JP3829011B2 - 岩石崩落等の危険表示装置付き防護工 - Google Patents

岩石崩落等の危険表示装置付き防護工 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面や崖等において崩落等の恐れがある大規模な岩石に施工して防護するとともに、崩落等の危険を検知して施工現場近くで表示し、また遠隔地でも監視可能にした岩石崩落等の危険表示装置付き防護工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、落石等の恐れがある法面には、通常、法面に多数のワイヤロープを縦横間隔をおき配置して、各ワイヤロープをアンカーしロープ交差部をクリツプ等で結合するなどしてネツト状に張設し、又は、法面に金網を敷き詰め、多数のワイヤロープを同様にネツト状に張設して落石等を長期にわたり抑止して防護する落石等防護工が施工されている。この落石等防護工は、長期にわたる浮石等の移動等によってロープ張力が次第に増加し崩落等の危険が生じる恐れがあるため定期的に検査する必要がある。また、予め歪ゲージを介装したワイヤロープを張設して、歪ゲージによって検出したロープ張力の検出信号に基づき、落石等の危険を遠隔地で監視する遠隔監視装置(テレビ等)が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の落石等防護工は、法面の落石等を支保してその移動等を長期にわたり抑止して防護する防護工としては効果的な手段であるが、比較的に大規模な岩石が移動すると、ロープ張力が過大になって局部的に破損し崩落等の恐れが生じる課題がある。また、前記の遠隔監視装置は、予めワイヤロープ中に介装した歪ゲージの検出に基づき崩落等の危険を遠隔地で長期にわたって監視する構造になっているため、施工後に歪ゲージ等を随時に取付けたり、取り替え交換するのが難しく危険作業になる。長期使用により腐食等して信頼性が低下する。施工現場近くで崩落等の危険を直接的に表示できないなどの課題がある。
【0004】
本発明は、前記のような課題を解決するために開発されたものであり、その目的とする処は、各ワイヤロープをアンカーして岩石を支保し、ロープ側部に着脱式ロープ張力検出器を取り付けて危険表示器を建て込み、かつ歪ゲージ付き張線器を介装して遠隔監視装置を連結するなど、随時に施工して岩石崩落等の危険を施工現場近くで表示したり遠隔監視も可能にするなど、施工性とともに岩石崩落等の防護機能及び現場近くの危険表示性能や遠隔監視性能、信頼性を向上した岩石崩落等の危険表示装置付き防護工を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、法面や崖等の岩石に打設した複数のアンカーと、各アンカーに連結又は連通し外端部を法面や崖等にアンカーして張設したワイヤロープと、ロープ側部に着脱可能に取り付けてロープ張力が所定値に高まると作動する複数の着脱式ロープ張力検出器と、法面や崖等に建て込み各ロープ張力検出器に作動線を介して連結し前記の作動によって危険表示に切り変わる危険表示器と、一部のワイヤロープに介装された歪ゲージ付き張線器と、歪ゲージ付き張線器に信号線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置を具備した岩石崩落等の危険表示装置付き防護工に特徴を有している。
岩石及び法面や崖等にアンカーして岩石を支保した複数のワイヤロープと、各ロープ側部に着脱する着脱式ロープ張力検出器、及び法面や崖等に建て込み連結する危険表示器等からなる複数組により、比較的に少数の部材で随時に岩石を支保したり取り替え交換や撤去も容易とし優れた施工性を有する。岩石を支保してその移動等を抑止する防護工として機能し、着脱式ロープ張力検出器及び危険表示器は、腐食等による不作動が回避されロープ張力を直接に検出して機械的に作動し、岩石近くの複数箇所で岩石崩落等の危険を表示するなど、岩石崩落等の危険表示性能、信頼性を効果的に高めている。しかも、一部のワイヤロープに介装された歪ゲージ付き張線器と、歪ゲージ付き張線器に信号線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置を具備しているので、歪ゲージ付き張線器をワイヤロープに介装したままで容易に施工し又は取り替え交換や撤去を可能として、施工性や遠隔監視性能を高めている。
【0006】
また、前記のロープ張力検出器は、ロープ側部に間隔をおき着脱される一対のガイドロールと、両ガイドロール間のワイヤロープを着脱可能に支持してロープ張力に抗しワイヤロープを引き込み湾曲させる張力検出部材と、張力検出部材をバネ付勢してワイヤロープとともに引き込みロープ張力が所定値に高くなると作動する作動手段とを具備したことに特徴を有し、その一対のガイドロール及び張力検出部材によって、ロープ側部への着脱や取り替え交換、撤去を容易とし、その張力検出部材及び作動手段によって、ロープ張力の検出及び作動を機械的に高めるなど、施工性とともに作動及び検出の信頼性等をさらに高めている。
【0007】
各着脱式ロープ張力検出器に、作動スイッチ及び作動線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置を付設したことに特徴を有し、この危険監視手段により、岩石崩落等の危険等を遠隔地でも監視可能にしている。
【0008】
【0009】
法面に施工した落石等防護工によって支保した岩石に、前記の危険表示装置付き防護工を付設したことに特徴を有し、岩石崩落等の防護性能とともに落石等防護工自体の防護性能、信頼性をさらに高めるなど、総合的に優れた施工性とともに岩石崩落等の危険表示さらには遠隔監視性能、信頼性が得られる。従って、岩石崩落等の危険を察知して緊急の退避や補修等の対応が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工の第1実施例、図2にその第2実施例、図3に第3実施例、図4に着脱式ロープ張力検出器の一実施例、図5に危険表示器の一実施例、図6にアンカーの一実施例、図7に他のアンカーの実施例、図8にロープ交差部のクリツプの一実施例を示している。
図中Gは法面や崖等、S,S1は崩落等の恐れがある浮石等や大規模の岩石、1は法面に施工した落石等防護工、1a,1bは縦横に張設したワイヤロープ、2,3はワイヤロープの端部や中間部のアンカー、5はロープ交差部のクリツプ、6は金網、10はガイドローラ15や張力検出部材16及び作動手段17等を備えた着脱式ロープ張力検出器、20は法面や崖等に建て込む危険表示器、30は歪ゲージ35付き張線器、40は信号線42で連結した遠隔監視装置、50a,50b,50cは各実施例の危険表示装置付き防護工、F,F1はバネ付勢とロープ張力である。
【0011】
図示の実施例は、法面や崖G等の岩石S1に打設した複数のアンカー2と、各アンカーに連結又は連通し外端部を法面や崖等にアンカー2して張設したワイヤロープ1a,1bと、各ワイヤロープの側部に着脱可能に取り付けてロープ張力F1が所定値に高まると作動する複数の着脱式ロープ張力検出器10と、法面や崖等に建て込み各ロープ張力検出器に作動線19を介して連結し前記の作動によって危険表示に切り変わる危険表示器20とを具備したことを特徴とする岩石崩落等の危険表示装置付き防護工になっている。
【0012】
前記の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工において、着脱式ロープ張力検出器10は、ワイヤロープ1a,1bの側部に間隔をおき着脱される一対のガイドロール15と、両ガイドロール間のワイヤロープを着脱可能に支持してロープ張力F1に抗しワイヤロープを引き込み湾曲させる張力検出部材16と、張力検出部材をバネ付勢Fしてワイヤロープとともに引き込みロープ張力が所定値に高くなると作動する作動手段17とを具備したことを特徴とする岩石崩落等の危険表示装置付き防護工になっている。
【0013】
また、各着脱式ロープ張力検出器10に、作動スイッチ41及び作動線42を介し連結した危険監視手段44付き遠隔監視装置40を付設したことを特徴とする岩石崩落等の危険表示装置付き防護工になっている。
【0014】
また、着脱式ロープ張力検出器10及び危険表示器20少なくとも一部に代えて、少なくとも一部のワイヤロープに歪ゲージ35付き張線器30を介装して、各歪ゲージ付き張線器に信号線42を介し連結した危険監視手段44付き遠隔監視装置40を付設したことを特徴とする岩石崩落等の危険表示装置付き防護工になっている。
【0015】
また、法面Gに施工した落石等防護工1によって支保された岩石S1に、前記の危険表示装置付き防護工50a,50bを付設したことを特徴とする岩石崩落等の危険表示装置付き防護工になっている。
【0016】
さらに詳述すると、各実施例の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50a,50b,50cは、図示のように大規模な岩石S1が崩落等の恐れのある法面や崖Gに施工され、岩石S1の崩落等に対応した所要の強靭な耐力を有する複数のワイヤロープ1a,1bと、岩石上及び法面や崖等に打設する複数のアンカー2と、ロープ側部に着脱される複数の着脱式ロープ張力検出器10と、法面や崖等に建て込み各着脱式ロープ張力検出器に連結する複数の危険表示器20と、少なくとも一部のワイヤロープに介装する複数の歪ケージ35付き張線器30と、さらには各着脱式ロープ張力検出器又は各歪ケージ付き張線器に連結する危険監視手段44付き遠隔監視装置40等によって施工される。また、図3に示すように法面に施工した落石等防護工1にも付設される。
【0017】
危険表示装置付き防護工に適用するアンカー2は、例えば図6のようにアンカーロツド2aの頭部に鍔部2bや環部2c等を備えたアンカーを適用し、岩石S1や崖G等に適宜の手段で穿穴してアンカーロツドを挿入して膨脹系充填材jを充填したり、比較的に軟弱な法面Gでは例えば支持盤2dを嵌装してアンカーロツドを打ち込み膨脹系充填材を充填するなどしてアンカー力を高めて打設し、その環部2cにワイヤロープ1a,1bの先端部を適宜の手段で連結し又は中間部を挿通して外端部を環部2cに連結し、適宜のロープ張力F1をかけて張設する構造になっている。
図3に示す落石防護工1では、ロープ端部の連結に前記のアンカー2を適用し、ロープ中間部の連結には、例えば図7のようにアンカーロツド3aと、そのボルト部3bに嵌装する対のロープ溝付き挟持板3cと、連結ボルト3d及び複数のナツト3e等からなるアンカー3等を適用し、アンカーロツド3aを法面Gに適宜の手段で打ち込み適宜の膨脹性充填材jを充填するなどしてアンカー力を高め、ボルト部3bに両挟持板3cと連結ボルト3dを嵌挿しナツト2eで締め込むことにより、両挟持板でワイヤロープを挟持する構造のアンカー3を適用する。また、ロープ交差部の結合には、例えば図8のようにロープ溝付き支持板5aと、対のU字状部材5b,5bと、複数のナツト5c等からなるクリツプ5等を適用し、ロープ交差部に装着してナツトで締め込み支持板及びU字状部材で挟持して結合する構造の結合手段になっている。これらのアンカー及びクリツプは、図示例に限らずさらに多様な構造が適用される。
【0018】
着脱式ロープ張力検出器10は、図4に示すように複数のボルト・ナツト12やスペーサー13等で所定の間隔に組み立てた一対の本体11を有し、本体の一側部間に一対の溝付きガイドロール15を適度の相互間隔で回転可能に軸支し、両本体の中央部間にボルト・ナツト12で固設した一方のバネ受け17aに挿通したガイド扞16b付きの挟持部材16aと、挟持部材にネジ16dで取り付けてワイヤロープ1a,1bを挟持する他方の挟持部材16c等からなる張力検出部材16を設け、さらに、張力検出部材16のガイド扞16bに嵌装又は螺合した圧縮バネ17bや他方のバネ受け17c、ナツト17d、及び挟持本体16aに突設して作動線19のインナー線19aに連結した作動扞17e等からなる作動手段17等を備えた着脱式の構造になっている。
【0019】
着脱式ロープ張力検出器10は、張設したワイヤロープ1a,1bの側部に両ガイドロール15を当接し、張力検出部材16でガイドロール間のワイヤロープを挟持し、ナツト17dを適度に締め込み割りピン等で回り止めして、圧縮バネ17bのバネ付勢Fを所要値にセットすることにより、両ガイドロール15で支持したワイヤロープの中間部を張力検出部材16でロープ張力F1に抗し適度に引き込み湾曲させて支持するなど、張設したワイヤロープの所要位置の側部に随時かつ容易に着脱可能に取り付けて使用する(図1,2A,3A参照)。岩石S1の移動等によってロープ張力F1が適度に高くなると、張力検出部材16がワイヤロープとともにバネ付勢Fに抗して図示下方(図3A参照)に移動し、ロープ張力が所定値に達すると挟持部材16aに付設した作動扞17e及び作動線19のインナーワイヤ19aを介して危険表示器20を危険表示に切り変える。また、作動扞17eにより作動スイッチ(開閉スイッチ等)41が作動して信号線42を閉路し遠隔監視装置40を作動する。バネ付勢Fは、ロープ張力F1がワイヤロープの耐力に達する前に作動するように設定する。また、着脱式ロープ張力検出器10に付設した適宜の逆止手段(図示省略)によってその作動状態が継続される。図示の張力検出部材16は、必要に応じワイヤロープを掛けて引き込み支持するフツク等の構造も適用される。バネ付勢Fの方向を逆にしてワイヤロープの湾曲を逆方向にした構造に改変することも可能である(図示省略)。
【0020】
危険表示器20は、図5に示すように法面や崖G等の適所に建て込むロッド21と、このロッド頭部にバンド22aやボルト・ナツト22b等で取り付けるカバー23と、カバーの表面板24と、カバーに内蔵しバネ26等で図示上方にバネ付勢される表面板の内側に対設した危険表示板25、及び危険表示板の下部に突設し作動線19のインナーワイヤ19aに連結した作動杆27等を備え、例えば表面板24に適宜幅の透明部24aや白色部24bを多数交互に形成し、危険表示板25に適宜幅の白色部25aや黄色又は赤色の危険警戒色部25b(必要に応じ蛍光塗料を使用して夜間の遠視を可能にする)を多数交互に形成して、通常は危険表示板25がバネ付勢で図示上方に配置されて各白色部25aが表面板24の透明部24aに整合し、表面板24の全面が白色の安全表示となり、着脱式ロープ張力検出器10が作動すると、作動線19のインナーワイヤ19aを介し危険表示板25の危険警戒色部25bが表面板24の透明部24aに整合し、危険表示に自動切り変わる構造になっている。必要に応じ危険表示板25の下降後の再上昇を阻止する適宜の逆止手段を付設する(図示省略)。この表面板24と危険表示板25による表示手段は、図示例に限らず遠くから容易に遠視可能な多様な構造を適用できる。
【0021】
歪ゲージ35付き張線器30は、図2Bに示すように本体31と、本体の左右に螺合した連結環部34付きボルト32及び33と、ボルト33の基部に嵌着した歪ゲージ35、及び歪ゲージに連結した信号線42等からなり、連結環部34をワイヤロープ1a,1bの端部に連結し又は中間部に介装し、他方の連結環部部34をアンカー2の頭部に連結するなどしてワイヤロープに介装し、本体31にボルト32及び33を捩じ込み張設することによりワイヤロープに適度な張力F1をかけて、このロープ張力F1によって生じるボルト33部の応力を歪ゲージ35によって検出し、この歪ゲージ35による検出信号を信号線42を介し危険監視装置40に入力する構造になっている。
【0022】
危険監視装置40は、例えば図1等に示すように着脱式ロープ張力検出器10に付設した作動スイッチ41(開閉スイッチ等)及び作動スイッチに連結した信号線42、又は張線器30の歪ゲージ35に連結した信号線42と、信号線に連結したコントローラー43と、コンローラーに連結して作動されるテレビ等の危険表示器44や、記録器45、警報機46等からなり、信号線42による検出信号に基づきコンローラー43が作動し、コンローラーによって表示器44はロープ張力検出器10や歪ゲージ付き張線器30ごとの崩落等の危険を表示し、記録器45に具体的に記録される。また、警報機46で警報(赤色ランプやブザー)されるなど、岩石S1あるいはまた落石等防護工1の部分的な危険状態を遠隔地で監視する構造になっている。
【0023】
図1に示す岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50a(第1実施例)は、崩落する恐れがある大規模な岩石S1において、この岩石S1上に複数の穿穴を設けアンカー2を挿入し膨脹系充填材jを充填し、岩石S1の周囲の法面や崖G等に適宜の間隔をおき複数のアンカー2を同様に打設して、縦方向のワイヤロープ1aの先端部を岩石S1上のアンカー2に連結し、横方向のワイヤロープ1bの中間部を岩石S1上のアンカー2に挿通して、各ワイヤロープの外端部をアンカー2に連結し適度の張力F1をかけて張設するとともに、各ワイヤロープの外端部近くの側部に着脱式ロープ張力検出器10を両ガイドロール15及び張力検出部材16で着脱可能に取り付け、法面や崖Gの適所に危険表示器20を建て込み作動線19で着脱式ロープ張力検出器10を連結することにより、各ワイヤロープに着脱式ロープ張力検出器10及び危険表示器20を付設して複数組とし、また、必要に応じさらに各着脱式ロープ張力検出器10の信号線42に危険監視装置40を連結するなどして、岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50aとして随時に施工される。
【0024】
前記の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50aは、崩落等の恐れがある岩石S1において、比較的に少数の部材により必要に応じ随時に付設して施工される。即ち、ワイヤロープ1a,1bのアンカー2による張設や、着脱式ロープ張力検出器10と危険表示器20の組み付け建て込み連結、及び遠隔監視装置40の連結等により随時にかつ容易に施工されて、取り替え交換や撤去も容易であるなど優れた施工性を有する。また、張設した複数のワイヤロープによって岩石S1を支保して移動等を抑止する防護機能を有する。さらに、着脱式ロープ張力検出器10は、張設したワイヤロープの側部に随時に付設されて交換も容易であり腐食等による格別な悪影響もなく、ロープ張力F1を直接に感知して機械的に作動するなど優れた信頼性が得られる。各危険表示器20は、法面や崖G等に建て込みロープ張力検出器10に連結して近くの所要地に配置され、岩石S1の崩落等の危険状態を施工現場近くで直接的に表示し、監視人や通行人が現場近くで岩石崩落等の危険を容易に視て確認することができる。危険監視装置40の危険表示手段44等により、その危険状態を遠隔地で確認する監視も可能であるなど、優れた危険表示性能さらには遠隔確認性能が得られる。さらにまた、前記のような岩石崩落等の危険に対応して退避等の対策が可能となり、補修するなどして岩石崩落等を防止するなどの対応が可能になる。
【0025】
図2に示す岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50b(第2実施例)は、崩落の恐れがある大規模な岩石S1において、第1実施例の着脱式ロープ張力検出器10及び危険表示器20の少なくとも一部に代えて、少なくとも一部のワイヤロープ1a,1bに予め歪ゲージ35付き張線器30を介装し、第1実施例と同様に複数のワイヤロープ1a,1bを岩石S1上及びその周囲の法面や崖Gにアンカー2して張設するとともに、図示例では一部のワイヤロープ1bに着脱式ロープ張力検出器10と危険表示器20を第1実施例のように組み付け及び建て込み、各歪ゲージ35付き張線器30の信号線42を介して危険監視装置40を連結し、また、必要に応じ着脱式ロープ張力検出器10も信号線42を介して危険監視装置40を連結するなど、岩石崩落等の危険表示装置付き防護工として施工している。この危険表示装置付き防護工50bは、基本的に第1実施例と同様な作用、効果を有する。さらに、ワイヤロープに歪ゲージ35付き張線器30を介装することにより、歪ゲージ付き張線器30とともにワイヤロープ1a,1bの張設や取り替え交換、撤去も随時にかつ容易になるなど、少なくとも施工性がさらに高められる利点がある。
【0026】
図3に示す岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50c(第3実施例)は、落石S等(大規模な岩石S1を含む)の恐れがある法面Gに落石等防護工1を施工した場合の実施例であり、法面Gに縦横間隔をおき配置した多数のワイヤロープ1a,1bをアンカー2,3してロープ交差部をクリツプ5等で結合するなどしてネツト状に張設したり、法面に金網6を敷き詰め、多数のワイヤロープを同様にネツト状に張設して落石等を長期にわたり抑止して防護する落石等防護工1が施工されている。さらに、前記の第2実施例と同様な岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50bを付設している。また、必要に応じ第1実施例と同様な岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50aの付設も可能である(図示省略)。必要に応じ落石等防護工1のワイヤロープ1a,1bの所要位置に着脱式ロープ張力検出器10に連結して危険表示器20を建て込み連結したり、さらに危険監視装置40を連結することも可能である(図示省略)。この危険表示装置付き防護工50cは、各ワイヤロープが比較的に長尺になるため、好ましくはワイヤロープの中間部をさらに法面Gにアンカー2する。
【0027】
前記の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50cは、落石等防護工1を施工した法面Gにおいて、崩落等の恐れがある岩石S1に岩石崩落等の危険表示装置付き防護工50a又は50aを施工して付設した構造になっており、基本的には第1実施例又は第2実施例と同様な作用、効果を有する。さらに、岩石S1に付設したこの危険表示装置付き防護工は、岩石崩落等の防護性能を直接に高めるとともに、落石等防護工1自体の防護性能を補強して高めるなど、総合的な防護性能をさらに高めている。
【0028】
前記の各実施例において、そのワイヤロープ自体や本数、アンカーの構造や個数、構造さらに配置等は、図示例に限らず岩石S1の規模などに対応させて多様に構成される。前記の第1実施例及び第2実施例は、法面や崖等の岩石S1に随時に付設される。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、前述のように構成され法面や崖等の岩石において、岩石及び法面や崖等にアンカーして岩石を支保した複数のワイヤロープと、各ロープ側部に着脱する着脱式ロープ張力検出器、及び法面や崖等に建て込み連結する危険表示器等からなる複数組により、比較的に少数の部材で随時に施工して岩石を支保したり取り替え交換や撤去も容易であるなど優れた施工性を有する。岩石を直接に支保してその移動等を抑止する防護工として機能し、着脱式ロープ張力検出器及び危険表示器は、腐食等による不作動が回避されロープ張力を直接に検出して機械的に作動し、岩石近くの複数箇所で岩石崩落等の危険を表示するなど、危険表示性能、信頼性を著しく向上している。
【0030】
また、前記のロープ張力検出器の一対のガイドロール及び張力検出部材によって、ロープ側部への着脱や取り替え交換、撤去を容易とし、さらに作動手段によってロープ張力の検出及び作動を機械的に高めるなど、施工性とともに作動及び検出の信頼性等をさらに高めている。各着脱式ロープ張力検出器に、作動スイッチ及び作動線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置の付設によって、岩石崩落等の危険等を遠隔地でも監視可能にしている。さらに、一部のワイヤロープに歪ゲージ付き張線器を介装し、各歪ゲージ付き張線器に信号線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置を付設したことにより、歪ゲージ付き張線器をワイヤロープに介装したままで容易に施工し又は取り替え交換や撤去も容易にして、施工性や遠隔監視性能を高めている。さらに、法面に施工した落石等防護工によって支保した岩石に、前記の危険表示装置付き防護工を付設したことにより、岩石崩落等の防護とともに落石等防護工自体の防護性能、信頼性をさらに高めるなど、総合的に施工性とともに岩石崩落等の危険表示さらには遠隔監視性能、信頼性を効果的に向上している。従って、岩石崩落等の危険を察知して緊急の退避や補修等の対応を容易にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 岩石崩落等の危険表示付き防護工の第1実施例を示す平面視機構図(A)及び側視図(B)
【図2】 第2実施例を示す平面視機構図(A)及び歪ゲージ付き張線器の側視図(B)
【図3】 第3実施例を示す平面視機構図
【図4】 ロープ張力検出器の側視機構図(A)と平面図(B)及びそのX−X線部分の断面図(C)
【図5】 危険表示器の正面図(A)と上部の縦断面図(B)及びその側視図(C)
【図6】 アンカーの一実施例を示す縦断面図(A)及びその側視図(B)
【図7】 アンカーの他の実施例を示す縦断面図(A)及びその平面図(B)
【図8】 クリップの一実施例を示す正面図(A)及びその側視図(B)である。
【符号の説明】
1 法面
2 岩石
3 落石等防護工
1a、1b ワイヤロープ
2,3 アンカー
6 金網
10 着脱式ロープ張力検出器
15 ガイドロール
16 張力検出部材
17 作動手段
19 作動線
20 危険表示器
30 張線器
35 歪ゲージ
40 遠隔監視装置
41 作動スイッチ
42 信号線
44 監視手段
F バネ付勢
F1 ロープ張力

Claims (5)

  1. 法面や崖等の岩石に打設した複数のアンカーと、各アンカーに連結又は連通し外端部を法面や崖等にアンカーして張設したワイヤロープと、各ワイヤロープの側部に着脱可能に取り付けてロープ張力が所定値に高まると作動する複数の着脱式ロープ張力検出器と、法面や崖等に建て込み各ロープ張力検出器に作動線を介して連結し前記の作動によって危険表示に切り変わる危険表示器と、一部のワイヤロープに介装された歪ゲージ付き張線器と、歪ゲージ付き張線器に信号線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置とを具備したことを特徴とする岩石崩落等の危険表示装置付き防護工。
  2. 着脱式ロープ張力検出器は、ワイヤロープの側部に間隔をおき着脱される一対のガイドロールと、両ガイドロール間のワイヤロープを着脱可能に支持してロープ張力に抗しワイヤロープを引き込み湾曲させる張力検出部材と、張力検出部材をバネ付勢してワイヤロープとともに引き込みロープ張力が所定値に高くなると作動する作動手段とを具備したことを特徴とする請求項1に記載の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工。
  3. 各着脱式ロープ張力検出器に、作動スイッチ及び作動線を介して連結した危険監視手段付き遠隔監視装置を連設したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工
  4. 歪ゲージ付き張線器が、本体と、本体の左右に螺合した連結環部つきボルトと、ボルトの基部に嵌着した歪ゲージを備えている請求項 1 に記載の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工。
  5. 法面に施工した落石等防護工によって支保された岩石に、前記の危険表示装置付き防護工を付設したことを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の岩石崩落等の危険表示装置付き防護工。
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