JP3823529B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置に関し、特に、像担持体上のトナー像を記録材に転写して記録材上に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式により画像を形成する画像形成工程においては、像担持体上に直接トナー像を形成するか或いは他の像担持体上に形成されたトナー像を転写することによって、像担持体上にトナー像を形成した後、該トナー像を記録材に転写し、定着して画像が形成されるのが普通である。
【0003】
像担持体から記録材への転写には、記録材の背面をコロナ帯電して転写するコロナ転写方式、転写電圧を印加したローラにより記録材を像担持体に押圧する転写ローラ方式、転写電圧を印加したベルトにより記録材を像担持体に押圧する転写ベルト方式、或いは、記録材を像担持体に押圧してトナーの像担持体に対する粘着力と記録材に対する粘着力との差を利用してトナー像を像担持体から記録材に転写する粘着転写方式等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の諸転写方式のいずれにおいても、像担持体の移動に同期して、像担持体の移動速度と同一移動速度で記録材を転写位置に搬送して、転写位置において、記録材を像担持体に接触させることによりトナー像の転写が行われる。
【0005】
ところで、転写位置における像担持体の移動速度と記録材の移動速度は、これらが同一になるように画像形成装置が設計され、作られるが、このように設計された装置においても、例えば、600dpiといった画素単位の精度で見た場合には、常に同一であるとは言えない。像担持体を駆動する駆動系や記録材搬送手段を駆動する駆動系の製作誤差と、これらの駆動系にかかる負荷の変動とにより、像担持体の移動速度と記録材の移動速度は互いに異なった変動をして、両移動速度は違ったものになることが避けられない。
【0006】
像担持体上のトナー像を記録材に転写する際に、記録材は転写手段によって像担持体に押圧される。そして、記録材の像担持体への押圧時に、このような両者の移動速度の違いがあると、記録材の移動速度の変動が像担持体の移動速度に影響する。即ち、記録材の移動速度が像担持体の移動速度よりも大きい場合には、記録材の撓みによって、速度差は吸収されるので像担持体の移動速度が影響を受けることはないが、記録材の移動速度が像担持体の移動速度よりも小さい場合には、像担持体の移動速度が記録材を通して記録材搬送手段の搬送速度のムラの影響を受て変動するという問題がある。例えば、転写が行われている時に、像の書き込みが行われると、前記の移動速度のムラによって、濃度ムラが生じて画質を低下させる。像担持体上でトナ単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成する画像形成装置においては、このような濃度ムラが色の変化となって現れて、画質の低下は顕著になる。同様な望ましくない現象は、中間転写体を用いた画像形成プロセスにおいても発生する。
【0007】
従って、本発明の目的は、前記のような画質の低下を防止することにある。特に、転写に起因する濃度ムラのない画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的は下記の発明によって達成される。
トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、該転写手段により形成される転写位置に前記記録材を供給する記録材供給手段と、
を有する画像形成装置において、
前記像担持体への潜像形成と記録材へのトナー像の転写とが同時に行われる時の条件が、
前記像担持体の移動速度の最高値をVdmax、前記記録材供給手段の記録材搬送速度の最低値をVpminとしたとき、
Vdmax≦Vpmin
であるとともに、
潜像形成終了後に前記記録材搬送速度を下げたことを特徴とする画像形成装置 によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)実施の形態1
図1により、本発明の実施の形態1にかかる画像形成装置の全体を説明する。
【0010】
図1に示す画像形成装置は、感光体ドラム10上にカラートナー像を形成した後、記録材Pに転写し、定着して、カラー画像が形成された記録材Pを排紙トレイ26に排出する画像形成装置である。
【0011】
ドラム状のアルミニュウム基体の周面に導電層及び有機光導電性材料或いはaSi等の感光層を形成してなる感光体ドラム10の周囲には、放電電極及び一定の電位の保持された制御グリッドを有するスコロトロン帯電器11、半導体レーザと、該半導体レーザからの光を感光体ドラム10の表面に導いて感光体ドラム10の表面を走査する、ポリゴンミラー、fθレンズ、ミラー等からなる光学系とで構成される露光装置13、イエロートナーで感光体ドラム10上の静電潜像を現像するイエロー現像器14Y、マゼンタトナーで感光体ドラム10上の静電潜像を現像するマゼンタ現像器14M、シアントナーで感光体ドラム10上の静電潜像を現像するシアン現像器14C、黒トナーで感光体ドラム10上の静電潜像を現像する黒現像器14K、感光体ドラム10上のカラートナー像を記録材Pに転写する転写ローラ17、及び、転写後の感光体ドラム10上に残留しているトナーを除去するクリーニング装置19が配置される。イエロー現像器14Y、マゼンタ現像器14M、シアン現像器14C及び黒現像器14Kのそれぞれには、トナーと磁性体のキャリアを有する二成分現像剤が収容され、また、これらの現像器はそれぞれ、時計方向に回転する感光体ドラム10の回転方向に対して順方向に回転する現像スリーブ141を有する。現像スリーブ141には、直流と交流が重畳されたバイアス電圧が印加される。直流バイアス電圧は、感光体ドラム10上の静電潜像の未露光部の電位に相当する値に設定される。このような現像器の構成によって、各現像器においては、非接触反転現像が行われる。なお、露光装置13としては、図示のレーザ露光装置の他に発光ダイオード素子のアレイ(LEDアレイ)等のドット露光を行うものを用いることができる。
【0012】
イエロー現像器14Yの上方には、各現像器に供給されるトナーを収容するトナーボトル15が配置される。イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、黒トナーのそれぞれを収容するトナーボトルは図1の紙面に直角に水平に並べて配置されており、この配置は15(Y,M,C,K)で示されている。
【0013】
記録材Pは給紙カセット20に収容される。給紙カセット20に収容されている記録材Pは分離ローラ27で一枚づつ分離されて、搬送ローラ22A、22Bを経て、タイミングローラ23へ搬送される。18は鋸歯状の除電極を有する分離電極である。24は記録材P上のカラートナー像を加熱加圧する上下ローラ241、242を有する定着装置である。
【0014】
30はいわゆる手差し用の給紙台であり、該給紙台に載置された記録材Pは搬送ローラ22C、22Dによって、タイミングローラ23に搬送される。
【0015】
以上のような構成の画像形成装置は以下に説明する画像形成プロセスによって記録材P上にカラー画像を形成する。
【0016】
感光体ドラム10は、クリーニング装置19によって、その表面がクリーニングされた後、除電器12によって、除電されて、履歴が消去される。ついで、スコロトロン帯電器11により均一に帯電される。
【0017】
帯電につづいて、露光装置13によって、イエロー画像データに基づいた像露光が行われ、感光体ドラム10の表面にはイエロー画像の静電潜像が形成される。露光装置13による露光は、600dpi或いはそれより高いドット密度でのドット露光である。この静電潜像はイエロー現像器14Yによって現像され、感光体ドラム10上にはイエロートナー像が形成される。感光体ドラム10の第1回目の回転では、イエロー現像器14Yのみが作動して、他の現像器は非作動状態に置かれる。このようにして、感光体ドラム10の1回転で、その表面にイエロートナー像が形成される。
【0018】
感光体ドラム10の第2回目の回転で、スコロトロン帯電器11による一様帯電及び露光装置13によるマゼンタ画像データに基づいた露光によって、マゼンタ画像の静電潜像が形成される。感光体ドラム10の第2回目の回転では、マゼンタ現像器14Mが作動して、感光体ドラム10上にマゼンタトナー像が形成される。続く感光体ドラム10の3回目の回転でシアントナー像が、4回目の回転で黒トナー像がそれぞれ感光体ドラム10上に形成される。これらイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の各トナー像は感光体ドラム10上で重ね合わされて形成され、感光体ドラム10上にはカラートナー像が形成される。
【0019】
感光体ドラム10の黒トナー像形成がなされる回転において、黒トナーの形成に続いて、転写ローラ17によって、記録材Pにカラートナー像の一括転写が行われる。カラートナー像が転写された記録材Pは分離電極18により感光体ドラム10から分離された後、定着装置24を通過して、定着処理を施されて排紙ローラ25A、25Bを経て排紙トレイ26に排紙される。
【0020】
次に転写ローラ17によるトナー像の転写について説明する。
【0021】
転写ローラ17は導電性のゴムで形成され、トナーと反転極性の電圧が印加されている。マイナスの電荷を有する感光体ドラム10上のトナーはこの転写電圧によって記録材Pに転写する。
【0022】
感光体ドラム10は、パルスモータM1により、タイミングローラ23、搬送ローラ22A及び搬送22BはパルスモータM2によりそれぞれ駆動される。即ち、感光体ドラム10の転写位置における移動速度は、パルスモータM1の回転数によって決定され、記録材Pの転写位置における移動速度は、タイミングローラ23を駆動するパルスモータM2の回転数により決定される。パルスモータM1、M2はそれぞれ制御部であるCPUにより制御される。
【0023】
感光体ドラム10を制御部CPUによって制御された一定周波数の駆動パルスで駆動されるパルスモータM1により駆動した場合であっても、感光体ドラム10の回転速度は、駆動系を構成する歯車の部品精度や該ドラム10にかかる負荷の変動に起因して変動する。同様に、制御部CPUによって制御された一定周波数のパルスで駆動されるパルスモータM2により駆動されるタイミングローラ23の記録材搬送速度も変動する。
【0024】
本実施の形態においては、このように感光体ドラム10の移動速度及びタイミングローラ23の記録材搬送速度に変動があることを考慮して、両速度を次のように設定した。
【0025】
Vdmax≦Vpmin
ここに、Vdmaxは変動する感光体ドラム10の周面の移動速度の最高値であり、Vpminは変動するタイミングローラ23の記録材搬送速度の最低値である。このような関係を作るための制御は、パルスモータM1及びM2を駆動するパルスの周波数を制御部CPUで制御することによって行われる。
【0026】
前記の条件は、感光体ドラム10上に露光装置13の露光により静電潜像を形成する時間と時間的に重なって転写が行われる場合に課せられる条件であり、露光時間と重ならない時間における転写においては、前記の条件を満たす必要はない。
【0027】
前記の速度に関する条件に加えて次の条件が満たされることが望ましい。
【0028】
Vpmin<1.1Vdmax
転写位置における感光体ドラム10の移動速度と、記録材Pの移動速度をこのように設定することによって、感光体ドラム10の移動が記録材Pによって影響を受けることがなくなって、転写時に画像の書き込みを行っても、濃度ムラが生ずることはなくなる。
【0029】
前記のような感光体ドラム10とタイミングローラ23の速度関係は、それぞれの駆動パルスモータM1とM2の駆動パルスの周波数を制御部CPUにより制御することによって設定される。
【0030】
なお、搬送ローラ22A及び22Bもタイミングローラ23と同一のパルスモータM2で駆動されており、搬送ローラ22A、22Bもタイミングローラ23と同一搬送速度で回転する。ただし、搬送ローラ22A及び22Bの記録材搬送速度については、前記のVdmaxとVpminに関する条件は、記録材Pの搬送経路の形状の如何によっては、必須の条件とはならない。
【0031】
本実施の形態にかかる画像形成装置は、多色画像形成モードと単色画像形成モードで作動することができる。
【0032】
多色画像形成モードにおいては、感光体ドラム10上にイエロー、マゼンタ、シアン及び黒のトナー像が形成され、記録材P上に転写される。また、単色画像形成モードにおいては、イエロー、マゼンタ、シアン又は黒の単色トナー像が感光体ドラム10上に形成され、記録材P上に転写される。既に説明したように多色画像形成においては、転写時の感光体ドラム10の移動速度の変動による画質の劣化が顕著に現れるが、単色像の形成においては、この種の画像の劣化は顕著ではなく、前記のVdmax≦Vpminという条件を設定することは必ずしも必要でない。従って、単色画像形成モードにおいては感光体ドラム10の移動速度とタイミングローラ23の記録材搬送速度を等しくして画像形成を行うようにしてもよい。
【0033】
また、タイミングローラ23の記録材搬送速度の変動の感光体ドラム10に与える影響は、転写されるトナー像の濃度、言い換えると、転写位置において感光体ドラム10と記録材Pの間に介在するトナーの量により変化する。即ち、このトナー量が多い場合には、記録材Pに対して、感光体ドラム10が滑って、記録材の移動速度の変更の感光体ドラムの移動速度に対する影響が緩和される。
【0034】
従って、露光装置13を駆動する画像信号を作る画像データから印字率を計算して、算出された印字率に基づいて、タイミングローラ23を駆動するモータM2を駆動する駆動パルスの周波数及び/又は周波数切り替えタイミングを制御するのが望ましい。
【0035】
【実施例】
感光体ドラム10を駆動するパルスモータM1の駆動パルス数及びタイミングローラ23を駆動するパルスモータM2の駆動パルス数をそれぞれ次に説明し、且つ図2に示すように設定して、図1に示す画像形成装置により画像形成を行った。
【0036】
M1の駆動パルス数・・・・・・360pps(パルス数/sec)
M2の駆動パルス数・・・・・・記録材Pの先端が感光体ドラム10と転写ローラ17との間のニップに到達した時間を0secとして、図2に示すように、▲1▼〜▲4▼の段階においてそれぞれ異なる駆動パルス数を設定した。
【0037】
なお、パルスモータM2の駆動パルス数がパルスモータM1の駆動パルス数と等しいときに、タイミングローラ23の搬送速度、言い換えると、転写位置における記録材Pの移動速度が、感光体ドラム10の移動速度と等しくなるように、パルスモータM1から感光体ドラム10に至る駆動系とパルスモータM2からタイミングローラ23に至る駆動系を構成した。
【0038】
図2において、記録材Pの先頭が前記ニップに到達した時点から600msec後の時点、即ち、▲3▼の段階の開始時点が露光装置13による書き込み露光の終了時点である。
【0039】
このように、パルスモータM2の駆動パルス数を段階的に変化させたのは、露光装置13による書き込みが行われている間、即ち、▲1▼及び▲2▼の段階では、記録材Pの移動速度を感光体ドラム10の移動速度よりも大きくして、感光体ドラム10の移動速度に変動が生じないようにするとともに、露光装置13による書き込み終了後は、▲1▼及び▲2▼の段階段階で形成された記録材Pのたるみ、或いは、ループをとるために、駆動パルス数を下げる、という意図による。記録材Pのたるみがなくなったら、タイミングローラ23の搬送速度を感光体ドラム10の移動速度と等しくなるように設定される。
【0040】
本実施の形態においては、給紙台30から記録材Pを供給することもできるが、給紙台30からの給紙では記録材Pの搬送路はほぼ直線状になる。この場合には、タイミングローラ23の記録材搬送速度は給紙カセット20から記録材Pを供給する場合とは異ならせることが望ましく、図2に示したモータM2の制御段階▲1▼〜▲4▼における▲3▼の段階でにパルス数を若干下げることが望ましい。
【0041】
パルスモータM1及びM2の双方を360ppsの等しい駆動パルス数で駆動して画像形成を行った場合には、色ずれが発生したが、図2に示すような駆動パルス数でパルスモータM1とM2を駆動して、カラー画像を形成したところ、色ずれがなく、鮮明なカラー画像が得られた。
【0042】
さらに、前記の実施例においては、露光装置13により露光が行われている時間ではタイミングローラ23の記録材搬送速度を感光体ドラム10の移動速度よりも大きくしたが、タイミングローラ23と感光体ドラム10との間のこの様な速度関係は必須ではなく、露光工程と、転写工程が重なる時間の一部にVdmax≦Vpminの条件を満たす時間を設ければよく、タイミングローラ23と、感光体ドラム10との間で記録材Pが引っ張り合いが生じないという条件で、前記の速度関係から外れる時間があってもよい。ここにタイミングローラ23と感光体ドラム10との間で記録材の引っ張り合いが生じないとは、タイミングローラ23のニップと感光体ドラム10と転写ローラ17とで形成されるニップに記録材Pがたるみのない状態で挟持された状態で、感光体ドラム10の方がタイミングローラよりも早い移動速度で移動することを言う。
【0043】
(2)実施の形態2
本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置を図3により説明する。
【0044】
本画像形成装置の第1の像担持体の1例である感光体ドラム40は、光学ガラス若しくは透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される基体の外周に透明導電層から成る有機感光層(OPC)を塗布したもので、接地した状態で図上で反時計方向に駆動回転される。
【0045】
本実施の形態では、感光体ドラム40の内部から像露光される画像露光用の露光ビームの結像点である感光体ドラムの光導電体層において、光導電体層の光減衰特性(光キャリア生成)に対して適正なコントラストを付与できる波長の露光光量を有していればよい。従って、感光体ドラムの透明基体の光透光率は、100%である必要はなく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収されるような特性があっても構わない。透光性基体の素材としては、ソーダガラス、パイレックスガラス、ホウ珪酸ガラスや一般光学部材などに使用されるフッ素、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどの各種透光性樹脂が使用可能である。また、透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性を維持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CVD法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。また、光導電体層としては、アモルファスシリコン(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0046】
41は帯電手段であるスコロトロン帯電器で、感光体ドラム40の前述した有機感光層に対し所定の電位に保持されたグリッドと放電ワイヤによるコロナ放電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム40に対し一様な電位を与える。
【0047】
42は像露光手段である露光光学系で、感光体ドラム40の軸方向に配列したLED,FL,EL,PL等の発光素子とセルフォックレンズとから構成される。別体の画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信号がメモリより順次取り出されて前記の各露光光学系42にそれぞれ電気信号として入力される。この実施例で使用される発光素子の発光波長は各々同一波長であり500〜900nmの範囲のものである。
【0048】
前記の各露光光学系42は、図示のように何れも共通の柱状の支持部材に取り付けられ、かつ各露光光学系42Y,42M,42C,42Kが等間隔に配置され、前記感光体ドラム40の基体内部に収容される。これらの露光光学系は上記の発光素子以外にLCD,LISA,PLZT等の光シャッタ部材を組み合わせたものとセルフォックレンズ等の結像レンズとから構成することもできる。
【0049】
43Y,43M,43C,43Kはイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒色(K)の各現像剤を収容する現像手段である現像器で、それぞれ感光体ドラム40の周面に対し所定の間隙を保って同方向に回転する現像スリーブ430を備えている。
【0050】
前記の各現像器43は、前述した帯電器41による帯電、露光光学系42による像露光によって形成される感光体ドラム40上の静電潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0051】
次に本発明の像形成体を装着した画像形成装置のプロセスについて説明する。
【0052】
原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り装置において、撮像素子により読み取られた画像或いは、コンピュータで編集された画像を、Y,M,C及びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納される。
【0053】
画像記録のスタートにより感光体駆動モータが作動して駆動系を通して感光体ドラム40を反時計方向へと回転し、同時に帯電器41Yの帯電作用により感光体ドラム40に電位の付与が開始される。
【0054】
感光体ドラム40は電位を付与されたあと、前記の露光光学系42Yにおいて第1の色信号即ちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による像露光が開始されドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像を形成する。
【0055】
前記の潜像は現像器43Yにより現像スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体ドラム40の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0056】
次いで感光体ドラム40は前記イエロー(Y)のトナー像の上に更に帯電器41(M)の帯電作用により電位を付与され、露光光学系42(M)の第2の色信号即ちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号による像露光が行われ、現像器43(M)による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0057】
同様のプロセスにより帯電器41(C)、露光光学系42(C)及び現像器43(C)によって更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が、また最後に帯電器41(K)、露光光学系42(K)及び現像器43(K)によって第4の色信号に対応する黒(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム40の一回転以内に時によっては1回転以上にわたってもその周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0058】
かくして感光体ドラム40の周面上に形成されたカラーのトナー像は、中間転写体である中間転写ドラム44の周面に一旦転写される。
【0059】
第2の像担持体の1例である前記の中間転写ドラム44は感光体ドラム10の周面に圧接する位置で第1の転写位置を構成し、ドラムと周速が一致するよう反時計方向に駆動されていて、トナーとは反対極性のバイアス電圧V1の印加によりその周面にトナー像が転写される。
【0060】
中間転写ドラム44の周面上に転写されたトナー像は、次いで転写部材たる転写ローラ45により、給紙カセット46より搬送されタイミングローラ47の駆動によって同期して給紙される記録材Pを挟着し、中間転写ドラム44から記録材P上に転写される。即ち前記の転写ローラ45は中間転写ドラム44の周面に当接する位置で第2の転写位置を構成して従動回転され、バイアス電圧V2を印加して記録材P上に中間転写ドラム44上のトナー像を転写する。
【0061】
トナー像の転写を受けた記録材Pは、除電針48の放電により除電されてドラム周面より分離し、搬送ベルト49を介して定着装置50Aに搬送され、トナーを溶着したのち排紙ローラ51Aを経てトレイ52に排出される。
【0062】
一方感光体ドラム40及び中間転写ドラム44は、転写終了後の各残留トナーをそれぞれの周面に設けたクリーニング装置410及び414において除去、清掃して後続するトナー像の形成或いは転写に備え、また転写ローラ45はクリーニング装置415によりトナーの付着等による汚れを除去して記録材Pを清浄に保つ。
【0063】
本実施の形態においては、記録材Pへのトナー像の転写は中間転写ドラム44から行われる。この場合には、感光体ドラム40から中間転写ドラム44への転写と中間転写ドラム44から記録材Pへの転写が時間的に重なった場合に、中間転写ドラム44が記録材Pの影響を受けて、その回転速度に変動が生ずると、感光体ドラム40から中間転写ドラム44への転写において転写ずれが起こって、画像の乱れや色ずれが起こる。この望ましくない現象を防止するために、中間転写ドラム44から記録材Pにトナー像を転写する転写位置において、実施の形態におけると同様に、中間転写体ドラム44とタイミングローラ47が駆動される。即ち、中間転写ドラム44の移動速度の最高値をVdmax、タイミングローラ47の記録材搬送速度の最低値をVminとするとき、Vdmax≦Vpminの条件が満たされるように、中間転写ドラム44の移動速度及びタイミングローラ47の記録材搬送速度が設定され、望ましくは、Vpmin<1.1Vdmaxの条件が満たされるように設定される。
【0064】
【発明の効果】
像担持体の移動速度のムラに起因する濃度ムラがなく均一な濃度で鮮明な画像が得られる。特に、カラー画像形成において、色ずれのない鮮明なカラー画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる画像形成装置を示す図である。
【図2】図1に示す実施の形態におけるタイミングローラの記録材搬送速度の変化を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
10,40 感光体ドラム
17,45 転写ローラ
23,47 タイミングローラ
44 中間転写ドラム

Claims (6)

  1. トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、該転写手段により形成される転写位置に前記記録材を供給する記録材供給手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記像担持体への潜像形成と記録材へのトナー像の転写とが同時に行われる時の条件が、
    前記像担持体の移動速度の最高値をVdmax、前記記録材供給手段の記録材搬送速度の最低値をVpminとしたとき、
    Vdmax≦Vpmin
    であるとともに、
    潜像形成終了後に前記記録材搬送速度を下げたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記潜像形成終了後に前記記録材搬送速度を前記像担持体の移動速度よりも低くしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録材搬送速度を前記像担持体の移動速度よりも低くした後に、前記記録材搬送速度を前記像担持体の移動速度と等しくしたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記最高値Vdmaxと前記最低値Vpminとを次の条件を満たすように、前記移動速度及び前記記録材搬送速度を設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置
    Vpmin<1.1Vdmax
  5. 印字率測定手段を有し、前記記録材供給手段の記録材搬送速度を前記印字率測定手段により測定された印字率に応じて変えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写手段が、記録材を前記像担持体に押圧する押圧手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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