JP3825624B2 - 位置登録方法、交換機および移動通信網 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置登録方法、交換機および移動通信網に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、移動通信サービスにおいては、携帯電話機等の移動機がどこに所在していても着信できるように、各移動機が在圏するロケーションエリアをロケーションレジスタに登録しておくのが一般的である。具体的には、移動通信サービスの提供エリアが複数のロケーションエリアに分割されており、移動機が一のロケーションエリアから他のロケーションエリアに移動すると、当該移動機から位置登録要求が送信される。ロケーションレジスタは、こうして各移動機から送信された位置登録要求に応じて、当該移動機について登録されたロケーションエリアを順次更新するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多数の移動機の各々から位置登録要求が送信されるたびに、ロケーションレジスタはこれに応じて各移動機についての登録内容を更新する必要があったため、ロケーションレジスタに極めて大きい負荷がかかるという問題があった。特に、携帯電話機等の移動機が爆発的な勢いで普及しつつある近年において、かかる問題は極めて深刻である。
【0004】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、ロケーションレジスタにかかる位置登録処理のための負荷を、有効に軽減することができる位置登録方法、交換機および移動通信網を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、各々の前記移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいた、当該移動機が在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として、当該移動機から自交換機に送信されてきた端末位置登録要求に含まれる交換機識別情報によって特定される登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられて記述された位置管理テーブルをそれぞれ記憶する複数の交換機と、前記ロケーションレジスタとを具備する移動通信網において各移動機の位置登録を行う方法であって、各々の前記交換機は、自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として他交換機が前記位置登録テーブルに記述されており、かつ、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を未だ開始していない場合には、当該登録実行時間の計時を開始し、当該交換機において規定される登録実行タイミングが到来すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を前記ロケーションレジスタに対して送信する一方、前記ロケーションレジスタが、前記LR登録要求に基づき、各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶することを特徴としている。
【0006】
また、上述した課題を解決するため、本発明は、各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶するロケーションレジスタとの間で通信可能な交換機であって、各々の前記移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいた、当該移動機が在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として、当該移動機から自交換機に送信されてきた端末位置登録要求に含まれる交換機識別情報によって特定される登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられて記述された位置管理テーブルを記憶した記憶手段と、自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として他交換機が前記位置登録テーブルに記述されており、かつ、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を未だ開始していない場合には、当該登録実行時間の計時を開始し、自交換機において規定されている登録実行タイミングが到来すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を、前記ロケーションレジスタに対して送信する制御手段とを具備することを特徴としている。
また、本発明は、各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶するロケーションレジスタとの間で通信可能な交換機であって、自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を開始し、自交換機において規定されている登録実行タイミングが到来した場合に、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を、前記ロケーションレジスタに対して送信する制御手段と、自交換機がロケーションレジスタに送信したLR登録要求において指定した移動機について、当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいて、当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアに対応する在圏エリア情報を記憶する記憶手段とを具備し、前記制御手段は、自交換機が前記LR登録要求において指定した移動機に対する着信要求を受信した場合、前記在圏エリア情報に基づいて当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアに対応する交換機を特定し、特定した交換機に対して前記着信要求を送信することを特徴としている。
【0008】
ここで、ロケーションレジスタにおける登録内容と、現実の移動機の状況(移動機が在圏するロケーションエリア)とが一致しない状態が生じ得る場合には、交換機を以下の構成とすることが考えられる。すなわち、各移動機について当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶するロケーションレジスタに対し、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定した前記LR登録要求を送信可能な交換機において、各移動機について、当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求を前記ロケーションレジスタに対して送信した交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられた位置管理テーブルを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルの内容を参照することにより各移動機の登録状態を判別し、各々の移動機についてその登録状態に応じた処理を実行する制御手段とを設けた構成を採ることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0010】
<A:実施形態の構成>
図1は、本発明に係る移動通信システムの全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、この移動通信システムは、移動通信網100と複数の移動機200とを含む。移動通信網100は、当該移動通信網100の通信サービスエリア内に在圏する各移動機200に対して移動通信サービス(例えば音声通信サービス)を提供するネットワークであり、ロケーションレジスタ(LR)13、複数の無線基地局11ならびに複数の交換機12(図1においては12A、12Bおよび12Cのみが図示されている。)を含む。一方、各移動機200は、任意に移動可能な通信端末であり、例えば携帯電話機等である。なお、図1においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、6台の無線基地局11と、3台の交換機12と、1台のロケーションレジスタ13と、2台の移動機200のみが図示されているが、実際にはより多数の無線基地局11、交換機12、ロケーションレジスタ13および移動機200が存在する。
【0011】
複数の無線基地局11は、相互に所定の間隔を隔てて配置されており、各々が無線エリア110を形成する。各無線エリア110は、各移動機200が無線基地局11との間で無線通信が可能なエリア(つまり、無線基地局11からの電波が到達するエリア)である。
【0012】
各交換機12は、1ないし複数の無線基地局11と接続されている。図1に示すように、各交換機12は、当該交換機12に接続された1以上の無線基地局11の各々が形成する無線エリア110を含むロケーションエリア120を管轄する。すなわち、複数の交換機12の各々について、1以上の無線エリア110を含むロケーションエリア120が画定される。このような構成の下、各交換機12は、当該交換機12が管轄するロケーションエリア120内に在圏する各移動機200からの着信要求や、これらの各移動機200に対する着信要求に応じて呼接続処理を行う。なお、以下では、説明の便宜上、1つの交換機12がひとつのロケーションエリア120を管轄するものとし、図1に示すように、交換機12Aがロケーションエリア120Aを管轄し、交換機12Bがロケーションエリア120Bを管轄し、交換機12Cがロケーションエリア120Cを管轄する場合を例示する。ただし、交換機12が管轄するロケーションエリア120の数はひとつに限られるものではなく、各交換機12が、相互に離間した複数のロケーションエリア120を管轄するようにしてもよい。また、図1においては、各交換機12に2つの無線基地局11がそれぞれ接続されている場合を例示しているが、各交換機12に接続される無線基地局11の数をこれに限定する趣旨ではない。
【0013】
また、各交換機12は、当該交換機12に接続された1以上の無線基地局11に対して、当該交換機12に一意に割り当てられた識別情報(以下、「交換機ID」という。)を随時送信する。この交換機IDを受信した無線基地局11は、各々が形成する無線エリア110に在圏する移動機200に対して当該交換機IDを送信する。すなわち、あるロケーションエリア120内に位置する移動機200に対して、当該ロケーションエリア120を管轄する交換機12の交換機IDが通知されることとなる。もっとも、各移動機200に対して送信される情報は、当該移動機200が在圏しているロケーションエリア120またはこれを管轄する交換機12を特定できる情報であればよく、交換機IDに限られるものではない。
【0014】
各移動機200は、当該移動機200が在圏するロケーションエリア120を管轄する交換機12から交換機IDを受信し、これを内部の記憶装置(例えばRAM(Read Only Memory)等)に記憶するようになっている。そして、移動機200は、当該移動機200が現に在圏するロケーションエリア120の交換機12から受信した交換機IDと、記憶装置に記憶された交換機IDとを比較し、双方の交換機IDが一致する場合には当該移動機200がロケーションエリア120を跨いだ移動を行っていないと判定する一方、異なっている場合には当該移動機200が一のロケーションエリア120から他のロケーションエリア120に移動した(つまり、ロケーションエリア120間を跨いで移動した)と判定できるようになっている。そして、移動機200は、その所持者の移動に伴って一のロケーションエリア120から他のロケーションエリア120に移動した場合、当該移動機200に関する位置登録を行うべき旨を表す端末位置登録要求を移動通信網100に対して送信する。この端末位置登録要求には、移動機200が移動前に在圏していたロケーションエリア120を管轄する交換機12の交換機IDが含まれている。
【0015】
次に、ロケーションレジスタ13は、ホームメモリ131を有している。このホームメモリ131には、位置登録テーブルが記憶される。図2は、位置登録テーブルの内容を例示する図である。同図に示すように、この位置登録テーブルは、移動機IDと登録エリア情報とが対応付けられたテーブルである。このうち移動機IDは、移動通信網100による移動通信サービスの提供を受ける移動機200の各々に対して一意に割り当てられた識別情報であり、例えば各移動機200の電話番号である。
【0016】
ここで、本実施形態においては、移動機200から端末位置登録要求が送信されるたびに(つまり、移動機200がロケーションエリア120を跨いだ移動を行うたびに)これがロケーションレジスタ13によって受信されるわけではなく、各交換機12が、当該交換機12において規定される登録実行タイミング(詳細は後述する)が到来した場合に、当該交換機12が管轄するロケーションエリア120に在圏する1ないし複数の移動機200を登録対象として指定したLR登録要求を、ロケーションレジスタ13に対して送信するようになっている。そして、位置登録テーブルにおいては、各移動機IDに対応付けられた登録エリア情報として、当該移動機200を登録対象として指定したLR登録要求をロケーションレジスタ13に対して送信した交換機12の交換機IDが記憶されるようになっている。例えば、図2に示す位置登録テーブルにおいては、移動機200aを登録対象として指定したLR登録要求(以下、「移動機を対象とするLR登録要求」という。)が、交換機12Aによってロケーションレジスタ13に送信されたことを表している。
【0017】
次に、図3を参照して、各交換機12の具体的な構成を説明する。同図に示すように、各交換機12は、通信部121、制御部122および記憶部123を有する。通信部121は、上記ロケーションレジスタ13や当該交換機12に接続された各無線基地局11、ならびに他の交換機12との間で各種情報の送受信を行うための手段である。制御部122は、例えばCPU(Central Processing Unit)等を含んで構成され、記憶部123に記憶された各種のプログラムを実行することにより、ロケーションレジスタ13へのLR登録要求の送信といった各種の処理を行う(詳細は後述)。記憶部123には、制御部122により実行される制御プログラムのほか、位置管理テーブルが記憶されている。以下、この位置管理テーブルの役割とその内容について詳述する。
【0018】
上述したように、本実施形態においては、各移動機200がロケーションエリア120を跨いだ移動を行うたびに、これがロケーションレジスタ13における位置登録テーブルの内容に反映されるわけではないため、位置登録テーブルにおいて各移動機200の登録エリア情報として記憶された交換機IDは、必ずしもその移動機200が実際に在圏しているロケーションエリア120を管轄する交換機12を示しているとは限らない。例えば、図1において、移動機200を対象とするLR登録要求が交換機12Aによってロケーションレジスタ13に送信された直後に当該移動機200が交換機12Bの管轄するロケーションエリア120Bに移動した場合、当該移動機200を対象とするLR登録要求が交換機12Bによって送信されるまでの間、当該移動機200を対象とするLR登録要求を送信した交換機12Aと、当該移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120Bを管轄する交換機12Bとが一致しないといった状況が生じ得るのである。このため、ロケーションレジスタ13における位置登録テーブルの内容だけでは、移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120を認識することができないといった状況も起こり得る。かかる場合であっても、いずれかの移動機200に対する着信要求に応じて当該移動機200に対する呼接続処理を実現できるように、各移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120等を示す位置管理テーブルが、各交換機12の記憶部123に記憶されているのである。
【0019】
図4は、位置管理テーブルの内容を例示する図である。なお、図4においては、交換機12Aの記憶部123に格納された位置管理テーブルが図示されている。図4に示すように、位置管理テーブルは、各移動機200の移動機IDと、在圏エリア情報と、登録実行交換機情報とが対応付けられたテーブルである。在圏エリア情報は、移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120を特定するための情報である。本実施形態においては、移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120を管轄する交換機12の交換機IDが、在圏エリア情報として記憶されるようになっている。一方、登録実行交換機情報は、各移動機200を対象とするLR登録要求を送信した交換機12を特定する情報である。本実施形態においては、登録実行交換機情報として、該当する交換機12の交換機IDが記憶されるようになっている。図4を例に採ると、移動機200bは、交換機12Aのロケーションエリア120Aに現在在圏しているが、当該移動機200bを対象とするLR登録要求をロケーションレジスタ13に対して最後に送信したのは交換機12Bであることを示している。なお、位置管理テーブル内の各情報は、移動機200または他の交換機12から通信部121を介して受信した情報に基づいて、制御部122が更新する。
【0020】
また、各交換機12の制御部122は、位置管理テーブルの在圏エリア情報および登録実行交換機情報の内容を参照することにより、当該交換機12における各移動機200についての位置登録の状態(以下、「登録状態」という。)が以下の(a)ないし(d)のうちのいずれにあるのかを判定できるようになっている。なお、以下では、ある交換機12に着目したときに、その交換機12自体を「自交換機12」と表記する一方、当該交換機12以外の交換機12を「他交換機12」と表記する場合がある。
【0021】
(a)LR登録済状態;ある移動機200を対象とするLR登録要求を自交換機12が送信し、かつ当該移動機200が現に自交換機12の管轄するロケーションエリア120に在圏している場合の、当該自交換機12における移動機200の登録状態である。すなわち、位置管理テーブルにおいて、「在圏エリア情報」が示す交換機12と、「登録実行交換機情報」が示す交換機12の双方が、自交換機12となっている移動機200の登録状態である。例えば、図4に示した交換機12Aの位置管理テーブルにおいて、移動機200aは、当該交換機12A(自交換機)によるLR登録要求の対象とされ、かつ現に当該交換機12Aが管轄するロケーションエリア120Aに在圏しているので、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「LR登録済状態」であるということができる。また、交換機12Aが移動機200aを対象とするLR登録要求を送信した後、当該移動機200aが他のロケーションエリア120に移動した場合であっても、他交換機12によるLR登録要求の対象とされる前に再び交換機12Aのロケーションエリア120Aに戻ってきた場合には、当該移動機200aは「LR登録済状態」に該当する。
【0022】
なお、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態が「LR登録済状態」に該当する場合、ロケーションレジスタ13の位置登録テーブルにおいて当該移動機200aの登録エリア情報として記憶された交換機IDが示す交換機12と、移動機200aが現に在圏しているロケーションエリア120を管轄する交換機12は、双方とも交換機12Aである。すなわち、ある交換機12において「LR登録済状態」にある移動機200については、位置登録テーブルの内容と当該移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120とが整合している。
【0023】
(b)LR未登録[自エリア]状態;ある移動機200を対象とするLR登録要求の送信が他交換機12によって実行された後、当該移動機200が、自交換機12の管轄するロケーションエリア120に移動してきて未だ新たなLR登録要求の送信が実行されていない場合の、当該自交換機12における移動機200の登録状態である。つまり、ある交換機12の位置管理テーブルにおいて、「在圏エリア情報」が自交換機12を示している一方、「登録実行交換機情報」が他交換機12を示している移動機200の登録状態である。例えば、図4に示した交換機12Aの位置管理テーブルにおいて、移動機200bは、他交換機12BによるLR登録要求の対象となったものの、現に在圏しているのは自交換機12Aが管轄するロケーションエリア120Aであるから、交換機12Aにおける移動機200bの登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」であるということができる。
【0024】
(c)LR未登録[他エリア]状態;ある移動機200を対象とするLR登録要求を自交換機12が送信した後、当該移動機200が、他交換機12の管轄するロケーションエリア120に移動した場合の、当該自交換機12における移動機200の登録状態である。つまり、ある交換機12の位置管理テーブルにおいて、「在圏エリア情報」が他交換機12を示している一方、「登録実行交換機情報」が自交換機12を示している移動機200の登録状態である。例えば、図4に示した交換機12Aの位置管理テーブルにおいて、移動機200cは、自交換機12AによるLR登録要求の対象となったものの、その後、他交換機12Bのロケーションエリア120Bに移動したことを示しているので、交換機12Aにおける移動機200cの登録状態は「LR未登録[他エリア]状態」であるということができる。
【0025】
なお、ある交換機12において「LR未登録[自エリア]状態」または「LR未登録[他エリア]状態」となっている移動機200については、ロケーションレジスタ13の位置登録テーブルにおいて当該移動機200の登録エリア情報として記憶された交換機IDが示す交換機12と、当該移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120を管轄する交換機12とは異なっている。つまり、これらの登録状態に該当する移動機200については、位置登録テーブルの内容と実際の移動機200の状況とが一致しないこととなる。
【0026】
(d)空き状態;ある交換機12の位置管理テーブルにおいて、「在圏エリア情報」および「登録実行交換機情報」の双方が消去されている状態にある移動機200の当該交換機12における登録状態である。図4に示した交換機12Aの位置管理テーブルにおいては、移動機200dについての在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が消去されており(「−−−」が消去された状態を示している。)、したがって、交換機12Aにおける移動機200dの登録状態は「空き状態」に該当する。
【0027】
以上が各交換機12における各移動機200の登録状態である。各移動機200の登録状態は、移動機200の移動の有無や、ロケーションレジスタ13へのLR登録要求の送信の有無等の各種の条件に応じて位置管理テーブルにおける「在圏エリア情報」や「登録実行交換機情報」が更新されるのに伴って順次変化する。以下、図5を参照して、ある交換機12における移動機200の登録状態の変化について詳述する。
【0028】
まず、自交換機12のロケーションエリア120に在圏したことがない移動機200の当該自交換機12における登録状態は「空き状態」に該当する。そして、自交換機12において「空き状態」にある移動機200が、他交換機12によるLR登録要求の対象となった後に当該自交換機12のロケーションエリア120に移動してきた場合、自交換機12における移動機200の登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」に遷移する(図5中の(a))。
【0029】
そして、自交換機12において規定される登録実行タイミングが到来すると、当該交換機12は、自交換機12のロケーションエリア120に現に在圏している移動機200を対象とするLR登録要求を、ロケーションレジスタ13に対して送信する。この結果、当該LR登録要求の送信元たる交換機12において、その対象となった移動機200の登録状態は「LR登録済状態」となる(図5中の(b))。
【0030】
ここで、本実施形態においては、いずれかの移動機200が自交換機12の管轄するロケーションエリア120に移動してから特定の時間(以下、「登録実行時間T1」という。)が経過したタイミングを、上記LR登録要求を送信すべき登録実行タイミングとして採用する。すなわち、各交換機12は、他交換機12によるLR登録要求において対象となった移動機200が自交換機12の管轄するロケーションエリア120に移動し、かつ、その時点において上記登録実行時間T1の計時を行っていない場合に、登録実行時間T1の計時を開始し、この登録実行時間T1の計時が終了したタイミング(すなわち、登録実行タイミング)で、ロケーションレジスタ13へのLR登録要求の送信を実行する。
【0031】
これに対し、自交換機12において「LR未登録[自エリア]状態」にある移動機200が、上記登録実行タイミングが到来する前に(つまり、登録実行時間T1の計時終了前に)、他交換機12のロケーションエリア120に移動した場合には、位置管理テーブルにおける在圏エリア情報と登録実行交換機情報の双方が他交換機12の交換機IDとなるため、自交換機12における当該移動機200の登録状態は「空き状態」となる(図5中の(c))。
【0032】
一方、図5中の(b)において「LR登録済状態」となった移動機200が、他交換機12のロケーションエリア120に移動した場合、当該移動機200の登録状態は「LR未登録[他エリア]状態」となる(図5中の(d))。
【0033】
また、交換機12における移動機200の登録状態が「LR未登録[他エリア]状態」となった場合、当該移動機200について消去実行時間T2の計時が開始される。そして、当該移動機200について「LR未登録[他エリア]状態」が維持されたまま、上記消去実行時間T2の計時が終了した場合には、当該移動機200の在圏エリア情報および登録実行交換機情報が消去されて「空き状態」となる(図5中の(e))。なお、各交換機12における登録実行タイミングを規定する登録実行時間T1と異なり、消去実行時間T2は、各移動機200についての在圏エリア情報および登録実行交換機情報を消去するタイミングを規定する時間であるから、「LR未登録[他エリア]状態」に該当する移動機200の各々について別個に計時が行われる。
【0034】
一方、自交換機12において「LR未登録[他エリア]状態」にある移動機200が、他交換機12によるLR登録要求の対象とされることなく、かつ消去実行時間T2が経過する前に自交換機12のロケーションエリア120に戻ってきた場合には、当該移動機200を対象とするLR登録要求を送信した交換機12と、当該移動機200が現に在圏するロケーションエリア120を管轄する交換機12の双方が自交換機12となるから、当該移動機200の登録状態は「LR登録済状態」となる(図5中の(f))。これに対し、自交換機12において「LR未登録[他エリア]状態」にある移動機200が、消去実行時間T2の経過前に自交換機12のロケーションエリア120に戻ってきたものの、すでに他交換機12によるLR登録要求の対象となっている場合には、当該自交換機12における移動機200の登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」となる(図5中の(g))。
【0035】
<B:本実施形態の動作>
次に、本実施形態の動作を説明する。
各交換機12の制御部122は、記憶部123に格納された位置管理テーブルの内容を参照することにより、自交換機12における各移動機200の登録状態を判別し、各々の移動機200に関してその登録状態に応じた処理を実行する。以下、図6を参照して、これらの各処理の内容について説明する。なお、以下では、複数の移動機200のうちの一の移動機200aのみに着目し、各交換機12の制御部122が当該移動機200aについて実行する処理を説明するが、これ以外の移動機200の各々についても同様の処理が実行される。また、以下に示すシーケンスチャート(図6、9、11および13)における各処理のうち、図7、8、10および12に示すフローチャート中の処理に対応する処理については、これらのフローチャート中と同一の符号が付されている。
【0036】
いま、図6に示すように、移動機200aが交換機12Aの管轄するロケーションエリア120Aに現に在圏しており(ステップS61)、かつ、当該移動機200aを対象とするLR登録要求の送信が交換機12Aによって実行された直後である場合を想定する。この場合、交換機12Aの位置管理テーブルにおいて、移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報は、双方とも交換機12Aの交換機IDとなっている。すなわち、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「LR登録済状態」に該当する。一方、ロケーションエリア120Bを管轄する交換機12Bの位置管理テーブルにおいて、移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報は双方とも消去されているものとする。つまり、交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「空き状態」に該当する。
【0037】
ここで、図7に示すフローチャートは、各交換機12の制御部122が、「LR登録済状態」に該当する移動機200について一定時間間隔ごとに実行する処理を表している。つまり、上記の例において、交換機12Aの制御部122は、「LR登録済状態」にある移動機200aについて、図7に示す処理を一定時間間隔ごとに実行する。
【0038】
詳述すると、まず、交換機12Aの制御部122は、移動機200aについて、他交換機12からエリア変更通知を受信したか否かを判定する(ステップSa1)。このエリア変更通知は、移動機200aが交換機12Aの管轄するロケーションエリア120Aから他のロケーションエリア120に移動した場合に、移動後のロケーションエリア120を管轄する交換機12から、移動前のロケーションエリア120Aを管轄する交換機12Aに対して送信される信号である。つまり、他交換機12からエリア変更通知を受信したということは、移動機200aが当該他交換機12の管轄するロケーションエリア120に移動したことを意味している。上記の判定の結果、エリア変更通知を受信していないと判定した場合(ステップSa1;No)、制御部122は、当該移動機200aについて何ら処理を行わない。すなわち、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「LR登録済状態」のまま維持される。
【0039】
一方、図8に示すフローチャートは、「空き状態」に該当する移動機200について交換機12の制御部122が一定時間間隔ごとに実行する処理を表している。すなわち、上記の例において、交換機12Bの制御部122は、「空き状態」にある移動機200aについて、図8に示す処理を一定時間間隔ごとに実行する。
【0040】
詳述すると、まず、交換機12Bの制御部122は、移動機200aから送信された端末位置登録要求を受信したか否かを判定する(ステップSb1)。上述したように、この端末位置登録要求は、移動機200aがロケーションエリア120を跨いだ移動を行った場合に、移動後のロケーションエリア120を管轄する交換機12に対して当該移動機200から送信される信号である。上記の判定の結果、端末位置登録要求を受信していないと判定した場合(ステップSb1;No)、制御部122は、当該移動機200aについて何ら処理を行わない。すなわち、移動機200aの登録状態は「空き状態」のまま維持される。
【0041】
次に、図6に示すように、移動機200aがロケーションエリア120Aから出てロケーションエリア120Bに移動すると(ステップS62)、当該移動機200aは、移動後のロケーションエリア120Bを管轄する交換機12Bに対して端末位置登録要求を送信する(ステップS63)。この端末位置登録要求には、移動前のロケーションエリア120Aを管轄する交換機12Aの交換機IDが含まれている。
【0042】
こうして移動機200aから端末位置登録要求を受信すると、交換機12Bの制御部122は、図8に示すステップSb1において「Yes」と判定し、ステップSb2に処理を進める。すなわち、制御部122は、位置管理テーブルにおける当該移動機200aの在圏エリア情報を、自交換機12Bの交換機IDに更新する(ステップSb2)。なお、現段階では、登録実行交換機情報は消去されたままである。また、制御部122は、端末位置登録要求を送信してきた移動機200aに対し、これを受信したことを示す端末位置登録応答を送信する(ステップSb3)。続いて、制御部122は、今回受信した端末位置登録要求に含まれている交換機IDが示す交換機12A(つまり、移動機200aが移動前に在圏していたロケーションエリア120を管轄する交換機12)に対して、移動機200aの在圏エリアが変更したことを示すエリア変更通知を送信する(ステップSb4)。このエリア変更通知には、交換機12Bの交換機IDが含まれている。
【0043】
一方、交換機12Bから移動機200aについてのエリア変更通知を受信すると、交換機12Aの制御部122は、図7に示すステップSa1において「Yes」と判定し、ステップSa2に処理を進める。この場合、交換機12Aの制御部122は、位置管理テーブルにおいて移動機200aの登録実行交換機情報として記憶された交換機ID(この場合、交換機12Aの交換機IDである)を検索する。そして、検索した交換機IDを含む登録実行交換機通知を、エリア変更通知の送信元である交換機12Bに対して送信する(ステップSa2)。この登録実行交換機通知は、移動機200が移動した先のロケーションエリア120を管轄する他交換機12に対し、当該移動機200を対象とするLR登録要求の送信を実行した交換機12を通知するためのものである。
【0044】
次いで、交換機12Aの制御部122は、位置管理テーブルにおける移動機200aの在圏エリア情報(現段階では交換機12Aの交換機IDが記憶されている)を、今回受信したエリア変更通知に含まれる交換機12Bの交換機IDに更新する(ステップSa3)。すなわち、移動機200aが現に在圏するロケーションエリア120Bを示す在圏エリア情報として、交換機12Bの交換機IDが記憶されるのである。この後、交換機12Aの制御部122は、タイマを起動することにより消去実行時間T2の計時を開始する(ステップSa4)。これらの処理が終了すると、図6に示すように、移動機200aの在圏エリア情報は他交換機12Bの交換機IDとなり、登録実行交換機情報は自交換機12Aの交換機IDとなるから、当該交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[他エリア]状態」となる。
【0045】
再び図8において、交換機12Aから送信された登録実行交換機通知を受信すると(ステップSb5)、交換機12Bの制御部122は、位置管理テーブルにおける移動機200aの登録実行交換機情報を、今回通知された交換機ID(つまり、移動機200aを対象とするLR登録要求の送信を実行した交換機12Aの交換機ID)に更新する。次いで、制御部122は、現在において登録実行時間T1の計時を行っているか否かを判定する(ステップSb7)。この結果、計時を行っていないと判定すると、制御部122は、タイマを起動して登録実行時間T1の計時を開始した後(ステップSb8)、処理を終了する。一方、図8に示した処理は、交換機12Bにおいて「空き状態」にある各移動機200について実行されるため、移動機200a以外の移動機200について実行された図8の処理において、すでに登録実行時間T1の計時を開始しており、現在もその計時中である場合が生じ得る。この場合、あらためて登録実行時間T1の計時を行う必要はないので、制御部122はそのまま処理を終了する(ステップSb7;Yes)。上記ステップSb2ないしSb8に示した処理により、交換機12Bの位置管理テーブルにおいて、移動機200aの在圏エリア情報は自交換機12Bの交換機IDとなり、登録実行交換機情報は他交換機12Aの交換機IDとなるから、当該交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」となる。
【0046】
次に、図6に示したシーケンスチャートの終了時点の状態で、移動機200aに対する着信要求が、他の移動機200または有線電話機(図示略)から送信された場合の動作を説明する。なお、いずれかの移動機200から送信された着信要求は、当該移動機200が在圏するロケーションエリア120を管轄する交換機12によって受信される。一方、有線電話機から送信された着信要求は、公衆電話網(図示略)と移動通信網100との間に介在する関門交換機によって受信される。以下では、こうして着信要求を受信した交換機(関門交換機も含む)を「交換機12X」と表記する。
【0047】
図9に示すように、移動機200aへの着信要求を受信すると(ステップS91)、交換機12Xは、当該移動機200aの登録エリア情報を問い合わせるための登録エリア要求を、ロケーションレジスタ13に対して送信する(ステップS92)。この登録エリア要求には、着信先の移動機200aの移動機IDが含まれている。
【0048】
ロケーションレジスタ13は、この登録エリア要求を受信すると、これに含まれる移動機200aの移動機IDを、ホームメモリ131内の位置登録テーブルから検索する。そして、ロケーションレジスタ13は、検索された移動機IDに登録エリア情報として対応付けられた交換機IDを読み出すとともに、読み出した交換機IDを含む登録エリア通知を要求送信元の交換機12Xに対して送信する(ステップS93)。ここでは、移動機200aを対象とするLR登録要求を最後にロケーションレジスタ13に対して送信した交換機12Aの交換機IDが、交換機12Xに対して通知されることとなる。こうして登録エリア通知を受信すると、交換機12Xは、これに含まれる交換機IDにより特定される交換機12Aに対して、移動機200aの移動機IDを含む着信要求を送信する(ステップS94)。
【0049】
一方、交換機12Xから着信要求を受信すると、交換機12Aの制御部122は、これに含まれる着信先の移動機200aの移動機IDを抽出するとともに、記憶部123に記憶された位置管理テーブルから、当該移動機200aの在圏エリア情報として記憶された交換機IDを検索する。そして、交換機12Aの制御部122は、検索した交換機IDにより特定される交換機12Bに対して、着信要求を送信する(ステップS95)。つまり、着信先の移動機200aが現に在圏しているロケーションエリア120Bを管轄する交換機12Bに対して、着信要求が送信されるのである。
【0050】
こうして着信要求を受信した交換機12Bの制御部122は、位置管理テーブルにおいて移動機200aの在圏エリア情報として自交換機12Bの交換機IDが記憶されていることから、移動機200aが自交換機12Bのロケーションエリア120Bに在圏していることを認識する。この場合、交換機12Bの制御部122は、接続された1以上の無線基地局11に対し、当該移動機200aの移動機IDを含む呼出信号を送信する(ステップS96)。この結果、これらの無線基地局11が形成する無線エリア110のうちのいずれかに在圏している移動機200aは、呼出信号を受信することができるのである。
【0051】
このように、本実施形態においては、移動機200を対象とするLR登録要求を最後にロケーションレジスタ13に対して送信した交換機12が、当該移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120を認識できるようになっているので、ロケーションレジスタ13の位置登録テーブルの内容と、実際に移動機200が在圏するロケーションエリア120との間に不整合が生じている場合であっても、移動機200への適切な着信を実現することができるのである。
【0052】
次に、図10を参照して、自交換機12における登録状態が「LR未登録[自エリア]状態」となった移動機200について、当該交換機12の制御部122が、一定時間間隔ごとに実行する処理を説明する。つまり、上記図6に示したシーケンスチャートの終了時点において、交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」となっているから、当該交換機12Bの制御部122は、移動機200aについて図10に示す処理を実行することとなる。以下では、交換機12Bの制御部122が移動機200aについて実行する処理を例に説明を進める。ただし、交換機12Bにおいて「LR未登録[自エリア]状態」にある他の移動機200についても同様の処理が実行され、さらにはその他の交換機12においても、「LR未登録[自エリア]状態」に該当する移動機200の各々について同様の処理が行われることとなる。
【0053】
図10に示す処理において、交換機12Bの制御部122は、登録実行時間T1の計時が終了した場合には自交換機12Bのロケーションエリア120Bに在圏している移動機200を対象とするLR登録要求の送信を行う一方(ステップSc2ないしSc4の処理である。図5中の(b)の変化に対応する。)、「LR未登録[自エリア]状態」にあった移動機200aが他交換機12のロケーションエリア120に移動した場合には、当該移動機200aの登録状態を「空き状態」に変更するための処理を実行する(図10におけるステップSc6ないしSc8の処理である。図5中の(c)の変化に対応する。)。以下、これらの処理について詳述する。
【0054】
まず、交換機12Bの制御部122は、登録実行時間T1の計時が終了したか否かを判定する(ステップSc1)。この結果、計時が終了したと判定した場合(すなわち登録実行タイミングが到来した場合)、制御部122は、当該交換機12Bのロケーションエリア120Bに在圏している移動機200について位置登録テーブルへの登録を行うべく、ロケーションレジスタ13に対してLR登録要求を送信する(ステップSc2)。ここで、本実施形態においては、登録実行時間T1の計時が終了すると、現在処理対象となっている移動機200aのみならず、その時点において当該交換機12Bのロケーションエリア120Bに在圏しているすべての移動機200を指定したLR登録要求がロケーションレジスタ13に対して送信されるようになっている。このため、上記LR登録要求には、当該交換機12Bの交換機IDのほか、自交換機12Bのロケーションエリア120Bに現に在圏している1以上の移動機の移動機IDが含まれることとなる。ただし、本実施形態においては、自交換機12Bのロケーションエリア120Bに現に在圏している移動機200であっても、自交換機12Bにおける登録状態が「LR登録済状態」となっている移動機200は、LR登録要求の対象から除外されるものとする。かかる移動機200については、ロケーションレジスタ13の位置登録テーブルにおいて、すでに登録エリア情報として交換機12Bの交換機IDが記憶されているため、重複して登録を行う必要がないからである。
【0055】
一方、ロケーションレジスタ13は、このLR登録要求に応じて位置登録テーブルの更新処理を行うとともに、要求の送信元である交換機12Bに対し、更新処理が完了した旨を示すLR登録応答を送信する。このLR登録応答を受信すると(ステップSc3)、交換機12Bの制御部122は、位置管理テーブルのうち、今回のLR登録要求の対象となった移動機200について、その登録実行交換機情報を自交換機12Bの交換機IDに変更する(ステップSc4)。この結果、今回のLR登録要求の対象となった移動機200については、その在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が自交換機12Bの交換機IDとなる。
【0056】
ここで、図11を参照して、上記登録処理の具体例について説明する。なお、図11においては、移動機200aのほか、その他の移動機200c、200dおよび200eもロケーションエリア120Bに在圏しているものとする。
【0057】
まず、上記ステップSc1において登録実行時間T1の計時が完了したと判定すると、交換機12Bの制御部122は、自交換機12Bのロケーションエリア120Bに在圏している1以上の移動機200を検索する。ここでは、図11中の(a1)に示すように、その時点において図10に示した処理の実行対象となっている移動機200aの在圏エリア情報のほか、移動機200c、200dおよび200eの在圏エリア情報が自交換機12Bの交換機IDとなっているから、これら4つの移動機IDが検索される。しかしながら、移動機200eは、自交換機12Bにおいて「LR登録済状態」となっているから、今回のLR登録要求の対象からは除外される。したがって、交換機12Bの制御部122は、移動機200a、200cおよび200dの交換機IDと、自交換機12Bの交換機IDとを含むLR登録要求をロケーションレジスタ13に送信する。
【0058】
一方、交換機12BからLR登録要求を受信すると、ロケーションレジスタ13は、これに含まれる移動機IDと交換機IDとを抽出し、抽出した3つの移動機IDを位置登録テーブルから検索する。そして、検索した移動機IDに対応付けられた登録エリア情報を、LR登録要求から抽出された交換機ID、すなわち当該LR登録要求の送信元である交換機12Bの交換機IDに更新する(ステップS111)。この結果、図11中の(b1)に示す位置登録テーブルは、(b2)に示す内容に更新される(斜線部が更新された部分を表している)。さらに、ロケーションレジスタ13は、今回LR登録要求を送信してきた交換機12Bに対してLR登録応答を送信する(ステップS112)。
【0059】
ロケーションレジスタ13からLR登録応答を受信すると(ステップSc3)、交換機12Bの制御部122は、今回のLR登録要求の対象となった移動機200a、200cおよび200dについて、その登録実行交換機情報を、自交換機12Bの交換機IDに更新する(ステップSc4)。この結果、図11中の(a1)に示した位置管理テーブルは、(a2)に示す内容に更新される(斜線部が更新された部分を表している)。したがって、当該交換機12Bの位置管理テーブルにおいて、移動機200a、200cおよび200dの登録状態は「LR登録済状態」となる(移動機200eは元々「LR登録済状態」である)。以上が登録処理の内容である。
【0060】
一方、図10に示すステップSc1において登録実行時間T1の計時が終了していないと判定した場合、すなわち、LR登録要求を送信すべき登録実行タイミングが未だ到来していない場合、交換機12Bの制御部122は、他交換機12から移動機200aについてのエリア変更通知を受信したか否かを判定する(ステップSc5)。この結果、受信していないと判定した場合、移動機200aについて何ら状況の変化が生じていないと考えられるので、制御部122はそのまま処理を終了する(ステップSc5;No)。この場合、交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」のまま維持される。
【0061】
これに対し、上記ステップSc5においてエリア変更通知を受信したと判定した場合、すなわち、移動機200aが交換機12Bのロケーションエリア120Bから他のロケーションエリア120に移動した場合、制御部122は、まず、位置管理テーブルから移動機200aの登録実行交換機情報として記憶されている交換機ID(ここでは交換機12Aの交換機IDである。)を読み出すとともに、読み出した交換機IDを含む登録実行交換機通知を移動機200aの移動先の他交換機12に対して送信する(ステップSc6)。なお、移動先の交換機12は、他交換機12から受信したエリア変更通知に含まれる交換機IDにより特定することができる。
【0062】
さらに、交換機12Bの制御部122は、位置管理テーブルを参照して移動機200aの登録実行交換機情報として記憶された交換機IDを読み出すとともに、読み出した交換機IDにより特定される交換機12Aに対して、移動先の他交換機12の交換機IDを含む在圏エリア通知を送信する(ステップSc7)。
【0063】
上記ステップSc6の処理により、「移動機200aを対象とするLR登録要求を送信した交換機12A」を移動先の他交換機12に対して通知し、ステップSc7の処理により、「当該移動機200aが現に在圏するロケーションエリア120」を移動機200aを対象とするLR登録要求の送信を最後に実行した交換機12Aに対して通知すると、交換機12Bにおいては、移動機200aについての在圏エリア情報および登録実行交換機情報を記憶しておく必要はなくなる。したがって、交換機12Bの制御部122は、位置管理テーブルのうち移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報を消去して(ステップSc8)、処理を終了する。この結果、交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「空き状態」となる。
【0064】
次に、図12を参照して、自交換機12における登録状態が「LR未登録[他エリア]状態」に該当する移動機200について、当該交換機12の制御部122が、一定時間間隔ごとに実行する処理を説明する。つまり、前掲図6に示したシーケンスチャートの終了時点において、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[他エリア]状態」となっているから、当該交換機12Aの制御部122は、移動機200aについて図12に示す処理を実行することとなる。以下では、交換機12Aの制御部122が移動機200aについて実行する処理を例に説明を進める。ただし、交換機12Aは「LR未登録[他エリア]状態」にある他の移動機200についても同様の処理を実行し、さらにはその他の交換機12においても「LR未登録[他エリア]状態」に該当する移動機の各々について同様の処理が行われることとなる。
【0065】
まず、交換機12Aの制御部122は、図7中のステップSa4において開始した消去実行時間T2の計時が終了したか否かを判定する(ステップSd1)。この結果、計時が終了したと判定した場合、制御部122は、位置管理テーブルにおける当該移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報を削除する(ステップSd2)。これは、自交換機12AによるLR登録要求の対象となった移動機200aが他交換機12のロケーションエリア120に移動してから相当の時間(消去実行時間T2)が経過しており、他の交換機12において当該移動機200aを登録対象とするLR登録要求の送信がすでに実行されている蓋然性が極めて高いと考えられるからである。したがって、この消去実行時間T2は、登録実行時間T1と比較して十分に長い時間に設定されている。
【0066】
これに対し、消去実行時間T2の計時が終了していないと判定された場合には、ロケーションレジスタ13の位置登録テーブルにおいて、当該移動機200aの登録エリア情報として自交換機12Aの交換機IDが記憶されたままとなっている可能性があるので、未だ移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報を消去することはできない。この場合、制御部122は、ステップSd3に処理を進め、他交換機12から移動機200aについての在圏エリア通知を受信したか否かを判定する。
【0067】
この結果、受信したと判定した場合、すなわち、移動機200aが他交換機12のロケーションエリア120からさらに他のロケーションエリア120に移動した場合、制御部122は、受信した在圏エリア通知に含まれる交換機ID(つまり、移動後の移動機200aが現に在圏するロケーションエリア120を管轄する交換機12の交換機IDである。図10におけるステップSc7参照。)を抽出し、位置管理テーブルにおける移動機200aの在圏エリア情報を、抽出した交換機IDに変更する。これにより、移動機200aを対象とするLR登録要求を送信した交換機12Aにおいて、当該移動機200aが現に在圏するロケーションエリア120を認識することができるようになる。すなわち、自交換機12Aのロケーションエリア120Aに在圏していない移動機200aに対する着信要求を受信した場合に、当該移動機200aが現に在圏するロケーションエリア120を管轄する他交換機12に対して着信要求を送信することができるのである。この後、制御部122は、移動機200aについて、消去実行時間T2の計時を改めて開始し(ステップSd5)、処理を終了する。この場合、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は、「LR未登録[他エリア]状態」のまま維持される。
【0068】
一方、ステップSd3において、移動機200aについての在圏エリア通知を受信していないと判定した場合、制御部122は、移動機200aから端末位置登録要求を受信したか否かを判定する(ステップSd6)。すなわち、自交換機12AによるLR登録要求の対象となった移動機200aが、再び自交換機12Aのロケーションエリア120Aに戻ってきたか否かが判定されるのである。この結果、受信していないと判定した場合、すなわち、移動機200aについて何ら状況の変化が生じていない場合、制御部122はそのまま処理を終了する(ステップSd6;No)。
【0069】
これに対し、端末位置登録要求を受信したと判定した場合、すなわち、自交換機12AがLR登録要求の対象とした移動機200aが、再び自交換機12Aのロケーションエリア120Aに戻ってきた場合、制御部122は、消去実行時間T2の計時を停止する(ステップSd7)。そして、制御部122は、位置管理テーブルにおける移動機200aの在圏エリア情報を自交換機12Aの交換機IDに変更する(ステップSd8)。
【0070】
次いで、交換機12Aの制御部122は、移動機200aが移動前に在圏していたロケーションエリア120の交換機12に対し、移動機200aがロケーションエリア120を跨いで移動したことを示すエリア変更通知を送信する(ステップSd9)。そして、これに応じて移動前の交換機12から送信された(図10におけるステップSc6参照。)登録実行交換機通知を受信すると(ステップSd10)、制御部122は、これに含まれている交換機ID(つまり、移動機200aを対象とするLR登録要求を最後にロケーションレジスタ13に対して送信した交換機12の交換機ID)が、自交換機12Aの交換機IDと一致するか否かを判定する(ステップSd11)。この結果、両者が一致する場合には、当該移動機200aが一旦他のロケーションエリア120に移動したものの、他交換機12によるLR登録要求の対象となる前に自交換機12Aのロケーションエリア120に戻ってきたことを意味しているので、制御部122はそのまま処理を終了する。この場合、移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が自交換機12Aの交換機IDとなっており、当該移動機200Aの登録状態は「LR登録済状態」となる。
【0071】
一方、ステップSd11の判定において両交換機IDが一致しない場合には、自交換機12AによるLR登録要求の対象となった移動機200aについて、他交換機12によるLR登録要求の対象となった後に、自交換機12Aのロケーションエリア120Aに戻ってきたことを意味している。この場合、移動機200aの登録状態を「LR未登録[自エリア]状態」とする必要があるので、制御部122は、位置管理テーブルにおける移動機200aの登録実行交換機情報を、ステップSd10において受信した登録実行交換機通知に含まれる交換機ID(つまり、移動機200aを対象とするLR登録要求を新たに送信した他交換機12の交換機ID)に変更する(ステップSd12)。その後、制御部122は、登録実行時間T1の計時を開始して(ステップSd13)、処理を終了する。
【0072】
以上説明したように、各交換機12の制御部122は、位置管理テーブルに移動機IDが格納されている移動機200の各々について、その登録状態が「空き状態」、「LR未登録[自エリア]状態」、「LR未登録[他エリア]状態」または「LR登録済状態」のうちのいずれに該当するかに応じて、異なる処理を実行するのである。そしてこの結果、ある移動機200を対象とするLR登録要求をロケーションレジスタ13に対して送信した交換機12は、当該移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120の交換機IDを在圏エリア情報として保持する一方、移動機200が現に在圏しているロケーションエリア120を管轄する交換機12は、当該移動機200を対象とするLR登録要求を最後にロケーションレジスタ13に送信した交換機12の交換機IDを登録実行交換機情報として保持することとなる。
【0073】
次に、図13を参照して、各交換機12の間で実行される動作の具体例を説明する。なお、図13に示すシーケンスチャートの開始段階においては、前掲図6に示したシーケンスチャートの終了時点における状態が維持されているものとする。すなわち、図13に示すシーケンスチャートの開始時点において、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[他エリア]状態」であり、交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「LR未登録[自エリア]状態」であって、移動機200aは交換機12Bが管轄するロケーションエリア120Bに在圏しているものとする。また、交換機12Cにおける移動機200aの登録状態は「空き状態」であるものとする。
【0074】
このような状況下で、移動機200aが交換機12Cのロケーションエリア120Cに移動した場合(ステップS131)、この移動機200aから交換機12Cに対して端末位置登録要求が送信される(ステップS132)。この端末位置登録要求を受信すると(ステップSb1)、交換機12Cの制御部122は、位置管理テーブルにおける当該移動機200aの在圏エリア情報を交換機12Cに変更するとともに(ステップSb2)、移動機200aに対して端末位置登録応答を送信する(ステップSb3)。さらに、交換機12Cの制御部122は、移動機200aが移動前に在圏していたロケーションエリア120Bの交換機12Bに対し、エリア変更通知を送信する(ステップSb4)。
【0075】
このエリア変更通知を受信すると(ステップSc5)、交換機12Bの制御部122は、交換機12Cに対して交換機12Aの交換機IDを含む登録実行交換機通知を送信する(ステップSc6)。この登録実行交換機通知を受信すると(ステップSb5)、交換機12Cの制御部122は、位置管理テーブルにおける移動機200aの登録実行交換機情報を交換機12Aの交換機IDに更新する(ステップSb6)。この結果、交換機12Cにおける移動機200aの登録状態は、「LR未登録[自エリア]状態」となる。
【0076】
一方、交換機12Bの制御部122は、移動機200aを登録対象とするLR登録要求を最後に送信した交換機12Aに対し、交換機12Cの交換機IDを含む在圏エリア通知を送信する(ステップSc7)。その後、交換機12Bの制御部122は、位置管理テーブルにおける移動機200aの在圏エリア情報および登録実行交換機情報を削除する(ステップSc8)。この結果、交換機12Bにおける移動機200aの登録状態は「空き状態」となる。
【0077】
一方、交換機12Bから在圏エリア通知を受信すると(ステップSd3)、交換機12Aの制御部122は、移動機200aの在圏エリア情報を、在圏エリア通知に含まれる交換機12Cの交換機IDに変更する。この場合、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は、「LR未登録[他エリア]状態」のままである。
【0078】
ここで、以上の処理が完了したときの状態が維持されたまま(つまり、移動機200aが移動することなく)、交換機12Cにおいて登録実行時間T1の計時が終了したものとする(ステップSc1)。この場合、交換機12Cの制御部122は、ロケーションレジスタ13に対してLR登録要求を送信する(ステップSc2)。このLR登録要求には、交換機12Cの交換機IDと、当該交換機12Cのロケーションエリア120Cに在圏する1以上の移動機(移動機200aを含む)の移動機IDとが含まれている。ロケーションレジスタ13は、位置登録テーブルのうちLR登録要求に含まれる移動機IDに対応する登録実行交換機情報を、交換機12Cの交換機IDに更新する(ステップS134)。この後、ロケーションレジスタ13から送信されたLR登録応答を受信すると(ステップSc3)、交換機12Cは、位置管理テーブルにおいて今回のLR登録要求の対象となった移動機200の登録実行交換機情報を交換機12Cの交換機IDに変更する(ステップSc4)。この結果、LR登録要求の対象となった移動機200(移動機200aを含む)の登録状態は、「LR登録済状態」となる。
【0079】
一方、交換機12Aにおいて移動機200aに関する消去実行時間T2の計時が終了したものとする(ステップSd1)。この場合、交換機12Aの制御部122は、位置管理テーブルにおける当該移動機200aの在圏エリア情報および登録実施交換機情報の双方を消去する(ステップSd2)。この結果、交換機12Aにおける移動機200aの登録状態は「空き状態」となる。
【0080】
以上説明したように、本実施形態においては、移動機200がロケーションエリア120を跨いだ移動を行うたびにロケーションレジスタ13において位置登録のための処理が実行されるのではなく、各交換機12において規定される登録実行タイミングの到来を契機として、ロケーションレジスタ13へのLR登録要求の送信が実行されるようになっている。この結果、従来と比較してロケーションレジスタ13における位置登録処理の回数を著しく減らすことができるので、ロケーションレジスタ13の処理負荷を低減することができるのである。
【0081】
また、本実施形態においては、交換機12からロケーションレジスタ13に対して送信されるLR登録要求に、その時点において当該交換機12のロケーションエリア120に在圏している1以上の移動機200の移動機IDが含まれるようになっている。つまり、複数の移動機200についての位置登録を一斉に行うことができるので、交換機12が各移動機200ごとにLR登録要求を送信する場合と比較して、ロケーションレジスタ13の処理負荷を低減するとともに、移動通信網100における通信トラヒックを低減することができる。
【0082】
さらに、本実施形態においては、ある交換機12において「LR登録済状態」に該当する移動機200は、登録実行タイミングの到来時に当該交換機12のロケーションエリア120に在圏していたとしても、LR登録要求の対象からは除外されるようになっている。この結果、ロケーションレジスタ13において当該移動機200の位置登録が重複して行われるのを回避することができるから、ロケーションレジスタ13における処理負荷のさらなる低減に資することができる。
【0083】
また、本実施形態においては、各交換機12が保持する位置管理テーブルに基づいて各移動機200の登録状態が判別されるとともに、各移動機200について、その登録状態に応じた処理が実行されるようになっている。このため、各移動機200がどのように移動した場合であっても、ロケーションレジスタ13への位置登録を適切に実行することができるのである。
【0084】
<C:変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0085】
(1)上記実施形態においては、ロケーションレジスタ13における位置登録テーブルの登録エリア情報として、各移動機200についてLR登録要求を送信した交換機12の交換機IDが記憶されるようにしたが、登録エリア情報として記憶されるのは交換機IDに限られるものではない。例えば、各移動機200についてLR登録要求が送信されたときに、これらの各移動機200が在圏していたロケーションエリア120に割り当てられた識別情報を、登録エリア情報として記憶するようにしてもよい。要は、各移動機200について、当該移動機200を指定したLR登録要求をロケーションレジスタ13に対して送信してきた交換機12を特定できる情報であれば、その態様はいかなるものであってもよい。同様に、上記実施形態においては、各交換機12の位置管理テーブルにおいて、交換機IDを登録実行交換機情報として記憶するようにしたが、これに代えてロケーションレジスタ13に対するLR登録要求を送信した交換機12のロケーションエリア120に割り当てられた識別情報を記憶するようにしてもよい。要は、登録実行交換機情報の内容を参照することにより、各移動機200を指定したLR登録要求の送信を実行した交換機12を特定できればよいのである。
【0086】
(2)上記実施形態においては、ロケーションエリア120を跨いだ移動を行うことを契機として、各移動機200から端末位置登録要求が送信されるものとしたが、これ以外のタイミングで各移動機200から端末位置登録要求が送信されるようにしてもよい。すなわち、例えば、各移動機200が、ロケーションエリア120を跨いだ移動を行ったか否かに拘わらず、一定時間間隔ごとに端末位置登録要求を送信するようにしてもよいし、移動機120の電源が投入されたタイミングで端末位置登録要求を送信するようにしてもよい。
【0087】
(3)上記実施形態においては、交換機12において計時される登録実行時間T1が終了するタイミングを登録実行タイミングとしたが、かかるタイミングに限られるものではない。例えば、上記実施形態においては、いずれかの移動機200から端末位置登録要求を受信することにより登録実行時間T1の計時開始するようにしたが、この端末位置登録要求の受信動作とは全く無関係に特定の時間を計時し、この時間の計時が終了したタイミングを登録実行タイミングとしてもよい。つまり、本発明の「交換機において規定される登録実行タイミング」は、交換機12が移動機200からの端末位置登録要求を受信するたびにLR登録要求を送信するといった具合に「移動機200からの端末位置登録要求の受信動作のみによって規定されるタイミング」ではなくて、「交換機12における端末位置登録要求の受信動作以外の何らかの動作のみに基づいて規定されるタイミング」または「交換機12における端末位置登録要求の受信動作と当該受信動作以外の何らかの動作(上記実施形態においては「登録実行時間T1の計時動作」)の双方に基づいて規定されるタイミング」を意味している。
【0088】
(4)上記実施形態においては、移動機200として携帯電話機を用いた場合について説明した。しかしながら、移動通信網を介してデータ通信を行うことができるPDA(Personal Digital Assistant)やモバイルコンピュータ等を移動機として用いた場合にも本発明を適用可能である。さらに、本発明は、PDC(Personal Digital Cellular)方式の移動通信システムのみならず、PHS(Personal Handyphone System:登録商標)の移動通信システムなどに対しても適用できることはいうまでもない。また、本発明は、音声通信サービスを提供する移動通信網に限らず、例えばパケット通信サービスを提供する移動通信網にも適用することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロケーションレジスタにかかる位置登録処理のための負荷を、有効に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同移動通信システムにおける位置登録テーブルの内容を例示する図である。
【図3】 同移動通信システムにおける交換機の構成を示すブロック図である。
【図4】 同移動通信システムにおける交換機12Aの記憶部に記憶された位置管理テーブルの内容を例示する図である。
【図5】 同移動通信システムの交換機における各移動機の登録状態の遷移を説明するための図である。
【図6】 同移動通信システムにおける動作を例示するシーケンスチャートである。
【図7】 同移動通信システムにおける交換機の制御部が、登録状態「LR登録済状態」にある移動機に関して行う処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】 同移動通信システムにおける交換機の制御部が、登録状態「空き状態」にある移動機に関して行う処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】 同移動通信システムにおいて着信要求が発生した場合の動作を示すシーケンスチャートである。
【図10】 同移動通信システムにおける交換機の制御部が、登録状態「LR未登録[自エリア]状態」にある移動機に関して行う処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】 同移動通信システムにおける位置登録処理の内容を例示するシーケンスチャートである。
【図12】 同移動通信システムにおける交換機の制御部が、登録状態「LR未登録[他エリア]状態」にある移動機に関して行う処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】 同移動通信システムにおける動作の具体例を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
11……無線基地局、110……無線エリア、12,12A,12B,12C……交換機、121……通信部、122……制御部、123……記憶部、120,120A,120B,120C……ロケーションエリア、13……ロケーションレジスタ、131……ホームメモリ、200……移動機。

Claims (12)

  1. 各々の前記移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいた、当該移動機が在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として、当該移動機から自交換機に送信されてきた端末位置登録要求に含まれる交換機識別情報によって特定される登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられて記述された位置管理テーブルをそれぞれ記憶する複数の交換機と、前記ロケーションレジスタとを具備する移動通信網において各移動機の位置登録を行う方法であって、
    各々の前記交換機は、自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として他交換機が前記位置登録テーブルに記述されており、かつ、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を未だ開始していない場合には、当該登録実行時間の計時を開始し、当該交換機において規定される登録実行タイミングが到来すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を前記ロケーションレジスタに対して送信する一方、
    前記ロケーションレジスタが、前記LR登録要求に基づき、各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶する
    ことを特徴とする位置登録方法。
  2. 各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶するロケーションレジスタとの間で通信可能な交換機であって、
    各々の前記移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいた、当該移動機が在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として、当該移動機から自交換機に送信されてきた端末位置登録要求に含まれる交換機識別情報によって特定される登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられて記述された位置管理テーブルを記憶した記憶手段と、
    自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として他交換機が前記位置登録テーブルに記述されており、かつ、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を未だ開始していない場合には、当該登録実行時間の計時を開始し、自交換機において規定されている登録実行タイミングが到来すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を、前記ロケーションレジスタに対して送信する制御手段と
    を具備することを特徴とする交換機。
  3. 各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶するロケーションレジスタとの間で通信可能な交換機であって、
    自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を開始し、自交換機において規定されている登録実行タイミングが到来した場合に、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を、前記ロケーションレジスタに対して送信する制御手段と、
    自交換機がロケーションレジスタに送信したLR登録要求において指定した移動機について、当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいて、当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアに対応する在圏エリア情報を記憶する記憶手段とを具備し、
    前記制御手段は、自交換機が前記LR登録要求において指定した移動機に対する着信要求を受信した場合、前記在圏エリア情報に基づいて当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアに対応する交換機を特定し、特定した交換機に対して前記着信要求を送信する
    ことを特徴とする交換機。
  4. 各々の前記移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいた、当該移動機が現に在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として、当該移動機から自交換機に送信されてきた端末位置登録要求に含まれる交換機識別情報によって特定される登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられた位置管理テーブルを記憶する記憶手段を具備し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルの内容を参照することにより各移動機の登録状態を判別し、各々の移動機についてその登録状態に応じた処理を実行することを特徴とする請求項に記載の交換機。
  5. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルにおいて在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が自交換機を示している移動機について、
    当該移動機が他交換機のロケーションエリアに移動すると当該移動先ロケーションエリアの他交換機から自交換機に送信されてくるエリア変更通知に基づいて、当該移動先ロケーションエリアの他交換機を特定し、前記位置管理テーブルにおける当該移動機の登録実行交換機情報を当該移動先ロケーションエリアの他交換機に送信する一方、当該移動機の在圏エリア情報を当該移動先ロケーションエリアの他交換機を示す情報に変更することを特徴とする請求項に記載の交換機。
  6. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルにおいて在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が自交換機を示している移動機について、
    当該移動機が他交換機のロケーションエリアに移動した後、自交換機のロケーションエリアに戻ることなく消去指定時間が経過した場合、当該移動機についての在圏エリア情報および登録実行交換機情報を消去することを特徴とする請求項またはに記載の交換機。
  7. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルにおいて、在圏エリア情報が自交換機を示し、かつ登録実行交換機情報が他交換機を示している移動機について、
    当該移動機が他交換機のロケーションエリアに移動すると当該移動先ロケーションエリアの他交換機から自交換機に送信されてくるエリア変更通知に基づいて、当該移動先ロケーションエリアの他交換機を特定し、前記位置管理テーブルにおける当該移動機の登録実行交換機情報を、当該移動先ロケーションエリアの他交換機に対して送信する一方、当該移動機についての登録実行交換機たる他交換機に対して当該移動先ロケーションエリアの他交換機を示す情報を送信することを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の交換機。
  8. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルにおいて、在圏エリア情報が他交換機を示し、かつ登録実行交換機情報が自交換機を示している移動機について、
    当該移動機が自交換機のロケーションエリアに移動した場合、前記位置管理テーブルにおける当該移動機の在圏エリア情報を自交換機を示す情報に変更する一方、当該移動機についての登録実行交換機が他交換機であるときには、当該移動機の登録実行交換機情報を、当該他交換機を示す情報に変更することを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の交換機。
  9. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルにおいて在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が消去されている移動機について、
    当該移動機が自交換機のロケーションエリアに移動した場合、前記位置管理テーブルにおける当該移動機の在圏エリア情報を、自交換機を示す情報に変更するとともに、当該移動機の登録実行交換機情報を、当該移動機についての登録実行交換機を示す情報に変更することを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の交換機。
  10. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルにおいて在圏エリア情報および登録実行交換機情報の双方が消去されている移動機について、
    当該移動機が自交換機のロケーションエリアに移動して送信する端末位置登録要求を受信し、かつ前記登録実行時間の計時を未だ開始していない場合に、当該登録実行時間の計時を開始することを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の交換機。
  11. 各移動機について当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶するロケーションレジスタに対し、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定した前記LR登録要求を送信可能な交換機であって、
    各々の前記移動機が現に在圏しているロケーションエリアを管轄する交換機から送信されてくるエリア変更通知に基づいた、当該移動機が在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として、当該移動機から自交換機に送信されてきた端末位置登録要求に含まれる交換機識別情報によって特定される登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられて記述された位置管理テーブルを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された位置管理テーブルの内容を参照することにより各移動機の登録状態を判別し、各々の移動機についてその登録状態に応じた処理を実行する制御手段とを具備することを特徴とする交換機。
  12. 各移動機が在圏しているロケーションエリアの交換機を示す在圏エリア情報と、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機である登録実行交換機を示す登録実行交換機情報とが対応付けられて記述された位置管理テーブルをそれぞれ記憶する複数の交換機と、前記ロケーションレジスタとを含む移動通信網であって、
    各々の前記交換機は、自交換機のロケーションエリアに移動してきた前記移動機によって送信される端末位置登録要求を受信すると、当該移動機を指定したLR登録要求をロケーションレジスタに対して送信した交換機として他交換機が前記位置登録テーブルに記述されており、かつ、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機に共通の登録実行時間の計時を未だ開始していない場合には、当該登録実行時間の計時を開始し、前記登録実行タイミングが到来すると、自交換機のロケーションエリアに在圏する移動機を指定したLR登録要求を前記ロケーションレジスタに対して送信し、
    前記ロケーションレジスタは、前記LR登録要求に基づき、各移動機について、当該移動機を指定したLR登録要求の送信元である交換機を示す位置登録情報を記憶する
    ことを特徴とする移動通信網。
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