JP3825135B2 - カラーディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的毛管現象を利用したカラーディスプレイシートに関し、より詳細には、互いに間隔をあけて平行に配置された3枚のシートを用いた、電気的毛管現象を利用したディスプレイシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シート状のディスプレイ装置は、ペーパー文書の多くの属性を有する薄いシートを含んでいる。すなわち、かかるディスプレイ装置は、紙のような外観を有し、紙と同様に周囲ライトバルブ特性を有し(すなわち、周辺光が明るくなるほど見えやすくなる)、紙のように可撓性があり、紙のように持ち運びができ、紙と同様に書き込みができ、コピー可能で、紙と同様の記録機能を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、電場誘起されるディスプレイシート(装置)を製造する別のアプローチを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のディスプレイ装置は、第1の非導電性シートと、第2の非導電性シートと、前記第1及び第2のシートの間に配置された中間非導電性シートと、前記第1のシートと前記中間シートとの間に位置する第1の密閉通路手段と、前記中間シートと前記第2のシートとの間に位置する第2の密閉通路手段と、前記中間シートはある厚さを有し、この厚さを通って延びるとともに前記各通路手段に開口する少なくとも2つの貯蔵手段を有し、前記第1のシートは、電極手段を有し、前記中間シートは、前記少なくとも2つの貯蔵手段にそれぞれ関連する電極手段を有し、導電性透明液体と、第1の色の液体手段と、第2の色の液体手段と、前記第1の色の液体手段及び第2の色の液体手段は共に非導電性であり、前記少なくとも2つの貯蔵手段の一つは、前記透明液体と前記第1の色の液体手段の一部を保持し、前記第1の色の液体手段の残りは前記第2の密閉通路手段内に位置し、前記少なくとも2つの貯蔵手段の他の一つは、前記透明液体と前記第2の色の液体手段の一部を保持し、前記第2の色の液体手段の残りは前記第2の密閉通路手段内に位置し、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つ内の透明液体に電気的接続を供給する第1の導電手段と、前記第1の導電手段に電力を供給する手段と、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つ内の透明液体に電気的接続を供給する第2の導電手段と、前記第2の導電手段に電力を供給する手段と、前記第1のシートの電極手段と、前記中間シートの電極手段とに電力を供給する手段とを有し、前記第1のシートの電極手段、前記中間シートの電極手段、前記第1の導電手段、及び前記第2の導電手段は、互いに関連して構成及び配置され、前記第1のシートの前記電極手段、前記第2のシートの前記電極手段、及び前記第1の導電手段に電力が供給されると、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つ内の前記透明液体が第1の密閉通路手段に流れ込み、前記第1の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つに移動し、前記第1のシートの前記電極手段、前記第2のシートの前記電極手段、及び前記第2の導電手段に電力が供給されると、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つ内の前記透明液体が第1の密閉通路手段に流れ込み、前記第2の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つに移動し、前記第1のシートの前記電極手段、前記中間シートの前記電極手段、前記第1の導電手段、及び前記第2の導電手段に電力が供給されると、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つ及び前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つ内の前記透明液体がともに第1の密閉通路手段に流れ込み、前記第1の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つに移動し、前記第2の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つに移動することを特徴とする。
【0005】
すなわち、本発明によれば、第1の透明シート、第2の透明シート、及び第1シートと第2シートの間に設けられた透明中間シートを使用する、電気的毛管現象を利用したカラーディスプレイシートが提供される。これら3枚のシートは、互いに間隔をあけて平行に配置されている。中間シートは、少なくとも2つの液溜め部で構成される液溜め部の組を複数組有する。各液溜め部は、導電性の透明液体と、着色された液体の一部を保持する。着色された液体の残りは、中間シートと第2シートの間の空間に位置する。少なくとも2つの液溜め部からなる各組の各液溜め部は、異なる色に着色された液体を有する。各液溜め部内の透明液体は、個別にアドレス可能な電気的接続を有する。各液溜め部の透明液体に選択的に電圧供給することにより、活性化された液体が中間シートと第1シートの間の空間に流入し、着色液体は対応する液溜め部に戻る。一方、透明液体から電圧を除去すると、透明液体は対応する液溜め部に戻り、着色液体が中間シートと第2シートの間の空間内に戻る。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1には、電気的毛管現象を利用した本発明によるディスプレイシート10の断面図が示されている。電気的毛管現象を利用したディスプレイシート10は、ガラスまたはマイラー(商標名)などからなる3枚の透明な絶縁シート12,14,16を含む。これらのシート12,14,16は、互いにほぼ平行に、間隔をあけて配置されている。シート12と14のあいだの距離d1 及びシート14と16のあいだの距離d2 はいずれも0.001〜0.05インチの範囲である。本明細書においては、説明を簡単にするために「電気的毛管現象を利用したディスプレイシート」を単に「ディスプレイシート」とも呼ぶ。
【0007】
図2には、シート12,14,16の接着方法の一例が示されている。シート12,14,16は互いに適当な間隔で配置され、ディスプレイシート10の周囲を囲むフレーム17に接着されている。フレーム17、及びシート12、14、16がガラスであれば、ガラスフリットを接合表面に塗布し、溶融温度にまで加熱して接着を行ってもよい。また、エポキシまたはその他の接着樹脂を用いて接着を行ってもよい。シート12、14、16がすべてテフロンやマイラーなどのプラスチック材料でできている場合、当該技術分野で周知の方法により、熱溶接で接着してもよい。
【0008】
フレーム17がディスプレイシート10の周囲を囲むように設けられているため、シート12と14、及びシート14と16の間にそれぞれ形成された空間13及び15は密閉される。
【0009】
再び図1を参照しながら説明する。シート14に向き合うシート12の面には複数の電極18が設けられ、シート12に向き合うシート14の面には複数の電極20が設けられている。これらの電極18及び20は、一般的にインジウム酸化錫(ITO)または酸化錫などの透明材料から作られなければならない。電極18及び20は、正方形または円形など、異なるさまざまな形状から選択することもできるが、電極18及び20のいずれもが同一の形状に選択されなければならない。本発明の好適な実施形態においては、電極18と20のいずれもが角の丸い正方形である。シート12の各電極18は、シート14上の対応する電極20と整列している。
【0010】
図3には、シート12に設けられた電極18の部分上面図が示されている。電極18は、シート12表面の幅Wと長さLの両方向に沿って平行するラインが形成されるように互いに隣接して配置される。電極18はnxnの大きさを有し、互いにd3 の距離ずつ隔てて配置されている。各電極は画素と同じ大きさなので、nの大きさは画素の大きさによって決定する。距離d3 は、0.001nから0.05nの範囲である。
【0011】
なお、シート14に設けられた電極20も、シート12の電極18と同一の形状、サイズ、及び配置を有する。
【0012】
再び図1を参照すると、シート14は、複数の液溜め部(液体を保有する貯蔵部)22を有する。液溜め部22は、好ましくは各電極20の中心Cに、シート14の厚さW1 を通過して延びる穴を形成することにより設けられる。さらに、シート14には、厚さW1 を通過して延びる複数の穴23が、好ましくはシート14の隣接する4つの電極20の間の空間に形成されている。なお、この穴23は隣接する2つの電極20の間に位置させることもできる。この穴23が、密閉された空間13と15の間の接続路となる。
【0013】
シート12は、シート14に対向する面に、低表面エネルギー絶縁体層24を有する。この低表面エネルギー絶縁体層24は、シート12の電極18を覆うように配置され、シート12の表面全体を覆っている。同様に、シート14の電極20上に置かれた低表面エネルギー絶縁体層26が、液溜め部22及び穴23を塞がないように透明シート14の表面全体を覆っている。低表面エネルギー絶縁体層24及び26は、テフロン(デュポン社)またはその他の過フルオロ(過フッ化)(perfluorinated)ポリマーの層であり、シート状の材料をシート12及び14に接着させてもよいし、スパッタリングまたは化学蒸着法により蒸着させてもよい。あるいは、DowCorning社製造のSylgard184などのシリコンエストラマーを用いることもできる。さらには、3M社により製造されるFluoradFC725などの過フルオロ(過フッ化)ポリマーでコートしたパリレン(Union Carbide社の製品)などの層構造を2つ以上用いてもよい。
【0014】
さらに、蒸着またはスパッタリングした金、プラチナ、インジウム酸化錫またはニッケルなどの材料で作られた複数の高表面エネルギープレート28が、シート12の低表面エネルギー絶縁体層24上において、シート14の液溜め部22の上部に対応する領域だけに配置されている。本発明の好適な実施形態においては、高表面エネルギープレート28の形状は、液溜め部の断面と同一形状、すなわち円形である。
【0015】
なお、電極18及び20、及び低表面エネルギー絶縁体層24、26はすべて透明である。高表面エネルギープレート28も透明でもよい。
【0016】
液溜め部22には、水、アルコール、アセトン、ホルムアミド、グリコール、及びこれらまたはその他の適当な液体の混合液など、極性を有する着色液体(polar liquid)l1 が満たされている。
【0017】
シート12と14の間の空間(通路)13、シート14と16の間の空間(通路)15、及び穴23には、Dow Corning社の200シリーズシリコンオイル、Exxon社のIsopar、または3M社のFluorinertなどの低表面エネルギー液l2 が満たされている。これら2種類の液体は混合できない。液体l2 は、透明でもよいし、液体l1 の色と対照的な色に着色してもよい。空間13、15及び穴23を、さらに空気などの気体で満たしてもよい。
【0018】
導電性の液体は極性を有し一般的には互いに混合できるが、互いに混合しない非導電性液体の種類がある。例えば、3M社のFluorinertsなどは、たいていの炭化水素と混合しない過フッ化炭化水素であり、Dow Corning社のFS−1265も炭化水素または上記3MFluorinertsに溶解しない。
【0019】
各液溜め部内の着色極性液体l1 は、液溜め部上部に位置する高表面エネルギープレート28に吸着(adhered)している。高表面エネルギープレート28は、アドレス電極18及び20に隣接した導電液体の位置を維持するだけでなく、導電性液体l1 との電気的接続を提供する手段としても働く。導電性液体l1 との電気的接続を提供するため、「高表面エネルギープレート」を以下「接続プレート」と呼ぶ。
【0020】
本発明は、「電気的毛管現象」と呼ばれる概念に基づいている。電気的毛管現象は、印加される電場の関数としての表面張力の変化に関し、Lloyd I.Osipow著「表面化学」(1962年、Reinhold Publishing Co., New York)で論じられている。図1に示した構成は、電気的毛管現象の概念に関する効果を用いて1領域から別の領域へ着色極性液体l1 を移動するよう設計したものである。
【0021】
本発明の開示された実施形態を理解するためには、電気的毛管現象の概念を理解することが必要である。図4には、2種類の異なる液体の同一体積の滴a及びbが表面32上に示されている。図4に示されるように、滴bは表面上に広がり、一方、滴aはほぼ球状を維持している。この結果、滴bは、滴aが表面上に占める表面面積S2 より大きい表面面積S1 を有する。これら2つの液体の表面面積が異なるのは、各液体が表面に対して特定のエネルギー関係を有する結果、所与の表面に対して特定の接触角度を有するようになるためである。液体と表面との間の相互作用エネルギーが小さいほど、接触角度は大きくなり、表面面積が小さくなる。
【0022】
図5において、接触角度αは、ある表面上の平面34と液体滴38の接線36との間の角度である。所与の表面に対する各液体の接触角度は、例えば表面張力など、その液体の特性と、例えば表面エネルギーなどの所与の表面の特性によって決定する。
【0023】
図6には、図4に示した2つの滴a及びbと、それぞれの接触角度α1 及びα2 が示される。滴bなどの液体は鋭接触角α2 を有し、その結果液体の滴は大きい表面部分S1 を占める。一方、滴aの液体などは接触角度が鈍角で、滴bと同一体積の場合、鋭角の接触角度を有する液体の表面領域S1 に比べてはるかに小さい表面面積S2 を有する。
【0024】
図7には、段が形成されるように互いに平行に間隔をあけて配置された2枚のプレート40及び42が示されている。詳細な実験の結果、この段によって形成される角部44に置かれた接触角度が約95度以下の液体滴は、2枚の平行なプレート40と42のあいだの空間46に広がることがわかった。一方、図8に示すように、接触角度が約95度の液体滴を角部44に置いた場合には、この滴は広がらない。
【0025】
さらに、図9に示すように、絶縁薄膜表面48に置かれた滴cと、(この表面48の下部に直接位置する)電極49とのあいだに電圧Vを印加することにより電場が生成され、これにより接触角度を変化させることができる。すなわち、液体に印加する電圧によって接触角度を所望の角度に修正できることが詳細な実験により判明した。
【0026】
図9においては、左から順に、電圧Vの印加前、電圧Vの印加時、及び電圧Vの除去後の滴cの様子がそれぞれ示されている。図9からわかるように、電圧Vの印加前には、滴cはほぼ球状を維持し、鈍角α3 を有する。電圧Vを印加すると、滴cの接触角度が鋭角α4 に変化し、その結果滴は広がる。この電圧Vを除去すると、滴cの接触角度は元の鈍角α3 に戻り、滴は再び球状に近くなる。
【0027】
ここで、たとえ電圧をオフしても、滴及び電極内には電荷が残るために滴は広がった状態を維持する。しかしながら、滴及び電極が放電すれば、液体は盛り上がる。そこで、本明細書中では「電場が除去される」とは、「液体と、対応する電極及び液体との電気接続手段が放電する」ことを意味することとする。
【0028】
接触角度を鈍角α3 から鋭角α4 に修正することによって、滴cは元の表面面積S4 (電場の供給前に滴が占有する表面)より大きい表面面積S3 を占めるようになる。電圧を除去すると、滴cはもとの形状及び元の表面面積S4 に戻る。導電体を被膜するシリコンエストラマーなどの表面上に置かれた水や水銀などの液体に電圧Vを印加することにより、液体の表面面積は10倍増加することが実験により示された。さらに、テフロンコートしたパリレンなどの表面を使用した場合、水または水銀の表面面積を20倍から30倍も増加させることができる。
【0029】
本発明では、電圧の印加によって液体の表面面積を増加させるというこの概念を利用して、着色液体の表面面積が、要望に応じて表面を満たすよう拡大される。
【0030】
本発明の好適な実施形態においては、低表面エネルギー絶縁体層に対する着色極性液体11 の接触角度は90度以上に選択されている。第1の液体の表面に対する接触角度は、表面張力がより低く、第1の液体と混合しない第2の液体が存在する場合に大幅に増大する。図10及び図11にこの現象を示す。
【0031】
図10において、液体の滴dが表面50に置かれている。この滴dは周囲を空気に覆われ、接触角度α5 を有する。一方、図11では、図10の滴dと同一の滴d’が、別の液体54に周囲を覆われ、図10の表面50と同一の表面50’上に置かれている。図11からわかるように、液体54の作用により滴d’は、鈍角α6 を有している。この効果を利用することにより、本発明の実施に非常に有用な極性液体と低エネルギー表面との組み合わせの数を大幅に増加させることができる。
【0032】
再び図1に戻り、作用について説明する。個々の電圧源が設けられ、電極18と20の各組及び対応する液体l1 に接続プレート28を介して電圧Vが供給される。図を簡略化するために、図1においては、電圧Vと、電極18,20の一組及び対応する接続プレート28との接続のみが示されているが、実際には、電極18,20の各組及びこれに対応する各接続プレート28に、個別にアドレス可能な電場が供給される。電極18と20、及び対応する接続プレート28に個別の電圧Vが供給されると、電極18と20のあいだ及びその対応する接続プレート28に電場が生成される(すなわち、電極18と20が活性化される)。
【0033】
電圧Vは、DCでもACでもよい。DC電圧Vの場合、電極18と20が電圧Vの同じ極に接続され、接続プレート28は電圧Vの反対の極に接続される。したがって、接続プレート28を介して電気的に接続される液体l1 は電極18及び20と逆の極性を有する。
【0034】
実際の作用について説明する。電圧Vが供給されると、低表面エネルギー絶縁体層24及び26に対する極性液体l1 の接触角度が減少する。ここで、低表面エネルギー絶縁体層24及び26は、それぞれ電極18と20を覆うように設けられている。したがって、この低表面エネルギー絶縁体層24及び26の下部に直接設けられた電極18及び20の極性と反対の極性により、極性液体l1 の接触角度が減少する。このように接触角度が減少することにより、極性液体l1 は、シート12と14とのあいだの空間に流入する。
【0035】
着色極性液体l1 は、電極18及び20の外周囲範囲内でのみ空間13を占有する。すなわち、拡張する液体l1 が電極18及び20に近づくにつれ、この液体l1 と電極18及び20とのあいだの電場の強さは弱まり、低表面エネルギー絶縁体層24及び26の表面に対する液体l1 の接触角度が増加する。このような接触角度の増加により、液体のさらなる拡張は抑制される。
【0036】
液体l1 が空間13に移動すると、空間13、穴23及び空間15内の液体l2 が、空間15内の開口部から液溜め部22に移動して流れ込み、液体l1 と液体l2 の平均が保たれる。
【0037】
電圧が供給されると、着色された極性液体l1 が電極18と20の間の領域を覆い、この結果、電極18と20との間の領域はカラー画素またはカラー副画素の領域として映る。そして、電圧Vにより生成される電場を除去することにより、低表面エネルギー絶縁体層24及び26の表面に対する液体l1 の接触角度が増大し、着色極性液体l1 は液溜め部に後退し、ここで、接続プレート28を濡らしてこれだけに吸着される。電場が除去されると、着色極性液体がこのように液溜め部に後退するため、電極の下部に位置する領域は透明な領域として見える。ここで、液溜め部の直径及び高エネルギー接続プレート28の直径は小さく、液溜め部22内部の着色極性液体l1 が見えない程度である。このように、適当な電場の供給及び除去によって、ディスプレイシート10に像を表示することができる。
【0038】
なお、液体を液溜め部から移動させるために十分な電場の生成に必要な電圧は、5ボルトから300ボルトの範囲である。
【0039】
常に像を表示するためには、ディスプレイシート10にアドレス電圧Vのパターンを常時供給する必要がある。かかる保持電圧パターンは、アクティブマトリクスアドレス回路によって供給できる。
【0040】
本発明の電気的毛管現象ディスプレイシート10を紙のように利用するためには、ディスプレイシート10の底部表面60を極性液体l1 と対照的な色の材料でコートするか、底部表面60をかかる表面に接触させるかしなければならない。底部表面60に明るい色を選択し、着色極性液体を暗い色にした場合、電場を供給すると、電極18及び20は、その大きさに対応する暗い色の画素として現れ、電場を除去すると透明な画素として現れる。例えば、極性液体l1 が黒で着色され、表面60が白でコートされている場合、電場を供給された電極18及び20は、白い背景に黒く現れる。一方、電場が除去されると、透明な電極18及び20を通して白い背景が見えるので、電極18及び20は白く見える。これが物理的には白い用紙上の黒いインクとして映る。
【0041】
なお、液溜め部の大きさは、画素の面積の0.1%から10%という非常に小さいものなので、液溜め部内のインクは実質的に目に見えない。
【0042】
さらに、本発明のディスプレイシート10は、プロジェクタに設置してディスプレイシート10上の像をスクリーンに投射するための透明ディスプレイとしても利用できる。よって、スクリーン上には電場を供給された電極18及び20の映写された像だけが、電極の大きさに応じて暗い色の画素または副画素として現れる。電場が除去されると、電極は透明に現れ、これらの電極を通過する光がスクリーン上に明るい像を形成する。
【0043】
図12には、電気的毛管現象を利用した本発明によるさらに別のディスプレイシート80が示されている。図12において、素子82,83,84,85,86,88,90,92,93,94,96,98,l3 及びl4 は、それぞれ図1の素子12,13,14,15,16,18,20,22,23,24,26,28,l1 及びl2 と同一であり、同じ目的を有している。図12においては、接続プレート98は液体l3 に電気的接続を供給するためではなく、液体l3 が上昇してプレート98に接着するように液溜め部の上部に置かれている。図12では、接続プレート98の代わりに導電性コート72が、メッキ法または他の既知の方法によって液溜め部92の壁に設けられ、液体l3 に電気的な接続を供給している。
【0044】
図12においては、電極88と90、さらに導電性コート72を介して対応する液体l3 に電圧V1 が供給されている。電極88と90は電圧V1 の同じ極に接続され、一方、液体l3 を電気的に接続する導電性コート72は電圧V1 の反対の極に接続されている。
【0045】
図13には、電気的毛管現象を利用した本発明によるさらに別のディスプレイシート100が示されている。図13において、素子102,103,104,105,106,108,100,112,113,114,116,118,及びl5 は、それぞれ図1の素子12,13,14,15,16,18,20,22,23,24,26,28,l2 と同一であり、同じ目的を有している。ディスプレイシート100では、図1の液体l1 に代わって2種類の液体la およびlb が用いられている。液体la は透明な導電性液体であり、液体lb は着色された非導電性の液体である。また、液体l5 ,la 及びlb はいずれも互いに混合しない。液体lb は、液体la が空間103の電極108と110の間に直接接する領域、及び液溜め部112の一部に流れ込むと、液体lb が液溜め部112に完全に戻るように液体la の下部に置かれている。
【0046】
作用について説明する。電極108と110及び接続プレート118に電圧V2 が印加されると、接続プレート118に接触する導電性液体la が空間103内に広がり、電極108と110の間の空間を満たす。液体la が液溜め部112から流出すると、液体lb が液溜め部112に流れ込む。このとき、液体l5 は、空間120(空間105内の電極108及び110の真下の領域)を満たす。電圧V2 を除去すると、液体la は液溜め部112に戻り、この結果、液体lbは液溜め部112から流出して再び空間120を満たし、ここから液体l5 を押し出す。
【0047】
このディスプレイシート100を底部表面124から見ると、電圧V2 が除去された場合には空間120内部に着色された液体lb が見える。従って、空間120は、液体lb の色の画素に見える。一方、電圧V2 を供給すると、液体lb は液溜め部112に後退し、透明な液体l5 が空間120に流れ込む。この結果、空間120は透明な画素として映る。
【0048】
このように、図13のディスプレイシート100では、供給電圧V2 によって生成される電場が除去されると画素が生成され、電圧V2 によって電場が生成されると画素が見えなくなる。これとは対照的に、図1に示したディスプレイシート10では、供給電圧Vによって電場が生成されると画素が生成され、電圧Vによって生成される電場が除去されると画素が見えなくなる。
【0049】
図13に示したディスプレイシート100はフルカラー画像を表示できるように修正が可能である。図14には、電気的毛管現象を利用した本発明によるカラーディスプレイシート180の一部上面図が示されている。このアプローチでは、電極188の大きさは画素の大きさと同じである。
【0050】
図15は、図14に開示された実施形態を線A−Aから見た拡大断面図である。図15において、素子182,183,185,186,188,194及びl6 は、図13の素子102,103,105,106,108,114及びl5 とそれぞれ同一で同じ目的を有する。また、図15の層184、電極190及び層196は、各電極190に対し、層184、電極190及び層196内に3つの液溜め部200,202,204が設けられている点を除き、図13の層104、電極110及び層116と同じである。なお、図15の断面図では液溜め部202は見えないので鎖線で示してある。
【0051】
カラーディスプレイシート180は、図13のディスプレイシート100で用いたアプローチを使用している。すなわち、図15においては、各液溜め部は、透明な導電性液体と着色された非導電性液体の2種類を含んでいる。図15では、液溜め部200は、透明な導電性液体lC と着色された導電性液体lR を含んでいる。液体lR は、その一部が液溜め部200に含まれ、一部が空間220(空間185内部における電極188と190の周面内に位置する領域)に含まれる。同様に、液溜め部202と204のそれぞれが、透明な導電性液体lC と、着色された非導電性液体lB 及びlG を含む。インクlR 、lB 、lG は互いに混合しない。
【0052】
ここで、lR 、lB 、およびlG のR、B、Gは、レッド(赤)、ブルー(青)、グリーン(緑)を表している。また、各画素のいずれの液溜め部がこれら3種類のいずれの液体を保持してもよく、液溜め部にこれらの異なるカラーインクを配置する順序は問題にならない。
【0053】
各液溜め部200、202、204は、個々の接続プレート206、208、210をそれぞれ有し、各インク溜め部内の透明液体lC は、そのインク溜め部の接続プレートに接触している。例えば、インク溜め部200内の透明液体lC は、接続プレート206に接触している。各インク溜め部内の透明液体を活性化させるために、電極188及び190が電力供給源の一方の極に接続され、接続プレート206、208、210のそれぞれが、個別にアドレス可能なスイッチS1 、S2 、S3 を介して電力供給源の反対の極に接続されている。いずれかのスイッチが閉じられると、電極188と190、対応する接続プレート、及び対応するインク溜め部内の透明液体に電場が供給される。
【0054】
図15において、接続プレート206、208、210のいずれかに電気が供給されるごとに、透明液体lC が空間(空間183における電極188と190の間の空間)に流れ込む。この結果、例えばlR などの各着色液体が対応するインク溜め部200などに移動する。
【0055】
したがって、図15に示したカラーディスプレイシート180では、接続プレートの非通電時には、3種類の着色インクlR 、lB 、lG すべての大部分が空間220に位置し、シート180の底部からはカラー画素が見える。一方、接続プレート206、208、210のいずれかに電圧が供給されると、各着色液体が各インク溜め部に移動するため、その着色液体は空間220から除かれる。図15においては、すべての接続プレートに電圧が供給されると、すべての着色液体lR 、lB 、lG が空間220から取り除かれ、透明液体l6 が空間220に移動するため、シート180の底部からは透明な画素が見える。
【0056】
図15において、インクlR 、lB 、lG は非導電性で混合不可であるため、互いに混ざり合うことはない。
【0057】
なお、本明細書では、色つきの液体を「着色液体(pigmented liquid)」と呼んだが、本発明で開示される着色液体の代わりに染色液体(dyed liquids)を使用することもできる。
【0058】
さらに、本発明による電気的毛管現象を利用したカラーディスプレイシートにおいては、レッド、ブルー、グリーンの液体に代えて、色のスペクトルを生成する任意の3補色を使用することもできる。
【0059】
また、本発明の特許請求の真の範囲を越えることなく、構成の詳細、素子の組み合わせや配置、及び材料における数多くの変更が可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電気的毛管現象を利用したシート状のカラーディスプレイ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電気的毛管現象を利用したディスプレイシートの断面図である。
【図2】 図1に示した異なるシートを接着する方法の一例を示す図である。
【図3】 図1に示した電気的毛管現象を利用したディスプレイシートの部分上面図である。
【図4】 ある表面上に位置する異なる2種類の液体の同一体積の2つの滴a及びbを示す図である。
【図5】 表面に対する液体の滴の接触角度を示す図である。
【図6】 図4に示した2つの滴a及びbと、それぞれの接触角度α1 及びα2 を示す図である。
【図7】 平行する2枚の板によって形成された空間に広がる液体の滴を示す図である。
【図8】 平行する2枚の板によって形成された空間に広がらない液体の滴を示す図である。
【図9】 液体の滴に電圧を供給することにより滴の接触角度を変えられることを示す図である。
【図10】 周囲を空気で囲まれ、鋭接触角を有する滴を示す図である。
【図11】 図10と同一の滴が別の液体に周囲を囲まれ、鈍接触角を有することを示す図である。
【図12】 電気的毛管現象を利用した、本発明の別のディスプレイシートを示す図である。
【図13】 電気的毛管現象を利用した、本発明のさらに別のディスプレイシートを示す図である。
【図14】 本発明による、電気的毛管現象を利用したディスプレイシートの部分上面図である。
【図15】 図14に示すディスプレイシートを線A−Aから見た実施形態の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ディスプレイシート、12,14,16 絶縁シート、13,15 密閉空間、18,20 電極、22 液溜め(貯蔵)部、23 穴、24,26 低表面エネルギー絶縁体層、28 高表面エネルギープレート(接続プレート)。
Claims (1)
- 第1の非導電性シートと、
第2の非導電性シートと、
前記第1及び第2のシートの間に配置された中間非導電性シートと、
前記第1のシートと前記中間シートとの間に位置する第1の密閉通路手段と、
前記中間シートと前記第2のシートとの間に位置する第2の密閉通路手段と、
前記中間シートはある厚さを有し、この厚さを通って延びるとともに前記各通路手段に開口する少なくとも2つの貯蔵手段を有し、
前記第1のシートは、電極手段を有し、
前記中間シートは、前記少なくとも2つの貯蔵手段にそれぞれ関連する電極手段を有し、
導電性透明液体と、
第1の色の液体手段と、
第2の色の液体手段と、
前記第1の色の液体手段及び第2の色の液体手段は共に非導電性であり、
前記少なくとも2つの貯蔵手段の一つは、前記透明液体と前記第1の色の液体手段の一部を保持し、前記第1の色の液体手段の残りは前記第2の密閉通路手段内に位置し、前記少なくとも2つの貯蔵手段の他の一つは、前記透明液体と前記第2の色の液体手段の一部を保持し、前記第2の色の液体手段の残りは前記第2の密閉通路手段内に位置し、
前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つ内の透明液体に電気的接続を供給する第1の導電手段と、
前記第1の導電手段に電力を供給する手段と、
前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つ内の透明液体に電気的接続を供給する第2の導電手段と、
前記第2の導電手段に電力を供給する手段と、
前記第1のシートの電極手段と、前記中間シートの電極手段とに電力を供給する手段と、
を有し、前記第1のシートの電極手段、前記中間シートの電極手段、前記第1の導電手段、及び前記第2の導電手段は、互いに関連して構成及び配置され、前記第1のシートの前記電極手段、前記第2のシートの前記電極手段、及び前記第1の導電手段に電力が供給されると、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つ内の前記透明液体が第1の密閉通路手段に流れ込み、前記第1の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つに移動し、前記第1のシートの前記電極手段、前記第2のシートの前記電極手段、及び前記第2の導電手段に電力が供給されると、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つ内の前記透明液体が第1の密閉通路手段に流れ込み、前記第2の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つに移動し、前記第1のシートの前記電極手段、前記中間シートの前記電極手段、前記第1の導電手段、及び前記第2の導電手段に電力が供給されると、前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つ及び前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つ内の前記透明液体がともに第1の密閉通路手段に流れ込み、前記第1の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記一つに移動し、前記第2の色の液体手段が前記第2の密閉通路手段から前記少なくとも2つの貯蔵手段の前記他の一つに移動することを特徴とするカラーディスプレイ装置。
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