基板201を洗浄した後、電子ビーム描画用のレジスト層304を基板201の上面に塗布する。レジスト層304は、電子ビームの照射量(ドーズ量)によって現像後に除去される部分の厚さを制御できるレジスト材料(例えば、日本ゼオン製レジスト:商品名ZEP−2000)などから形成する。
次に、電子ビーム露光法により、レジスト層304のうちの穴2050、2051を規定する部分に電子ビームを照射した後、現像処理を行うことにより、電子ビーム照射部分を除去し、図3(b)に示すレジストパターン305を形成する。電子ビームの照射量は、形成する穴の深さ(設計値)に合わせて調整する。本実施形態では、相対的に浅い穴を形成すべき領域に対しては、相対的に深い穴を形成すべき領域に対するよりも少ないドーズ量の電子ビームを照射している。このため、相対的に浅い穴を形成すべき領域では、レジストパターン305に貫通した開口部が形成されておらず、底部にレジストが残っている。
次に、レジストパターン305をマスクとして、塩素系あるいはSF6などのガスを用いて、穴306a、306b形成する。
上記の方法により、異なる深さを有する穴306a、306bをSi層303に形成すると、図3(c)に示すように、相対的に深い穴306aはSi層303を貫通し、SiO2層302に達する。この後、フッ酸に基板201を浸すことにより、SiO2層302に達する深い穴306aを介して、フッ酸がSiO2層302と接触し、SiO2層302を部分的に除去する。こうして、図3(d)に示す空隙307を形成し、エアブリッジ構造を形成することができる。
次に、図9(a)から(d)を参照しながら、製造方法の他の実施形態を説明する。
まず、前述の方法と略同様の方法により、シリコン基板301上にSiO2層302(厚さ:1μm)を介して形成されたSi層303(厚さ:0.5μm)に複数の穴を形成する。これらの穴は、穴の位置および形状を規定するパターンを有するレジストマスクをSi層303上に形成した後、Si層303を異方的にエッチングすることによって形成される。その後、レジストマスクを除去することにより、図9(a)に示す構成を得る。ここでは、全ての穴がSiO2層302の表面にまで達しており、同じ深さを有している。
次に、図9(b)に示すように、開口部を有するレジストマスク308をSi層303上に形成する。レジスマスク308の開口部からは、深さを他の穴よりも浅く形成すべき穴が露出させる。
この後、図9(c)に示すように、レジストマスク308上にSi膜309bを堆積する。このとき、レジストマスク308の開口部を介して露出している領域にもSi膜309aが堆積される。
次に、レジストマスク308を除去することにより、レジストマスク308上に堆積されていたSi膜309bも除去し、レジストマスク308の開口部に対応する領域に選択的にSi膜309aを残すことができる。こうして、特定の穴の底部にSi膜309aを形成することにより、その穴の深さを相対的に浅くすることができる。
図9(c)では、穴の側面にはSi膜309aを形成していないが、薄膜堆積法によっては穴の側面にもSi膜309aが形成される。
堆積するSi膜309a、309bの厚さは、堆積レートと堆積時間を調節することにより、極めて高い精度で制御できる。このため、光共振器と光導波路との間に位置する穴の深さを極めて高い精度で調整することにより、光共振器と光導波路との間の結合度を任意の大きさに制御することが可能になる。
この後、Si層302に達する穴306aを介してSi層302の一部を除去すれば、エアブリッジ構造を形成することができる。
なお、レジストマスク308を形成する前に一様なSi膜を堆積した後、レジスマスク308をSi膜上に形成し、エッチング工程を行なっても良い。その場合、Si膜のうちレジストマスク308の開口部を介して露出している部分がエッチングされるため、開口部内の穴が相対的に深くなる。すなわち、この場合には、前述した図9(b)に示すレジストマスク308の反転パターンを有するレジストマスク308を形成し、深く形成すべき穴が存在する領域をレジストマスク308の開口部によって露出させることになる。
上記の方法では、レジストマスク308のパターンによって、任意の位置にある穴の深さを調節することができる。ただし、穴の直径が小さいため、現在のリソグラフィ技術では特定の1個の穴の深さのみを他の穴の深さから変化させることは難しい。例えば、図2(a)に示す例において、光共振器203と光導波路202との間に存在する7個の穴の深さだけを他の穴よりも相対的に小さくすることは、量産レベルでは容易でないかもしれない。その理由は、レジストマスクにおける開口部などのパターンを小さく形成し、かつ、位置合わせを正確に行うことが難しいためである。
図10(a)は、光共振器203と光導波路202との間に存在する7個の穴を含むレジスト開口部の形状の一例を模式的に示している。図10(a)の例では、破線で示されるレジスト開口部のエッジが一部の穴を横切っている。このような場合、一部の穴の深さは、1つの穴の中でも位置に応じて変化する可能性がある。の底部は平坦である必要はないので、各穴の深さとは、深さの平均値を意味するものとする。
一方、図10(b)は、レジスト開口部を比較的大きく形成することにより、レジスト開口部が光共振器203と光導波路202とによって挟まれる領域以外の領域に位置する他の穴をも含む例を示している。この場合、レジスト開口部が光共振器203と光導波路202とによって挟まれる領域以外の領域に位置する他の幾つかの穴も、レジストマスクで覆われている穴の深さに比べて浅く形成されることになる。より詳細に説明すると、図10(b)に示す例では、光導波路202に関して光共振器203とは反対側に位置する一部の穴についても、その深さが減少することになる。このような場合でも、光導波路202は正常に機能するため、特に問題ない。
図10(b)に示すように、比較的大きな領域に含まれる穴の深さを調節することは、現在のリソグラフィ技術でも容易である。このような理由から、相対的に浅く形成されるべき穴は、光共振器203と光導波路202とによって挟まれる領域以外に位置していても良い。
(実施形態2)
以下、図4を参照しながら、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第2の実施形態を説明する。実施形態1のフォトニック結晶デバイスでは、光導波路から離れた位置に光共振器が設けられているが、実施形態のフォトニック結晶デバイスでは、光導波路内に光共振器が設けられている。このように、光導波路に設けられた光共振器を「光導波路型共振器」と称することとする。
図4(a)に示すフォトニック結晶デバイスは、基板201と、基板201に穴2050を周期的に配列した周期的構造部分206と、基板201に設けられた光導波路202とを備えている。本実施形態に特徴的な点は、図4(b)に示すように、光導波路202の途中に4つの穴2051を設け、光導波路202の途中に光共振器203を形成していることにある。また、光導波路202に形成した穴2051は、周期的構造部分206の穴2051よりも浅く形成されており、穴2051の深さを調節することにより、光導波路202と光共振器203との間の結合度を調節している。
図4(c)および(d)に示すフォトニック結晶デバイスは、光導波路202の途中に2つの穴2051を設け、光共振器203を形成している点で図4(a)および(b)に示すフォトニック結晶デバイスと異なっているが、他の点では両者は共通の構成を有している。
(実施形態3)
次に、図5を参照しながら、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第3の実施形態を説明する。
図5(a)および(b)に示すフォトニック結晶デバイスでは、光導波路202の屈曲部に2個の穴2051が設けられている。これに対し、図5(c)および(d)に示すフォトニック結晶デバイスでは、4個の穴2051が光導波路202の屈曲部に設けられている。いずれのフォトニック結晶デバイスでも、穴2051が周期的構造部分206の穴2050よりも浅く形成されており、穴2051の深さを調節することにより、等価屈折率の微調整が行われている。本実施形態では、穴2051の深さを調節することにより、光導波路202の透過特性が制御されている。
(実施形態4)
次に、図6を参照しながら、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第4の実施形態を説明する。
図6(a)および(b)は、いずれも、多段光共振器構成を有するフォトニック結晶デバイスを示している。すなわち、本実施形態のフォトニック結晶デバイスは、相互に結合した複数の光共振器203を備えている。光共振器203は、実施形態2における光共振器と同様に、フォトニック結晶の点状欠陥から形成されている。
隣接する光共振器203の間の領域に位置する穴2050は、周期的構造部分206の穴2051よりも浅く形成されており、穴2051の深さを調節することにより、光導波路202と光共振器203との間の結合度のみならず、2つの光共振器203との間の結合度が調節されている。
穴2050の深さに対する穴2051の深さの比率は、例えば30%〜95%の範囲に設定され、必要に応じて50%〜95%の範囲に設定される。穴2051の直径は、穴2050を設ける配列周期(格子定数)の1/2以下にすることが好ましい。
本実施形態によれば、2つの光共振器203の間の結合度をも任意のレベルに制御することができるため、透過帯域のリップルを低減し、透過特性を改善することが可能である。
(実施形態5)
図7を参照しながら、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第5の実施形態を説明する。本実施形態のフォトニック結晶デバイスは、マッハツェンダー干渉型の光変調素子として機能する。
図7に示す光変調素子では、タンタル酸リチウム(LiTaO3)単結晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)単結晶などの電気光学効果を有する基板401の表面部に、複数の穴が周期的に配列された周期的構造部分が設けられ、それによってフォトニック結晶構造が形成されている。基板401の表面部には、周期的構造部分に接するように光導波路402が形成されている。光導波路402は、フォトニック結晶における線状欠陥から形成されている。
光導波路402は、2箇所の分岐点407a、407bで2つに分岐光導波路402a、402bに分岐している。入口側光導波路402cから入力された光が一方の分岐点407aで分岐して2つの分岐光導波路402a、402bを通過した後、他方の分岐点407bで共通の出口側光導波路402dを進むように構成されており、光導波路によるマッハツェンダー干渉計として動作する。
分岐した光導波路402a、402bの各々には、複数の光共振器403a、403bが形成されている。光共振器403a、403bは、光導波路402a、402bを伝搬する光の群速度を低下させるように機能する。
基板401の上には、分岐光導波路402a、402bに沿うように2つの電極404a、404bおよび接地電極406からなる変調電極404が設けられている。一対の変調電極404a、404bは、平行結合線路を形成し、奇モードが励振されるように設計されている。電極404a、404bの内側端は、それぞれ、分岐光導波路402a、402bのほぼ中央部の直上に位置している。
変調電極404の各線路404a、404bは、真空蒸着法、フォトリソグラフィ及びエッチングなどのプロセスを用いて形成されたアルミニウムや金などの金属膜によってそれぞれ形成されている。
変調電極404aと変調電極404bとの間隔が小さいほど、光導波路402に形成される電界を大きくすることができる。一方、分岐光導波路402aと分岐光導波路402bとの間隔が小さすぎると、双方を伝搬する光を分離できなくなる。このため、分岐光導波路402a、402bのうちの平行な部分の間隔、すなわち、変調電極404が形成されている区間における分岐光導波路402aと分岐光導波路402bとの間隔は、2μm〜20μmの範囲に設定することが好ましい。この間隔は、5μm〜15μmの範囲に設定することが更に好ましい。
本実施形態では、基板401として、z軸(誘電主軸方向)に垂直な面(z面)に沿ってカットされたLiNbO3ウエハを使用している。ミリ波などの高い周波数帯で使用する場合、基板401内での不要な電磁界の共振を抑制するため、基板401の厚さを50μm〜300μmの範囲に設定することが好ましい。薄い基板401を使用する代わりに基板401の一部分の厚さを10μm〜200μmに低減し、それによって不要な共振を抑制してもよい。
入力光は、入口側光導波路402cから導入され、各分岐光導波路402a、402bを通過する際に、以下のように、光変調作用を受ける。
変調電極404の各線路404a、404bに変調信号(高周波信号)が印加されると、間隙部405に電界が生じる。そして、電気光学的効果により、分岐光導波路402a、402bの屈折率が電界強度に応じて変化する。
本実施形態では、分岐光導波路402aおよび分岐光導波路402bには、互いに上下逆方向の電界が形成されるので、2つの分岐光導波路402a、402bを伝搬する光には互いに逆の位相変化が与えられる。そのため、出口側光導波路402dでは、分岐光導波路402a、402bを通過した2つの光の干渉が生じることになる。この干渉の有無により、出力光の強度が変化するため、本実施形態の光変調素子は光強度変調器として動作する。
光導波路402内に設けられた光共振器403の存在により、光導波路402a、402bを伝搬する光は共振し、変調電極402の下部を複数回通過し得る。これにより、光共振器403a、403b中に光エネルギーが蓄積され、変調効率が向上する。また、光共振器403a、403bにより、光の群速度が低下するため、変調効率が更に向上する。
本実施形態では、光導波部分402に深さの調節された空気穴を設けることにより、光導波路402a、402bに複数の光共振器403a、403bを形成している。光導波路402a、402bと光共振器403a、403bとの間の結合度は、光導波路402a、402bの途中に設ける穴の深さを、フォトニック結晶構造を形成するための穴の深さと異なる深さに調節することにより、制御している。
次に、図8(a)から(e)を参照しながら、本実施形態のフォトニック結晶デバイスを製造する方法の実施形態を説明する。
まず、図8(a)に示すように、基板401の光導波部分502として機能するLiNbO3基板を用意し、この基板を洗浄した後、光導波部分502の裏面側にフォトレジストからなるマスク層503を形成する。マスク層503で覆われてない部分は、後のエッチング工程によって薄くエッチングされる部分である。
次に、図8(b)に示すように、光導波路部分502の裏面のうち、マスク層503で覆われてない部分をエッチングして、空隙部504を形成する。このエッチングは、フッ素系ガスとアルゴンガスを用いたドライエッチングによって行う。エッチング後、マスク層503を除去する。
図8(c)に示すように、光導波部分502の裏面側をベース部分501に接触させた後、熱処理により接合させる。図7に示す基板401は、導波部分502およびベース部分501から構成されることになる。
導波部分502の表面に対する光学研磨またはドライエッチングを行うことにより、導波部分502の厚さを減少させる。これにより、空隙部504上に位置する導波部分502の厚さを約3μmに減少させる。この部分の厚さは、1μm〜5μm程度の範囲に設定することが好ましい。
次に、図8(e)に示すように、導波部分502に多数の穴を形成することにより、フォトニック結晶構造505を形成する。フォトニック結晶構造505は、前述の実施形態について説明した方法で作製することができる。
本実施形態における光共振器は、図4(a)に示す光共振器203と同様の構成を有している。すなわち、光導波路中の空気穴の深さを他の空気穴の深さから変化させることにより、光共振器203の結合度を調整している。この結合度によって光透過特性が左右されるため、その調整は非常に重要となる。本実施形態では、前述した方法によって光導波路中の穴の深さを調節し、良好な透過特性を維持しつつ、変調効率を向上させることができる。
なお、フォトニック結晶構造を形成するための穴の深さは、光導波路の中を伝搬する光波の電磁界が存在する程度の深さ(今回は3μm程度)であれば十分である。光導波路内に形成する穴の深さは、その他の穴の深さの30%〜95%であることが望ましい。
図7(b)に示す基板401におけるエアギャップにより、基板主面に垂直な方向に沿って屈折率差を形成する代わりに、基板の主面からTi拡散を行うことにより、上記の屈折率差を設けてもよい。Ti拡散による屈折率差を設けることにより、基板の表面に垂直な方向について光閉じ込めを行うことが可能である。ただし、光波の閉じこめは、前者が強いため、光閉じ込めを強くするという観点からは、エアギャップを設けることが好ましい。
本実施形態によれば、光導波路部分に複数個の光共振器を設けることにより透過帯域を大きくすることができる。各光共振器の結合度の調整を、従来から提案されているように空気穴の有無によって行うと、透過域のリップルが大きくなるという問題があるが、本実施形態によれば、空気穴の深さを調節しているため、結合度を高精度に調節でき、光変調器の光学特性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、穴の深さを変化させることによって等価屈折率を制御しているが、これに加えて、穴の直径、形状、または位置を変化させてもよい。ただし、穴の径を小さくすると、フォトリソグラフィおよびエッチング技術によって穴を形成する工程における微細加工が難しくなる。
なお、物理的な凹部を基板に形成する代わりに、光学結晶が有する光によって屈折率が変化する性質(フォトリフラクティブ)を利用して基板に「穴」を形成してもよい。例えばニオブ酸リチウム結晶では、波長532nm、出力数百mW程度のレーザ光を照射すると、照射部分の屈折率を未照射部分の屈折率とは異なる値に変化させることができる。このようなフォトリフラクティブを利用することにより、深さの異なる穴を光学結晶に形成することにより、本発明のフォトニック結晶デバイスを製造することもできる。
本発明のフォトニック結晶デバイスは、低消費電力で動作可能な光変調素子や小型光フィルタとして好適に用いることができる。また、本発明のフォトニック結晶デバイスにおける光共振器を半導体レーザの光共振器として使用すると、レーザ発振の閾値を低下させることが可能になる。このように、本発明のフォトニック結晶デバイスは、光通信システムの小型・高効率化を実現することに大きく寄与する。
光導波路および光共振器を備える従来のフォトニック結晶デバイスを示す平面図である。 (a)は、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第1実施形態の平面図、(b)は、そのA−A’線断面図、(c)は、そのB−B’線断面図である。 (a)〜(d)は、本発明のフォトニック結晶デバイスを製造する方法の実施形態を示す工程断面図である。 (a)は、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第2実施形態の平面図であり、(b)は、そのA−A’線断面図、(c)は、第2実施形態の他の構成を示す平面図であり、(d)は、そのB−B’線断面図である。 (a)は、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第3の実施形態における光導波路の構成を示す平面図、(b)は、そのA−A’線断面図、(c)は、上記第3の実施形態における他の光導波路の構成を示す平面図、(d)は、そのB−B’線断面図である。 (a)は、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第4の実施形態における多段光共振器の構成を示す平面図、(b)は、多段光共振器の別の構成を示す平面図である。 (a)は、本発明によるフォトニック結晶デバイスの第5の実施形態(光変調素子)の構成を示す平面図、(b)は、そのA−A’線断面図である。 (a)から(e)は、図7に示す光変調素子の製造工程を示す断面図である。 (a)から(d)は、本発明のフォトニック結晶デバイスを製造する方法の他の実施形態を示す工程断面図である。 (a)および(b)は、いずれも、浅く形成される穴の配置例を示している。 非特許文献4に示されている図であり、フォトニック結晶デバイスにおける光透過特性を示す図である。
符号の説明
101 基板
102 空気穴
103 光導波路
104 光共振器
201 基板
202 光導波路
203 光共振器
204 空隙
2050 穴
2051 穴
206 周期的構造部分
301 基板201のベース部分
302 基板201の犠牲層
303 基板201の導波部分
304 レジスト層
305 マスク層
306a 深い穴
306b 浅い穴
307 空隙(エアギャップ)
402 光導波路部分
403 光共振器(エネルギー蓄積部)
404 変調電極
501 基板401のベース部分
502 基板401の導波部分
503 マスク層
504 エアギャップ
505 フォトニック結晶構造

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板内又は前記基板上に形成された周期的構造部分であって、周期的に配列された複数の穴を有する周期的構造部分と、
    前記基板内又は前記基板上に形成され、前記周期的構造部分と接している少なくとも1つの光導波路と、
    前記基板内又は前記基板上に形成され、前記周期的構造部分が有する前記複数の穴の少なくとも1つのを間に挟んで前記光導波路から離れた位置に形成された少なくとも1つの光共振器と、
    を有するフォトニック結晶デバイスであって、
    前記周期構造部分が有する前記複数の穴は、前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の深さとは異なる深さを有する穴を含んでいる、フォトニック結晶デバイス。
  2. 前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の深さは、前記複数の穴の深さより小さい請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  3. 前記周期構造部分が有する前記複数の穴は、前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の半径とは異なる半径を有する穴を含んでいる請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  4. 前記基板のうちの少なくとも前記光導波路が形成される導波部分は、電気光学効果を有する材料から形成されている請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  5. 前記基板は、前記光導波路が形成される導波部分と、前記導波部分を支持するベース部分と、前記導波部分と前記ベース部分との間に形成された空隙とを有している、請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  6. 前記周期的構造部分は、前記光導波路を伝搬する光の周波数においてフォトニックバンドを形成している、請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  7. 前記光導波路は、フォトニック結晶の線状欠陥から形成されており、
    前記光共振器は、フォトニック結晶の点欠陥から形成されている、請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  8. 前記光導波路の近傍に設けられた変調電極を更に備え、光変調素子として機能する請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
  9. 前記光導波路は、マッハツェンダー干渉型光導波路構造を有している請求項8に記載のフォトニック結晶デバイス。
  10. 前記光導波路と前記光共振器との間に挟まれた前記少なくとも1つの穴の底面には、前記穴の深さを減少させる膜が堆積されている、請求項1に記載のフォトニック結晶デバイス。
JP2006518521A 2004-05-20 2005-05-18 フォトニック結晶デバイス Expired - Fee Related JP3830962B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004149973 2004-05-20
JP2004149973 2004-05-20
PCT/JP2005/009071 WO2005114279A1 (ja) 2004-05-20 2005-05-18 フォトニック結晶デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3830962B2 true JP3830962B2 (ja) 2006-10-11
JPWO2005114279A1 JPWO2005114279A1 (ja) 2008-03-27

Family

ID=35428503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006518521A Expired - Fee Related JP3830962B2 (ja) 2004-05-20 2005-05-18 フォトニック結晶デバイス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7120322B2 (ja)
JP (1) JP3830962B2 (ja)
CN (1) CN100487503C (ja)
WO (1) WO2005114279A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8126306B2 (en) 2007-03-26 2012-02-28 Kyoto University Two-dimensional photonic crystal

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7894418B2 (en) * 2002-08-15 2011-02-22 The Boeing Company Mixed analog and digital chip-scale reconfigurable WDM network
JP4634102B2 (ja) * 2004-09-10 2011-02-16 株式会社リコー 光制御素子
US7289221B2 (en) * 2004-09-27 2007-10-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Mach Zehnder photonic crystal sensors and methods
JP2006267474A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Kyoto Univ フォトニック結晶
JP4785194B2 (ja) * 2006-08-25 2011-10-05 日本碍子株式会社 スラブ型2次元フォトニック結晶構造の製造方法
US7561761B2 (en) * 2007-01-03 2009-07-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Photonic systems and methods for encoding data in carrier electromagnetic waves
JP4850792B2 (ja) * 2007-07-19 2012-01-11 キヤノン株式会社 光変調素子及びそれを有する光変調装置
JP2011504616A (ja) * 2007-11-22 2011-02-10 エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ エッチングされ平坦化されたフォトニック結晶構造体の形成
KR101433656B1 (ko) * 2007-12-04 2014-08-27 삼성전자주식회사 포토닉 크리스탈을 이용한 ad 컨버터
JP5239551B2 (ja) * 2008-06-26 2013-07-17 富士通株式会社 光変調素子の製造方法
US20100316342A1 (en) * 2009-06-10 2010-12-16 Casey James A Photonic crystal based optical modulator integrated for use in electronic circuits
US8682129B2 (en) * 2012-01-20 2014-03-25 Micron Technology, Inc. Photonic device and methods of formation
CN103575699A (zh) * 2013-11-05 2014-02-12 北京邮电大学 一种基于半径渐变型和交错型谐振腔的光子晶体传感器阵列
US10310181B2 (en) * 2016-04-15 2019-06-04 Northwestern University χ(2) modulators and related devices with barium titanate photonic crystal waveguides
JP6776294B2 (ja) * 2018-03-28 2020-10-28 株式会社豊田自動織機 車載用スピーカのカバー部材
CN114879306B (zh) * 2022-05-07 2023-03-24 上海交通大学 基于双色准周期势场的高品质因子铌酸锂光子晶体微腔

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6101300A (en) 1997-06-09 2000-08-08 Massachusetts Institute Of Technology High efficiency channel drop filter with absorption induced on/off switching and modulation
JP3925769B2 (ja) * 2000-03-24 2007-06-06 関西ティー・エル・オー株式会社 2次元フォトニック結晶及び合分波器
US6674949B2 (en) * 2000-08-15 2004-01-06 Corning Incorporated Active photonic crystal waveguide device and method
JP2002196296A (ja) 2000-12-25 2002-07-12 Mitsubishi Electric Corp 光変調器
DE60127730T2 (de) 2000-12-27 2007-12-27 Nippon Telegraph And Telephone Corp. Photonenkristall-Wellenleiter
US6807352B2 (en) * 2001-02-11 2004-10-19 Georgia Tech Research Corporation Optical waveguides with embedded air-gap cladding layer and methods of fabrication thereof
FR2832513B1 (fr) * 2001-11-21 2004-04-09 Centre Nat Rech Scient Structure a cristal photonique pour la conversion de mode
JP3459827B2 (ja) 2002-03-26 2003-10-27 科学技術振興事業団 2次元フォトニック結晶光分合波器
JP3721142B2 (ja) 2002-03-26 2005-11-30 独立行政法人科学技術振興機構 2次元フォトニック結晶点欠陥干渉光共振器及び光反射器
JP2004012781A (ja) 2002-06-06 2004-01-15 Seiko Epson Corp 発光装置、光通信用装置および光通信システム
JP2004045924A (ja) 2002-07-15 2004-02-12 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 幾何学的に配列した格子欠陥を有する2次元フォトニック結晶
US6873777B2 (en) 2003-03-10 2005-03-29 Japan Aviation Electronics Industry Limited Two-dimensional photonic crystal device
JP4171326B2 (ja) * 2003-03-17 2008-10-22 国立大学法人京都大学 2次元フォトニック結晶中の共振器と波長分合波器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8126306B2 (en) 2007-03-26 2012-02-28 Kyoto University Two-dimensional photonic crystal

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005114279A1 (ja) 2005-12-01
CN100487503C (zh) 2009-05-13
CN1784619A (zh) 2006-06-07
JPWO2005114279A1 (ja) 2008-03-27
US20060034577A1 (en) 2006-02-16
US7120322B2 (en) 2006-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3830962B2 (ja) フォトニック結晶デバイス
JP4777663B2 (ja) 光アイソレータ
US6728457B2 (en) Waveguides in two dimensional slab photonic crystals with noncircular holes
JP4636996B2 (ja) 3次元フォトニック結晶およびそれを有する機能素子
JP3926838B2 (ja) 光導波路素子
JP4637071B2 (ja) 3次元フォトニック結晶及びそれを用いた機能素子
JP2001526000A (ja) 半導体微小共振器装置
JP2001281480A (ja) フォトニック結晶光導波路と方向性結合器
JPS6283705A (ja) 光学装置
JP4438835B2 (ja) 高周波信号生成方法および高周波信号生成装置
JP4971045B2 (ja) 光制御素子
WO2021149183A1 (ja) 光デバイス
US7092606B2 (en) Dynamically tunable photonic bandgap microcavity waveguides via mechanical lattice control
JP3766844B2 (ja) 格子変調フォトニック結晶
JP4964726B2 (ja) 光共振器構造
JP3876863B2 (ja) アド・ドロップフィルタ
JPWO2005001559A1 (ja) 光変調素子および通信システム
WO2006103850A1 (ja) 導波路素子及びレーザ発生器
WO2023058217A1 (ja) ナノワイヤレーザおよびその製造方法
KR100383150B1 (ko) 포토닉 크리스탈을 이용한 광회로 및 그 제조방법
JP7361746B2 (ja) フォトニック結晶素子用複合基板
US20240142852A1 (en) Waveguide device, optical scanning device and optical modulation device
AU2022224881A1 (en) Phononic circuit components
JP2004328102A (ja) 光学素子およびそれを用いた光学装置
CN116736600A (zh) 一种微环型声光调制器及制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3830962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees