JP3827774B2 - 薄切片作製装置及びその薄切補助部材の電極への電圧印加方法 - Google Patents

薄切片作製装置及びその薄切補助部材の電極への電圧印加方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、理科学試験分析や生体試料の顕微鏡観察などの医療分析において用いられるミクロトーム(固形試料またはカッタナイフを希望切断厚さに対応する量だけ移動させた後、カッタナイフによって固形試料を切断し、薄切片を作製する装置)に係り、切断工程の前に薄切片となる固形試料面に薄切補助部材(テープ・フィルム)を貼り付けた後、薄切を行い、薄切補助部材に貼り付いた薄切片を作製する装置(薄切片作製装置)において、特に、静電気力によって固形試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を貼り付ける薄切片作製装置及びその薄切補助部材の電極への電圧印加方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、静電気力によって固定試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を薄切補助部材に貼り付ける薄切片作製装置では、薄切補助部材上の電極は基本的には1つであり、直流電源によって、固形試料と薄切補助部材の間に電位差を生じることによって、固形試料面と薄切補助部材上の電極に電荷を発生させ、これらの電荷の静電気力によって固定試料面に薄切補助部材を貼り付けている。この場合には、その貼り付けは機械力と協働して行わせている。薄切後は、薄切された薄切片に残っている電荷と、薄切補助部材の電極に残っている電荷の静電気力で薄切された薄切片が薄切補助部材に貼り付いている。
【0003】
また、このような方法の他に、薄切補助部材に電極を設けず、固形試料面および薄切補助部材に、帯電器により電荷を散布し、これらの電荷の静電気力で固定試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切片を薄切補助部材に貼り付ける薄切片作製装置もある(例えば、本願発明者らによって、既に特願平8−91186号として提案されている)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の静電気力によって固形試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を薄切補助部材に貼り付ける薄切片作製装置では、次に示すような問題があった。
【0005】
まず、図17に示す、静電気力による貼り付け方法では、薄切補助部材1上に1つの電極2を設けており、直流電源3により固形試料4と薄切補助部材1の間に電圧を印加している。
【0006】
この電圧の印加により、薄切補助部材1の電極2と固形試料4面に電荷が現れ、これらの電荷の静電気力を用いるが、この方法では固形試料4が電気的導体あるいは電気的半導体である必要がある。一般的に固形試料4は、生体組織などの試料をパラフィンに包埋、ブロック状に固めたものであり、パラフィンは絶縁体である。このため、従来はパラフィンにカーボンブラックや帯電防止剤を混ぜて、固形試料を作製している。
【0007】
しかし、このカーボンブラックや帯電防止剤が薄切片を取り出したあとの処理(例えば薄切片の染色、観察など)に悪影響を与えていた。なお、5はカッタナイフである。
【0008】
なお、上記薄切補助部材1は上方向から機械力Pを補助的に加えることにより、固形試料4を貼りつけるようにしていた。
【0009】
また、図18に示す貼り付け方法は、薄切補助部材に電極を設けず、固形試料面及び薄切補助部材に帯電器により電荷を散布しこれらの電荷の静電気力を用いたものである。
【0010】
この方法によれば、基本的に固形試料14が絶縁体でも問題なく貼り付けることができる。しかし、帯電器12による物体の帯電電位は環境条件(特に湿度)に影響を受け、静電気力の制御が困難である。また、帯電器12より散布した電荷が、固形試料14面や薄切補助部材11以外のものにも付着し、帯電させてしまうという問題があった。なお、15はカッタナイフである。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するために、固形試料を電気的導体、あるいは半導体に改善する必要がなく、また、帯電器を用いなくても、静電気力によって固形試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を貼り付けることができる薄切片作製装置及びその薄切補助部材の電極への電圧印加方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕固形試料と、薄切補助部材と、この薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置において、前記薄切補助部材は、絶縁体の上に対向する導体電極又は半導体電極を配置し、静電気力により前記薄切補助部材に固形試料を貼り付け、前記カッタナイフにより、固形試料をカットして薄切片を形成し、この薄切片を前記薄切補助部材に保持するようにしたものである。
【0013】
〔2〕固形試料と、薄切補助部材と、この薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置において、前記薄切補助部材は、絶縁層間に、対向する導体電極又は半導体電極を配置し、静電気力により前記薄切補助部材に固形試料を貼り付け、前記カッタナイフにより、固形試料をカットして薄切片を形成し、この薄切片を前記薄切補助部材に保持するようにしたものである。
【0014】
〔3〕固形試料と、薄切補助部材と、この薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置において、前記薄切補助部材は、絶縁体上に、半導体層を介した対向する導体電極又は半導体電極を配置し、静電気力により前記薄切補助部材に固形試料を貼り付け、前記カッタナイフにより、固形試料をカットして薄切片を形成し、この薄切片を前記薄切補助部材に保持するようにしたものである。
【0015】
〕固形試料と、薄切補助部材と、この薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置における、前記薄切補助部材の電極への電圧印加方法において、前記薄切補助部材の対向する導体電極又は半導体電極間に電位差を生じる電圧を印加するようにしたものである。
【0016】
〕上記〔〕記載の薄切補助部材の電極への電圧印加方法において、前記薄切補助部材上の対向する導体電極又は半導体電極間に生じる電位差が時間的に変化しないようにしたものである。
【0017】
〕上記〔〕記載の薄切補助部材の電極への電圧印加方法において、前記薄切補助部材上の対向する導体電極又は半導体電極間に生じる電位差を能動的に、時間的に変化させるようにしたものである。
【0018】
上記のように構成したので、
(A)固形試料を電気的導体、あるいは半導体に改善する必要がなく、静電気力によって固形試料面に薄切試料部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を薄切補助部材に貼り付けることができる。
【0019】
(B)帯電器を用いる必要がなく、静電気力の制御が容易となり、また、固形試料面や薄切補助部材以外のものを帯電させることなく静電気力によって固形試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を薄切補助部材に貼り付けることができる。
【0020】
(C)薄切され、薄切補助部材に貼り付いた、固形試料の薄切片を、薄切補助部材上で静電気力によって移動・搬送することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の第1実施例を示す薄切補助部材上の電極の構成例を示す図であり、図1(a)はその電極の平面図、図1(b)はその電極の断面図である。
【0023】
これらの図に示すように、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム101上に、導体または半導体の矩形状の電極102,103が形成され、この電極102,103に配線104,105が接続されている。
【0024】
この絶縁性のフィルム101の材質としては、例えばポリイミドフィルムがある。電極102,103には、通常の金属箔や金属導線の他に、例えば、銀ペーストや銅ペースト、カーボンペーストのような導電塗料を用いたり、界面活性剤や帯電防止剤を塗布し、乾燥させて用いることもできる。なお、以降、特に、断り書きをした場合を除き、電極は導体または半導体からなるものである。
【0025】
図2は本発明の第2実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【0026】
この図に示すように、この実施例では、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム111上に、第1の櫛形状の電極112と第2の櫛形状の電極113とが組み合わされており、これらの櫛形状の電極112,113には、共通配線114,115が接続されている。
【0027】
図3は本発明の第3実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【0028】
この図に示すように、この実施例では、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム121上に、放射状に配置された第1の扇状の電極122と放射状に配置された第2の扇状の電極123とが交互に配置され、これらの扇状の電極122,123には、電極間接続配線124,126及び共通配線125,127が接続されている。
【0029】
図4は本発明の第4実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【0030】
この図に示すように、この実施例では、3個の電極が1組となっている。すなわち、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム131上に、第1の櫛形状電極132とそれに接続される共通配線133と、波状電極134とそれに接続される共通配線135と、第2の櫛形状電極136とそれに接続される共通配線137とがぞれぞれ配置されている。
【0031】
図5は本発明の第5実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【0032】
この図に示すように、この実施例では、対向した2組の電極が配置されている。すなわち、第1の組は、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム141上に、矩形状の電極142と143が対向配置され、第2の組は、矩形状の電極146と147が対向配置されている。ここで、144,145,148,149は電極接続配線である。
【0033】
また、薄切補助部材の構造も、上記した絶縁フィルム上に導体電極または半導体電極が配置されただけのものの他に、以下に示すような構造のものでもよい。
【0034】
図6は本発明の第6実施例を示す薄切補助部材の電極の構成例を示す図であり、図6(a)はその電極の平面図、図6(b)はその電極の断面図である。
【0035】
これらの図において、201は薄切片補助部材としての下部絶縁性フィルム、202,203は対向する電極、204,205は配線、206は薄切片補助部材としての上部絶縁性フィルムである。
【0036】
これらの図に示すように、電極202,203を下部絶縁性フィルム201と上部絶縁性フィルム206とで挟み込むようにしている。
【0037】
このように構成することにより、感電を防止することができる。
【0038】
図7は本発明の第7実施例を示す薄切補助部材の電極の断面図である。
【0039】
この図に示すように、薄切片補助部材としての絶縁性フィルム301上に半導体層302,303が、その上に導体電極304を形成するようにしている。
【0040】
このように構成することにより、絶縁フィルムの損傷時の短絡を防止することができる。
【0041】
図8は本発明の第1実施例を示す薄切補助部材の電極への電圧印加方法の説明図であり、図8(a)はその全体構成を示す図、図8(b)はその断面図、図9はその薄切片が薄切補助部材に貼り付く原理を説明図である。
【0042】
これらの図において、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム401上に、第1の櫛形状の電極402と第2の櫛形状の電極403とが組み合わされており、これらの櫛形状の電極402,403には共通配線404,405が接続されている。
【0043】
図8(a)に示すように、絶縁性のフィルム(薄切補助部材)401上の櫛形電極402、403には直流電源407が接続されている。
【0044】
以下、図9を参照して薄切片の固定について説明する。
【0045】
まず、図9(a)において、固形試料406面に薄切補助部材401を接近させ、直流電源407のスイッチ408〔図8(a)参照〕をオンすると、薄切補助部材401上の櫛形電極402,403に電圧が印加され、それぞれの電極に電荷411,412が供給される。その結果、電極間に電界413が生じる。固形試料406の誘電性により、図9(b)に示すように、固形試料406面に電界413の誘起で分極414が生じる。この分極414による電荷と櫛形電極402,403の電荷の静電気力により、薄切補助部材401が固形試料面406に貼り付く。
【0046】
図9(c)において、カッタナイフ415により、固形試料406を薄切しても、薄切片416の分極による電荷と櫛形電極の電荷は残るので、これらの電荷の静電気力により、薄切片416が薄切補助部材401に貼り付く。
【0047】
この原理によれば、固形試料が誘電体であれば、それが電気的に導電体あるいは半導体でなくても貼り付くことになる。よって、固形試料の材質がパラフィンであっても、従来のように、そのパラフィンにカーボンブラックや帯電防止剤を混ぜて固形試料を作製する必要がなく、その薄切片を貼り付けることが可能となる(パラフィンは比誘電率2.2程度の誘電体である)。もちろん、帯電器を用いる必要もない。
【0048】
図10は本発明の第2実施例を示す薄切補助部材の電極への電圧印加方法の説明図であり、図10(a)はその全体構成を示す図、図10(b)はその供給電圧の説明図、図10(c)はその薄切片が薄切補助部材に貼り付く原理を説明図である。
【0049】
これらの図において、絶縁性のフィルム(薄切片補助部材)501上に、第1の櫛形状の電極502と第2の櫛形状の電極503とが組み合わされており、これらの櫛形状の電極502,503には共通配線504,505が接続されている。これらの図に示すように、この実施例では、電極に直流電圧506を印加するようにしている。
【0050】
この電圧の印加により、図9でも説明したように、薄切補助部材501上の電極502,503間に電界508が生じ、固形試料に分極による電荷を発生させる。この電荷と、薄切補助部材501上の櫛形状の電極502,503に発生する電荷の静電気力が固形試料507面と薄切補助部材501の吸引力となる。
【0051】
図11は本発明の第3実施例を示す薄切補助部材の電極への電圧印加方法の説明図であり、図11(a)はその全体構成を示す図、図11(b)はその薄切補助部材の断面図、図12は薄切補助部材の電極への供給電圧の波形例を示す図、図13〜図16は図12に示す供給電圧が薄切補助部材に印加される場合、薄切片が薄切補助部材へ貼り付く原理を説明図である。
【0052】
これらの図において、薄切片補助部材としての絶縁性のフィルム(薄切補助部材)601上に、第1の櫛形状の電極602と第2の櫛形状の電極603と第3の櫛形状の電極604が組み合わされており、これらの櫛形状の電極602,603,604には共通配線605,606,607が接続されている。
【0053】
この実施例では、薄切補助部材601上の電極602,603,604に直流電圧ではないパルス状電圧(時間的に各電極の電位が変化するような電圧)を印加するようにしている。そして、薄切補助部材601の電極を3組の櫛形電極602,603,604とし、電源611,612,613より、それぞれの電極に、図12に示すようなパルス状の電圧(611,612,613)を印加したとき、薄切補助部材601に貼り付いた固形試料の薄切片615は、薄切補助部材601の電極602,603,604に生じる電荷の変化に応じて、吸引され固定される。
【0054】
以下、薄切片の固定動作について説明する。
【0055】
図12(a),(b),(c)に示すようなパルス電圧701,702,703が印加される場合、図14(a)、図15(a)、図16(a)に示すような吸引力801が働き、次の瞬間には固形試料の薄切片が移動する。
【0056】
このように、薄切補助部材の電極を適当に構成し、それぞれの電極に印加する電圧を適当に変化してやれば、薄切され、薄切補助部材に貼り付いた、固形試料の薄切片を、薄切補助部材上で静電気力によって移動(微調整等)させることができる。更には、その移動を利用して固形試料の薄切片の薄切補助部材上を搬送することもできる。
【0057】
なお、上記実施例では、主に薄切補助部材への薄切片の固定について述べたが、その薄切片を顕微鏡用スライドガラスに転写し、そのスライドガラスに密着固定した薄切片を作製することができることは言うまでもない(詳細な転写手段としては、本願発明者等によって既に提案された、例えば、特開平8−91187号を挙げることができる)。
【0058】
また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0060】
(A)従来のように、固形試料を電気的導体、あるいは半導体にする必要がなく、静電気力によって固形試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を薄切補助部材に貼り付けることができる。
【0061】
(B)従来のように、固形試料を電気的導体あるいは半導体に改めることなく薄切補助部材を貼り付けるために用いていた帯電器が不要となり、静電気力の制御が容易となる。
【0062】
また、固形試料面や薄切補助部材以外のものを帯電させることなく、静電気力によって固形試料面に薄切補助部材を貼り付け、薄切後、薄切された薄切片を薄切補助部材に貼り付けることができる。
【0063】
(C)さらに、薄切され、薄切補助部材に貼り付いた、固形試料の薄切片を、薄切補助部材上で静電気力によって移動・搬送させるとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す薄切補助部材上の電極の構成例を示す図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【図3】 本発明の第3実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【図4】 本発明の第4実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【図5】 本発明の第5実施例を示す薄切補助部材上の電極の平面図である。
【図6】 本発明の第6実施例を示す薄切補助部材の電極の構成例を示す図である。
【図7】 本発明の第7実施例を示す薄切補助部材の電極の断面図である。
【図8】 本発明の第1実施例を示す薄切補助部材の電極への電圧印加方法の説明図である。
【図9】 本発明の第1実施例を示す薄切片が薄切補助部材に貼り付く原理を説明図である。
【図10】 本発明の第2実施例を示す薄切補助部材の電極への電圧印加方法の説明図である。
【図11】 本発明の第3実施例を示す薄切補助部材の電極への電圧印加方法の説明図である。
【図12】 本発明の第3実施例を示す薄切補助部材の電極への供給電圧の波形図である。
【図13】 本発明の第4実施例を示す薄切片が薄切補助部材へ貼り付く原理の説明図である。
【図14】 本発明の第4実施例を示す薄切片が薄切補助部材へ貼り付き、薄切片が移動する原理の説明図(その1)である。
【図15】 本発明の第4実施例を示す薄切片が薄切補助部材へ貼り付き、薄切片が移動する原理の説明図(その2)である。
【図16】 本発明の第5実施例を示す薄切片が薄切補助部材へ貼り付き、薄切片が移動する原理の説明図(その3)である。
【図17】 従来の薄切片作製装置の構成図である。
【図18】 従来の他の薄切片作製装置の構成図である。
【符号の説明】
101,111,121,131,141,301,401,501,601 絶縁性のフィルム(薄切片補助部材)
102,103,142,143,146,147 導体または半導体の矩形状の電極
104,105,204,205 配線
112,132,402,502,602 第1の櫛形状の電極
113,403,503,603 第2の櫛形状の電極
114,115,125,127,133,135,137,404,405,504,505,605,606,607 共通配線
122 第1の扇状の電極
123 第2の扇状の電極
124,126,144,145,148,149 電極間接続配線
134 波状電極
136 第2の櫛形状電極
201 下部絶縁フィルム(薄切片補助部材)
202,203 電極
204,205 配線
206 上部絶縁フィルム(薄切片補助部材)
302,303 半導体層
304 導体電極
402,403 櫛形状の電極
406,507 固形試料
407 直流電源
408 スイッチ
411,412 電荷
413,508 電界
414 分極
415 カッタナイフ
416,615 薄切片
506 直流電圧
604 第3の櫛形状の電極
611,612,613 電源
701,702,703 パルス電圧
801 吸引力

Claims (6)

  1. 固形試料と、薄切補助部材と、該薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に前記薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置において、 前記薄切補助部材は、絶縁体の上に対向する導体電極又は半導体電極を配置し、静電気力により前記薄切補助部材に固形試料を貼り付け、前記カッタナイフにより、固形試料をカットして薄切片を形成し、該薄切片を前記薄切補助部材に保持することを特徴とする薄切片作製装置。
  2. 固形試料と、薄切補助部材と、該薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に前記薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置において、 前記薄切補助部材は、絶縁層間に、対向する導体電極又は半導体電極を配置し、静電気力により前記薄切補助部材に固形試料を貼り付け、前記カッタナイフにより、固形試料をカットして薄切片を形成し、該薄切片を前記薄切補助部材に保持することを特徴とする薄切片作製装置。
  3. 固形試料と、薄切補助部材と、該薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に前記薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置において、 前記薄切補助部材は、絶縁体上に、半導体層を介した対向する導体電極又は半導体電極を配置し、静電気力により前記薄切補助部材に固形試料を貼り付け、前記カッタナイフにより、固形試料をカットして薄切片を形成し、該薄切片を前記薄切補助部材に保持することを特徴とする薄切片作製装置。
  4. 固形試料と、薄切補助部材と、該薄切補助部材を固形試料面に接近させる機構と、前記固形試料の薄切を行うカッタナイフと、前記固形試料面に薄切補助部材を貼り付ける手段とを具備する薄切片作製装置における、薄切補助部材の電極への電圧印加方法において、
    前記薄切補助部材の対向する導体電極又は半導体電極間に電位差を生じる電圧を印加することを特徴とする薄切補助部材の電極への電圧印加方法。
  5. 請求項記載の薄切補助部材の電極への電圧印加方法において、前記薄切補助部材上の対向する導体電極又は半導体電極間に生じる電位差が時間的に変化しないことを特徴とする薄切補助部材の電極への電圧印加方法。
  6. 請求項記載の薄切補助部材の電極への電圧印加方法において、前記薄切補助部材上の対向する導体電極又は半導体電極間に生じる電位差を能動的に、時間的に変化させることを特徴とする薄切補助部材の電極への電圧印加方法。
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