JP3830309B2 - 自走草刈機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メインカッターを有する走行基体部の左右方向一側に、上下方向に傾動可能にサイドカッター部が連結されてなる自走草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の自走草刈機の従来例を、図7、図8を参照しながら簡単に説明する。
図示例の自走草刈機1は、主として畦草刈りに使用するもので、畦の上面に生えている草を刈り取るためのメインカッター11を有する走行基体部1Aの左右方向一側(左側)に、斜面(法面)に生えている草を刈り取るためのサイドカッター12を有するサイドカッター部1Sが、上下方向に傾動可能に連結されている。
【0003】
前記走行基体部1Aは、前記メインカッター11の他、該メインカッター11の上方側、左右方向一側(右側)、及び後方側を覆う下面が開放されたスカート状のメインシールドカバー6を備え、このメインシールドカバー6の前部側に、支持部材22を介して前輪2が支持されるとともに、該前輪2の取付高さ位置調節機構23及びフットガード16が設けられている。前記メインシールドカバー6の上面側には、前記メインカッター11及び前記サイドカッター12の回転駆動用兼走行用の動力を発生する原動機(空冷4サイクルガソリンエンジン)8が搭載保持され、また、前記メインシールドカバー6の後部側には、後輪(駆動輪)3、該後輪3に前記原動機8の動力を伝達するためのプロペラシャフトや変速機等からなる動力伝達機構9、基体フレーム5、二股状の操作ハンドル13が設けられている。この操作ハンドル13には、前記カッター11、12への動力伝達を断接するクラッチレバー14、前記原動機8用のスロットルレバー19等が設けられている。
【0004】
一方、前記サイドカッター部1Sは、前記メインシールドカバー6の後部側に、後述する回転伝達軸40に、その中心軸線Oを回動支点として上下方向に傾動可能に連結されたケース状支持部材36を介して取り付けられており、前記サイドカッター12の他、該サイドカッター12の上方側、左右方向一側(左側)、及び後方側を覆う下面が開放されたスカート状のサイドシールドカバー7を備え、このサイドシールドカバー7の前部側の左右方向一側部(左側部)に、支持部材24を介してサイド車輪4が支持されるとともに、該サイド車輪4の取付高さ位置調節機構25が設けられ、さらに前方に突出してフットガード17が設けられている。
【0005】
そして、前記原動機8の回転駆動力は、次のようにして前記メインカッター11及び前記サイドカッター12に伝達されるようになっている。すなわち、前記原動機8の出力軸8aの回転が、プーリ26、ベルト28、及びプーリ27を介して、前記メインシールドカバー6の左側部の前記回動軸線O上に配在されたメイン中間軸21に伝達され、該メイン中間軸21から前記メインカッター11の回転軸31に、プーリ32、ベルト34、及びプーリ33を介して伝達される。
【0006】
また、前記メイン中間軸21から前記サイドカッター12の回転軸52へは、順次、図示していない一対の傘歯車→前記回転伝達軸40→図示していない一対の傘歯車→前記サイドシールドカバー7の右側部の前記中心軸線O上に配在されたサイド中間軸51→プーリ53→ベルト55→プーリ54を介して伝達される。
なお、前記ベルト28、34には、それぞれ前記メインカッター11及びサイドカッター12への動力断接に供されるベルトテンションクラッチのテンションローラ29、35が添設されている。
【0007】
このような構成とされた前記自走草刈機1においては、畦の草刈りを行う際には、前記走行基体部1Aを畦の上面に、前記サイドカッター部1Sを傾動させて畦の法面に位置させ、前記メインカッター11及び前記サイドカッター12を回転させながら前進走行させる。これにより、畦の上面及び法面に生えている草が同時に刈り取られる。このときの、前記サイドカッター12による刈幅(サイド刈幅)Lsは、前記サイドカッター12の回転直径となり、一定である。
また、前記サイドカッター部1Sを前記走行基体部1Aと同じ平面に位置させ、前記メインカッター11及び前記サイドカッター12を回転させながら前進走行させることにより、平面の草刈りを幅広に行うことができる。このときの平面の刈幅(全刈幅)Laは、前記メインカッター11及び前記サイドカッター12の回転直径の和からそれらの左右方向のオーバーラップ幅を減じたものとなり、一定である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記した如くの従来の前記自走草刈機1においては、前記サイドカッター部1Sによる前記サイド刈幅Lsは、単一の前記サイドカッター12の回転直径のみに依存しているため、畦の草刈り等における法面の刈幅が不足する場合があった。そこで、前記サイドカッター部1Sによる前記サイド刈幅Lsを増大させるべく、前記サイドカッター部1Sにもう一枚、左右方向一側に張り出すようにサイドカッターを連設して二連式となすことが考えられている。
しかしながら、サイドカッター部を二連式とすると、今度は、法面の幅が短い場合に、その二連式サイドカッター部を法面上に乗せることができず、草刈り作業が行えなくなってしまう。
【0009】
かかる不具合を解消すべく、二連のサイドカッターの相対位置を変えることにより刈幅を可変となすことも考えられているが、二連のサイドカッターの相対位置を変えようとすると、それらを覆うシールドカバー同士が干渉する、それらの間に間隙が形成される、サイド車輪の位置、姿勢も変わり、走行性能や草刈り性能が低下する、等の種々の問題が生じる。
本発明は、前記した如くの従来の自走草刈機に伴う問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、二連式サイドカッター部による刈幅を、シールドカバー同士の干渉等を生じさせることなく、容易にかつ合理的に変えることができ、しかも、走行性能や草刈り性能の低下を招来することがないようにされた自走草刈機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成すべく、本発明に係る自走草刈機は、基本的には、前輪、後輪、サイド車輪、メインカッター、第一サイドカッター、及び、第二サイドカッターを有し、前記メインカッター及び前記第一及び第二サイドカッターを回転駆動する原動機を有する走行基体部と、該走行基体部の左右方向一側に上下方向に傾動可能に連結された二連式サイドカッター部と、を備える。
そして、前記メインカッターより後方側に前記第一サイドカッターが配在され、前記二連式サイドカッター部によるサイド刈幅を可変とすべく、前記第二サイドカッターは、前記第一サイドカッターより前方側でかつ左右方向一側寄りに配在されるとともに、前記第一サイドカッターの回転軸を回動支点軸として左右方向に回動可能とされており、前記二連式サイドカッター部は、前記第一サイドカッターの上方側、左右方向一側、及び後方側を覆う下面が開放された第一シールドカバーと、前記第二サイドカッターの上方側及び左右方向一側を覆う下面が開放された第二シールドカバーと、を有し、前記第一サイドカッターの前記回転軸に回動可能に支持アームの基端部が連結され、前記支持アームの先端部に前記第二サイドカッターの回転軸が軸支されるとともに、該回転軸に回動可能に前記第二シールドカバーが支持されていることを特徴としている。
【0011】
前記二連式サイドカッター部は、好ましくは、前記第一シールドカバーと前記第二シールドカバーとにおける左右方向一側間に配在された中間シールドカバーと、をさらに有し、前記第二シールドカバー及び前記中間シールドカバーは、前記サイド刈幅を変えるべく前記第二サイドカッターが回動せしめられるとき、その回動に追従して、前記第一シールドカバーとの間に干渉及び間隙を生じさせることなく、その位置姿勢を変化させるようにされる。
【0012】
好ましい態様では、前記第一シールドカバーと前記第二シールドカバーとの間に、該第二シールドカバーを前記第一シールドカバーに対して予め設定された複数の回動位置のいずれかにて保持固定する保持固定手段が設けられる。
他の好ましい態様では、前記第二シールドカバーの左右方向一側に前記サイド車輪が常時前記第二シールドカバーより前方側に突出するように取り付けられる。
また、前記第一サイドカッターの地上高は、好ましくは、前記メインカッター及び前記第二サイドカッターのより低くされる。
【0013】
さらに別の好ましい態様では、前記回転軸に回動可能に前記第二シールドカバーが支持される。
より具体的な好ましい態様では、前記支持アームと平行に、かつ、前記第一及び第二シールドカバー間を架け渡すようにリンク部材が配在され、該リンク部材の両端部がそれぞれ前記第一及び第二シールドカバーに回動自在に連結される。
【0014】
このような構成とされた本発明に係る自走草刈機の好ましい態様においては、前記二連式サイドカッター部によるサイド刈幅を狭めるときは、前記第二サイドカッター、前記第二シールドカバー等からなる回動部を、前記走行基体側に近づけるように、つまり、前方側に畳むように回動させて、前記保持固定手段により予め設定された複数の回動位置のいずれかにて保持固定する。
前記とは逆に、前記二連式サイドカッター部によるサイド刈幅を拡げるときは、前記第二サイドカッター、前記第二シールドカバー等からなる回動部を、前記走行基体から離すように回動させて、前記保持固定手段により予め設定された複数の回動位置のいずれかにて保持固定する。
【0015】
前記のようにしてサイド刈幅が変更されるときは、前記リンク部材の作用により、前記第二シールドカバーは、前記第二サイドカッターの回転軸を回動支点軸として回動せしめられ、これにより、前記第二シールドカバー及び前記中間シールドカバーは、前記第一シールドカバーとの間に干渉及び間隙を生じさせることなく、その位置姿勢を変化させるとともに、前記サイド車輪は傾斜することなく走行方向に平行な初期姿勢を保つ。
【0016】
このようにされることにより、二連式サイドカッター部による刈幅を、シールドカバー同士の干渉等を生じさせることなく、容易にかつ合理的に変えることができ、また、サイド車輪は、刈幅可変としても、草刈り、走行の障害となることがなく、走行性能や草刈り性能の低下を招くことはない。
また、前記第一サイドカッターの地上高を、前記メインカッター及び前記第二サイドカッターの地上高より低くすることにより、平面刈りのときの刈り高さが揃いやすくなり、また、刈幅が狭いときは、刈り草を細断することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る自走草刈機の一実施形態を示している。本実施形態の自走草刈機10は、前述した図7、図8に示される従来の自走草刈機1と同様に、主として畦草刈り取りに使用するものであり、前記従来の自走草刈機1のサイドカッター部1Sが単一のサイドカッター12を備えるのに対し、本実施の形態におけるサイドカッター部1Sは二連式となっているが、走行基体部1Aは略同一構成である。
【0018】
本実施形態の自走草刈機10の前記走行基体部1Aは、メインカッター11の他、該メインカッター11の上方側、左右方向一側(右側)、及び後方側を覆う下面が開放されたスカート状のメインシールドカバー6を備え、このメインシールドカバー6の前部側に、支持部材22を介して前輪2が支持されるとともに、該前輪2の取付高さ位置調節機構23及びフットガード16が設けられている。前記メインシールドカバー6の上面側には、前記メインカッター11及び前記サイドカッター部1Sの回転駆動用兼走行用の動力を発生する原動機(空冷4サイクルガソリンエンジン)8が搭載保持され、また、前記メインシールドカバー6の後部側には、後輪(駆動輪)3、該後輪3に前記原動機8の動力を伝達するためのプロペラシャフトや変速機等からなる動力伝達機構9、基体フレーム5、二股状の操作ハンドル13が設けられている。この操作ハンドル13には、前記メインカッター11、及び前記サイドカッター部1Sへの動力伝達を断接するクラッチレバー14、前記原動機8用のスロットルレバー19等が設けられている。
【0019】
一方、本実施形態の自走草刈機10の二連式サイドカッター部1Sは、前記メインシールドカバー6の後部側に、後述する回転伝達軸40(図2、図3参照)に、その中心軸線Oを回動支点として上下方向に傾動可能に連結されたケース状支持部材36を介して取り付けられている。
この二連式サイドカッター部1Sは、前記メインカッター11より後方側に配在された第一サイドカッター12Aと、この第一サイドカッター12Aより前方側でかつ左右方向一側(左側)寄りに配在された第二サイドカッター12Bと、を有するとともに、前記第一サイドカッター12Aの上方側、左右方向一側(左側)、及び後方側を覆う、下面が開放されたスカート状の第一シールドカバー70Aと、前記第二サイドカッター12Bの上方側及び左右方向一側(左側)を覆う、下面が開放された第二シールドカバー70Bと、前記第一シールドカバー70Aと前記第二シールドカバー70Bとにおける左右方向一側(左側)間に配在された中間シールドカバー71と、を備える。
【0020】
ここでは、図4を参照すればよくわかるように、前記第一サイドカッター12Aの回転軸52に、該回転軸52に直交する平面内で回動可能に、ケース状の支持アーム60の基端部60Aが連結部材62を介して連結され、前記支持アーム60の先端部60Bに、前記第二サイドカッター12Bの回転軸61が軸支されるとともに、該回転軸61に支持部材64を介して回動可能に前記第二シールドカバー70Bが支持されている。
【0021】
前記第二シールドカバー70Bと前記中間シールドカバー71は、図5、図6に示される如くに、ねじりコイルばね73付きヒンジ部材72により連結されていて、前記中間シールドカバー71は、常時前記第一シールドカバー70A側に向けて付勢されており、後述する如くに、前記二連式サイドカッター部1Sによるサイド刈幅Lsを変えるべく、前記第二シールドカバー70Bや前記第二サイドカッター12B等からなる回動部70が、前記第一サイドカッター12Aの前記回転軸52を回動支点として回動せしめられるとき、それに追従して、前記第二シールドカバー70B及び前記中間シールドカバー71は、前記第一シールドカバー70Aとの間に干渉及び間隙を生じさせることなく、カッター部をシールドしつつその位置姿勢を変化させるようにされている。
【0022】
また、前記第二シールドカバー70Bの前部側の左右方向一側部(左側部)に、支持部材24を介してサイド車輪4が前記第二シールドカバー70B及び前記第二サイドカッター12Bより常時前方に突出した状態で支持されるとともに、前記サイド車輪の取付高さ位置調節機構25が設けられ、さらに、前方に突出してフットガード17が設けられている。
また、前記支持アーム60と平行に、かつ、前記第一及び第二シールドカバー70A、70B間を架け渡すようにリンク部材75が配在され、該リンク部材75の両端部75A、75Bが、それぞれ前記第一及び第二シールドカバー70A、70Bにそれぞれ一体的に設けられた取付板76、77に、ピン76a、77aで回動自在に軸着されている。
【0023】
前記に加え、前記支持アーム60と前記第一シールドカバー70Aとの間に、前記第二シールドカバー70B及び第二サイドカッター12Aを前記第一シールドカバー70Aに対して予め設定された複数の回動位置のいずれかにて保持固定する保持固定手段が設けられている。この保持固定手段は、図4〜図6を参照すればよくわかるように、前記支持アーム60の前記基端部60Aに設けられた前記連結部材62と、該連結部材62の取付部63にボルト66、66で取り付けられた回動操作用取手65と、前記第一シールドカバー70Aに固定された位置調節板67と、を備えて構成されている。前記位置調節板67には、前記回転軸52を中心とした同一円周上に所定間隔をあけて三箇所に最小刈幅用係止部67a、中間刈幅用係止部67b、最大刈幅用係止部67cが設けられており、前記回動操作用取手65を押引することにより前記支持アーム60を介して前記回動部70を回動させて、前記回動操作用取手65に保持されているピン65aを、前記いずれかの係止部67a、67b、又は67cに挿入係止させることにより、前記回動部70がその回動位置にて保持固定される。
【0024】
また、ここでは、前記第一サイドカッター12Aの地面Gからの地上高H12Aは、前記メインカッター11及び前記第二サイドカッター12Bの地上高H11、H12Bより低くされており、前記第二サイドカッター12Bの地上高H12Bは、前記メインカッター11より低くされている。
そして、前記原動機8の回転駆動力は、次のようにして前記メインカッター11及び前記第一及び第二サイドカッター12A、12Bに伝達されるようになっている。すなわち、図1に加えて図2及び図3を参照すればよくわかるように、前記原動機8の出力軸8aの回転が、プーリ26、ベルト28、及びプーリ27を介して、前記メインシールドカバー6の左側部の前記回動軸線O上に配在されたメイン中間軸21に伝達され、該メイン中間軸21から前記メインカッター11の回転軸31に、プーリ32、ベルト34、及びプーリ33を介して伝達される。
【0025】
また、前記メイン中間軸21から前記第一及び第二サイドカッター12A、12Bの前記回転軸52、61へは、順次、前記メイン中間軸21に外嵌固定された傘歯車41→軸受筐38にベアリング39、39、39を介して軸支された前記回転伝達軸40に外嵌固定された傘歯車42→前記回転伝達軸40→該回転伝達軸40に外嵌固定された傘歯車43→前記サイドシールドカバー7の右側部の前記中心軸線O上に配在されたサイド中間軸51→プーリ53→ベルト55→プーリ54を介して前記第一サイドカッター12Aの前記回転軸52に伝達され、さらに、該回転軸52に外嵌固定されたプーリ56→ベルト58→プーリ57を介して前記第二サイドカッター12Bの前記回転軸61に伝達される。
【0026】
前記ケース状の支持部材36には、前記プーリ53、前記ベルト55、前記プーリ54、56が収納され、前記ケース状の支持部材60には、前記プーリ54、56、前記ベルト58、前記プーリ57が収納されている。
なお、前記ベルト28、34には、それぞれ前記メインカッター11及び前記サイドカッター12A、12Bへの動力断接に供される、ベルトテンションクラッチのテンションローラ29、35が添設されている。
【0027】
かかる構成において、前記二連式サイドカッター部1Sを、前記支持部材36を介して、図3において仮想線で示される如くに、前記回転伝達軸40の中心軸線Oを回動支点として上下方向に傾動させたとしても、前記第一シールドカバー70Aに支持されている前記軸受筐38内で噛合している前記一対の傘歯車43−44が噛み合ったまま変位せしめられるだけで、その噛み合いは常に継続されるので、傾動具合如何によって動力伝達系に何ら不具合は生じない。
【0028】
このような構成とされた自走草刈機1においては、畦の草刈りを行う際には、前記二連式サイドカッター部1Sによるサイド刈幅Lsを畦の法面の幅等に合わせて予め調節しておく。ここで、前記二連式サイドカッター部1Sによるサイド刈幅Lsを狭めるときは、前記第二サイドカッター12B、前記第二シールドカバー70B等からなる回動部70を、前記走行基体1A側に近づけるように、つまり、前方側に畳むように回動させて、前記回動操作用取手65に保持されている前記ピン65aを、前記最小刈幅用係止部67a又は中間刈幅用係止部67bのどちらかに挿入係止することにより、前記回動部70をその回動位置にて保持固定する。前記サイド刈幅Lsが最小のとき〔Ls(min)〕の状態が、図1及び図5に示されている。
【0029】
前記とは逆に、前記二連式サイドカッター部1Sによるサイド刈幅Lsを拡げるときは、前記回動部70を、前記走行基体1Aから離すように回動させて、前記回動操作用取手65に保持されている前記ピン65aを、前記最大刈幅用係止部67c又は中間刈幅用係止部67bのどちらかに挿入係止することにより、前記回動部70をその回動位置にて保持固定する。前記サイド刈幅Lsが最大のとき〔Ls(max)〕の状態が図6に示されている
【0030】
前記のようにしてサイド刈幅Lsが変更されるときは、前記リンク部材75の作用により、前記第二シールドカバー70Bは、前記第二サイドカッター12Bの前記回転軸61を回動支点軸として回動せしめられ、これにより、前記第二シールドカバー70B及び前記中間シールドカバー71は、前記第一シールドカバー70Aとの間に干渉及び間隙を生じさせることなく、その位置姿勢を変化させるとともに、前記サイド車輪4は傾斜することなく走行方向に平行な初期姿勢を保つ。
このようにされることにより、前記二連式サイドカッター部1Sによる刈幅Lsを、シールドカバー同士の干渉等を生じさせることなく、容易にかつ合理的に変えることができ、また、サイド車輪4は、刈幅可変としても、カッター同士の間に位置することがないので、草刈り、走行の障害となることがなく、走行性能や草刈り性能の低下を招くことはない。
【0031】
また、前記第一サイドカッター12Aの地上高H12Aを、前記メインカッター11及び前記第二サイドカッター12Bの地上高H11、H12Bより低くすることにより、平面刈りのときの刈り高さが揃いやすくなり、また、刈幅が狭いときは、刈り草を細断することができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明によれば、二連式サイドカッター部による刈幅を、シールドカバー同士の干渉等を生じさせることなく、容易にかつ合理的に変えることができ、しかも、走行性能や草刈り性能の低下を招来することがないようにされた自走草刈機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走草刈機の一実施形態を示す平面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】図1のIII−III矢視断面図。
【図4】図1のIV−IV矢視要部破断図。
【図5】図1に示される自走草刈機の二連式サイドカッター部が最小刈幅状態にあるときを示す部分拡大平面図。
【図6】図1に示される自走草刈機の二連式サイドカッター部が最大刈幅状態にあるときを示す部分拡大平面図。
【図7】従来の自走草刈機の一例を示す斜視図。
【図8】図7に示される自走草刈機の平面図。
【符号の説明】
1A 走行基体部
1S 二連式サイドカッター部
2 前輪
3 後輪
4 サイド車輪
8 原動機
10 自走草刈機
11 メインカッター
12A 第一サイドカッター
12B 第二サイドカッター
52 第一サイドカッターの回転軸
60 支持アーム
61 第二サイドカッターの回転軸
62、63、65、67 保持固定手段
70A 第一シールドカバー
70B 第二シールドカバー
71 中間シールドカバー
75 リンク部材
Ls サイド刈幅
11 メインカッターの地上高
12A 第一サイドカッターの地上高
12B 第二サイドカッターの地上高

Claims (7)

  1. 前輪(2)、後輪(3)、サイド車輪(4)、メインカッター(11)、第一サイドカッター(12A)、及び、第二サイドカッター(12B)を有し、前記メインカッター(11)及び前記第一及び第二サイドカッター(12A、12B)を回転駆動する原動機(8)を有する走行基体部(1A)と、該走行基体部(1A)の左右方向一側に上下方向に傾動可能に連結された二連式サイドカッター部(1S)と、を備えた自走草刈機(10)において、
    前記メインカッター(11)より後方側に前記第一サイドカッター(12A)が配在され、前記二連式サイドカッター部(1S)によるサイド刈幅(Ls)を可変とすべく、前記第二サイドカッター(12B)は、前記第一サイドカッター(12A)より前方側でかつ左右方向一側寄りに配在されるとともに、前記第一サイドカッター(12A)の回転軸(52)を回動支点軸として左右方向に回動可能とされており、
    前記二連式サイドカッター部(1S)は、前記第一サイドカッター(12A)の上方側、左右方向一側、及び後方側を覆う下面が開放された第一シールドカバー(70A)と、前記第二サイドカッター(12B)の上方側及び左右方向一側を覆う下面が開放された第二シールドカバー(70B)と、を有し、
    前記第一サイドカッター(12A)の前記回転軸(52)に回動可能に支持アーム(60)の基端部(60A)が連結され、前記支持アーム(60)の先端部(60B)に前記第二サイドカッター(12B)の回転軸(61)が軸支されるとともに、該回転軸(61)に回動可能に前記第二シールドカバー(70B)が支持されていることを特徴とする自走草刈機。
  2. 前記二連式サイドカッター部(1S)は、前記第一シールドカバー(70A)と前記第二シールドカバー(70B)とにおける左右方向一側間に配在された中間シールドカバー(71)と、をさらに有し、
    前記第二シールドカバー(70B)及び前記中間シールドカバー(71)は、前記サイド刈幅(Ls)を変えるべく前記第二サイドカッター(12B)が回動せしめられるとき、その回動に追従して、前記第一シールドカバー(70A)との間に干渉及び間隙を生じさせることなく、その位置姿勢を変化させるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の自走草刈機。
  3. 前記第一シールドカバー(70A)と前記第二シールドカバー(70B)との間に、該第二シールドカバー(70B)を前記第一シールドカバー(70A)に対して予め設定された複数の回動位置のいずれかにて保持固定する保持固定手段(62、63、65、67)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自走草刈機。
  4. 前記第二シールドカバー(70B)の左右方向一側に前記サイド車輪(4)が常時前記第二シールドカバー(70B)より前方側に突出するように取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の自走草刈機。
  5. 前記第一サイドカッター(12A)の地上高(H12A)は、前記メインカッター(11)及び前記第二サイドカッター(12B)の地上高(H11、H12B)より低くされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自走草刈機。
  6. 前記回転軸(61)に回動可能に前記第二シールドカバー(70B)が支持されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の自走草刈機。
  7. 前記支持アーム(60)と平行に、かつ、前記第一及び第二シールドカバー(70A、70B)間を架け渡すようにリンク部材(75)が配在され、該リンク部材(75)の両端部(75A、75B)がそれぞれ前記第一及び第二シールドカバー(70A、70B)に回動自在に連結されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の自走草刈機。
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