JP3830720B2 - 高周波モジュール装置及びこれを用いた移動体通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は小型・薄型で携帯及び移動可能であり、設置個所の形状に制限されることのない高周波モジュール装置及びこれを用いた移動体通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯及び移動可能の薄型な高周波モジュール装置としては、例えば電子情報通信学会春季全国大会(1989年)予稿集、C−791に記載されたものがある。図9は上記した従来の高周波モジュール装置を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)中のIa,Ibで示す面に沿った断面図である。図において、18は外部と無線信号の送受信を行うアンテナ放射素子、19はアンテナ放射素子18が形成された第1の誘電体層、20は給電回路22が設けられた第2の誘電体層、21は高周波モジュール装置に接地ラインを供給する接地層、22は第2の誘電体層20上に形成される給電回路で、この給電回路22によりアンテナ放射素子18は給電される。
【0003】
図のように、従来の携帯及び移動可能の薄型な高周波モジュール装置は、一般的に2つの誘電体層19,20及び接地層21を有したトリプレート型ストリップ線路形式で構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の携帯及び移動可能の薄型な高周波モジュール装置は以上のように構成されているので、2つの誘電体層19,20及び接地層21を有したトリプレート構造であるために、基板が厚くなり薄型に限界があるという課題があった。
【0005】
また、2つの誘電体層19,20がアルミナ、サファイア、溶融石英、GaAs、Siなどの固形の誘電体材料から作成されていたため、設置個所が平面でないと取り付けることができないという課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、小型・薄型で携帯及び移動可能であり、設置個所の形状に制限されることのない高周波モジュール装置及びこれを用いた移動体通信装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る高周波モジュール装置は、一方の面に誘電体層を有し、曲げにより生じる応力を吸収するスポンジ層が積層されたフレキシブル基板と、このフレキシブル基板の一方の面に少なくとも1つ設けられ、外部と無線信号の送受信をするアンテナ放射手段と、このアンテナ放射手段と接続して、無線信号の周波数を適宜変換する周波数変換手段を含むICチップと、ICチップを実装する多層基板とを有する高周波モジュールと、フレキシブル基板の他方の面に設けられ、このフレキシブル基板を設置面に接着する接着手段とを備え、多層基板の周縁部に設けた接続部を介して、ICチップとフレキシブル基板上のアンテナ放射手段とを電気的に接続するものである。
【0008】
この発明に係る高周波モジュール装置は、複数のアンテナ放射手段が周波数変換手段に接続し、複数のアンテナ放射手段のうち、所望のアンテナ放射手段に適宜切り換えるアンテナ切り換え手段を高周波モジュールが備えるものである。
【0009】
この発明に係る高周波モジュール装置は、複数のアンテナ放射手段が周波数変換手段に接続し、各アンテナ放射手段の給電位相を適宜調整する移相調整手段を高周波モジュールが備えるものである。
【0010】
この発明に係る高周波モジュール装置は、接着手段がフレキシブル基板を着脱自在に接着するものである。
【0011】
この発明に係る高周波モジュール装置は、接着手段が設置面に係着する係着手段からなるものである。
【0012】
この発明に係る高周波モジュール装置は、接着手段が板状磁石からなるものである。
【0013】
この発明に係る移動体通信装置は、請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置を備えるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による高周波モジュール装置の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は斜視図である。図において、1は折り曲げ自在の電子回路基板であるフレキシブル基板、1aはフレキシブル基板1の一方の面に形成された誘電体層、1bはフレキシブル基板1の他方の面に形成され、フレキシブル基板1を設置面に接着する接着層(接着手段)である。2は外部との無線信号の送受信をするためのアンテナ放射素子(アンテナ放射手段)、3はアンテナ放射素子2と給電線路4を介して電気的に接続する不図示の周波数変換手段を内部に有する高周波モジュール、4はアンテナ放射素子2に給電を行う給電線路(アンテナ放射手段)、4aは高周波モジュール3と外部インタフェース端子6とを接続する線路、5はアンテナ放射素子2、給電線路4、及び高周波モジュール3からなる基本ユニット、6は外部装置と信号のやり取りをするための外部インタフェース端子である。基本ユニット5、線路4a、及び外部インタフェース端子6は、フレキシブル基板1の誘電体層1a上に形成されるものである。なお、基本ユニット5を構成するアンテナ放射素子2は少なくとも1つ(図示の例では2つ)あればよい。
【0015】
次に動作について説明する。
実施の形態1における高周波モジュール装置は、アンテナ放射素子2を介した外部との無線信号の送受信、及び外部インタフェース端子6を介して、例えばコンピュータ等の外部装置と信号の送受信を行う機能を有するものである。
先ず、無線信号の送信時において、外部インタフェース端子6及び線路4aを介して高周波モジュール3に送信する無線信号に係る信号が入力される。このあと、高周波モジュール3内の周波数変換手段によって周波数変換された後に給電線路4を介してアンテナ放射素子2に入力されて外部に無線信号が送信される。また、無線信号の受信時において、外部からの送信されてきた無線信号はアンテナ放射素子2において検出されて給電線路4を介して高周波モジュール3に入力される。このあと、高周波モジュール3内の周波数変換手段によって周波数変換された後、線路4aを介して外部インタフェース端子6より外部装置に信号が出力される。
【0016】
図2は実施の形態1よる高周波モジュール装置の具体的構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は基本ユニット及びフレキシブル基板の断面図、(c)は実施の形態1による高周波モジュール装置を曲面に取り付けた場合における基本ユニットの断面図を示している。図2(a)において、12はアンテナ放射素子であるパッチアンテナ(アンテナ放射手段)、13はパッチアンテナ12と高周波モジュール3との間の信号を伝送するコプレナ線路である(アンテナ放射手段)。また、基本ユニット5は1個の高周波モジュール3にコプレナ線路13を介してパッチアンテナ12を4個接続しており、この基本ユニット5が4個配置されている。13aは基本ユニット5を相互に接続するコプレナ線路である。
【0017】
図2(b)、及び図2(c)において、1cはフレキシブル基板1の下面に形成された接着層(接着手段)で、フレキシブル基板1を設置面に着脱自在に接着する。3aはICチップ3bなどを実装する多層基板で、ガラスセラミック若しくは有機系材料から構成される。3bは周波数変換手段などの高周波回路が集積されたICチップ(周波数変換手段)、3cは高周波モジュール3とICチップ3bとを電気的に接続する導電性バンプで、3dは高周波モジュール3とコプレナ線路13とを電気的に接続する導電性バンプである。高周波モジュール3は多層基板3a、高周波回路を集積したICチップ3b、ICチップ3bと多層基板3aとを電気的に接続する導電性バンプ3c、及び多層基板3aとフレキシブル基板1とを電気的に接続する導電性バンプ3dからなる。ICチップ3bは導電性バンプ3cにより多層基板3aにフリップチップ実装され、高周波モジュール3も同様に導電性バンプ3dによってフレキシブル基板1にフリップチップ実装される。
【0018】
14は誘電体層であるポリイミドフィルム層、15はフレキシブル基板1に弾性を持たせるためのスポンジ層、16は高周波モジュール3に接地電位を供給するためのグランド層、17はコプレナ線路13のグランドパターンとグランド層16とを電気的に接続するスルーホールである。フレキシブル基板1はコプレナ線路13、ポリイミドフィルム層14、スポンジ層15、接着層1c、グランド層16、及びスルーホール17から構成される。また、コプレナ線路13はポリイミドフィルム14上に形成されるTAB(Tape Automated Bonding)構造とする。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
次に概要について説明する。
本願発明の高周波モジュール装置の特徴として、設置面の形状によらず高周波モジュール装置を設置することができることにある。ここで、例えば図2(c)に示すように設置面が曲面形状である場合について説明する。フレキシブル基板1は折り曲げ自在であることから、設置面の曲面に沿って変形して接着層1cに間隙を生じることなく取り付けることができ、また、異なる曲率面であっても取り付け強度の低下を防ぐことができる。
【0020】
このとき、高周波モジュール3にはフレキシブル基板1を曲げるときに生じる応力が加わるが、フレキシブル基板1内のスポンジ層15自体の変形によって高周波モジュール3に加わる応力を吸収するために、高周波モジュール3とフレキシブル基板1との接続部に応力が集中することがない。
【0021】
また、ポリイミドフィルム層14はフレキシブル基板1を曲げても表面の伸縮が小さいので、この上に構成した高周波信号を伝搬させるコプレナ線路13の長さ、間隔がほとんど変化しない。これにより、フレキシブル基板1を曲げることによる特性劣化を小さくすることができる。
【0022】
以上のように、この実施の形態1によれば、一方の面に誘電体層1a,14を有するフレキシブル基板1と、このフレキシブル基板1の一方の面に少なくとも1つ設けられ、外部と無線信号の送受信をするためのアンテナ放射素子2,12や給電線路4,13からなるアンテナ放射手段と、このアンテナ放射手段と接続して、ICチップ3b内に設けられ、無線信号の周波数を適宜変換する周波数変換手段とを有する高周波モジュール3と、フレキシブル基板1の他方の面に設けられ、このフレキシブル基板1を設置面に接着する接着層1bとを備えるので、アンテナ放射素子2及び高周波モジュール3が同一面上に形成されることから、小型、且つ薄型とすることができる。また、接着層1bを介してフレキシブル基板1を接着するので設置が容易である。さらに、誘電体層1a及び接着層1bを変形可能な材料で作成することにより、設置箇所の形状に比較的制限されることなく設置することができる。
【0023】
実施の形態2.
この実施の形態2は複数のアンテナ放射手段を有し、これらのアンテナ放射手段のうち、所望のアンテナ放射手段に適宜切り換えるアンテナ切り換え手段を高周波モジュールが備えるものである。
【0024】
図3はこの実施の形態2による高周波モジュール装置の構成を示す上面図である。図において、7は高周波モジュール3内に設けられ、複数個のアンテナ放射素子2から所望のアンテナ放射素子に切り換える切り換え手段(アンテナ切り換え手段)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0025】
次に概要について説明する。
個々のアンテナ放射素子2と高周波モジュール3との間の動作は上記実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略し、複数個のアンテナ放射素子2を1つの高周波モジュール3に接続することによって期待できる構成について説明する。高周波モジュール3に接続する各アンテナ放射素子2は、切り換え手段7によって所望のアンテナ放射素子2に適宜切り換えることができる。これにより、受信すべきフェージング受信波を複数のアンテナ放射素子2で交互に受信し、受信波を合成若しくは切り換えて受信信号とすることで、アンテナ切換ダイバーシチとして動作させることができる。
【0026】
以上のように、この実施の形態2によれば、アンテナ放射素子2及び給電線路4からなるアンテナ放射手段が周波数変換手段に複数個接続し、複数のアンテナ放射手段のうち、所望のアンテナ放射手段に適宜切り換える切り換え手段7を高周波モジュール3が備えるので、アンテナ切換ダイバーシチとして動作させることができる。
【0027】
実施の形態3.
この実施の形態3は複数のアンテナ放射手段を有し、各アンテナ放射手段の給電位相を適宜調整する移相調整手段を高周波モジュールが備えるものである。
【0028】
図4はこの発明の実施の形態3による高周波モジュール装置の構成を示す上面図である。図において、8はアンテナ放射素子2の給電位相の移相量を切り換える移相器(移相調整手段)、9は合波回路(移相調整手段)で、各アンテナ放射素子2が受信した電波を合波する。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0029】
次に概要について説明する。
高周波モジュール3に移相器8及び合波回路9を持たせ、複数個のアンテナ放射素子2を接続することにより、フェーズドアレイとして動作させることができる。具体的に説明すると、移相器8により各アンテナ放射素子2の給電位相を一定の規則に従って電子的に変えてゆくことで、一定位相差で励振された各アンテナ放射素子2から放射される放射ビームを走査することができる。また、受信時においては各アンテナ放射素子2の出力を合波回路9により適当に合成することで、自由度の高いビーム合成をすることができる。
【0030】
以上のように、この実施の形態3によれば、アンテナ放射素子2及び給電線路4からなるアンテナ放射手段が周波数変換手段に複数個接続し、各アンテナ放射手段の給電位相を適宜調整する、移相器8及び合波回路9からなる移相調整手段を高周波モジュール3が備えるので、フェーズドアレイとして動作させることができる。
【0031】
実施の形態4.
この実施の形態4はフレキシブル基板に設けた接着手段を着脱自在としたものである。
【0032】
図5はこの発明の実施の形態4による高周波モジュール装置の構成を示す斜視図である。図において、1cはフレキシブル基板1に形成した繰り返し脱着可能の接着層(接着手段)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0033】
次に概要について説明する。
フレキシブル基板1に形成した接着層1cを繰り返し脱着可能とすることにより、設置個所に固定されることがなくなることから、繰り返しの移動及び携帯使用が可能となる。繰り返し脱着可能な接着層1cとしては、吸盤、ゲル状材料によるものなどでもよいが、以下に具体的な例を挙げる。
【0034】
図6は実施の形態4による高周波モジュールが使用する接着層の他の例を示す斜視図である。図において、1dはフレキシブル基板1を設置面に係着させて接着する接着層(係着手段、接着手段)で、例えば布などの表面の繊維に係着する鉤部をテープ上に多数設けてなるマジックテープ(株式会社クラレの登録商標)などを使用する。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0035】
このように構成することで、設置面が接着層1dと係着する布などの表面であれば、フレキシブル基板1の接着層1dの鉤部が表面の繊維に絡み合って接着することができる。
【0036】
なお、上記では接着層1dにマジックテープのような設置面と係着する鉤部を有するものを示したが、これに限らず、接着層1dと設置面とが係着して着脱自在に設置することができるものならばよい。
【0037】
図7は実施の形態4による高周波モジュールが使用する接着層の他の例を示す斜視図である。図において、1eは板状磁石(接着手段)であり、フレキシブル基板1とともに変形可能である。また、板状磁石1eとしては、弾性材料と磁性材料とを練り合わせて作成されるフレキシブルに変形可能な磁石(いわゆる、ゴム磁石)や磁石粒子を弾性材料からなる板材に塗布したものなどが考えられる。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0038】
このように構成することで、常磁性材料で構成される設置面であれば、フレキシブル基板1の接着層1eを設置面に接着することができる。
【0039】
以上のように、この実施の形態4によれば、接着層1cがフレキシブル基板1を着脱自在に接着するので、フレキシブル基板1を繰り返し脱着可能であることから設置個所に固定されず、繰り返しの移動及び携帯使用が可能となる。
【0040】
また、この実施の形態4によれば、接着層1dが設置面に係着する係着手段からなるので、上記と同様の効果を奏する。
【0041】
さらに、この実施の形態4によれば、接着層1eが板状磁石からなるので、上記と同様の効果を奏する。
【0042】
実施の形態5.
この実施の形態5では上記実施の形態で示した高周波モジュール装置を使用した移動体通信装置について示す。
【0043】
図8はこの発明の実施の形態5による移動体通信装置を示す上面図である。図において、11は上記実施の形態1〜4に示したような高周波モジュール装置を無線送受信部として使用した移動体通信装置である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0044】
次に概要について説明する。
携帯及び移動可能な通信装置に高周波モジュール装置を無線送受信部として使用することで、場所に制限されずに情報通信が可能となる。このように、上記実施の形態2,3のようにアンテナ切り換えダイバーシチやフェーズドアレイとして動作させることのできる本願発明の高周波モジュール装置を使用することで、従来の移動体通信装置にはない様々な通信機能を持たすことができ、加えて携帯性を損なうことがない。
【0045】
以上のように、この実施の形態5によれば、移動体通信装置に本願発明の高周波モジュール装置を使用するので、様々な通信機能を有し、加えて携帯性のよい移動体通信装置を提供することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、この発明の高周波モジュールによれば、一方の面に誘電体層を有するフレキシブル基板と、このフレキシブル基板の一方の面に少なくとも1つ設けられ、外部と無線信号の送受信をするためのアンテナ放射手段と、このアンテナ放射手段と接続して、無線信号の周波数を適宜変換する周波数変換手段とを有する高周波モジュールと、フレキシブル基板の他方の面に設けられ、このフレキシブル基板を設置面に接着する接着手段とを備えるので、アンテナ放射素子及び高周波モジュールが同一面上に形成されることから、小型、且つ薄型とすることができる効果がある。また、接着手段を介してフレキシブル基板を接着するので設置が容易である。さらに、設置箇所の形状に比較的制限されることなく設置することができる効果がある。
【0047】
この発明の高周波モジュールによれば、複数のアンテナ放射手段が周波数変換手段に接続し、複数のアンテナ放射手段のうち、所望のアンテナ放射手段に適宜切り換えるアンテナ切り換え手段を高周波モジュールが備えるので、アンテナ切換ダイバーシチとして動作させることができる。
【0048】
この発明の高周波モジュールによれば、複数のアンテナ放射手段が周波数変換手段に接続し、各アンテナ放射手段の給電位相を適宜調整する移相調整手段を高周波モジュールが備えるので、フェーズドアレイとして動作させることができる。
【0049】
この発明の高周波モジュールによれば、接着手段がフレキシブル基板を着脱自在に接着するので、設置個所に固定されず、移動及び携帯の自由度を高めることができる効果がある。
【0050】
この発明の高周波モジュールによれば、接着手段が設置面に係着する係着手段からなるので、上記段落0049と同様の効果を奏する。
【0051】
この発明の高周波モジュールによれば、接着手段が板状磁石からなるので、上記段落0049と同様の効果を奏する。
【0052】
この発明の移動体通信装置よれば、請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置を備えるもので、場所に制限されずに情報通信が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による高周波モジュール装置の構成を示す図ある。
【図2】 実施の形態1よる高周波モジュール装置の具体的構成を示す図である。
【図3】 この実施の形態2による高周波モジュール装置の構成を示す上面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による高周波モジュール装置の構成を示す上面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による高周波モジュール装置の構成を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態4による高周波モジュールが使用する接着層の他の例を示す斜視図である。
【図7】 実施の形態4による高周波モジュールが使用する接着層の他の例を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による移動体通信装置を示す上面図である。
【図9】 従来の高周波モジュール装置を示す図である。
【符号の説明】
1 フレキシブル基板、1a 誘電体層、1b,1c 接着層(接着手段)、1d 接着層(係着手段、接着手段)、1e 板状磁石(接着手段)、2 アンテナ放射素子(アンテナ放射手段)、3 高周波モジュール、3a 多層基板、3b ICチップ(周波数変換手段)、3c,3d 導電性バンプ、4 給電線路(アンテナ放射手段)、4a 線路、5 基本ユニット、6 外部インタフェース端子、7 切り換え手段(アンテナ切り換え手段)、8 移相器(移相調整手段)、9 合波回路(移相調整手段)、11 移動体通信装置、12 パッチアンテナ(アンテナ放射手段)、13 コプレナ線路(アンテナ放射手段)、13a コプレナ線路、14 ポリイミドフィルム層、15 スポンジ層、16 グランド層、17 スルーホール。
Claims (7)
- 一方の面に誘電体層を有し、曲げにより生じる応力を吸収するスポンジ層が積層されたフレキシブル基板と、
このフレキシブル基板の一方の面に少なくとも1つ設けられ、外部と無線信号の送受信をするアンテナ放射手段と、このアンテナ放射手段と接続して、上記無線信号の周波数を適宜変換する周波数変換手段を含むICチップと、上記ICチップを実装する多層基板とを有する高周波モジュールと、
上記フレキシブル基板の他方の面に設けられ、このフレキシブル基板を設置面に接着する接着手段とを備え、
上記多層基板の周縁部に設けた接続部を介して、上記ICチップと上記フレキシブル基板上の上記アンテナ放射手段とを電気的に接続する高周波モジュール装置。 - 高周波モジュールは、複数のアンテナ放射手段が周波数変換手段に接続し、
上記複数のアンテナ放射手段のうち、所望のアンテナ放射手段に適宜切り換えるアンテナ切り換え手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の高周波モジュール装置。 - 高周波モジュールは、複数のアンテナ放射手段が周波数変換手段に接続し、
各アンテナ放射手段の給電位相を適宜調整する移相調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の高周波モジュール装置。 - 接着手段は、フレキシブル基板を着脱自在に接着することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置。
- 接着手段は、設置面に係着する係着手段からなることを特徴とする請求項4項記載の高周波モジュール装置。
- 接着手段は、板状磁石からなることを特徴とする請求項4項記載の高周波モジュール装置。
- 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置を備えた移動体通信装置。
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