JP3830801B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両ウインドウを払拭する車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両ウインドウを払拭する車両用ワイパ装置としては、ピボット軸に連結されるアームヘッドと、アームヘッドに連結されるワイパアームと、ワイパアームの先端に回動可能に連結されるワイパブレード(プライマリーレバーやヨークレバーやブレードラバー等からなる)とを備えたものがある。そして、上記ワイパアームは、その基端部がアームヘッドに連結される断面コ字形状のリテーナと該リテーナの先端にその基端部が連結されるアームピースとを備える。又、リテーナやアームピースは金属製である。よって、上記のような車両用ワイパ装置では、ワイパアームの部品点数が多く、その継ぎ目が外観上好ましくないという問題がある。又、ワイパアームの重量が重く、払拭動作時の慣性が大きくなり各部品の強度を高くする必要があるとともに、駆動モータのサイズを大きくする必要があるという問題がある。
【0003】
そこで、ワイパアームを樹脂材にて一体成形したものがある。この車両用ワイパ装置では、ワイパアームに継ぎ目が無く外観が向上される。しかも、ワイパアームは樹脂材よりなるため、部品の強度を保ちながらその重量を軽くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ワイパアームを樹脂材にて一体成形した車両用ワイパ装置においても、ワイパアームや、ワイパブレード(プライマリーレバーやヨークレバーやブレードラバー等からなる)等からなり、部品点数が多いという問題がある。尚、このことは部品の製造や部品管理を複雑化してしまう原因となる。又、少なくともワイパアームとワイパブレードとの間に関節部を要するため、外観に継ぎ目が生じ、その継ぎ目が外観上好ましくないという問題がある。更に、少なくともワイパアームとワイパブレードとの間の関節部に氷や雪や小枝等が挟み込まれる虞があり、正常な払拭動作が妨げられるといった虞がある。尚、ワイパブレードの構成が、ワイパアームの先端にプライマリーレバーが回動可能に設けられ、そのプライマリーレバーの両端にセカンダリーレバーが回動可能に設けられ、各セカンダリーレバーの両端にヨークレバーが回動可能に設けられ、各ヨークレバーにてブレードラバーが保持されてなるような、所謂多段のトーナメント型の場合、上記問題が顕著となる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、部品点数を低減させることができ、且つ外観を向上させることができ、正常な払拭動作が妨げられることが防止される車両用ワイパ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ピボット軸に固定されるアームヘッドと、前記アームヘッドにその基端部が固定されるとともに、長手方向に延びるスリットが形成されることで該スリットにて分割されてなる一対の平行部が形成されるばね部材と、前記一対の平行部が嵌合される一対の保持溝を有し、前記スリットに該一対の保持溝が挿入されて前記ばね部材に保持され、前記ばね部材の前記ピボット軸周りの回動によって車両の払拭面を払拭するブレードラバーと、一体成形品であって、少なくとも前記ばね部材及び前記ブレードラバーを覆うように設けられ、前記ばね部材の弾性変形に追従する弾性変形可能なカバー部材とを備えた。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、前記カバー部材は、前記アームヘッドを覆うアームヘッド被覆部を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ワイパ装置において、前記アームヘッド被覆部の前記払拭面側端部には、内側に延びる爪部が設けられ、前記アームヘッドの前記払拭面側端部には係合部が凹設され、前記カバー部材は、前記ばね部材に保持される前記ブレードラバーに対して固定されることと、前記爪部が前記係合部に係合されることで固定された。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記カバー部材は、発泡ゴム材、若しくは発泡樹脂材よりなる。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記ばね部材の前記平行部の一端側には、前記スリットの幅が大きくされることで、前記ブレードラバーの一端側から前記保持溝に前記平行部を嵌合させながら前記スリットに前記ブレードラバーの他端側を挿入可能とするための挿入口が形成された。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記ブレードラバーと前記カバー部材とは、一体成形された
【0011】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ブレードラバーはばね部材に保持され、ばね部材はその基端部がアームヘッドに固定され、少なくともばね部材及びブレードラバーは、ばね部材の弾性変形に追従する一体成形品の弾性変形可能なカバー部材にて覆われる。よって、従来技術に比べて部品点数を低減させることができる。又、少なくともアームヘッドから延びる部分の外観が一体成形品である継ぎ目が無いカバー部材の外観となるため、外観を向上させることができる。しかも、関節部が無いため、該関節部に氷や雪や小枝が挟み込まれて正常な払拭動作が妨げられるといったことが無い。また、ブレードラバーをばね部材に簡単な構成で保持させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、カバー部材は、アームヘッドを覆うアームヘッド被覆部を有するため、アームヘッドを含めた外観が一体成形品である継ぎ目が無いカバー部材の外観となる。よって、外観を更に向上させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、カバー部材は、前記ばね部材に保持される前記ブレードラバーに対して固定されることと、前記アームヘッド被覆部の前記払拭面側端部に内側に延びるように設けられた爪部がアームヘッドの前記払拭面側端部に凹設された係合部に係合されることで固定される。よって、アームヘッド被覆部を含むカバー部材を容易に固定することができる。しかも、爪部は払拭面側端部に内側に延びるように設けられ、アームヘッドの前記払拭面側端部に凹設された係合部に係合されるため、アームヘッドの外観はアームヘッド被覆部にて完全に覆われたように(更に繋ぎ目が見え難く)なる。よって、更に外観を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、カバー部材は、発泡ゴム材、若しくは発泡樹脂材よりなるため、ばね部材の弾性変形に追従する弾性変形可能なカバー部材を容易に得ることができる。又、軽量化を図ることができる。しかも、カバー部材に氷や雪が付着しても容易に取り除くことができる。
【0014】
求項5に記載の発明によれば、前記平行部の一端側に前記スリットの幅が大きくされることで形成された挿入口から、前記ブレードラバーの一端側から前記保持溝に前記平行部を嵌合させながら、前記スリットに前記ブレードラバーの他端側が挿入される。よって、容易にブレードラバーを組付けることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、前記ブレードラバーと前記カバー部材とは、一体成形されるため、ばね部材に保持されるブレードラバーからカバー部材が離脱してしまうことは防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1に示すように、本実施の形態の車両用ワイパ装置は、アームヘッド1、ばね部材2、ブレードラバー3、及びカバー部材4を備えている。
【0018】
アームヘッド1は、図示しない車両の払拭面としてのリアウインドウの下端側から突出したピボット軸5に連結固定されている。詳述すると、アームヘッド1は、樹脂材よりなり、面取りが施された略直方体形状に形成されている。アームヘッド1の基端側(図1中、左側)には、上方(図1中、上方)から円形に凹設された収容部1a(図3(a)参照)が形成されている。又、アームヘッド1の基端側には、下方(図1中、下方)から円形に凹設された挿入部1b(図3(c)参照)が形成されている。さらに、アームヘッド1の基端側には、挿入部1bの底部中央から収容部1aの底部中央まで貫通し、その内面に多数の歯が形成されたセレーション嵌合孔1c(図2参照)が形成されている。又、アームヘッド1の基端側において下端部、詳しくは、前記挿入部1bの周囲を除く下端部の縁の部分には、段差を有するように係合部1dが凹設されている。又、アームヘッド1の先端において下端部には、係合部1dから更に上方(図1中、上方)に下面が配置されるように段差部1eが形成されている。この段差部1eには2つのネジ穴が形成されている。そして、アームヘッド1は、挿入部1b及びセレーション嵌合孔1cを貫通するピボット軸5の先端にナット6が螺合されることでピボット軸5に対して固定されている。尚、ピボット軸5には前記セレーション嵌合孔1cと回転方向に係合するためのセレーション部5aが形成されアームヘッド1との相対回動が規制されるようになっている。
【0019】
ばね部材2は、金属製の板ばねであって、その基端側に2つのネジ通し孔が形成されている。そして、ばね部材2は、そのネジ通し孔を貫通して前記アームヘッド1のネジ穴に螺合されるネジ7により該アームヘッド1に固定されている。
【0020】
ばね部材2には、図3(a)〜(c)に示すように、基端側から先端側まで長手方向に延びるスリット2aが形成されている。そして、ばね部材2は、スリット2aが形成されることで該スリット2aにて分割されてなる一対の平行部2bを有する。又、ばね部材2の平行部2bの基端側、詳しくは基端から若干先端側の位置には、スリット2aの幅(平行部2bの間隔)が大きくされてなる挿入口2cが形成されている。又、ばね部材2は、側方から見て(図2参照)所定の曲率で湾曲している。尚、本実施の形態のばね部材2は、異なる複数の曲率で湾曲している。又、所定の曲率とは、後述するブレードラバー3のリアウインドウ(払拭面)に対する押圧力が、基端側から先端側まで略一定となるような値である。
【0021】
ブレードラバー3は、ゴム材よりなり、リアウインドウを直接払拭するためのものである。ブレードラバー3は、図1に示すように、ばね部材2に保持されている。詳述すると、ブレードラバー3は、前記スリット2aの基端から先端までの長さと略同じ長さに設定されている。ブレードラバー3には、図2及び図5に示すように、前記スリット2aに挿入された状態で前記一対の平行部2bが嵌合する一対の保持溝3aが形成されている。この保持溝3aは、ブレードラバー3の基端から先端まで形成されている。又、図5に示すように、ブレードラバー3の保持溝3aよりリアウインドウ側(図5中、下側)には、リアウインドウ側に向かうほどその幅が小さくなる曲部3bと、該曲部3bのリアウインドウ側端部から同リアウインドウ側に同一の幅で延びる払拭部3cとが形成されている。そして、ブレードラバー3は、その先端側から前記ばね部材2の挿入口2cから前記保持溝3aに前記平行部2bを嵌合させながら前記スリット2aに挿入されることで、該ばね部材2に対して保持されている。尚、このとき、ブレードラバー3は、撓められながら、その先端から基端まで挿入口2cからスリット2aの先端側に挿入され、最後にその基端側が挿入口2cよりスリット2aの基端側に若干移動されることで、その先端から他端までがばね部材2に保持される。
【0022】
カバー部材4は、一体成形品であって、図4(a)に示すように上方(反リアウインドウ側であって、図1及び図4(b)中、上方)から見て、前記ばね部材2及び前記ブレードラバー3を覆うように設けられ、ばね部材2の弾性変形に追従すべく弾性変形可能とされている。詳しくは、本実施の形態のカバー部材4は、発泡ゴム材よりなる。又、カバー部材4は、前記ブレードラバー3と一体成形されている。このとき、ブレードラバー3は、図2及び図5に示すように、前記保持溝3aより上側(反リアウインドウ側)がカバー部材4に埋設されるように一体成形されている。又、カバー部材4は、その基端側にアームヘッド1を覆うアームヘッド被覆部4aを有する。このアームヘッド被覆部4aの下端部(リアウインドウ側端部)には、内側に延びる爪部4bが形成され、該爪部4bは前記係合部1dに係合されている。即ち、カバー部材4は、ばね部材2に保持されるブレードラバー3と一体成形されることと、爪部4bが係合部1dに係合されることで固定されている。
【0023】
上記のように構成された車両用ワイパ装置では、ピボット軸5が回動されると、該ピボット軸5と共にアームヘッド1、ばね部材2、ブレードラバー3及びカバー部材4が一体回動する。このとき、ブレードラバー3の払拭部3cは、ばね部材2による押圧力にてリアウインドウに押圧された状態で、該リアウインドウ上を摺動する。よって、ブレードラバー3の払拭部3cにてリアウインドウ(払拭面)が払拭される。尚、このとき、カバー部材4は、自身が弾性変形することでばね部材2の弾性変形に追従する。
【0024】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ブレードラバー3はばね部材2に保持され、ばね部材2はその基端部がアームヘッド1に固定され、ばね部材2及びブレードラバー3は、一体成形品であってばね部材2の弾性変形に追従する弾性変形可能なカバー部材4にて覆われる。よって、従来技術に比べて部品点数を低減させることができる。又、アームヘッド1から延びる部分の外観が一体成形品である継ぎ目が無いカバー部材4の外観となるため、外観を向上させることができる(図4参照)。しかも、従来技術のような関節部(ワイパアームとワイパブレードとの関節部等)が無いため、該関節部に氷や雪や小枝等が挟み込まれて正常な払拭動作が妨げられるといったことが無い。
【0025】
(2)カバー部材4は、アームヘッド1を覆うアームヘッド被覆部4aを有するため、アームヘッド1を含めた外観が一体成形品である継ぎ目が無いカバー部材4の外観となる。よって、外観を更に向上させることができる。
【0026】
(3)カバー部材4は、発泡ゴム材よりなるため、ばね部材2の弾性変形に追従する弾性変形可能なカバー部材4を容易に得ることができる。又、軽量化を図ることができる。しかも、カバー部材4に氷や雪が付着しても、叩く等の作業で、容易に取り除くことができる。
【0027】
(4)ばね部材2は、長手方向に延びるスリット2aが形成されることで該スリット2aにて分割されてなる一対の平行部2bを有する。又、ブレードラバー3には、スリット2aに挿入された状態で一対の平行部2bが嵌合する一対の保持溝3aが形成される。よって、ブレードラバー3をばね部材2に簡単な構成で保持させることができる。
【0028】
(5)ばね部材2の平行部2bの基端側、詳しくは基端から若干先端側の位置には、スリット2aの幅(平行部2bの間隔)が大きくされてなる挿入口2cが形成されている。そして、ブレードラバー3は、前記ばね部材2の挿入口2cから前記保持溝3aに前記平行部2bを嵌合させながら前記スリット2aに挿入するようにした。よって、容易にブレードラバー3を組付けることができる。
【0029】
(6)ブレードラバー3とカバー部材4とは、一体成形されるため、ばね部材2に保持されるブレードラバー3からカバー部材4が離脱してしまうことは防止される(接着等より離脱が低減される)。
【0030】
(7)カバー部材4は、ばね部材2に保持されるブレードラバー3と一体成形されることと、爪部4bがアームヘッド1の係合部1dに係合されることで固定されている。よって、アームヘッド被覆部4aを含むカバー部材4を容易に固定することができる。又、ブレードラバー3の交換時等にアームヘッド被覆部4aを含むカバー部材4を容易に取り外すことができる。しかも、爪部4bはアームヘッド被覆部4aの下端部(リアウインドウ側端部)に内側に延びるように設けられ、アームヘッド1の下端部に凹設された係合部1dに係合されるため、アームヘッド1の外観はアームヘッド被覆部4a(爪部4b)にて完全に覆われたように(更に繋ぎ目が見え難く)なる。よって、更に外観を向上させることができる。
【0031】
(8)ブレードラバー3の保持溝3aよりリアウインドウ側(図5中、下側)には、リアウインドウ側に向かうほどその幅が小さくなる曲部3bと、該曲部3bのリアウインドウ側端部から同リアウインドウ側に同一の幅で延びる払拭部3cとが形成されている。このように、ブレードラバー3の保持溝3a(ばね部材2)よりリアウインドウ側は、該リアウインドウ側に向かってその幅が大きくならない形状に形成されるため、即ち括れた個所が無いため、該括れた個所に溜まった水が凍結するといったことが防止される。
【0032】
(9)ブレードラバー3の保持溝3aは、該ブレードラバー3の基端から先端まで形成され、該ブレードラバー3はその基端から先端までばね部材2(平行部2b)に保持されるため、ばね部材2(平行部2b)の曲率を設定することで、リアウインドウ(払拭面)に対する押圧力を基端から先端まで設定することができる。よって、ブレードラバーの払拭面に対する押圧力を基端から先端まで、略一定とし、良好な払拭動作を行うことができる。
【0033】
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態では、カバー部材4は、アームヘッド1を覆うアームヘッド被覆部4aを有するとしたが、少なくともばね部材2及びブレードラバー3を覆う形状であれば、アームヘッド被覆部4aを有していなくても(別部材で設けても)よい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1),(3)〜(6),(8),(9)と同様の効果を得ることができる。
【0034】
・上記実施の形態では、カバー部材4は、発泡ゴム材よりなるとしたが、ばね部材2の弾性変形に追従する弾性変形可能なものであれば他の材料に変更して構成してもよい。例えば、上記カバー部材を、発泡樹脂材にて形成したものとしてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。又、例えば、上記カバー部材を、塩化ビニル樹脂にて形成したものとしてもよい。
【0035】
・上記実施の形態では、ばね部材2に、スリット2aを形成することで該スリット2aにて分割されてなる一対の平行部2bを形成し、ブレードラバー3に、スリット2aに挿入された状態で一対の平行部2bが嵌合する一対の保持溝3aを形成したが、ばね部材にブレードラバーを保持させることができれば他の構成に変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。
【0036】
・上記実施の形態では、ばね部材2の平行部2bの基端側、詳しくは基端から若干先端側の位置に、スリット2aの幅(平行部2bの間隔)が大きくされてなる挿入口2cを形成したが、前記保持溝3aに前記平行部2bを嵌合させながら前記スリット2aにブレードラバー3を挿入可能であれば、他の位置に挿入口を形成してもよい。例えば、ばね部材2の平行部2bの先端側、詳しくは先端から若干基端側の位置に、スリット2aの幅(平行部2bの間隔)が大きくされてなる挿入口を形成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0037】
・上記実施の形態では、ブレードラバー3とカバー部材4とを一体成形したが、それぞれ別体で成形し、接着剤等により接着してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(5),(7)〜(9)と同様の効果を得ることができる。
【0038】
・上記実施の形態では、カバー部材4は、ばね部材2に保持されるブレードラバー3と一体成形されることと、爪部4bがアームヘッド1の係合部1dに係合されることで固定されるとしたが、爪部4bを形成せずアームヘッド被覆部4aを他の方法でアームヘッド1に固定してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(6),(8),(9)と同様の効果を得ることができる。
【0039】
・上記実施の形態では、ブレードラバー3における保持溝3a(ばね部材2)よりリアウインドウ側は、該リアウインドウ側に向かってその幅が大きくならない形状に形成されるとしたが、図6に示すように、保持溝31a(ばね部材2)よりリアウインドウ側に括れ部31bが形成されたブレードラバー31に変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(7),(9)と同様の効果を得ることができる。
【0040】
・上記実施の形態では、リアウインドウ用の車両用ワイパ装置に具体化したが、他の払拭面、例えばフロントウインドウ用の車両用ワイパ装置に具体化してもよい。
【0041】
上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記保持溝は、前記ブレードラバーの基端から先端まで形成された。このようにすると、ブレードラバーはその基端から先端までばね部材に保持されるため、ばね部材(平行部)の曲率を設定することで、払拭面に対する押圧力を基端から先端まで設定することができる。よって、ブレードラバーの払拭面に対する押圧力を基端から先端まで、例えば略一定とすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、部品点数を低減させることができ、且つ外観を向上させることができ、正常な払拭動作が妨げられることが防止される車両用ワイパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の車両用ワイパ装置の要部断面図。
【図2】本実施の形態の車両用ワイパ装置の分解図。
【図3】(a)本実施の形態のアームヘッド及びばね部材の平面図。(b)同じく、アームヘッド及びばね部材の側面図。(c)アームヘッド及びばね部材の底面図。
【図4】(a)本実施の形態の車両用ワイパ装置の平面図。(b)同じく、車両用ワイパ装置の側面図。
【図5】本実施の形態の車両用ワイパ装置の断面図。
【図6】別例の車両用ワイパ装置の断面図。
【符号の説明】
1…アームヘッド、2…ばね部材、3…ブレードラバー、4…カバー部材、5…ピボット軸、1d…係合部、2a…スリット、2b…平行部、2c…挿入口、3a…保持溝、4a…アームヘッド被覆部、4b…爪部。

Claims (6)

  1. ピボット軸(5)に固定されるアームヘッド(1)と、
    前記アームヘッド(1)にその基端部が固定されるとともに、長手方向に延びるスリット(2a)が形成されることで該スリット(2a)にて分割されてなる一対の平行部(2b)が形成されるばね部材(2)と、
    前記一対の平行部(2b)が嵌合される一対の保持溝(3a)を有し、前記スリット(2a)に該一対の保持溝(3a)が挿入されて前記ばね部材(2)に保持され、前記ばね部材(2)の前記ピボット軸(5)周りの回動によって車両の払拭面を払拭するブレードラバー(3)と、
    一体成形品であって、少なくとも前記ばね部材(2)及び前記ブレードラバー(3)を覆うように設けられ、前記ばね部材(2)の弾性変形に追従する弾性変形可能なカバー部材(4)とを備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記カバー部材(4)は、前記アームヘッド(1)を覆うアームヘッド被覆部(4a)を有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 請求項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記アームヘッド被覆部(4a)の前記払拭面側端部には、内側に延びる爪部(4b)が設けられ、
    前記アームヘッド(1)の前記払拭面側端部には係合部(1d)が凹設され、
    前記カバー部材(4)は、前記ばね部材(2)に保持される前記ブレードラバー(3)に対して固定されることと、前記爪部(4b)が前記係合部(1d)に係合されることで固定されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記カバー部材(4)は、発泡ゴム材、若しくは発泡樹脂材よりなることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記ばね部材(2)の前記平行部(2b)の一端側には、前記スリット(2a)の幅が大きくされることで、前記ブレードラバーの一端側から前記保持溝(3a)に前記平行部(2b)を嵌合させながら前記スリット(2a)に前記ブレードラバー(3)の他端側を挿入可能とするための挿入口(2c)が形成されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記ブレードラバー(3)と前記カバー部材(4)とは、一体成形されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
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