JP3824960B2 - Am放送局検索ラジオ受信機およびam放送局検索方法 - Google Patents

Am放送局検索ラジオ受信機およびam放送局検索方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波を受信し、振幅変調電波放送局(以下、単にAM放送局という。)から送信された振幅変調放送信号(以下、単にAM放送信号という。)を検索する電子同調ラジオ受信機に関し、さらに詳しくは、AM放送局から送信されたAM放送信号が予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定された受信状態にあるAM放送信号を検索する車載用電子同調ラジオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、夜間は、電離層での電波の反射が大きくなるため、放送局の放送アンテナから送信された電波が地表付近を伝播する地表波と電離層で反射された空間波とがラジオの受信アンテナに到達することにより、受信点における受信電波の電界強度が時間的に変化するフェージング現象の影響が顕著に現れる。また、ラジオ受信機には、受信可能な放送局を順次探し出す検索機能を備えたものがあるが、この検索機能を動作させた際に、このフェージング現象の影響を受けて電波が大きくなったり小さくなったり周期的に変動し、予め決められた受信状態にないAM放送局の電波に同調させることが多かった。
【0003】
このような予め決められた受信状態にないAM放送局の電波に同調させないよう、従来のAM放送局検索ラジオ受信機は、夜間には、検索を停止するか否かを判定する最低電界強度を高い値に設定し、受信状態の悪いAM放送局の電波を検索して誤停止することを少なくしていた。
【0004】
図3に示された従来の電子同調ラジオ受信機10は、受信した電波からAM放送信号を検索する電子同調ラジオ受信回路12と、AM放送信号を検索するよう電子同調ラジオ受信機12を制御する制御マイコン11と、制御マイコン11により制御される電子同調ラジオ受信回路12からの音声信号にミュートをかけるためのミュート回路13と、電子同調ラジオ受信回路12からの音声信号を増幅するアンプ14と、アンプ14により増幅された音声信号を音に変換するスピーカ15とを備えている。
【0005】
次に、従来の電子同調ラジオ受信機10の動作を図4を参照して説明する。
【0006】
まず、ステップS21では、電子同調ラジオ受信機が周波数fの電波を受信する。次いで、ステップS22では、放送局検索を開始するのか否かを判定する。ここで、放送局検索を開始しないと判定したときにはステップS21に戻り、放送局検索を開始すると判定したときにはステップS23に進む。次いで、ステップS23では、受信された電波から復調された音声信号が、スピーカ15から音声として出力されないようミュート状態にする。
【0007】
次いで、ステップS24では、昼間か、夜間かを判定する。この判定方法としては、ラジオ受信機に内蔵された時計による時刻の判定であったり、車載ラジオ受信機であればヘッドライトが点灯されているのか否かの判定等による。次いで、ステップS26では、ステップS24で昼間であると判定したときには、放送局検索(以下単にシークという。)を停止するシーク停止最低電界強度VをVdに設定し、夜間であると判定したときには放送局検索を停止するシーク停止最低電界強度VをVnに設定する。
【0008】
次いで、ステップS27では、受信周波数fに1ステップ分の周波数Δfを加算した周波数f+Δfに変更する。次いで、ステップS28では、1ステップ加算された周波数f+Δfに同調するようラジオ受信機を制御する。次いで、受信周波数f+Δfに同調された状態で受信された電波の電界強度を検出し、シーク停止最低電界強度と比較する。ここで比較されるシーク停止最低電界強度は、ステップS24乃至S27により設定されたものである。また、受信された電波の電界強度がシーク停止最低電界強度よりも低いと判定されたときには、ステップS27に進む。他方、受信された電波の電界強度がシーク停止最低電界強度以上と判定されたときにはステップS30に進む。
【0009】
次いで、ステップS30では、予め決められた時間内に受信された電波の電界強度が予め決められたシーク停止最低電界強度以上になっている時間をカウントし、カウントされた時間に基づいて周波数f+Δfの電波にAM放送信号が検出できたのか否を判定する。ここで、AM放送信号が検出されたときにはステップS31に進み、AM放送信号が検出されないときにはステップS27に進む。他方、AM放送信号が検出されたときにはステップS31に進む。最後に、ステップS31では、ミュート状態を解除し、受信されたAM放送信号から復調された音声信号を音声に変換し、スピーカ15から出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、時計が内蔵されていない家庭内ラジオ受信機では、夜間と昼間の区別ができず、また、ヘッドライトが点灯しているか否かで夜間と昼間を判定する車載用ラジオ受信機では、昼間にヘッドライトを点灯することにより夜間と誤判断してしまうという問題があった。
【0011】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、夜間と昼間とを区別しなくとも、電波が予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定された受信状態にあるAM放送局の電波を検索するAM放送局検索ラジオ受信機を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のAM放送局検索ラジオ受信機は、放送信号を含む受信電波を中間周波信号に周波数変換し、前記放送信号から音声信号を復調し、前記放送信号を検索する電子同調ラジオ受信手段と、前記中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出手段と、前記中間周波電圧検出手段で検出された前記中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であるか否かを判定するとともに、前記中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であるか否か判定する電圧判定手段と、予め設定された基準時間の間に前記中間周波電圧検出手段によって前記中間周波信号の電圧値が前記検索停止電圧値以上であると判定した時間を計時する計時手段と、前記基準時間と前記計時手段で計時された時間との比が、予め設定された基準時間比よりも大きいか否かを判定する時間比判定手段と、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記電圧判定手段によって前記中間周波電圧検出手段で検出された前記中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であると判定するとともに、前記中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であると判定し、かつ前記時間比判定手段によって前記基準時間と前記計時手段で計時された時間との比が予め設定された基準時間比よりも大きいと判定した場合に前記検索動作を停止させる検索制御手段とを備えた構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波が予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0013】
また、本発明のAM放送局検索ラジオ受信機は、放送信号を含む受信電波を中間周波信号に周波数変換し、前記放送信号から音声信号を復調し、前記放送信号を検索する電子同調ラジオ受信手段と、前記中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出手段と、前記中間周波電圧検出手段で検出された前記中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であるか否かを判定するとともに、前記中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であるか否か判定する電圧判定手段と、予め設定された基準時間の間に前記中間周波電圧検出手段によって前記中間周波信号の電圧値が前記検索停止電圧値以上であると判定した時間を計時する計時手段と、前記基準時間と前記計時手段で計時された時間との比が、予め設定された基準時間比よりも大きいか否かを判定する時間比判定手段と、前記電圧判定手段が複数回電圧判定動作を行った際の複数回数の電圧判定結果と前記時間比判定手段が複数回時間比判定動作を行った際の複数回数の時間比判定結果を用いて前記放送信号は予め設定された受信状態にあるのか否かを判定する受信状態判定手段と、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記受信状態判定手段によって前記放送信号が予め設定された受信状態にあると判定した場合、前記検索動作を停止させる検索制御手段とを備えた構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の状態を複数回検出し、予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0014】
さらに、本発明のAM放送局検索ラジオ受信機は、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検出動作が行われている際に、前記電圧判定手段によって算出された前記中間周波信号の電圧値が前記検索停止電圧値未満であると判定した場合、前記電子同調ラジオ受信手段の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号の検索動作を継続する構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の電界強度の大きさが予め設定された電界強度の大きさ以上の状態であるのか否かを判定し、予め設定された電界強度の大きさ以上の状態でない場合、所望の周波数間隔で放送局検索動作を継続し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0015】
さらに、本発明のAM放送局検索ラジオ受信機は、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記電圧判定手段によって算出された前記中間周波数の電圧の変動量が予め設定された変動量より大きいと判定した場合、前記電子同調ラジオ受信手段の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索する構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の電界強度の変動量が予め設定された電界強度の変動量以上の状態であるのか否を判定し、予め設定された電界強度の変動量以上の状態でない場合、所望の周波数間隔で放送局検索動作を継続し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0016】
さらに、本発明のAM放送局検索ラジオ受信機は、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記受信状態判定手段によって前記放送信号が予め設定された受信状態にないと判定した場合、前記電子同調ラジオ受信手段の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索する構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の状態を複数回数検出し、予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定された電界強度の変動量以上の状態でない場合、所望の周波数間隔で放送局検索動作を継続し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0017】
また、本発明のAM放送局検索ラジオ受信機は、前記AM放送局検索電子同調ラジオ受信機は車載用である構成を有している。この構成により、車内における放送局検索の際、受信電波が予め設定された受診状態にあるのか否かを判定し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0018】
また、本発明のAM放送局検索方法は、中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出工程と、検出された前記中間周波信号の電圧が予め設定された検索停止最低電圧以上であるのか否かを判定し、さらに検出された前記中間周波信号の電圧の変動量を算出し、算出された前記中間周波信号の電圧の変動量が予め設定された電圧の変動量以内であるのか否かを判定する電圧判定工程と、前記中間周波信号の電圧と前記予め設定された検索停止最低電圧とを比較し、予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間を計時する計時工程と、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比を算出し、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かを判定する時間比判定工程と、前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上である判定結果と、前記中間周波信号の電圧の変動量が前記予め設定された電圧の変動量以内である判定結果と、前記予め設定された時間と前記計時された時間の比が予め設定された時間比以上である判定結果とに基づいて予め設定された受信状態にある放送信号を検出したのか否かを判定する検索判定工程とを備えた構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波が予め設定された受診状態にあるのか否かを判定し、予め設定されたより安定した受信状態にあるAM放送局の電波を検索することができる。
【0019】
また、本発明のAM放送局検索方法は、中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出工程と、検出された前記中間周波信号の電圧が予め設定された検索停止最低電圧以上であるのか否かを判定し、さらに検出された前記中間周波信号の電圧の変動量を算出し、算出された前記中間周波信号の電圧の変動量が予め設定された電圧の変動量以内であるのか否かを判定する電圧判定工程と、前記中間周波信号の電圧と前記予め設定された検索停止最低電圧とを比較し、予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間を計時する計時工程と、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比を算出し、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かを判定する時間比判定工程と、前記計時工程における前記予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間の計時と、前記時間比判定工程における前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かの判定とを複数回数繰返したのち放送信号が予め設定された受信状態にあるのか否かを判定する受信状態判定工程と、前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上である判定結果と、前記中間周波信号の電圧の変動量が前記予め設定された電圧の変動量以内である判定結果と、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上である判定結果と、前記計時工程における前記予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間計時と、前記時間比判定工程における前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かの判定とを複数回数繰返したのち、予め設定された受信状態にある放送信号を検出したのか否かを判定する検索判定工程とを備えた構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の状態を複数回検出し、予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0020】
さらに、本発明のAM放送局検索方法は、前記中間周波電圧検出工程で、予め設定された検出時間内の前記中間周波信号の電圧を検出し、前記電圧判定工程で、検出された前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上であると判定したことにより、前記検索制御工程では、前記放送信号が検出されたと判定し、前記電圧判定工程で、検出された前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以下であると判定したことにより、前記検索制御工程では、前記放送信号が検出されなかったと判定し、前記電子同調ラジオ受信機の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索する構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の電界強度の大きさが予め設定された電界強度の大きさ以上の状態であるのか否かを判定し、予め設定された電界強度の大きさ以上でない場合、所望の周波数間隔で放送局検索動作を継続し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0021】
さらに、本発明のAM放送局検索方法は、前記中間周波電圧検出工程で、予め設定された検出時間内の前記中間周波信号の電圧を検出し、前記電圧判定工程で、検出された前記中間周波信号の電圧から前記中間周波信号の最大電圧と最低電圧を判定し、判定された前記最大電圧と前記最低電圧との差から前記中間周波数の電圧の変動量を算出し、算出された前記中間周波数の電圧の変動量を予め設定された変動量以下であると判定したことにより、前記検索制御工程で、受信した前記放送信号の変動量は小さいと判定し、前記電圧判定工程で、算出された前記中間周波数の電圧の変動量が予め設定された変動量を超えていると判定したことにより、前記検索制御工程で、変動量の小さい放送信号が受信されていないと判定し、前記電子同調ラジオ受信機の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索する構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の電界強度の変化量が予め設定された電界強度の変動量以上の状態であるのか否かを判定し、予め設定された電界強度の変動量以上でない場合、所望の周波数間隔で放送局検索動作を継続し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0022】
さらに、本発明のAM放送局検索方法は、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるとする前記時間比判定工程での判定を計時成功判定とし、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比未満であるとする前記時間比判定工程での判定を計時失敗判定とし、前記計時工程による前記予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間と、前記時間比判定工程による前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かの判定とを複数回数繰返したのち、前記受信状態判定工程で、計時成功判定とした回数が前記複数回数に占める割合を算出し、算出された割合が予め設定された割合以上であると判定したことにより、前記検索制御工程が予め設定された受信状態にある放送信号を検出したと判定し、前記受信状態判定工程が、計時成功判定とした回数が前記複数回数に占める割合を算出し、算出された割合が予め設定された割合未満であると判定したことにより、前記検索制御工程が予め設定された受信状態にある放送信号を検出していないと判定することを特徴とする構成を有している。この構成により、放送局検索の際、受信電波の状態を複数回検出し、予め設定された受信状態にあるのか否かを判定し、予め設定された電界強度の変動量以上の状態でない場合、所望の周波数間隔で放送局検索動作を継続し、予め設定されたより安定した受信状態にある放送局の電波に同調させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のAM放送局検索電子同調ラジオ100の構成を図1を参照して説明する。
【0024】
本発明のAM放送局検索電子同調ラジオ100は、放送信号を含む受信電波を中間周波信号に周波数変換し、放送信号から音声信号を復調し、放送信号を検索する電子同調ラジオ受信手段31と、中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出手段37と、中間周波電圧検出手段37で検出された中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であるか否かを判定するとともに、中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であるか否か判定する電圧判定手段41と、予め設定された基準時間の間に中間周波電圧検出手段37によって中間周波信号の電圧値が検索停止電圧値以上であると判定した時間を計時する計時手段42と、基準時間と計時手段42で計時された時間との比が、予め設定された基準時間比よりも大きいか否かを判定する時間比判定手段43と、電子同調ラジオ受信手段31で放送信号の検索動作が行われている際に、電圧判定手段41によって中間周波電圧検出手段37で検出された中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であると判定するとともに、中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であると判定し、かつ時間比判定手段43によって基準時間と計時手段42で計時された時間との比が予め設定された基準時間比よりも大きいと判定した場合に検索動作を停止させる検索制御手段35とを備えている。
【0025】
さらに、電圧判定手段41が複数回電圧判定動作を行った際の複数回数の電圧判定結果と時間比判定手段43が複数回時間比判定動作を行った際の複数回数の時間比判定結果を用いて放送信号は予め設定された受信状態にあるのか否かを判定する受信状態判定手段44を備えており、電子同調ラジオ受信手段31で放送信号の検索動作が行われている際に、受信状態判定手段44によって放送信号が予め設定された受信状態にあると判定した場合、検索制御手段35は、検索動作を停止させるようになっている。
【0026】
ここで、AM放送信号とは、音声信号などの放送情報を搬送するよう振幅変調されている放送信号をいう。また、AM放送局とは、音声信号などの放送情報を搬送するよう電波を振幅変調し、振幅変調された電波を送信する放送局をいう。
【0027】
また、電子同調ラジオ受信手段31で放送信号の検出動作が行われている際に、電圧判定手段41によって算出された中間周波信号の電圧値が検索停止電圧値未満であると判定した場合、電子同調ラジオ受信手段31の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、放送信号の検索動作を継続するようになっている。
【0028】
また、電子同調ラジオ受信手段31で放送信号の検索動作が行われている際に、電圧判定手段41によって算出された中間周波数の電圧の変動量が予め設定された変動量より大きいと判定した場合、電子同調ラジオ受信手段31の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、放送信号を検索するようになっている。
【0029】
また、電子同調ラジオ受信手段31で放送信号の検索動作が行われている際に、受信状態判定手段44によって放送信号が予め設定された受信状態にないと判定した場合、電子同調ラジオ受信手段31の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、放送信号を検索するようになっている。また、AM放送局検索電子同調ラジオ受信機は車載用である。
【0030】
次に、本発明のAM放送局検索電子同調ラジオ100の動作を図2を参照して説明する。
【0031】
まず、ステップS41では、電子同調ラジオ受信機が受信周波数fの電波を受信する。次いで、ステップS42では、放送局検索を開始するのか否かを判定する。ここで、放送局検索を開始しないと判定したときにはステップS41に戻り、放送局検索を開始すると判定したときにはステップS43に進む。次いで、ステップS43では、受信した電波から復調された音声信号がスピーカ40から音声として出力されないようミュート状態にする。次いで、ステップS44では、受信周波数f+Δfに設定するよう受信周波数fに1ステップ分の周波数Δfを加算える。
【0032】
次いで、ステップS45では、受信周波数f+Δfの電波に同調するよう図示されていない同調回路を設定し、受信周波数f+Δfの電波を受信する。次いで、ステップS46では、受信した電波から周波数10.7MHzの中間周波数に変換された中間周波信号の電圧Vfを検出し、検出された中間周波信号の電圧Vfと予め設定された検索停止最低電圧Vとを比較する。ここで、中間周波信号の電圧Vfが予め設定された検索停止最低電圧V以上のときにはステップS47に進み、中間周波数10.7MHzの信号の電圧Vfが予め設定された検索停止最低電圧V未満のときにはステップS44に進む。
【0033】
次いで、ステップS47では、受信周波数f+Δfに放送信号が存在するのか否かを判定する。この判定は、予め設定された時間内に中間周波信号の電圧Vfが予め設定された検索停止最低電圧Vを超えている時間tを計時し、検索停止最低電圧Vを超えているとして計時された時間tが予め設定された時間内の何パーセントであったかに基づいて実行される。すなわち、中間周波信号の電圧Vfが予め設定された検索停止最低電圧Vを超えているとして計時された時間tが予め設定された割合以上であるとき、受信周波数f+Δfに放送信号が存在すると判定し、ステップS48に進む。他方、超えているとして計時された時間tが予め設定された割合未満であるとき、受信周波数f+Δfに放送信号が存在しないと判定し、ステップS44に進む。
【0034】
次いで、ステップS48では、さらに継続して、中間周波信号の電圧Vfの検出と中間周波数の電圧Vfの変動量を検出し、さらに、予め設定された時間内に中間周波信号の電圧Vfが予め設定された検索停止最低電圧Vを超えている時間を計時し、予め設定された検索停止最低電圧Vを超えているとして計時された時間tが予め設定された時間内の何パーセントであったかを判定する。ここで、中間周波信号の電圧Vfの変動量の検出は、具体的には、中間周波信号の電圧Vfの最大電圧と最小電圧とを検出し、最大電圧と最小電圧との差を求めることで実行される。このステップS48は、中間周波電圧検出工程と電圧判定工程と計時工程を含んでいる。
【0035】
ステップS49では、ステップS48で検出された中間周波信号の電圧Vfが予め設定された閾値Vを越えているのか否かを判定し、中間周波信号の電圧Vfが一瞬であっても予め設定された検索停止最低電圧V未満でると判定されたときには、ステップS44に進む。他方、中間周波信号の電圧Vfが常に予め設定された検索停止最低電圧V以上であると判定されるときには、ステップS50に進む。このステップS49は、電圧判定工程を含んでいる。
【0036】
次いで、ステップS50では、ステップS49で検出された中間周波信号の電圧Vfの最小値Vf_maxと最大値Vf_minとに基いて中間周波数の電圧Vfの変動量ΔVfが算出され、算出された変動量ΔVfが予め設定された変動量の最大限度Vaを越えたと判定されたときには、ステップS44に進む。また、算出された変動量ΔVfが予め設定された変動量の最大限度Vaを越えたときには、フェージング現象も大きいと判定される。他方、算出された変動量ΔVfが予め設定された変動量の最大限度Va未満であると判定されたときには、ステップS52に進む。また、算出された変動量ΔVfが予め設定された変動量の最大限度Va未満のときには、フェージング現象も小さいと判定される。
【0037】
次いで、ステップS51では、予め設定された時間と計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるとする時間比判定工程の判定を計時成功判定とし、他方、予め設定された時間と計時された時間との比が予め設定された時間比未満であるとする時間比判定工程の判定を計時失敗判定とし、計時工程による予め設定された時間内で中間周波信号の電圧が予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間と、時間比判定工程による予め設定された時間と計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かを判定とを複数回数繰返したのち、受信状態判定工程が、計時成功判定とした回数が複数回数に占める割合を算出し、算出された割合が予め設定された割合以上であると判定したことにより、検索制御工程が予め設定された受信状態にある放送信号を検出したと判定し、受信状態判定工程が、計時成功判定とした回数が複数回数に占める割合を算出し、算出された割合が予め設定された割合未満であると判定したことにより、検索制御工程が予め設定された受信状態にある放送信号を検出していないと判定する。このステップS49、ステップS50、およびステップS51が、検索判定工程を構成している。
【0038】
ここで、受信周波数f+Δfに放送信号が存在すると判定された割合が、予め設定された割合以上であると判定されたときステップS52に進む。他方、受信周波数f+Δfに放送信号が存在すると判定された割合が、予め設定された割合未満のであると判定されたときステップS44に進む。
【0039】
最後に、ステップS52では、受信周波数f+Δfに放送信号が存在し、フェージング現象の影響も小さく、受信状態が良いと判定し、受信周波数f+ΔfのAM放送波に同調することを決定する。次いで、ステップS53では、AM放送波から復調され増幅された音声信号を音声に変換しスピーカから出力するようミュート状態を解除する。
【0040】
以上のように、本発明の実施の形態のAM放送局検索電子同調ラジオ受信機は、予め設定された周波数間隔で受信周波数を変更しAM放送信号が存在するのか否かを判定するとき、受信した電波から変換され、受信した電波の信号レベルに比例した大きさをもつ中間周波信号の電圧と電圧の変動量等も評価しているので、フェージング現象などにより受信状態が悪化している電波であるのか否かを判定することができ、昼夜を問わず、予め設定された安定して良好な受信状態にある周波数に同調させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のAM放送局検索電子同調ラジオ受信機は、放送局検索を実行するとき、中間周波信号の大きさと、中間周波信号の大きさの変動量と、中間周波信号の大きさが予め設定された大きさ以上である時間および中間周波信号の大きさの変動量が予め設定された変動量以下である時間とを用いて受信状態を判定しているので、昼夜を問わず安定して良好な受信状態にあるAM放送局の電波に同調させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のAM放送局検索ラジオ受信機の実施形態の構成を示すブロック図
【図2】本発明のAM放送局検索ラジオ受信機の動作を示すフローチャート
【図3】従来のAM放送局検索ラジオ受信機の概略構成を示すブロック図
【図4】従来のAM放送局検索ラジオ受信機の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
31 電子同調ラジオ受信手段
32 中間周波数変換手段
33 同調手段
34 復調手段
35 検索制御手段
37 中間周波電圧検出手段
38 ミュート回路
39 アンプ
40 スピーカ
41 電圧判定手段
42 計時手段
43 時間比判定手段
44 受信状態判定手段

Claims (11)

  1. 放送信号を含む受信電波を中間周波信号に周波数変換し、前記放送信号から音声信号を復調し、前記放送信号を検索する電子同調ラジオ受信手段と、前記中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出手段と、前記中間周波電圧検出手段で検出された前記中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であるか否かを判定するとともに、前記中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であるか否か判定する電圧判定手段と、予め設定された基準時間の間に前記中間周波電圧検出手段によって前記中間周波信号の電圧値が前記検索停止電圧値以上であると判定した時間を計時する計時手段と、前記基準時間と前記計時手段で計時された時間との比が、予め設定された基準時間比よりも大きいか否かを判定する時間比判定手段と、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記電圧判定手段によって前記中間周波電圧検出手段で検出された前記中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であると判定するとともに、前記中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であると判定し、かつ前記時間比判定手段によって前記基準時間と前記計時手段で計時された時間との比が予め設定された基準時間比よりも大きいと判定した場合に前記検索動作を停止させる検索制御手段とを備えたことを特徴とするAM放送局検索電子同調ラジオ受信機。
  2. 放送信号を含む受信電波を中間周波信号に周波数変換し、前記放送信号から音声信号を復調し、前記放送信号を検索する電子同調ラジオ受信手段と、前記中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出手段と、前記中間周波電圧検出手段で検出された前記中間周波信号の電圧値が予め設定された検索停止電圧値以上の値であるか否かを判定するとともに、前記中間周波信号の電圧値の変動量が予め設定された中間周波電圧値の変動量以下であるか否か判定する電圧判定手段と、予め設定された基準時間の間に前記中間周波電圧検出手段によって前記中間周波信号の電圧値が前記検索停止電圧値以上であると判定した時間を計時する計時手段と、前記基準時間と前記計時手段で計時された時間との比が、予め設定された基準時間比よりも大きいか否かを判定する時間比判定手段と、前記電圧判定手段が複数回電圧判定動作を行った際の複数回数の電圧判定結果と前記時間比判定手段が複数回時間比判定動作を行った際の複数回数の時間比判定結果を用いて前記放送信号は予め設定された受信状態にあるのか否かを判定する受信状態判定手段と、前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記受信状態判定手段によって前記放送信号が予め設定された受信状態にあると判定した場合、前記検索動作を停止させる検索制御手段とを備えたことを特徴とするAM放送局検索電子同調ラジオ受信機。
  3. 前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検出動作が行われている際に、前記電圧判定手段によって算出された前記中間周波信号の電圧値が前記検索停止電圧値未満であると判定した場合、前記電子同調ラジオ受信手段の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号の検索動作を継続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のAM放送局検索電子同調ラジオ受信機。
  4. 前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記電圧判定手段によって算出された前記中間周波数の電圧の変動量が予め設定された変動量より大きいと判定した場合、前記電子同調ラジオ受信手段の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のAM放送局検索電子同調ラジオ受信機。
  5. 前記電子同調ラジオ受信手段で放送信号の検索動作が行われている際に、前記受信状態判定手段によって前記放送信号が予め設定された受信状態にないと判定した場合、前記電子同調ラジオ受信手段の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索することを特徴とする請求項2に記載のAM放送局検索電子同調ラジオ受信機。
  6. 前記AM放送局検索電子同調ラジオ受信機は車載用であることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載のAM放送局検索電子同調ラジオ受信機。
  7. 中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出工程と、検出された前記中間周波信号の電圧が予め設定された検索停止最低電圧以上であるのか否かを判定し、さらに検出された前記中間周波信号の電圧の変動量を算出し、算出された前記中間周波信号の電圧の変動量が予め設定された電圧の変動量以内であるのか否かを判定する電圧判定工程と、前記中間周波信号の電圧と前記予め設定された検索停止最低電圧とを比較し、予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間を計時する計時工程と、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比を算出し、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かを判定する時間比判定工程と、前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上である判定結果と、前記中間周波信号の電圧の変動量が前記予め設定された電圧の変動量以内である判定結果と、前記予め設定された時間と前記計時された時間の比が予め設定された時間比以上である判定結果とに基づいて予め設定された受信状態にある放送信号を検出したのか否かを判定する検索判定工程とを備えたことを特徴とする放送局検索方法。
  8. 中間周波信号の電圧を検出する中間周波電圧検出工程と、検出された前記中間周波信号の電圧が予め設定された検索停止最低電圧以上であるのか否かを判定し、さらに検出された前記中間周波信号の電圧の変動量を算出し、算出された前記中間周波信号の電圧の変動量が予め設定された電圧の変動量以内であるのか否かを判定する電圧判定工程と、前記中間周波信号の電圧と前記予め設定された検索停止最低電圧とを比較し、予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間を計時する計時工程と、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比を算出し、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かを判定する時間比判定工程と、前記計時工程における前記予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間の計時と、前記時間比判定工程における前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かの判定とを複数回数繰返したのち放送信号が予め設定された受信状態にあるのか否かを判定する受信状態判定工程と、前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上である判定結果と、前記中間周波信号の電圧の変動量が前記予め設定された電圧の変動量以内である判定結果と、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上である判定結果と、前記計時工程における前記予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間計時と、前記時間比判定工程における前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かの判定とを複数回数繰返したのち、予め設定された受信状態にある放送信号を検出したのか否かを判定する検索判定工程とを備えたことを特徴とするAM放送局検索方法。
  9. 前記中間周波電圧検出工程で、予め設定された検出時間内の前記中間周波信号の電圧を検出し、前記電圧判定工程で、検出された前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上であると判定したことにより、前記検索制御工程では、前記放送信号が検出されたと判定し、前記電圧判定工程で、検出された前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以下であると判定したことにより、前記検索制御工程では、前記放送信号が検出されなかったと判定し、前記電子同調ラジオ受信機の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のAM放送局検索方法。
  10. 前記中間周波電圧検出工程で、予め設定された検出時間内の前記中間周波信号の電圧を検出し、前記電圧判定工程で、検出された前記中間周波信号の電圧から前記中間周波信号の最大電圧と最低電圧を判定し、判定された前記最大電圧と前記最低電圧との差から前記中間周波数の電圧の変動量を算出し、算出された前記中間周波数の電圧の変動量を予め設定された変動量以下であると判定したことにより、前記検索制御工程で、受信した前記放送信号の変動量は小さいと判定し、前記電圧判定工程で、算出された前記中間周波数の電圧の変動量が予め設定された変動量を超えていると判定したことにより、前記検索制御工程で、変動量の小さい放送信号が受信されていないと判定し、前記電子同調ラジオ受信機の同調周波数を予め設定された周波数間隔で変更し、変更された同調周波数の電波を受信し、前記放送信号を検索することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のAM放送局検索方法。
  11. 前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるとする前記時間比判定工程での判定を計時成功判定とし、前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比未満であるとする前記時間比判定工程での判定を計時失敗判定とし、前記計時工程による前記予め設定された時間内で前記中間周波信号の電圧が前記予め設定された検索停止最低電圧以上になっている時間と、前記時間比判定工程による前記予め設定された時間と前記計時された時間との比が予め設定された時間比以上であるのか否かの判定とを複数回数繰返したのち、前記受信状態判定工程で、計時成功判定とした回数が前記複数回数に占める割合を算出し、算出された割合が予め設定された割合以上であると判定したことにより、前記検索制御工程が予め設定された受信状態にある放送信号を検出したと判定し、前記受信状態判定工程が、計時成功判定とした回数が前記複数回数に占める割合を算出し、算出された割合が予め設定された割合未満であると判定したことにより、前記検索制御工程が予め設定された受信状態にある放送信号を検出していないと判定することを特徴とする請求項8に記載のAM放送局検索方法。
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